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夢想の淵で

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夢想の淵で

書いた人:ゆっティ

こんにちは、前回の情欲の源泉に引き続きまして、その続きのお話です、どうかよろしくお願いします。

この小説にはポケモン同士の官能表現(百合)特殊なプレイ(体の一部が変化)が含まれます

また、二次創作故の作者の個人的解釈等も含まれますのでどうかご了承ください




夢想の淵で

 意識を完全に手放した状態から元に戻るまで、まず、肌に伝わる触覚から戻るのか、
それとも何かを想い、考える心からか、その答えは誰も知らない。
 ニンフィアのユイは、ただ闇が広がる空間で、肌には何も触覚はなく、思考も
完全に無によって塗りつぶされ、ただぬるい温度を感じながら、浮遊感に浸っていた、
音もなく、すべてが遮断された黒の世界、行動は鼻腔を通る空気から酸素を取り込む
事しか許されていない、しかし彼女は安らかだった、外部からの干渉を一切受けることの
無い、彼女だけの場所、彼女だけの時間、完璧な空間だった。

 しかし、それは彼女から湧き上がる命の営みによってピリオドは打たれる、身体に巡る
奔流により黒は徐々にフェードインし、やがては指先を動かせるまでになる、十分に体に
活力がいきわたったころにユイは、閉じた瞳をそっと開くのだった。

 開いた瞳の隙間に乱反射した光が差し込む、あれだけ長い間暗闇の中にいたというのに不思議と
目を思わず閉じてしまうようなまぶしさは感じない、少しずつ瞼を開けていくと、水色の光も確認
できた、その光はユイの視覚のほとんどを占めているようで、開けていくたびに少しずつ、
差し込む光の水色の割合が増えていく、そしてようやく瞼が開ききったところで、その水色の
光は輪郭を作り、ユイの目の前に彼女の面影を残すポケモンの姿として現れた、目の前に親愛なる
パートナーの顔が映し出される、シャワーズのアオイは、少し心配そうな顔をしてユイを
見つめていた、ほどなくして背中とおしりと背中に柔らかい毛の感触が伝わる、そして少し
ひんやりした部屋の温度、ふわりとやさしく心地よいアオイの体臭が感じとられた。

「すみません、私の準備が遅かったから、眠くなってしまったのでしょうか?」
アオイは申し訳なさそうにユイに謝罪した、なぜ謝罪の言葉を掛けられているのか
状況がつかめないユイ、まずは情報が必要だった、彼女が目を左右にやるとどうやらユイは
今仰向けになっており、その横にはティッシュボックスや、ふわふわと湯気を立てているボウル、
そして白いひも状の物が出たプラスチックの筒が立てて置いてあった、彼女が背中やおしりに
感じたやわらかい毛の感触は、彼女の下に敷かれたタオルのせいだった、ユイは脳内で情報を
整理すると、これはどうやら伽を行うために用意されたもののようだ。
 そして感覚がはっきりしてから感じ始めた、ユイ自身の体の変化、体が湧き上がるように熱く、
身体がどこかけだるい、自分は今、"春"の最中であり、アオイに慰めてもらうために、今仰向けで
こうしているのだという事を理解する、部屋の中の微妙な寒さとボウルからはっきりと白い湯気が
立っていることがそれを証明していた、ただ不思議なことにユイにはなぜか少し前の時間の記憶が
抜け落ちていたのだが、周囲の状況を見て何とか自分に納得させた。

 「ううん、悪いのは私、折角用意してくれていたのになにしてたんだろ」
ユイは首を横に振ってアオイの謝罪を否定する、そして、自分のために用意をしてくれたアオイに
お返しにと上体を起こし、両前脚をアオイの頬に当て、唇同士をふれさせた、二匹の間に
唇を通して体温の交換が行われる、一方は発情によって火照りきった熱を、もう一方は
種族柄上少しひんやりした熱を、敏感な唇を通して感じあうたび、二匹の胸には伽の始まりを
予感させる情動が駆け巡った。

 そして、二匹は口による接合をいったん止める、するとアオイが苦笑いし、口元を前脚で抑えな
ながら口を開いた。
「もう、今はユイさんが私に慰められる番なんですから、ユイさんからキスしてきたら意味がない
じゃないですか」
私が王子様なのに、とアオイは頬を膨らませながらぷいと首を横に向けた、それにしても"王子様"とは、
だとすると今のアオイの中でのユイは童話に登場する眠り姫なのだろう、今日はそういう設定なのか、
とユイは納得した。

 最近のアオイは性的なことに徐々にだが開放的になった、アオイが発情期だった時、あの半ば
性的虐待とも捉えられかねない行為の夜のあと、アオイはその時のシーズン中は恥ずかしがること
もなく、主人に近況を報告していたりしたし、伽もまだ恥じらいを残しているようではあったが、
少しずつ楽しむ余裕ができてきたようだ。
 そして、ユイはアオイが少なからず、ロマンチストな一面もあることを知った、それが今のこの状況
なのだろう、アオイが王子様で、ユイが眠りから覚めたばかりの眠り姫、本来であればギャロップに
に乗って城へ帰るところなのだが、タオルに乗せて行為に及ぼうとするのはこれいかに、シチュエー
ションをつけて楽しむのも乙なものだがユイにはこれがおかしくてしょうがなかった。

 「それで?王子様、お姫様はえっちなことが今すぐにでもしたくてたまらないんだけど、王子様
はそれでも引かない?」
ユイはそれならば乗ってやろうとアオイに悪戯っぽい笑みを作り、挑発するかのように聞く、耳を
ぴこぴこと前後に動かし、触手をゆらゆらと動かしながら、アオイはユイが彼女の中で作られたシチュ
エーションに乗ってきたことから、確かな充足感を得る、アオイもなるべく王子様になりきった様に
声色を変えて返事をした。
 「あぁ、姫様よ、ここは私どもの愛の巣、姫様がそれを望むのであれば、私は精いっぱいの奉仕を
して進ぜよう」
 言いなれない言葉を不器用に言った後、アオイは顔をユイに近づけ、もう一度唇による接合を試みた、
しかしあともう少しでユイの唇に触れるところでユイは逃げるように首を横に向けして接吻を拒否する、
アオイの試みはユイの頬に軽く触れるだけにとどまった。
 「目覚めのキッスはさっきしたばかりじゃない、私は今すぐにでも熱を冷ましてほしいの、
これ以上キスなんてされたら熱くなりすぎて溶けてしまいそうだわ」
ユイにはすっかり"わがままな眠り姫"のキャラが定着しているようだった、不満げな表情を浮かべ、
アオイに不平を漏らす、前戯せずに直接本番へ向かうこと事体は、発情期真っ盛りの彼女であればそれで
良いかもしれない、しかしアオイはまだまだスイッチが入っているわけではなく、少しずつ前戯を
しながらことを進めたかったのだが、どうもユイはもうあまり我慢できる余裕はないようで、
アオイに次に進むように急かした、どうしたものか、とアオイは考えた、どうせするのであれば
自分だって楽しみたい、それは彼女の前回の"春"で変わった彼女の伽に対する考え方だった、
そして彼女は思いつく、これなら今の彼女であれば聞き入れてくれるだろうと、そしてこれなら
二匹とも楽しめるだろうと。
 アオイはユイにもう一度顔を近づけ、あることを要求するために耳打ちをする、それを聞いたユイは、
急に顔をクリムガンのように赤らめ、
「ばかっ!そんな恥ずかしいことできるわけないでしょう!」
と半分あわてたような声で反論するが、アオイが「出来ないのですか」と冷たい視線を送ると、ユイは顔を赤らめた
まま、おずおずと態勢を変えるために上体をゆっくりと起こした。


