このWIKIに来てからの5000HIT記念作品です。
楽しんでいただけたらと思います。 ピカピカ
ここはどこかにある田舎の村。その田舎にある一軒家に私とその家族は住んでいた。太陽の光が容赦なく照りつけている夏の季節に、その私の最も来てほしくないと思っていた嫌な日がやってきた。
「本当に連れて行かないのかい?この子はお前に懐いてるのに。」
「悪いね、母さん。こいつには都会の汚い空気なんて吸わせたくないんだ。」
私の大切な人が行ってしまう。行ってほしくないのに、私の喉からは声が出ない。
もしも私が人の言葉をちゃんと話せたのならこの想いをすぐに打ち明けられるのに、神様は残酷だ。
必死に鳴いてみても彼は気づいてくれない。私は彼の母親の腕に抱かれて、ただ彼が行ってしまうのを見ているしかないのだろうか。そこで彼は私が悲しそうな顔をしているのに気づいたのか、頭を撫でて微笑みかけてくれる。
そして私の頭を撫でながら彼は言う。
「ごめんな、たまには会いに戻ってくるから。」
「きゅうぅぅ……。」
「じゃあ、母さん。行ってきます。後、頼んでおいたこと忘れないでやってね。」
「分かったわ。体には気をつけるのよ。ちゃんとたまには電話もすること。」
「うん。分かってるよ。じゃあね。」
そう言って彼は戸を開けて行ってしまう。戸から差してくる太陽の日差しに目を細めながらも私は彼を最後まで見続けた。そしてその光に彼の姿が飲み込まれたのを見た時、私は思わず彼の母親の腕で泣いてしまっていた。
その夏の日はやけに暑苦しくて、蝉の鳴き声が五月蝿かった。
それから数年が経ったある日のこと。
私はイーブイの姿から黄色と白の毛に、その体毛のほとんどが尖っているようなイーブイの進化系「サンダース」になっていた。もちろん、人の言葉も話せるようになった。人の言葉は数年もすれば自ずと身に付くものだった。
それはそうと、どうして私が進化したかと言えば、実は彼が行くときに彼の母親に以前から頼んでいたこととは、私の進化する姿のことだったらしく、彼の母親は彼が行ってから数カ月経った日に私にその進化のことを教えてくれた。
彼の母親から見せられたいくつかの紙には私の進化後の姿が描かれており、進化するとタイプが変わることも教えられた。
炎タイプの「ブースター」、水タイプの「シャワーズ」、そして雷タイプの「サンダース」と、三種類の進化系があった。他にも3、4種類ほど進化の姿があるそうだが、この田舎には当時そこまで情報が回っておらず、私はその三つの姿から選ぶことになった。しかしどれになったらいいのか私には分からない。
もし彼が望んでいる姿じゃなかったら私は彼に嫌われてしまうのではないかとも考えてしまった。
しかしそんな私が迷っているのを察したのか、彼の母親はこう言ってくれた。
「あなたのこれからの人生を決めるようなものよ。早く決めることはないから、ゆっくり考えなさい。あの子もあなたがどの姿になってもいいと言っていたから。」
「……はい。」
私は彼の母親の言葉に頷いてからもう少し考えてみることにした。
ブースターはどうだろうか。彼はモフモフした毛が好きだから喜んでくれるだろうか。
いや、夏の季節にただでさえ温度が高いこの田舎にブースターになったら彼は汗だくになってしまう。当然私にとっても地獄のような季節になってしまうだろう。
ならシャワーズはどうだろうか。水タイプだから熱い時には彼の体を冷やすことができるのではないか。
いや、だとしたら冬の季節になったら彼は私に寄り付かなくなるのではないか。当然私も体が水の温度のように低くなっているわけだからかなり寒くて地獄のような季節になるのではないか。
だとしたら残っているのはサンダースだけ。この姿であれば季節に左右されることなく彼と一緒にいられる。ただ若干イーブイの時よりも目つきが鋭くなってしまうのが難点だった。他の二体はそれほどなのに、このサンダースだけは何だか他の二体よりも目が鋭い。と言うより、何か強そうだった。
しかしそんなにわがままは言っていられない。私は手をサンダースの紙に向けた。
