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好奇心の引き金

/好奇心の引き金

書いた人GALD

いろいろまずそうな表現が入っておりますので、苦手な方は回れ右でお願いします。


人工知能、それは人に似せて作られたものであり、人であらざる人である。それ故に、人工知能を与えたものの姿を人であることをやめた。しかし、出来栄えはかなりのものであった。
発展は通常の人を遥かに越えた。もちろん、能力的、例えるなら数字で計れるような学力的なものだけで収まらず、抽象的なものまでも大きく進化を見せた。
機械なら、悲しいといっても、そのようなものを持ち合わせていないし、仮にそのような素振りが出来るとしても、自分が悲しいと告げなければならず雰囲気を察して行動などてきないし、馬鹿と言われたら起こることしかできない。
人工知能はその壁を登り越える術、学習を持ち合わせた。だから非論理的なことが原因でも、それは嬉しいからなどと言う理由付けを人間と同じようにこなして見せる。姿形は異なっても、今や中身は自分自身と変わらないことを感じずにはいられない。
しかし、似ているようで大きな壁は取り残されている。人でないにしても、容姿だけの問題で、中身はれっきとした異性であり、繊細なのである。研究者でしかなかった俺に、そんな文学にあるようなロマンチックな感情や、ときめくような描写など理解できる範疇を越えている。
けれども、この人工知能はそれさえも理解して望む、ズレが生じているのだ。所謂心と言うものはなかなか理解することが難を要するものであり、実現など不可能に思えたものが、知らぬ間に出来上がっていたのである。
さて、その心はどうやって出来たのか、答えは知らないにつきた。普通の犬なら首輪をつけることにたいして、不満などなく抵抗しないのに、人工知能が増えたとたんに買おうとするといやがるのである。
理由はそんなもので縛って変な事する気だなどと、大変複雑な心境を見せる。そうやって知らない間に心は進化し、色々な感情を覚えた。もちろん、変な事という知識は、本人が見て学んだことであり、聞いた後部屋の整理を俺は強いられる。
ある意味では人に近づいた要素である心が、ある意味では遠ざける存在ともなっていた。
「誰がいつ、部屋の探索を許可した?」
「してませんけど、禁止もされてません。」
生意気に成長したものである。反抗期に入った子供を持つ親の気持ちがよくわかる気がする。
「だいたい、隠すのが下手くそです。そんなものを目につくとこにおかないでください、セクハラです。」
冷たい、炎を吐くくせにこの冷たさはどこか刺さる。
「他人のものは触るなといってるだろう、ディア。」
名前を呼ばれても、涼しい顔をしていた。体の毛を一本も垂らして落胆することもなければ、逆立てて怒りを示すこともない。きれいな毛並みを乱さずに、前足を揃えて、座っている。
尻尾も床にべったりと寝込んでいて、機嫌は並だと語っている。目は鋭く睨み付けていると言うよりかは、細めて呆れていると表記する方が正しい。犬のような外見でも、そこには確かにディアと名を持った一人が生きているように思える。
ウインディと名付けられた頃からは大分感情の豊かさを見てとれるようになった。
「どうやって場所 がわかった?」
「簡単ですよ、当たり前のようにベットのしたにあるとは思えません。それなら、普段私の前で触れないところが怪しくなる、あとは絞りこんで、終わりというわけです。」
当たり前のようになどといっているのは、そう言う知識も与えてしまったからである。生物は基本的に繁殖する本能を持ち合わせており、いくら人間がベースでできた犬とは言え、制御が効かなくなってくることがあった 。
所謂性に関する知識にも興味を出して、手を出してしまったのである。
「どうせ隠すなら、もっと驚くものをおいてほしいです。」
「バレンタインだから、何か探ってくれてるわけか?」
違いますよと、ようやく取り乱して答える様子から分かりやすい。それにしても、中身は何だかんだで乙女のようなのだが、外見からは見当もつかない雄々しさである。普通に人噛み殺しそうな巨体、体の虎のような縞模様がそう印象づける。と、言ってみてもやはり自身が育てたせいか、見た目はどうであれ可愛いものである。
「それじゃ、首輪をつける権利を貰おうか。」
それはと、ディアは少しは言葉を詰まらせたが、詰まらせた言葉をのみこんで覚悟を決めたようだ。性的なことには興味のないようで、すぐに興味関心を寄せる。というか、自分の知らないことはディアは基本的にやってみたがる。
ただ、本人も正確は不器用なもので、なかなか自分では言い出せないようだから、こちらが後押ししないとぎくしゃくする。
「条件があります、二個ください。」
「何故だ?」
科学的には根拠が判断できない。腕時計が一個あれば俺は問題ないと思う。これも同じ通りではないのかと、俺は考えたのだが通らないようだ。