 優しさを感じさせるようなクリーム色の毛足の短い体毛に、バトルによって鍛えられた引き締まった
ボディ、牝の仔らしさを感じさせる薄桃色の四肢とふさふさの尻尾、大きな透き通った水色の水晶のような
瞳を持つ容貌はポケモン、人間、と種族を通り越して虜にしてやまない、そして何より特徴的なのは、
耳と首元に備わった蝶の形をした器官、そしてそこから長く立派に伸ばした帯状の触手だった、それはまるで
大きなリボンのようで、可愛らしい彼女に優雅さを付け加えていた。

 彼女は今、アオイから要求された態勢になっている、前脚は肘を曲げた状態でいじらしく地面につけ、
頭が低い位置になるように、首から背中までは綺麗なアーチを描いてのけぞらせ、見事な曲線美を醸し出して
いた、曲げられている前脚とは対称に、後足はすらっと伸ばしていて、アオイに要求されたとおりに、
ぎこちなく足踏みをしている、そしてふさふさの尻尾は真上にピンと伸ばし、アオイに臀部がもて余す
ことなく見えるようになっていた、その尻尾の付け根は最低限の脂肪を蓄えた可愛らしく丸い桃のような
おしりがが突き出されるようになっており、桃の間にはもう一つの熟れた果実が、その割れ目から例の紐
を垂らしており、後足の足踏みに合わせて、ぶらりぶらりと振り子のように揺れている。
 
 アオイがユイに要求したこと、それはおもにエネコロロやペルシアン、ブニャットと言ったポケモン
の牝が求愛行動として行うとされている、ロードーシスと呼ばれる行為だ、上半身を地面につけ、
臀部を牡に向かって突出し、尻尾を真上に振り上げながら、後足を軽く足踏みをすることによって、
秘部を強調するような態勢である、この行動はイーブイ種の一部の個体にも行われることはあるが、
ユイはこの態勢を知らないがために、先ほどアオイに不満の声を上げたのであった。
 「ど、どう?うまくできてる?」
ユイは首を背後にいるアオイの方におずおずと向かせながら出来栄え聞く、なるべく背中をそらせる
ように意識しながら、秘部をアオイの方に差し出すように、そして挑発するように足踏みによって臀部を揺ら
すユイ、最初に説明を聞いたときは、よくわからなかったためつい反論をしてしまったが、いざやって
みるとこれがなかなか絵になっていて、本人も少しずつながら乗り気になってきたようだ。
 「悪くないですよ、でもこれがちょっと邪魔ですかね」
そういってアオイはユイの秘部に顔を近づける、ユイは秘部にアオイの鼻息の温かさを感じた後、
すぐに秘唇の裏側に軽い刺激が走った、アオイがユイの割れ目から垂れ下がっている例の紐を
咥え、引き始めたのである、ユイは反射的に下腹部に力が入り、小さく色の入った声で喘ぐも、
それはすぐの出来事でユイの秘部からは、たっぷりと彼女の愛液を含んだ吸収体が、彼女の秘部と
白く濁った粘液の糸を引きながら取り出された。
 「ふふっお姫様は、今日危険日なんですか?まだ発情期初期なのに、お盛んなんですね」
アオイは咥えた吸収体をユイが見えるようにそっと置く、吸収体は愛液によって膨張しており、
その周りには乳白色の蜜が、絡みつくように付着していた、ユイの牝のにおいが部屋中へと広がって
いく、ユイはアオイに危険日だということを告げられて、自然と意識が下腹部へと向かった、意識は
なくとも自身の腹の中で盛んに卵の素が産み出され、雄の精を待っているということを自覚すると、
腹の中がわなわなと疼くような感触がし、顔の皮膚の内側の温度が上がったような気がした。
 「では、あともうひと頑張りですよ、お姫様、恥ずかしがらずにおねだりしてくださいね?」
アオイはユイに声をかける、ユイはアオイが何を求めていたのか分かっていた、囁くような声で
了解の言葉を発すると、彼女の地面に力なくタオルの上に垂らしていた首元の蝶から生えた触手が
ゆっくりと持ち上がり、徐々に彼女の臀部に伸びていく、そして整った形の桃の間の、熟れきった果実
にその触手の先をそっと触れる、そしてそのままゆっくりと触手の先端を果実の縦に入った割れ目に
挿し入れ、焦らすように左右に動かした、徐々に広がっていく割れ目の間には果汁が何本もの糸を
引く、そしてその糸が断ち切れたころには、立派に赤く熟し切った果肉がさらけ出されることになった、
果肉はみずみずしく愛液を纏い、部屋の光に反射して、その細やかな形をはっきりとあらわしていた、
果実の中心部には先ほどまで吸収体を納めていた蜜壺が、その喪失感を嘆くかのようにひくひくと
うごめいていた、そしてその壁には浅く襞が刻まれており、襞の谷間からはじわじわと、今一度壺に
蜜を湛えようと、液体が染み出していた。
 「王子様、私にはこのおつゆが出ちゃうような淫らな穴を、ひとりではもう、どうすることも
できないの、このままだとこの部屋がおつゆだらけになっちゃいそう、だからお願い、私の熱さまし
して?」
彼女は懇願するかのようにアオイに秘部への刺激を求める、触手で割り開き、発情しきった媚肉
を見せつけることによって"王子様"の内的動機を煽る、しかし、アオイは口を紡いだまま、ただただ
淫臭を漂わせるユイの果肉を見つめていた、ユイは自分のもっとも大事なそこを、そしてその奥側を
視線で犯されているような気がして、軽い絶頂のような衝動がこみ上げてくる、秘部を拡げることに
よるやわやわとした刺激に対抗するように、彼女の果肉はひくひくと動いた。
 「うふふっ、お姫様は素晴らしく淫らな花の持ち主でございますね、まるで腹を空かせた仔供の様に
涎を垂らしていますよ、それでは最後の仕上げに、"鳴いて"もらいましょうか」
 散々焦らされたユイにとっては要求の内容などどうでもよかった、野性のポケモンのように求愛する
恥ずかしさも、刺激を求める対する欲求に比べれば大したことなかった、ユイは果実を割り開いた触手
の力をさらに強め、それにつられて、彼女の蜜壺もわずかに拡がる、膣口から蜜壺の襞に溜まった、
蜜がとろりと垂れた、そして喉からは、彼女の種族本来の"鳴き声"発する、それもなるべく抑揚をつけて、
声色は高めに、艶を込めて、彼女なりのありったけの方法で自分を扇情的に見せた。
 「ふぃあぁっ、ふぃあっ、ふぃあっ」
めったに出すことのない、本来の鳴き声、ポケモンにしか伝わらない言葉で、彼女は思いつく限りの
淫語を並べまくる。
 「『もう変になっちゃう、早く私のお○んこをぐちゃぐちゃにしてえっ』ですか……」
アオイはさも物足りなさそうに一言いう、ユイはまだ足りないのかと、さらに頭の中で新しい淫語を
並べ始めるも、しかしそれは鳴き声として空気を震わせることはなかった。
 「ふぃあ……ふぃひゃっ!」
 ユイは背中と臀部に重みを感じる、それは水のような確かな質量のある、ひんやりした重み、今
彼女の背中の上にはアオイの前脚が乗せられておりその上にはアオイの腹部が合わさっている、
アオイの豊満な弾力のある四対の脂肪の丘がユイの背中とアオイの腹部によって、押しつぶされる
ようになっていた、あまりの突然なことにユイの秘部を広げていた触手はそこから離れ、
思わず前方向へとバランスを崩しよろける、しかし彼女の背中にはアオイの前脚がしっかりとつかまっており
アオイとともに倒れることはなかった、ユイの腰とアオイの腰が合わさっているこの態勢は、牡と牝が
交尾を行う態勢と一緒であった。
 「そこまでわたくしのことを思っていらっしゃったのですね、であれば、わたくしもその思いに
応えなければなりませんね」
 アオイはユイの耳に直接艶の入った声で囁く、ユイはアオイに背後にとられて交尾の態勢になっていること
の興奮と、耳打ちの刺激で体を震わせる、確かに本当の王子様とお姫様であるならばこれは普通のことであろう、
ただし、二匹は牝、発情期の習性としてこのように一方の牝がもう一方の牝にマウンティングポジションを
とることはあっても、それはただの交尾の真似事であり、実際にことに及ぶことはできない、ユイはアオイが
精いっぱいシチュエーションづくりをしてくれていることに関心を覚えたが、これではやはり、本来の目的を
果たすことができない、ユイはアオイには悪い気はしたが、そろそろ本気でお願いしようと声をかけた。
 「アオイちゃん、ありがとうね、でも……んっ!」
 しかしながらその声は途中でアオイが腰をユイの腰にさらに押し付けたことによって、最後まで発せら
れることはなかった、するとどうだろうか、ユイの秘唇に近いふとももには、何やら彼女の体温よりも
一回り高く、そして規則的にぴくりぴくりと動いているような"棒状の何か"が割入ってくるような感触を覚えた、
その棒はそれなりの長さも持っているようで、やがてユイの一番下側の乳房の間に差し込まれた、ユイには
わからなかった、何故このようなものが股座を通して割り入ってくる事が、そしてそれはユイが改めて自分の
股座の方へ視線を向けた時に、ユイに知らされることになる。

