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暗躍の影

/暗躍の影

作者GALD

※この小説は性的表現、人×ポケと若干の強姦表現が含まれておりますので苦手な方はご遠慮ください。


悪タイプのせいだろうか、それとも基本的には夜行性だからなのだろうか。
朝起きるのがとにかくだるい。でも、起きないと何にも始まらないし、現に俺の主人は起きて部屋を出て行っているみたいだ。
普段、俺は主人のベットの横に布団を敷いて寝ている。俺は夜起きている分朝起きるのが遅いので、起きた頃にはいつもベット上は掛け布団が綺麗に整頓されることもなくぐしゃぐしゃで、それと同じで俺の黒い毛も何箇所か逆立っていた。
それを見ると誰もいないことも確認できるので、部屋を出て下に降りることにした。
起きたばかりで視界は霜が降りた窓のように、はっきりとは見えないがそのうちに元に戻る。頭が軽い感じがする体を起して、安定感のない歩き方でふらつきながら部屋を出て右に曲がり、もう1回右に曲がると階段にさしかかる。
ここが難関で4足のため、降りるときは前足から先に出さなくてはならない、そのため姿勢が前に傾いてしまうため体重が前にかかり、その時に前足でちゃんと体を押さえていないとそのまま前から滑り落ち、その衝撃で完全な目覚めを迎えることになる。
正直なところこいつは俺の天敵だ、少なくとも俺はそうは思っている。毎回朝寝ぼけて油断している俺をはめやがって。
ここでヘマは踏みたくないので、真剣に取り組みたいと考えはするが、こんな軽いトンチンカン状態の頭で集中して行動に出れるはずもない。
結局安易な気持ちで1歩踏み出し徐々に下って行くにつれ、順調すぎて安心し気が抜けてしまっていた。
ちょうど半分くらいで足を1段奥の2段目につこうとして、前足が次の段につかないなと思うとバランスを保っていた積木が1つ欠けるだけでバランスを崩す。俺もそんな感じに1歩間違えバランス保てなくなり滑り始める。
「うおっ、うわああああ。痛っ、いてええええ。」
段を1段ずつ滑り落ちて行くたびにもう1つ下にある段の角に当たるこの痛感には耐えれずに1階についてからも悲鳴を上げた。
毎度のことだ、主人も慣れているのだろう、扉の開く音が聞こえるとあきれた様子で階段まで見に来てくれた。
「本当にその癖なんとかしてよ、ベリオン。一応番犬としてなんだからね。」
一応って、確かにヘマばっかりの救いようのない番犬だけどね。というか番犬として役立っていないし、そもそも主人と同じ部屋にいる時点で番犬というよりもペットに近い気がするんだよ。
「だってよ、ご主人。俺は朝事態が苦手なんだ。そもそも番犬としてならなおさら1階に置いてくれよ。朝の階段は俺には凶器以外の何でもないだよ。」
「夜寂しいでしょ。だからいいじゃない。それより朝ご飯できているし、毛もといであげないといけないみたいだしね。」
そう言ってさっき出てきた扉を開けて行ってしまった。痛みに堪えながらグッタリしている体を気合いで起こすと、再びよろけながら歩きはじめた。
キッチンのあるリビングに出るといい匂いが漂っていて、これのせいで腹がより一層減る。床に皿が置いてあり、木の実を何らかの物に調理してあるのが盛ってある。何処で練習したのかは知らないけど、料理の腕前は結構なものだ。
主人はすでに食べて終えて、食器を洗っていた。今朝のことも上に毎度連れてかれるからだと不満をぶつぶつと呟きながら、ガツガツ食べ始めた。
とは言っても基本的に俺事態が気にしなさすぎなのか単純なのか、腹が減っているときは怒りっぽいだけで、腹が満たされるとの満足感がさっきまでの不満をどこかへ消してしまうのだ。
食べている様子はとても真剣で声をかけても言葉が返ってこなさそうだと、主人は安心すると笑っていた気がする。
食べ終わって、さっきまでのことがリセットされるとブラシで毛をといでくれた。
「朝ご飯どうだった?いつもとあんまり変わらないけどね。」
「おいしかったよ。」
そこで笑いながら単純ねと言われなければいつも通り、肝心な言おうとしていた事を忘れるところだった。
「ご主人、いい加減に下で寝させてくれよ。他にあと1匹ぐらい手持ちいただろ?」
寝ぐせでぼさぼさに立った毛を、丁寧に直しながらまた笑った。
「あの子ね、彼氏がどうたらこうたらで昨日出て行ったわよ。」
冗談じゃない、冗談でいいから帰ってきてほしいものだ。どうしたら帰ってきてもらえるか解決するかを黙り込んで考えた。
尻尾の先までとぎ、角を綺麗に磨きあげると、体をブルブル震わせて抜け毛を落とすと、落ちた黒と灰色の毛をほうきで1本も残すことなく掃くと。
