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戦乱の果てに3

/戦乱の果てに3

名も無き人間
今回はエロ表現があるので、苦手な方は戻るボタンを押して下さい。



それからは矢張り戦も無く敵が攻めてくるも無く、毎日が暇だった。

アブソルと会話をしたり鍛錬に参加したりガーネと談話したり。

毎日が平和に過ぎて行った。この上なく満たされていた。

だがそんな日も終わりが来る。俺は国王に招集させて謁見の間に赴いていた。

「防衛は今日で辞めだ。今日はグラール山の砦を陥落させてきてもらいたい。」

「グラール山の砦といえば…難攻不落の……」

「だから紅蓮の鬼神のお前に頼んでいるのだ。良いな。」

「はっ!では準備に取り掛かります!」

国王は今日の攻略戦の内容を伝えてきた。グラール山砦の陥落。

グラール山砦はドゥロール防衛の要の難攻不落の砦だ。

そこを攻めるという事は決戦が近いと言う事か。

だが…グラール山砦の攻略となると少なからず死者が必ず出る……

だが国王の命令は絶対だ。逆らえばどうなるか分からない。俺に選択肢はない。

俺は準備をする為兵器庫に向った。肉弾戦で陥落するほど甘くないからな。



「これはクレハ将軍。私の話し相手になってくれるのですか?」

「いや、今日は弓とありったけの矢をくれ。グラール山砦に行く事になった。」

「グラール山砦!?しかしあそこは…」

「知っている。だが国王の命令だ。今回ばかりは俺も危ないかもな。」

アブソルは俺を見ると途端に嬉しそうな表情を浮かべていた。

だが今日は談話に来たんじゃない。兵器を所望しに来た。

アブソルに砦攻めに必要な飛び道具が必要な事を伝えた。

グラール山砦攻めを聞くと表情を変えて驚き始めた。

それもそのはず。以前グラール山砦に攻め入った部隊は全滅したからな。

その頃の俺はまだ新米で満足に剣も振るえない若造だった。

「御武運をお祈りしています。お気を付けて!」

「あぁ。邪魔したな。」

アブソルは心配そうな表情を浮かべて俺の無事を祈ってくれた。

それだけで十分だ。俺を想ってくれる事が俺の力になる気がするからな。

グラール山砦か……先にガーネの下に行っておくか。

今回ばかりは俺とて無事に帰れるか分からないからな。



そして俺はいつもの様に大部屋を開けた。

「ガーネ。今良いか?」

「う、うん。」

「では小部屋に行こう。」

そして俺はガーネに声を掛けた。ガーネは直ぐに来てくれたが少し首を傾げていた。

普段の俺の様子じゃない事を察していたらしいな。

俺はガーネを連れていつのも小部屋に入っていた。

「どうしたのクレハ?」

「今日で防衛の任を解かれた。そしてグラール山砦を落せと命じられた。」

「グラール山砦!?でもあそこは……」

「あぁ。知っているさ。今回は俺も無事で済むか分からない。」

部屋に入るなりガーネは俺に尋ねてきた。談話しに来たとは思ってないようだ。

俺は防衛の任を解かれ、グラール山砦攻めに行く事を伝えた。

するとガーネは途端に驚いた様子だった。まぁ、無理も無い。

グラール山砦はドゥロール防衛の要所。難攻不落の強固な砦だからな。

今までは何とかなったが今回ばかりは生き残る確証は無い。

「用件はそれだけだ。生きていればまた来る。……じゃあな。」

「あ……待ってよクレハ!」

「ん?何だ?」

「絶対帰って来て。死なないでよ?」

出て行こうとしたがガーネに引き止められた。振り返り何かと思った。

するとガーネは心配そうな表情で俺を心配してくれていた。

初めてだ。他人に心配される事等一度も無かった。いや、アブソルにされたか。

「安心しろ。紅蓮の鬼神は簡単に死なないさ。行って来る。」

「待って!」

「何ださっきから。時間が無いから・・っ!?」

俺はガーネに簡単に死なないと伝えて、その場を後にしようとした。