 その棒は、煮えたぎる血のように赤く、ユイの触れられた秘部に比べてより一段と熱い、ユイの秘部から腹部まで
届くほどの長さを有しており、維持をするための命の奔流が流れ込んでぴくりぴくりと動く拍動が、棒を挟んだ乳房
から感じ取られる、棒は先端に行くほど細まっており、とがった先端からは透明な露の雫が漏れ出していた。
 「あっ、アオイちゃん、こ、これって……」
 ユイは混乱していた、ユイの太ももにあるこの棒、これは間違いなく彼女たちが"春"を迎えるたびに、無意識的
に求めて来た牡槍であった、しかしこれが何故、アオイの股間から生えているのか、アオイは牝のはずだ、先ほど
から王子様にはなりきって声色を変えてはいたものの、まさか自分の性器まで変えてしまったとは、ユイにはにわか
に信じがたかった、まさか本当に性転換してしまったのか、しかしそうなると、ユイが今背中に感じている"柔らかさ"の説明がつかない。
 「あれ、ユイさん知りませんでしたっけ、めちんちんだって勃起するんですよ? ほら今みたいに」
まるで何事もなかったかのような、他人事のような態度でそういった後、アオイは軽く腰をゆすった、
秘部にその動きに連れられた熱せられた棒が擦りつけられる、ユイは思わず声を出しそうになるも、ぐっと堪える、
あくまでめちんちん、クリトリスというのか、いくらユイでもクリトリスが勃起でここまで大きくなるということは
知る由もない、しかし目線をその牡槍の根元に向けると、確かにそれはアオイの秘部の上側から生えているよう
だった、もしかしたらアオイは何かの病気なのかもしれない、であれば病院にかからなければ、そう思ってアオイに
声を掛けようとすると。
 「わたしは、ユイさんにこれまで、もっと牝の仔を楽しむっていうことを教えてもらいました、最初は恥ずかしかった
ですが、これも牝の仔として生きていくということだって割り切って、"春"は牝の仔のためのモノだって、わたし、
わかったんです、だからそのお返しに、ユイさんにもこの"春"はいっぱい気持ちよくなってほしいなって、
そしてわたしも気持ちよくなりたいなって、そうしたら、いつの間にかわたしのここが、大きくなってきたんです」
 「で、でも…… 」
 「私に任せてくれませんか?」
 アオイは、語りかけるように、そして混乱しているユイを落ち着かせるように、元のアオイの声色でユイを諭す、
こんなことを言われてしまえばユイはもう、アオイに何も反論することはできなかった、世の中にはいろんなポケモンが
いる、クリトリスが大きい牝の仔がいたっていいじゃないか、しかもその理由が自分への恩返しというのであれば、
ユイはもう悪い気がしなかった、下腹部の疼く感触が、真に求めていたものがここにある、精液カプセルの偽物の精に
よるものではなく、本当に熱を冷ましてくれるものがここにある、ユイにはもうこれで十分に思えていた、同時にユイの
心中にあった憂いの気持ちが少しずつ晴れていく、互いに、これからすべきことはもう理解していた、ユイはより
リラックスできる態勢になるべく、アオイにいったんマウントポジションを解くように言い聞かせた。