「とにかく、何考えてるか上で寝ることは決定事項だから。ヘルガーとしての留守番犬仕事頼んだはわよ。」
主人は玄関に急ぎ足で向い靴を履き、出て行ってしまった。痛みも引き寝ぼけた感覚もなくなってきたが、やはり日は苦手なので、日光があまり当たらないように影の方へ行き、再び寝るために床に丸くなった。でも、寝るといってもすぐに寝れるわけでもない。
俺自体に留守番には向いていないのかもしれない。ふとそう思った、昼間なんて苦手な時間帯だし、寝てばっかいるだけでインターフォンがならないと、それこそ起きれない。
それに、切羽詰まった毎朝を過ごしていて主人はなんとも思わないのだろうか、俺がいなければあんなに焦って飛び出していくこともなくなるだろう。
少しずつ目が閉じようとするけど、まだ寝れそうにはない。
頭の中では、いつも考えれば同じ様に浮かんでくる嫌なことしかなく、眠気なんてすっかり忘れて色々考えてみたが、あんまりこれといったことも、していないとしか思えない。
しかし、それなら何で俺なんかを置いておくのだろう。寂しいと言って普通こんな微妙にしか役割を果たしていない奴を、置いておく必要なんてないはずだ。
それでも何で置いとくの?なんて聞きたくもないし、主人の前ではそんなことは思わなかった。
俺がどんなことをしようと、そんなに酷い言葉なんてかけず、その代りに優しい言葉を返してくれる。その時の優しさのぬくもりがが、俺が心で悔やんでいることを、温めてくれて忘れさせてくれるのだ。
これも毎度思う事だけど、十分に大切にしてくれているのだといつも思う。そんなに大切にしてもらっているのだからなんで置いてくれるのかなんて思うのが間違えなのかもしれない。
そうやってマイナスのことをしていても大切にしてくれている主人の事が好きだった。だからこそ、そばで寝るのをやめたいんだ。
そろそろ限界だ。目が言うことを聞かずに勝手に閉じてしまう。
考えても眠いもんは眠い、今度は完全に寝るためにも思考を停止させた。
気がついた時には、空は紅に変色し始めていた。やっと俺の行動時間だ。
昼飯の存在を忘れて、留守番なんかほったらかしにして階段に向かい駆け出し階段をのぼる。
中間ぐらいにさしかかると窓があり、いつもあけっぱであるためここからとび出る。隣の家にぶつからないように力を調整して軽く跳ぶ。夕方なら朝よりも体を動かすことができる。
暗い家と家の間に着地しする。多少は高いのでそれなりに衝撃は受けるがこれ位問題ない。
そこから家の正面に向い、正面に面している道にそって散歩するのが日課。
ぬるい光のを浴びながら目的もなくその辺をブラブラ放浪する。
家ばっかりで見物するためのものなんて全くないが、家の中にずっといてちゃ体だってなまるし、外の風景だって見たくなる。
こうやって自由にしていられることだけでも十分でなのだ。だからだろう、俺みたいにあいつも何らかの方法で脱走して、しかも彼氏なんて作って帰ってこないのは。
見渡しながら歩いていると、ポケモンと人とが仲良く歩いていたりしているのが視界に映る。
それらの嬉しそうな表情を見るたびにため息が出る。少しでも紛らわそうと、転がっている小石を蹴りながら夕焼けを眺める。
自由に歩きまわれて毎食食べれて、それでも満足しない。
家を出て行った彼女がうらやましかった。俺だってそういう関係を持ちたいし、現に気をよせている
がそれは主人であって、普通に考えたら♂が女を好きになるなんて珍し。
しかも、主人が俺のことをそこまで好きに思ってくれてなんかいないのだろう。
こんな恋愛感情に悩まされるなんて勘弁してほしい。だからと言ってこんなこと言うのもどうかしている。
蹴って転がっていく小石を追いかけながら前に進む。数分ふらついていると次第に両サイドに森が茂り、この先にある駅までいって帰るつもりだったが、石が転がっていく音がやんだ。
見たことあるような人影と1匹のポケモンがこちらに向かってきていた。
恐らく主人だろう。もう片方は家をほったらかしにした薄情者のウィンディだ。
ここで、見つかったらややこしい、ひとまず森の茂みに駆け込んで様子を見ることにした。
何も話しているかは聞こえないが、主人は久しぶりに会えて嬉しそうに見える。
薄情者も相変わらずのきれいな毛並みをしていて、やはりでかい。
広がる森と立ち並ぶ家との境界線まで来ると、白状者は森の中に去って行った。
これを一部始終みとどけると、主人よりも早く家にと駈け出した。
家まで全速力で走り、到着すると暗い家の間に入る。外から窓に飛ぶのは少し高くて届かないので1工夫である。
隣の家に背を向けて隣の家めがけてうしろ向きにジャンプし、後ろ脚が壁にぶつかると後ろ足で隣の家を蹴りもう1段階跳んで家の中へ飛び込んだ。