「外出ようと分けないとこまるじゃないですか。」

割と真剣に盲点を突かれたような気がして関心した。これがファッションというやつなのだろうか。首輪の流行りなんてものは知らないが、それなりに気にすることはないだろう。
「わかった、いいだろう。」
俺が買い与えるというのはどこか立場が逆転してるように思えたが、深くは気にせずに買いにいくことにした。しかし、問題はこの疑問だけではなかった。サイズがなかなか合わない。それもそうである。こんな人を噛み殺しそうな巨体、そして全身から溢れだす毛の量、大型犬のスペックを越えている。
仕方なく、かかるコストを惜しみながらもオーダーメイドで大きめに作ってもらうしかなかった。一つは俺が、もう一つはディアが、注文だけして完成を待つことになった。しかし、人間がベースでありながら、どうして首輪を欲しがるのか。精神的なことがさっぱりな俺は出来上がるまで考えもしなかった。
出来上がったものが届くと、早速着けてみることになる。首をあげるようにはディアにいってあるのだが、くすぐったいのか直ぐに抵抗してくる。普通、犬なら首もとを撫でられると喜んだりするものかと思ったがどうやら違ったようだ。
何とか巻き終えると、前より家庭的な犬になったようにみえる。やや人肌より濃い色の毛の盛り上がりを、赤いベルトが束ねている。脚よりも濃い赤色は、バックの毛によりなかなか目立っており、これがオシャレだというなら、俺の感性は評価される。
「どうですか?」
「いいんじゃないか?個人的には満足してる。」
「それじゃ、紐を繋いで今からしてくれても……」
少しディアは視線を反らした。まだなれないせいで抵抗も抜けきらないのか、恥ずかしそうに。
「紐なんてあるわけないだろ。俺がお前に引き擦られる散歩なんてごめんだ。」

あまりに言わないようにはしているが、人間にとってはこのウインディと呼ばれる人口物は力が強すぎる。こんな馬鹿力を持ち合わせた生き物を紐一本で制御しろなどと、心細いにもほどがある。それに、人工知能を搭載しているのに、今更縛ったところでという話である。

