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天使の奏でる二重奏

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天使の奏でる二重奏





プロローグ 


小さな町を、冬の世界が包み込んでいた。
冬の日差しは、僅かな熱気を地上に振りまくとさっさと山の下へと顔を隠してしまう。
顔が山の縁に完全に隠れた瞬間、吹き付ける木枯らしの質が一変し、道行く人の肩をすくめさせる。大通りを歩く人々は皆、足早に自分の家へと歩を進めている。
そんな大通りの隅を歩く、二匹のポケモンがいた。本来ならば、そのポケモンはこんなふうに冬の夕闇の中を歩いているはずもないポケモンだ。
二匹のイーブイ。
愛玩ポケモンとしても、トレーナーのパートナーとしても、優秀であるポケモンは早々に保護され、暖かい部屋で眠ることが出来るからだ。
しかし、そうはならなかった。
なぜならば、二匹はイーブイなのかどうかすら、一見ではわからないほど汚れきっていたからだ。耳は垂れ下がり、目脂は溜まりきっていて、特徴的な首元の白い毛は周りの体毛と区別がつかないほど汚れている。道行く人は、そんな彼女たちを見るも、蔑んだ目で見下し、目を逸らす。何も見なかったかのように。彼女たちも、そんなことはどうでも良かった。
助けてくれないことはもうわかりきっていた、ずっとずっと前から…
それよりも、今は耐え難い空腹を何とかしなければならない。もう何日も、まともにご飯を食べれていないのだ。
鼻をヒクヒクさせ、辺りを伺うと食べ物の匂いが漂ってきた。その方向へ向け見を寄せ合いながら歩き出す。吹き抜ける木枯らしが、体力を奪っていく…はやくなにか食べなければ…

辿り着いた先にあったのは、人間の食料の…ゴミ箱。生ゴミだ。
しかし、食わなければならない。生きるためには…
二匹で蓋を開け、腐った匂いにむせながら食べられそうなものを口に運ぶ。口の中に広がる、苦いような、酸っぱいような味……吐き戻したい、もう食べたくない。だが食べなくてはならない。生きるためには…

「…あっ!!また出やがったなこのクソポケがっ!!」
「!!!」
「今日は逃さねぇぞ!ぶっ殺してやる!!」

裏口から飛び出してきた人間は、鋭く尖った肉切り包丁を振り回しながら私達に突進してきた。見るよりも早くからだが反応した、脱兎のごとく走りだし大通りから離れた裏道へと逃げる。だが人間も、恐ろしい速さで追いかけてきた…

「ハァッ!フゥ!フゥッ!」
「ハァ!ハァ!ハァ-!」

迫ってくる死の恐怖から何とか逃れようと、動かない足と手を動かす。何とか逃げ切って
生き延びなければ、まだ死にたくない…絶対に死にたくない、だから生きなければ…!
理由のない生へのあがきが、唯一の生きる理由だった。しかし…

「ッ!!ブイィッ!」
「!?ブ、ブイ!!」

一方のイーブイが転ぶ、その衝撃で動けなくなってしまう。もう一匹のイーブイは駆け寄り首をかんで持ち上げようとするが、立ち上がることもできない。
そうこうしているうちに、死に神*1の足音が聞こえてきた。あたりを見回し、建物の間にあるエアコンの室外機の影に急いで隠れた。

「くそっ!!どこ行きやがったあのクソポケモンがっ!!毎日のように生ゴミ荒らしやがって…見つけたらただじゃ置かねぇぞ…」

その言葉に体の芯から震える。もしも見つかったら、殺される、殺される…!
二匹は震える体を寄せあって祈るようにお互いの額を突き合わせる。

「ん、これは何かを引きずったあとか…そこにいるのか…!?」

重い足音が、徐々にこちらへ近づいてくる。恐怖のあまりにポロポロと涙の溢れるイーブイ、片割れが涙を舐めとり、きゅっと抱きしめる。死ぬときは一緒…そう言いたいのだ。
人間の影が視界に入る、いよいよここまでか、覚悟を決めたその時

-カラカラカラン…-
「んっ?…そっちか?クソが…おちょくりやがって…!!!」

死に神が遠のいていく…風に乗せられて酔歩する空き缶に、命を救われた。心臓からあふれたため息が白い息となって冬の空に消えていく。しかし震えは収まらず、暫くの間二匹で身を寄せていた。その震えは恐怖からくるものだけではなかった…

空に残った太陽の名残もすっかりと夜空の闇に包まれ、地面から、空から、みるみるうちに熱が失われていく。そんな夜の下をふらふらと歩く、みすぼらしい二匹のイーブイ、
もう食物を探している暇はないだろう。早くどこが雨風を防げるところを探さなければ
そのうち凍死してしまうだろう。しかし、そう長くは歩けない。さっきの逃走劇は残っていた体力をごっそりと奪っていった。霞んでいく視界を必死に維持して何とか歩を進める。

「…………ブ…ィ」
「…?ブィ!?」

トサリ、と崩れるように、先ほど転んだイーブイが倒れる。精根尽き果てたその表情には
くっきりと死相が見えた。もう一度立たせようと首を掴んで持ち上げようとするも、その足には力がなく、ぐったりとしている。
倒れたイーブイが何かをしゃべる。それを聞くイーブイは首を振りながらより一層口に力を入れて立たせようとする。それでも立てず、何かをしゃべる…

「……ィ…ブ…ィィ」
「ブィイ!!ブイッ!」

お腹の下に頭を突っ込んで残された力を振り絞り、倒れたイーブイを背中に背負う。
その間も、ぐったりとしたまましゃべり続けるイーブイ、その言葉を振り払うように首を振って、何とか立ち上がる。ゆらゆらと揺れながらも、なんとか歩き始める。

だが、限界だった。ほんの数メートル歩いただけで、もう動けなくなってしまった。
足の関節が砕け、地面に倒れる。凄まじい冷気が体を貫通していく、冬の冷風で冷やされた地面は牙のように冷気をつきたて、みるみるうちに体に残された熱が消えていく。
指先、足先が徐々に痺れはじめ、感覚が消えていく…
自分の目の前にリアルな死が、迫ってくるのを感じた…

ああ、死んじゃうんだ…考えたくなかったことがいよいよ現実味を帯びてきた
ぼんやりとした視界が徐々に白くなっていく、見えなくなっていく。
ペロリ、と頬を何か乾燥したものが撫でる。妹が、私から流れた涙を舐めとった。
そうだよね、大丈夫…最後まで一緒に……
私はそういって、ゆっくりと目を…

「…………?」

視界がわずかに明るくなった気がした。少しだけ目を開けると、目の前にあった窓から光が漏れているのが見えた。すぐ前にあったのは、アパートという人間の住む場所だ。
…最後のチャンスかもしれない。せめて、妹だけは…
すでに体力の残っていない体を気力だけで動かす。立ち上がる力はない、冷え切ったアスファルトの上を這いずって進む。摩擦によって体毛が引きちぎれる、それでもただ一心に
光の漏れるドアの前まで移動する。
今まで、人に助けられたことはなかった。殺されそうになったことしかなかった。
でももう、助かるには、助けるには、これしか残っていない…
祈るように、ドアに爪を立てる。
ガリガリ、ガリガリと引っ掻く。何度も何度も、横で寝ていた妹も手を伸ばして引っ掻く。
もう体力も気力も尽き果てていた、残った命を削りながら、ドアを削った。
それが実り、ゆっくりとドアが開かれる。
見下ろす大きな人間は、逆光のために顔の表情はわからない、さっきの人間のように怒りに満ちているのかもしれない。でも、頼るしかない。

「ブイ…ブィィ…!!」
「…………」

必死にすがりつく、せめて妹だけでも、お願いします、お願いします
助けてください、助けてください…!言葉は伝わらないとわかっている。
でも、必死にすがりつく。最後の生へのあがき…だが

「………」パタン
「ブ……ィ」

希望の扉は閉められてしまった…限界を超えて酷使した体は悲鳴を上げ、もはや指一つ動かす力もない、ドアにもたれるように体が崩れ落ちていく。
妹はもう、動かなくなっていた
ごめんね、一緒に行けなくて…でもすぐに私も行くから、一人にしないから、ね?
私は妹に擦り寄って目をつむった。せめて、妹と一緒のところにいけますようにと
祈って、一瞬まぶたの上が明るくなった気がしたが、もう私にはどうでもいいことだった。


フワフワとしたものに包まれている、お母さんに包まれていた時のような感覚、暖かくて
気持ちいいこんなに気持ちいいなら、きっとここは天国なのかな…そう思っていると
わたしは、いきなり水攻めにあった。

バシャーアー
「ブッ!ブィ!?ブイイ~~!!」
「ほら暴れるな、洗いにくいだろが」

温かいお湯に包まれたかと思うと、今度はふわふわの泡に包まれた。嗅いだこともない、
いい匂い、大好きなモモンの匂いが混じっている。気持よくて、抵抗することも忘れ成すがままにされる。

「うぅわ、汚ねぇなこれ、何をどうしたらこんなに汚くなるんだか」
「ブィ~~…」
「蚤もこんなに…掃除が大変だぞこりゃ」

ふと横を見ると、妹も泡まみれになっている。ピクリとも動かない、もしかして…

「大丈夫、生きているよ。呑気に寝ているだけさ…ほらこれで終わりだ」

そういって人間がふたたび温かいお湯を私と妹にかける。泡が流れ落ちていき、しばらく見ることもなかった白い体毛が顔をのぞかせる。間髪入れず、モコモコのタオルで包まれた。柔らかな布地に私の体についた水が吸い取られていく…
気がつくと私は、小さなダンボールの中にいた。先程までの身を切り裂くような寒さもなく、暖かな春のような空気を感じる。ここが人の住んでいる巣なのだろうか?
そう思っていると、なにかすごくいい匂いがしてきた。でも、確かめようにも体が動かない。すると、さっきの人間がひょっこりと顔をのぞかせ、私の体を持ち上げる。
そして私を皿の前に座らせる。妹も同じように皿の前に座らせる、
そうすると人間は、何かを皿の上に開けた。カラカラときのみのような音を出しながら、ブロック上のものが盛られていく。なんだかものすごくいい匂いがする。
これは一体なんだろう…

「ほら食え、飯だぞ」

驚愕した、こんな物がご飯だなんて…それに、これまで人間には毒を盛られそうになったこともある、これも毒が入っているのではないだろうか…そんな思いから人間の顔と
ブロックの間を交互に見る。
カリッ、と言う小気味のいい音が横から聞こえる。妹が我慢しきれずに食べてしまったらしい。モグモグと噛み砕いてゴクリと飲み込む。その瞬間妹は目の前のブロックにむしゃぶりついた、目を見開いたまま一心不乱にかぶりついている。
それを見て自分も思わずブロックに噛み付く、
その瞬間世界が振動した。
今まで食っていた腐った食材とは天と地ほど違う、芳醇な味わい。
噛むたびに肉の味が口に広がる、唾液に絡むたびに大好きな果実の味がじゅわり、と染み渡っていく。胃の中に飲み込まれていく感覚がわかる…心臓が動き出し、血液の循環が始まり、体温が上がっていく
体中の細胞が共振し、食の悦びが全身を駆け巡っていく…
美味しい…美味しい美味しい…!!
自然と涙がこぼれ、食べる悦びを思い出した。顔中をブロックのカスまみれになるのも構わずひたすらに食に没頭する。
コトリ、という音がすると懐かしいミルクの匂いがした。そこには皿の上に注がれた白いミルクが置かれていた。
もうためらうこともせず、舌でなめとる。これも美味しい…!今までお母さん以外のミルクを飲んだことはないけど、すごく美味しいミルク…濃厚でかつ飲みやすい、乾いた体にうるおいが戻っていく…もう何もかもどうでもいい、今はただ、食べることの幸せと噛みしめよう。そう思い、再びブロックの中へ顔を埋めた。

