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夢見るモノ

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※官能表現(普通のと自慰)があります。

 広いのか狭いのか分からない空間。ただ目の前は空ろで、視界がはっきりしない。体はなんだか舞い上がっていて、熱く火照っている。
 口には何か粘着質のものが進入している。それはあたしの口の中を上から下へ、さらに下から上へとたどりつつ、あたしの舌と絡み合う。
 時には押し付けあって、時には互いに擦り付けあって。あたしの口の中で静かに暴れるそれは、明らかにあたしのものではない液を出していた。それは、あたしの舌から出ている液と同じもの、すなわち唾液。口の中で反響している扇情的なその音は、あたしの情欲を徐々に徐々に駆り立てていた。
 それは彼も同じ。耳元に時折吹き付けられる彼の鼻息は、規則的に、そして短い間隔であたしを温める。体が氷の息吹で冷やしてもらいたいくらいに熱くなっていて、息を漏らすたびに汗の匂いが鼻をついた。
「ぷはぁ…」
 撫でるようにゆっくりと彼の舌があたしの口を出て行き、思わず至福の声が出てしまう。
 呼吸もままならない。足ががくがくとしていて、立ってることさえやっと。頭があんまり回ってなくて、ただ、倒れないように体を支えてるだけだった。
 次に口の中に広がるのは、鼻腔の奥に張り付いてくるような濃厚な匂いと味。知らぬ間に口の中でそれを舐めまわしていて。あたしは幸福の渦中にいた。
 口の中から、その味が突然消える。
「ねぇ…。次、いいかな…?」
 静かな彼の声。苦しげな吐息とともにでたその言葉はどこか控えめで、恥ずかしげで。それでも、次の行動が待ちきれないというように、小刻みな息が耳に吹きつけられている。
「…お願い」息とともにあたしは言う。
 あたし自身はもう準備万端。あたしの秘所からは、後ろ足を伝って液が滴り、彼の次の行動を今か今かと待ちわびていた。
 突然、足が地面を離れた。あたしが倒れたんじゃなくて、あたしの体が浮いてる。彼の得意のエスパー技であたしの体はいとも簡単に浮き上がり、仰向けになってゆっくりと地面に置かれる。あたしのお腹と、洪水の蜜壷が無防備に晒される。荒い吐息の中に一瞬だけ短いものが混じった。目の前の光景を見て、彼が息を呑んだみたいだった。
 途端に頭の中が真っ白になって、いますぐお腹を隠したい衝動に駆られた。顔が熱くて、恥ずかしくて、体を丸めてお腹を隠したかった。でも、正直な体はお腹を隠すことを許してくれない。ただ、力が入って引きつった口を鼻で隠すことしかできなかった。
「じゃあ、始めるね」
 恐る恐るといった感じで彼が言った。彼があたしの後ろ足にそっと触れ、体が一瞬ぴくりと反応する。彼の吐息があたしの秘所を刺激し、それが興奮の度合いをあげる。次来るであろう大きな刺激を前に、あたしは高揚した感情を抑えられずにいた―――



夢見るモノ
作者:カナヘビ


 緑生い茂る森の木々を通して日が差している。
 いつもの時間。いつもの朝。いつもの寝床。崖に空いた、ほんのちょっと奥行きのある横穴の中で、あたしは目を覚ました。
 外からは元気な子供ポケモンたちが騒ぐ声が聞こえる。いつも通りのあたしの横穴。横たわっているあたしの周りには誰もいない。
 あたしはようやく理解した。あれは夢だったんだ。いつも恋焦がれて、待ち焦がれてるからってあんな夢を見るなんて。
 確かに、ソムニーとはもう1年の付き合いになるけど、まだ1度も情事まで発展したことがない。というか彼がそんなことをしてる光景が想像できない。ソムニーだって交尾の存在は知ってるだろうけど、それをまったく感じさせないくらいにピュア。そんな彼がリードしてる光景なんて、どう想像しろというのやら。
 なのに、今夢の中に出てきたソムニーは、控えめながらもあたしをリードしていた。あたしの妄想の産物ながら、なかなかできばえがいい。
 そんなことを考えていると、ふと、体に違和感が。もう夢は覚めたはず。なのに、今のあたしもまた汗をかいていた。特に後ろ足の間。何か水っぽい音が鳴っているこの状態を不思議に思って、横になったままの姿勢で体を丸めた。
「…え?」
 大量の汗の匂いとともに別の匂いが鼻をつく。その匂いは、あたしの秘所から止めどなく溢れてくる液の匂いだった。目の前でひくつくあたしの秘所は、夢の中での情事に並行して、本当に準備万端になっていた。
「うわぁ…」
 思わずでる感嘆の溜め息。今まで彼との情事は想像したことはあったけど、濡れたことはなかった。初めて見るあたし自身の姿。のぼせたような頭の中で、無意識にあたしは鼻を伸ばし、水の溢れる秘所に触れていた。
「あっ」
 熱気が鼻腔に広がる。汗の匂い、おしっこの匂い、その奥にある小さな穴の匂い。それが頭を支配するとともに声が出て、体がぴくりと反応する。
 おかしな感覚。でも、いやな感覚じゃない。むしろ、もっとほしい感覚。全体的に丈夫で硬いあたしの体の中でも、数少ない軟らかい部分。そのデリケートな部分を、あたしは断続的に押し続ける。
「あっ…はぁ…はぁ…」
 鼻で押し付けるたびに何かしらの感覚が体を支配し、声とともに体がよがる。押し続けている間はまともに鼻で息が出来なくて、口でわずかばかりに息をしていた。
 そうか。周りが猥談で盛り上がるときによく話題にあがってた。恥ずかしくて必死で聞いてないふりをしていたけど、これが自慰なんだ。そして、体中に広がるこの感覚は快感なんだ。
 これだけじゃ足りない。もっと欲しい。もっとよがりたい。あたしは、誰の侵入も許してない割れ目を、鼻でゆっくりと開いた。
 鼻が大きくて中がよく見えない。戸惑って鼻をそのまま押し付けると、何か小さくて硬いものにあたった。
「あぁっ」思わず声が出てしまう。
 ここだ。これだ。あたしはただ快感を求めて、その小さな出っ張りを鼻先で上下にこすりつける。
「あぁん…あぁ…はあ」
 あふれ出てくる水とあたしの鼻が触れ合い、卑猥な音を奏で始める。
 息がもうまともに出来ない。口で息しようたって、丸まってる以上どうしても空気が少なくなってしまう。息が荒く、激しく、大きくなる。吐き出す空気は鼻からもでて、吹き付けられる熱い空気の流れは、出っ張りとそのまわりを撫でて外へと出て行く。
 地面にはあたしの秘所からでた液が水溜まりを形成していて、見るに耐えないものになっている。
 それでもあたしは鼻の動きを止めない。体の奥底から何かがだんだんと込み上げてくる。それを求めて、更なる快感を求めて、あたしは擦り付ける鼻の速度を上げた。
「はぁん…はあ…」
 頭がまともに働かない。快感と酸素不足で何も考えられない。ただ、鼻をひたすら動かして快感を求めている。口からはだらしなくよだれが垂れ、前足と後ろ足はがくがくと震えていた。
 こみ上げてくるものが近づいている。激しく動かしている鼻はいい加減疲れている。
 もう少しだ。鼻もしんどいし、息もつらい。これに向かって一気に行こう。
 鼻の速度をさらにあげる。もうこれ以上ないってくらいの速度。上下に、勢いよくこすり付けて、この込み上げてくる感覚に早くたどり着きたかった。
「はぁん!あぁ!ひぁ!」
 鼻腔に広がる熱気は、地面タイプのあたしでも熱く感じるほどになっている。横穴の外に聞こえてしまうんじゃないかと思うくらいの大きな嬌声。そんなことを考える余裕もなくあたしは鼻を動かし続け、ついにそのときが来た。
「ひぁ…ああああああああああ!!」
 体中が振るえ、筋肉が弛緩する。鼻を押しこんでいた秘所からは大量の液が出て、鼻にも少し入ってしまう。荒い息、ぼーっとした頭とともに、あたしは鼻を秘所から離し、体を伸ばした。
 鼻が疲れているけど、腰は疲れてない。あれくらいで疲れてちゃ、「ころがる」なんてまともに使えない。でも、腰が疲れてなくたって体は疲れてる。最後の大きな快感が過ぎ、あたしは余韻に浸っていた。
 時間がたつにつれて、だんだんと冷静になってきた。そして湧き上がるのは、今しがたの行為に対する羞恥心。一体あたしは何をしてたんだろう。いくら彼との行為を夢で見たからって、あんなことをするなんて。
 背徳感とは裏腹に、あたしの体はあの感覚を覚えていた。気持ちいい。そう表現できた。
 心で後悔しつつ、あたしは再び体を丸める。当然濡れそぼった秘所が目に入ったけど、理性を総動員させてとどまり、「ころがる」の体勢になった。体を勢いよく回転させて地面から横穴の側面を上がり、途中で落下して丸まった体を元にもどす。着地するころには、短い足でしっかりと地面に立っていた。
 地面に形成された水溜まり、そして横穴に漂う匂いに、思わず溜め息が出る。鼻に入っていた液が外にだらりと垂れて地面に落ちた。
「はっくしょん!」
 大きなくしゃみ。あれだけ汗をかいて放置してれば体が冷えて当たり前。
 ちょっとでも体を温めようと、まだ覚束ない足取りで、あたしはゆっくりと日の下へと歩いていった。