窓から階段との距離はそれほどないので反動は受けずに済むが、1段あたりの面積が狭いため2つの段を使用しなければならなくなり、2つのうち高い方に先に足がつくため、そこからバランスをとらなければならなくなる。
飛び込んで片方の前足と後ろ脚は着地を成し遂げたが、もう片方の前足と後ろ足は同じ段に付けるはずがない。
朝みたいにバランスを崩し今度は横に階段から転げ落ちた。
地面を揺るがすような叫び声が響き渡った。床に直撃してぶつけたところから頭に痛みが伝わる。
数分間、完全に気力を失い痛みが引くのをじっと待っていると、玄関で扉のロックが外れる音がした。
「だだいま。」
次にそう聞こえた時には立ち上がって玄関へ歩きはじめていた。
外出していましたなんていうわけにもいかない、極力普段のように装って誤魔化そう。
「おかえり、ご主人。」
靴を脱いで揃えるまでの一貫を見届けると、主人は2階に向かった。少し経つと、私服に着替えて2階から降りてきた。
昼食を俺が食べないこと事が多いには分かってくれているのだろう。少量の全く減っていない昼食の皿にチラッと目をやった。
「お待たせ、晩御飯にしよっか。」
それを聞くと無性に腹がへこんできているような感じがしてきた。昼食なんか無視して外で歩き回るとそれなりに腹がすく。
「よっしゃ、頼むよ。」
自分では言おうと思った時は即答。それにご主人と楽しめる大事な時間でもある。
すぐにキッチンからいい匂いが漂い始めた。これがはやり食欲をそそらせる。
床にまだ湯気が出ている木の実を炒めて調味料を加えたものを置いてくれた。
「いただきます。」
2人でそう言うと食事を口にする。ほとんど作ってくれるのは違うものばかりなので飽きずに食べているし、どれも上手い。
がつがつと俺は必死に晩飯に食いついる所を見て笑いながらも主人は自分のペースで食べていた。
「今日ね。家出てっていった子にあったのよ。」
突然そんなことを言われたものだから焦って口から木の実がこぼれおちた。まさか俺のこと気づいていたんじゃ。
「どうかしたの?口を止めてそんなにあわてて。」
「いや、なんでもないよ。それでさ、どうかしたのかよ?」
なんとも怪しいと言わんばかり事を言ってしまったと感じたが、意外にも疑われなかった。
自分でそう思っても他人はそう感じないのだろう。
「彼氏とうまくやってるんだって。いい感じ見たいよ、そのうち連れてくるかもね。」
「それはいいことじゃん。俺もこれで1階で寝れるよね?」
内心はそう思っていたけど、それ以上にうまくいっているのがいいなと言う感情のほうが強かった。
なんとなく俺もそんなことを聞かされると、覚悟を決めるべきなのかと考えてしまう。
実質迷っていることは早めに解決することにこしたことはない。
「駄目。あの子だって何時帰ってきてくれるのか分からないんだから。今日なんて言ってないんだし、彼氏と居たいんだからあんたは上固定なの。」
「それだけは勘弁してくれよ。」
無論返答は却下上で寝る結果に揺るぎなかった。お互い1歩も引かずに言い続けて食事の時間は過ぎていった。
それでも往生際の悪いことに食事中は文句を言いながらひたすらあがき続け、結局は2階で寝る事を無視し1階から動かないことに決定。
さすがにここまで諦めが悪いとそのうちに1人で寝るだろう。食事は食べ終え水と洗剤で洗い流した食器をタオルで水を拭き取りながら食器棚に並べて主人は一息ついた。
ここから慎重に様子をうかがって気長にあきらめるのを待つただそれだけだ。
主人はリビングにある食事の時の椅子とは別のテレビのある方向に合わせて置いてあるソファーにもたれかかった。
ソファーは白色で上品なオーラをかもし出しているかのようで、心地よさは結構なものでそれだけに額のほうもそれなりにすると言う。
一旦座り込むとテレビに夢中で全くと言っていいほど立ち上がらない。
でも、そこから1度だけ風呂の湯を沸かすため、風呂場でスイッチを押す作業を行いに立ち退いて戻ってきたとたんに、何がそうさせたのかは知らないが出来れば冗談であってほしい。
「別に寝なくてもいいからさ、お風呂でも一緒に入りましょ。」
本当に何が根拠かなんて見当もつかないが、最悪のパターン2が迫ってきた。
たるんでいたゴムが引っ張られてピンを張るかのように俺自身が硬直してまった。
どちらかを選ぶしかないだろうか、どちらを選んでも恐らくいい結果ではすまないだろう。
苦渋の選択をしいられたのだ。長時間耐えるか短時間だが厳しい方を選ぶか俺の人生での最凶のであり、下手をすればこれからの生活にも響くかもしれない。
自分が夜行性のため夜はただでさえ眠りずらいのに、近辺に主人あいるなんてたまったもんじゃない。だから間違った短くて済む方を選ぶことを決めたのだろう。
「風呂なら一緒に入るからさ、今夜は1人で寝てくれよ。ご主人。」