2つの皿はすっかりと空になり、お腹もすっかりと膨れた。これほどまでご飯を食べたのは生まれてはじめてかもしれない…一息つくと、ハッとして妹のほうを見る。妹はお腹をふくらませて仰向けで寝ていた…我が妹ながらなんて無警戒なんだろう…
呆れていると、人間が妹を持ち上げてダンボールの中にしまった。私のこともひょいと
持ち上げてダンボールへ運んでくれる。
私は、感謝の気持を込めて人間の手を舐める。私にできる精一杯の感謝だった。
人間は私の頭をワシャワシャと撫でて、ダンボールの中へ入れる。

「今日一日だ」

人間が言う

「今日一日だけだぞ、今日だけは泊めてやる。今日は寒いからな」
「ブイ、ブイイ…」

ありがとう、ありがとうございます…!その気持を込めて何度も頭を下げる。
人間はもう一度私の頭をポンポンとたたき、毛布をかけてくれる。

「もう今日は寝な、疲れてるだろ」
「ブイ…」

暖かい毛布に包まれると、一気に眠くなった。死ぬことを気にせず安心して眠れることがこんなにも気持ちいいなんて…私はそれ以上のことは考えられず、深いまどろみに包まれていった…

第一話  



「ん、ふぁああ…朝だ…」
なんだか懐かしい夢を見ていた気がする。どんな夢かは忘れたけど、なんだか幸せな気分だ。きっといい夢だったのだろう。
ダンボールから飛び出し、カーテンを開ける。眩しい朝日が部屋の中を照らし、目覚めのよい朝を感じる、が

「う~、寒い!」

季節は冬、窓から伝わってくる冷気はたとえ炎タイプの私でも強烈だ。
できることならこの時期は外に出たくない、
ご主人のところに拾われたあの日から、もう4年になる。ご主人の手持ちのポケモンになることで、ポケモンは人の言葉が喋れるようになるらしい。世の中は便利になったものだ。私はご主人の勧めでブースターに進化していた。なんでも一番好きなイーブイの進化系らしい。
バトルも基本しないご主人なので、抵抗はなかった。むしろこのもふもふの体も気に入っている。今みたいな冬なら、ご主人もぎゅっとしてくれるし、割と気に入っているのだ。
それにしてもお腹がすいた、ご主人に用意してもらわないと…

「ご主人、起きて?」
「う、う~ん」

肉球でご主人の頬をポンポンと叩くが、寝返りを打ってまた寝てしまう。
もう一度、肉球でたたく。

「ご主人、起きて」
「ゔ~あと23時間…」
「そんなこと言ってたら休みが終わっちゃうよ?」
「いいんだよ、休みは休むから休み、な、ん…ぐぅ」
「…………」

私はご主人の体にしがみつき、ご主人のあごを舌で舐める

「うっ!よせリスター、舌はよせ!」
「ペロペロ…じゃ、起きて」
「わ、わかった。わかったよ、くそ!」
「よろしくね」

ぶつぶつと何かを呟きながらも、ご主人は台所へ向かってくれた。ご主人がご飯を用意してくれるまでに、妹を起こしておかないといけない。そう思い妹の寝床に潜り込む。

「レシアー、朝だよ。早く起きなさい」
「う、~あと46時間…」
「ご主人みたいなこと言わないの、ご飯できちゃうよ?」
「いいの、もう冬の間くらいずっと寝ていたって、全然私は…」
「うだうだ言わない!それ!」
「うぁあ~布団とるなぁ~」
「ほらほら、何やってんだ。飯できたぞ」

そうこうしているうちにご主人がご飯を運んでくる。
暖かく暖められたミルクに、おいしいポロック、いつもの朝食のメニューだ。
皿の上に乗せられたご飯を、黙々と口に運ぶ。
ひとしきり食べ終えると、ご主人はこたつの上にパソコンを広げて、何かを打ち込んでいた。

「ご主人、何してるの?」
「ああ、大学のレポート。来週の月曜までには書かないと単位がな…めんどくさ」
「ふぅん、ね、膝の上に乗ってもいい?」
「ああ、構わんよ」
「ありがと♪」

ごそごそとご主人の膝の上に潜り込んで、そのうえで丸くなる。ここは私のお気に入りだ、
ここの上で寝るときは、大好きなご主人のにおいや温かさを感じながら眠ることができて
とても気持ちいい、目を細めて、ゴロゴロと喉を鳴らす。
ふと目を開けると、妹が恨めしそうな視線でこちらを見ている。
目があった瞬間ふいっと顔をそむける妹、私はふぅ、とため息をついてご主人の膝の上を降りてご主人の布団の上に座り込む。ここもご主人のにおいがするから安心できる、
目をつむり、うつらうつらと微睡に落ち始める。薄目を開けると、妹が幸せそうな顔をしてご主人の膝の上に乗っていた。私は心の中でクスクスと笑いながら、食後の昼寝に入っていった。

「……はぁあ~終わった~」
「……んぅ、ふぁあ…終わったのご主人」
「ああ、ひと段落だな、あとは明日やればいいや」

少し昼寝をしているうちに、ご主人は宿題を終わらせていたらしい。昼寝してからまだ1時間も経ってないようだ、あたりを見回してみると妹の姿が見えない。

「あれご主人、レシアは…?」
「ああ、友達と遊びに行くとか言って出て行ったよ…お守り持ってくの忘れたなあいつ」
「…そっか」

ご主人はパソコンをかたづけると、テレビを見始める。
久しぶりのご主人との二人きり…ごくりと生唾を飲んで、私はご主人に寄り添うように近づいていく。
先ほどと同じようにご主人の膝の上に乗って丸くなる。でも今度はちょっと違うところへ頭を置いた、そこはご主人の大切なところ。

「………」
「………」

鼻を押し付けて匂いを嗅いでいると、ご主人のいつものにおいとは違うにおいを感じる。
ぐりぐりと顔を押し付けたり、深呼吸していると、なんだか固いものがほほを押し始めて
匂いが一層強くなってきた。私はにっこりとほほ笑んで固いそれにほおずりする。

「リスター、お前なぁ…」
「えへへ、ご主人のおっきくなってきたね」
「だから、男のはそういうことされると反応しちゃうの」
「ね、いいでしょ?久々に二人きりだもん」
「したいのか?」
「うん、ほら…」

こたつの上に乗って仰向けに寝転び、少しほほを染めて、大きく足を開きご主人に恥ずかしいところを見せる。少し他の場所よりも毛深いそこからはすでに粘度の高い一筋の液体が流れ出ていた。
自分の恥ずかしい姿に一層顔が赤くなり、心臓が熱くなっていくのがわかる

「ね?もう準備も始めてるんだもん、いいでしょご主人。
私のこと、抱いて?」
「…わかった、最高の時間にしよう」
「ひゃっ」

ご主人は私のことを抱き寄せると、きゅっと抱きしめてくれる。そのまま私の口にキスをしてくれる、ただのキスでなく舌の絡む熱いキス。舌の絡みあう水の音が静かな部屋の中に響く…
ご主人とのこんな関係が始まってからもう数か月になる、きっかけは些細なこと…
私はご主人に自分の気持ちを伝えた、人間とポケモンなんてふつうはあり得ないのに、
ご主人様相手に発情するなんておかしいのに、ご主人はそれを受け入れてくれた。
うれしかった。だから私はご主人に一生身をささげようと誓ったんだ…

「ん、ちゅっ、リスター後ろ向いて…」
「んはっ、うん、こう?」
「ああ、いいぞ」
「やっ!やん!」

リスターの脇の下から手を回し、豊かな毛をもつ首元の下あたりをまさぐると柔らかいものが手のひらに乗る。ちょうどお椀ほどある、弾力を持つそれは普段は毛に隠れて見えないが、リスターの持つ雌の魅力の一つだ。持ち上げるように揉み上げると、切ない声でリスターが鳴く。

「んうぅ…ご主人、おっぱい好きだね…」
「リスターのは大きいからな、ほらここはどうだ」
「あ、やん!そこは…」
「もう勃ってきてるぞ」
「やぅん…」

乳首は痛いほど立ち上がり、普段は毛に隠れて見えないが今では毛の合間から顔をのぞかせている。乳首に舌を這わせると一層切ない声で鳴くリスター、空いた手を下腹部に這わせるとすでに周囲の毛は滴るほどの水気を含んでいた。指を使って開くとピンクの花びらが雌のにおいとともにお披露目された。

「ああん、ご主人のエッチぃ」
「こんなによだれ垂らしといて言えたセリフか、もうずいぶんと出来上がってるな」
「うん、もう入れてもいいよ?」
「焦んなって、ひとまずこっちからな」
「あ…」

ご主人がズボンを脱ぎ捨てると、下腹部から巨大な肉棒が元気に飛び出してきた。
先端はすでに湿っていて、オスの独特のにおいを発している。私は生唾を飲みそれを見つめている。

「さ、こっちに来てこいつの世話をしてくれるか」
「…うん」

ご主人はベッドの上に寝転んで肉棒を天に向かって突き立てた。私もベッドの上に乗り
ご主人のものをまじまじと眺める。爪を立てないように肉球できゅっとはさむとびくりと反応した。上下にこすりつつ、皮の剥けた赤黒い先端を丹念になめる。舌を這わすたびに
ぴくぴくと反応して、トロトロと先端からご褒美の粘液が垂れ流れてくる。それを舌でなめとり味を堪能した後、再び舌でなぞっていく。ご主人は気持ちよさそうに息を荒くしていた。

「ああ…うっ!いいぞリスター…上手になったな」
「ん、レロレロ…ホント?うれし…んちゅ…」

ご主人のものがぴくぴくと痙攣を始めた。そろそろ限界に近づいている。
私は前足を全部使って肉棒をはさみ、体ごと肉棒ににじり寄り体毛に隠れる乳房に肉棒を挟み込む。そのまま体ごと上下に動かして肉棒を刺激する。

「んっ、はっ、はっ!どうご主人これ…?」
「うっ!おおっ!!リ、スター!これ、すごいぞ!うぁ…!」
「本当?気持ちいい?」
「ああ、毛がフワフワしてて…おっぱいが柔らかくって…だ、だめだ出る!出るぞ!
しっかり口で、受け止めるんだぞ!!」
「ん、あむ…!」

先端を口に含み、すべてを受け止める準備をする。ご主人の肉棒を大きく痙攣してぶくりと膨らんだ。

「ぐっ!出っ!!ぉおおおお!!」
「~~~~~!!!」

腰が跳ね上がるほどの絶頂が肉棒の先端からほとばしる。噴火のように吹き出すそれを
必死に口で受け止めるが、きつい匂いに強い粘性を持つそれを飲み続けるのは容易ではない、すぐにのどに張り付いてしまい反射的にむせ返ってしまう。

「んぶっ!ゲボッ!ゲホ!…んぁ」

口を外してしまってからも、射精が終わることはなく天に向かって打ち出された子種が
加速度を失い、私の顔や胸、下腹部に降りかかり全身がご主人で染められていく。
やがてひとしきり出し切ると、二人分の吐息が部屋の中に交差した。

「あぁ…すごいよご主人、こんなにいっぱい出た…気持ちよかった?」
「ああ、すごい良かったぞ。いったいどこで覚えてくるんだよ?」
「えへへ、また次にしてあげるね」
「…ところで、しっかり全部飲むって言ったのに飲まなかったな」
「あぅ…ごめんなさい…でもご主人のって濃すぎてとても…」
「でも嘘をついたことには変わりはない、うそをつくやつはこうしてやる!」
「えっ、ひゃああ!!」

リスターの体を押し倒してその勢いのまま顔を下腹部にうずめる。雌のにおいの充満するそこを、すべてを網羅するように大きく舌を這わせる。

「ああっ!いやあああ!!ご、ご主人っそこは…あぅ!」
「罰としてクンニ5分間の刑だ、ちゃんと耐えるんだぞ」
「あああっ!む、無理だよそんなのっひゃああ!!」

剥き出しになった突起物の周辺から中心に向かって集中的になめていると、リスターは
何度も体を痙攣させ、甘い吐息を吐きだす。あふれ出てくる甘い粘液はトロトロとシーツへと滴り落ちて、大きな染みを作っていく。
とどめに突起物を思い切り吸い込むと、リスターは大きく体を震わせた。