「これがいいです……。」
「サンダースだね?本当にそれでいいのかい?」
「はい。お願いします。」
「分かった。じゃあこの石に触れなさい。そうすれば進化できるから。」
そう言って彼の母親は彼が都会から送ってきてくれた石を持ってきて私に差し出す。私はその石に少し緊張しながらも触れる。すると私の体はまばゆい光に包まれて、気がつけば体が先ほどのイーブイの物ではなく絵で見たサンダースの姿と変わっていた。
「進化おめでとう、イーブイ。いや、もうサンダースだね。あの子も喜ぶよ。」
「ありがとうございます。お母さん…。」
「さて、この事をあの子に電話しておかないとね。」
彼の母親はそう言って電話で私が進化したことを彼に伝えた。彼もたいそう喜んでくれたようで私は嬉しかった。
と、私の身の上話はここら辺で終わり。私がどうしてこの姿に進化したかは分かってもらえたと思う。
それでここからが本題。私の待ち続けた彼が今日帰ってくる。だから私はずっと彼を玄関で待ちつづけた。
彼は驚くだろうか。私がちゃんと人間の言葉を話せることを。以前の私は彼にはどう見えるのだろうか。色々考えるだけで私の頭の中はパンクしそうになる。
その時だった。玄関の戸が急に開き、私の待ちつづけた人が帰ってきた。
「ただいま~。ん?」
「あっ……うっ……え……」
駄目だ。緊張して声が出ない。またあの時みたいに喉の奥からは何の言葉も出ない。
私が焦っておどおどしていると、途端に私の体がひょいっと持ち上げられる。もちろん持ち上げたのは彼だった。
「ただいま。サンダース。ごめんな、しばらく帰ってこれなくてさ。」
「きゅ……。」
私は恥ずかしくて言葉が出なくなってしまう。彼は私をしっかりと抱き抱えまるで赤ん坊をあやすかのように頭を撫でてくれる。久し振りの彼の手の温度は温かった。もう恥ずかしすぎて思わず彼の服をぎゅっと掴んでしまう。
「ははは、進化しても変わらないな。君は。」
「う、うぅ~~……。」
「あら、お帰りなさい。」
そしてタイミングが良いことに部屋の奥から彼の母親が出てくる。彼はその時に私を下ろしてそちらへ向かう。
「あぁ、ただいま。母さん。ごめんね、しばらく帰れなくてさ。」
「良いのよ。こうやって今は帰ってきてるんだし。さっ、早く入りなさい。サンダースも一緒にね。」
「は、はい。分かりました。」
「あれ?サンダース、喋れるようになったのかい?」
咄嗟に言葉を返したからか、私が話せることを彼に知られる。もう少し驚いてほしかったのに。
「うん。一応人並みには。」
「そっかぁ。これでサンダースと話すことができるね。」
「そうだね。後でお話とか聞かせてね。」
「もちろんだよ。じゃあ行こうか。」
そう言って彼はもう一度私を抱きかかえる。もう本当に頭がパンクしてしまいそうだ。
私は恥ずかしさを必死に隠すために彼の胸にうずくまってしまう。そんな私の気も知らずに彼は笑って私の頭を撫でていた。嬉しいのだけどやはり恥ずかしい。今からこんな状態で私は彼に想いを伝えることなんて出来るのだろうか。
それからというもの、彼は彼の母親に色々と都会での話を聞かせていた。もちろんそれを私にも分かるような話し方で喋ってくれた。話を聞くところによると、彼もこちらへ何度か戻ってきたかったようだが、仕事の都合でそのタイミングを逃してしまっていたようだ。それでも色々と忙しいのにも関わらず、彼は都会での話を実に楽しそうに話していたから私も嬉しくなった。
そうやって話している間にも私と彼が一緒に過ごす時間が短くなっているのだったが、そんなことで私のわがままを彼に聞いてもらっては彼も勿論、私も嬉しくない。
だから今はゆっくりと待っていればいい。そのうち彼と一緒になれる時間はあるはずだから。
「そういえばお前はいつまでここに居られるんだい?」
「実は…さ。」
突然、彼の母親がそんなことを聞いた。すると彼はとても申し訳なさそうに俯きながら言った。
「また明日には帰らなくちゃいけなくてさ……。今日帰ってこられたのもかなり無理をしてきたんだ。」
「そうなのかい。それじゃあ今日は……。」