 結構長く行為に浸ってた気がするけど、日はあんまり昇ってない。目をちょっと上に向けただけで森の間の緑色の光が見えるあたり、まだまだ朝みたい。
 まあつまり、日がまともに昇ってないから体があまり暖かくないってこと。もうちょっと日が当たる場所にいかなくちゃ。あたしは疲れをちょっと残しつつ歩き始める。
 森はいつものとおり、ちょっとした喧騒と静けさがいい具合にマッチしてて耳に心地いい。そんな爽やかな朝の森の中を、性に乱れた後のドンファンが通ってるなんて誰が思うだろう。他のポケモン達は情事の後でもそんなことは気にせず堂々と歩けるんだろうけど、少なくともあたしは恥ずかしくて仕方がない。もし気づかれたらなんて思うたびに顔が赤くなってしまう。
「はっくしょん!」
 寒い。日が当たってないわけじゃないんだけど、葉っぱの間から差す日光は中途半端に温かくて、逆にまわりの当たってない部分が寒く感じる。実際汗のせいではあるんだろうけど。
 足を進ませるにつれて、森のざわめきに混じって川のせせらぎが聞こえてくる。あそこの川だったら周りにあまり木はないからいい具合に日が当たる。それに浅いからもしかしたら体を洗えるかもしれない。体を震わせながらも、あたしなりに速いペースで草を踏みしめていく。
 転がったほうが速いんだろうけど、転がってる最中にポケモンが飛び出してきても急には止まれないし避けられないから危険。転がるのはバトルの時とか危険がない時だけ。
 しばらく歩き続けてようやく川が見えた。いつもの通り、日の光を反射してきらきら輝き、耳障りのいいせせらぎが鳴っている。
 川岸についてあたしはほっと息をついた。さらさらと流れる川は綺麗に透き通っていて、コイキングやトサキントが気持ちよさそうに泳いでいる。
 あたしは恐る恐る右前足を踏み出し、ゆっくりと水面につける。
「ふあっ…!」
 水に触った瞬間、体中を悪寒が走った。ちょっとつけただけなのに、まるで氷に閉じ込められたような寒さを体が襲った。
「うぅ…!」
 順番にゆっくりと、左前足、右後ろ足、左後ろ足をちょっとずつ進みながら川に沈める、
 4つの足の周りを、清水が滑らかに流れていく。こうやって川につかると、いつも地面タイプは不便だって思う。自分から出てくるものなんでもなかったのに。水は気持ちいいけど、やっぱり苦手。
 体が落ち着いたところで、鼻を少し水に沈める。走り抜ける悪寒を耐えつつ、川の水を吸いこんだ。いい具合のところで鼻を水から持ち上げて、体の右側で水を吐き出す。そうして体を洗うのがドンファンの基本。何度も何度も、吸っては右に、左に吐いてを繰り返す。
 水が体にかかるたびに体が震えるけど仕方がない。あんなことしちゃったのがいけないんだし。あんなことしてたってソムニーにばれたら一体何を思われることか。
 水の刺激に耐えながら何気なく周りを見ていると、対岸に見覚えのあるピンク色のものが横たわっているのが見えた。あれは、ひょっとして、やっぱり。
 7回目か8回目の水掛けの後、あたしはつまずかないようゆっくりと歩いて対岸を目指した。コイキング達に気を使いながら川を歩き、やっとこさ対岸に体を上げる。
 ああ、やっぱり。ソムニーだ。あたしとだいたい同じくらいの大きさのその体、体の半分はピンクで半分は紫。頭には円があって、あたしほどじゃないけど鼻が長い。なにか夢でもみてるのか、円からは煙がもわもわとでてる。体は少し濡れている。
「ソムニー!」
 左前足でゆっくりとソムニーを揺らす。いつもあまり大きく開かれない口をむにゃむにゃと動かし、やがて目を開ける。
「うーん…エミリア?」
 あたしを呼ぶと同時にソムニーの頭から出ていた煙は止まり、眠そうに目をしばたたかせた。体がふわふわと浮き始め、やっと頭を上に向けて、正面からあたしを見る。その顔はほんのり染まっている。
「おはよう、ソムニー!」あたしは笑顔で挨拶する。
「…おはよう、エミリア」ソムニーも返してくれる。
 ソムニーの目はいつも衝撃が大きい。この赤い輪が1つ描かれたような大きな目は、なんだか全部を見透かされているような感じがする。
 いやいや、見透かされたら困る。朝のこととか、夢のこととか、やましいことがたくさんある。特に、彼みたいなムシャーナは夢のことに関しては専門だから、ばれやしないかってひやひやする。そもそも彼のそばにいるだけで夢の中のことが思い出されて、まともに正面から顔を見れない。
「こんなところで何してるの?」とりあえず何か話をしなきゃと思ってあたしは聞く。
「いや、その…」ソムニーは小さな声で答えをためらってる。
 何気なく彼のほうに顔を向けると、ソムニーの目はかなりまばたきが多いうえにあちこちに泳いでて、ピンクの肌が更に濃くなっていた。
「そ、そういうエミリアは?」ソムニーの返し。
「え?」
 同じ質問が返ってくるなんて思いもしなかった。まさか夢の中でソムニーと交尾に及びかけた挙句、思いっきり自慰に浸って汗をかいたから体を洗ってたなんて言えるはずがない。
 だからといって嘘を吐くのもなんだか嫌。だったら嘘を吐かなきゃいいんだ。
「ちょっと汗をかいたから、体を洗いに来たの」あたしはいつも通り元気に答える。
「へえ、そうだったんだ。実は、僕も同じなんだ。体を洗って、ここで乾かしてたんだ」ソムニーはまるで調子を合わせるように、のんびりもじもじとした口調で言った。
 言葉が終わった途端、あたしとソムニーの目ががっちりと合った。いつも近くで見てるのに、いつもにも増して迫力がある彼の大きな目は、まるで氷柱に貫かれたような錯覚に陥らせた。せっかく流した汗がまた顔を伝って落ちて、顔が引きつってしまう。彼の口元を見ると、なんだか引きつっているように見えた。
「あ、あははははは………」
「は、はははははは………」
 あたしとソムニーの間に響く乾いた笑い声。空気がどんよりしてる。すっごく嘘っぽい。こんなことでソムニーとの関係が悪化するとは思えないけど、でももし悪化したらどうしよう。
 それに彼は何か隠してる。あたしも彼のことは言えないけど、どうも様子がおかしい。汗を流しにきたっていうのは嘘じゃないんだろうけど、まだ何かある気がする。彼が何を隠してるのか気になるけど、あたしだって隠し事してるんだし、別にいいかな。
「ねぇ、いつものところまで散歩しない?」あたしはソムニーを誘った。
「広場だね?うん、行こうよ」彼はうれしそうに小さく頷く。
 森のポケモン達が日常的に集まる、それなりのスペースがある広場。まだ日があるし、これからの時間を過ごすにはもってこいって思った。
 気がつけば、汗や川の水で濡れていた体はすっかり乾いていた。今はもう寒いどころか、日の光がちょうどいいぬくもりをくれている。
 あたしが木々の生い茂る方向に体を向けると、ソムニーもゆっくりとあたしに従う。
 ちょっとでもこの重い空気を跳ね除けたい。いつものように彼と話して、いつもと同じ空気にしよう。いつものように和やかな雰囲気にしよう。


