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挙句の果てに

/挙句の果てに

作者:ウルラ(旧:イノシア)

※この作品は官能表現が含まれます。
また、この作品は「Day of Vengeance」(※現:Fragment)の本編には全く関係ありません。
一部キャラ崩壊しているところもありますので、本編キャラクターのイメージを崩したくない方は閲覧注意。






 
 
 
 
  
 
 
  
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 クチュリ、クチリと鳥肌の立つような水音。
 鼻を塞いでいても、思わず咽てしまいそうな雄と雌の淫らなにおい。
 他者の介入を許さないそんな部屋の中に、ルフはいた。

 否、行為に及んでいた。

「……あっ」
「ふふふ……」

 水音の合間に漏れる微かな喘ぎ声が、部屋の空気を独特なものに変えている。
 単純に言えば、とてつもなくエロい空気に。



 月明かりが照らすその部屋の中に見えるのは、金色の毛並みを荒々しく上下させながら銀色を包み込む姿。声はそこから出ていた。

「う……あっ」

 銀色が一声上げると、金色は嬉しそうに上下運動をより一層速めていく。
 それに悶々とする様を見て、金色……つまるところミシャは口を開いた。

「どう? あたしの中は。ふふふ……」
「はぁっ……ふぁあっ……!」

 ルフは負けじと声を堪えようとはするが、下からこみ上げてくる快楽に口元を綻ばせては、また口を閉じることを繰り返している。
 それを見て満足げに腰を振り続けるミシャは、まさに淫乱そのものとしか形容することが出来ないだろう。



 何度も、何回も、幾度も。
 快楽の波が行っては来たりの波打ちを繰り返して、波をさらに大きなものに変えていく。

「フフフ……悶える表情は、いつもの無愛想な顔と違って可愛いねえ……」

 ミシャは不適な笑みを浮かべながら、ルフの一物を陰唇の奥深くまで沈み込ませる。
 膣はそれを逃がさないかのようにしっかりとくわえ込み、強く雄を包み込んだ。
 それだけでも体が引き攣って何度も足が空を掻くというのに、彼女はゆっくりと体を持ち上げて、雄を撫でるように抜いていく。

「うっああっ……!」

 そしてまた雄を飲み込むのだ。穴の奥深くへと。
 いつか吐き出されるものに期待を馳せているかのように。

「さあて、そろそろフィニッシュにするよ!」
「……っ! あがぁぁぁあっ……!」

 彼女はそう言い放つと共に、高々と持ち上げた体を一気に振り下ろす。
 強烈な快楽をお見舞いされたルフは、奇声を発してひたすら悶絶するのみ。

 しかし野生の本能は行為に対して酷く従順だった。
 彼の愚息は大きく脈動し、ミシャの中へと熱い(たぎ)りを放つ。
 彼女は白濁とした液体をその胎に収めるも、まだ物足りないのかさらには膣壁をうねらせて最後の一滴まで搾り出すように取ろうとする。






「はぁっ……はぁっ……」

 ルフはすでに彼女の度重なる技巧の前に堕ちていた。
 目の焦点ははっきりせずにとろけていて、息は既に上がっている。
 そもそも何故自分がこんな場所に居て、なぜ彼女なんかと交わっているのか。
 それすらも考えられないほどに、ルフは快楽に脳髄を揺さぶられていた。

「あっ……」
「終わったら後片付けしなくちゃね……」

 そういう彼女の顔も気付けば恍惚としていて。
 まだ、終わってはいなかった。

 ミシャは大口を開けて彼の雄を咥えると、長い舌でピチャピチャと水音をわざとらしく立てながら、雄についた精液を拭い取る。
 ただでさえ絶頂に達したばかりで敏感なそこを舐められているのだから、快感は計り知れない。

 卑猥な水音を再び部屋に響かせて、ミシャは更に恍惚とした表情を見せる。まるで今のこの状況を娯楽に……いや、実際そうなのだろう。
 彼女にとってはこれは“お遊び”なのだ。