「?」
「あんたは出来るだけサンダースと一緒にいなさい。いいね?」
「へっ?あ、うん。分かったよ。」
「あの、どういうことですか……?」
彼の母親はまたしても突然そのようなことを言うものだから、私は疑問に思って彼の母親を見る。
すると彼の母親は私を見てニッコリと微笑んでくれた。私はその時彼の母親の考えていることを悟った。
私が彼をどれだけ待っていたか彼の母親は知っているのだった。そしておそらく私が彼に抱いている感情も。私はそれを感じ取るとペコッと彼の母親に頭を下げた。
「今はあの子との時間を楽しみなさい。多分滅多にないチャンスだと思うし、ね?」
「ありがとう…ございます……。」
「どうしたの、二人とも?」
「何でもないわ。ほら、早くサンダースと一緒に自分の部屋に行ったら?」
「そうだね。おいで、サンダース。」
彼はよいしょと立ち上がり、私を自分の部屋に呼ぶ。私は少しだけ困惑しながらもそれにくっついていった。
いつもは私の寝床になっている彼の部屋に久しぶりに彼自身が入った。彼は懐かしむように部屋を見回す。
「やっぱり何も変わっていないや。変わったといえば、この部屋にサンダースの匂いがするぐらいかな。」
「え!?ご、ごめんなさい!!変な匂いとかした?」
「ははは。違うよ。そういう意味で言ったんじゃないよ。」
彼はそう言って笑う。よかった。私がたまに彼のことを思ってやっていることがばれたかと思った。
しかし彼の様子を見る限り本当にばれていないようだ。彼は既に敷かれている布団に座りこむ。外を見れば話していることで時間を忘れていたのか、既に真っ暗になっていた。
「はぁ、今日は歩いたり、沢山話したせいか疲れちゃったなぁ……。」
「疲れてるんだったら寝た方が良いんじゃ…。」
「気にしなくていいよ。明日には行っちゃうんだからさ。サンダースは何か話してほしい事とかない?」
「わ、私…?えっと……ない、かな?」
私がそう言うと彼は目の前に座っていた私を胡坐をかいている自分の足に乗せた。
そして座らせたかと思うと再び頭を撫でてくれた。そして私に微笑みかけるとこう言った。
「本当に久しぶりだよね。サンダース。」
「うん。そうだね。」
「サンダースになってもっと可愛くなったんじゃない?」
「うっ……そんな冗談……」
「でも本当に可愛くなったよ。姿が変わってもやっぱり君は昔と変わらないね。」
そう言って彼は私をぎゅっと抱きしめる。駄目だ。本当に理性が飛んでしまう。
今すぐにでも彼にこの想いを伝えたい。私は手を彼の胸に当てて体を離す。
「サンダース?」
「あの…聞きたいことが……。」
「うん。何だい?」
彼は私をさっきの笑顔を崩さずにじっと見つめる。
私はかれの胸に手をあてたまま顔を俯かせた状態で言葉を続ける。
「その、あなたは……好きな人とか…今付き合ってる人とかっているの?」
「え?どうしたの、いきなりそんなこと聞いてさ。」
「答えて!!」
「う、うん。俺には今付き合ってる人はいないよ。好きな人はいるけどね。」
「それってやっぱり人間の人……?」
「ふふ、どうだろうね。でも、その人を好きだから他の人とは付き合ってないんだ。」
そんなに彼に愛されている人は私にとって羨ましすぎる。どうやって彼の心を射止めたのか。
どうしてそんなにも彼に愛されていないがら彼と付き合わないのか。私には理解できない。
私はついそのことを言ってしまう。
「何でその人と付き合わないの?」
「いや、それは……ちょっと難しいからかな?」
「難しい?何が難しいの?」
「うっ……そこまで聞かれちゃうと困っちゃうな…。しょうがない、言うよ。」
「………。」
彼は少し間を置いてから深呼吸をして気を落ち着かせる。そして私を再び見つめなおすと、恥ずかしそうに言った。
「実はね、俺の好きな人はポケモンなんだ。それもずっと想い続けた人でね。」
「そ、そうなの!?いったい誰!?」
「そこまで聞くの?う~ん……もうここまで言ったら分かりそうなものなのに……。」
彼は頭の髪の毛を一回掻いてから何かを決心したように私の肩の辺りを掴む。