 同じ大きさ。同じような鼻。いつもソムニーはのんびり、まったりしてて控えめ。あたしはちょっと活動的だから、彼を引っ張っていきたいって思ったのかもしれない。あくまで『ちょっと』。いつも端っこでじっと佇んでる彼に、頼りない彼に、世話を焼いてあげたいと思ったのかもしれない。
 こんなことを思いながらも、アプローチをかけてきたのは彼のほうからだった。あたしの前まできて、さっきみたいに顔を真っ赤にしての「付き合って…くれないかな…?」は本当に見物だった。本当に前が見えてるのどうか疑っちゃうくらいまばたきしてて、浮遊も安定せずにゆらゆらとしてた。今でこそ笑い話だけど、告白されたときはあたしも戸惑いを隠せずに同じように動揺してしまっていた。あたしも彼も、案外似たもの同士なのかもしれない。
 それから付き合ってきてもう結構時間が経った。ソムニーがあたしを好きなのは確かだし、あたしだってソムニーが好き。いつしか交尾したいって思うようになった。でも、ちょっと話を聞くだけで恥ずかしくなってしまうあたしが、彼を誘うなんて事は到底できない。引っ張ってあげたいなんて思うくせに、こういうことはなんだか恥ずかしい。
 もちろん彼からもそんな誘いはない。あたしと一緒にいるときは、そばでただひたすら笑みを浮かべて、顔を染めて静かに浮かんでいるだけ。彼はそれで幸せなのかもしれないけど、あたしは心の中で悶々として落ち着かない。だからってあんな夢を見ることはないと思うんだけど…。
「…ミリア?エミリア?」
「え?」
 ふと我に返ると、目の前には大きく目を見開いてあたしをじっと見つめるソムニーが。別に何かを意識して見返したわけじゃないのに、あたしと目が合っただけで彼はちょっと頬を染める。
「何か、考え事をしてるの?」ソムニーがゆっくりと聞いてくる。
「え、い、いいえ。なんでもないの」あたしはごまかす。
 周りにはがやがやと騒がしく話すポケモン達。広場に着いてからちょっと声を聞きづらくなったけど、全然聞こえなかったわけじゃない。ただ、考えにふけていて上の空だった。
「大丈夫かい?」ソムニーが珍しく近づきながら言う。
 近づいてくる彼に、あたしは何かしらの違和感を感じた。
 彼はあたしと目を合わし、恥ずかしそうに目を逸らすというのが日常だ。でも、今はあたしの目を見ているか見ていないかさっぱりわからない。目を逸らしながらも、あたしをちらちらと見ているというような感じだった。
「あたしは大丈夫よ。ソムニーは?」あたしは逆に聞き返してみた。
「え?ぼ、僕?」
 するとどうだろう。川にいたときと全く同じ。目があからさまにあちこちに動いて、染まった頬は更に真っ赤になってる。ただ、川にいたときとは違って、目を動かしてる中でもあたしを盛んにちらちらと見ていた。
 だめだ、何も変わらない。これじゃ川にいたときとおんなじ。雰囲気を変えようと思ったのに、変わるどころかまた同じ道をたどるなんて。この雰囲気をどうにかしたい…。
「エミリアー!」 聞き覚えのある声に呼ばれて、あたしは体を方向転換させる。そこにいたのは2体のポケモン。ソムニーと付き合う前から、そして今も大の親友の2体だ。
「エミリア、ちょっとこっちに来なさいな」紫色の尻尾をうならしてあたしを招く1体のアーボック。
 あたしはとっさに後ろに目をやった。ソムニーは少し動揺しながらも、顔を小さくこくんと動かしてあたしを促した。あたしは思わず頬を緩めてしまう。
「じゃあ、ちょっと行ってくるわね」
 あたしはソムニーに声をかけてその場を離れ、あたしを呼んだ彼女のもとへと歩いていく。
 行った先にあったのは2つのにやにや顔。あたしの顔にだんだんと近づけてくるものだからあたしも思わず頬をゆるめてしまう。
「エーミーリーアー?」パチリスのペネロピーが特に面白そうににやにやとしている。
「な、何…?」あたしは曖昧に笑うことしかできない。
「あんた、もしかして…」アーボックのデイジーが妖しい笑みを浮かべながら言葉を発する。「…した?」
 その言葉を聞いた途端、あたしの体が急に熱くなり、口元が堅くなるのが分かった。だめだ、顔が赤くなってる。というか。意味が分かってしまうなんて。
「えぇーー!?図星ーーっ!?」ペネロピーはうれしそうに前足をぱふぱふと叩かせている。
「えっ、いやっ、そのっ」違うと分かっているのに、焦ってしまう。
「へぇ…。で、どうだったの?」デイジーが顔を近づけて聞いてくる。
「ち、違うの、まだなの!まだ!」あたしは必死で彼女たちに言う。
「えー、つまんない」ペネロピーが頬を膨らませる。
「おかしいわねぇ。あんたのことだから、昨日あたりに交尾でもしたんだと思ったんだけどねぇ…」デイジーはにやにや顔を続けている。
「ど、どうしてそう思ったの?」あたしは聞く。
「だってさ、あんなに恥ずかしそうにして。普段のあなたとは明らかに違ったもの。てっきり昨日のことを引っ張ってると思ったのよ」デイジーは説明する。
