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弟へのプレゼント

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 その日、三匹はいきなり預かり屋に呼び出され、お互いの顔や主人の顔を何があったのかと覗いていた。
「実はな……俺の弟にポケモンを送りたいんだ。それで、やはり最初に送るポケモンといえば、基本の草、水、炎がいいと思ってね。出来れば君たちに頼みたいんだが、どうかな?』
 と、いうようなことを主人から突然言われて、二匹は戸惑い、一人は目を輝かせただ。
「ここは預かり屋……そう、預かり屋ってことはやるべきことは一つだ! わかるよな!」
 ノリノリなのはエースバーン。炎タイプのポケモンで、ヒバニーから進化する熱いスポーツマンである。ウサギだからであろうか、彼は非常に性的なことへ積極的で、今回ここに預けられたことへも非常に好意的にとらえている。
「わかりますが、気が進まないですね……女性は私一人ですか。もう一人くらいいないのですか?」
 彼女はインテレオン。知的な女性なのだが、この中で唯一の女性である。自分が二匹分の負担……しかも旺盛なエースバーンの相手をさせられるとなると、どれほどの負担になるのやらわからない。セックスが上手い相手との交尾となれば、多少は心躍りもするが、けた外れの性欲を持つエースバーンを相手にするのはちょっとばかし腰が引けてしまう。
「えーと、僕は優しくするから、頑張ってね……」
 そんなインテレオンのことを気遣い、サルノリから進化したゴリランダーは苦笑しながらインテレオンへ言う。インテレオンはやれやれといった感じで、肩をすくめた。
「ま、いいでしょう。私もたまには交尾したいなと思っていましたし、主人の弟は私にとっても家族同然……あの子であれば、私も子供を預けることもやぶさかではありませんし……」
『よっしゃ、やるぞ!』
 三人の反応は決して悪いものではなさそうだ。特にエースバーンはノリノリのようで、主人はほっと息をつく。
「どうやら大丈夫みたいだな。みんな仲良くするんだぞ」
 こうして三人は預かり屋に預けられ、卵を作ることになるのであった。

「ふむ、預かり屋の中でもかなりの高級感がある場所ですね……流石、収入はあるんですね」
「俺たちの子供を作るにはふさわしいな! やろうぜ」
 インテレオンが周囲の観察をしていると、エースバーンはがっつきながらインテレオンの腕をつかむ。インテレオンはため息をついた。何せ、彼女は押せば壊れてしまいそうなほどの細身のポケモンだ。力だけで戦えば、肉付きの良いアスリートであるエースバーンには容易に組み伏せられてしまうだろう。性欲のままに乱暴に扱ってきそうなエースバーンが相手だと、この細身ではまともな抵抗も難しそうで先行きが不安で仕方ない。釘を刺す意味も込めて、インテレオンは鋭い目つきで睨みつけてエースバーンを委縮させる。
「貴方、溺れたいんですね?」
 真顔のまま表情を変えずに、抑揚のない声で。エースバーンとしてはインテリ音が慌てたり、声を荒げて怒ったりするよりも、冷静に対処されると逆に怖いらしく、いまにも飛びかかりそうであった彼は、足を止めて一歩後ずさる。
「や、ごめん」
 委縮した彼は平謝り。インテリオンはそれを腕くみしながら見下ろして舌なめずりをする。
「それでいいんです。貴方の無邪気さは、たまに鬱陶しいですからね。ですが、貴方との付き合いも長いですし……きちんと私の体を気遣うのであれば、貴方の欲求を受け止めてあげないでもないですよ?」
「お、お願いします」
 相性が有利なこともあるのだろうがエースバーンはそれ以上の何かをインテリオンに感じ取ったようで、うまく飼いならされてしまう。
「えぇ、いいですよ。では、あちらへと行きましょう」
 すっかり下手になったエースバーンの様子を見る限り、やはり夜の戦いとは女性の方が有利なものなのなのかもしれない。

 インテレオンが案内をした場所は水辺の草むら。泳ぐこともできるが、エースバーンは炎タイプで、当然のことながら水に濡れるのは嫌うため、水の匂いがする場所で行為に及びたいとか、そんな程度の理由である。とはいえ、やる気満々なエースバーンにとってはそんなことなど些細な問題だ。
「ここでやるのか?」
「問題ありませんね?」
「もちろんだよ! よし、やるぞ!」
 こんな調子で、もはやインテレオンの話などどこまで聞いているのやらといった状況である。
「えぇ、やって差し上げますが……やはりあなたと正面から付き合うのは疲れそうです」
 すでにギンギンに立ち上がったエースバーンの性器。背の高いエースバーンにとっては巨根と言え程のる逸物ではないので、よほどいきなり挿入するわけでも無ければ、裂けたり擦れて出血したりはしないだろう。
 だからと言って、素直に彼に身を任せていたのであれば身が持たなくなる。男性の性欲を受け止める女性の体というのは、姿勢を維持するにも体力を消耗するし、完全に体を投げだしていたとしても
オーガズムを迎えた際に妙に力が入ったりなどして体力を消耗するものだ。
「あのー、インテレオン?」
 だから、エースバーンとぶつかるのであれば、まずは正面からではなく変則的にしなければとても体力が持たない。
「何でしょう?」
 インテレオンは彼のことを後ろから抱きしめると大きな耳を唇ではみはみ。長い舌で血管が浮き出た耳の内側をよく冷やすように這わせていた。
「あのー、もっとこう……」
「はっきりと言ってくれませんか? まさか、いきなりあなたのそのかわいらしいおちんちんを、私の中に入れられるとか、そんなかわいらしい幻想でも抱いていたので?」
「ごめんなさい……」
 高圧的なインテレオンの言葉に、エースバーンはすっかり縮こまる。
「まぁまぁ、いいじゃないですか。お腹がすいた時に食べる食事こそ美味しいように、少しくらい焦らした方が楽しめますよ、きっと」
「なんか口当たりにいいこと言ってるけれど、インテレオン……真顔で言ってるでしょ、それ?」
「おやおや、言っちゃだめですよ? 私がエースバーンくんをいじめようとしているのがわかっちゃうじゃないですかぁ」
 真顔で言っているのがバレると、インテレオンはそれをごまかすように笑みを浮かべる。
「それ、本人の前で……後ろだけれど、言う!?」
 サルノリはその意味深な笑顔を見て、引いていた。
「え、俺いじめられるの……?」
 インテレオンの発言に、炎タイプのはずの彼の体温が下がるのを感じる。
「えぇ、そうですよ。いじめるの、楽しいですし。特にあなたのような可愛らしい子は」
 この時のインテレオンの顔は、先ほどとは打って変わって笑顔であった。さて、そのいじめの内容だが、立たされたままのからの背後から、インテレオンがひたすらペニスを小突いたりつまんだり、そのまま前後に優しく摩ったり。気持ちいいけれどじれったい、そんな生殺しの状態を続けるものであった。しかも、恥ずかしいことにその様子をゴリランダーに凝視されているのである。