「えっ、あぁ、そうですよね。」
慌て笑顔を作り出すディアの内心は読めなくもない。誰に似にて育ったのか、困ったものである。見たらすぐに同じことをしたくなるところはまだ子供なのだろうか。
「期待してるんだろ?」
「ちょっとはしてました。」
自分の期待が裏切られた落胆のせいか、かえって素直である。
「まったく、しょうがない仔だなぁ。遊んでやるから、ワン以外いうなよ、犬なんだから。」
そういって、首もとの輪にちゃんと買いそろえておいた紐を取り付ける。紐が結ばれる所をディアは凝視して、期待を表している。
「ほら、早く横になれって。」
「あっ、はい。」
「返事はわんだ。」
かみながら小言のようにわんと鳴いた。やはり、中身は人間だから恥ずかしさもあるんだろうが、そうでなくてはこちらも楽しみがいがない。彼女の性格はなんでもいってくださいご主人様のような出来た犬の性格ではない。
それならば抵抗感があるほうが可愛いげがあるというものである。横になりながらワンとなく姿はどこかが犬っぽくて、それでもって犬ではない魅力のようなものがある。
仰向けになって腹が露わになっても毛が溢れていて、背中とさほど変わりがあるようには見えない。
片手で軽く紐を引きならが、もう片手ではっきりと見えないボリュームのある毛並みの中に手を突っ込む。体の表面を這わせると、がっちりとした足の筋肉とは異なり柔らかさを覚える。
流石にこういう独特の部分を触られると落ち着いては入れられないのか、覚悟していたとは言えディアは少し声を漏らす。
そこをちゃんとワンだぞと毎度叱るのもなかなか悪いものではない。なんだか素直なようで妙に抵抗しているのが感じられるから一層いじめたくなるのかもしれない。
軽く柔らかい部分を掴んでやると、頑張りながらわんと鳴いているのだが、少し途切れたり詰まらせたりしてイマイチしまらない。
幼児の言葉がぎこちないのとはまた違う、可愛さと言っても見ていて癒されるような可愛さではなくて、なんだか惹かれるような魅力的な可愛さである。
こういうことをしていると、やはり自分が間接的に触れるよりも実践的に手応えを覚える方が満足できることをしる。
隠れていて普段気にしないのも、こうやってみるとやはりできている。頭だけが何も成長するわけではなくて、体もそれなりに成長したり変化したりする。
例えば、怪我をすればそれを治そうと体は働くし、栄養が足りないと元気が出ないから物を摂取もする。生物としてはなかなかの再現度だと俺自身が自負している。
「わぅん……。」
毛をかき分けていき、そのまま下の方へ這っていくとさっきまでの様子とは違う鳴き方をする。そのあたりを優しく撫でてやると、やはり何か言いたそうにわんと鳴く。
視線を合わせてやると顔を横に倒してそらすのを逃がさないかのように、紐を引く力を強めると無理やりにでも視線が交差する。
悟れというような視線を送ってきてはいるのだが、どこか弱々しくいつも通りの雄々しさはない。耳もペタンとしていて活気のなさが伺える。
流石に言葉を制限しているのだから可哀想というのもあってお望み通りに指をなかに歩かせていく。
毛の中に突っ込むだけでも暖はとれるのだが、またそのぬくもりとは異なる。それに、胸部とは違う柔らかさを覚えないわけではない。
そして弾力と吸着力を振り切るかのように、指を動かし出す。それに呼応して水音が掻き立てられる。動かしてみると、ディアの体も興味を示して食いつきが良くなってくる。
「わっ、わん……もう駄目ですよ、やっぱり無理です。」
「言う事聞けない犬はしつけないといけないな……。」
ゆっくりとなじませるつもりだったが、別にそんな必要もないさげだし、その上すると宣言してしまった以上やらないわけにはいかない。
中でうねるように動かしていた指を唐突に抜こうとする。完全には抜けないように止めると今度は奥まで差し込むと、滑りがよくすぐに中に飲み込まれる。
差し込むと、周りから肉壁が押し寄せてきてなかなか開放してくれそうにはない。そこから無理やり指引き出そうと、初速度を高めて引き抜く。
音を立てて走り抜ける指に感情をディアは抑えることは出来ていないようだ。そんなことをお構いなしに指の根元までディアの体液を塗りつけようと再び押し込む。
これをそれなりの速度で繰り返すことで、声も音も加速していく。気持ちいいとかそんなことを聞くのは最早意味を持たないぐらいには乱れている。
口がふさがらないようで、息をはくことを強いられている。それはまるで餌を欲しがるような犬のようではあるが、目はどこか虚ろに見える。
そんな空いてる口の中は唾液で粘りついていて、口元にも唾液が糸のようにはっている。そうしているとどうも我慢できなくなってくる自分がここに存在している。
手を止めて抑えが効かなくなってきている下半身を解放させると、ディアの顔の方へむける。
本来収まる場所ではないとは言え、なかなか魅了させてくれるディアの口元には俺自身は冷静さを保つことは難としているようだ。
紐を軽く引いて向かせなくても、ディアは露わになったものを見つめてはいたがどうすればいいのかを紐を引くことで悟らせる。
そして突き出したものと正面から向かい合わせると、少し戸惑った表情で硬直時間を有したがそれを口の中にいれる。
生暖かい温度に非常に弾力のあるした、そして柔らかい口内に俺のは取り込まれていく。
軽く頬を撫でてやると、反射的に目をディアは閉じるが、危険がないのをもともとわかっているからなのか安心したように目を閉じている。
いつもは火を吹き出しているような口の中でも、実際に体で体感してみると人間の体温と変わりなくてほんのりと暖かい。