「ひああっ!!!っ~~~~~~~!!!」
「ぅお!」

ぷしゅ、と秘部から潮を吹くと声にならない悲鳴とともに小刻みに体を痙攣させるリスター、数十秒にわたる痙攣が終わると、ぐったりとベッドに体を預け、小さく息を切らした。
快楽に緩み切った表情に、ひくひくと痙攣し雌のにおいをむんむんと放つ秘部、もう我慢はできない。無言のまま、再び立ち上がったものを秘部へ押し付ける。

「はぁ…、はぁ…ご主、人…」
「入れるぞ、いいな?」
「…うん、やさしくしてね…?」
「わかってる、さ!」
「っ!んうぅっ!」

ぬるり、とした感覚とともに狭い膣口の中をかき分けてご主人のものが侵入してくる。
最初はすごく痛かったけど、この瞬間が今ではとても幸せだ、ご主人と一つになっている感覚を味わえるからだ。ごつんと一番奥にあたるとご主人の進撃が止まる。ようやくご主人のものをすべて受け入れることができた。ご主人の鼓動をおなかの中で感じていると
ゆっくりとご主人が動き始める。

「ん、んは、ああ…ご主人…」
「リスター、痛くないか?」
「うん大丈夫、ん、ご主人きもちいいよぅ」
「じゃあ、少しずつ動いていくぞ」
「うん、うっん…んあ、あん!」

当然のことながら、ご主人の体格に比べて私は一回り以上に小柄だ、それゆえに受け入れる器も同様に小さい…ご主人のものは私のおなかの肉を持ち上げながら突き進みんでくる。
おなかの内臓を持ち上げられる感覚は少し慣れないときつい、苦しくて吐いてしまったこともある。でもこの感覚が慣れてくるとたまらない快楽に変わっていくのだ。
だんだんとご主人の動きが激しくなっていく、ご主人のものが私の子宮口をノックするたびに、私は脊髄反射で甘い声が漏れる。子宮をいじくられる感覚にメスとしての本能が喜びを表現しているのだ、そして同時に要求もしている、もっと激しく、もっと奥まで、と。

「ああっ!!ひゃっぁあああ!!す、すごい…!ごしゅじ…んぁああ!」
「はぁ…!おあああ!!…リスター俺、そろそろ…」
「ああん!あっ、だめご主人!ちょ…待って…!」
「はぁ、はぁ!な、なんだどうした?」
「んぅ…最後は、私がご主人のこと気持ちよくさせてあげる…ね、
ご主人、入れたまま仰向けに寝てくれる?」
「ん、こうか…」

抜けないようにリスターの腰に手をまわして、持ち上げるようにしながら仰向けに寝転ぶ
自然に騎馬位の形をなった。リスター配置を修正しつつペロリと舌をなめずって俺を見下ろす。

「たくさん気持ちよくしてあげるね…ん、んあああ…」
「うっ!リスター…」

腰を上下左右に動かしながら、体をご主人の上で跳ねさせる。鉄のように固いご主人の者は容赦なく子宮口を小突き電撃を受けたような快感が全身を駆け巡る。重力も手伝って
徐々に子宮口にあたる力が大きくなる。そしてついに、狭い子宮口をご主人が突破し
子宮内へ侵入した。

「ああああ!ご主人!し、子宮に!ふああああ!!」
「あ、ああ!わかるぞ、一番奥まで…おおお!もう我慢できん!!」
「ひゃあっ!ぁあああああああ!!!」

ご主人は私の腰を鷲掴みにして激しく上下させる。びくびくと痙攣する肉棒が私の最奥の
子宮を何度も何度も行き来し、意識が真っ白に染まっていく。
ご主人の最後の一突きで私は絶頂にたどり着いた、ご主人の同時に臨界を迎える。

「リスター!!出るっ!出るぞっぉおおおおお!!!」
「あああああっご主人!!出してっぅあああああ!!」

―どびゅうううっ!びゅっ!びゅるる!どびゅるるっ!!―

「ぐうう…う」
「あ………あぁ」

噴火のごとく激しい射精が、子宮内に直接注ぎ込まれていく。体温の高い炎タイプの
私でも溶けてしまいそうなほど熱いものが、子宮の壁にこびり付く。
ご主人が震えるたびに、あふれかえった精子が噴水のように接合部から噴き出してくる。
オスに種をつけられる快楽は、どんなメスにも耐えられない極上の快楽。口を開けたままよだれをたらしているのも構わず、おなかの中が子種で満たされていくのをただじっと感じている。それだけでご主人との境界がなくなっていくような、そんな気がしていた…

「……リスター…」
「………んぅ…」

ゆっくりとご主人が私を持ち上げると、ぬるっとご主人のものが抜けまた大量に精子がこぼれおちる。オスとメスの混じった匂いが部屋に充満し、熱のために窓には結露ができていた。ご主人は私をおなかの上でうつぶせに寝かせて息を整える。
私も、しばらくの間は体に力が入らずご主人の上でぐったりとして息を整えていた。
ややあって、私はぐっと力を入れて体を起こす。いまだに前足は震えている…
その瞬間、何かが視界の端で動くのを見た気がした。窓のほうへ目を向けると、そこには
何もいなかった。

「リスター、どうした?」
「…?ううん、なんでもない。ね、キスしてご主人」
「ああ、ちゅ、」
「ん…」

私とご主人はしばらくの間口を絡ませながら、体を休めた。息が切れそうになるたびに口を離し、息継ぎをして、見つめあう。
そうしてまた口づけをする。
やがて火照った体が冷えてきても、私たちの心はいまだくすぶることなく、再びふつふつと燃え上がり始めていた。そっと後ろ脚を伸ばすと、固くて熱いものに触れる。

「あ…ご主人ってばもう大きくなってる…」
「…おお、一回きりじゃおさまらないことは知ってるだろ?」
「んふふ、じゃあもう一回する?」

そう言って私は、再びご主人のまたの上に跨ろうとすると、ひょいとご主人に持ち上げられベッドに戻されてしまう。

「え?ご主人?」
「ちょっと待ってくれ、少しやってみたいことがあるんだ」

そう言うと、ご主人はパンツをはいて窓の近くへ寄っていき近くに置いてあった袋から何かを取り出す。それは何かのシートのようだった
私も近くに行って様子を見る。ご主人はそのシートを窓に張り付け始めた。

「何をしているの?ご主人?」
「これはマジックミラーのシートさ、ここは一階で道路に面してるから前々からこんなマジックミラーにしてみたいと思っていたんだよ」
「マジックミラー?」
「難しいことはともかく、これを貼ると外からは部屋の中が見えなくなるんだ。*2よし、
これでOK…」
「でもご主人、外の景色は前と変わらずちゃんと見えるよ?本当に見えないの?」
「だからそれを、今から実践しようと思ってね」
「え?えっ?ご、ご主人??」

ご主人は私のことを持ち上げて、パンツを脱ぎ捨て復活したそれをぴとり、と押し付ける。
一度交わった後のそこはすっかりほぐれきっていて、押し付けただけでもご主人のものを少し受け入れてしまう。
ご主人は私の足をつかんで私の体を支えなおす。するとご主人との接合部が窓の外に向かって丸見えの状態になった。普通に人の往来のある窓の外に向かって、だ。

「ち、ちょ、ご主人!こ、こんなの恥ずかしいよぉ!」
「だから見えないって、大丈夫」
「だ、だからってっぁああああ!」
「ぐ…さっきよりも熱い…!」

ご主人は無理矢理に、私の中へ再び侵入してくる。気のせいか、さっきよりも固く、大きくなってる気がする。ご主人は私を抱えて激しく上下し接合部からは激しい水音が部屋の中に響き渡る、その様子が道路を行きかう女子高生や、老夫婦に丸見えになる。
自分の恥ずかしいものをすべて見せつけられて、私の体はかつてないほど熱く煮えたぎっていた。

「ふあっ!んん!んくっ!~~~!ご主人…!だめぇ…!」
「ああ、すごいぞリスターさっきよりも締りがよくって、ヌルヌルで…!
何よりすごく熱い…興奮してるな…?」
「!興奮なんて、してないもん!!んぁあ!こんなに、恥ずかしいのに…!」
「どうかな、ほら窓に手を置いて…そうだ、ほらもっと激しくいくぞ!!」
「ぁああ!やっ!いやあああっああああ!!」

ご主人は私の体を窓へ押し付けて、両手で私の腰をつかみ激しく突き上げてくる。窓がカタカタと揺れ、その所為か通行する人が何人かこちらを向いた。私はますます恥ずかしくなり必死にご主人に嘆願するもますます激しくご主人は突き上げてくる。
私は首を左右に振って、抵抗する、が、ご主人には見抜かれていたのだと思う。
本当はすごく、すごく気持ちいい。誰かに見られている羞恥心、見られたくない姿を見せつける背徳感、最初のご主人との交尾の記憶がかすむほどの、すさまじい快感。
病み付きになりそうなその快感は、同時にこれ以外の交尾に満足できなくなある恐怖もはらんでいた。その二つの拮抗による罪悪感もまた快楽の一部として還元されていく…
すでに私はこの快楽の虜になっていた。
いよいよ絶頂に近づいてきたその時、私の目の前に一つの影が飛び出してきた。

「リスターちゃん、いる~?ってあれ、なにこれ…鏡?」
「!!!?シ、シャルちゃ…ひゃんっ!」

目の前に現れたのは、雌のバシャーモ、二つ隣の部屋に住んでいる女性の手持ちのポケモンである。同じ炎タイプということもあり2匹は仲が良く、よく一緒に遊ぶ仲である。
シャルは怪訝そうな表情でのぞきこんでいた。一枚のガラスを隔てて友達が交尾に勤しんでいることも知らずに…

「シャルちゃん…!?ど、どうしたの?」
「あ、リスターちゃん、どうしたのこれなんか窓が鏡?になってるけど…」
「あっ!あ、その、マジックミラー?なの、よ」
「?…まぁいいやそれより今からご主人がクッキーを焼くからよかったら一緒にどうかなって思ったんだけど…」
「クックッキー、おいしそうだね、わかった後で行っんあ!あっ!」
「?リスターちゃん?どうしたの、様子が変だよ?」
(ご、ご主人~~!!)

目の前に見知った顔がいるにもかかわらずご主人はピストンを緩めることはない
むしろその激しさを増している。さらにご主人の息遣いがどんどん荒くなってきている
それは、一つの答えを導き出しその答えに私は戦慄した。

(ご、ご主人!?だ、ダメ!今ここで中なんて出されたら…)
(構うことねぇ、このまま出す!出すぞ!!)
(い、いやあああ!ダメ、ダメぇ!ばれちゃ、うあああ!!)
「リスターちゃん、本当に大丈夫?」
「う、うん、大丈夫、だから、あっ!やああ!!」
「え?」
「ご主人!だ、め、っ~~~~~~~!!!」

―ぶびゅううううう!!どびゅ!びゅるる!びゅる!!―

ご主人は容赦なく、激しいピストンの上で私の中に二度目の種付けを行った。
私は我慢できず、声を出してしまったつもりだったが声が裏返り掠れてしまったため、
実質ほとんど声が出なかった。目の前で心配そうな顔をした友達の前で、淫らに乱れて
絶頂に達しているなんて…なんて恥辱で、なんて快感なんだろう…
もう私の意識はすっかりと白く染まり、何も考えられなくなった…

「リスターちゃん!?なに!?何があったの!?」
「…大丈夫、心配はいらないよシャルちゃん」
「あっその声はリスターちゃんのご主人…」
「今リスターはブラッシングをしているところでね、ちょっと毛が引っ掛かって苦戦していたところなんだよ。だから心配はいらないよ」
「あ…そうだったんですか、よかった…ええと、じゃあ、リスターちゃん?
またあとで来てね」
「…………うん…」

しゃべっている間にもご主人は私の中で噴火を続けていた。背を向けて自分の部屋へと戻っていくシャルちゃんを見送ってようやく、ご主人の噴火が収まる。
ずるりと肉棒が抜け落ちると、水の滴る音がする。ご主人は私を抱え込んで
ベッドへと移動してごろりと寝ころんだ、私のことを抱きしめて、ふうー、と
ひとつため息をついた。

「いやいや、何とかごまかし切れたな…ばれるかと思ったよ」
「………」
「すごく気持ちよかったぞリスター、たまにはあんなプレイもいいだろ?」
「………」

ご主人は疲れたようにベッドへと体をうずめ、少しずつ息を整えながらその体温も下がっていくのがわかる。
でも私は収まらない。
体の中が熱い、熱のこもった喘ぎが止まらない、心臓から火がつきそうなほどの熱い血液が熱い、まだまだ足りない…
ご主人がほしい…!