だが再びガーネに呼び止められた。しつこい。一体何だと言うんだ。

するとガーネは俺に飛び付いて来て口付けをしてきた。

だがあの時の口付けじゃなく…深くしてきた。

「クレハが死んだら誰も私を守ってくれる人が居ないんだぞ?分かってるんだろうな?」

「ガーネ……分かった。お前を護りに…必ず帰ってくるさ。心配するな。」

「……うん。」

そして涙を浮かべながら俺が死んだら誰も守ってくれないと言って来た。

そう言われてみればそうだ…俺が生きている間は誰も手は出せない。

しかし死んでしまえば首飾り等意味が無くなる。そうすればガーネは……

その時から俺は…ガーネを護る騎士としての生き方も考えていたのかもな。

ガーネに必ず帰ると約束してから、部下の待つ城門前に急いだ。



既に伝わっているらしく、全員が武装し終えていた。

「聞いていると思うが、今日はグラール山砦へと赴く。厳しい戦になるだろう……」

「クレハ隊長らしくないですよ!何時も通りに行きましょう!」

「そうですよクレハ隊長!必ず戻って来ましょう!」

「お前等……あぁ!必ず全員無事に帰還するぞ!出撃!!」

『オオオオオオ~!!』

俺は今回の内容を部下達に伝えた。グラール山砦…出来れば行きたくない。

だが部下達は次々に俺を励ましてくれていた。その表情は明るかった。

もっと…別の形で出会えていれば良き友として過ごせただろうに……

俺は大剣を振り上げ出撃を命じた。城を振り返りながら。

必ず帰ってくるさ。……小さな姫を護る為に。



「物見より報告!グラール山砦には敵多数!その数500を越えています!」

「どうしますか隊長。判断はお任せします。」

「まともに立ち向かっても勝ち目は無い。先ずはありったけの矢を打ち込むんだ。」

「はっ!弓兵隊用意しろ!」

俺はグラール山手前の谷に陣を敷いた。ここなら敵に気付かれないからな。

物見のピジョットからの報告によれば敵の数は500を越えているらしい。

対して俺の軍隊の数は弓兵・救護兵合わせて100足らず。厳しいな。

俺は作戦隊長に弓で先制してから攻め入る事を伝えた。

俺が先陣をきれば味方の士気も上がる。なんとか…勝たなければ。

「隊長。弓兵隊の準備整いました。」

「良し、残りの兵は殆どを弓兵隊の援護に回せ。俺が単独で攻め入る。」

「はっ。お任せ下さい。」

「あぁ。頼りにしている。」

暫くすると弓兵隊の準備が整ったと作戦隊長が伝えに来た。

よし、後は攻め入るだけだ。俺が先陣をきる事を伝え、人選を任せた。

攻め入るまで、俺はずっとガーネの事を考えていた。

もし…俺が死んだらどうなるのだろうか……一生性奴隷として扱われるのか……

「よし、援護は任せたぞ。くれぐれも、俺に当てるなよ?」

「はっ!弓兵隊前に!目標はグラール山砦内部!狙い付けぇ!」

「部下達に紅蓮の加護が在らん事を……。いくぞ!!」

「弓兵隊撃てぇ!!続いて第二弓兵隊も狙い付けぇ!」

「敵襲!?か、各自持ち場に…グハッ!」

砦の入り口の警備が手薄になった時を狙い、俺は突撃の合図をした。

信頼はしてるが万が一もある。俺に当てないように言ってから剣を構えた。

そしていつもやる事。紅蓮の守護神の加護を祈った。

そして砦目指し先陣をきった。背後からは無数の矢が飛んできている。

いつもながら狙いが良い。たまに足元に降って来るがな。



奇襲は成功したらしい。中に突入しても慌てふためく敵兵しか居なかった。

「俺はウリューノス将軍クレハ!降伏するならこれ以上の危害は加えない!」

「業火の悪魔!?くそ!迎撃態勢をとれ!なんとしても死守するぞ!!」

『オオオオ~!』

「矢張り無駄か……仕方ない…か。」

そこで俺は名乗りを上げ、降伏するように言った。無駄な争いはしたくないからな。

だが敵は聞き入れるはずも無い。迎撃態勢を取り始めた。

仕方ない。やるしかないか。

弓兵隊も砦入り口に来ていた。作戦隊長の判断だろう。良い判断だ。