 彼女はいったいどんな目をしてるんだろう。確かに交尾はしてないけど、その寸前までの夢を見たし、その後に自慰までしてしまった。でも、デイジーの勘はかなり近いところまで言い当てている。夢や自慰くらいでそんな風に見えるのだったら、本当に交尾したときは一体どんな風に見えるんだろう。
「ええーーー!?本当ーーー!?」ペネロピーの叫び声。
 気がつけば、あたしは朝の出来事を話してしまっていた。そう、気がつけば。無意識と言っていいくらいにいつの間にか話し出してて、目の前の加速したにやにや顔を見るまで、あたしは自身の行動に気がつかなかった。
「あなたが…ねぇ」デイジーはにやにやが止まらない。
「うわぁ………」ペネロピーなんて目を輝かせてる。
「………え?」気がついたときには、もう手遅れ。
 あたしは曖昧に苦笑いをすることしか出来ない。後ろのほうでは何かしらがやがやと声が聞こえている。
「なるほどねぇ。そんな夢にでるくらいだったら、いっそやってみたら?」デイジーが笑い混じりに言う。
「えっ、いえ、その」あたしは戸惑いを隠せない。
「そーそー!気持ちいいよー!」ペネロピーが無邪気に言う。
 どう返せばいいのか分からない。そもそも、話の内容が恥ずかしすぎて、周りが聞いてないかとかそんなことを気にしてしまう。
 そりゃあたしだって、彼と繋がりたいという気持ちはある。でも、自慰ならともかく、その理由が「気持ちいいから」でいいんだろうか。ペネロピーが、そして周りが言うことが正しいなら本当に気持ちいいんだろうけど、何か違う気がする。
「どうしたの?」あたしの難しそうな顔を見かねてか、デイジーが聞いてきた。
「………あのね」
 もしかしたら、行為を経験したことがないあたしのほうが考え方がおかしいのかもしれない。でも、あたしは間違ってはないと思う。それを確かめる意味、そしてその意見を聞く意味も込めて、あたしは、さっき思った「気持ちいい」に関しての疑問を2体にぶつけた。
「えー?うーーーん」ペネロピーは小首を傾げて考えている。
「あのねぇ、エミリア」デイジーが呆れたような顔でこっちを見ている。「正直、気持ち良くなるためにしてるっていうのは確かに否定できないわ。でもね…」
「…でも?」あたしは先を促す。
「気持ちいいっていうのはね、愛なのよ。まあ、時々強姦とか発情とか一部愛のない例外もあるけどね。基本は愛。2体が愛し合ってるから、交尾を楽しもうって気持ちになるの。だから、気持ちいいのよ」デイジーは考えながら答えてくれてる。
「うーん、分かんないけど彼好きだよー!」ペネロピーが無邪気に言う。
「愛があるから気持ちいい?」あたしの頭の中で言葉がぐるぐるしている。
「そう。雄性(だんせい)雌性(じょせい)を愛して、雌性(じょせい)雄性(だんせい)を愛する。その愛を確かめる為に交尾して、楽しんで、気持ち良くなるの。まあ、相手を愛するため、ね」と、デイジー。
 考えてみれば、彼女達とこんなことを話したのは初めて。恥ずかしくって、まともにしたことがない。でも、こうやって悩みを持ったことで、じっくり話し合うことができた。
 それでも、まだ悩んでる。頭がぱっと晴れたのはいいけど、逆に晴れすぎてどうすればいいのか分からない。
「仮に、彼と行為をするとして…彼もあたしも未経験だから、どう進めていいのか…」あたしはぼそぼそと声を出す。
「あら、そんなこと?キスして、相手のモノを舐めて、相手に自分の秘所を舐めさせて、繋がって、楽しむのよ」デイジーがさらりと言った。
「モ…!?」
 なんでこんな言葉が簡単に出るんだろう。聞いただけですごく恥ずかしい。
「エミリアー!聞いただけでそれじゃー、本番きついよー!」ペネロピーがのびのびと言う。
「ま、おおまかな流れはこれだから、後はあなたがアレンジしなさいな。あなたの彼もどうやら、基礎知識は身に着けたっぽいからね」デイジーがにやけながら、視線をどこか別の場所に向けている。
「え…?」
 デイジーの視線をたどってみると、そう遠くない場所に、ハブネークとラクライに囲まれてぎこちない会話をしてるソムニーがいた。ソムニーの頬は、それはもう真っ赤っ赤に染まっている。一瞬彼と目が合うと、その大きな目は動揺を隠しきれない様子で右往左往していた。
「さ、がんばってきなさい」
「がんばってねー!」
 デイジーとペネロピーが後押しするようにあたしを送り出す。目の前では、ソムニーがにやにや顔のハブネークに背中をどつかれてあたしのほうへと向かってきていた。
「ソムニー…」
「エ、エミリア…」
 あたしはソムニーに目をを合わせられない。さっき聞いたことが頭の中でぐるぐる回っている。
「広場から出ようか、エミリア…?」ソムニーが小さな声で聞いてくる。
「え、えぇ」あたしも小さな声で答える。
 周りからの視線がすっごく痛い。そんなプレッシャーに近いものを感じつつ、あたしはソムニーと一緒に広場から出て行った。