ディアはねっとりとした唾液をぬるように優しく、そしてべったりと舌が触れる。適度にザラつきのある舌が擦られる事で、柔らかいだけの空間にまた違う味が生まれる。
言い出せば歯も生えているわけでから、硬さもあるのだがそれは流石に俺の体が叫び声を上げる。それぐらいはディアも承知の上で、口に含んだまま飴玉のように扱ってくれる。
優しく俺のをディアが口の中で研いでくれる。それは徐々に固く強度をまして一層場にふさわしいものになっていく。
ざらつきの摩擦の快感だけでも十分に満足することができると言い切れるのだが、だからと言ってこのままそうしてしまっては芸がない。
おもちゃを加えて必死な犬から取り上げるかのように、口から引き抜くと舌が追いかけるように最後までへばりついて、俺のから離れると口元に落ちる。
必死になっていたせいか、ディアの口元にはよだれの溢れた筋が数本が走っている。
「勝手に濡らしちゃうディアには欲しがってるものをちゃんとあげるからな。」
「……わん。」
何が今更恥ずかしくて悩んだのか、ここに来て言葉をなくして苦し紛れにわんなどと言い出す。軽く紐を引いてやると、一瞬現実に引き戻されてかディアは余計に視線をそらしたがる。
変なところでドジが入るのもまた可愛げがあるというものである。基本的にシャッキリした性格のせいかミスをあまり好まない。他人のミスは嫌う上に自分のミスは認めたがらないと困った性格である。
だからたまにディアのしでかしたことをからかったりして遊んでいる。それだけ貴重な場面をこういうタイミングで見れるというのはなかなかの収穫とも言えるかもしれない。
「このまま、公園にでも散歩しに行くか?」
「絶対に嫌ですから。」
そんなことより早くしてくださいと急かされると要望に答えざる得ない。再び下のもとち位置にまで戻って今度は指ではなくて俺のをあてがう。
ディアは当たってるのを感触で感じると、目を閉じて深呼吸をした。分かっていても、少しは緊張して心の準備というものが必要なのだろう。
こういうところは真面目になって彼女に合わせてしまう。心配の言葉をかけてみると、興ざめしたのかこういう時は無理矢理でもとぼやいた。
雰囲気を壊したのが気になってか、それならすぐに行動に移すとそこで意表を突かれたディアは声を上げる。これだけの巨体でも、やはり上がる声がこうでは見掛け倒しにも見える。
だいぶ慣らした成果もあってか、すんなり奥まで入ってしまったのが余計にディアには衝撃的で悲鳴を上げることになってしまったのだろう。口内も悪くはないのだが、やはりこちらと言えばこちらである。
体の割に体格が一回り小さい俺のであっても離すまいとしてしっかりとホールドをかけてくる。済ませたいことが片付くまでは抜け出す気もないのだが、ディアも抜かせないように締め上げてくる。
取り込まれた状況下で動かせば、ただでさえ密接して擦れ合うのにそこを急速で俺は行動に移したものだからディアはテンポについて行けずに驚いたかのように甘い声を上げる。
雰囲気だのと変に語るから、合わせたのだがディアにしてみれば身構えていないと我慢できるものをできないようだ。それならこのまま見た目に見合わない姿にさせてやろうじゃないかと妙に張り切り加速していく。
擦れ合う快楽が本能を走らせる動力になるのか、疲れというものを未だに覚えていない。一体何をなしたいとまで思ってこの体が動くのか、不思議なぐらいである。もちろんそんなことを考えてる訳はなくて、ただ快楽を貪っている。
ディアもわんわん鳴くことをやめたというよりも、忘れて本能のままに喘ぎ続ける。舌をだらしなく垂らして締まらない口がいつもの凛々しさが溶けたようで心が惹かれてしまうところがある。
焦点の合わない目を合わせようとも試してみたが、それはまた交差しないからいいのだろうと違う考えでまた一味変わる。
そんな風景を目の前に抑えられる感情などなく、そのせいもあってか限界へと進んでいく歩数の幅か大きなものへと変わっていく。
「もうそろそろ……」
「今日も、ちゃんとください。」
ねだられるとそれを断ることもできない。自分自身が生み出した存在にここまで泥酔してしまうとは自分の才能とは恐ろしいものであると自画自賛を内心で挟んでみたりした。
先程までは横腹を掴んでいるだけだったのだが、今度は体をディアの上に投げ出す。肌で直接感じるディアの感触はやはりなかなかのものである。
そんな俺を抱き寄せるようにディアは前足を回せるところにまで俺の背中に回す。
胸のあたりの柔らかさは全く感じないほどに毛が厚く、まるで毛布に抱き掛かってるようだか毛布が安っぽく感じるほどの暖かさがある。
生命と言うのだろうか、愛おしいと思える。俺も彼女を出来るだけ抱き寄せようと必死に腕を潜らせた。
体を互いに寄せ合って、温もりを互いに感じ合って。なんだかんだで主従関係なんてなくて、これが本心なんだと互いに実感できる。
そんなところで脱力感と達成感に満たされていく。流れ込んでくる感覚をディアは目を閉じて感じている。
二人だけこの世界家から切り取られて違う空間にいるかのように、二人だけで時間を別に感じているみたいだった。
しかし、世界はまたもとの場所に連れ戻される。
「楽しめましたか?」
「それなりにな。」
「それじゃ、ホワイトデーは期待してますね。」
「よく言うぜ。」


タイミングを逃しただけなんですよ、決して間に合わなかったわけではないです、たぶん。


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Last-modified: 2013-02-15 (金) 00:00:00
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