「後方援護は任せたぞ。俺の背中…頼んだ。」

「はっ!弓兵隊構え!各個撃破しろ!撃てぇ!」

「うおおおおおお!!」

俺は顔だけ後ろに向け、背中は任せると伝えた。そうしないと前に集中出来ないからな。

返事は頼りになるものだった。全員…生き残ってくれ。

奇襲の甲斐あってか徐々に優勢になり始めていた。

弓兵の援護も頼りになる。無駄な射撃が少ない。

「ぐっ!うおおお!」

「グアアアッ!!」

「くそ……」

だが流石に多勢に無勢だ…俺も掠り傷や切り傷が出来始めてきた。

部下達にも負傷者が出たらしく半数が居なくなっていた。

このままだと疲弊したところを突かれて終わりだ……

だが確実に敵も散ってきている。もう少し粘れば……

「隊長!もう矢の残りがありません!一時撤退命令を!」

「撤退したらその間に態勢を立て直されてしまう。もう少しの辛抱だ!」

「はっ!弓兵隊!残り全てを撃ち終えたら各個撃破に回れ!撃てぇ!!」

だがそれも叶わないようだ。矢の残数が底を尽きたらしい。

撤退も考えたが態勢を立て直されてしまう。俺はもう少し辛抱するように伝えた。

作戦隊長はそれに応えてくれ、肉弾戦に移行する考えのようだ。

なんとしてでも…陥落させなければ……

「隊長!上です!」

「何!?…ぐあっ!」

「今だ!一気に討ち取れ!!」

「弓兵隊!敵弓兵及び敵兵を狙え!」

突然作戦隊長が上に注意する様に言って来た。

俺が見た時には遅かった。敵が放った矢は俺の肩や腕や足に当っていた。

今思えば…負傷したのはこれが初めてかもしれないな。

そして周りに居た敵兵が一気に詰め寄ってきた。負傷した隙を突こうというのか……

仕方ない……周りに味方は居ないな……やるしかない。

俺は剣を両手に持ち、両手に炎を纏わせた。ある技を出す為に。

そしてその炎は剣を包み込み炎の剣へと変わっていた。

「なんだあれは!?怯むな!討ち取るんだ!!」

「済まない……ハアァッ!!」

「なっ!?グアアアッ!!」

それを見た敵兵は一瞬怯んだが直ぐに向って来た。逃げてくれれば良かったが……

俺は剣を横に構えて一気に振った。普段使わないが…今は仕方ない。

剣からは炎の衝撃波が発生し、周りに居た敵を両断した。

俺も少なからずダメージを負うから使いたくは無いんだがな……

それに全方位攻撃だ。味方も巻き込まれる危険もある。

「くそ……撤退だ!ドゥロール領地へ撤退するぞ!態勢を立て直す!」

だが、その技を目の当たりにした敵は次々と砦を捨て逃げて行った。

なんとか…なったか。くそ…今になって体が痛んできた……

「伝令役!直ぐに陥落した事を城で待つ国王の下へ!」

「はっ!」

「隊長!大丈夫ですか!?」

「あぁ。大した事ない。それより…我が方の死者は…何人だ?」

「弓兵合わせて……34名です。」

直ぐに伝令役が城に飛んで行った。此処に守りを置かねば直ぐに奪還されてしまうからな。

そして作戦隊長が俺の心配をしてくれた。

幸いにも矢は急所を反れていた。切り傷も問題は無い。

だが問題なのは…部下が何人死んだかが問題だ。

作戦隊長は死者が出た事を言い、何人かも伝えてきた。

34人……ずっと共に戦ってきた仲間が…ついに散ってしまったか……

「死者は既に入り口に連れ出してあります。隊長…お辛いでしょうが……」

「あぁ。」

死者は既に外へ安置してくれたらしい。正直助かる。

俺は外に出て死者を確認しに行った。



そこには出撃前に俺を励ましてくれた奴等も居た。

そして入隊したばかりの若い奴も多く犠牲になっていた……

所詮俺達は使い捨ての道具なのか……

「クレハ隊長は先にお戻り下さい。私達が彼等を連れ帰ります。」

「済まない。後は頼んだ。」

「はっ!」

暫く見ていたが、部下が俺を気遣い先に戻れと言ってくれた。

自分も怪我を負っているというのに……

