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時の後継者 第一回人気投票

/時の後継者 第一回人気投票

時の後継者 

by蒼空



時の後継者 第一回人気投票 





目の前の幕は上がり、無駄に長い机の前に二匹のポケモンが並んでいる。
後ろには多く看板に『時の後継者 第一回人気投票』と書かれていた。



「どうも。皆さんお久しぶりです。司会の時の神ディアルガです。
 名前はあるんですけど本編で語られてないため言えません」
「覚えてる人がいるか解らんが……同じく司会の空間の神パルキアだ。
 こいつと同じ理由で名前は言えん。隠すほどの名前じゃないがな……」



二匹の神が同時に頭を下げる。
普段は仲が悪いくせにこういう時だけは息が合っていた。



「え~と……このたびは蒼空1000Hit記念企画とし時の後継者第一回人気投票を開催したいと思います」
「折角だから何かしたいと思ったらしいぞ。でもなんでオレ達が司会なんだ?」



だるそうに質問するパルキアにディアルガが自信ありげに答える。



「それは勿論出番の少ないボク等が少しでも目立つために作者が気を使ってくれたそうだ。
 ちなみに本編と何の関係もないのであしからず」
「絶対にキャライメージ壊れるから……。蒼空も余計な真似をしてくれる……。
 だがこれが本編に影響があった方が問題だろうな」



パルキアが溜息を吐く。
ディアルガはパルキアの態度が気に入らないのか怒鳴る。



「出番があるだけ良いだろう! お前なんかボクに封印されて出番ないかもしれないんだぞ!
 どうだ急に嬉しくなってきただろう!? 作者に感謝しろ! 泣いて喜べ!」
「オレはこんな事で出番は欲しくない! それにこの看板と机オレ等に合わせて作ってるけど何メートルだよ!
 絶対にガーディとイーブイに司会させた方が準備が楽だっただろ!」
「ああグレンとフィニティの事ね……。まぁ確かに机は高さで軽く二メートルは超すでしょうね……。
 その性で会場がシンプルになったなんて口が裂けても言えないな……」



ディアルガとパルキアはそれぞれ机と看板を見る。
確かにこの二匹のための備品だから無駄にでかい。
正直に言えば無駄な出費だろう……。
そのためこの部屋には机と看板それに幕しかない。
特別企画の部屋には寂しすぎる風景だった……。



「でも、こういう場面で主人公とヒロインが司会をしたらつまらないだろう?
 少しは意外性をとってだな……」
「いや、意外すぎるから! ここまで意外にする必要ないから!
 せめてムオンでまともな説明をさせないとか、ウズキとウヅキで司会させるとか他にあるだろう!?」



ディアルガの指摘にパルキアがつっこむ。
既に二匹は漫才コンビと化している。



「何か話が脱線してるな。……と言う事で話を戻そう。真面目に司会の仕事をするぞ!」
「説明する事なんか何もないだろう……。て言うか司会いらなくね?」



ディアルガの真面目さにパルキアが呆れる。
ディアルガはパルキアの愚痴に真面目に答えた。



「いや、ある! 説明すればそれだけボク等の台詞が増えるだろう!
 台詞の少ないボク等には十分意味があるだろう!?」
「そこまでして台詞が欲しいなんて虚しくないか?」
「そうだね……。じゃあここで終わりにしようか……」
「ああそれが良いだろうな……」



ディアルガとパルキアは再びお辞儀をする。
ディアルガは何かを思い出したように口を開く。



「そうだ! これだけは言っておいたほうが良いだろう!
 票は一人一票で不正投票はなしでお願いする!」
「ちなみにそのキャラのどこが好きで好きな場面もコメントすると蒼空が喜ぶぞ」
「皆様の投票をお待ちしております」



ディアルガとパルキアは三度目のお辞儀をして幕が下ろされた。





「コメントはここからお願いします」
「いや、言わなくても良いだろう……」
真面目に説明するディアルガにパルキアがつっこんだ。



「……と言っても、もうこちらの受付は終了しました。コメントは下からどうぞ」
「まぁ一言は言った方が良いか……」
ディアルガの反応にパルキアも素直に頷いた。



麒麟的な見た目と時を操る便利能力の力に惚れてます。そして、一人称がボク…… -- リング (2008-05-24 01:01:39)



時の後継者 第一回人気投票 結果発表 




目の前の幕は上がり、無駄に長い机の前に二匹のポケモンが並んでいる。
後ろには多く看板に『時の後継者 第一回人気投票』と書かれていた。



「どうも。皆さんお久しぶりです。司会の時の神ディアルガです。
 名前はあるんですけど本編で語られてないため言えません」
「覚えてる人がいるか解らんが……同じく司会の空間の神パルキアだ。
 こいつと同じ理由で名前は言えん。隠すほどの名前じゃないがな……」



