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忘却の連鎖 無限の屈辱

/忘却の連鎖 無限の屈辱


作者:公開できるわけないでしょう。

☆注意☆
・ヤバいです。エロいです。ヒドイです。
・公式設定がねじ曲がってます。
・作者はダークな物苦手です。
・n番煎じのような作品
・暴力表現にとれるかもしれない場面一部あり。






「……リーフィア、あなたは知りすぎました。何もかも……」
 それはリーフィアの目の前に浮かぶポケモン。リーフィアが再び訪れた霧の湖の番を務めるユクシ―の声であった。これで会うのは2回目であったユクシーは首を振り諦めたように溜め息をつく。
「あなたは今から普通のポケモンに戻りなさい。
 このままではあなたは神を超えてしまいます……」
 憐れむような声でユクシーはそう告げる。リーフィアはその表情を黙って見つめていた。リーフィアの表情は無表情で何も読み取れなかった。それは逆に言えば、ユクシーの通常よりもはるかに高い心への干渉能力をもその身に受けてはいないということであった。
「あなたは世界をたった一匹で救った。
 次元の塔の崩壊を救った英雄です。しかし、あなたは英雄なのです。神ではないのです。
 運命の塔を踏破した5年前からあなたは急速に神に近づきすぎたのです」
 ユクシーはそう指摘した。ユクシーに先ほど言った言葉はどれも事実であった。彼女は一匹で世界を救い、その救った世界のほとんどの謎を解き明かしてしまった。それは探検のみならずそこから得た知識を発展させポケモンたちの暮らしに大きく貢献した。
 アルセウスの半身であるとも言われている時空のオーブを所持し、彼女はあらゆるものが見えるようになった。それが未来か、はたまたこの世界の真理か。それを知る者はもはや彼女のみであった。
「もう、よろしいでしょうか?」
 ユクシ―は黙りこくるリーフィアの額に触れる。彼女はなおも無表情でユクシーの瞳をじっと見つめる。今この状況でリーフィアが力を振るえば軽くユクシーは吹き飛ばせてしまうだろう。しかし、彼女はそっと瞳を閉じた。英知の神と並ぶ頭脳を持ってしまった彼女が最後に出した答えはやはり自滅だったなどと、ユクシーは悲しみながらその額を撫でた。
「……きっとあなたは、記憶を消しても周囲の影響からすぐに思い出してしまうでしょう…。
 一日おきに、あなたの記憶が消えるように致します……」
 そのユクシーの言葉を最後にリーフィアの視界は暗転した。湖の前に倒れ込み意識を失ったのだった。

 気絶しているリーフィアを眺め高密度の記憶を消去したユクシーはリーフィアに特殊な呪いをかける。記憶を操る者の限界の力で編み出した呪縛。
 忘却の連鎖であった。

「これであなたは救われる」
 ユクシ―はそう呟きリーフィアをトレジャータウンのサメハダ岩へと送ると眠りに着いた。
 それが救いの一手だったのか破滅の一手だったのか。知る者はいなかった。




 気が付けばリーフィアはサメハダ岩の下にできた天然の空洞の中にしかれた枯れ草の上で体を起こした。妙に頭がすっきりしている。すっきりしすぎていてまず何をすればいいのか分からないくらいであった。しばらく首を傾げて辺りを見る。いつも見ていた風景なのに何かが足りなかった。まるで自分だけが浮いているような感覚に襲われながらそっとやることを思い出す。しかし、何も思いだすことはできずに時間だけが過ぎてゆく。眉をひそめて体を動かして見るが特に変わったこともない。自分のリーフィアという名だけは妙に鮮明に頭の中にあった。
 とりあえず空洞の中を見渡して外へと続く階段を見つけたのでそこから外へと繰り出す。しかし、到底道なども分からず右往左往としているところにガルーラが姿を現した。リーフィアの何もなかった脳内に条件反射のようにガルーラの情報が飛び込んでくる。強さ、技、生息地等々…、しかし、目の前にいるガルーラという個体だけは識別できずにリーフィアは明るく手を振るそのガルーラに声をかけた。
「…あの、誰ですか?」
「えぇっ? おやおや、新手のボケかい? リーちゃん?」
「あ…いえ……」
 どうも様子がおかしい。それはリーフィアの中で確信的なものへと変わっていた。そもそも自分の生い立ちなどが全く分かっていない。そのことに対する疑問の答えが今出た。
「……もしかしたら記憶喪失かもしれないです」
「おばちゃんのセリフを取らないでおくれ。……ん~、でもリーちゃんが記憶喪失なんて信じられないねぇ……。
 あれ、あのきれいなたまっころはどこに行ったんだい?」
「たまっころ…ですか?」
「時空の…オーブだったっけ? 肌身離さず持ってたやつだよ」
「…なんですかそれ」
 リーフィアが訝しげな顔をして訊く。ガルーラも負けじと眉をひそめてリーフィアの顔を覗き込む。明らかに雰囲気が違うのを感じ取ってガルーラは困った顔をした。本当に記憶喪失ならばどうするべきか、とりあえずあらゆることを思い出してもらわなければならない。
 ガルーラが思い立ったことはリーフィアがこまめに付けていた日記を倉庫から引っ張り出すことであった。