「ふぅ、一汗かいたら眠くなってきたな…リスターひと眠りするっう!?」
「あむ、んん…」

リスターは俺の小さくなったものを咥えこんで、中に残った精子を吸い出している。
それだけでなく、柔らかな肉球で茎を擦りあげ万遍なく肉棒を刺激していた。

「お、おいリスターな、なにを…?」
「ん、ご主人が悪いんだよ…あんなに恥ずかしいことさせて…おかげて体のほてりが取れないよ、体が熱い、熱いよご主人…」
「リ、リスター…」

顔を赤く染めて、鮮やかなピンク色の秘部から新たな潤滑油をしたたらせながら、
オスの性器にむしゃぶりつくリスター、その発情しきった表情を見ていると
見る見るうちに肉棒が力を取り戻していく。
それを見たリスターは仰向けになって大きく股を開き、見せつけるように秘部をめくり上げた。

「ご主人、この火照りを冷ましてよ…もっといっぱい私のことを愛して…」
「…リスター!」
「あうんっ!」

三度ご主人は私の中へ入ってきて、再び激しく動き出す。
一匹の雌の奏でる情熱の旋律が、アパートの一室から聞こえてくるが、
冬の冷たい旋風がその音を掻き消している。誰にも聞こえないたった一匹の演奏会は
その日の夜まで続いたのだった。



「……ん…?」

目が覚めると私はいつも寝ている段ボールの中にいた。体を起こしてみるとあちこちの関節に痛みが走った、その痛みに顔をしかめるが、原因はご主人との交尾だとすぐに分かった。あれだけの激しい交尾を思い出すと顔が少し赤くなり、ほほが緩む…
段ボールから顔をのぞかせると、ご主人は夕ご飯を作っているところだった…
ふと横を見ると、妹も帰ってきたらしい。

「レシア、帰ってきたんだ。どう、楽しかった?」
「………」
「?レシア…?」
「…別に、なにも…」
「………そう」

…ああ、そういえば、シャルちゃんにせっかく誘われてたのに行けなかった。また今度お礼に行かなくちゃ…

「さ、ご飯ができたぞ」

そういってご主人は、私の目の前にいつものポロックを出してくれる。そのご主人の姿をじっと見上げる、
ご主人と目があった、
私はにっこりとほほ笑んだ。ご主人もまた微笑み返してくれる、そして優しく頭を撫でてくれる…きっとこの暖かい気持ちが幸せっていうのだろう…
そう思って私は食事に手を付けた



第二話  




私は夢を見ている。
大きい、とても大きい氷を見ている。
その中心に誰かいる。私だ。
私が凍っている、身をかがめて、窮屈そうに…
ゆっくりと目を開く「私」その眼はとても悲しそうな眼をしている。
何が、そんなに悲しいの?
そう私は聞いた、「私」が答える。でもその言葉は氷に阻まれて聞こえない
でもその言葉の意味は分かる…「私」は涙を流していたから…


「レシアー、朝だよ。早く起きなさい」

姉の声が聞こえる…相変わらず空気の読めない女だ。いつも私は朝に弱いと
言っているのに、わかったとか言いながら全く分かっていないのだこの女は。

「う、~あと46時間…」
「ご主人みたいなこと言わないの、ご飯できちゃうよ?」
「いいの、もう冬の間くらいずっと寝ていたって、全然私は…」

私は、冬が嫌いだ。
意外に思うかもしれないが、私は氷タイプなので確かに冬はすごしやすいが、
それでも嫌いなのだ。冬の寒い風を浴びるたびに、小さいころのあの思い出が脳裏によぎるからだ。それに冬の間は、居心地が悪い。たとえばストーブの灯油が切れた日の朝なんかは、それだけでも寒いのに、私がいるおかげで余計に寒いのだ…
居心地が悪い。すごしやすいのに居心地が悪いのはある意味最悪なのだ。

「うだうだ言わない!それ!」
「うぁあ~布団とるなぁ~」
「ほらほら、何やってんだ。飯できたぞ」

…黙々とご飯を食べて一休み、ひんやりとした体を毛づくろいする。今この時ばかりは
この氷タイプ、グレイシアなってしまったことを後悔する。あいつがグレイシアが一番かわいい、なんていうから仕方なくなってあげたけど、本当に良かったのか、と時々悩んでしまう。
ふと横を見ると、気持ちよさそうにお姉ちゃんがあいつの膝の上で丸まっている。
あいつもなんだかまんざらでもないような顔でいるのがわかる。冬では見慣れた光景だ、
この寒い冬のうちは、あったかいお姉ちゃんが重宝するってわかってる。
でも、なんだか胸のあたりがもやもやする。これもまた冬の嫌いな理由だ、いつもこんなもやもやした気持ちでいなくちゃいけない…
ふっとお姉ちゃんがこっちに顔を向けて目が合う。反射的に目をそらしてしまった、
少し気まずい感じがして、そっと顔を戻すとお姉ちゃんはベッドの上に移動していた。

「………」

ゆっくりとご主人に近寄って、何も言わずご主人の膝の上に潜り込む。ご主人は私の頭をポンポンとなでるとまたパソコンに向かって作業を再開した。
お姉ちゃんと同じように膝の上で丸くなる。
悔しいけどこいつの膝の上は居心地がいい、思わずゴロゴロと喉が鳴る。
おなかの皮が突っ張った分、目の皮がたるみ始めている。ひと眠りしよう、とおもって
まぶたを閉じた、とその時だった。
何かが窓をたたく音がした、目を開けてみるとそこには一匹のユキメノコがいた。

「あ、ユキちゃん…」
「おはよーレシアちゃん、約束どおり遊びに来たでー」
「遊びに…?あ」

そういえば昨日、ユキちゃんから遊びに行こうと誘われていたんだった。なんでも近所の公園でこのところたくさん雪が降ったから、ユキで作られたお城ができたんだとか、
それで一緒に遊びに行こうと誘われていたんだっけ…ユキちゃんの下には、ラプラスの
プラナちゃんもいる。二匹ともこのマンションに住んでいるポケモンで、私の友達だ。

「友達と遊びに行くのか?気を付けていけよ」
「大丈夫だよ、すぐに近くだし心配しなくても」
「あんまり無理すると体壊すぞ?」
「そんなに無理して動かないもんね!じゃ、いってきます!」

窓を開けてベランダを乗り越えて、二匹をお話ししながら公園へと向かった。

今日はいい天気だ、昨日は夜に雪が降ったおかげで新鮮な雪が道路の上に積もっている。
太陽が出ているものの、冷え切った勇気のおかげで雪は解けずにふわふわのままだ。
誰の足跡もついていない、真っ平らな雪上。私はその上を一歩一歩意気揚々と進む。

「今日は晴れてよかったですね」

プラナちゃんがそういった。彼女は雪の上を滑るように器用に移動している、
彼女のご主人は本格的なポケモントレーナーで、彼女もよく鍛えられているおかげなのか、
本来進みにくいだろう陸上を訳なく進んでいた。

「ホンマやなぁ、昨日の天気予報は、なんや雪降るみたいなこと言うてたけど、こないに晴れてるんやもん、あのおっさんの言う天気予報も当てにならんわ」
「あの人眉毛太いもんね」
「それ関係あるんですか?」
「あははは、ナイスツッコミやでプラナちゃん」

仲良し三人組で、楽しくおしゃべりしながら公園へと向かう。その途中で私はあることに気付いた、

「…あ」
「?どないしたレシアちゃん?」
「…御守り、忘れてきちゃった…」
「御守りって…ああ、いつも首からかけてるあれですか?」

私はいつも、外に出かけるときはあいつに買ってもらったお守り代わりの首飾りを
つけていくのだ。あいつが初めて私に買ってくれたものだ、いつもつけてくるのになぜか今日に限って忘れて来てしまった…

「いつも大切に持っとるのになぁ、忘れてもうたんか…」
「どうします?大切なものでしょ、取りに戻りますか?」
「う、うん。つけてないとなんか気になっちゃう…でも二人は先に行ってて
あとから追いかけるから」
「え、そんな…一緒に行きますよ?」
「二人に迷惑かけられないし、それにほかのポケモンに遊び場も盗られたくないから…
先に行って場所確保しといてくれる?」
「…せやなぁ、わかった先行って場所とっとくわ、レシアちゃんもあんまり急がんと来てな、体もあんまり強くないんやし…」
「うん、ごめんね」

そういってきた道を引き返す。私はこの後、御守りを取りに行ったことを心の底から後悔することになるとは、このときは知る由もなかった。

早足で来た道を戻り、自分の住むアパートが見えてくる。急いで戻りたかったのでベランダのほうから入ろうとすると…

「あれ…」

部屋の中を覗こうとすると窓が結露していて中が見えなくなっていた、いつもこんな風になることはないのだけれど…ベランダの柵の上に乗ると、ちょうど窓の取っ手の近くが少しだけ結露していないところがあるのが見えた。ここから中が見えそうだった…
どういうわけか、私はそこから部屋の中をのぞきたくなった。何か見てはいけないものが見れる気がした、どうしてそこでやめなかったのか…
そっと、顔を突き出して部屋の中をうかがうと…

「…え」

そこには、目を疑う光景が広がっていた。
あいつの上にお姉ちゃんが乗っている、あいつは裸だった。しかも、下腹部をパンパンに膨張させている、その膨張したものをお姉ちゃんがおなかの中に加えこんでいた。
お姉ちゃんはうるんだ瞳で、口からよだれを垂らしながら激しく腰を振っている。
あいつは、お姉ちゃんの腰をつかむと、下からさらに突き上げる。
お姉ちゃんはさらに気持ちよさそうに表情をゆがめ、天を仰いでいた…
私にだってわかる、交尾してる…交尾してるんだ。
あいつとお姉ちゃんが、子作りをしている。
甘い鳴き声が聞こえる、お姉ちゃんの声だ、聴いたこともない雌の喘ぐ声だ。
あいつがビクンと震える。お姉ちゃんの動きが止まり、ポロポロと涙がこぼれた。
ひどくうれしそうに、お姉ちゃんは目を細めている…
数十秒して、あいつがお姉ちゃんのことを持ち上げるとお姉ちゃんの股から白いものがこぼれた…二人はとても幸せそうに、お互いの息を整えている。
やがてゆっくりとお姉ちゃんが体を動かし、こっちに顔を向、

「!!!」

電撃に打たれたように、私は反射的に踵を返して柵の上から飛び降りた。地面に着地しそのまま全力で走りだした。
視界がゆがむ、まっすぐのはずの道が掠れ、曲がっていくように見える。
私はいつの間にか泣いていた、涙が視界を歪ませていた、なぜかわからないけどすごくすごく悲しくて、流れてくる涙を止められない。
息が苦しい、足がもう動かない、それでも走り続けていた。止まってしまったら悲しみに押しつぶされて死んでしまいそうだったから…
しかし何かに足を取られて、転ぶ。痛い、あちこちを擦りむいた、涙が出る…痛いからじゃない、苦しいからじゃない、ただ悲しい。つぶれるほど悲しい。
涙がこぼれて雪を溶かしていく、かすんでいく視界に見慣れたシルエットが移った気がした。