 細やかな毛を湛えた白いタオルからは心地よい洗剤の香りが漂う、やんわりとした毛の海の上にはベージュと桃色を
基調にした、可憐な妖精が空色の瞳を潤ませ、頬をほんのりと薔薇色に染め、可愛らしい口からはふうふうと吐息を
吐きながら、力の抜けた状態で横たわっていた、胸から徐々に高鳴る鼓動を何とか抑えようと腹で呼吸すると、
腹部に並ぶ美しく形の整った四対の乳房が、その呼吸のタイミングに合わせて上下する、無駄な脂肪も筋肉もない、
すらりとした後足はその間にある秘められた果実を隠すかのごとく、ぴたりと閉じられていたが、ふともも間からは、
一筋の液体の通った軌跡が部屋の光源からの光を反射しきらりとしていた。
 そこに人魚が寄り添う、人魚は妖精の毛の海に触れていないほうの後足を前脚を使ってゆっくりと持ち上げる、
それに対して妖精は一切の抵抗の意を示さず、ただ空色の瞳の目線を人魚に向けて人魚の動向を見守っていた、
持ち上げられた足のふとももの内側と、毛の海の上に着かせていた足の太ももの間には、果実からあふれ出した愛蜜が
溜まっていたらしく、その渡り間に透明な糸が紡ぎだされた、その糸が裂断を起こすころには、隠されていた果実の
その割れ目がわずかに開き赤い果肉がちらついた。
 人魚は妖精の片方の後足を持ち上げたまま、その行為によって開かれた股座の間に、のそのそと身体の距離を詰める、
そして人魚の秘唇の割れ目から伸びた赤い牡槍の先を、可憐に横たわった妖精の蜜にまみれた果実に狙いをつけさせた。
 妖精はその様子をじっと見つめていた、今まで牡を受け入れたことのない彼女は視線を何度も何度も、牡槍と自身の
下腹部とで往復させる、蜜壺の中に異物を入れること自体はこれまででも両前脚、両後足の指でも数えきれないほど
行って来てはいたが、今秘部に狙いを定めているその槍は、これまでの物とは比べ物にならないほど太く、そして長く、
そして無機質なあの筒とは違って熱を帯びている。
 ―――妖精は不安だった、自分の腹部に並んだ乳房にまで届いてしまうその長い槍を、受け止めきれるであろうか、
吸収体を導く筒よりもずっと太いその槍を受け止めきれるであろうか、そして自分の体温よりも高い、その熱を、
彼女の思いを託されたその槍を受け止めきれるであろうか。
 ―――そして同時に期待もあった、その長さは今までの二匹の慰めあいでは絶対に届くことのなかった神聖な
領域までもを犯してくれるであろう、その太さは、一度も牡槍による欲望の侵犯を受けたことのない彼女のほぼ純潔に
近いそこに、新たなる悦楽を刻み付けてくれるであろう、その熱は目の前の人魚のもっとも大いなる愛を、秘部だけに
とどまらず、全身に染み通らせてくれるであろう。
 不安と期待の狭間で妖精は迷っていた、本当にこれでいいのだろうかと、この非現実的な出来事がもしかして、
実はすべて架空の物なのではないかと、本当はこれがすべて妖精自身の夢想で、目を覚ませばすべてが元通りに
なっているのではないかと。
 しかし人魚が妖精の後足を引き、腰をさらに妖精に寄せ、牡槍の先端を秘部に触れさせたときには、迷いなどすべてが
雲散霧消してしまった、結局は妖精も一匹の牝で、愛するパートナーに抱かれ、秘部に牡槍をあてがわれたら、もう、
最愛のパートナーにすべてを委ねるしかないのだ、敏感な秘部に牡槍の熱を感じ取りながら妖精は秘部に向けていた
目線を人魚の瞳に向け覚悟を決めたようにアイコンタクトをとる、人魚は妖精の許諾を得ると少しずつ腰を前に
進めていった。
 
 ―――アオイがついに動き出した、ユイはタオルの上に着けていた両前脚に、わずかに力を入れ上体を少しだけ起こし、
動向を観察する、アオイの牡槍の先端がわずかに開いた秘裂の隙間の中に差し込まれる、ユイは秘部の粘膜質の
部分から、牡槍の確かな熱を感じ取った、アオイはユイに不安な気持ちにさせまいと、時折ユイにアイコンタクトを
取りながら、少しずつ腰を前に送り出してゆく、やがてユイの秘唇がアオイの牡槍の先端を咥えこむまでに差し込まれた。
 「んっ……アオイちゃんっ、わたし、ついにアオイちゃんと……一つになっちゃうんだね、牝の仔同士だけど、
わたしたち、つながってぇっ!んぅっ!」
 「そうですユイさん、私たちはこれでずっとパートナーです、だからユイさん、わたしを受け入れてください……」
 こうしてアオイの牡槍の先はユイの膣前庭にまでたどり着く、ここから先はユイですら知らない、牝として本当の
快楽を知ることのできる場所、世界中の多くの牝が、"春"による性的衝動を解消するため、生命のバトンをつなぐ
ため、牡を受け入れ、快楽に喘ぎ卵を作る、アオイの牡槍は淫核が膨張した物であるため、精を出すことはできないが、
ユイの純潔を奪うのには十分なものであった、牝が牝の純潔を奪う、それは普通では到底あり得ることはない、
ただそれでもユイは、目の前のパートナーが自分のためにかたくしてくれていることを、そして今こうして、ようやく
一つになろうとしていることを、心の内底から喜びの感情をあふれさせた。
 「うん、アオイちゃん、でもわたし……始めてだから……おねがい、やさしくして……?」
 ―――純潔とはいつ失われるものなのだろう、純潔は、失わないと純潔であったということは理解できない、
牡槍が触れた時からか、それとも秘唇で穂先を咥えこんだときからか、蜜壺に入り込み始めた時からか、
それともさらにその先か、ある程度行為を続けたときか、もっと重ねて、精を受け止めたときか、はたまた、
それ以前に牡槍を受け入れたいと思ったしまったときか、純潔は奪うと消える、ただし奪い始めた時にはもうなくて、
失うときにはもうない。
 アオイはユイの意思を汲み取った後、さらに腰を送り出していく、ユイは反射的に身を緊張させた、一度も牡を
許したことのないソコに、熱を帯びたそれがゆっくりと、かたく閉ざされた膣肉をかき分けるかのように入り込む、
牡槍の拍動を、込められた血気を、鋭敏な粘膜を通してユイの下腹部全体に広まっていく、じわりじわりとした侵入に、
不慣れな粘膜同士の仲違いをソコで感じながら、まだ快楽を感じるには程遠い刺激を逃がすように息を吐き、ただし
拒絶するように膣肉を引き締めながら、アオイの抽送に押し負けながら、牡槍を受け入れていく。