 空気が重い。空気を軽くするために広場に行ったはずなのに、広場に行く前より空気が重い。したことはないけど、まるでケンカしたみたいだ。
 ちらりと横を向けば、ソムニーは相変わらず顔を真っ赤にしてふわふわと浮かんであたしの横に並んでいる。時々頭からピンクの煙がぽっぽっと出ている。
 あたしはといえば黙って草を踏みしめているだけ。頭の中で回っている性的な言葉について考えながら進んでる。時々目の前に大きな雑草が出てくると、大きく鼻を振って避けている。
 いつまで進んでも、重たい空気。何かを話そうにも、何から話していいか分からない。今はどの話題もふさわしくない気がする。
 そしてやっぱり浮かぶのは、デイジーやペネロピーの言葉ばかり。この重い空気から抜け出す方法は思いつかない。
 もしや、もしかしたら。すごく恥ずかしいけど、ソムニーを誘うチャンスなのかもしれない。彼女達が後押ししてくれたんだから、やましいことなんて何もない。ただ、やっぱりソムニーが好きだし。なにより愛してる。だから、愛を確かめるために交尾したい。これでいいんじゃないかな。少なくとも、あたしはそうだ。
「ねぇ、ソムニー」あたしは声をかける。
「な、何?」ソムニーがつっかえ気味に答える。
「えーと…」
 いざ言うとなると本当に恥ずかしい。自分でも目があちこちに行き来しているのが分かる。炎の牙を発動しているわけでもないのに顔がすごく熱い。
 やっぱりいきなり誘うのは不自然かもしれない。頭の中に浮かんだのは、今朝あたしがしたこと。川に行って体を洗って、ソムニーに会った。これだ。この理由を説明する形で誘えば、不自然じゃないかもしれない。
「あの、エミリア?」ソムニーが声をかけてくる。
「な、何!?」考えているところに声をかけられたから驚いて応えてしまう。
「あの、さ。僕、ね」ソムニーがゆっくりと話す。「今日の朝、ちょっと刺激的な夢を見たんだ」
「夢?ソムニーが?」知らなかった。ムシャーナも夢を見るなんて。
「うん。…その、エミリアと…キスしててさ」
「え?」あたしは耳を疑う。
「その、エミリアが耳元で息を吹きかけてきてさ。た…たまんなくて。僕がリードしてる夢…だったんだ」ソムニーは今にも焦げてしまいそうなくらい顔を赤くして言う。
「え…、え…」あたしは、色々な意味で言葉を失う。
「それで…起きた時…さ。僕の…あ、あそこが…すごいことになってて…。で…僕、思わず…」ソムニーは今にも焼け死んでしまいそう。
「ソ、ソムニーも?」気がつけばあたしは聞いていた。
「え?」ソムニーはきょとんとしている。
「あ…あたしも…、同じような夢を見て…。多分、その後もソムニーと同じ…」あたしも頭がだいもんじを受けたよりも熱くなってる。
「エ、エミリアも…?」ソムニーが目を丸くして聞いてくる。
 あたしは恥ずかしさに耐えつつ、ゆっくりと頷いた。
 なんだ。ソムニーも、あたしと同じ理由で川に体を洗いに来てたんだ。あたしと同じような夢を見て、そして同じく自慰をして。そしてお互いにそれがばれないように振舞って。
 それを考えると、なんだかおかしくなった。ソムニーとあたしが同じ事を考えてたなんて。体の大きさや鼻だけじゃなくて、心まで同じなんて。
「あ、あはははははは………」
「は、ははははははは………」
 あたしとソムニーは笑いあった。広場に移動する前のものとは別の笑い。重い空気を軽くする笑いだった。
「それでさ、エミリア」ソムニーが話を続ける。
 この後彼が言うことは予想がついた。あたしが今考えていることと同じ。同じじゃないなんて逆にありえない。さっきと同じく恥ずかしがりながらも、幾分軽くなった口調で、彼は言葉を紡いだ。
「その…。今日の夜、僕と…交尾、してくれないかな…?」
 ここまで心が通じ合えるなんて。こんなにまで同じことを考えて、同じ事をしたなんて。あたしは嬉しかった。恥ずかしいけど、拒む理由はなかった。
「もちろん…!」あたしは言った。
 彼は顔を赤くしながらも嬉しそうにしていた。あたしも同じような顔をしてるんだろう。
 でも、あたしからじゃなくて、控えめな彼のほうからアプローチがあったことに、告白されたときと同じように、あたしは複雑な思いでいた。
  ◇
 こういう日の満月っていうのは、運がいいのか悪いのかよく分からない。あまり奥行きのないあたしの横穴の中がかすかに見えることは、果たしていいことなのか悪いことなのか。
 もともと硬い体は緊張と恥ずかしさでさらに硬くなっている。何より不安もあった。くどいようだけど初めてのこと。それに、愛し合うためなんていうけど、交尾をすると子供もできる。ソムニーの子供だから別に問題はない。それでも、交尾という行為そのものに不安がある。
 ソムニーがやってくるまでのこの時間に心の準備をしなくちゃならない。不安だらけじゃ楽しむなんて出来ない。恥ずかしいのは仕方ないから、もっとリラックスして、楽しめる心の準備をしよう。
 そう思って、あたしは横穴に妖しい月光を放つ月を見上げた。いつも森を見下ろしている月をこうやってじっくり見るのは初めてだった。夜の星の中でもひときわ大きくて、明るくて。太陽に代わって、夜を優しく包み込むその姿は、不思議とあたしの心に安らぎが与えられていた。
「お待たせ、エミリア」ソムニーの声。
 月から目を離すと、そこには月光を大きな目に反射させて浮かぶソムニーがいた。昼間と違って顔は真っ赤じゃないけど、それでもほんのりと頬に朱が浮かんでいる。
 あたしも恥ずかしさは抜けないけど、心はリラックスしていた。昼間の不安とは逆に、これからソムニーと交尾するんだという高揚感があった。
「…さ、入ろ?」あたしはソムニーを横穴へと誘う。
 あたしとともにゆっくりとついてくるソムニー。月光が途切れ、ほぼ闇の中に包まれた横穴の中に浮かぶソムニーの目。激しくはないけど、ゆっくりと目があちこちにいっている。
「それじゃあ…キス、しようか」あたしが口火を切る。
 ソムニーの顔がゆっくりと縦に動いたのがかすかに見えた。それを合図に、あたしとソムニーの距離が徐々に縮まり始める。ゆっくりと近づいてくる彼の顔。ほんのりと染まる彼の頬とともに、ムシャーナの長い鼻が目に付く。ソムニーもあたしの鼻に視線を注いでいる。ソムニーは、あたしから見て浮かぶ体を全体的に左に傾け始めた。その体はほとんど横倒しといえる斜めになったところで止まる。完全に横倒しじゃ、口元のキバが当たってキスなんてできない。あたしも傾きたいところだけど、浮いてもないし首もほとんどないから無理に等しかった。
 口が近づくにつれて、彼の目も近づいてくる。その大きな目は、あたしと目が合うと同時にゆっくりと閉じられた。あたしも彼に合わせて目を閉じる。鼻の先まで彼に近づいて、吐いた息が彼の肌に当たって跳ね返ってくる。あたしの体の左側に、彼の吐息がかかっている。
 そして。ゆっくりと小さく開いた口に。キバに気を付けつつゆっくりと入り込んできた彼の口からの吐息がかかり。あたしとソムニーの口は合わさった。
 まるで時間が止まったみたいだった。口の中に彼の息がかすかに入ってくる。初めてソムニーとキスをした、幸せの時間。