分かったわよ言わんばかりの顔をした。少し残念そうなようにも見えたが、俺の事もわかって欲しいものだ。
「それじゃ、早く入りましょ。私、疲れてるしね。」
調子を取り戻して風呂場得向かう、俺もリビングに別れを惜しんでトボトボ歩いて行った。
扉を開けると脱衣室になっており洗濯機やら、洗面台などが設置されており、それだけにもともとはそう狭くもないのだが3分の1ぐらいが物で埋まっているため、何だが狭くも感じる。
そして、入ってきた扉と対称に浴槽への扉がある。扉のガラスは沸いたばかりの風呂の湯気で白く雲っていた。
それ以上に俺の複雑な心境を抱えた心のほうがよっぽど不安で雲っていると思う。
「さ、早く入りましょ。湯が冷めないうちにね。」
返答しようとして主人の方を向いた途端、浴室の扉に突進して無理やり開けると浴室へ駆け込んだ。
誰がなんと言おうと俺には耐えられなかった。振り向いたとたんに主人が脱衣し始めていたからである。着替えるまでそこで反対を向いて待てばよかったのだろうが、俺に見ないで待てということが間違いだし、見たら見たらで俺自身を抑えられなくなるかもしれない。
そんな不安を感じていることなんて全く知らない主人は驚いたようだ。
「ベリオン大丈夫?今痛そうな音がしたけど。」
すると扉が開いて主人が入ってこようとするのを俺が急いで止める。
「ごっ・・ご主人、俺は大丈夫だからさ。つまり・・あの、入る前にさ、体をね・・・その・・・」
「大丈夫なのは分かったけどね。私に何してほしいの?」
とぼけている様子もないのだが焦っている俺には、とぼけているのようにしか伝わってこない。
「だからさ、少しぐらいはね・・体をタオルで隠すとかさ、ご主人も大人なわけだしね。」
何を今更言っているのだろうと自分でもつくづく思う。それでも、出来る限りの事は言ったつもりだ。
「何言ってるの?わかったから、ちょっと待っててね。」
一安心して溜息をもらした。出来れば待たずに今すぐにでもここを出ていきたいのだが、約束は約束いくら無理やりとはいえ守るべきだろうし、後でどうなるかわかったもんじゃない。
しばらくするとタオルで体を覆った主人が入ってきた。いつもより心臓がばくばくしている。
まともに主人の方を向いてはいられなかった。
「なにきょろきょろしてるの?なんかいつもより変ね。そんなことより、お湯につかりましょうよ。
たまには私と湯につかるのも悪くないでよ?」
十分悪い。でも、そこで入らなきゃ不自然に思われる。仕方なしに2人でギリギリの浴槽につかる、無論主人とは反対ほうを向いた上で。
ここで予想外の事態に直面した。2人でギリギリだということはつまり隙間がほとんどないことを意味する。
ということは主人と俺は体の1部同士が最低限でも密着せねば入れないといことを浸かってから気がついた。
俺の1部が硬直せずにはいられない状況に置かれた。だからと言ってここで不自然には思わせまいと、反対を向いてはいるが首のほとんどの部分まで湯に浸った。
湯気が視界を薄く曇らせながらも立ち上っていくと同時に時間もゆっくりと流れていく。
主人と俺は湯気がほとんど邪魔しない、はっきりと見える距離で会話のない沈黙を味わっていた。
俺から話題を作るなんて今の俺にできたもんじゃない。それで1~2分くらい続いたのが何十分にも感じた。
やはり、いやな時間や自分にとって嫌とか面白くないことは長く感じるのは俺だけではないだろう。
別に1人なら浴槽の中で好き勝手に暴れまわって、その辺にヒジキみたいな黒くて細毛を散漫させるほどまで動き回るのだが、2人いるから動きずらいし主人がいるため落ち着いて思考すらロクに望めない。これだから雄はダメなんだよと、自分の中のどこかで言っているのが残念なことだ。
「さっきから無口で私に背を向けてるのはどうしてなの?」
沈黙が終わったとたんに銃弾が飛んできた。俺の脳は回避出来ずに命中して戸惑う。
口まで湯につけて息を吹き出すとぶくぶくと泡を立てる。主人には何が言っているのだろうかと言いたそうな視線を向けれらた。実質何も言わずに息を吐いているだけである。
どういう返答を送れば誤魔化せるのかなんて考えつかない。
考えろよりもまず第1に俺自身に落ち着いてほしかった。状況が困難なのに慌てふためいても乗り切れることもないし、焦って考えついた中途半端な答えも無意味である。
思いつくか主人が違うことを言うまで泡を立て続けた。
「別に言わなくてもいんだけどね。そろそろ体流して上げようと思ってるんだけど。」
ブクブクっ・・・ボガァ。
驚きを隠せず息を一気に吹き出してし急いで口を水面から上げるた。主人が違うこと言うまで待つ形で成功しはしたが、こんな形で連撃を加えてほしくはなかった。