 「ユイさん、おなかの力抜けますか、きっとそのほうが楽ですから」
 アオイは少し苦しそうな表情をしているユイに優しく声をかける、内臓というものはそこに違和感を感じなければ、
その場所がわからないのもので、たとえば「胃が痛い」と思った時にはその痛みを覚えた場所にに胃があると初めて
痛覚によって知ることができる、ユイは今目線を下腹部に向けその様子を見ていた、アオイの秘部から出た牡槍は
ちょうど今半分ほどユイの秘部に収まっており、結合部ではアオイの牡槍の柄の部分を、ユイの秘唇が粘膜質の部分を
剥き出しにしながら、しっかりと咥えこんでいた、挿入前に見た牡槍の大きさと照らし合わせて、ユイはアオイの
牡槍の穂先が今、腹部のどこまでに刺さっているのかを、自分が今感じている熱の位置とさらに突き合わせ、これが
根元まで入ったらどこまで貫かれてしまうんだろうと、頭の中で想像をし興奮の燃え種にしていた。
 「はうぅっ、あんっ……、ふぅっ、ふぅっ」
 ユイはアオイの言葉を受け、腹部に余計な力が入らないように必死に試みるも、本能による防衛反応からか、
腹の力をすっと抜こうとすると膣壁を擦れる淫靡な刺激がダイレクトにユイに伝播し、反射的にさらに牡槍を
きゅうきゅうと締め上げてしまう、ユイはなるべく牡槍を意識しないようにアオイとはあさっての方向に視線を向け、
ゆっくりと呼吸するように心掛けた。
「ふぅ、ふぅ、ふひゃっう!?」
 ユイの奮励もあってか、一時的に膣肉の締りが緩み、それを見計らったかのようにアオイの牡槍は
ユイの膣内をさらに穿通していく、やがてその穂先はユイの卵管口にまで達し、これを軽く小突いた、
ユイは刺激を受けたことのない領域を一気に侵し尽くされる感触と、牝としての、最も神聖な部分の、
そこにつながる入口を突き立てられたため、腹部に電流のような刺激が走り、反射的にもう一度、
アオイの牡槍をこれまでよりもさらに強く締め上げた。
 ユイはその瞬間に悟った、ここが牝の最深であることを、そこは先ほどまで興奮の燃え種にしていた
あの部分よりは少し浅めで、そして感じる熱はさらに白熱的だった、膣全体で感じている、自分の拍動
とはまた違う、もう一つのリズム、差し込まれているのは偽物の雄槍だったが、拍動は確かに
アオイの物で、ユイはこの二つの拍動が生み出す不協和音が、確かに二匹を繋ぎ合せていることを
実感させた。
 「ユイさん……」
 アオイはかすかに微笑み、ユイの足を支えているのとは別のもう一つの前脚で、ユイの下腹部に触れ、
圧迫しない程度の力でゆっくりと撫でる、その手は本来はひんやりしているはずのアオイの手と違って、
とても温かく感じられた、身体の内側と外側、両方に温められて、ユイは少しずつ体の緊張を解いていく。
 「アオイちゃん……」
 ユイも少しずつ腹部の異物感には徐々に慣れてきたのか、アオイに微笑み返せるほどにはなった、首元の
触手を伸ばし、腹部に触れられてたアオイの前脚の上にそっと合わせる、触手に伝わる感触は、今下腹部
で感じているのと一緒で、二匹がパートナーとしての証明がここにあるということを、お互いの前脚と、
触手で指し示しているようだった。
 「ユイさん…… そろそろ動きますけど、大丈夫そうですか?」
 「うん、もう平気だから、一緒に気持ちよくなろうね、んうっ!?」
 アオイはユイが言葉を言い切る前にゆっくりと腰を引き始めた、もう一度二匹に伝わる、互いが擦れる
膚触り、二匹はお互いの性器の感触を楽しんでいた、ユイは腹部の熱がゆっくりと移動していき、それに
合わせて膣全体が反射的に緊張し、締めたくても牡槍のせいで締めきれず、膣肉がゆっくりと牡槍によって
外に引っ張り出されそうな感覚を、アオイは挿れるときはあれまでに拒んでいた膣肉が、今度は牡槍を引こうと
すると、逆にそれを許さないかのように、牡槍全体にまとわりつき、結果的に牡槍全体でユイの膣肉に
刻まれた襞の感触をこれでもかというほどに堪能させられた。
 挿入するときとは、まるで正反対の感触、二匹はさらに胸の鼓動を高鳴らせていく、アオイが徐々に腰を
引かせ、二匹の結合が解かれる寸前までに来たころには、ユイの淫唇がそれがさも名残惜しいかのように、
やわやわと穂先に吸い付いた、アオイの牡槍のほとんどがユイの体の外に出る、牡槍にユイの熱せられた
膣内とは違う外気の冷たさが感じられ、さらにべったりとコーティングされたユイの蜜の気化熱がそれに
拍車をかけていた。
 「最初はゆっくり、まずはユイさんに慣れてもらいますから」
 そういってアオイはもう一度牡槍の挿入を試みる、淫唇に食まれていた穂先を今一度前へと送りだし
膣口の入り口を探す、滑る粘液の感触を楽しみながら、膣前庭の入り口にあるくぼみを見つけると、
今度は角度を下向きに変えながらすべり込ませていった。
 「はぁ……はぁ……、アオイちゃんっ」
 当然ながら一度きりの挿入では蜜壺そのものが慣れているわけではなく、依然として膣肉はその拡張に抗うかの
ごとく、きゅうきゅうと締め上げる、しかしここでユイの往年の適応力の所為か、腹の力を抜くように意識
すると、壺に湛えた蜜のおかげもあって、するすると穂先は再度ユイの卵管口に突き立てられた。
 「はぅ……ううっん?」
 「その調子ですよ、ユイさん、そのエッチなアソコで私のめちんちんをどうぞ召し上がってください」
 そして、再びアオイはその腰を引いていく、二回目の引き抜きはユイにもわずかながらの快感をもたらして
いた、押し広げられていた膣肉は張り型を失い、徐々に元に戻ろうとするも、純潔だったころに元通りと
いうわけではなく、少しずつ、少しずつ、アオイの牡槍の形を、味を覚えていく、牡を知らなかった
そこは少しずつ穢されていくが、それが信頼できるパートナーによるものであれば本望だ、ユイは改めて
アオイが自分の共通の主人を持つパートナーであり、そして自分の処女を捧げることができたことに感玩の意を示して
いた。
 「アオイちゃん」
 花のような笑顔を手向け、意味もなく彼女の名を呼ぶ、何と甘美な響きだろうか、ただの固有名称の
はずなのに、ただの一匹の牝のシャワーズの物であるだけなのに、その響きはユイの脳の髄ですら侵し尽くすようだった。
 アオイちゃん、アオイちゃん、アオイちゃん。
 ゆっくりとした抽送、押し込み、突き立て、引き抜くたびに、ユイの膣は確実に穢されていく、"春"の
熱を鎮めるための行為のはずなのに、ユイはアオイに対して恋慕にも似た感情を抱き始めていた、それはもう発情の
発作による擬似的に産み出された感情なのか彼女自身にもわからない、ただこうしてアオイに抱かれていることよって
少しずつ彼女の心を灼き、昂ぶらせているのは間違いなかった。
 「ふぅっ……んっ、あぁんっ」
 やがてはユイの声に艶が入った音色が混じり始める、アオイの気遣いによってほんの少しずつではあったが、
媚肉が牡槍の味を覚え始めた、腹の中を押し広げられる刺激、そこを中心に体の中を染み渡る快感、膣肉の襞の
一つ一つが牡槍を舐めるように、それを消化しようと涎のようにじわじわと愛液を染み出させて、文字通り彼女の膣は
牡槍を食んでいた。
 