「……わぁ…。 これが全部私の日記ですか?」
「そうだよ。世界を救う時に書かれたのがこれだね……。
 後こっちはゼロの島で書かれたものだね」
 あれこれと綺麗に保管されていた日記を引っ張り出したその数は十数冊。一冊一冊に書き込まれた跡とそれなりの厚さと重みがあった。どれか一つを手に取りその日記をガルーラの倉庫の中で読みふけった。
 一日も途切れることなく記された過去の自分の姿。今見てみればかなり過酷な世界を探検していたようにも見えた。不思議のダンジョンと呼ばれる空間を専門に探検する探検家のようであった。仲間を作らず一匹であらゆる地の謎を解き明かしていった存在としているようであった。
 しかし、その日記を一冊読み終えた時点ですでに夜を迎えており、そのままガルーラの倉庫で日記を枕のように使いその場で寝てしまった。
 ガルーラはそんなリーフィアの様子を見てそっと毛布をかけてその場に横になった。何も知らないガルーラはリーフィアのこれからを案じながらもその瞼を閉じたのだった。




「あの…あなたは誰ですか?」
 翌日、リーフィアの開口一番にガルーラが聞かされたのはその言葉であった。首を傾げ訝しそうな目でガルーラを見るその目は縁起などでは到底なかったし、リーフィアはこういうことをやるようなポケモンではないとガルーラはわかっていた。それが分かっているからこそ目の前で全てを再び忘れてしまったリーフィアが憐れで不憫に思えてしまうのだった。
 ガルーラは再び名乗り、リーフィアに日記を読むように言った。今回のリーフィアの問題について昨日は付きっきりだったためにギルドなどの方へは正式に話に行っていなかった。リーフィアを置いて倉庫を空けるガルーラがふと振り返るとリーフィアは昨日熱心に読んでいた日記を再び初めから開いて読みふけっていた。その姿に小さくため息をつくとギルドへと急いだ。

 ギルドではガルーラの話を聞いた後に即座に情報収集を開始。プクリンが様子を見に来ると言ってセカイイチをもってガルーラと一緒についてきた。ペラップはあらゆる情報を収集してくれている。
 ガルーラがプクリンを倉庫の前まで連れてくるとプクリンは早速倉庫の中へと足を踏み入れ日記を読み耽っていたリーフィアに声をかけた。セカイイチを2匹で分けながら話しているその様子を隅で眺めていたガルーラだったが、話は合わずにリーフィアが何かを思い出す気配は一向に無かった。それから夕方まで話し込んでいた2匹の元へ、意外な客人が来たのだった。クロバットとマタドガスであった。
 この2匹は行く先々でリーフィアの邪魔をしていた探検隊であったが、最後には改心し、彼女の探検を手助けする者達へと変わっていた。リーダーは修行に出かけていて不在だったようで噂を聞き付けたこの2匹がやって来たのだった。
 リーフィアは新たなポケモンを前にやはり首を傾げるのみであった。何も思いだせずにしょんぼりとする。それを慰めるクロバットを見てやはり一番辛いのはリーフィアなのだと再確認するガルーラだった。