 見られることには慣れていないのか、恥ずかしそうに顔を伏せるエースバーン。何が面白いのか、ゴリランダーはその様子をまじまじと観察し、自身もまたペニスを勃起させている。エースバーンと違って待つことは出来るようだが、その大きさは体格の割には大きくないが、細身のインテレオンには少々辛そうだ。
 やれやれ、と苦笑しながら、再び彼女はエースバーンに意識を向ける。じらされ手まだ数分もたっていないというのに、こらえ性のないエースバーンはすでにつらそうにもじもじと体を動かしている。しかしながら、後ろから抱きしめるインテレオンから反撃されるのが非常に怖いため、迂闊に妙な動きをするわけにもいかずにただじっと耐えるしかない。
 抱きしめられたままされるがままのエースバーンは、いろんな場所をくすぐられながら、一番触ってほしい場所だけはほとんど触れてもらうこともできず、時折下半身に力が入っている。この下半身というのも、何も股間だけのことを指すのではない。無意識のうちに腰を突き出してしまいそうになり、尻や太ももなどに力が入るのが、抱きしめているインテレオンからもわかる。
「随分と辛そうですねぇ」
「そりゃつらいさぁ……インテレオンは他人事のように言うけれどさぁ……」
 インテレオンがなかなか本番に移行しないのを、抗議するようにエースバーンは言う。
「そりゃ他人ですよ? 辛いのは私じゃあないですし」
 そう語るインテレオンの表情たるや、美味しいカレーを食べた時よりも笑顔であった。彼女自身、熱を帯びて立ち上る雄の匂いを浴びて興奮していないわけではなかったが、その興奮は穏やかなもので、まだまだ我慢は効く状態だ。
 彼女は、ゴリランダーに覗かれているこの状態すら楽しんでいるようで、その視線はエースバーンよりもゴリランダーに注がれている。エースバーンの長い耳を舐める舌の動きは徐々に激しくなり、彼女自身興奮していることをそれで証明している。
 エースバーンはいつまでも焦らされるこの状況を苦しみ、小さな尻尾をぴくぴく動かす。呻くような声を上げているのも、責める方としては期待通りの反応に嬉しくなって仕方ない。
「なぁ、まだなのかぁ?」
「こらえ性のない方ですねぇ?」
 泣きそうな声のエースバーンの抗議に、インテレオンもようやく彼の望みをかなえてあげることにする。先ほどからずっと触れてもらいたがっていたペニスへ向けてそっと手を伸ばし細い指をたたむように優しく握りしめる。
 ゆっくりと指を動かし始め、上下に扱くと安心したような声がそっと漏れる。そんな彼の様子をいつくしむように、インテレオンは彼の耳の穴に舌を突っ込んだ。ひゃん、と小さい声を上げるさまはまるで生娘のようで、その様子がまたかわいらしい。耳だけでなく、触れられることのない耳の穴の中にまで舌を侵入されると、いよいよくすぐったさでエースバーンは顔を背けようとする。それでも、高熱を発生させて舌を焼いたりしないあたり、本気で嫌がっているようではないらしい。
 インテレオンがペニスをしごく力を少し強くすると、今まで焦らされ続けた彼はあっけなく射精した。草食動物ゆえ、あまり交尾には時間をかけないのだろう、長いことねちっこく攻めていたのは彼にとって本当につらかったはずである。
「ふあぁ……」
 間の抜けた声を晒すエースバーンだが、彼としては交尾によって射精できると思ったのに、手の中で射精をするなど不本意で仕方がない。射精後に来る落ち着いた精神状態、いわゆる賢者タイムになって、エースバーンはようやくインテレオンの方へ抗議の眼差しを向けた。
「なんでこんな風になっちゃうのさぁ。きちんと相手してほしいのに。せっかく中出ししてもいい機会なのに、これじゃ無駄うちじゃん……」
 エースバーンは地団駄を踏んで抗議する。
「でも、いきなり中出しなんてさせたら、その後もずっと中出しでしょう? 無理です。貴方どれだけ底なしだと思ってるんですか? 最初はペース落とさないとあなたになんて付き合えませんよ」
 が、インテレオンは彼の抗議を一言ですっぱりと跳ねのける。以前、一緒に旅をしていたころは子供が出来ないよう薬を餌に混ぜた状態で旅をしていたため、交尾をしてもできる可能性は低いから……と、何度か仲間内で交尾をしたこともあったのだが、エースバーンの相手をさせられた雌は例外なく体力を使い果たしてしまっていた。
 インテレオンはその光景をよく見ていたためか、エースバーンとの交尾はそれなりの覚悟が必要だと理解し、彼との行為は最小限に留めている。本来ならばこうして雌が一人だけという状況にでもならなければ相手をしたくもなかったが、相手をせざるを得ないなら趣を変えて楽しむまでだ。
「素直に相手をしていたら、貴方よりも先に私が力尽きちゃうんですよ? 逆にエースバーンは動かない雌を相手にして楽しいというのですか?」
「もちろんだ! 楽しいに決まってる」
 インテレオンの意地悪な問いに、エースバーンは目をキラキラさせながら答える。インテレオンは思わず真顔になった。
「……いや、そこは否定するところでしょ?」
 ゴリランダーも呆れ気味だ。
「ふむ、なるほど。では、たまには動けない側に回ってもらいましょう」
 インテレオンはぐるりとエースバーンを反転させて、後ろから抱きしめるような体勢から向かい合う形になる。肩に体重をかけ、エースバーンを押し倒すと、彼の股の間に収まるように座る。
「お、おう……何をするの?」
「いやぁ? 空っぽになるまで搾り取って差し上げましょうかと思って。貴方とこういうことするのが疲れるだけで、貴方に対して好意を持っていることは紛れもなく本当ですよぉ? 私が、貴方を嫌いにならないためにも、私のペースで貴方の相手を務めますので、ちょっとやそっとの不満は我慢ですよ?」
「お、俺に選択権無いの!?」
「ありません。ふふ、諦めてください」
 インテレオンは、エースパーンの後頭部に手を添えると、腰をかがめて彼の顔を抱き寄せるようにして口づけまで持って行く。燃えるような熱い口の中に長い舌を滑り込まされ、エースバーンもつたないながらにそれに応じるのだが、下半身は相変わらず煮え切らない快感しか与えて貰っていない。
 口づけの濃厚かついやらしい粘っこさとは対照的に、ペニスに触れる手つきのつつましいこと。余裕もなく潤んだ瞳を見せるエースバーンと、余裕たっぷりの笑顔で口付けを楽しむインテレオン。対照的な二人の情事は静かに進んでいく。しかし、しばらくそれを続けているとエースバーンはついにこらえきれなくなったのか、顔を離してインテレオンの手を掴む。
「な、なぁ……やっぱり俺限界だよ! もう耐えられないから!」
「そうですか、では一人で楽しんでください」
 ギンギンに腫れあがったペニスを覗かせながらエースバーンが言うも、インテレオンはすっと立ち上がると、いつの間にか見物をやめていたゴリランダーの元へ行こうとする。見ているだけでは退屈になってきたのか、ゴリランダーは他のポケモンと遊んでおり、別の主人から預けられていたラプラスの介抱をしている真っ最中のようだ。