俺は言葉に甘えて、報告も兼ねて先に城へと戻っていった。



「クレハ将軍!!良かった!」

「アブソル…抱き付くのは構わないが…傷が痛む。」

「あ…済みません!直ぐに手当てしないと……救護兵!!」

戻るといきなりアブソルに抱きつかれてしまった。

普段なら別に構いはしないが…今は傷が痛む。

それを伝えると直ぐに退いてくれ、救護兵も呼んでくれた。

救護兵に軽く手当てをしてもらってから国王の下へと向った。



「ご苦労だったな。減った分は補充しておくから問題はなかろう。」

「……。」

「何だ?何か不満があるのか?」

「いえ…私はこれにて失礼致します。」

国王は矢張り俺達を道具としか見ていないようだった。

減った分は補充するから問題ない?ふざけるな……

俺はこんな奴の為に命を懸けなければならないのか……

これ以上居ても仕方ない。俺は直ぐに去った。

ガーネが気になるな……行ってみるか。



「だから!まだクレハ将軍は戻ってない!大人しくしてろ!」

「うるさい!クレハが無事かどうか聞いて来い!」

「貴様!これ以上の無礼を働くならば斬るぞ!」

売春小屋に近付くと、中から番兵とガーネの言い争う声が聞こえてきた。

ったく。心配するなと言っておいたのに…仕方のない奴だ。

これ以上放っておいたら斬られそうだ。とっとと抑えるか。

「何をしている。」

「クレハ!」

「クレハ将軍!?いえ、実はこの捕虜が…処分は如何致しますか?」

「俺に任せろ。お前は見張りを続けてろ。」

俺は中に入り揉み合っている二人に声を掛けた。

ガーネは俺を見るなり喜びの表情を浮かべていた。悪くないものだな。

番兵は逆に俺が死んだと思ったのだろうな。驚いた様子だった。

聞いたところによればガーネが俺の安否をしつこく問い質して来たのだと言う。

処分を聞かれたが、俺はガーネを連れていつもの個室へと向った。

「ったく。もう少し来るのが遅かったら斬られていたぞ。どういう積りだ。」

「だって…帰りが遅いから…心配で……」

「言っただろ?必ず戻って来ると。お前を一人にはしない。俺が護ってやる。」

「クレハ……うわああ~ん!」

部屋に入ると、呆れながらガーネに何故あのような事をしたのか聞いてみた。

どうやら俺の帰りが遅いから心配になったらしい。十分早いと思うがな……

俺はガーネの頭を撫でながら、想いを伝えた。必ず護ってみせると。

するとガーネは次第に目に涙を浮かべ、俺に抱き付き泣き始めてしまった。

気丈に振舞っても…所詮は子供か。心細かったんだろうな……

俺はガーネが泣き止むまで頭を撫でてやる事にした。



暫く泣き続けていたが、次第に落ち着いてきたようだ。

「ご、ごめん。何かで拭かないと……」

「気にするな。それよりも自分の顔を拭け。ほら。」

「あ、ありがとう。」

ガーネは俺の腹を見て拭く物を探し始めた。涙と鼻水が付いてたからな。

だが俺は自分の顔を拭くように言って持っていた布を渡した。

ガーネは礼を言ってから顔を拭いた。遠慮せず鼻水もかめば良いものを。

「やっぱり拭くよ。座って。」

「じゃあ、頼むとするかな。」

「うん。……ありがとね、クレハ。」

「あぁ。」

ガーネは自分の顔を拭き終えると俺の腹を拭いてくれるらしい。

別に気にはならないが、拭いてくれるのなら断りはしない。

ガーネは俺を見ると小さく礼を言ってくれた。

俺はそれに軽く応えてから、ガーネの前に座り込んだ。そうしないと届かないからな。

ガーネは俺に付いた涙や鼻水を丁寧に拭いてくれた。

だが問題が起こった。涙が俺の股間にまで流れていたからだ。

ガーネは此処が俺の股間だという事を知らないらしく、何事も無いように拭いてくる。

普段毛皮の下に収納されて見えないから無理も無いが……

「ガーネ、そこは良い。後は自分で拭ける。」

「何で?遠慮しなくて良いよ。私のせいなんだから。」

「そ、そういう問題じゃ…ぐぅっ……」