「………んん…」
「あ、気づきました」
「レシアちゃん、大丈夫か?いったい何があったんや?」
「……ここは」
「公園ですよ、…どうしたんですか?あんなに急いでここまで走ってくるなんて…」
「そうやで、自分体弱いのわかってんねんから、よほど急ぐことがあったんやろ…?
泣いてたみたいやし、よかったら話してくれんか?」
「………」

私は、自分の見たことを話した。話しているうちにまた悲しくなって涙が出た、苦しくて何度も話をとぎってしまう、そのたびに二人は私のことを慰めてくれた。
すべて話し終わると、三人の間に重い空気が流れた…

「……な、なんていうのか、なんやもう、ようわからん…なんでそないなことに…」

ユキちゃんは頭を抱えながら言った。

「まさか、お姉さんが…あたしが見る限りは、積極的な娘には見えへんかったけど…
なんというかその、ああ、うまく言えんけど、どうして人間と…」

ユキちゃんははっとした様な顔をして私を見た。

「あ、あ…そのちゃうんよ、お姉さんのこと悪く言ったつもりはないんよ、でもほら、
普通は、私たちはポケモン同士で愛しあうわけやん…私も、やっぱり好きになるのはポケモンやもの、だから人間と、っていうのは…」
「……私、わかる気がします」
「え、ええ!?プラナちゃん、まさか…!?」
「あ、いえいえ、そのマスターとそういう関係になったことはないですよ、ただ…」
「ただ…?」
「私のマスターも、トレーナーだから一緒に厳しい訓練をしたりもするから、時には二人っきりで訓練することもあるんです、そんな二人っきりの空間でたまにすごくドキッとする瞬間があるの…マスターに褒められて、抱きつかれたとき、とかね。」
「で、でもそれはうれしい、とかってやつで恋心とはちゃうんやないの…?」
「…わたしも、オスのポケモンに恋したこともあります。すごくドキッとする時間を過ごしました。でもそのドキッとする感覚と、マスターとのドキドキも、違いが判らないんです。私もし、もしマスターからその、求められたら、受け入れてしまうかもしれません…」
「な、な…んな、アホな…だって、…アカン、わからん、わからへん…私…」
「……あの!」

二人の会話を割るように、私は声を上げた。二人はあっと気づいたような表情を見せて口をつぐんだ。私はため息を一つついて、ゆっくりと話し始める。

「…私、わかっちゃった」
「…何を?」
「…私も、あいつ、ご主人のことが好きだってわかっちゃった」
「…レシアちゃん…」
「だってこんなに、こんなに辛いんだよ…涙が出るくらい辛いんだよ、あいつがお姉ちゃんのものになってるんだってわかっただけで、こんなに…」
「…」
「あいつのアホくさい顔が好き、くだらないギャグで笑うあいつが好き、あいつの匂いが好き、私の気まぐれに付き合ってくれるあいつが好き、いつも何度でも頭を撫でてくれるあいつが好き、あいつとずっと一緒にいたい。」
「……」

たまっていた言葉を吐き出した、思いの丈を吐き出したから気持ちがすっきりした。
それでちゃんと言える。

「だから、諦めなきゃ…」
「「…え?」」

二人が私のほうを驚いたような目で見る。私は頷きながら続けた。

「双子だもん、お姉ちゃんもきっと一緒だよ、おんなじようにあいつのことが好きなんだろうなあ」
「レシアちゃん…だからって諦めるなんて…辛くないんですか、そんなのって…」
「辛いよ、でも、辛くてもダメなんだよ…」
「…なんで、ダメなん?」
「…私、お姉ちゃんにずっと甘えて生きてきた、気づいた時には両親もいなくて、お姉ちゃんをいつも親代わりにしてきた。おなかがすいたらご飯をねだって、寒かったら暖かい寝床をねだって、ずっとお姉ちゃんに親を演じることを強いてきたの。ただ最初に生まれてきただけの双子をね…」
「お姉ちゃんは人懐っこい性格をしてるから、本当はすぐに拾ってくれる人が何人も見つかったの。でも私は人見知りで、触られるのを嫌がって噛みついたりしたから、拾われるのは決まっていつもお姉ちゃんだった。でもお姉ちゃんは、人間が自分だけを拾っていこうとすると、その人間の手を噛みついてまで逃げて来て、私のそばにいてくれたんだ…」
「ずっと、胸の中に残ってた…お姉ちゃんの人生を狂わせてきたこと、本当はもっといい家に拾われて、もっといい生活ができたかもしれないのに…
だから、もう、これ以上邪魔できないよ。ご主人と一緒にいてあんなに幸せそうなんだその、私のわがままでこれ以上お姉ちゃんを不幸にしたくないんだ、だから」
「だから、ご主人のこと…私から諦めなくちゃいけないんだよ…」

そこまで言い切って私はにっこりとほほ笑んだ、でも、二人の表情は曇ったままだ。
心配そうな目で私を見ている。
無理に笑ってみたけれど、心は嘘をつけない。笑顔のままに涙がこぼれてくる、
拭っても止まらない、止めることができない。

「…レシアちゃん、事は重大や、ウチらが口出ししてええようなことや既にない、…正直
なんも力になれんと思う」
「…うん」
「…でもな、きついときにはウチらに話しや、なんも力になれへんけど、愚痴聞くことくらいはできる。せやから今はいっぱい泣きや」
「そうですよ、辛いことや苦しいことは誰かと一緒なら少しだけ気が楽になりますからね」
「うん、うん…ありがとう…」

私はそのあともずっと泣き続けた、辛い気持ちが後から後からあふれ出して涙が止まらなかった。そんな私を二人はずっとそばで一緒にいてくれた、
ようやく泣き止んで、私は家に帰る。いつものようにご主人が出迎えてくれて、いつものように寝床の段ボールに入った。でも、なんだか力が抜けてしまって、何もする気になれなかった。

「レシア、帰ってきたんだ。どう、楽しかった?」
「………」

お姉ちゃんが話しかけてくる。なんだか生き生きとしている表情だ、ご主人とはうまくいっているみたい。

「?レシア…?」
「…別に、なにも…」
「………そう」

二人がうまくいっているなら、それでいい、それでいいんだ。
……それでいいはずなのに
私はこの日初めて、ご飯を残してしまった。

また私は夢を見る。
いつもと同じ、氷漬けになった私がそこにいる。
でもその氷は今までよりも一回りも二回りも大きくなって、すでに中心の私は
歪んで見えなくなっている。小さく丸まって俯いているのがわかるだけだ。
そうして見ているうちにも、氷は厚くなっていく。
この中にあるものを永遠に封じ込めるように、二度と出てこないように、
もっともっと氷を厚くしていく。
これでいい、いいはずだ、いいはずなのに…
私の目から流れる涙は、滴り落ちて小さな氷塊となって散らばっていた…

目が覚めた、体がひどく重い。
あの日から何日か過ぎた。あの日以来、あいつとお姉ちゃんが仲良くしているところを見ると、わかっていても、もやもやとしてしまう。私は許されない感情に未だ囚われていた。
ご飯もあまり喉を通らない、毎日が気が重くて、ずっと横になっている。

「レシア、そろそろ出発するぞ」
「…?行くってどこに」
「何言ってんだ、今日は定期検診の日だろう」
「……ああ」

そうだきょうは月一の健康診断の日だ。体の弱い私は大きい病気にもかかりやすいので、
定期的に健診が必要なのだ。

「最近食欲もないしな…何か病気かもしれないし、ちゃんといかないと」
「…あんたのせいじゃない」
「ん、何て?」
「別に…」

かったるい体を起こして、あいつの腕に抱えられながら病院へ向かう。本当なら、この移動時間はあいつと二人っきりになれるから、いつもだったら幸福な時間なんだけれど…
今の私には苦痛だ。

「…降ろして、自分で歩くから」
「ん、珍しいな、いつも歩くの面倒だから抱っこしてとか言うのに」
「…別に、たまたま歩きたいだけだし」

私は、自分の足で歩き病院までたどり着く。
病院にいる間も、あいつの膝の上ではなくその横に少しだけ隙間を作って座っていた。
その隙間が、埋めようのない溝のように感じた。

「…体のほうは特に異常はないみたいですね、健康ですよ」

一通り検査を終えて、女医さんから健診結果が伝えられる。異常はないとのことだが、その表情はすぐれない。

「そうですか、でもなんだか最近食欲がなくって…」
「そのことですが、どうやら強いストレスを感じているようですね」
「ストレス、ですか?」
「ええ、何か生活に大きな変化があったりするとその所為で変にストレスがかかってしまうことがあるんですよ。何か心当たりはありませんか?」
「…いえ、大きなことは、今は思いつかないですが…」
「…ともかく、こういったストレスは外で運動させたりしてリフレッシュさせてあげることが重要です。どこか静かなところに連れて行くといいかもしれないですね」
「……そうですか、わかりました」
「お大事に」

病院を出て、リフレッシュできそうな所へ向かう。近くにある、少し大きめな公園。
この時間であれば人も少ないだろうし、リフレッシュになるだろう。
公園について、適当なベンチに腰掛けるが、いまだにレシアは浮かない表情だ。
なんだか自分のことを避けようとしているようにも感じる。

「レシア、どうだここ、静かだしいい天気と来てる。気分転換になるんじゃないか?」
「……いいよ別に、早く帰ろ」
「…本当にどうしたんだよ、変だぜ?」

そう言ってご主人は私の体を持ち上げる。ドキッとして体がこわばる、
ご主人は私を膝の上に乗せて、私をのぞき込むように眺めてくる。ご主人のにおいがふわりと香った。心の氷にヒビが入った。

「…別に何か調子が悪いってわけじゃないんだろ?」
「…何よ、心配するふりなんかしてさ」
「ふりってなんだよ、ちゃんと心配してるからこうして…」
「嘘だ、私のことなんかどうとも思ってないくせに…お姉ちゃんのほうが大事なくせに」
「な、何言って…俺はお前のことだって」
「…なんでそんなこと言うのよ」
「え、」
「なんでそんなこと言うのよ!あんたはお姉ちゃんと…」

あふれだした感情が歯止めをかけることができず、見る見るうちに溢れ出して言葉になっていく。私は、思いのままを言葉にしてしまった。

「お姉ちゃんと、つがいになってるくせに!」
「!!」
「私見たんだよ!あんたとお姉ちゃんが二人きりで何をしてたか!!好きなんでしょ?
お姉ちゃんのことが、ポケモンのことが! 変態!バカ!ケダモノ!お姉ちゃんのことが好きならあたしのことなんかほっとけばいいじゃない!もうほっといてよ!」
「……」

思わず出た言葉だった、そんなことを言うつもりじゃなかったのに、でも心に押し込んでいた感情は、理性では制御できないほど大きくなっていたのだ。

「…そっか、やっぱりあの影はお前だったんだな…」
「…お姉ちゃんに発情なんかして…変態、何考えてるのよ…」
「けど、お前のことだって同じくらい愛してるぞ、これは本当だ」
「嘘!そうやってまた…」
「じゃあ、嘘じゃないって証明してやる!」
「え、んんっ!」

ご主人が私を抱き寄せると、そのままキスをされる。何度も夢に見たことが現実になる、
舌を入れられ口の中をかき回され、頭がボーっとし始める。
二人きりの静かな公園の中に口を交わらせる水音が響き渡る…
やがて口が離れ、口の間に透明な橋が架かってぷつりと切れる。再び、心の氷にヒビが入った