「わーちょっと! それはだめ、それだけはだめ! 俺がまだ全然満足していないのに他のと男の所に行くだなんてやめてよ……」
「なぜです、好きなタイミングで射精していいんですよ? それとも、その様子をじっくり観察して差し上げましょうか?」
「どーしてそう意地悪になるのさぁ」
「えーとですねぇ……あなたは意地悪されているときが一番可愛いからですよ」
「俺の気持ちは無視かよぉ……」
 にっこりとした素敵な笑顔で言われ、エースバーンはかぶりを振ってため息をつく。
「とんでもない! 無視していないからこそいじめたいんじゃないですか。無視なんてするものですか!」
「それ最悪じゃねえか!」
「そんな意地悪なことを言わないでください。私なりのあなたの愛し方なのですよ、これは。それに、実際問題貴方に付き合って、さらにゴリランダーにも付き合っていたら私の体力が持ちませんし……いいでしょう? 良くないなら、私はやっぱりゴリランダーのほうに……」
「わかった、わかったから……」
 インテレオンの意地悪な物言いに屈する形で、エースバーンは渋々ながらに彼女の意地悪な交尾に付き合わされることに。
「では、いきましょう」
 今度は、口付けではなく、舌をペニスに巻き付けるようにして彼のものを愛撫する。唾液を帯びた彼の舌は自由自在に動き、巻き付いて締め付けるも、上下に擦るも自由自在だ。今度は内股に指を這われ、マッサージされているような感触を与えられていることもあり射精に至るまでは早かった。
「流石元気ですねぇ。ウサギは出すのも回復するのも早いと聞きますが……」
「おう、まだいけるぜ」
 エースバーンは出した直後だというのに、まだまだやる気満々な様子は崩れない。まだまだいけることをアピールするように、地面を何度も踏んでその絶倫ぶりをアピールする。
「ですか。じゃあ、もっといってもらいましょう」
 だから、インテレオンもそれに応じることにした。
「お、おい……流石にちょっと休ませてくれって」
 しかし、流石のエースバーンも、出した直後に休みなく次……というのはつらい。性器を触れられるというのは気持ちの良いものではあるものの、それと同時にくすぐったさや痛みというものも当然ある。痛みやくすぐったさは大抵快感の中に覆い隠されてしまうが、射精によって快感を出し切ってしまったその直後はどちらも全く軽減できない。
 しかも、射精直後ともなれば、勃起しきったペニスは激しく充血して敏感になり、神経は張りつめている。その状態はまさに腫れ物を触るがごとくの扱いをしないといけないのに、インテレオンはエースバーンを変わらずに攻め続けた。これはくすぐったさや痛みが尋常ではなく、精力旺盛なエースバーンでもかなりきついのかインテレオンの顔を抑えてどけようとするが、彼女の無言のジト目に気圧され、かなりの不快感を伴いながらも何も言えない。
「あぁ、やっぱり無理! これ以上こすられたら苦しくて耐えられないよ」
 それでも、責め続けられたエースバーンは弱音を吐いてインテレオンの顔を押しのけた。
「なあんだ、だらしない」
「だらしないって言われても無理なもんは無理だよぉ……」
「貴方も、女性が音4を上げても責め続けたじゃないですか。これはそういう事なんですよ? つらいでしょう?」
 インテレオンに言われると、エースバーンはバツが悪そうに顔を伏せた。
「つらい……です」
「理解したなら、普通にやって差し上げましょう。何度も何度も女性を無理させたら、そのうちだれからも相手をされなくなりますからね?」
「うぅ……ごめん……」
「分かればよろしいのです」
 しっかり調教できたことに満足したのか、インテレオンは舌を巻いて笑顔を覗かせる。ポンポンとエースバーンの頭を叩いてからもう一度腰を落として口付けを交わし、それが終わったら、インテレオンは四つん這いの姿勢になる。
「さ、私が限界になるまでは許可しますよ。思いっきりやってください」
「へへ、そう来なくっちゃ……って、言いたいところだけれどもうちょっと待って……」
 まだ少し復活には時間がかかるらしいインテレオンは向き直り、彼の顔を眺めながらやれやれと苦笑し、彼のペニスが復活するのを待った。
「まったく、貴方の交尾は本当にマイペースなのですね」
「いや、これは流石にどうしようもないから……ね?」
 だから仕方ないでしょ、と言いたげにエースバーンは困り顔をする。
「戦闘では相手にペースを握らせないのはいいことですが、こういう時は相手の事も気遣ってもらいませんと」
「肝に銘じるよ……」
「信じますよ」
 インテレオンは笑顔で彼を抱きしめる。爬虫類の彼は体温が高いエースバーンを抱きしめると活動しやすくなるようで、彼が休む間こうして体温を上げるつもりのようだ。
「なぁ、そろそろ……復活してきちゃった……」
「はいはい。相変わらずの絶倫ですね」
 エースバーンの準備が出来るまで彼の呼吸を感じていたインテレオンは、体を離すと再び四つん這いになる。エースバーンはインテレオンの後ろに回り込むと、長い尻尾を持ちあげるようにして彼女の性器を暴き、そこへ向かって遠慮なく性器を突き立てた。
「うっ……冷たい……口の中もだったけれど、こっちもか」
「逆に貴方のは暖かいですね、私の冷たい体にはありがたいことです」 
 最初こそ、その温度差でペニスがなえてしまいそうになるが、それも最初のうちだけだ。彼のペニスは血が滾っているため、多少表面の温度がひんやりしていようともすぐに温まる。射精まで二十秒とかからなかったが、それまでの時間に彼女の体もそれなりに温められた。
「……動きが激しいですねぇ。私はもっとゆっくりの方が好みなのですが。早ければ気持ちいってわけじゃないんですよ? というか、私は全然満足していないのですが……」
「え、あ……ごめん」
「いいんですよ。体の構造が全く違うんですから、入れたらすぐ写生してしまうのは仕方ありません。でも、努力はしていただけますか?」
 インテレオンが笑みを浮かべ、仰向けになる。
「お、おう……一応、やったことはあるから」
 エースバーンがインテレオンに覆いかぶさり、彼女にを温めながらスリットに手を添える。彼女自身、エースバーンの相手をしているうちにだんだんと気持ちよくなっており、下半身もそれなりに蕩けている。エースバーンはゆっくりと彼女の体内へと指を沈み込ませ、愛撫する。指で彼女の体を傷つけないよう、あまり激しく動かしたりはせず、インテレオンが言うゆっくりとした行為を意識した。抜き差しをするよりは、体内で指を曲げたり左右に押したり。彼女は摩擦の刺激よりかは、こういった圧迫による刺激を好むようだ。
 後ろに手をつき、上半身を起こしていたインテレオンは目を舌を巻いて気持ちよさそうにしている。もちろん、中をゆっくり刺激するのみならず、スリットの周りもくすぐるように愛撫する。エースバーンはこんな緩やかな刺激では満足できないが、インテレオンはこういった刺激でも全く問題ないらしく、尻尾をピクピクさせて、気持ちよさげな、満足そうな声を時折あげている。
 そうこうしているうちに、エースバーンのペニスは復活しており、今すぐにでもインテレオンの中へ収めたいと思っている様子。