「あ……」

これ以上拭かれたら抑えが利かなくなる。俺はガーネに止める様に伝えた。

だがガーネは自分のせいで汚れたと良い、続行した。

丁度…俺の物の所を拭いてきた…これ以上は…耐えられない……

そしてついに俺の物が勃起してしまった。勿論ガーネに丸見えだ。

「も、もしかして…私が拭いてた場所って……」

「あぁ。俺の股間だ。だから良いと言ったんだ。」

「ご、ごめん。えと…凄く大きいね。」

「体格の問題だろ。俺よりデカイ奴はゴマンと居るさ。処理してくる。」

ガーネは顔を真っ赤にして気付いていた。自分の拭いた場所をな。

今更気付いても遅い。俺は手で隠してガーネから見えないようにした。

だがガーネは一度謝ってから、横から覗いて大きいと言ってきた。

大きいのは体格のせいだ。バクフーンとなればこの程度当たり前だからな。

それを言ってから俺は猛った物の処理をする為にトイレへと向った。

この場でするにはガーネが居るから不可能な話だ。

「待って。その…私で良ければ…処理してあげるよ。」

「悪いがガキに興味は無いんだ。処理くらい自分で…うおっ!?」

「ガキガキって甘くみないでよ。隙を突けばこの通りなんだからね。」

「くっ……退けガーネ。俺にそんな趣味は無い。」

だがガーネは自分が処理すると言い出してきた。いきなり何を言うのかと思ったら……

勿論俺は年端もいかない子供に興味など沸かない。無視してトイレへと向おうとした。

だが途端にその場に倒れ込んでしまった、ガーネに足を引っ掛けられてしまったらしい。

子供だと思って油断したか……そういえば気付かない内に短刀も持ってたな……

「ガキって言うけど…私はもう14歳だよ?子供だって産めるんだから。」

「く…辞めておけ。俺はお前の敵だ。そんな奴の物を処理するのか?」

「クレハは…私を守ってくれた。だから…クレハは敵と思ってないよ。」

「ガーネ…うぅっ……」

ガーネは既に子を産める歳だと言って俺の物を触ってきた。

俺は何とか止めさせようと、敵の性欲を晴らさせるのかと伝えた。

だがガーネは俺を敵と認めてなかったようだ。助けてくれた恩人と言う事か……

そしてガーネは両手で俺の物を揉み始めた。

誰かに触れさせた事等一度も無い。正直自慰よりも快感が高かった。

「気持ち良い?クレハ?」

「くっ…あぁ。嫌ならば直ぐに止めろ。良いな?」

「嫌じゃないよ。クレハのだもん。とても愛しく感じるよ。」

ガーネは俺の物を扱きながら気持ち良いか聞いてきた。

情けないが…俺は頷くしか出来なかった。そして嫌なら止めるように伝えるしか。

だがガーネは俺のだから大丈夫と良い、ウットリした表情を浮かべていた。

そして何をするのか、ガーネは俺の物に顔を近付けていった。

「うぅっ!?ガーネ!止めろ!舐めたら…汚いぞ!」

「大丈夫だよ。良いから私に任せて。」

「グゥッ……ガーネッ…気持ち良いぞ……」

「でしょ?私だって知識はあるんだから。もう子供扱いしないでよ?」

そしてそのまま、ガーネは俺の物を舐めてきた。

まさか舐めるとは思ってなかった。俺は直ぐにガーネを止めさせようとした。

だがガーネは物を舐めながら自分に任せるように言ってきた。

無理矢理止めさせる事も出来るが…快感には勝てなかった。

ガーネは俺の物を満遍なく舐め回してきた。

そして一度怪しく笑みを浮かべてから、俺の弱い部分の裏筋を集中的に舐め始めた。

それによって俺は、全身に電気が走ったような快感に襲われていた。

今まで体験した事のない性的な快感に、俺はただ息を荒げるしか出来なかった。

「ふふ、クレハのココ…ヌルヌルになってるよ?意外と弱いんだね?」

「くっ……」

「それじゃ…そろそろ本番だよ。頑張って舐めるからね。」

「グアッ!?」

次第に俺の物の先端からは分泌液が漏れ出ていた。

ガーネはそれを舐め取ると、大きく口を開けて俺の物を銜え込んで来た。