「…どうだ、わかってくれたか?」
「…わかんないよ、あんたって変態だから…誰にでもこれくらいするんでしょ」
「なら、どうしたらわかってくれる?」

心の氷のひび割れからとめどなくあふれ出るご主人への思い、心臓がどくどくと拍動をはじめ、氷の割れ目から言葉があふれ出てくる。絶対に言うまいとしていた言葉が

「そんなに私が好きっていうなら…」
「私にも、同じことしてよ」
「私のことも、抱いて、よ…!」

私は、言ってはならないことを言ってしまった。


そこから、家に戻るまで私はご主人の腕に抱えられながら何も言わずにいた。
何度もご主人に話しかけようとするが、喉元まで出かけた声が引っ込んでしまう。
さっきのは冗談、本当は嘘、やっぱり何でもないから、そういうだけなのに声が出ない。
そうこうしているうちに、アパートについてしまった。

「リスターは、今日は友達の部屋に遊びに行っているらしい、夕方まで帰らないとさ」

そういってご主人は、私をベッドへ寝かせる。私は張り裂けそうなほど激しく脈打つ
心臓のせいで、体は火照り顔も赤くなっていた。
ご主人は荷物を置いて、ベッドの上に乗ってくる。

「ね、ねぇ、その早く済ませよ?ほ、ほら」

レシアは、ゆっくりと足を開いてご主人に自分のものを見せつける。未だにぴったりと閉じたそこは、未成熟で独特の艶めかしさを醸し出している。

「何言ってんだ、こういうのはちゃんと準備しないと…」
「いい、いいからはやくやっちゃってよ、大丈夫だから」

そういってより大きく開くレシアの足は震えている。

「わかった、じゃあ行くぞ」

ズボンを脱ぎ捨てて、パンツも脱ぐとそこには見たこともない肉棒がそそり立っていた。
窓から見た時よりも大きく感じる、こんなものが本当に入るのか、と思わず息をのむ。

「は、早くして、さっさとしないと…」
「ああ、ほら行くぞ」
「ん、んん!」

ぐっ、とご主人のものがあてがわれると、その暑さに身震いする。すごく熱くて溶けてしまいそうだ。それが少し前進すると、ものすごい痛みが走った。

「う、ううう!!」
「痛いだろ、やめるか?」
「い、痛くなんか、ないもん!」

身が引き裂かれるような痛みだが、お姉ちゃんはしっかり受け入れていた。だから大丈夫
と言い聞かせるが、摩擦を持つ肉棒が肉をかき分けようとする痛みは想像を絶するものだ
ミシミシと骨が軋んだ、思わず声が出る。

「い、いいい!痛い!痛い!やめて!!」
「言わんこっちゃない、いったろ、準備がいるって」
「うう、バカ、バカぁ…」

肉棒が離れても痛みは残った、焦る気持ちのせいで酷い目にあった。でも、いつお姉ちゃんに見つかるかもわからないから、どうしても焦ってしまう。そんな私をご主人はきゅっと抱きしめてくれた

「レシア、大丈夫だ、ここには俺たちしかいないんだ、だから安心しろ」
「…うん」

ご主人の心臓の音を聞いていると、少しずつ落ち着いてきて強張っていた体も緩み
ご主人の体に自分を預けられた。二人の心音が心地よく響く
ご主人は私の顔をくいっと持ち上げると、口づけをしてくる。さっきよりも激しい舌と舌の激しいダンス、ご主人の味が口の中に広がっていく。口の味を楽しんでいると私の体はびくっと震えた、ご主人が私の胸をまさぐっている。撫でまわす手がくすぐったくって、
思わず声が漏れた

「んん、んく、んちゅう…んうう」
「ん、ん…ぷは、レシア、柔らかい体だな…」
「んん、あ…やだ、えっち…」

ご主人は私の小さな胸をいじくれながら何度もわたしとキスをする。
ほとんど膨らみのない小さな胸を、こね回すように愛撫させると、徐々に乳首が
張りつめていき、やがて体毛の下からピンクの乳首が浮き出し始めた。
ご主人はそれを指先でコロコロと転がす。敏感になったそこをいじられると、思わず甘い声が漏れた。

「んん、ぷは、ね、ねえ…おっぱいなんか揉んでて楽しい?」
「気持ちいいだろ」
「ん、んあ…でも、お姉ちゃんに比べて小さいし、面白くないでしょ…」
「そんなことないぞ、こうすることもできるしな」
「や、ちょ、なにを…きゃああ!」

ご主人は私の乳房を丸ごと加えこんで、思い切り吸い上げる。乳房全体が刺激されて
背筋に電撃が流れた。

「ああ、やあ、あああ…ちょ、やだあ…」
「こんなこともできるんだ、悪くないだろ?さ、もう片方も」
「ちょ、もういいってば、んやああ!」

もう片方にもご主人はむしゃぶりつき、ちゅうちゅうと音を立てて私の乳房を吸っている
続々と背筋が震え、ぼんやりと視界がゆがんでいく。そんな視界で見るご主人はなんだかとても愛おしく思えた。
ようやくご主人が口を離すと、ご主人のよだれにまみれた乳房から真っ赤に膨れた乳首が顔をのぞかせていた。

「はぁ、はぁ…もう涎まみれで汚い…」
「そのおかげだな、ここからも涎が出ているぞ」
「え…や、ひゃ!」

ご主人はおもむろに私の下腹部に手を伸ばすと、スリットに指を這わせる。
ぬるっとした感覚とともにご主人の指が滑り、ピリッとした感覚が走る。
御油人が手を私の前に出すと、ご主人の手には糸を引く液体がついていた。

「な、なにこれ…」
「レシアの体から出てきたものさ、レシアがエッチな気持ちになるとこうしてねばねばした液体が分泌されるんだよ」
「な、エッチな気持ちに何てなってないもん!」
「そうか?俺はなってるぜ」
「あ…うぅ!」

ご主人は自分の膨れ上がったものを私の前に差し出す。ご主人のそこにも先端から滴る粘ついた液が赤黒い皮の剥けたところ全体に広がっていた。ここへ来て初めて気づいたが、
ご主人のこれ、なんだかイカ臭いようなにおいが漂っている。

「う、ちょっと…ちゃんと洗ってるのこれ、なんか匂うけど…」
「仕方ないだろ、この粘々が匂いの元さ…これもお前がおっぱい吸われて甘い声を出すから、俺も興奮してこうなったんだぜ」
「……な、何言ってんのよ変態…」
「な、ちょっと舐めてくれ」
「え、こ、これを!?」
「な、頼むよ、今にも破裂しそうで苦しいんだ、お願いだよ」
「ん…」

ぐい、っと突き出されるそれは、確かに張り裂けそうで青筋も経っていて、苦しそうだ。
こんなに臭いものを舐めるなんて嫌なのは確かだ。でも、ご主人は私に発情してこんな風に苦しい思いをしているんだ、私の体を見て興奮しているんだ、と思うと
なんだかそそり立つそれが愛おしく思えてくる。
少しだけなら、我慢できるかもしれない

「…わ、わかったわよ…こ、こう?」
れろ…
「う、!」
「ひゃっ、な、何?」
「い、いや気にするな。気持ちよくってちょっとびっくりしただけさ」
「…そう、じゃあ、んん」

皮の剥けた赤黒いそこを中心に舌を這わせる。至近距離によると一層匂いはきつくなり涙が出るが、舐めるたびにぴくぴくと反応するご主人のものはなんだか喜んでいるみたいで
なんだか心が温かくなる。より一層丁寧に舌を這わすと、先端から透明な液体が流れ出てくる、なめとるとちょっとしょっぱい。でも悪くない味…
私は、茎の部分を両手ではさみ、先端を吸い込むようにぺろぺろと舐めると、ご主人は腰を浮かせて大きく肉棒を震わせる。

「うう、いいぞ…レシア、はさんでる手を上下に動かしてくれ」
「え、こういう感じ?」
「ううう!そう、そういう感じで、ぐ!」

上下にこすると、ますますご主人の反応は大きくなり、気持ちよくなっているのがわかる。より強くこすると、先端からトロトロと粘液がしたたり落ちてくる。どうやら激しくこするほどご主人は気持ちよくなるらしい、それなら…
私は身を乗り出して、前足で肉棒を挟んで自分のおなかに押し当てる。

「うっ!レシア…?なにを、ぅああ!」
「ん、んん!ど、どうこれ気持ちいい?」
「そ、それは!ぐ、いい、いいぞレシア!」

私は、前足ではさみながら体を上下に動かしてご主人のものを体ごと擦りつける。
ご主人のものが痙攣をはじめ、今までになく硬くなった。

「う、うぁああ!だ、ダメだ出る!出る!!」
「え、何」
―ぶびゅううう!―
「ひゃあ!」
―どびゅう!びゅうう!びゅるるる!びゅぷ!―
「や、いやああ!あ、熱い…」

ご主人の肉棒の先端から、白い液が噴き出して天に放たれる。重力に負けて雨のように降ってきたそれが、私の全身にかかる。生臭い匂いとイカ臭いにおいが混ざったような、
ゼリーのようにドロドロしたそれは、ほとんどが密着していた私の体にへばりついた。

「はぁ、はぁっ…レシア、大丈夫か…?」
「うえぇ…なによこれ、生臭くて熱くて…」
「俺の子種だよ、わかるだろ?ほら、今拭くから動くなよ」

ご主人は私にかかったそれをティッシュで拭っていく、全身に降りかかったご主人の
子種のせいで、私の体中からご主人のにおいがする。まるでご主人にマーキングされたような気持ちだ。私は、ご主人の雌でご主人に自分の身をささげている、その証明のような
気がして、また心が温かくなっていく。心の氷は崩壊寸前まで溶けかかっていた。

「もういいよ、あとは自分できれいにするから…」
「ん、そうか…ありがとうな俺のやつを気持ちよくしてくれて」
「気持ち、よかった?」
「ああ、とっても」
「…ふふ、そっか」

私は自然に笑顔になれた、こんなに素直に笑顔になれたのなんていったいどれぐらいに久ぶりなことだろう。ご主人も一緒に笑顔になって、自然とキスをする。
お互いに背中へ手をまわして、舌を絡めながら体温を交換する。
ご主人はキスをしたまま、私をベッドへ押し倒した。

「んんっ!な、何するの…」
「今度は俺が、気持ちよくさせてやろうと思ってな」
「え…」

ご主人は私の足をゆっくりと開く、そこは、先ほどとは比べ物にならないほど濡れて、
光沢がテラテラと煌めき、雌の香りがむわりと漂ってきた。
人のことを言えないような姿と匂いに私は顔が真っ赤になる。

「すごいな、シーツまで濡れてるぜ」
「い、いや!いやあ!お、お風呂入る…!」
「大丈夫、俺がきれいにするから」
「な、何言って…!?ちょ、やだ!何するの!?」

ご主人は私の足を抑えて、股の間に顔を埋める。逃れようにも足が抑えられていて動けない。

「い、やだやだ!!やめてごしゅじっ!ぁあああああ!」
「ああ、すごくいい匂いだぞレシア」

ご主人の舌が私のスリットをなぞると、私は電撃に打たれたように全身を震わせた。
一舐めされるだけで、意識が飛びそうなほどの快感が流れるのに、ご主人は連続でなめあげてくる。さらに私のスリットのにおいを嗅いでいるのが空気の動きからわかり、
おかしくなりそうなほどの恥辱を感じる。

「あああっ!や、やだ!嗅がないで…!ひゃああん!」
「レシア…!レシア!んん…」

ご主人の舌は私のスリットの中に滑りこんで、内側の肉襞をほじくり返す。
体で受けとめることができない激しい快感が津波のように押し寄せて、
視界が徐々に白く染まっていく、もう考えることはできないほど快楽の海におぼれていた私の体は、恥辱も忘れて、雌の本能に従いなみなみと潤滑油を分泌しご主人の頭をぎゅっと押さえつける。もっともっと休むことなく激しく舐めてほしい。その欲望がご主人の頭を固定させた。
ご主人も、徐々に秘部全体を大きく舐め始めた。