「ゆっくりならば、それを使ってもいいんですよ?」
「ゆっくりなんて出来るかな……?」
 エースバーンは、不安げにインテレオンのスリットを見下ろす。
「頑張ればいいでしょう?」
 やってみろ、とばかりにインテレオンが妖艶な眼差しでエースバーンを誘う。エースバーンはごくりとつばを飲んでインテレオンに挿入する。小刻みに腰を動かし、早々と射精してしまいたかったが、ここで急いてしまえばインテレオンに再びペースを握られてしまうことになるだろう。それはちょっとごめん被りたいと、エースバーンは彼女をいたわると心に決めてインテレオンに挿入する。
 立ち上がったペニスがぬるま湯のような温度に包まれると、衝動的に腰を動かしたくなる衝動に駆られてしまう。だが、インテレオンのエースバーンに対する眼差しは、満足させてみろとばかりの試すような表情だ。ゆっくりと動くのはかなりの精神力を要したが、インテレオンの顔がご機嫌になるのを見ると、苦労するのも報われた気分になる。
 エースバーンに攻められる間インテレオンは気持ちが良いのか、ぎゅうぎゅうと彼のペニスを締め付ける。ゆっくりと動かすたびに、締め付けられる刺激と摩擦の刺激が同時におこり、エースバーンのペニスが絶え間なく攻め続けられる。
 気持ちよさに負けて高速で動かすことなんてないようにと思っていたが、流石に最後の方になると耐えきれず、たがが外れたように腰を振り乱してしまった。少しばかり驚いた顔をしたインテレオンだが、射精を終えてエースバーンの動きが止まると、やれやれとばかりに微笑んで、彼の頭を撫でた。
「やっぱり、最後までわたしのことを気遣うのは難しかったですかね?」
「うう……ごめん」
「いいですよ、少しは気づかいを覚えたようで、成長を感じておりますし。ま、不完全もいいところですが」
 インテレオンは射精で疲れている彼と口付けし、抱きしめて温まる。
「貴方ばかり気持ち良くなっていて、私は最後まで気持ち良くなれませんでして……ふぅ、やはり、そこらへんは練習が必要ですかね」
「そ、それは……ごめん」
「いいんですよ。体のつくりが違うんですから、多少はかみ合わないこともあるでしょうし。まぁ、散々出したんだから満足したでしょう? 今日はお開きにしましょう」
「いや、全然満足していないんだけれど」
「そうですか、ですがあなたの相手は疲れます。今日は休んで、卵が出来るかどうか様子を見ます」
「えー、じゃあ俺はどう満足すればいいんだよ?」
「一人でやるか別の相手を見つけてください。私も、貴方が相手では満足できそうにないのでお開きにしたいんですよ」
 インテレオンはまだまだやる気なエースバーンに無慈悲に告げる。
「しかしこれ、狙った種族をうまく生むことが出来るのか……高確率で種族が被りますよね、これ……何回やらされるのでしょうね」
 そうして三匹に与えられた寝室へと向かうあいだ、インテレオンはぶつくさと言ってみたが、それを聞いていたエースバーンは『何回でもやればいいじゃないか!』と元気よく口走る。
「溺れたいんですか?」
 インテレオンが静かに言い放つと、再び彼は小さくなってしまったが、インテレオンはそれを無視してさっさと立ち去って行った。


 一人取り残されたエースバーンは、どこかで暇を持て余しているゴリランダーを探す。
「あぁ、ゴリランダー! よかったぁ……俺一人でずっとムラムラしてて……」
 ラプラスと遊んでいたゴリランダーを見つけるなり、エースバーンは彼に抱き着いた。
「あらぁ、お連れさん? 男同士で預けられるだなんて、ご主人様も罪な方だねぇ……」
 ゴリランダーと話していたラプラスは、にやにやと笑みを浮かべる。
「あの、エースバーン……僕の顔を見てよかったって言われても心底困るよ? それとその、僕の主人はあえて男同士で預けることはしないから……」
 男同士で性行為を行うという事に関しては否定することなく、ゴリランダーはラプラスへ言う。
「おやおや、そうなのか。あ、僕はラプラス……相方と交尾して死にかけてるところをこのゴリランダーのお兄さんに助けて貰ったんだ。以後よろしくお願いします」
 ラプラスはにっこりと笑みを浮かべると、深々と頭を下げる。
「あ、うん。よろしく……ゴリランダーはすぐに誰とでも仲良くなるなぁ」
 同じようにエースバーンも頭を下げたが、思いだしたように顔を上げてゴリランダーの方へと向き直る。
「ゴリランダー……そんなつれないこと言わないでさぁ。君もインテレオンとできていないから欲求不満でしょ?」
「欲求不満な方がいざという時楽しめるから問題ないよ」
「まぁまぁ、そんなことはさておいて、俺とこの後付き合ってくれない? ちょっと物足りなくてさ……男同士でもたまにはいいでしょ?」
「嫌」
 まだまだ欲求不満なエースバーンだが、ゴリランダーは取り付く島も見せずに即答する。
「えー、そんなー! 俺のこの欲求不満を解消できるなら男でも何でもいいからさぁ……」
「いや、僕も君に付き合うのは疲れるから……ギルやドラならいいけれど……君はもう少し相手に合わせるのを覚えた方がいいと思うよ」
「えぇぇ……そんなぁ」
 不満そうなエースバーンに追加での性行為を要求されるも、ゴリランダーはそれを一蹴する。エースバーンはゴリランダーの体に縋りつくが、ゴリランダーはため息をついて彼のことを払いのけてしまった。欲求不満なエースバーンは、ため息をついてその場に座り込んでしまったが……
「あらぁおにいさんもしかしてよっきゅうふまん? ならわたしがあいてしてあげてもいいわよぉ」
 ラプラスの影から、願ってもないような言葉が届く。声の主は何者かはわからないが、ラプラスの陰に隠れられるほどの大きさのようで、あまり大きくはなさそうだ。
「ひぇ!」
 しかし、同じ声を聞いたラプラスはすくみ上っていた。
「あいかたはすぐにちからつきちゃって……きょういちにちきゅうけいしたいだなんていうからねぇ。まだむりなんでしょぉ?」
「そ、それはごめんって……まだあんまり体力回復してないし」
 ラプラスは気まずそうに頭を下げる。どうやら声の主はラプラスの関係者のようだ。
「え、マジで!? ならやる、やるよ! なんだよラプラスのお兄さん、あんた雌よりも先に力尽きちゃうだなんて情けないなぁ」
「いや、情けなくなんて……いや、それでいいや」
 エースバーンに言われてラプラスは言い返そうとするも、彼の言葉を認めてラプラスは俯く。
「あらありがとぉ、しぬすんぜんまでしぼりつくしてあげるわぁ」
「よしきた!」
 と、エースバーンはラプラスの後ろにいる声の主の姿を見る。声の主は真っ白な本体と、そこから抜け出た白い霊体を木の枝状に張り巡らせるポケモン、サニゴーンであった。
「あの、やっぱり……俺、もう今日は満足したかも……」
 明らかにやばい雰囲気のポケモンを見て、エースバーンは怖気づいた。
「あぁ、おたがいしろいからだだからおにあいだねぇ、だいじょうぶしぬまえにやめるから、とってもきもちよくなってなにもかんがえられなくなるからだいじょうぶよぉ。さぁせいきからせいきをすいとってあげるうふふふふ」
