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夏の日の思い出~last summer~6

/夏の日の思い出~last summer~6

長編小説

人×ポケです。(注意 肛虐のシーンがありますので苦手な方はお控えください) 作 ピカピカ


<第13話 もう一つの嘘(前編)>
静まり返った夜・・・。
俺とリムは学校の屋上にいた。リムへの罪滅ぼしのために俺は今、禁忌・・・って程でもないが行為を行おうとしている・・・。
でも、仰向きに寝かせて顔を少し紅潮させているリムを見て、俺は頭の中で思った。
(俺は多分リムへの罪滅ぼしなんかじゃなく、今はただリムと一緒に居たいだけなのかもしれない・・・)
普段からリムとは一緒にいる。だけど今は何かが違うんだ・・・。
と、そんな考えを頭の中で交差させていると、リムが俺を見て言った。
「アノン・・・私少し寒くなってきた・・・抱きしめて・・・」
「お、おう・・・」
俺はリムの言われたとおり、リムの背中に手を回して抱きしめる・・・するとリムも俺の背中に手を回して抱きしめ返してきた・・・。
「んっ・・・アノンの体・・・あったかいよ・・・」
「リム・・・」
「アノン・・・キスして・・・」
俺は少しだけ体を離し、リムに顔を近づける。リムは目を閉じて俺を待っていた。
徐々に俺達の距離は近くなり、やがて・・・二人の唇は重なり合う・・・。
「んっ・・・」
リムは少しだけ声を出して、喘ぐ。俺とリムは互いに舌を絡ませて、唾液の交換などをする。
お互いの熱い息がかかり、興奮はより一層高まる。俺はその興奮に耐えられなくなり、リムの胸の辺りに手を動かし、浴衣越しに胸を触る。
「あっ・・・アノン・・・そこは・・・ダメ・・・」
リムは口を離してそうは言うものの、顔が少し笑っていてまるで説得力がない。
俺は次に浴衣を腰の辺りまで下ろす。そして再び胸を触り、揉み始めた。
「ふゃぁっ・・!?だ、ダメだってそこはっ・・・ぁんっ・・・!!」
リムは喘ぐ・・・俺は自分の高まる感情を抑える事が出来なくなり、リムの赤く勃った胸の突起物に舌を這わせた。リムのような普段、体が毛などで覆われていないポケモンは興奮したりすると、秘所や突起物などが露になるって以前ラフから借りた本で読んだ事があった・・・。だから今こうして俺はその突起物を弄くることが出来るわけだ・・・。
「ひゃぁんっ・・・!!んんっ・・・あっ・・・」
リムは今まで感じた事のない快感に声を出さずにいられないらしく、口から涎が垂れていた。
「ほら、こんなに可愛いのに涎なんか垂らしちゃ駄目だぞ・・・」
「・・・!!何こんな時に冗談っ・・・んんっ・・・!!」
俺は涎をリムの顔に舌を這わせて舐めとる・・・リムは体をビクッと震わせた。そして俺は舐め取ったついでにリムとキスをする。胸の突起物を指で刺激しながらリムと舌を絡める・・・リムは俺の舌を噛まないようにと舌だけをだして俺と絡める。
「ぷぁっ・・・さて・・・次に行くぞ・・・」
俺は口を離し、リムの胸に顔を近づける。そしてリムの胸に顔を埋める。
「ア、アノン・・・?」
少しうろたえるリムをよそに、俺はリムの胸の突起物に舌を少し這わせた後、突起物を口に含む。
そして口に含んだ突起物を舌で転がしながら吸う。

チュッ・・・チュウ・・・

「っあ・・!!にゃっ・・・アノンっ・・・!!らめぇ・・・!!」
呂律が回っていないリムの言葉に俺は更に興奮を高め、吸う力を少し強くする・・・。

チュゥゥ・・・ジュッ・・・

「んんっ・・・!!んっ・・・!!」
リムは声を漏らさないようにと口をへの字に曲げて我慢するが、俺は胸に与える刺激を強くする・・・。空いている手で片胸を揉みほぐし、更に指で突起物を刺激する。そしてもう片胸の突起物を吸う力を更に強くし、突起物を甘噛みする。
「ふにゃぁぁっ・・・!!アノンっ・・・激しすぎるよぉっ・・・!!」
リムは更に顔を真っ赤にし、体をビクビクさせる・・・いつもはそんなに出ない猫声が出るほどリムは感じているらしい・・・。俺はその行為をしているときにふと股間の辺りが湿っている事に気がついた。
(・・・?もしかして・・・)
俺は行為をやめ、リムの浴衣の下をめくりあげようとする。
「あっ・・・!!アノンっ・・・ダメッ・・・!!」
リムが手を押さえての抵抗も虚しく、俺はいとも簡単に浴衣をめくりあげた。
リムの秘所からは少量の愛液が垂れており、それが浴衣、俺のズボンを通して湿り気を帯びていたのだ・・・。リムは手で顔を隠して、恥ずかしさも一緒に隠す。
俺はそのまだ弄くられた後もない綺麗なピンク色をした秘所に惹かれるように、舌をいつの間にか這わせ、膣口を舐め上げていた。