 それから数日。リーフィアは夜が明ければ昨日のことも含めてすべてきれいさっぱり忘れてしまっているようで、逆に専用のケアが必要なのではないのかという話になった。しかし、この世界に医者と呼べるものは少ない上に、そう言う施設があるのかどうかすらわからなかった。しかし、「それを探すのがワタシの役割なんだけどな~」とペラップが半ば意地になって唸るように言ってからというもの毎日地方を飛びまわりあらゆる情報を集めてはそれをみんなへと伝えていた。

 そして、クロバット達の協力も実を結び「救済院」という名の施設があることをペラップ達はようやくつかんだ。そこには障害を抱えたポケモン達を保護するための施設と生活の保障のなされている場であった。
 早速、ギルドメンバーによって救済院まで送られたリーフィア。何が起きているのか、一日ごとに世界が分からなくなるリーフィアにとっては訳が分からなかった。リーフィアに選択するだけの知識が不足していることも確かであったが、既にこの時張本人が蚊帳の外であったように思えた。

 しかし、誰がここから悪夢の日々が始まるなどと思ったであろうか。
 救済院はリーフィアの「毎晩記憶が消えてしまう」という厄介な症状のポケモンをかなりの高待遇で受け入れた。医師の判断とやらで「面会はあまりお勧めできない」という条件のようなものを出されてリーフィアのこれからのためとなるなら、誰もがそれを拒むことはなかった。リーフィアの施設へと入れるお金はギルドが負担し、一旦施設へと入れれば費用の負担もないということでよくできたうますぎる話のようにも聞こえた。しかし、ここで取りやめてはまた振り出しに戻ってしまう。今はリーフィアに最良のこれからを送ってほしかった。ただそれだけだったのだ。
 救済院は快くリーフィアを引き取りギルドの面々と握手し、最善を尽くすと誓った。そこで、ギルドメンバーは引き上げる。救済院の施設の中で黒い笑みを浮かべる者たちがいるということを知らずに。

 救済院へと送られたリーフィアは真っ先に部屋を割り当てられた。特に殺風景でもないが派手でもない部屋。そんな部屋の中でごろりと丸まったリーフィア。施設の説明はギルドメンバーから聞いている。それもあっておとなしくしているのが吉だと踏んだのかそのまま夕方まで過ごすこととなった。
 夕食にはパンとリンゴとグミが用意された。量も適量。多すぎず少なすぎず、味も悪くなく、むしろまた食べたいと思う様なほどまでに質の良い食事であった。食事を堪能したリーフィアはやることもなくごろりと床の上へと寝そべった。そして、重くなった瞼を本能のままに閉じたのだった。



 翌日、朝からリーフィアの部屋の扉が開けられた。ここはどこだとか、いろいろなことを考えていたリーフィアに姿を見せたのはルカリオであった。
「やぁ、リーフィア」
「あの…どなたですか?」
「忘れてもらっちゃあ困るなぁ…君の彼氏のルカリオだよ」
「か、かれし?」
 一見冗談めいて聞こえるそのルカリオの言葉も、他に信じるべき情報を持ち合わせていないリーフィアの心の脆さをついたのか。リーフィアはそう信じざるを得なかった。目の前のルカリオが自分の彼氏なのだと、情報の少ない記憶に鮮明に刻みつけてルカリオを見つめる。
 ルカリオも変に緊張しながらもぎこちない動きでリーフィアを抱きしめた。リーフィアも体を預けた途端、ルカリオの手が腰から下の方へと動いている予感がしたのだった。
「あ…え……」
「…ふふ、番だったら当然だよね?」
 ルカリオはそう言うとリーフィアの程よく柔らかい尻を撫でた。びくんっと体を震わせるリーフィアであったが、きっと以前もこうやっていたのだと必死に自分に言い聞かせてルカリオの手の感触に耐える。その手は尻から胸へ、胸から腹部へと徐々に激しいものとなってゆく。その手が秘所に届いた瞬間リーフィアが小さく声を漏らした。