二匹の神が同時に頭を下げる。
普段は仲が悪いくせにこういう時だけは息が合っていた。



「って! なんで始まり方が誤字も含めてが開幕と一語一句変わってないんだよ!
 二行目なんて『大きく』じゃなくて『多く』になってるぞ!!」
「それは……作者がコピペしてから始めたからでしょ?」
「うわ……。お前、さらりときつい事言うな……」



ディアルガは何も聞かなかったようにパルキアを無視する。
パルキアも少しムッとしたがすぐに表情を戻す。



「それでは『時の後継者 第一回人気投票』の結果発表をしたいと思います」
「まぁ隠してた訳でもないから今までの投票を見てればすぐに解るけどな……」



ディアルガの発言にパルキアは嫌味につっこみを入れる。



「投票総数はなんと30票! つまりこれだけの読者に愛されてる訳だ!!
 投票に付き合ってくれた皆様ありがとう!!」
「あくまで複数投票してなきゃが前提だけどな……」
「お前って本当に冷めてるな……。
 もっと盛り上がれ! もっと喋れ! もっと砕けろ!」



ディアルガの発言にパルキアは何も言わなかった。
むしろ呆れて何も言えないと言う方が正しいだろう。



「結果発表は上からか下からかどっちが良いと思う?」
「珍しく普通の話を振ってきたな……。当然、下からだろ」
「ふむ。お前はそっちの方が好みか……ならそうしよう」



パルキアの反応にディアルガが真面目に答える。





「第七位! アマツ、サイ、ミナヅキ、ムオン!!」
「別名0票だな……。他にも名前すら載せて貰えなかった奴もここだな。
 悔しいがオレもここに入るんだよな……」
「お! お前が珍しく悔しそうにしたな! まぁここら辺は出番がないからな……。
 これから出番も増えるはずさ! 気を取り直して次行ってみよう!!」



ディアルガはパールの背中をバシバシと叩く。
軽く叩いたためダメージはないがパルキアはディアルガを睨みつけた。





「第五位! Dialga、ライガ!!」
「投票数はどちらも二票……。なんでオレと出番の変わらないお前には二票も入ってんだよ!」
「ふふふ。これも司会でキャラを立たせたからだろう。お前も砕ければ票が入ったかも知れんぞ?」



悔しそうにするパルキアにディアルガは自信ありげに答える。



「さてゲストにライガを呼んだから一言挨拶してもらおうか。お~いライガ出番だぞ」
「どうも! 久しぶり! 9話以来だな! 投票ありがとう!!」
「お~いライガ。俺等がでかいから移ってないぞ。ほれ机に乗れ」



パルキアが声だけするライガを机の上に乗っける。
その姿はとてもシュールである……。



「でも9話ではお前……気絶してて台詞がないからほぼ8話までだろ?」
「うっ! 凄く痛いところをつく……。良いんだよ背景ではいたし!」
「愚痴を聞くと長そうだからじゃあ次行こうか」



パルキアとライガの論争が始まる前にディアルガは次に進めた。
ライガもディアルガの話を聞き大人しくなった。





「第四位! グレン!!」
「投票数は三票……かろうじて主役としての意地を見せたな……」
「主役としては出番が少ないけどね……。作者にも本当に主人公かって言われてるしね」



パルキアとディアルガの厳しい一言。



「ちょっと! これでも四位だったんだからもう少し優しい一言を!!」
「ん? 何か聞こえたか?」
「ボクは何も聞こえなかったけど。グレンの声なんて聞いてないよ」



ライガ同様画面に映らないグレンが文句を言う。
ディアルガとパルキアは聞こえないふりをした。



「知らん振りする時点で聞こえてるでしょ!?」
「主役の順位が9話までの出番の俺と一票しか変わらないしな……。当然の扱いじゃね?」
「酷すぎる……。あんまりだ……」



グレンが落ち込むも誰の視界にも入らない。
グレンは二メートルはある机をよじ登った。



「じゃあベスト3に行こうか」
「そうだな」



ディアルガとパルキアはグレンを無視して次に進んだ。





「第三位! クウコ(クゥ)!!」
「投票数は五票……主役のグレンより二票も高いな」
「当然だよ! ロコンの頃の金の体毛、キュウコンの銀の体毛……どちらも素敵な美女じゃないか!!
 最初は作者に忘れられて名前が載ってなかったけど!! それは気にしない!!」



ディアルガが妙にハイテンションでクゥを紹介する。
ディアルガの発言にクゥが飛び出してきた。



「ちょっと待ってください! 私は雄です! 美女って紹介は酷いと思います!」
「そんなことないよ……。四位の僕の扱いに比べれば……」
「そ、それは……。そうかもしれませんけど……」