口焦って噛みそうになるぐらいの速さで口を開いたり閉じたりした。
「いや、別にさ。風呂をあがった後でいいよ。ご主人だけ頭洗うなりすればいいからさ。」
幸い舌を噛んで痛い思いをせずに発言は行えたが、ここで誤魔化さなければ後に繋げれる策は今の俺の頭の中にはない。
主人はそれ聞いてどう思ったのかは知らないが、どうするかを決めるのが早い。
戦闘中に命令もこんなに早ければ、もう少ししっかりしたトレーナーなのに。
「湯につかってるだけじゃ体綺麗にならないから、上がりなさいよ。遠慮はいらないわよ。」
多少は抵抗した。けれど、暴力を振るはやりすぎだし、相手は主人だ、そんなことしたら論外だ。
拒否するための筋を通っていないを述べながら、浴槽の中から出まいと頑張った。
数分かかった言いあいも、結局飯抜きと宣告で幕を閉じた。人質を取られたようなものだ。食わなきゃ、やってられない。素直に従うしかなく
「ご主人。洗うの背中だけでいいからね。余計なことしなくていいから。」
最低限に見られたら、まずいことだけは避けたいが、余計なことしなくてもいいは不自然だろうと、反省と後悔をしていた。
上がる最中に溜息をもらした主人の方を向くと、不思議そうにしていた。
なんだか緊張していた。隠し通す自信が無かったし、ばれたかと思うとドキドキする。
背中に謎のドロドロした液体をかけられ、そこをブラシで擦ると無駄に泡立つ。
ゴシゴシと背中全体を泡だらけにすると、次は首と頭の付け根から液体をたらされ、ブラシが首を何周もした。
首は泡マフラーしたみたいに首も泡だらけ、炎タイプが泡だらけなんて、バブルこうせんを直撃した時ぐらいである。
終いには、前足から順に液体が垂れ流れていき、その上をブラシが駆け抜けると泡だけが残る。
このときが一番怖かった。ばれるんじゃないかと思ったが、主人に変化が見られないのを確認するとほっとした。
シャワーから降り注ぐ湯の中で、足だけ腹まで行かなくてよかったと安心した。そこまで洗おうとするなら、すぐに飛び出していただろうが。泡が流し終わると、その辺に飛び散った抜け毛を主人は流した。体も洗い終えたのでもうすることなんてない。先に出てるといって急いで出た。
浴室から出たのに、胸のほとぼりが冷めないずにいた。こんな調子では先が思いやられる。いつまで自分を維持できるかさえも不安なものだ。
主人が風呂から出てくるのを待った。毛を乾かしてもらえないと風邪をひいてしまうことだってある。
「ご主人、毛乾かしてくれよ。」
主人が出てくると早速そう言って、とりあえずドライヤーで乾かしてもらった。主人は、はいはいと小声で言って聞こえないと思っているのだろうが、これ位聞けない様じゃ番犬は勤まらないよご主人。
体全体を乾かさなければならないので、時間をかけないと完全に乾かすことはできない。
面倒なのは主人にも同情する。気長に作業をしてくれていることには感謝するが、風呂に連れ込んだことを良かったとは思わない。まぁ、乗り切っただけでもよしとすべきなのだろうが。
「はい、終わったよ。私は着替えて寝るから、風邪ひかないように寝なさいよ。」
毛をその辺に散らかすなとは言わなかった。とにかく暖を取って風邪をひかないようにと、主人なりにもさみしいのだろうが、心配はしてくれるようだ。
「自分で適当にするよ。お休み。」
俺はその一言を後に部屋を出た。やっと気が楽になったと思った。何も気にせずに1人で寝れる。
主人も着替えて部屋で寝ているようだし、家じゅうの電気はほとんど消えている。
ついているのは廊下にあるのがとぼしいぐらいだ。主人のしょっちゅう座っているソファの上で俺は寝転がっている。
それでもなかなか寝付けない。ほとぼりが冷めずに、俺自身の感情が抑えられなくなってきているのだろうか。
ソファから起き上がり、床に飛び降りた。ソファは多少毛で黒いようにも見えるけどこれ位なら思っていたほどではない。
自分で意識しながらも半分操られているような気分で、扉を開けた。廊下はまだ電気がついているが、階段まで来ると電気はすべて消えたいた。
節約でもしているのだろうか、家計の都合上では配慮しなければならないとは言っていたが。
どうして俺はここまで来てしまったのだろうか、これ以上行けばおそらく、引き返せないことになってしまうだろう。
それでも、足は止まることなくまた一歩、また一歩と前へ踏み出していく。自分の欲望のためだけに一方通行の道を辿って何があってもいいのだろうとは思うのだか、それは全て俺の責任であり、むしろ何があってもいいと思えてしまう。例え、今辿っている道が間違っていようと、自分の終わりを意味する道であっても進んでいってしまっている。まだ引き返せるということには皆無に思ってしまっている。