「ああああ!ひゃあああん!!ご主人っ!な、何か来る!なに、かっああああ!」
「逝きそうか?なら逝っちまえ!!」
「っあ!!!~~~~~~ぁぁぁあ……!!!」

ご主人が私のスリットを吸い込んだかと思うと、今までにない爆発するような快楽が
脳の奥に直撃し、完全に思考が飛んでしまった。何も考えられない無我の世界で
感じるのは極上の絶頂と、至福の安らぎのみ。
暖かな海の上を漂うような、そんな心地よさが永遠に続きそうな…そんな時間が流れる。
ようやく視界が戻ってくると、ご主人が私の上に覆いかぶさっているのが見えた。
何かが下腹部にあたる、すごく熱くて、固いものが…

「あ…あ、ご主人…」
「もう言わなくてもわかるよな?」
「やぁ…もう痛いのいやよ…ご主人、口でまたするから…」
「大丈夫、こんだけ濡れていれば問題ないよ」

ぴくぴくと微動する肉棒は、先ほどよりも大きくなっているように見え
すっかり力を取り戻している。私のスリットの上をヌルヌルと何度も往復しているそれを見て、雌の本能が叫ぶ。これを中に入れたい、これから放たれる子種がほしいと。
だけど先ほどの記憶も同時にフラッシュバックする、身を裂かれそうなほどの痛みを
味わうかもしれないと思うと、手や足が震えてしまい思い切ることができずにいた。

「怖いか?ならおれの手を持っていろ。もし痛かったら爪を立てるんだ、それ以外はぎゅっと握っているんだ、いいな」
「う…うん、ご主人、優しく…してね?」
「ああ、行く、ぞ!」
「ひぅっ!…ぁあっ!あ!!」

ずにゅう、とあっけないほど簡単にご主人のものは私の中に入ってしまった。皮の剥けた部分が私の中に入ってしまう、幸い痛みはない、それでも必死にご主人の手を握って離させない。痛みを感じない代わりに、苦しい。内蔵の肉壁をかき分けられてくるそれは、
お腹の表面を隆起させるほど太く、石のように固い。
でも同時に、幸福感にも満たされていた。
愛した人のものを受け入れる、雌にとってこれほどの幸せもない。
苦しさよりなにより、私は幸せに包まれていた。

「ああ、ご主、人…はいってるぅ…」
「レシア、きつい…氷タイプなのに、すごく熱い…」
「ああ…ご主人の、脈打ってる…溶けちゃいそう…」
「…レシア、あと少しで全部入る、一気に入れるぞ」
「うん、いいよ…全部入れて」
「いいか、しっかり俺の手を握っているんだぞ」
「?…うん…」
「いくぞ、ううっ!」
「あ…?いっ!?痛ぐぅうう!!?」

ご主人のものが、奥まで入ったと思った瞬間何かが敗れる感覚の後に、すさまじい痛みが走った。貫かれたと思うような痛みに大粒の涙をこぼす、嗚咽を漏らす私のことを
ご主人が覆いかぶさるように抱きしめた。

「痛…痛いよ…なにこれ…」
「処女膜を破ったんだ、痛いだろう…でもこれでレシアは一人前の雌になったんだ」
「あ…うぅ…」
「わかるかレシア、お前は俺の雌になったんだ。俺を始めて受け入れた、俺だけの雌に」
「ご主人の…雌」
「…少しずつ動くぞ」
「ふぁ…」

ご主人のものが私の中で動き始めるが、痛みと苦しさでほとんど実感がなかった。
苦しさに耐えるなか、ご主人の言葉が頭の中に響いていた。
ご主人の雌、私は今ご主人の雌としてご主人を受け入れている。これからはご主人の為にこの身も心も捧げて、ご主人の子供を孕んで、一生をご主人のそばで過ごさなければいけないんだ…そう心が叫んでいた。私の上で汗をしたたらせながら一生懸命に動くご主人が
たまらなく愛おしくなる。私の中で動くものの感覚も徐々に鮮明になってきた。
ゆっくり動くそれは、どくんどくんと脈打ってごつごつと私の奥を小突いている、疲れるたびに何か電気のようなものがおなかの中に響いている、何かが私の中で変わろうとしていた。

「ん、んぅ…はぁぁ…ん、あ…」
「は、はぁ…レシア、少し感じてきたか?」
「え、え?気持ちよくなんて…」
「じゃあ、痛みはどうだ?引いてきたか?」
「んぅ…うん、もう大丈夫…」
「じゃあ、少し激しくいくぞ!」
「え、っ!!?ひゃあっ!ひああああ!!」

ご主人はいきなり激しく腰を振り始めた。
先ほどまでとはまるで違い、突き破られそうなほど激しく子宮口と突撃してくる。
お腹の中から脳の奥に突き上げてくる快感が、脳の中をシェイクして
意識をみるみる削り取っていく、もはや羞恥心の制御も効かず本能のまま快感に身をゆだね、だらしなく淫乱に、歓喜の声を上げた。

「ひゃぅうう!!やぁああっ!ああん!ご、しゅ、うあああ…!!」
「レシア!レシア…気持ちいいか?」
「うん、うんっ!い、痛いのに、気持ちいっ!あああっ!」
「レシ、ア…おおお…」

ご主人の体がびくびくと震え始める、それが何を意味するのか雌の遺伝子が答えを出した。
ご主人の臨界が近いのだ、私の体をしっかりと押さえて、見る見るうちに息が荒くなっていく。一瞬、お姉ちゃんの顔が脳裏によぎった、取り返しがつかなくなる最後の最後で
わずかな理性が戻る。

「あっ!ああっ!ご、ご主人!膣はダメ!お、お姉ちゃんが…」
「はぁっ!はぁっ!もう無理、無理だ、!出る、出るぞ!!」
「うぁっ!ごしゅじっ、だっ!ぁああっ!あっああっあああああ!!!」
―ぶっびゅううう!!―

「……あ」

―びゅうううっびゅううっ!どびゅうう!びゅぴゅっ!びゅっ!―

「はぁああ…あん、溶け、ちゃう…あああぁぁ、」

ご主人が、これまでになく強く突いたことで子宮口を突き破り、直接子宮内に侵入した
その瞬間、ものすごく熱いものがおなかの中に噴出した。
蕩けてしまいそうなほど熱いものが子宮の壁にしみ込んでいく、さらにご主人のものがぶくりと膨らむと、また、熱いものが噴出する。何度も何度も、おなかの中に白湯が
注ぎ込まれる。
ご主人は荒い息のまま何度もわたしの上で震えている、私は自然とご主人の背中に手をまわして、注がれる感覚に身を委ねた。
数十秒にわたってご主人は私の中に注ぎ、ゆっくりと私の中から抜けていく。
ごぷ、という音とともに白いものがあふれ出てくる、そこには少し赤いものも交じっていた…私が雌になった証拠だろう。
私の中にあった心の氷は完全に溶け切り、今まで抑えてきた感情が私の心を満たしていく。
今なら、素直な気持ちをご主人に伝えられる。

「ご主人…私、今しか正直な気持ち言えないから、ちゃんと聞いててね」
「…ああ」
「ご主人様、私はあなたのことが好きです。ずっとずっと前から」
「…」
「あなたのそばに居たいです。あなたに愛されて、あなたの子供を産んで、あなたに一生をささげたいです。」
「…」
「許されないってわかっています、だから今日だけ、今日一日だけは私の恋人でいてくれますか?」
「…それはできない」
「…え…あっ」

ご主人は私を抱き上げてキスをした。

「今日一日だけじゃない、今日からずっとお前は俺の恋人だ」
「!…でも、でも…」
「お前はおれを愛しているんだろう?だったら、お前だって愛されていいんだ
我慢なんてしなくていい、思いのままに気持ちをぶつけていいんだ」
「……う、うう、ご主人…」
「今まで辛かったろう、悪かったな…」
「う、うわあああぁ~~ん…ご主人~!」

私はご主人の胸の中で大粒の涙を流した。今までの思いが涙になって流れていく、
まるで氷から解けた水が、涙となって流れていくようだ…悲しくて流れているわけではない涙は、なんだか暖かい気がした。
ひとしきり涙を出し切って、ご主人の胸の中でゴロゴロと喉を鳴らす。ご主人の温かい
体温がたまらなく心地よい、うっとりとしているとお尻に何かが当たるのがわかった。

「?ちょっとご主人…」
「しょうがないだろ、俺は一回出したぐらいじゃ収まらないんだよ」
「ホントに…変態なんだから…」

またもギンギンになったご主人のものを、口の中に含み、先端を舌で転がす。
何度もご主人のものにキスをして、子種の滴るお尻をご主人に向けて突き出す。

「ご主人、気が済むまで私の中に出していいよ…」
「ああ、今日は寝かさないぞ」
「やん♪」

それから私たちは、時間も忘れてお互いの愛を尽くした。ご主人は、ある時はわたしの中で煮えたぎる子種をぶちまけた。ある時は私の中から引き抜き、私のお尻や背中、おなかの上と万遍なく子種のシャワーをかける。少し休んでは、激しく交わるお互いの荒い息が部屋の中に響き渡る。そしてまた、少しの休憩の後にオスの怒張とメスの旋律が響く。
そうして私の体が、白の斑点で塗りたくられるころご主人は私を抱きしめて動かなくなった。私たちはつながったまま、眠りに落ちて行った、この幸せが夢でないことを祈って…



「…ん…?」

目が覚めると、私はいつも出ている段ボールの中にいた。いつも昼寝をした後に見るいつもの光景、体もいつものように水色の体毛だけでおおわれている。あの生臭いご主人の匂いもしない…もしかしてすべて夢だったのだろうか。

「っ!痛…こ、腰が…」

やっぱり夢じゃなかったみたい、鮮明に思い出せるそれがまぎれもない現実であると知ると、じわ…とおなかの中が温かくなった。
同時に、お姉ちゃんのことも浮かんでくる。やっぱりこのまま黙っているわけにはいかない。お姉ちゃんの幸せが崩れてしまうくらいなら、やっぱり自分から…

「レシア!起きたの?」
「ひゃあ!な、何お姉ちゃん…」
「なんで驚くのよ?もうそろそろご飯だから起こしに来ただけよ」
「あ…そう、そっか…」
「?…何、どうかしたの?」
「あ…あのねお姉ちゃん、実は私…」

私は、今日会ったことをすべて話した。ご主人と交尾をしたこと、愛し合ったこと、
お姉ちゃんのことを裏切ったこと、すべてを懺悔するように、うなだれて吐き出すように
すべてを話した。話しているうちに自分のしたことの重さに耐えられず、涙がこぼれ始めた。

「そう、ご主人としちゃったんだ…」
「お姉ちゃん、許してくれるとは思ってない…だから私は一日だけで…」
「…?なんの事?」
「えっ」
「それよりも大丈夫だった?私の時もそうだけど、ご主人って乱暴にするから
痛かったでしょ?」
「え、え…そりゃあ、痛かったけど…」
「やっぱり!もうご主人は…あれだけ女の子には優しくって言ったのに…もう」
「お姉ちゃん?ちょっと…」
「でも、ご主人のって大きいからレシアだとどうしても痛くなっちゃうのかなぁ…でも大丈夫、すぐに痛くなくなるから、そうなればエッチすることも苦痛じゃなくなって」
「ま、まって!待ってよお姉ちゃん!」
「ん?」
「お、怒ってないの…?」
「え?今私って怒ってる?」
「だ、だってお姉ちゃんは自分のオスを、ね、寝取られたってことなんだよ?
普通怒るじゃない!自分の恋人を取られたら!」
「…」
「今までだって…私はいつもお姉ちゃんの足を引っ張ってさ、本当だったらお姉ちゃんはもっと早く貰い手が見つかったし、あんなに辛い思いをして生きることを強いて…
あの時だってそう!私が先に倒れて、もうほっといて、もう私のことはいいからって言っても、お姉ちゃんは私のこと助けようとして…下手をしてたら、私のせいでお姉ちゃんを殺してた!その挙句…今度は、お姉ちゃんの恋人を寝取って…
私、最低でしょ…?最悪でしょ…?なのになんで!!」