 突然、口の中に何かが入り込んでくる。それは生き物のようにあたしの口の中で動いていて、味わっていて。あたしも対抗するように、自分の舌をソムニーの口へと送り込む。互いに口の中を味わいあって、押し合って、絡ませあう。ねちょねちょしてるはずの彼の舌は、この時はそんなことは感じなくて、むしろその味が心地良かった。
 目を薄く開けてみれば、彼もまた目を薄く開けていた。その様子は、やっぱりどこか恥ずかしそう。でも、この心地良さは、恥ずかしさの上を行く。
 気がつけば、もうあたしは秘所から違和感を感じ始めていた。今朝起きた時と同じ、いえ、それ以上のもの。彼もまた同じなんだろう。自分の股間を隠すように、顔を真っ赤にしながら、あたしから顔を離す。
「ぷはぁっ…」
 押し合いへしあいしていた舌はゆっくりと離れ、ソムニーとの間に一瞬だけ銀色の橋ができ、瞬く間に崩れていく。興奮し、火照りきった体で、お互いに息も荒い。
 だけど。
「はあ…はあ…はあ…。エミ…リア…」ソムニーが顔を赤くしながら苦しそうにあたしを呼ぶ。
 多分、あたしも彼と同じように顔を真っ赤にしているのだろう。それは当然、あたしが自身の秘所を濡らしていることによる羞恥の意味もあった。でも、それなんか吹き飛ばしてしまうくらいの光景が、目の前にあった。
 ソムニーの体から伸びている、デイジーいわく『モノ』。それは、彼の体が小さく見えてしまうくらい、太くて、長くて、彼と同じきれいなピンク色をしていた。彼の体の4分の3はゆうに超えているのではないかというそれは、あたしの目の前で雄々しく、猛々しく、その存在を示していた。
 あたしがずっと夢見ていたものが、文字通り夢にまで見たものが、大きな現実となって目の前にあった。雄性(だんせい)はみんなこんな大きさなんだろうか。そもそも、こんなに太くて長いものがあたしの中に入るんだろうか。
「な、舐めてくれないかな…?」ソムニーにしては思い切った口調であたしに頼んできた。大きな目は、懇願するようにあたしを見つめている。
 実際のところ、こんなに立派だなんて思ってもみなかった。目の前でそそり立つ彼のモノに圧倒されつつも、あたしは恐る恐る彼の横から近づく。彼はやっぱり恥ずかしいのか、下を向いて浮いている。間近でみると、やっぱり大きい。普段の彼に隠れているとは思えない、その雄姿。鼻をつく雄の匂い。
 あたしは口を開いて、真ん中あたりに舌をつける。
「うわぁ…」ソムニーが声を吐き出す。
 あたしはそのまままんべんなく舐めながら、根元まで舌を移動させる。舐めまわしている間、彼は小刻みに悦の声を吐き続けていた。時折、モノがびくっと動くこともあった。
 根元まで舐めた後、今度は先端まで舌を移動させる。味としてはおいしいとは決していえない。でも、彼のだから舐めることができる。
「ふわぁ…あぁ…」ソムニーの体が震えている。
 横穴に、あたしの舌が奏でる音が響いている。先端まで舐めるころには、そこから何か透明な液体が流れていた。よく見えないけど、おしっこの匂いはしない。ちょっと興味本位で、先端を口に入れてみる。
「ひゃああ!」ソムニーが大きな声を出す。
 なんだか面白い。そのよがるような悲鳴が面白くて、あたしは入る限り口に含む。どうにかがんばって、4分の1いったかどうかくらいまで口に収めることができた。彼の悲鳴に期待しつつ、思い切り舐めまわす。
「ひゃああ!うああ!うはっ、だめ、だめだぁ!」
 彼の悲鳴が面白くて笑ってしまう。彼にお構いなしに、あたしは舐める勢いを強めた。
「うあぁ…!エミリア、離し…うわああああああ!!」
 突然、口の中に勢いよく何かの液体が入り込んだ。不幸にも、ソムニーのモノをくわえ込むために口の奥のほうまで入れていたから、液体がもろにのどに入って、あたしは大きくむせる。
「うぐっ、げほっ、げほぉっげほっ」
 凄まじい量の液体が先端から出てくる。思わずモノから口を離し、激しく咳き込んでしまう。味わう暇もなく、全部口から吐き出してしまった。
「ご、ごめん!つ、つい…」ソムニーが慌てて寄り添ってくる。でも、反り立った彼のモノは未だに元気だ。
「だ、大丈夫…げほ!口に入れたあたしが悪いんだし…げほっ」
 地面にぶちまけられた彼の白い液体は、彼のモノとはまた違う、独特の匂いを派している。
 だんだんと咳が治まってきて、落ち着いてきた。ソムニーは、元気なモノとは対照的にしょんぼりしてる。
「あたしは大丈夫だから。それより…、次は、ソムニーの番だからね…?」あたしはゆっくりと言う。
 ソムニーは相変わらず顔を染めている。でも、その目はまるで血走ってるみたいに爛々と光っている。
「うん…」
 ソムニーが返事をすると同時に、その大きな目が妖しく光った。すると体がふわり浮き上がり、仰向けにさせられる。背中から地面に下ろされて、お腹が無防備に彼の前にさらされる。
「うわぁ…」目がうまく動かせなくてよく見えないけど、彼が感嘆するような声が聞こえたのは分かった。
 多分、彼の目の前にあるのは、初めて見るであろう雌の、そしてあたしの秘所。熱い視線がじんじんと感じられる。
「はあ…はあ…」やっぱり恥ずかしい。でも、彼になら、こんな姿を見せてもいい。
 後ろ足に、ソムニーが触れる感触が。間違いなく彼の前足だ。やがて秘所に息がかかる。ゆっくりとしているけど、興奮した息遣い。その息遣いが、徐々に風圧を強くしていき、そして。
「ひぁ!」あたしの口から声が出る。
 ぬめりとしてたものが表面をたどった感覚。あたしが鼻でしたのとは大違いの感覚。彼の口から出ているであろうそのぬめりの物体は、しだいにあたしの割れ目に侵入してくる。
「ひゃあ!あぁん!あぁ!」
 横穴に響く、ソムニーの舌が奏でる音。思わず出てしまう喘ぎ声。声を出すたびに、ソムニーが舌の速度を速めている気がする。それはやがて、あたしのちょっと上にある、小さな突起に刺激を与え始める。
「あ、ひぁ、あん!ひあ!あぁぁ!」
 気持ちいい。自分でした時もそうだったけど、ソムニーがしてくれるとだいぶ違った。
 デイジー達が言ったとおり。あたしは愛を込めてソムニーのモノの舐めたし、ソムニーも同じく愛を込めてあたしの秘所を舐めてくれている。愛があるから、気持ちいいんだ。
 不意に。あたしが考えにふけっていると、また別の場所に彼の舌が移った。一番最後に使う場所、彼との交尾に使う、小さな穴へと。
「ひゃああああ!?」
 予想外の刺激に声を上げずにいられない。ソムニーの舌は、その入り口をぐるぐると舐めまわし、内部までせまってくる。その急すぎる刺激に耐え切れず、あの感覚が体の奥底から一気にこみ上げてくる。
「ソム…ニ…ひゃあああああああああ!!」
 大きな水音とともにあたしは絶頂を迎え、大量の水をふき出してしまった。それはソムニーの顔や口に思い切りかかったことだろう。
「ご、ごめん!だ、大丈夫…?」ソムニーが聞いてくる。
 心配する必要ないのに。でも、それを言葉に出せるほど今は余裕がない。あたしは鼻とともに顔を少し縦に動かした。ソムニーの荒い息の中にほっとしたような音が混じる。
 そして、彼はそそり立つ立派なモノを、あたしの視界に入る位置に持ってくる。
「えーと、その…」
 彼が言いたいことは分かってる。これから行うことだろう。そんなこと、最初から決まってるじゃない。あたしはソムニーの充血した目をまっすぐ見て、再び頷いた。