私は少し驚いたが、彼の真剣な眼差しを見て思わず息を呑んだ。
「俺が好きなのは……サンダース。君、なんだ……!!」
「ふぇっ!?それ、本当なの…?」
「こんなことで嘘はつかないよ。サンダース、俺は君が…」
私は彼が言葉を言い終える前に彼を押し倒して唇を奪っていた。
「んっ……!?」
「ぷはぁっ…。嬉しいよ。私も、私もあなたのことが…好き。」
「サンダース…。良いのか?」
「うん。私はあなたのこと大好きだもん…。あなたがこの家を出て行くずっと前から。」
「ありがとう。サンダース。」
そう言って彼は一度離した唇を再び私と重ねる。彼は私の口内に舌を入れてくる。それに応えて私も負けじと彼の口内に舌を入れようとし、その時に私の舌と彼の舌が絡み合う。
彼の柔らかい舌が私のザラついた舌と交差して気持ちいい。私は彼の上に乗っかかったまま彼としばらくそのキスをしていた。彼の頬の辺りに両手を置き、彼とのキスをひたすら楽しんだ。
「ふぅ……。」
「はぁっ…はぁっ…。」
「サンダース。触ってもいいか?」
「うん……あなたの好きにしていいよ。」
彼はニコッと微笑んでからゆっくりと私の胸に手を置く。
あまり大きくはないけど、それでも私は彼に触られてるというその感覚だけで嬉しかった。
「ふぅんっ……!!」
「柔らかい、サンダースの胸。ここも弄ってあげる。」
「あぅぅっっ!!」
彼は胸を揉みながら今度は片手を私の秘所に持っていき、突起の方を摘まんでくる。私は思わずビクッと体を震わせて、秘所の方を手で隠そうとしてしまう。
「くぅっ…!!」
「可愛いよ、サンダース。」
「待って。あなたのも一緒に気持ち良くしてあげるから…。」
「あっ、うん。じゃあお願いしようかな。」
そう言って彼は私を彼のお腹の方まで持っていき、自分のズボンを脱ぎ始める。
それを横顔で見つめていた私は、子供の時に見た彼のモノとは比較にならないほどの大きさに顔を紅潮させた。
「凄く……大きくなったね。」
「ははは、それはどうも……。」
「じゃあ一緒に気持ち良くなろう?」
「頼むよ。」
彼は少し恥ずかしそうにしながらも私を見てくれる。私は彼と見つめあってからもう一回キスをする。そして彼はさっきと同じように私の胸を弄り、私はと言うと、彼のモノを自分の秘所でゆっくり擦ってあげる。
「あぁ…いいよ、サンダース。」
「うん。私も凄く気持ちいいよ……。」
私は彼の悦に浸る様子を見て調子に乗ってしまったのか、体を起こし、彼の胸に手を当てて秘所と彼のモノを一緒に擦ることだけに集中させた。自分の腰を上下に振り、彼のモノを秘所、または彼の先走りの汁で少し濡れた蕾で少しずつテンポを上げながら必死に擦った。
すると彼は少しだけ悲鳴にも似たような喘ぎ声をあげる。
「だ、駄目だっ…!!サンダース、腰を…離して…っ!!」
「いいよぉ…私の体に沢山かけてぇ……。」
「ちょっ…!!駄目、だって!!うああぁぁぁっ!!」
その時、彼のモノから白濁色の液体が流れ出し、私の秘所や蕾、それに背中などに満遍なくかかる。
生ぬるいようなその液体を少し手で掬い、舌で舐める。少し苦い。だけど彼の味がする。
「はぁっ…はぁっ…ごめん、サンダース。かけちゃった…。」
「ううん。私からやったことだもの。気持ち良かった?」
彼はゆっくりと頷く。その顔はいたって穏やかだ。やり過ぎたことにはお咎めがないようだ。
私はそのことにさらに調子に乗って彼のモノの先端と秘所の入口をくっつける。
「うっ…サンダース。」
「もう、挿れてもいいよね…?」
「サンダースの好きなようにして。」
「うん。分かった。行くよ?」
私は彼の了承を得ると、ゆっくりと腰を沈めていく。彼のモノが私の中に入ってくる。
私の膣に埋まっていく。そして初めての証拠でもある処女膜を構わずに破り、少しそのことに痛みが入り、顔を歪ませる。
彼がその時に心配そうな顔を見せるが、私は大丈夫だよと言って彼を安心させる。
そして全部収まりきると、彼は少しうっと息を漏らした。
「サンダース…。」
「入ったよ、あなたのが全部…。」