そしてゆっくりと前後に動き始め、舐めながら吸い始めてきた。

先程とは比べ物にならない程気持ち良く、俺は自然と腰を動かしていた。

しかしガーネはそれに合わせて舌を動かして強く吸い上げてくる。

だが体の大きさが違い過ぎて、先端しか銜えられていなかった。

あまり腰を突いて奥に入れないようにしなければ……



「んっ…ぷはっ!どう?気持ち良いでしょ?さっきより大きくなってるよ?」

「あぁ。悪かったな。今まで子供扱いしてて。」

「分かれば良いんだよ。じゃあ、続きだよ。…んむっ……」

ガーネは息が続かなかったのか、口から出して再び扱き始めた。

俺はガーネに子供扱いした事を謝った。体型はどうあれ知識は十分大人だからな。

するとガーネは再び物を口に含んで再び吸い始めた。

最近自慰をしたのは覚えてる限りでは数週間前だ。

俺は次第に射精感を覚えていた。恐らく直ぐに達する。

「グゥ…ガーネ、口を離せ。もぅ…達してしまう。」

「んんっ……」

「ウァッ!?ガーネ…止めろ…もう…耐えられない!……ガアアッ!!」

「んっ!!」

俺はガーネに射精が近い事を伝え、行為を止めさせようとした。

だがガーネは更に強く吸い付きながら敏感な先端を舐め始めた。

俺は何とか抑えながらガーネの頭を無理矢理放そうとした。

だがガーネは軽く噛みながら更に両手で袋を揉み始めた。

気付いた時には遅かった。俺はガーネの口内で達してしまっていた。

ガーネは苦しそうな表情を浮かべながらもなんとか飲み込もうとしていた。

「んっ…ケホッ!ケホッ!」

「大丈夫か?何故口を離さなかったんだ。」

「だ…だって…気持ち良くしてあげたくて…それに…クレハの飲みたかったから……」

「なっ!?ったく…お前と言う奴は……」

だが飲み切れなかったのか苦しそうに咳をしながら残りを吐き出していた。

飲める筈がないというのに…飲めたとしても体格差で不可能だ。

ガーネは前足で口を拭いながら、俺の精液を飲みたかったと言って笑顔を浮かべていた。

まさかそんな事を言われると思わなかった俺はただ呆れるしか出来なかった。

「だが気持ち良かった。ありがとなガーネ。」

「またやってあげるよ。私…クレハとだったら結婚しても良いもん。」

「悪いな。俺は結婚等考えてないんだ。いつ死ぬか分からないからな。」

「だったら…この戦争が終わってクレハと私が生きてたら…結婚してくれる?」

しかし自分で処理するより遥かに快感だった事に変わりは無い。

一度の行為で俺の物は落ち着きを取り戻していたからな。

ガーネは顔に付いた俺の精液を舐めながら俺と結婚したい事を言ってきた。

だが俺は結婚等一度も考えた事は無い。いつ死んでもおかしくない今だからな。

しかしガーネも引き下がらなかった。この強情さは誰に似たのだろうか。

戦争が終わったら…か。おそらく直ぐ終わる。グラール山砦を落としたからな。

そうなったら俺はどうなるのだろうか……このまま此処に居るのだろうか。

脱走等は不可能だ。徐軍等認められるはずも無い。

この戦争が終わっても…俺の未来は二つしかない。

このままこのこの国に身を置き殺戮を繰り返す業火の悪魔として生きる。

それか……戦争で命を落とす事。そうすれば何もかも開放される。

「ねぇクレハ。約束して。絶対に命を無駄にしないって。」

「ガーネ……」

「最後の最後まで諦めなければ、きっと新しい道が開くよ。きっと。」

「分かった…約束する。そろそろ兵舎に戻るとするか……またなガーネ。」

「うん。またねクレハ。」

ガーネは俺の顔を見て一つの約束を言って来た。

最後の最後まで命を無駄にしない事。それがガーネの約束だった。

最後の最後まで…か。悪くない。

俺はそれに頷いて、兵舎に戻ると伝えてから小部屋を後にした。

ガーネも付いてきて、笑顔で見送ってくれた。



まだ昼食には早いな……俺は自分の部屋で休む事にした。

「邪魔するぜクレハ。」