「ちょ、ゴリランダー助けてぇ!」
 こんな調子のサニゴーンの雰囲気に気圧されたエースバーンは体がまともに動かず、あれよあれよという間に力を吸い取られ、骨抜きになるまで絞られてしまうのであった。
「まぁ、ごゆっくりー」
 ちなみに、ゴリランダーは助けずに放っておいてそそくさと逃げた。
「あの子、僕のパートナーなんだよね……さっき、子供作ってたんだけれど、生気を絞りつくされて殺されるかと思った……」
「だから、僕と会ったときは死んだように倒れてたのか……」
「その節は本当に助かったよ……グラスフィールドっていい技だねぇ」

 ◇

 数時間後、インテレオンがエースバーンの元を訪ねる。あの後サニゴーンに命の危険を覚えるほどに搾り取られたエースバーンは、与えられた寝室で泥のように眠って体力を回復していた。ゴリランダーが気を使ってグラスフィールドを作ってくれていたおかげで、体力は徐々に戻りつつあるようだ。
 ちなみに、ラプラスは卵を作るための体力作りだと、さらに世紀を吸われて死にかけている真っ最中だそうだ。ゴーストタイプの相手は命がけである。
「エースバーン、卵が産まれました」
 インテレオンは眠っているエースバーンへ卵を持って語り掛ける。

「あ、産まれたの?」
 草食動物だけあってエースバーンは眠りが浅いのだろうか、エースバーンは重い体をのそりと起こしてインテレオンを見た。
「えぇ、卵ですが……孵化はまだですのでこれを抱えて外をひたすら走っていてください」
「え……」
「聞こえませんでしたか? あなたが孵化させてくださいと言っているのです。私はこれからゴリランダーと卵を作りますので。その間に貴方は孵化作業です。体温も高いですから向いていますよね?」
「……うん、わかった」
 有無を言わせないインテレオンの口調に、エースバーンは頷くしかなかった。


「ゴリランダー。楽しんでいるようですね」
 インテレオンが向かった先では、ゴリランダーがラプラスと共に楽し気に歌っていた。ゴリランダーはこちらに気付いても歌うのを続行していたので、それがひと段落ついたところでようやくインテレオンは話しかける。
「うんうん、預かり屋なんて交尾しかやることが無いと思っていたけれど、こうやって友達になれる子もいるものだねぇ……すごく楽しいよ」
「やー、君はこの草のお兄さんの友達? このお兄さん、親切だしノリが良くて助かるよー」
 ラプラスが前ヒレを上げて上機嫌で言う。
「ふふ、それはそれは、私の友達を褒めていただき嬉しい限りです。ですが、こちらも預かり屋本来の用があるので、連れて行きますよ」
「おーう。じゃあねぇ、草のお兄さん。また時間が有ったら一緒に歌おうぜー」
「うん、しばらくはいると思うから、その時にでも……さて」
 ゴリランダーはラプラスと別れ、インテレオンと二人で水辺に行く。
「エースバーンが一番乗りしたそうだったので我慢させてしまいましたが……卵は無事出来ましたので、次はあなたの番です。参りましょう」
「エースバーンとは楽しめた? あいつ、結構自分勝手だからあんまり気持ち良くなかったでしょ?」
「そうですね……へぇ、やっぱり男同士でもそうなんですか」
 ゴリランダーの言葉に、インテレオンは即答しつつ、ゴリランダーの発言の裏について考える。。
「ま、まぁ……細かいことは気にせず。ところでインテレオンはもう疲れは取れた?」
「卵を産むのにも体力を使いましたから、本当はちょっと休みたいのですが、しかしあまり時間をかけてもいられませんし」
「疲れているっていうんなら、僕もグラスフィールドを使えるから。そこに横たわって疲れを癒すといいんじゃないかな? 俺はあいつと違って我慢できるし、しばらく休むといいんじゃないかな」
「それがいいですね、お願いします」
 そう言って、二匹は先ほどまでエースバーンと行為を行っていた場所まで戻り、エースバーンはそこへ横たわる。ゴリランダーはにっこり笑うと、手に持ったドラムをドンッと打ち鳴らして足元に草を生い茂らせた。
「おお、これはこれは……体の重みが抜けていくようです。流石ですね。はぁ、草野かおりが心地よい……」
 口元に笑みを浮かべ、インテレオンが木の字になって寝そべる。
「横たわってるインテレオンを見てたら、なんかちょっとムラムラしてきちゃったかも……」
「ふふ、貴方の事は信頼してますから、好きにやってください」
「嬉しいことを言ってくれるね。よっし、絵0すばーんとは違うところを見せないとね「」
 ゴリランダーはインテレオンの体を持ちあげ、胡坐をかいたその上にのせる。インテレオンは彼の大きな胸に背中を預け、心地よさそうに彼に甘えている。グラスフィールドのおかげで疲れが癒えているのもあるのだろうが、すっかり安らいだ表情はり、そのまま眠ってしまいそうだ。ゴリランダーは彼女の背中を優しく撫で、このまま眠ってしまっても大丈夫とばかりに、自分が下敷きになる。
 大きな胸にうつぶせになったインテレオンは、草の香りのする彼の胸の上で深呼吸をする。
 エースバーンが相手だと全く落ち着けないが、ゴリランダーはこうしてインテレオンのペースに合わせてくれるため、心までリラックスできる。彼の包容力が為せる業だ。
 インテレオンはそのまま眠ったように硬直するが、眠ったわけではない。爬虫類系のポケモンとはそういうもので、死んだように動かなくなって、呼吸もしてるかどうか怪しく見える。しかし、それでも意識はあって、ゴリランダーの上下する腹の上で、彼の体の動きを感じている。暖かい体の上で、好きな相手の息遣いを感じるというのは大層心地よいらしく、いつまでもこうしていたい気分にさせられる。
 もちろん、心地よさとは別に沸き上がる性欲はある。ゴリランダーは他で行われる行為を見てすっかり興奮しているし、インテレオンもエースバーンとの行為では不完全燃焼であったため、性欲を持て余している。
 だが、どちらもエースバーンと違って急くような真似はしない。落ち着いて行為が出来る二人は、焦れている時間すら楽しむように過ごす。ゴリランダーは痛々しいほどに勃起したペニスが自己主張していているが、ゴリランダーは特に何を求めるでもなく、インテレオンが十分に体を休め終えるまで、無粋な行為を待っていた。
 インテレオンはグラスフィールドの加護を受けて体力を回復すると、誰に言われるでもなく彼のペニスを握り締める。微かに湿った、冷えた指でペタペタと握り締めると、その感覚が心地よいのかゴリランダーは下半身に力がこもる。
「ずっと放っておかれて、ずいぶん辛かったでしょう? そろそろ、楽にしてあげましょうか?」
「いやぁ、あっちの方で府kテクされながら走り回ってるエースバーンの方が辛そうだよ」
「あれはどうでもいいでしょう? あいつのことは嫌いじゃないですが、ペースを合わせるのはつらいのですよ」
 言いながら、インテレオンはゴリランダーの胸の上で彼の頬を撫でる。体も大きければ顔も大きいゴリランダーに口づけをすると、彼は優しく応じてくれる。甘い口付けというのはこのことを言うのか、草タイプ特有の良い匂いが漂う口づけは、燃えるような温度のそれとはまた違った趣があっていい。