「う……ああっ!」

 片付けるつもりだったはずが、ルフは刺激に耐え切れずに二度目の絶頂を迎えてしまう。
 突然口の中に入ってきた白濁の液体を、彼女は驚くこともなくごくごくと喉を鳴らして飲んでいく。
 二度目と言うこともあって大した量ではないものの、それは確実に彼女の胃の中に押し込められた。

「ふぅ……」

 彼女はそう軽く息をつくと、そのまま体の向きを反転させて、ルフに陰唇を見せる。
 何をしたらいいのか分からないで戸惑っている彼に、ミシャは言った。

「あんたもあたしのを綺麗にしてくれる?」

 ルフはその言葉に何のためらいもなく、そこに顔を自らに近づけていた。
 そして舌を伸ばして上下に動かしていく。

「あっ……んっ……」

 彼が彼女の敏感な部分を舐めた途端、彼女の体がびくりと跳ね上がる。
 そして微かな喘ぎ声が響き渡ると、ルフは更にそれを加速させる。
 彼女にやられた分をやり返すかのように。

「きゃぁぁんっ……!」

 そして、前歯で軽くかまれた瞬間、彼女は奇声と共に絶頂を迎えた。
 吹き出した潮は顔にかかり、ベッドに伝っていってシミを残す。
 ルフは息を荒くしながらも、顔についた液体を前足で舐め取っていた。

「はぁ……よくできました……はぁ……」

 彼女も息を荒くしながらそうかすれた声で言うと、体制を元に戻して彼と口付けを交わす。
 舌を互いに絡ませあい、唾液を交互に入れ替える。溢れた唾液は糸のようになって、ゆっくりと床に落ちていく。

 彼女のざらついた舌の感覚と、微かな水音を聞きながら、やがてルフは意識を手放していった。






 ――目に当たる光で、ルフは目を覚ました。
 ゆっくりとまぶたを開けて辺りを見回すと、リュミエスが微かな寝息を立てているのが分かる。

「随分と気持ちのいい夢を見てたみたいだな」

 声のした方に視線を戻すとそこにはガブリアス。つまりはルイスの姿が見えた。
 その表情はいたずらに笑っていて、明らかに夢を見ていたときの彼の反応を一部始終見ていたらしい。
 ……それにしても憎たらしい笑み。

「とんかく、だ。お前さんが探していたアセシアっていうエネコロロ。目撃情報が集まったぞ」

 ルフはそれ以上夢のことについて詮索してこないことにそっと胸をなでおろすと、歩き出したルイスについていくのだった。

(というか、さっきの夢。順序が逆じゃないか……?)

 そんなことを考えてしまう彼もまた、淫乱なのかもしれない。





あとがき
 冒頭にも注意書きで書いたように、本編とは全くの関係はありません。
 実はこれはかなり前に小説板のチラシの裏スレに投下したもので、実はそれをちょいちょいと手直しをした上げたことになります。
 本当はもっと早くに此方の方にも投稿したかったのですが、こちらには本編を連載していますので混乱しないかどうか心配だったのでいままでこちらには投稿を控えていたのですが……。
 最近更新スピードも落ちてきていますのでその穴埋めに、といった感じです。
 ルフもミシャも全くもって別人状態となっていますが、どうかこちらはオカズとして割り切って利用していただけたらなと思います。
 お読みいただきありがとうございました。

追記(2011/05/25)
 恥ずかしい過去作品第一号。
 この時はDay of Vengeanceのチラ裏(本家に載せるべきではない、まさにチラシの裏にでもやってろ、というような作品)として書いたのですが、今考えてみると結構恥ずかしい文章力でした。語彙が乏しいにもほどが(ry
 というかそもそも何故ミシャとルフを絡めたのかが謎。過去の自分自身に問いただしてみたい。
 なお、Fragmentとは一切関係ないです。はい。


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Last-modified: 2011-05-25 (水) 00:00:00
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