「あぁ。嬉しいよ。サンダースと繋がれて。」
「私も同じ。あなたと一緒になれて嬉しいよ。」
「じゃあ、一緒に…。」
「うん。一緒にイこう?」
そう互いに言葉を交わしてから私と彼は一緒に腰を振る。
一緒にテンポよく腰を振るからか、私の子宮口は彼のモノに一回一回強く突かれる。
私の膣はそれに反応して彼のモノを強く締め付ける。
「いぁぁっ……凄いよぉ……奥に何度も何度も来るよぉ…。」
「サンダースの中……熱くてうねうねしてて気持ちいいよ…。」
「うんっ……でも、もうイきそう……。」
「いいよ。最後は一緒にイこうな。」
彼はそう言って上体を起こし、私とキスをする。そして、さっきよりも激しく、強く私の中を突く。
とにかく気持ちいい。それしか考えられなくなっていた。彼と繋がっていることでその気持ちは増大される。
「はっ、はっ、はっ……!!」
「もうイクよぉ…イッちゃうよぉ…!!」
「俺も、もう限界だ…っ!!出すよ…サンダースの中に…っ!!」
「ちょうだい…あなたの…たくさん…!!」
そして彼がうぐっとうめき声をあげると、その瞬間私の中に彼の先ほどの液体が流し込まれた。
熱くドクドクと音を立てながら私の膣内に流し込まれるその液体は私のお腹を満たしていく。
「うっ……ぐっ……!!」
「はぁぁぁっっ……。」
彼はビクビクと体を震わせながらひたすら私の膣内を満たす。
彼のモノからの液体は収まりを知らないのか、私はその間ひたすら彼に抱きついた状態で震えながらそれが終わるまで耐える。
そしてしばらくしてからようやく彼は私の中に出しきったのか、ふぅっと安堵の息をつく。
そしてモノを引き抜かずにそのまま私の頭を撫でて私の名前を呼ぶ。
「サンダース…。」
「ありがと…。やってくれて。」
「ううん、こちらこそ。凄く良かったよ。」
「私もだよ。だから……」
私は少し恥ずかしかったけど、自分の手を強くぎゅっと握ってから彼を見て言う。
「今日は……何度も私を抱いて……?」
「サンダース、君がそうしてほしいのなら俺はそうするよ。」
「うん、お願い。今日はあなたとずっと繋がっていたいの…。」
私は顔を達磨のように真っ赤にしていたと思う。自分でも何でこんな恥ずかしいことを言えるのか分からなかった。
だけど彼はそんなことも気にせずに、繋がったまま私を仰向けに寝転がして再び腰を振り始めていた。
「ひぅぅっ!!」
「さっきので凄く濡れてて……気持ちいいよ。」
「だ、だめぇ…いきなりそんな激しくしないで…っ!!」
「そんなこと言われても俺……もう止まれないよ…っ!!」
「んぁぁっ!!」
彼はさっきよりも強く私の中を突いて行く。そのせいでさっき子宮口に流された彼の液体が零れ出してしまい、私の膣の入口と彼のモノの繋ぎ目から彼の液体が飛びだし、周りに弾け飛んでしまう。
「やっ…あっ……!!変な音するよぉ……恥ずかしい……。」
「サンダースのその顔、可愛いよ……んぐっ…。」
「ふむぅっ……。」
彼はそう言うと私にキスをする。彼はキスをしながら私の前両足を掴んで私の顔の横に持っていき、あられもない無防備な姿を曝け出す。
しかし私が抵抗することは出来るはずもなく、ただ彼に恥ずかしい姿を曝すだけ。
口を離したと思えば彼は私の無防備な状態を維持させたまま、私の膣を突いて行く。
「ふふ、良いね。サンダースのこの態勢。俺にサンダースの全てを見せてくれてるみたいで。」
「ばかぁっ……!!私は凄く恥ずかしいんだから!!」
「ごめんね。でもサンダースが凄く可愛いから駄目なんだよ?」
「うぅっ…!!」
彼がいきなり耳元でそんな風に囁くものだから、私は体が反応してしまい、彼のモノをきつく締め上げてしまう。
その時、彼は少し呻き声をあげてから、二ヤッと口の端を歪ませた。
「もしかしてサンダースは耳が弱いのかな?」
「そ、そんなことないもん……」
「じゃあここを弄っても何とも思わないんだね?」
ここで素直に言っていればよかったかもしれない。しかし本心とは裏腹に言葉が出てきてしまう。
そのせいで彼の何かに火をつけてしまったのだろうか。彼は私の耳に顔を近づけると、何も言わずに耳を甘噛みしてくる。