 口付けをしながら足でゴリランダーのペニスを小突いていても、彼は焦ることなくそっとインテレオンの体を抱きしめる。大きな体に見合った器の大きさを持つ彼には、女性の扱いはよく心得たものだ。
「ううん、やっぱり激しいのよりも、こうやって落ち着いてやれる方が好みですね」
 インテレオンは目を細め、ゴリランダーの頭を撫でる。
「でも、そろそろ辛いのではないでしょうか? 私は、貴方の事を気持ちよくさせる準備はありますよ?」
「それはこっちのセリフだよ。僕が気持ちよくしてもらいたいように、君だって気持ち良くなりたいでしょう? どうせあのウサギじゃ……」
「えぇ、やはりあいつでは無理でしたね。まぁ、あれは仕方ありません。体のつくりが違いすぎます。ま、貴方も体のつくりが全然違いますが……優しさがあればそれも乗り越えられますね。では、貴方の事を信用して気持ちよくさせてもらいましょうか」
「僕のことを買ってくれて嬉しいよ。じゃあ、君を気持ちよくさせるよ」
 ゴリランダーはインテレオンを地面に置いて、湿ったスリットに太い指を挿入する。エースバーンのそれよりも二回りほど大きなそれだが、インテレオンもそれより大きなものを受け入れたこともあるためか、先ほどからの行為のおかげですっかり解れた彼女のスリットは易々と受け入れた。
 太い指はぎゅうぎゅうと締め付けられるが、それでいて粘液が湛えられているため擦れて痛みを覚えることはない。彼女の体を気遣いながら、反応を確かめながら、ゆっくりと指を出し入れして彼女は楽しませる。抜き差ししたり、左右に捻ったり、もみほぐすように上下左右に押し付けたり。
 そのどれもが、インテレオンには心地が良く、太い指の圧迫感が下半身を快感で埋め尽くす。ずいぶん感じているのか、インテレオンはゴリランダーの腕の毛を掴んで、体をよじらせている。気持ちよくてもっとやってほしいのに股を閉じてもじもじと股をこすり合わせるさまは、普段の彼女からは想像もできないほどの痴態だ。
 いよいよ余裕もなくなったインテレオンは、ゴリランダーの大木のように太い腕に抱き着き、縋りつく。その状態になってから、彼女が絶頂に達するまで長くはかからなかった。今までと違い、体を丸めるように縮こまった彼女は、喉の奥から声にならない声を上げて、溢れんばかりの快感を味わっている。男性では味わうことの難しい、女性特有の強い快感を得て数秒、インテレオンは糸が切れたように力を抜いて、いつもより深い呼吸を始める。
「満足した?」
 ゴリランダーがいまだボーっとしているインテレオンの顔を覗く。
「えぇ、まぁ。ですが、今度はあなたを満足させないといけませんね」
 快感の余韻のせいか、まだ少し動作がおぼつかないが、インテレオンは呼吸を整え、四つん這いになる。グラスフィールドでなければ、回復までにはもう少し時間がかかっていたことだろう。いよいよ自分が気持ち良くなる番となり、ゴリランダーも深呼吸をして気分を落ち着け、満を持してインテレオンをいただく。
 すっかり蕩け切った彼女の膣にペニスを挿入すると、下半身に力が入り、悩ましげに長い尻尾がゴリランダーの腕に巻き付く。そここまで甘えてくれるのは信頼のあかしだろう。ゴリランダーは全力で甘えるインテレオンのその態度に喜びながら、ゆっくりと慎重に腰を動かし始めた。ゴリランダーのペニスは体格の割にはさほど大きくなくとも、その体格が巨大な上に、インテレオンは細身である。結構なボリュームのペニスに、苦しくなったりしないだろうかとおっかなびっくりだ。
 だが、ゴリランダーが心配そうに彼女の体を覗き込めば……
「大丈夫です、続けてください」
 と、インテレオンは甘い声を出す。それでも、ゴリランダーは甘えることなくゆっくりと、腫物を触るように彼女の体を楽しんだ。インテレオン同士の交尾なんて、それこそ止まって見えるくらいゆっくりだ。これでも早すぎるくらいだと胆に銘じながら、二呼吸かけてようやく一往復する程度の速さで腰を前後させる。
 そんな弱い刺激でも、彼女の強い締め付けと、彼女の甘えた顔がいい塩梅に官能を掻き立てる。それはそれは時間をかけた行為だけに、射精に導かれるまで時間はかかったが、出し終えた際は量も快感も普段からは考えられないほどであった。
「ふぅ……」
 体の動きを止め、びくびくと脈動するペニスの動きも収まると、疲れた様子でゴリランダーは体を離す。四つん這いの体勢になっていたインテレオンも横になって楽な体制を取り、快感の余韻に浸っていた。
「卵、出来るでしょうかね……こればっかりは運も絡みますから、どうなることやら」
「まぁ、生まれるかどうかもそうだけれど、種族もどうなるかわからないしねぇ……とりあえず、しばらく様子を見てからだね……さて、僕はちょっとエースバーンの様子でも見てくるよ。一人で寂しく抜いてるんじゃないかな……」
「ま、私には関係ないですね卵が産まれたら報告しますから、少し休ませてください」
 インテレオンは主人が借りた部屋へと戻っていく。ゴリランダーはどこかにいるだろうエースバーンを探しに行った。

「エースバーン……ずっと走ってたんだ」
「おう……卵の中でもなんだか時々音が聞こえるし、もうすぐ孵化するよ……多分」
 エースバーンは育て屋の中を何往復もしていたらしく、是枝ぜえと息を切らしながら必死で走っていた。なんだかんだ言って、体を動かすのは大好きなので、体が温まってくるうちにセックスが出来ない辛さも今は忘れているようだ。
「……あ、ひびが入ってる。もうすぐ孵化しそう!」
「おー……ポケモンが生まれるところは初めて見るなぁ……中の子は……ヒバニーだ!」
 二人は卵が割れる様子をまじまじと見つめ、そして目を輝かせる。
「おお、俺の子供だぁ! よっしゃ、子供も生まれたことだし、次の子供を仕込まないとな!」
 だが、そんなことはさておいて、エースバーンは次を見据えている。あまり褒められた内容ではないが……
「……いや、次は僕とインテレオンの間にできた卵の孵化作業じゃないかな?」
「またぁ!? 今度はもう一回俺がインテレオンと交尾したいのに……」
「多分、インテレオンはエースバーンのことは嫌いじゃなくとも、君との交尾はつまらなそうだからねぇ……というか、そんなことよりも、そのヒバニー……お腹すいていない? 君の指を吸ってるよ」
「本当だ、おっぱいあげなきゃ!」
 いうなり、エースバーンは走り、インテレオンの元へと向かうのだが……
「私におっぱいなんてあるわけないじゃないですか」
 インテレオンからの答えは当然のことながら、以上のものであった。
「私は哺乳類じゃないんです、おっぱいもおへそもありません。人間に頼めばミルクくらい用意してくれるでしょうから、もらってきてください」
「おう、分かった! 元気に育つといいなー……」
「……意外ですね。貴方は育児に興味なんてないと思ってましたが。なかなかやる気があるじゃないですか」