グレンは羨ましそうにクゥを見る。
クゥの威勢の良さは初めだけですぐに大人しくなった。



「人気投票中に丁度エロシーンがあったからじゃねぇの? 俺と姉さんは6話だし。
 そもそもなぜか姉さんに投票はないし……。俺だけこの場に呼ばれてもなぁ……」
「そ、そんなライガさん……。このおめでたい場にそんな暗い話をしなくても……」



落ち込み始めるライガをクゥが必死にフォローする。



「ここままじゃ進みそうにないから……次行こうか。
 お前もハイテンションで紹介しろ! ベスト3なんだぞ!
 司会が盛り上がらないと場がしらけるだろ!!」
「どうせオレは0票だし……。やりたくない司会をやってるわけだし~」
「ダメだこりゃ……」



パルキアのやる気のなさにディアルガのテンションも一気に落ちた。





「第二位! ウズキ!!」
「投票数は八票……徐々に差が開いてきたな」
「謎の美少女! 冒険物には必要な人材だよね?」
「まあな……。と言っても謎があるのはこいつだけじゃないな……。
 蒼空は謎をばらすのが早いかわりに謎も多く出すからな……
 今は登場したばかりのエイガも謎の美女の一匹だろ」



ディアルガのウズキの説明に妙に突っかかるパルキア。



「う。確かにそうだけどさ……。ほ、ほらボクの血ひく子孫だしさぁ……」
「だったら僕もそうなんだけど……」
「私の奥さんですね。今は色々やってるみたいですけど……。
 グレン君は……ほら雄では人気一位ですから!」



クゥの一言にグレンが睨む。



「それはクウコさんでしょ……。自分で雌って言ったみたいだよ? あなたが雄一位でしょ……」
「え! 私は……ほ、ほら目立つシーンが人気投票と重なっただけですよ!
 次やってもこの順位かわからないですし……。私はそういうマニアックなキャラですから」
「それでも今の順位は変わらないよ……」



グレンの厳しい言葉にクゥは黙ってしまった。



「じゃあ話も終わった事だし第一位の発表に行こうか……」
「なんかウズキ本人が出てない気がするがまあ良いか……」



グレンとクゥの話が終わった事を確認し司会の二匹は話を進めた。





「第一位! フィニティ!!」
「投票数は十票……全体の三分の一はこいつの票だな……。
 全体で見ても圧倒的な人気を誇る少女だ」
「ウズキと同じくボクの血をひく時の子孫だね。それじゃあフィニティちゃんどうぞ~」



ディアルガが呼ぶとフィニティが入場してきた。



「沢山の投票ありがとうございます。これも皆さんの応援があってこそです」
「流石はイーブイ人気……もあるのかな……。ボクの五倍は票が入ってるしね」
「そんな事言ったらオレなんか比べようがないな……。0票だし」



時空の神々の反応にフィニティは困っていた。



「そ、そんな私の人気がイーブイだからだけみたいじゃないですか!?」
「だって出番はウズキの方が圧倒的に多いじゃん! 作者はウズキが一位になると予測してたらしいし~」
「そんな事言ったら蒼空はお前に票が入るなんて思ってなかったみたいだぞ。
 それ故にオレとお前は最初の投票に名前がなかっただろう」



ディアルガは溜息をついた。
パルキアも妙に落ち込んでいる。



「こういうのって票が入らないキャラが司会するべきじゃないよね」
「オレもそう思う……。虚しすぎるだろ……」



司会の二匹のテンションは一気に落ちた……。



「じゃあここは最後にフィニティが閉めるってことで!!」
「え!? 私ですか!?」



グレンのいきなりの提案にフィニティが驚く。
フィニティはとりあえず机の真ん中に移動し挨拶を始める。



「で、では皆さんご協力ありがとうございました!
 これからも『時の後継者』をよろしくお願いします!!」



フィニティが挨拶を終えると幕が下りてきた。




時の後継者 第一回人気投票 結果メモ 



選択肢得票数得票率
フィニティ1033%
ウズキ827%
クウコ(クゥ)517%
グレン310%
Dialga27%
ライガ27%
アマツ00%
サイ00%
ミナヅキ00%
ムオン00%
投票総数30




「えっと司会のディアルガ様とパルキア様が仕事を放棄なされたのがここは私が……。
 結果に対するコメントはこちらからお願いします!」
「感想、文句なんでも受け付けるみたいだね」
フィニティとグレンは残されたメモを見て挨拶をした。


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Last-modified: 2013-08-08 (木) 00:00:00
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