「シックルか……何か用事か?」

「あぁ。俺はグラール砦の守護に回された。暫くお別れだから挨拶に来たんだ。」

「そうか。頑張れよ。また会おう。」

「おうよ。んじゃ、俺は行く。せいぜい頑張りな。紅蓮の鬼神さんよ。」

暫く横になっていると誰かが尋ねてきた。シックルだった。

どうやらシックルはグラール山砦の守護を任命されたらしい。

シックルならば適任だと俺も思う。腕も確かだしな。

俺はシックルと握手を交わし、互いの武運を祈った。

シックルも軽く挨拶をして、グラール山砦へ向かって行った。

これである程度の砦は落とした筈だ。残るはドゥロール城のみ。

おそらく決戦の日は近いな……

総力戦となれば戦力等関係無くなる。生きるか死ぬか。それだけだ。

そうなると俺自身も死ぬ確立が高い。最前線で戦うからな……

俺が死ねばガーネもその身を売春婦に落される……

どうすれば良いんだ…ガーネを救うにはどうすれば……

俺が生きて帰れば問題は無い。だがその確証も無いのが事実だ。

残る手段は……ガーネを売春小屋から脱走させる事。

ここからドゥロール領地は子供の足でも一晩で着く距離だ……

夜遅く見張りが手薄な時間を狙えば可能だ……

だがバレて捕まりでもしたら即殺される……否応無しで。

だが最も安全な方法か……

俺は部屋を出て売春小屋から逃げ出せる裏門までの警備状況を探った。



今は午前だが…巡回するルートは変わらない。

裏門は常に二人の門番が見張っている…厳しいな……

正門は夜間閉じられ出るのは不可能だ。

……よし、この手ならいけるはずだ。

俺は再び売春小屋へ向い、ガーネを呼び出した。

「どうしたの?何か真剣な表情してるけど…また処理してもらいたいの?」

「俺はそんなに飢えていない。……お前を今夜、此処から逃がす。」

「え!?で、でも…そんな事したらクレハが……」

ガーネは俺の表情を見て首を傾げていた。真剣そのものだったからな。

そして少し顔を赤くしながら処理してほしいのか聞いてきた。

俺はそんなに溜まっていない。そもそも性に関しては疎いからな。

俺はガーネに今夜実行する事を打ち明けた。

勿論ガーネは驚いていた。脱走の補助をしたらどうなるか決まっているからな。

だが全て対策してある。

「大丈夫だ。俺を信じてくれ。」

「……分かった。でも、どうやって逃げ出すの?」

「先ずはこの地図を見てくれ。地図で大体の作戦を伝える。」

俺はガーネに笑顔を見せ、信じるように言った。

ガーネも笑顔で頷いてくれ、どういう作戦なのか聞いて来た。

俺は予め持って来ていた城内の地図を広げ、ガーネに見せた。

口で言うより簡単だからな。



「見張りは此処だ。巡回する所は此処一帯。裏門は…此処だ。分かるか?」

「うん。大丈夫。でも、巡回に隙が無いよ?」

「そこで俺が隙を作るのさ。不審者を見掛けたと良い、誘き寄せる。そしてお前は……」

「その隙に裏門から逃げる。そういう事だね?」

「あぁ。前もって安全な隠れ場所も見付けておいた。」

そして地図に小さな石を置き、見張りの場所等を示した。

一見すれば巡回に一遍の隙が無いように見れる。

だがそれはあくまで一般的な見方。内から崩すのは簡単だ。

俺が不審者を見付けたと言えば巡回してる兵士が付いてくる。

そうすれば普段隙が無くても、そこに隙が生まれる。

そこを突いて裏門から逃げ出せば後は走り続けるだけで良い。

ガーネもそれを理解したらしく、この作戦を受け入れてくれた。

「問題は入り口の番兵だ。何が起こっても動かないよう言われている。」

「一人なら問題無いよ。」

「何故だ?」

「こういう事。」

だがそれは外の安全性が確保されただけの事。まだ問題はある。

この売春小屋の番兵だ。番兵はずっと入り口で見張りをしている。

何か異常があれば直ぐに警報を鳴らされる。

だがガーネは一人なら問題ないと言ってきた。どういう事だ?