「いや、流石に俺もセックスよりも大事なことはあるさ。じゃ、人間のところに行ってくる! でも、出来ればセックスも……」
「考えておきます」
 エースバーンが足早に走り去っていくのを見て、インテレオンはほっと肩から力を抜いた。
「あいつも、セックスの事さえ抜きにすればいい子なんですがね……あいつから性欲を四分の一くらいにすればちょうどいいのでは?」
「セックスの時だけ別人だからねぇ……ところで、卵は出来そう?」
「えぇ、お腹の中に、確かに。今度は、貴方との子供ですね」
 インテレオンは自分のおなかを嬉しそうにさする。ゴリランダーも彼女の腹を優しく撫でてほほ笑む。
「エースバーンとの子供が出来た時も嬉しかったですが、やはりいいものです……いつかは譲られてしまうと思うと、少し寂しいですが……ヒバニーが人間からミルクをもらってきたら、抱かせてもらいましょうか。まったく、そそっかしいから母親に抱かせもせずに……エースバーンは無神経ですね」
 インテレオンはエースバーンが去った方向へ笑顔を向ける。
「ま、でも子供を大切にしているようですし、今のやり取りでちょっとは見直しました。次の子がサルノリだったら、少しくらいはサービスしてあげましょうか」
「どっちが生まれるか楽しみだね……でも、もしメッソンが生まれたら?」
「その時はあなたとセックスのし直しです。サルノリが必要になりますし」
「無情だね……」
 その後、エースバーンはヒバニーを抱いてインテレオンの元へ現れ、ミルクを上げる様子を見守っていた。セックスのことしか考えていないと思っていたこいつにも、きちんと愛情はあるのだと理解すると、インテレオンはほんの少しだけ気を許すのであった。

 そうして翌朝。インテレオンの様子を見に来た二人の目に飛び込んできたのは、卵を抱きながら丸まって眠るインテレオンの姿であった。インテレオンは朝は気温が低くて目覚めるのが辛いのか、ほとんど動くことなく口と目線だけ動かした。
「さて、卵が産まれましたね。どうです、次はゴリランダーが孵化させてみましょうか?」
「僕、あんまり体温高くないけれどいいの?」
「まぁ、走っていればそのうち孵化するでしょうし、何回もエースバーンにやらせるのは不公平ですしね。それに、朝は炎タイプが恋しくなります」
 インテレオンはそういって笑顔を覗かせる。
「じゃ、僕は孵化作業に行ってくるよ。エースバーン、女性は敬わないとだめだからね?」
「分かってるって。じゃ、行ってらっしゃい」
 ゴリランダーは二人に見送られながら足早に孵化作業へと向かっていく。交尾の最中に邪魔をしないためというのもあるだろうが、彼もまた自分の子供を見たくてたまらないのだろう。
「さて、エースバーン。今回もあなたと一緒にやりますが、その……楽しませる努力は忘れないでくださいね? 貴方が私の体を気遣わないようであれば、やはりゴリランダーと三匹目を作ることにします」
「お、おう。そりゃもちろんだ! インテレオン」
「貴方の事、セックス以外のことに関しては好きなんですから。『セックスの時も含めて好きだ』と言わせてくださいね?」
「おーう……そういわれたら、頑張らないわけにはいかないな。俺も、昨日サニゴーンに搾り取られて一方的なセックスの恐ろしさを知ったから気を付けるよ」
「そういわれなくても頑張るべきなんですよ、まったく」
 ふぅ、とため息をつきつつインテレオンは体を起き上がらせてエースバーンを抱く。
「やはり、貴方は暖かくて抱き心地がいいですね。ふわふわで気持ちがいい」
「うぅ……ありがとう……でも、その……そんなに密着されると我慢できなく……」
「仕方のないですねぇ」
 インテレオンは苦笑しつつ、エースバーンのペニスを握る。手に力を込めて上下に擦る。早くも限界近かったエースバーンはたいして時間もかけずに射精に至ってしまった。
「はうぅぅ……」
 その一発で、エースバーンは満足をしたようにため息をつき、ぎゅっとインテレオンを抱く。
「ありがとう、気持ちよかったぁ……」
「これくらい一人でできるでしょうに。私に頼らずにやってくれませんか?」
「他人にやってもらうと違うんだよ……インテレオンもそうじゃないの?」
「……まぁ、他人にやってもらうと自分で動きを制御できない分、良くも悪くも予想外なところがありますからね。ま、良い方ならばいいのですが……ですから、ゆっくりやりましょ」
 インテレオンは微笑みながらエースバーンを抱きしめる。エースバーンも、出したばかりなので落ち着いているらしく、インテレオンに体温を預けるように、彼女の脇腹に腕を回した。するとまたもやムラムラしてしまうのだが、エースバーンは唾を飲み込んでそれを耐え忍ぶ。徐々に体温が高くなっていい心地なのか、インテレオンはエースバーンに体を密着させて頬ずりをする。
 これじゃまた出さないと収まりがつかないじゃないかと、エースバーンは悩まし気に首を振る。
「またですか、貴方は」
 腰が無意識に動いているのを見て、インテレオンが助け舟を出すように彼のペニスを握る。
「うう、舌でやってほしいな……」
「贅沢を……ま、すぐ終わらせましょう」
 大分体も温まってきたインテレオンはエースバーンから体を離し、押し倒したエースバーンのペニスに舌を巻きつけた。やはり、口の中というのは体温が高く、咥えられると今すぐにでも射精したくなる。
「あぅ……」
 我慢せずに射精したエースバーンは、小さく息切れをしつつインテレオンの方を見る。彼女は唾液にまみれたその舌を口の中にしまい込み、その精液ごと飲み込んだ。
「じゃ、そろそろ私を楽しませてもらいましょうか? 貴方ばかり楽しんで不公平ですし」
「それはいいんだけれど、どれくらい時間がかかりそうかな……」
「なあに、貴方なら十回くらいはできる時間でしょうか?」
「うえぇぇ……そんなに」
 そんなに長い間、自分を抑制することなんて出来るだろうかと、エースバーンは先が思いやられた。唾液をまぶし、濡らした指をインテレオンのスリットへとこすりつける。体が温まってきたおかげもあってか多少は解れているようだが、まだまだ固い。
「少しずつ、力を入れすぎないで出し入れをすればいいんですよ」
「分かった……」
 射精直後だけあって、エースバーンも冷静だ。力を籠めすぎないようにゆっくり何度も出し入れしていると、同じ力でも徐々に彼女の深くまで指が入り込んでいく。一回一回ではわからないくらいに小さな変化ではあるが、徐々にやっていると変化が理解できて面白い。
 興奮してエースバーンの体温も少しずつ上がっていて、それが彼女の膣を温め敏感にさせていく。
「ちょっと早くて痛いですね」
 インテレオンは注文を付けるが、エースバーンが耐えている間は口調も穏やかだ。
「でも、いいですよ。根気よく頑張ってください」
 顔が少しばかり緩んでいる。体を温まっているのもあるだろうが、血行が良くなっているのか顔も生き生きとしており楽しそうだ。エースバーンはまたもペニスが復活しており、その絶倫ぶりを余すところなく見せつけている。
「まったくこれだから……こっちに来てください」