階段は真っ暗闇で夜行性のような暗闇の中でも視界が開けないと歩くのは困難だ。この時間俺を照らすものは何一つなかった。月の見える反対側に階段があるためだ。
ただ暗闇に溶け込んだ。影のような色が大半の体は影が暗闇に混ざり合ってどこに息をひそめているかも分からないように、静かに足音を立てず暗躍して目的を達成する。
野生なら生きて行くために、獲物を仕留めるために使うのだろうが。あくまで、殺すんじゃない、標的に襲いかかることには変わりはないが。
足をゆっくり上げて、慎重に下ろす。この繰り返しで物音を出さずに確実に気付かれないように、狙いのいる部屋へと近づいて行った。
階段を登り切ると、後は少し歩いて、扉を慎重に開けるだけとなった。最善の注意を払って扉に歩み寄り、力をほんの少し加えると扉は鈍い音を全く立てずにわずかに開いた。
やはり、鍵は掛かっていなかった。あの性格上ならあり得ないこともないと思っていが、本当に掛けていないとはどこまで不用心なのだろうか。
だから、俺のような薄汚い影が最低限気づかれないようにしていれば、暗躍して来れるのだ。今から俺がしようとしていることは間違えなのだろうか。
来るのには砂粒一つも迷いはなかったはずなのに、部屋の扉をくぐったところで迷い始めた。
部屋の中は電気は消えているようだが、主人が寝ているベットは月光により階段よりかは断然見えやすい。主人はなにも気が付いていないだろう、熟睡している。この光景を目の当たりにしてから俺は止まった。
どうするべきなのだろうか、ここで過ちを犯すのか過ちを過ちと認めずに前へ踏み出すのか。
臆さずに足を1歩踏み出すと不思議にもつられて動いていく内に、迷いも消え失せ覚悟は知らないうちに決まっていた。
蹴った音を洩らさないようにごくわずかな力を床に加える。覚悟を決めていても緊張はするし、許されないことは分かっている。
主人の両腕に前足を、後ろ脚は足を爪を立てない程度に抑えつけた。流石に触れられて力も加えられたのに気づいたようだ。
「ベリオン。いったいどうしたの?」
目が覚めたら身動きが取れないなんて普通ありえないだろうが、焦った口調に同情した色も見せずに唇を奪った。目を丸くしていたがすぐに我に返り、俺の口から逃れた。
「いったい、どういうつもり?なんでこんなことするのよ。」
「ごめんね、ご主人。俺ご主人のことが・・・好きなんだ。もう我慢できないんだよ。」
必死に抵抗されているが、並の人間に力負けするわけがない。一応夜の狩人的な種族だ。告白すると共に再び口を密着させた。今度は無理やり閉じていく口をこじ開けて深く、舌同士を絡め合おうとした。逃げれないことを悟ったのか、何らかの策があるのか、さっきより力が抜けている・・・いや、もはや抵抗していないというべきだろう。
なら安心してやりたい放題、口の中で俺は端から隅々まで悪あがきをしている主人の舌を追いかけまわした。絡み合い始めると主人の温かさが伝わってくる。
数分間、少しは満足した。口をやっと離した、息が上がっているようだ。夜襲をかけられたんだから結構疲れるのだろう。
けれど、欲望のバケツの中に数秒水道で水を注いだぐらいにしか満たされていない。もっと、水をため込まないと、そうでないと引き下がれない。
「もう満足したでしょ。早く離しなさいよ。」
抵抗はしていない割に口先のほうは賢明なこと言うみたいだ。足を退ける素振りもせず力を抜くこともせずに、容赦なく上着を噛み切った。ここまですると冷静さを失い混乱しているのか、大きな声を上げ始めた。
お構いなしに乳房の隆起している部分を一舐めしてやると一瞬だが甘い息と声を漏らした。
「なんだかんだ言ってる割には、感じているんだね、ご主人。」
「感じてなんか・・・後で覚えておきなさいよ。ただじゃ済ませないんだからね。」
俺の余裕の笑みをにらみ返しながら、鋭い言葉を放つが、丁寧に舐めていくにつれて次第に聞こえてくるのは叫び声は徐々に濃厚な声に変わっていった。それに比例して隆起している所も初期よりも硬さを増していた。
先ほどまでの威勢はどこに隠しこんだのか、息も荒くなり舐めている間はまともに反論すらできていない。こんな主人を見るのは初めてだ。聞き慣れない濃厚な声が耳に響くたびにエスカレートしていった。
「こんなに硬くして、そんな声まで上げて素直じゃないね、ご主人。」
自分でよくも言えたものだ。これでは、加虐好きと主張しているようなものだ。日常なら恥ずかしすぎてどうかと思うが、今はそんなことを口にしても一切取り乱さない程落ち着つき、楽しんでいる。
「はぁはぁ・・いい加減にしなさいよね。嫌ったりなんてしないから離しなさいよ。」