「それじゃあ…よろしくね」ソムニーは心を決めたように言った。
 ソムニーはふわふわとあたしの視界から消える。あたしもなるべく目でソムニーを追いかけた。ソムニーはあたしの真上に浮かび上がり、その大きなモノを秘所に宛がった。
「…いくよ?」と、ソムニー。
 正直、受け止められる自信はなかった。いくらなんでもこれは大きい。あたしの小さい穴なんかで受け止められるとは思えなかった。でも、あたしは彼を愛してる。だったら、なんとしてでも受け止めないといけない。そもそも、ソムニーと同じムシャーナにだって雌性(じょせい)はいる。体の大きさが変わらないムシャーナに受け止められるんだったら、あたしにだってできるはず。不安は山積みだけど、やるしかない。
「…来て」あたしは答えた。
 あたしが答えるとともに、ソムニーはゆっくりと高度を落とし始めた。大きな大きな彼のモノが、あたしの中へと入っていく。
「うわあああ…」ソムニーが思わず声を出す。
「あはぁ、あぁっ…」あたしも思わず声を出してしまう。
 あたしの秘所を無理矢理に広げて、徐々に入る彼のモノ。その圧倒的な存在は、あたしの体を侵食し始めていた。まだ半分も入ってないのに、この快感。体中が緊張して、思わず彼の侵入を拒んでしまう。
「はうあぁ…」ソムニーが悦に浸った声を出す。
 遅く進み行く彼は、やがてその侵入を止めた。あたしにも分かる、そこに存在する純潔の証。彼が問うような目をしてくる前に、あたしは彼に向かって小さく頷いた。
 ソムニーも頷き返し、侵入を再開する。大きなモノで破られた証は、当然大きな痛みを伴った。
「痛っ…!」思わず声に出してしまった。
「だ、大丈夫…?」ソムニーが荒い息とともに聞いてくる。
 こうやっていちいち心配してたらきりがない。あたしはソムニーをきりっとにらみつけて、後ろ足をばたつかせる。ソムニーは動揺しながらも頷き、侵入を続けた。
「う、うわああああっ…」
「ひあああああああっ…」
 気がつけば、あたしとソムニーは触れ合えるほど近くにいた。触れ合えるっていっても足だけ。ちょっと動かせば触れられる程度。彼も浮いているのは辛そうだけど、どうもこれ以上入りそうになかった。ソムニーのモノは全部は納まらず、根元がわずかに外に残っていた。
「はあ…はあ…」
 あたしとソムニーの吐息が横穴にこだまする。お互いの目ががっちりと合い、ソムニーの顔が赤くなると同時にあたしの顔も熱くなる。近くではっきりと分かる、ソムニーの鼓動。足元の匂いとはまた別に、彼の体からも独特の熱い匂いがする。大きなモノを受け止めた衝撃は薄れ、気持ちに余裕ができる。
「もう、動かしていいよ…」あたしは声をかけた。
 ソムニーの息はあたしより荒い。動かすのを我慢してたんだと思う。あたしの言葉にソムニーは頷き、そのまま勢いよく浮かびあがった。
「ふわああああああ!」一気に痛みが消えうせ、大きな快感が体に走る。
 ソムニーはモノが抜けない程度まで浮かぶと、間髪入れずに下降する。
「ひあああああああ!」また体を走る快感。
 秘所からは、動作とともに水音が発せられる。
「うわぁ…、ふわぁ…、はぁ…」ソムニーも喘いでいる。
 ソムニーの大きなモノが、あたしの中で暴れまわっている。その太さは動作のたびに膣壁を大きく摩擦し、その長さは突くたびに奥まで快感が走る。でも、長すぎるから決して最後まで入ることはない。その繰り返し。そのたびにあたしは嬌声を上げ、彼のモノが与えてくれる快感によがる。気持ちいい。
 これが、愛。ソムニーがあたしを求め、あたしがソムニーを求める。こうして体で感じる、彼の愛。あたしも彼へ愛を伝えようと、めいいっぱい締め付ける。決して恥ずかしいことじゃない。決していかがわしいことじゃない。決して卑猥なことじゃない。互いの愛をより簡単に分かち合い、愛の結晶を創り出す、神聖な儀式。
 あたしは、ソムニーに愛されているんだ。とても、とても幸せ。
「エミリア…!」ソムニーの呼吸が荒くなっている。もう限界なんだろう。
「ソムニー…!」あたしも彼の名を呼んだ。これだけで充分。
 彼は上下運動の速度を上げ、行為の仕上げにかかった。その速さでソムニーは喘ぎ声をさらに荒くし、あたしも乱れた嬌声を出す。秘所からの水音は一層激しさを増した。
 体の奥から、再びこみ上げてくるあの感覚。あとはソムニーに任せるだけ。一心不乱にそこへと向かおうと、ソムニーはひたすらに体を動かしていた。
 最後の瞬間。彼は浮き上がって一瞬止まり、一気に下降した。
「う…うわあああああああ!!」
「きゃあああああああああ!!」
 とうとうあたしは絶頂を迎えた。同時に彼も迎えたようで、彼自身の愛をあたしに勢いよく注いでいた。ついさっき出したばかりだっていうのに、彼のモノからはとめどなく愛が注がれ、外に溢れるまでになった。ものすごい精力だけど、今は突っ込む余裕はない。
 彼もまた疲労困憊で、あたしからモノを抜くと、彼とあたしの愛が混ざった液体の上に着地して息を整え始めた。あたしもまた、彼との行為の余韻に浸りながら息を整えていた。
「はあ…はあ…」
 終わってみれば疲れが一気に押し寄せてきた。目を開けていることもままならず、あたしは仰向けのまま深い眠りへと落ちていった。
  ◇
 次の朝。最初に感じたのは、鼻に漂ってくる凄まじい匂い。目を開けると、もう既に起きていたソムニーがふわふわと浮いていた。昨日巨大になっていたモノは、もとあるべき場所に収まって目立たなくなっている。
 あたしは体を丸めてころがり、半周したところで元に戻って四肢を地面についた。
「お、おはようエミリア…」ソムニーは顔を真っ赤にして挨拶した。
「おはよう、ソムニー」あたしは応える。
 目の前に広がるのは、昨日のソムニーとあたしの愛の営みの跡。あたしは恥ずかしくはないけど、ソムニーは恥ずかしくてあたしの目を見ることができないみたいだった。
「ソムニー、こっち向いて!」あたしはソムニーに言った。
 ソムニーはおずおずとあたしに視線をむけた。
 あたしはもう1度跡地を見てからソムニーを見る。
「いい?これはあたしとソムニーの愛の証。何も恥ずかしがることはないの。むしろ、もっと堂々としてなきゃ。これからも続けることだし、ね?」あたしは言い聞かせる。
 ソムニーは目を丸くしてあたしを見た。そしてソムニーは苦笑を浮かべつつ、ゆっくりと頷いた。
「うん…。そうだね」
 ソムニーとあたしの愛の営み。これからも、恥ずかしがりながらも積極的にやっていきたいし、彼からの愛を感じたい。こんなすばらしい行為をして本当によかった。自然に顔がほころぶ。
「はっくしょん!!」
「ふぁっくしょん!!」
 あたしとソムニーが同時にくしゃみをした。あたしとソムニーの目が合い、くすりと笑みがこぼれる。そういえば、汗をかいてそのまんまだ。このままじゃ体が冷えて体調を崩してしまう。
「ソムニー、川に行こうよ」あたしは誘った。
「うん、そうだね。行こうよ」ソムニーは小さく頷く。
 体調を崩したら交尾なんてできたもんじゃない。これからも続けていくためにも、今は体を洗わないと。あたしはソムニーを従いつつ、鼻につく匂いのする横穴から、日の光が差す外へと出て行った。