 それはボディタッチから、徐々にエスカレートしてゆきルカリオの肉棒が良くほぐされたであろう秘所にあてがわれた。そこから、愛情なんてもともとなかったルカリオが理性を飛ばし、暴走したのだった。
 何の前触れもなくルカリオは一気に肉棒を秘所に突き立てた。
「あ゙あ゙ぁぁっ!!? いだいぃぃっっっ!」
 涙をこぼし、秘所からは血が出ているというのにルカリオは己の快楽を求めているだけなのか、リーフィアの苦痛にゆがむ声と顔すらも興奮を呼び起こすのか何度も何度も腰をリーフィアの尻に打ち付けては膣内をかきまわした。その度に処女膜の破瓜と共に傷のついていた膣内は更に傷を深くしてゆく。既に動かれるだけでも大変な苦痛であるそこに注ぎ込まれたのは大量の子種であった。
「ああぁぁっ!! あああぁあぁぁああぁぁぁっ!!!」
 がくがくと全身を痙攣させて見開いた目から大量の涙が零れ落ちた。体の力が抜けたのか、足はその体重を支えきれずにがくりと折れその場にリーフィアは倒れ込んだ。口から微かに漏れる声を聞きながらルカリオはお構いなしに腰を振り続ける。
 激痛の走る膣内に徐々に意識を侵食され何も考えられなくなる。その地獄のような感覚を最後にこの日のリーフィアは目を閉じたのだった。夜になればこの強姦の記憶は消え去るであろう。それが幸福なのか否か、それを知る者はもはやいなかった。


 翌日、体はだるかったが昨日の性交渉を臭わせない程までにリーフィアの体と部屋は綺麗になっていた。そんなリーフィアの部屋にまたしても客人はあらわれた。
「よお」
「あの……だれですか?」
 柄の悪そうなザングースが入ってきたかと思えばリーフィアの前にどっかりと腰を落ち着けて言った。
「お前はな、今奴隷として売られてるんだ」
「わ、私が奴隷…?」
「そうだ。それで、ちぃーっとばかし俺の物になったんだ」
「ぁ……」
 訳が分からないといった様子で口から小さくそう漏らすリーフィアに黒い笑みを浮かべて言った。
「なぁに、今日一日、夕方までだ。せいぜい楽しませてもらうぜ? 動くなよ…」
 リーフィアは恐怖で自然と息が荒くなってゆく。奴隷だとすればここで反抗して暴れては後が怖いと考えたのだろう。こうしてザングースに体を預けるほかなかったのだった。



 救済院の裏手はとあるダンジョンに通じていた。そこが救済院の真の顔であった。そこから訪れるポケモンにはこうして障害を持ち反抗する力の無いポケモン達を一日レンタルさせるのだ。
 一日15000P。今のリーフィアに付けられた値であった。
 表向きは療養所、裏では人身売買に近いものがあった。



 一日たてば何もかも忘れる。深く負った心の傷は拭われ、また新しい一日で騙され生きてゆく。

 しかし、体は徐々に言うことを聞かなくなってゆく。
 幾多にもわたる種付けの連続によって生まれたタマゴ。当然投げ捨てられてゆくのだがタマゴを生むために消費されてゆく命の力。

 この連鎖から抜けるにはどうするべきなのだろう。
 この屈辱から逃れるにはどうするべきなのだろう。

 答えを得るための記憶すら奪われた彼女はこうして生きてゆく。



 こうして死に絶えてゆく。










 ……救いは、ないのですか?


 救いは――――


















ほい、かき終えました~♪
いやぁ、なかなか暗めだったので後書きを明るめに……!
というわけで今回はリーフィアちゃんをいじめる小説を書いてみました。
元ネタはなんて事無いです。
今回のリーフィアのように周期的ではないですけれど
脳の障害で記憶が……というものを題材にえがかさせていただきました。
多分、現実世界でもこういうことってあると思うんですよ。
それが自分の愛する者に振りかかったら……そう思うと怖いですよね?

さて、ではあまり書くと長ったらしくなってしまうのでこの辺で。
ではまたー。

作者:リーフィアが好きすぎてたまらない作者




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Last-modified: 2020-05-16 (土) 16:54:34
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