するとやはり私の体は正直で彼のモノをきゅうっと締め付けてしまう。
「ひゃあんっ!!」
「やっぱり弱いんじゃないか。君のここも凄く締め付けてるよ。」
「んんっ……らめぇ…耳弄ったまま突かないでぇ……。」
「気持ちいいよ…さっきよりも凄く締め付けてきて。抜こうとするとサンダースが離れたくないみたいに吸いついてくるし……。」
「やぁぁ……恥ずかしいから言わないでよぉ……。」
「じゃあそろそろ二回目……行くよ?」
そう言って彼は腰の動きを早くする。依然として彼は私の両手を掴んだまま私の膣を突いて行く。
私は彼の悦に浸っているような顔をまともに直視できずに、顔を横に向かせてしまう。
「んっ…んぅっ…んんっ……!!」
「はぁっ、はぁっ……!!サンダース…っ!!」
「くぅんっ!!さっきよりも……激しいよぉ……!!」
「だ、駄目だ……っ。もう、出るっ……!!」
彼は荒い息を吐きながら私の膣の最も奥までモノを押しつけ、再び熱い液体を流し込む。
気のせいか、その量はさっきよりも多かったような気がする。私の弱点を知ってさらに気持ち良くなっただろうか。
それを知るのも彼自身しかいないわけだが。
そして彼は額から汗を垂らし、未だに荒い息をぜぇぜぇと整えようとしていた。それからしばらくして彼はモノを私の膣から引き抜いてから私の頭を撫でてくれる。その息はもう既に整っていた。
「はぁ……ごめん、サンダース。ちょっとやり過ぎた。」
「もう気にしてないよ。さっきは私もやり過ぎたし、これでお相子様。」
「ありがとう。サンダース。」
「じゃあもう一回ね。」
「ま、まだやるのかい?もう少し休んでからでも……」
「駄目。明日にはもう行っちゃうんだから。」
「分かったよ。」
そう言って彼は再び私の中にモノを挿入する。
私は出来ることならこのまま時間が止まってしまえばいいとまで思っていた。
少しでも彼と一緒にいたくて、少しでも彼との時間を大切にしていたくて。
でも、それもこの残されたわずかな時間だけ。だけど私はそれを彼と一緒に過ごす。
その日はとても暑かった。
「もう行っちゃうのかい。今度来るときはもう少し休みを取ってきなさいよ。」
「うん。分かってるよ。今の大きな仕事が終わったら多分しばらくの休みを取れると思うからさ。」
「そうかい。じゃあ頑張ってきなさいよ。」
私の大切な人が行ってしまう。行ってほしくない。だけど私の喉からは声が出ない。
だけどいいんだ。またいつか彼に会うことは出来るのだから。彼を待つのであれば長い時間だっていくらだって待っていられる。もう彼との繋がりはどんな人にだって断ち切ることはできないのだから。
そして彼は私を見てから頭を撫でてくれる。
「じゃあまたな。次はそんなに遅くならないと思うから。」
「………。」
私は声も出ない。だけど頷くことだけはした。彼も私の想いを知っているからか、ただニッコリと微笑んで私の頭から手を離す。急に私の頭から熱が離れていくような気がした。
「じゃあ…行ってきます。」
「はい、行ってらっしゃい。体には気をつけるのよ。」
「分かってるよ。それじゃあね。」
彼は手を小さく横に振ると戸を開けて家から出ていく。以前のように太陽の光が彼を包み込み、彼はその光に飲みこまれて行く。私はその光景をただ目を細めて見ることしか出来なかった。
あれ、何でだろう。何で私の目からは涙がこんなにも流れてしまうのだろうか。
嗚呼、何でだろう。蝉の鳴き声がやけに五月蠅く聞こえる。
あとがき
5000HIT記念作品、サンダースと人の絡み、いかがだったでしょうか?
今回は私にしては珍しいポケモンの視点から描いてみました。初めてだったので、結構難しかったです。
この小説のテーマは遠く離れた好きな人を待つ気持ち。要は遠距離恋愛(?)でしょうかね。辛いものがあると思います。
ちなみにこのサンダースとの絡みはリュウトさんからのリクエストだったりします。
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