私は一気にまくし立てて、涙がこぼれるのも構わずお姉ちゃんに向かって気持ちをぶつけた。自分に対する自己嫌悪が私の体にのしかかり、ひどく体が重くなる。
零れ落ちた涙が、床の上に落ちるとパキパキと音を立てて凍りついた。

「レシア」

お姉ちゃんの声に顔を上げると、お姉ちゃんはぺろりと私の頬をなめあげた。

「ひゃあっ!な、何するのよ!?」
「昔はこうすると、くすぐったいって喜んでいたじゃない」
「な、なんでそんな昔のこと」
「…そう、昔からね、あなたの言う通りよ。確かにあなたは勝手気ままで、わがままで…
ふふ、始末に困ったわ」
「……だったら…」
「でもね、だからこそ私はあなたに助けられたんだよ?レシアがいなかったら私今ここで生きてないと思う…」
「ど、どういう意味…」
「だってあなたみたいに、わがままで気ままなおてんば娘を一人にしたら生きていけないでしょ?だから私がしっかりしなくちゃ、私があなたを助けなきゃって、あなたの為に生きなきゃって、思うようになったの。あなたにとってお姉ちゃんが私しかいなかったように、私にだってあなたっていう妹しかいなかった…絶対に失いたくない、かけがえのないものだったわ…レシアだってそうでしょ?」
「…」
「あの日だって、私一人ならきっとあの人間につかまって、八つ裂きにされていたか、そうでなくてもきっとあそこで丸まって死んでいたでしょうね…それでも歩けたのは、大好きなレシアがそばに居てくれたから…あなただけは助けたいっていう思いそれだけで、ご主人のもとにたどり着けたのよ…あなたがいなかったら、私は生きていないの。
だから感謝するのは私のほうだよ、
レシア…私のことを生かしてくれてありがとう…」
「お姉ちゃん…」
「ご主人に助けられてから、私わかったの。私たち二人は二人でようやく一人前なんだって、お互いがお互いのことを支えることでようやくやっていけるんだって、だから、
二人が同じものを求めたらきっかり半分にするって決めていたの。だからねレシア
あなたもご主人の恋人でいいのよ、あなたがそれを望むなら…」
「…うん、うん…!ありがとう、お姉ちゃん…」

私はお姉ちゃんの胸に顔を埋めて、お姉ちゃんを抱きしめた。お姉ちゃんもわたしのことを抱きしめてくれる。こんな風に何の隔たりもなく、お姉ちゃんと気持ちを共有できたのは何年振りだろう…また涙がほほを伝っていく

「ほらほら泣かないの、ほら」
「ひゃっ!またやったなこの!」
「あ、やんっ!くすぐったいよ」

お互いのほっぺをなめあって、互いに転げるようにじゃれ合う。これもまた何年ぶりだ、
もみくちゃになってお互いの体毛が絡み合ってしまう。

「…何やってるんだ二人とも…」
「あ、ご主人ご飯できた?」
「おなかすいた~ていうか絡まって取れない…」
「ああ…つうかなんだそんなにくっついて…キスしてなかったか今」
「え、え、そんなキスまではしてないよ」
「何言ってんのよバカ、早くこれほどいてごはんにしなきゃ…」
「うん、きゃあっ!レシアそこおっぱい…!」
「え、なにこれすごく柔らかっ、やあ!お、お姉ちゃんお尻ダメ!」

もみくちゃになって、解くこともできない。そんな様子を見ておれは思った。

「……悪くないな」
「「えっ」」


エピローグ 



ひときわ強い風が吹いている。
風切音を鳴り響かせて窓を揺らすほどの、強い突風、それは北から吹いてくる風ではなく
南風、それは春一番と呼ばれる風だ。*3
屋根に積もった雪が解け始めてぽたぽたと露が地面へ滴り落ちていく。
春の陽気の感じられる陽気な天気、すぐそこまで春がやってきていることがわかる。
そんな天気の良い日に、窓もカーテンも閉め切ってかすかに二匹の雌の声が響いてくる
古びたアパートの一室があった。

「ん…んむ、あむぅ…」
「んん、んちゅ、…んむぅ」

二匹のポケモンはお互いの体を使って二人の体の間に生える肉棒を挟んでいた。
二人で上下に同時に動くことで、万遍なく肉棒を刺激していく。
びくびくと痙攣する肉棒の先端からにじみ出る。塩辛いものを舌でなめとって、
皮の剥けた先端に塗り広げていく。
二人が同時に舐めると、お互いの舌が当たってしまいまるで二人でキスをしながら、肉棒を刺激しているようにも見えた。

「う、ううう!すげえ、いいぞ二人とも…ほらレシア、もっとリスターと舌を絡めないと」
「んんっ!誰がやらせてるのよこんなこと…このド変態!」

ご主人には、レズに対して趣があったらしい。私たちがじゃれ合っている姿を見ると
おちんちんが大きくなる変態さんだったらしい。
どうしてこんなご主人のことを好きになったのか、頭が痛くなる。

「まぁまぁ、レシアもまんざらじゃないでしょ?」
「な、別に私は…」
「ほら、ご主人もう逝きそうだから、ね」
「…わかったわよ、いつも通りに、ね」

そういって私たちは、同時に激しく体を上下させる。双子の息の合ったまったくブレのない激しいスライド。規則的な滑り気を帯びた水の音が響く、舌も二人同時に激しくからませ、交互に吸ったり、咥えたりして、ご主人のものを責めたてる。
やがてご主人が大きく震える

「う、ううううっ…うぐっ!」
―びゅううっ!びゅぶっ!びゅ!―
「んっ!!んああ…熱い…」
「んうぅ…もう、汚いなぁ…」

天に向かって放たれた白い液塊は二人の顔に向かってパタパタと落ちていく。
二人とも魅了された眼で、白く染まった自分の体を眺めている。

「ふううぅ、いやあ、やっぱりレズプレイを見ながらのフェラは最高だね!」
「……ド変態」
「そんなこと言っていいのか?それ!」
「ひゃあ!」
「ほーれ、こんなにビショビショじゃんか…実は興奮してるんだろ?」
「う、うううう…バカ、バカぁ!」
「ふふふ、レシアはいつも素直になれないからね、ご主人私も…」
「ん、おお、リスターももう我慢できないか?…よし、まずは俺をお前たちのを舐めよう
それも同時に」
「どうやって?」


「こ、これでいいの?」
「うう、なんか恥ずかしい…」

仰向けに寝転んだレシアの上に、うつ伏せになったリスターが乗っかり、お互いの秘部がちょうど重なるような位置に調整する。お互いのクリトリスがくっつきあっているので
少し動くとお互いに感じてしまうため、身動きができない。

「じゃあ、このまま始めるぞ……」
「「あっ!ひゃあん!!」」

同時に二人が声を上げる、まったく同時に全く同じ声で喘ぐ二人はやはり双子である。
身をよじるたびに、お互いの敏感なポイント擦りあげてさらに刺激を与えていく。
みるみるうちに艶めかしい液がシーツへとたれ始める。

「お、お姉ちゃん、動いちゃダメっぁああ!」
「あんっああっ!だって、だって…んやああ!」

お互いの体が動くたびにお互いのものがぐりぐりと擦りあげられていき、甘い雌の声が鳴られだし始める。ご主人に舐めあげられ、体が反応すれば自らがより自分を刺激する。
トロンととろみのついた視界にお互いの乳房が入った。

「ああっ!んぅ、レシア…ちょっとおっぱい大きくなった…?」
「あ、やん!何すんのよ!嫌味にしか聞こえないよ!こんなでかいのぶら下げて!」
「ひゃう!揉んじゃ駄目よ…そんな事するとこうしちゃう!」
「やあっ!おっぱい吸っちゃダメ!」

お互いの気持ちいいポイントも双子であるがゆえに、言葉にせずとも伝わり
お互いの体をさらに愛撫していく。ご主人の舌の舐めるだけでなく、吸い上げたり、
ほじくったりして、私たち二人はますます頂点へ向かって登りつめて行く。
狭く、暑苦しい部屋の中に、二匹の雌の旋律が響く。規則正しく、合わせたかのように
雌の喜びを乗せた甘い声が、絡み合って、混ざり合って、歌声になっていく。
二匹の、天使の奏でる二重奏。その終止符を打つために、舌をめちゃくちゃにかき回す…

「あっ!ああああ!ダメ!逝くっ逝っちゃうよぉ!!」
「んあああ!あああ!!私も、もうだっめぇええ!」
「「あっああああああっ!!」」

二人の天使が、透き通った聖水を吹き出す。飛び散った聖水はシーツをぐしょぐしょに
汚していく…天使のもだえる姿を見ていると、再び下腹部に力が戻ってくるのがわかった。

「はぁ、はぁぁ…あ…ご主人の、おっきくなってる」
「はぁ…はぁ…さっき出したばっかりなのに…えっち…」
「ご主人、こっちに入れてくれればヌルヌルで柔らかいよ…?気持ちよくって病み付きになっちゃうよ?だから…」
「ご主人、私の中は狭いけどその分しっかりと咥えこんで気持ちいいよ、きつきつでヌルヌルで、大好きでしょ?だから…」
「「私達のことを抱いて?ご主人…」」

トロトロと潤滑液を垂らしながら、合わせ鏡のように同じポーズで仰向けになって誘ってくる炎と氷の天使達。
天使の奏でる二重奏はまだまだ終わらない、第二楽章はこれからのようだ。
俺は二人の上の覆いかぶさって第二楽章の指揮を始めた。


あとがき 


ということで後書きです。いつもはこのwikiの小説を読んでいるだけの名無しの作家です。
皆様の投票のおかげで栄えある第一位を獲得させていただきました。
この拙い小説に清き一票を投じてくださった皆様方にこの場を借りて感謝の念を伝えさせていただきます
本当にありがとうございました。

さて、この小説ですが、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、元々は妹のレシアのみの
構成になっていました。そのため姉のリスターのほうの描写が薄いです。単純にレシアの心の葛藤を出すためだけに
出した感じは否めない感じになってしまいました。
(リスター、申し訳ない)

リスターのマジックミラーのプレイは、もちろんAVのマジックミラー号のシリーズからのパクリです。
あれってつまりそういうことなんだろうな、という超個人的なマジックミラー号の解釈でした。
好きな方には申し訳ないことをしました。

あと裏設定として、プロローグの主人公はあの日自殺をしようとしていた、という設定があります。理由はひどく単純で
なんとなく生きていくことが不安で将来が暗いから、という理由です。
首をくくる準備をしているところに、必死に生にあがく二匹の姿を見て、あと一日だけ思いとどまる気になりました。
「今日一日だ」
のセリフは実は自分に向かって言っているのです。その後、生きようとする彼女たちの姿に考えを改め、
彼女たちと生きていこう、という覚悟を決めた…
という描写を入れようとしましたが、気力が続きませんでした…ごめんよ、主人公…

というところでしょうか、また大会があったら投稿するかもしれないです。
その時は皆様、どうぞよろしくお願い致します。

以下、コメントがありましたらお書きください。


*1 死に神には悪魔のイメージがあるが、神話の中では天使や神も死に神の役割を担っている。日本の神として有名なイザナミも死に神である、イザナミは女性…しかも人妻…こ、これは…
*2 正確には明るい部屋から暗い部屋に対しては鏡になり、逆に対してはただの窓になる。つまり外よりも部屋の中が明るい時、たとえば夜であると…油断大敵である
*3 正確には東南東から西南西に向かって強く吹く風。2月の半ばの立春から3月の半ばの立春から春分の間に吹く

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Last-modified: 2014-09-20 (土) 22:28:36
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