 「はぁっ……はぁっ……」
 それを見計らったかのように、アオイは腰のピストン運動を速めていく、アオイ自身もより強い快感を求めていた、
ユイの淫らな口の中の無数の舌によって、肥大化した淫核をなめとられる感触、押し込めば、それを歓迎するかのように
膣肉がうごめき、卵管口に突き立てるたびにその媚肉がちゅうちゅうと穂先に吸い付く、その感触をもう一度味わおうと、
腰を引いていくと、今度は逃がさんとばかりに淫核を膣肉がきゅっと締まっていき、穂先が秘部から出る寸前になると、
咥えこんだ秘唇ごと引っ張られるようになる、アオイは時折、挿入の角度を変えながら、ユイの秘唇を貫いていく、
下向きに入れれば次は上へ突き上げるように、はたまたずんっと、彼女のより深くを苛めるように深く腰を送り出したり、
しかしアオイがどのように挿入しても、ユイの膣はそれを温かく受け止め、違う刺激をアオイに送り返していく、
ユイは頬をほんのり桜色に染め、腰を突き出すたびに色の入った息を吐き、突き立てるたびににそれに合わせて
腹部の乳房を揺らす、桃色の耳や尻尾はくったりと脱力していて、引き抜くたびに秘部からは彼女の蜜がとろとろと、
何本もの光の筋を彼女の丸い臀部の上に作ってタオルに染みを作る、妖精のような容姿の彼女を思う存分に穢すことが
できる、その穂先で何度も何度も膣肉を押し広げ、彼女の身体に自身の淫核の味を教えこむ、
もうほかの牡では満足できないように……
 「あっ、あぁん、はうぅっ、あんっ」
 ユイはもうすっかりこの行為に適応しきっているようだった、口元からはかわいらしい舌と八重歯を覗かせ、
前脚で床に敷かれたタオルをぎゅっと握り、抽送を受けるたびに四対の乳房を搖動させながら、粘液を擦らせる音を
結合部から鳴らし、悦びに打ち震える声を空気に震わせる、高まる室温とともに、ユイは快楽の境地へと徐々に上り
詰めていく、それはアオイのピストンのスピード共に少しずつ早まる。
 「あぁんっ、あっあっ!あおいちゃんっ、もっとぉ、もっと強くしてぇ!」
 膣内を掻き回される性感、最初は気持ち悪さも感じていたものの、今はそんなことはもうなくて。
 「いやぁっわたしっ!なんかっ、なんかきちゃう!」
 今はただ、だいすきなパートナーにいっぱい愛されて。
 「ユイさん、私もそろそろっ……!」
 そして、それにこたえるかのようにいっぱい愛を返して。
 「や、ぁああっ!!ひゃあぅ!ああああっ!!」
 ユイは膣肉を激しく痙攣させて、アオイの牡槍を締め上げる、はじけたように絶頂に達した快楽はユイの全身を
駆け巡って、性感の幸福感を体中に刻み込んでいった。
 「んぅっ!ユイさんっ!そんな締め方されたらっ、くぅっ!」
 同時にアオイの牡槍は絶頂に達した膣肉の四方八方からの責めを受け、その持ち主の性感を一気に絶頂まで上り
詰めさせた、牝の物とは
また違う絶頂へのプロセス、アオイの牡槍もまたユイと同じように絶頂に達し、びくびくと震わせた、そして同時に
何者かが牡槍の中でこみ上げるような感触が伝わり、しかしその正体をつかめないままそれを放出させる―――


 「ああああっ!!いやぁっ何これぇっ!!」
 湿った空気のなか、つんさぐような悲鳴がこれを切り裂くユイは絶頂により小刻みに痙攣している靡肉に、
アオイの牡槍以外の灼熱の奔流が勢いよく叩き付けられた事により混乱の声を上げた、
それは確実に挿入されたアオイの牡槍から放たれているもので、まるでユイの腹を灼いてしまうような熱を持っている、
やがてそれはユイの膣全体に広がっていき、ユイのそこを徹底的に穢した。

 アオイの絶頂と同時に放たれた新たな奔流、ユイはまさか、と思ったがそうでなければ、下腹部の中で何かの説明が
つかない、アオイ本人はまだ絶頂が続いているようでいまだに牡槍をびくびくとさせながら、その異物を吐き出し
続けていた、やがてそれは牡槍と膣の間を通り、結合部から少量ながら外に漏れ出し、部屋の空気を新たに栗の花の香りが染めた、異物の正体をその目で確認した時、ユイはさらなる混乱と同時に、顔から一気に血の気が引いていくような
感触を覚える。
 「はぁんっ…… やだぁ…… うそぉ……」
 そのまさかであった、結合部から愛液と混じって漏れ出したそれはユイの愛液よりも濃い白で濁っている、アオイの
牡槍が震えるたびにそれは量を増しており、とろりとユイのふとももを伝ってタオルに垂れた、栗の花の香がさらに濃密
なものになり、ユイのフェロモンと合わさって、さらに芳醇なものへと熟成されていった。

 その光景は既に常識を超えて明らかに異常であった、本来、陰核からは出るはずもない精が確かに放たれているの
だから、先ほどアオイによって取り出された吸収体を視線を向け、あることを想いだし、蕩けていたユイの心は一瞬に
して恐怖に塗り替わった。
 (どうしよう、タマゴできちゃう!)
 それは懐卵することへの恐怖、彼女自身の、あくまで一トレーナーの所有物であることの枷と首輪、それは彼女たちに
野性のポケモン同士の競争から隔離し、人間社会での安寧を享受することを約束するための物、しかしこれが今ユイに
恐れを刻み込んでいる、今ユイの心では、タマゴを孕んだときにトレーナーにどう説明すればいいのか、見つかったら
どんな仕打ちを受けるのか狼狽している、そもそもこのような事態になってしまったこと、ユイには全く想像できて
いなかった、アオイは牝で、今膣内に入ってるそれは確かに"陰核"が肥大化したものであり、精を産み出し射出する
などついているはずもないのだから、しかし今ユイの鼻腔を満たしている生臭さは明らかに牡のソレであり、腹部に
感じている熱は、今まさにユイを孕ませようと必死に膣内を泳ぎ回っている精の熱だった、
もとよりタマゴが見つかったところで「これはアオイちゃんとの子です」なんて説明、非現実的で聞き入れてもらえそうにない、
もしかしたら、勝手にタマゴを作って来るような牝に育てた覚えはないと、タマゴもろとも捨てられてしまうかも
しれない、ユイは特にこれを危惧していた。