ここまでやれば、それなりに諦めが付くと思っていたのだが、勘違いだったようだ。次に下を噛み切ろうと体を反転させようとしたときだった。油断したと感じたのが遅かった。
さっきまで抵抗しなかった両腕が足を払いのけバランスを崩し、両足が活気を取り戻してベットから蹴り飛ばされ落ちた揚句に起き上がる前に両前足を抑えつけられてしまった。
「夜襲とは予想外だったわ。ちゃんと話してくれば分かったのにね。誰も嫌ってなんかいないわよ。私も好きなんだから。」
驚いた、主人から想定外のことを聞かされた上に、形勢逆転までされるなんて。抵抗しても微動足りともしない主人の両腕。俺が主人に力負けしているというのを意味しているのか。
「嘘だろ、ご主人が俺のこと・・・しかも、何なんだよこの力は。」
驚くことが多すぎて落ちつていてはいられずに焦る一方、俺の顔を見下して笑う主人の顔をが目に焼き付けられた。
「別にこんな時にうそついても仕方ないでしょ。あと言ってなかったけど、私柔道黒帯持っているわよ。」
柔道でいくら磨いたからって、ここまで綺麗に決めなくてもいいんじゃないのだろうか。襲っといて逆に何されるか分からない事態に陥るなんて、情けない話だ。おまけにこの場を改善できる手立てもないし、はい、すいませんでしたで終わらせれるわけでもなさそうだ。
どれだけ力いっぱい動かそうとしても、微動はされれるもののそれしかできない。抵抗したって無駄
な労力を消費するだけなのだろうか。
「ご主人、謝るからさ、抑えつけないでくれる?反省しているからさ。」
いまさら何を言っているんだ。やるだけやっといて反省も何も言い訳もいいとこだ。
「まだ満足してないんでしょ。それに、このままじゃ終われないしね。」
痛い所を的確に当ててくる。確かに俺は行動に入ってからは攻め続けていただけだし、そこまで大したこともやらかしてはいない。興奮するだけしといて一回も出してないから、多少心残りがるのだろう、俺のは普段なら黒毛の中に身を隠していて周りから見えることはないのだが、通常とは比べられない大きさに膨れ上がっていて丸見えだ。
「演技しているのも疲れたし、後で容赦しないっていたからね。覚悟してもらいましょうか。」
「どうしても覚悟決めなきゃだめなわけ?」
「大丈夫優しくしてあげるから。暴れちゃだめよ。」
こんな状況でにっこり笑われても、むしろ不安を覚えるだけだ。しかも、演技ってようは俺は躍らせれていたわけか、泣けてくる。抑えるのをやめる代わりに驚いたことにも主人は俺のに手を向け始めた。
「どこ触って・・うぅ。」
「一応私も好きなわけだし、やって当然のことはしておかないとね。」
これは当然のことでは無い気がするのは俺の方だけなのか。俺のを掴んで上下に手をゆっくりと動かし始めた。さほど速くないので耐えれるかと思ったがどうも不可能らしい。快感が伝わってくるたびに、力が抜けそうな貧弱な声を若干洩らしながら限界を待つことだけが許されている。
「偉そうなこと言ってた割には、ベリオンも感じてるんじゃない。」
「だってこんなこと、今までしたことないしさ。」
「まだ真面目に返事できるぐらいの余裕があるようね。」
スピードが上がった。さっきまでよりか体に強い快楽を送り込んでくる。声を上げる回数も増し、段々速くなっていくにつれ頭の中が真っ白になり、バケツを満たすどころか溢れそうな勢いで欲望が満たされていく。許されたことを喜ぶべきなのか、主人がおかしいくなったのを悔むべきなのかをずっと考えていたが余裕がなくなってきた。快感が押し寄せてくるにつれ体が熱くなり、どう表せばいいか分からないが変な感じがする、さらに耐えるという認識が薄れつつ、今本当に耐えようとしているのか、まだ半分しているように思えるが、半分と言うのがあいまいだ。
それでも、体は必至に耐えようと透明な汁を出して粘り続けているようで、意識が削れていく中でも擦られながらも音を立てている。透明な液体が漏れ出している時点で耐久力もぼろぼろのようだ。後どの位まで持ちこたえれるかと聞かれれば、未だ耐えれるとは言えないなんて思っていられたのは少しの間だけ限界が間近に迫ってきているのには変わりなく、限界を宣告した直後に俺のから白濁した液体が主人の顔や辺りにと飛び散った。
「たくさん出るわね。まだ漏れ出してるみたいだし。」
俺のを手で押さえつけて絞り出そうとすると中途半端に出てきたのが流れ出てくる。精処理なんて初めてなので今までにない脱力感に襲われ自分のを目にし、噴き出してからも絞られれば出てくるのがなんだか恥ずかしかった。主人は顔に付着したのだけを手でふき取り、口に運んでいた。
「汚いからさ、やめたほうがいいよ。」
止めたって全部スルーされて流された。疲れて体を動かす気にもなんだかなれないし、見ているだけで終わったら、俺のについている透明なのと白濁なのまで舐めとり、突然だったので声を上げてしまった。次に下半身の衣類を脱衣して晒すと俺に合わせてだろう四つん這いになった。