 インテレオンは苦笑しながらエースバーンを手招きする。
「え、何?」
「いいですよ、私の中に一回出してください。それであなたが縛らむ満足するならそれで構いません」
 呆れたようにインテレオンは言ってエース番へ口付けする。
「でも、今日は私を気持ちよくさせるまで終わらせませんからね」
「え、やった! いくらでもできるってことだな!?」
「やっぱりゴリランダーとやりましょうかね……?」
 いつまでも終わらせないという宣言を受けたエースバーンは、たじろぐどころか喜んでいる。その言葉を聞いて、インテレオンは思わず本音が出てしまった。
「いやいや、ごめん! 喜んでいる場合じゃなかった……そうだよね、君も楽しまないと不公平だし」
「分かればいいんです」
 インテレオンはくるりと体勢を変えて、四つん這いになる。
「本当はそのかわいらしいおちんちんで私を気持ちよくしてほしいんですがねぇ」
「多分、無理……君を楽しませるはるか前に終わる……」
「分かっています。こればっかりはゆっくりと出来る種族でもない限りどうにもなりませんからね。ま、早めに済ませてください」
「本当に早いよ?」
「存じております」
 早くしろ、とばかりにインテレオンはせかすが、エースバーンは言われるまでもなく彼女の尻尾を掴んで挿入を始める。そこから腰を振り乱し、射精するまで本当に早くて、快感を感じる暇すらない。
「満足しましたか?」
「し、しばらくは大丈夫」
「じゃあ、私を楽しませてくださいね」
 インテレオンは、そのまま仰向けになると、もう一度やれとばかりに無言で促した。そのまま彼はインテレオンを気持ちよくするための作業に戻る。散々出し尽くしたおかげか、さすがの彼も幾分か欲求は治まり始めているらしく、ぐいぐいと指を出し入れする間も、もじもじしたりソワソワしたりして集中を乱されることもなく、言われたとおりにゆっくりとやっている。
「うまくなったじゃあないですか」
「俺はもともと、そんなに下手じゃないよ……ただ、無欲になれないだけで」
「やっぱりあなたは一度絞り尽くしてからの方がいいですかねぇ? そうすれば私を気持ちよくすることに集中できるでしょうか?」
「言葉もないよ……」
 エースバーンは苦笑し、インテレオンへの愛撫を続ける。すると、インテレオンはエースバーンのことがいとおしくなったかのように彼を抱きしめ、彼を胸の中に置いて深呼吸をする。インテレオンの積極的な行動に思わず慌てるエースバーンだが、彼女は快感に酔って気分が高揚しており、気づいているのかいないのか表情も笑みを浮かべている。
 先ほどもエースバーンのことを温かいからと抱きしめてはいたが、今はその時よりもずっと密着し、そして力も強い。今までになかった彼女の仕草に、エースバーンは思わず股間に熱がこもるのを感じるが、ぐっとこらえて愛撫を続ける。
 こうやって気持ちいことを感じていると、言葉を発することすらもノイズになってしまい集中できないようで。インテレオンは黙ったままエースバーンの体を抱きしめ、彼のぬくもりを味わう。こうなるころには、インテレオンはエースバーンの指による刺激を存分に楽しんでいるようで、エースバーンがゆっくりと指を動かすことで、それをきゅんきゅんと締め付けて返す。
 エースバーンにはこんなスローなセックスは未知の領域で、こんなものが気持ちが良いのかと思わず心配になってしまうほどだが、彼女はきちんと感じているらしい。言葉を発しないせいか、前触れを感じなような状況でインテレオンは絶頂に達する。
 今までで一番指が締め付けられて、抱きしめる腕の力も強くなっているのを感じた。
「インテレオン?」
 話しかけても彼女はしばらく無反応だ。実は、エースバーンはそのセックスのスタイルゆえか女性を満足させたこともなく、これが女性が満足をしているあかしだという事もあまり理解できていないらしく、今の彼女が受け答えをできるような状況ではないことは理解できていないようだ。
 そのため、指の出し入れを続行しようとすると、インテレオンは苦笑しながら
「もういいですよ」
 と彼を止める。
「十分に楽しませてもらいました。頑張ったあなたにご褒美も与えませんとね」
 インテレオンは微笑み、彼に口付けを交わす。
「もう、体は準備万端なんでしょう?」
 インテレオンは色っぽい流し目でをしながら四つん這いになり、エースバーンを誘う。ずっとお預けを食らっていたエースバーンがその誘いを断れるはずもなく、本能の赴くままにインテレオンの尻尾を抱いて挿入した。何回も出した後とはいえ、雌の匂いをずっと嗅いでいたエースバーンは双頭我慢をため込んでいたのだろう、始めてしまうとあっという間であった。
 射精を終え、疲れ果てていたエースバーンを引っ張り、インテレオンは仰向けになりながら彼の背中を抱きしめる。
「いいですね。毎回この調子なら、貴方とのセックスも好きになるかもしれないのですがねぇ」
「毎回これはしんどいよ。他人を気持ちよくするって難しいね……」
「私だって貴方の相手はしんどいんです、勘弁してください。まぁ、今日は及第点としてあげましょうか。ですが、次はもっと女性をいたわれるようになってくださいね」
「はーい……やっぱりこれ相性のいい相手を見つけたほうが早いんじゃ……」
「おや、真実に気付きましたか? 見つかるといいですね……貴方も、もっと楽しめる相手がいた方が張り合いもあるでしょうし」
 インテレオンはエースバーンに向けてほほ笑む。ゴリランダーという愛称が比較的いい相手がいる余裕からくる発言であった。

 ◇

 この後、無事メッソンが生まれ、三匹に見守られながら順調に体重を増やしていく毎日を過ごし、三匹が預かり屋に預けられてから一週間がたった。今日は主人が三匹を引き取りに来る約束の日なのだが……
「ご主人、遅いねー。僕待ちくたびれちゃったよ……」
「どうせまたあの人の事ですから、道に迷っているんでしょう。まったく、いつものことながら……」
 なぜだかご主人は時間通りに来てくれず、二匹は待ちぼうけになっている様子。
「よし、それならちょうどいいし、もう一回遊ぼうぜ! 俺もまだまだやり足りないからな!」
「嫌です」
「断る」
 エースバーンが元気よく二匹を誘うも、どちらもそっけない返事をされてしまう。二匹とも彼ほど精力旺盛ではないのである。
「あーらそれならいいあいてがいるわよぉ、うちのあいかたってばまたちからつきちゃってわたしもよっきゅうふまんなのよぉ」
「えー……ちょっと走り込みしてくる!」
 もっとも、そのセリフを聞いて忍び寄ってきたサニゴーンの存在に気付くと、彼はまさしく脱兎のごとく逃げ出してしまう。彼らの主人が迎えに来たのは、約束の正午を過ぎた数時間後であった。


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Last-modified: 2019-12-02 (月) 22:12:18
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