 絶頂と腹部に感じた精の熱で一時的に"春"の発作が解消され始めたユイは、頭を切り替え、まず腹部の精を外へと
出そうと考えた、タオルの横にはアオイが用意してきたアプリケーターとタンポンが置いてある、それを膣内に入れ、
愛液と同じ要領で精液を吸収させる、気休め程度ではあるが今はできそうなことをやるしかない、そのためにはまず
アオイに結合を解かせなくては、アオイに声を掛けようとして、首を彼女の方にむける―――

 アオイの表情はまさにユイは一度も見たことのないような貌をしていた、普段の清楚な印象を持つ彼女とは正反対、
紫苑色の目は情欲により濁り、光は全くなく、完全に上気したように頬は染め、口元はだらなしなくあいていて、
これまで享受したこのない快楽の所業か、涎の線が下へと向かって作られており、彼女の豊満な乳房にまで垂れていた、
ユイの視線を感じるとそのだらしない口元が少しだけ吊り上り、軽く息を漏らした。
 「あふっ、うふっ、うふふふふ……」
 壊れたように笑うアオイ、ユイは出しかかった言葉が喉の奥へと差し戻されてしまった、今の彼女は何を言っても
聞き届けてもらえない、そう本能的に察知したからである、アオイはもう完全に獣で、理性なんて遠いどこかへと
飛んでしまっていた、ポケモンの牝の"春"の特性の一つ、一方の牝が"春"迎えている牝のフェロモンを嗅ぎ続けている
と一方にも"春"の発作が表れてしまう特性、よりにもよってこのタイミングで起きてしまうとは、もしくは最初から
そうであったのかもしれない、兎にも角にも、こうなってしまえばアオイが身体的にも、精神的にも性的な欲求が
解消されなければ収まることはないだろう。
 「ねぇ、ユイさん、あかちゃん、何匹欲しいですか?」
 ―――もうそこにいるのは"儚い"印象を持つ人魚などではなかった、ただ本能の赴くままに組み敷いている妖精へ受胎を
試みる種牡と化している、ユイは"あかちゃん"という言葉にびくりと体を反応させ、何とかこの獣から逃れようと
身体をよじるも、下腹部の中で牡槍と敏感な部分が擦れてしまい、情けない声を漏らして、アオイに不敵な笑みを
浮かべられながら取り押さえられてしまうのだ。

 「ユイさん、牝の仔って残念な生き物ですよね」
 アオイがゆっくりと腰を引き始める、じりじりとした刺激を受けながら、ユイはアオイが事情を理解し、牡槍を
引き抜いてくれるのだと、淡い期待を抱くがそんなことはなく、穂先が膣口にまで引かれた後に、アオイは勢いよく
ユイの最奥めがけて腰と腰を打ち付ける。
 「ああんっ!!」
 「そう、心は嫌がっていても、こうやって突かれて」
 先ほどのじわりとした刺激とは一転、今度は股間から腹部までを一気に貫かれるような刺激、突沸したかのように
冷められていた性感は一気に高められ、ユイの膣肉は軽い絶頂にいたりびくびくと喜びの意を示す、それはまるで、
突如訪れた来客を歓迎するかのようで、アオイの牡槍からもう一度吐精をさせるのに十分だった。
 「こうやって種付してあげると、こころもからだも勝手に嬉しくなっちゃうんです」
 卵管口に突き立てられた牡槍による二度目の射精、すでに一度出した量だとは考えにくく、牝の聖域に直に大量の
種汁が注がれていく、ユイの卵管口は絶頂と精の熱によりかたく閉ざされた入り口を緩ませ、アオイの穂先に
覆いかぶさるようになる、それは紛れもなくユイの"牝"が本能に従って、精を求めている証拠だった。

 「もぅっ……もうだめ……」
 「ふふっ、だめではないですよ、ユイさんのタマゴ穴がパクパクして喜んでるのわかりますから、今のでタマゴがもう
一つできたと思うとなんだか興奮してきませんか?」
 ユイはもう半ばあきらめていた、気持ちは拒否をしていても体はもう自身の制御の管轄外だった、その上アオイは
まだ充足される様子はまだない、今のアオイの"ベース"が牝である以上、何度絶頂を迎えても牡のように熱は冷める
ことはないのだから、ユイはひたすらアオイから解放されるまで、ひたすら性器を蹂躙されるしかなくなっていた、
アオイは射精が終わった牡槍を抜くこともなく、再びピストン運動を再開させる、刺激に慣れてきて物足りなくなって
きたのであろうか、アオイは跨っているユイの片方の太ももに自身の愛液を塗りたくるかのように秘部を擦りつけ始めた。
 「はぁっ、はぁっ、ユイさんの毛が私のアソコに擦れて気持ちいいです、わたしのにおい、ユイさんにいっぱい
つけてあげますっ、嬉しいですよね」
 アオイが腰を振るたびにユイの太ももを挟み込んだ彼女の秘裂は、ユイの体毛を粘液で汚し、摩擦によって赤い粘膜が
めくれ上がっている、ユイは内ももに熱いぬめりに舐められるような感覚を覚えたが、それ以上に下腹部を抉られる
刺激が脳を支配していてほとんど気にならなかった、彼女は快楽により徐々に意識が手放されていくようだった、
アオイが秘肉を貫くたび、喉の中でで色のこもった声を鳴らし、絶頂を迎えるたび、蜜壺から潮を吹き、襞を蠢かせ
アオイに射精を促す、そして仔袋に精を注ぎ込まれる感触を覚えると、耳をピクリとさせ、ふと我に返ったようになるが、
それは一瞬のことで、卵管に広がる温かさが染み渡ると、すぐさま恍惚によって意識は支配されてしまうのであった。