 END


 あとがき
 なんていうのかな、実は僕、ごりごりのエロって読むのは差し支えないんですが、書くのはすっごく苦手です。
 書き方とかそういうのじゃなくて、精神的に苦手なんです。
 だって、エロのためだけのエロ一直線の小説って、エロだけが目的じゃないですか。いや、そりゃ当たり前なんですけどね。
 そもそもエロ(性行為)って、深い絆で結ばれた異性同士が、その愛の果てに行うことじゃないですか。それを、さくっと好きになって、さくっと行為に及んじゃうっていうのは、なんだかどうなんだろうって、

 …今回これを書いて思いましたw
 思えば、今まで書いたのは、衝動的だったり、母性から変わったり、一目惚れだったり、もう既に付き合ってたりと、全くのゼロからの恋ものがないんですよね。
 いつかは、本当の純愛エロを書かなきゃいけないですね。全く恋をしたことがないどころか、女性(2次元含む)に対してそういう興味が沸かない僕に書けるのかなぁ。恋ってなんなんだろう。
 試行錯誤して、近い未来にだせるよう努力します。

 結果は3票で6位タイ。0よりかはぜんぜんましです。むしろ、0だったらどうしようとまで思ってました。ふう、よかった。

 作品について
 実は、参加発表の時点では、題名とムシャーナがでることしか決まってませんでしたw。ずいぶん前からこれだけは決めてたんですが、他のことはさっぱり決まってませんでしたw
 それで、題名投稿の後に急いで図鑑を見て、目に止まったのがドンファンです。同じ大きさなのでちょうどよかったんです。
 貘が大きいならムシャーナも大きいだろうと思い、その大きさに心の底から驚くのには、同じ大きさの女の子の一人称ががぴったりだと思って書いて、こんな形になりました。
 特に、一人称は「五感」や「心」描写は必須なので、大いに練習させてもらいました。これでもまだまだ足りないと思うんですよね。足りない部分をこれから見つけていきたいです
 余談ですが、僕の作品で「キス」という言葉がでるのはこの作品が初めてです。何だか軽々しい感じがして、あんまり使いたくないんですよね。でも、一人称で「口付け」なんて堅すぎるので、やむなく使いました。今後もあんまり使わないと思います。
 結果からして、もっともっと僕にはできるはず。情景・心理描写とかは苦手ですが、僕なりに頑張りますので、これからもお付き合い下さい。

 では、コメント返しです。

>>バクのモノは相当な大きさがあるそうで......
 すっごいですよねwそれをいかに表現するかばかり考えて書いてました。実のところ、そこにエロさを全て預けたという事実もあったりします。
 それに感嘆し、驚くうぶな女の子も書きたかったんです。

>>ムシャーナのモチーフである獏らしい巨根、テレキネシスによる浮遊を巧みに使ってのピストン運動、ドンファンの鼻を使った自慰など、それぞれのポケモンを活かした性描写が生き生きと生々しく感じられました。

 控え目で大きいっていうのが一番道理にかなうポケモンですよねw
 頭の中で、あの短い足で大きなモノを入れての上下運動って、どうしても地上じゃ無理だったんですよね。それで、結果的に浮かせたほうがいいかなって思ってそうしました。
 自慰のほうはと言いますと、実は後から思いついたんですよね。冒頭に題名通り夢を入れることを決めたとき、その後どうなるかなって考えて思いつきましたwどうしても鼻でしかできませんしねw「ころがる」のイメージもあって、無理なく書けました。
 生き生きと生々しくっていうのは、僕にとってすばらしい褒め言葉です!扱うポケモンに失礼がないよう、ポケモンとしてポケモンらしく描きたい!そう思っていつも書いてます!これからも生き生きと書いていきたいと思います!

>>純愛という感じや、それぞれの友達からの冷やかしのほのぼの感を楽しめました。しいて言うなら、ソムニーはムシャーナである以上、夢に何らかの意味をもたせて欲しかったかな……何かのミスリードかと思って期待した分肩透かしだったので

 エロ一色にしないっていう大前提だったんで、純愛一択でした。
 友達は、あの場面にいってから種族やら名前やら決めましたw
 ほのぼの感はもう定番になってますねwあまり意識してませんが、そう感じてもらって嬉しいです。
 夢については…正直、そこまで意識してませんでした。前日にほぼ同じ内容の性的な夢でも見ないと(周囲の後押しもあったけど)、この2体じゃ交尾までいかないって思ったんです。特にムシャーナだから、信憑性は高まるかなってだけでした。
 もっと深く考えられるよう、頑張っていきたいです。

 皆さん、コメント、投票、ありがとうございました!!

感想、アドバイス等あれば、お願いします。

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • ドンファンとムシャーナという珍しい組み合わせ。どんな物語かと思えば、王道展開なので終始安心して読めたような印象です。
    二人とも丸っこい体型だけに、そのモノも立派なことでしょう。
    全体的には、同性の友達たちの冷やかし交じりの会話が妙にかわいらしく、ツボっていました。
    そんな点に好感を抱いたので投票させていただきました。
    ――リング 2012-09-24 (月) 20:47:09
  • >>リングさん
    一番下のやつですね。お団子エッジの時と言い今回と言い、本当にありがとうございます!
    僕の頭の中にオリジナルのものはかなり少ないので、王道が書きやすかったんですよね。ただし、エロ一色にはならないように(←くどい)。
    本当に丸っこいですよねー。2体とも上から覆い被さって抱きつきたいです。
    友達2体は、あとがきでも書いたとおり即席のキャラクターです。つまり、種族や話し方も即席なんですが、気に入ってもらえてうれしいです。
    これからも頑張ります!投票とコメント、ありがとうございました!!
    ――カナヘビ 2012-09-24 (月) 21:23:58
  • 特殊なカップリングでしたがあ、いいかも!
    って思いました。
    ほのぼのしていてハートフルで自分の大好きな作品です。
    ――COM 2012-09-25 (火) 00:11:23
  • >>COMさん
    どうも初めまして!
    確かにあまり見ない組み合わせですねwそういうのばかり扱うことが僕のやり方になってしまってるんですw
    ほのぼのっていうのは、やっぱり言われて安心します。もしかしたら、キャラクターの普通の日常会話をいれてるからそうなるのかなって思います。
    ハートフルっていうのは、まさしく僕のエロに対するテーマです。エロ≦愛のほうが、僕的にもすっきりするんです。エロはあるけど、エロ一色にはならないように(←だからくどい)
    大好きな作品と言ってもらえてうれしいです。これからも、もっといいものを書いていきたいと思います。
    コメントありがとうございました!
    ――カナヘビ 2012-09-25 (火) 00:37:03
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Last-modified: 2012-09-23 (日) 00:00:00
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