「何したらいいかは分かってるんでしょ。そこも元気なんだし早くしてよね。」
指した方向にはあれだけ出したのに元気にしている俺のがあり、疲れているくせに俺はどこまで欲しているのかうんざりだと思わせられる。今頃になってだが、主人は人間同士じゃなくても問題ないのだろうかと聞こうと思ったがやめた。そんなことは置いといて楽しむ、最善の選択肢ではないのだろうか。選んだからには最後まで果たす、主人の後ろに回った。
「ご主人、いくからね。」
頷いたのを確認すると主人の穴に俺のをゆっくりと挿し込んでいく。中は俺の異常にネバネバしていて暑い。全部入りきっていないのに快感を味わうなんて頭の中になかった。主人もわずかに声を上げながらも快感を噛みしめているのだろうか。
「何かにぶつかって、進まないんだけど、どうしたらいい?」
「破って・・・全部挿しこめばいいのよ。」
この壁が何なのかを知るのは後になるので得体は知れないが、簡単に破けてすぐに俺のがすっぽりはまりこんだ。
「動かしてよ。はぁっ、加減してだけどね。」
ゆっくりと腰を振り始めると、はまっている部分が動かすことによって擦れ合い、穴がきつくしまるのでその分だけ激しくぶつかり合う、それにより快楽を分け合って共有しあってた。体だけを1つにするのではなく気持ちまで一緒になっている感じがする。
何処からもなく湧き上がってくる熱気もきっと主人も同じで暑いんだろう、この時だけはすべてを主人と共にしている。
主人と思えない快感に対する声をあげ、俺も言っていることは違えど思いは同じだった。必死に動かし、それによって得られる物をさらに求めていった。
「出そうになったら、あっ、はっ、抜くぬよ。」
「うっ、わかったよ。あぁん。」
言葉を交わしている間も俺は動きを止めずにいた。だって、おれと色々な事を共有してくれているなら、それに応えるためには動かすしかないだろう。
主人の言ってたことが本当で、ここまで愛し大切にしてもらえていたなんて今まで悩んでいた自分が馬鹿みたいに思える。1人で抱えこんで悩みに悩んで打ち明けずに強引な行動に出た結果、予想外な出来事が起きる。俺は一体何がしたかったんだろうか。
でも結果良ければ全て良しなこともあるのだろう、現に俺に帰ってきた結果がこれなのだから。
悩みも後悔も忘れそうだ。今幸せ俺には程遠い要素だ。交わっている時間が流れていくにつれて、快感で体が満たされ飲み込まれていく。負の要素までもが取り込まれていく。
「あっ、もうダメ。限界・・・・」
主人の些細な言葉が耳に響いた瞬間、穴から液体が逆流した。頂点にまで達してしまったのだろう。そろそろ、こちら側も快感に耐えられなくなって来ているので、刺さっているを抜いた。
「ご主人、大丈夫?」
息は荒れて抜いたあとには姿勢を崩して、床にへばっているものだからいつもみたいな元気のかけらもないので心配した。呼吸が整うまで主人は息を吐き続け、俺は心配して見ている。
「大丈夫よ。あなたはまだ2回目まだなんでしょ。仰向けになってよ。」
押し倒されるのではなく今度は自分の意志で自分のが隠しようのない体勢をとった。俺のがにわかな温かさに包まれて、柔らかく動くものに撫でまわされた。また違う中での快感を味わった。
隠しようがない俺のに主人はしゃぶり付き、すぐに2度目を迎えた。2回目なのに口から漏れ出すほどの量が出ている、どれだけ溜まっているのだろう。極力飲もうと主人は頑張っていたが、飲みきれずに口から少し垂れ流してこぼしていた。
「私の1番の番犬なんだかね。ベリオン。黒いから言って夜でも見失わないんだから。」
俺にはその言葉が、隠れようと地味だろうとお見通しだといった感じに聞こえた。例え暗闇に溶け込もうと、真夜中に暗躍しようとも影のような存在のであっても主人に照らし出されてしまう。今後はちょっとした影(隠し事)も作らない方がいいのかもしれない。微塵なことでも照らし出されてしまうのだから。


やっとの事で完結ですね。始めてからどれだけ日が経ったんでしょうね。
前回よりも少しは読みやすい形にはなったかと思われます。と言ってもまだまだ反省点は多いですが。最後まで読んでくれ方ありがとうごいます。



何かありましたらどうぞ。


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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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