 「さすがに、お疲れですよね、今日はもうおやすみにしましょうか」
 それはアオイの精液を膣で受け止めた回数が両前脚の指で数えるのを諦めるほどになった頃合いだった、
ユイはもうすでに喘ぎ声をあげる気力すら残っておらず、ただ明後日の方に視線を向け、ただ腹の中を卵を求めて
泳ぎ回る精の熱に茫然自失していた、アオイはようやくゆっくりと牡槍を引き抜く、ユイの媚肉はもう先ほどの様に
アオイの牡槍を締めるようなことはなく、すんなりとアオイの牡槍は引き抜かれた、凌辱を受けたユイの秘唇はもう
前のようにぴったりと閉じることはなく、赤い粘膜を露出させ、粘膜の合わさっている部分からは淫核がその存在を主張
している、ユイの呼気に合わせて粘膜の奥の媚肉もまた呼吸するようにうごめき、そのさらに奥にあるアオイに牡槍に
よって開発し尽くされ、牡槍が抜かれた事による喪失感ですら快感を感じる蜜壺からとろりと精液が漏れだす、
アオイはそれを前脚の指で掬い、
 「ユイさん、仲間外れはダメですよ、みんな大切な赤ちゃんの素なんですから」
と言い、精液の付着した指をユイのグロテスクに成り果てた秘部に差し込み、擦りこむようにゆっくりと粘った水音を
たてながら膣壁を撫でた、媚肉を撫でられユイは体をピクリと動かし、アオイの指と膣壁の隙間から精液を漏らした。
 「もうっユイさん、あかちゃんの差別はダメですよ、ちゃんと"栓"をしてあげないとだめですね」
 そういってアオイ床に敷かれたタオルの横に置いてある、アプリケーターを手に取る、そしてその先端をユイのまたぐ
らの間にある粘膜の間にゆっくりと差し込んだ。
 「ユイさんって、先ほどこれを使って赤ちゃんの素出そうとしたんですよね?」
 「んっ……んぅ……」
 ユイは何故アオイがユイが"行おうとした"ことを知っているのか、それすら疑問に思うことなく軽く呻く、
それはもう行為中の色の入ったものでなく、ただ無機質の異物感に怪訝するだけの物、アオイはアプリケーターが十分に
挿入できた事を確認した後、アプリケーターの台座のレバーを押し上げた。
 「はぅっぅん…… 」
 当初は精液を外に出すために使うつもりだったタンポンが、今は精液を外に漏らさないための栓になっている、ユイは
すぐにでも取り出そうと思い、アオイがアプリケーターを引き抜いた直後のタイミングを見計らって触手を下腹部に
向けていたが、その試みはアオイの一言によって打ち砕かれた。
 「うふふっ、ユイさんってば、タンポンを使って赤ちゃんの素を出そうとしても手遅れですよ?精液は中に出したらそれだけで孕んじゃうんですから」
 ユイにとっては聞きたくない言葉だった、ユイ自身も悟っていた、タンポンを中に入れたところで、
卵管に直接注ぎこまれた精液は外に出すことはできない、ただ少しでも、可能性を減らすためだったのに―――
 アオイはユイに寄り添うように横になる、
 「今日はもうお疲れでしょう、発情期はまだまだこれからなんですから、明日からまた頑張りましょう?おかあさ
ん?」
アオイは"おかあさん"の部分を強調するようにユイに囁きかけた、その言葉を聞いてようやくユイは完全に意識を
手放していく、ゆっくりと瞳が閉じる、黒によってフェードインしていく、身体が重くなり、背をつけているタオルの中に沈み込んでいく、最後にその腹の中で新しい命の息吹を感じながら……

 ユイの眠りは肌を突き刺すような冷たい空気によって覚まされた、身体というものは外部の異常から身を守るために
眠っていても周囲の環境によっては目を覚ますことができる、意識だけ目覚めていた体も徐々に四肢に力がみなぎり
ゆっくりと身体を起こす、何かよくない夢を見ていたのであろうか、寝汗が外気によって冷やされ、目覚めたばかりの
体を震わせる、ユイは思わずかぶっていた布団の中に戻った、ぼんやりと夢を見た記憶があった気がするが、
結局は"気がする"で夢の内容までは思い出すことはない、夢というものはそういうものだ。

 (う~、寒いなぁ)
 少しでも目覚めた体を温めようと、前脚同士、後足同士を擦り合わせる、するとどうだろうか、何やら太ももの間で
ひやっとしか感覚がしたのだ、単なる寝汗だと思っていたが、この部分だけ体毛がじっとりとしている。
 (あっ、少し漏っちゃったかな……)
 ユイはそれが愛液であるとすぐに理解した、寝汗の理由は発情期がやってきたのかとも同時に悟る、そして例のアレを
取りに行くために自分に鞭を打ち、もう一度起き上がる、そしてふと窓が視界に映ると、どうやら外は雪が深々と
降り積もり、白銀によって染まっていたのだった。
 (わぁ、すごい降ってるなぁ)
 そんなことを考えながらユイは例のアレが用意されてあるトイレへと足を進める、アオイとトレーナーと三人で、
楽しく雪だるまを作る事を思い浮かべながら。
 




あとがき

 ここまでご拝読いただきありがとうございました、今回は前回の情欲の源泉の世界観を引き継いだまま、
私自身が書きたかったシチュエーションを書かせていただきました、しかしながら、だいぶ長い期間で
書いていたので、途中途中で表現が少しおかしかったりした場面もあります。
 作品について補足しますと、ポケモンには年に二回、半年周期で発情期が訪れ、
その時期は個体差があるということにしています。
 今回ではアオイちゃんが春、秋、ユイちゃんが夏、冬といった具合です。
 また、現在では発情期中に起こる変化については、現実の動物をモチーフとしてさせていただいます、
作中に登場した「ロードーシス」なんかがそうですね。
 実際に調べて見つけた時に「これはかわいい!」と思いまして、是非これを取り込んだお話を書いてみたい!
と思って生まれたのが今回のお話でございます。
 長々と失礼しましたがあとがきはここまでとさせていただきます、これからもまたどこかでよろしくお願いします。



ご意見、ご感想お待ちしています

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  • 読ませていただきました。やはりブイズはいい…。
    終盤あたりのアオイさんに驚かされましたが…夢でよかったw
    いつも楽しみにしております。頑張ってください。
    ―― 2015-08-08 (土) 21:27:32
  • ――様>
    ご感想ありがとうございます、わたくしは基本4足スキーな人なので、
    ブイズに出会うことができて本当にうれしく思っています、今回書きたかったネタは
    夢落ちにする、またはパラレルにしなければ続きを書こうと思った時に支障が出てしまうので
    今回は夢オチとさせていただきました、ベタな展開ですが書きたい部分は最低限書くことが
    出来たので楽しかったです、今年中には少なくとももう一、二本SSをあげる予定で
    頑張ります、今回もコメントありがとうございました、応援していただいて胸がドキドキするほどとても嬉しいです、お互い、これからもwikiを盛り上げるため一緒にがんばりましょう、またよろしくお願いします。
    ――ゆっティ ? 2015-08-08 (土) 22:41:42
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Last-modified: 2015-08-07 (金) 19:30:59
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