俺が悩んでいると、ガーネが俺の視界から消えた。

俺がガーネを探し見渡していると後ろから足を突っついてきた。

「此処だよ。」

「そうか…高速移動か。」

「そういう事。自慢じゃないけど速度は普通より高いんだ。」

「なら大丈夫だな。よし、作戦を確認しよう。」

ガーネは得意げに笑みを浮かべながら俺を見上げていた。

高速移動。確かに俺が見失うほどの速度だった。

これならば突破も容易い。そこで俺は脱出作戦の確認をする事にした。

「ガーネは外に出たら此処に隠れるんだ。此処ならば死角になり気付かれない。」

「分かった。」

「俺が叫んだら一気に裏門を突破しろ。門番が一人残ると思うが……」

「私なら行ける。」

「そういう事だ。」

ガーネが隠れる場所。突破するタイミング。全てを綿密に確認した。

計画は完璧と言って良い程確立が高い。後は運次第だ。

「これをやる。丸腰よりは遥かにマシだろう。お前でも使える。」

「これ…クレハの短剣じゃないか。貰えないよ。」

「良いんだ。きっとその短剣がお前を護ってくれる。生き残るんだ。ガーネ。」

「クレハ……」

俺は持っていた短剣を外し、ガーネに手渡した。

俺が普段予備の武器として持っている鋼の短剣だ。

だがガーネは首を横に振り、受け取ろうとしなかった。

俺は半ば強引に手渡し、生き残れと伝えた。俺が死ぬかもしれないからな。

ガーネは俺の短剣を握り締め、一度大きく頷いてくれた。

「後は……これも持って行け。ドゥロール軍の役に立つだろう。」

「これ…この城の地図じゃないか!こんな事したらクレハは……」

「もしドゥロール側に討ち取られたとしても…それが俺の運命だ。構わんさ。」

「嫌だ!」

そして俺は別に持ってきた城内の詳しい地図も手渡した。

敵の城の地図があれば弱点を重点的に攻める事も可能だ。

しかしガーネは俺の身を案じてくれていた。

弱点を攻められるという事は俺自身にも不利になる。死ぬ確立も高くなるだだろう。

だが、それでも良かった。死ぬ事になってもな。

ガーネが生きていてくれれば、俺はそれで良かった。

だがガーネは涙を流しながら俺に抱き付いてきた。

「クレハが居なくなったら私どうすれば良いの!?嫌だよ!」

「俺は敵兵だ。お前を幸せにする事は出来ない。自分の国で良い雄を見付けろ。」

「クレハ……」

「泣くな。お前に出会えただけでも俺は幸せだった。ありがとうガーネ。」

矢張りガーネは俺を深く信頼し過ぎているようだ。

勿論利用する積り等無いが…所詮俺は敵兵だ。それ以上でもそれ以下でもない。

ガーネは自分の国で愛する雄と子を産むのが幸せになれる。

それを伝え、ガーネに口付けを交わした。

「決行時間になったら大部屋に来る。隙を見て隠れる場所まで行け。良いな。」

「ぐすっ……分かった。」

「それで良い。またなガーネ。」

そして此処を出るタイミングを教え、俺は自室へと戻った。



それから日が落ちるまでは何度も巡回のタイミングを計った。

そして日が落ち、決行の時刻になっていた。

「これはクレハ将軍!」

「見張りご苦労。捕虜の様子はどうだ?」

「はっ!特に異常はありません!」

「そうか。一応俺がもう一度確認してくる。」

矢張り番兵は眠たそうな表情一つ見せずに見張りをしていた。

俺は捕虜の様子を窺う振りをして気付かれないように大部屋を開けた。

直ぐに俺の横を風が吹き抜けた。ガーネが通ったのだろう。

意識していても俺の視界には入らなかった。大した腕だ。

番兵も気付かなかったようで入り口を見張っていた。

「特に異常は無かった。引き続き外への見張りを頼む。」

「はっ!お任せ下さい!」

中に居た雌達も知っていた様で、わざと密集し、撹乱していた。

これならば外から見ただけでは判断が出来ないだろう。

番兵に外の見張りに集中する様に言い、裏門へと向った。



手筈通りガーネは影の茂みに隠れているようだ。

「これはクレハ将軍。将軍が見回り等なされなくても……」

「良いんだ。お前達も疲れたんじゃ無いのか?」

「いえ!しっかりと見張りをしております!ご安心下さい!」

「頼もしい限りだ。」

裏門には矢張り門番が二人見張っていた。予定通りだ。

俺は適当に会話をしながら巡回のタイミングを計っていた。

少しでもずれれば失敗。ガーネは殺される。

そして俺は今だと確信した。

「誰だ!?今向こうに影が見えたぞ!付いて来てくれ!」

「はっ!」

「私は裏門の見張りを続けます!」

「よし!急げ!」

俺はバレないように向こうで不審な影を見たと言い、一人を離させた。

巡回も来ていない。後は…ガーネ、お前の実力だ。

天も味方してくれたらしい。上空に飛び上がる影を発見できた。

恐らくドゥロール側の偵察者だろう。これで暫くはばれないはずだ。

「くそ!俺がもっと早く気付いていれば!」

「クレハ将軍のせいではありませんよ。では私は裏門に戻ります。」

「あぁ。報告は俺がしておく。すまなかったな。」

「とんでもないです!では失礼致します!」

俺はギリギリまで追い掛け、悔しがる振りを見せた。合わせるようにな。

結果、偽の不審者も事実となり、ガーネも無事に逃げ出せたらしい。

後は……託すしかない。俺の命…運命を未来に。

恐らく順調に行けば明け方にはドゥロール領内に着く筈だ。

そうすればガーネの持ち帰った地図を頼りに総攻撃を仕掛けてくる。

ガーネの事だ。売春小屋の事も伝える。そうすれば捕虜も助かる。

そうなれば俺は十分だ。命尽きようとも悔いは無い。

唯一の悔いと言うなら…妹の仇を討てない事位か……

俺は月を見てガーネを想いながら、自室で体を休めた。



恐らく次回か次々回で最終話になる予定です(´・ω・`)

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Last-modified: 2010-01-11 (月) 00:00:00
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