ピチャ・・・ピチャァ・・・

「あんっ・・・!!き、汚いよぉ・・・そんな所・・・」
「そんな事ないって・・・凄く綺麗だよ・・・リムのここ・・・」
俺がそう言うと、リムは俺を見ながら薄っすらと目を開けて体をビクビク震わせていた・・・その目には少しの涙が溜まっていた。
リムの秘所を舐め上げるたびに、秘所からは愛液が漏れ、俺の口元を濡らしていく・・・俺は次にリムの秘所にぴったりと唇を押し付け、舌を入れながら愛液を啜る・・・。
舌を入れた瞬間ビクッと体を震わせたリムは喘ぎ声を再び漏らす・・・。
「んぁぁっ・・・!!ダメ・・・だよぉっ・・・そんなに吸ったら・・・」

ジュル・・・ジュル・・・ジュルル・・・

「・・・・!!・・・・ッ!!」
リムは俺が愛液を啜る度に体を震わせる・・・そのあまりの快感に声も出せない状態になっていた・・・俺はリムの膣(なか)を舐めまわし、舌を出し入れする。
「・・・・つあっ・・!!いっ・・・いいっ・・・も、もうダメッ・・・!!」
リムがそう言った瞬間、リムの体が仰け反り、秘所から愛液が多量に放出され、それは俺の顔に満遍なくかかる。何とも言えない・・・しかし癖になりそうな味である・・・。
「はぁっ・・・はぁっ・・・!!」
リムは呼吸が荒く、息切れを起こしていた。
(少しやりすぎたかな・・・)
そう思った俺はふと目線が下に向く。そこで俺が見たものはリムのもう一つの穴・・・。
快感により開閉を繰り返すそのリムの蕾は俺の興奮を高めた。俺はリムをうつ伏せに寝かせて、蕾を良く見る・・・。リムは、まだはぁはぁと息が荒く、今何をされているかも分かってない様子だった・・・。
俺は知らず知らずの内にそのリムのお尻に頬擦りをする。もう完全な変態になってるな・・・これは・・・でも今はどう思われてもいい・・・。
頬擦りをするたびにリムは目をギュッと瞑って体をビクビク震わせる・・・。そしてさっき顔にかかった愛液を蕾の周りに塗りたくる・・・。
俺はズボンを脱ぎ、自身の肉棒をリムの蕾へ近づける・・・そして蕾へと肉棒が宛がわれ・・・
「リム・・・さきに言っておく・・・ごめんっ・・・!!」

ズブブッ・・・ズプッ・・・!!

「ああぁぁぁぁっっっ!!」
リムが大きく悲鳴に似た声をあげる。俺は辺りに気がつかれたら不味いと思い、リムの口を右手で塞ぐ。
「ふむぅっ!!むむむむぅぅっ!!」
俺は右手で抑えながら、余った左手で腰に手を置きリムの蕾を自身の肉棒で乱暴に押し込む。俺自身も慣らしていない所為か、少し痛む・・・。

ズズ・・・

肉棒が押し込まれ、出し入れされるたびにリムは喘ぐ。
「んんっ・・・!!ふぐぅっ・・!!」
リムは涙を流し、それは俺の手の甲にかかり、リムの口から零れた涎は俺の手の内側につきベットリと濡らす。俺はそれを可哀想に思いながらも腰を振り続ける・・・。
「んっ・・・んっ・・・むぅっ・・・」
段々リムの声は小さくなっていく・・・さっきよりリムの腸液のおかげか、スムーズに動くようになりリムも少しずつ快感を得られるようになって来たのだろう・・・。
俺はさっきよりも肉棒を奥へと押し込み、腰を振る。

ズッ・・・ズッ・・・!!

「んんっ・・・!!ふむぅっ・・・!!」
リムは押し込められた瞬間更に大きく喘いだが、俺が腰を振り始めると再び声の大きさが戻っていった・・・。俺はもういいだろうと思い、右手を離す・・・。そしてリムの腰に両手を置き、腰の振りを早くする・・・。
「ふぁっ・・・うあぁぁっ・・・んんっ・・・」
リムは舌を出して喘ぎに喘ぐ。その声からは苦しみはあまり聞こえない・・・むしろ悦に浸っているようだった・・・。俺はそろそろ限界が近づいてきた・・・もう出そうだ・・・。
「うぐっ・・・!!やばいっ・・・もう出るっ・・・!!」

ビュク・・・ビュルル・・・!!

「・・・・!!」
俺は抜こうと思っていたのに中に出してしまった・・・。
中で勢い良く精が放たれてしまい、リムの蕾の中を汚す。リムは精が放たれてブルッと体を震わせ目をギュッと閉じて涙を流した・・・。そして蕾の中からコポコポと精が垂れ始めていた・・・。
その様子を見て俺は最初から感じていた罪悪感がより一層強まった。
「ご、ごめん・・・リム・・・!!俺、こんな事して・・・」
俺がそう言って謝ると、リムは苦しそうにしながらも体を起こし、俺を見て言う。
「もう・・・やりたいんだったら・・・言ってくれれば・・・いいのに・・・はぁ・・・」
息を荒くしながらも・・・そしてこんな酷いことをされたのにも関わらず、リムはそう言ってくれた・・・。俺は頭をうつむかせてもう一度言った。
「リム・・・本当にごめん・・・」
「謝るくらいだったら・・・次はここにアノンのをちょうだい・・・ね?」
そう言ってリムは仰向きに寝転がり秘所を指差す・・・。
俺は頷いてリムに覆いかぶさった・・・。

<第13話 もう一つの嘘(前編)終> 

<第13話 もう一つの嘘(後編)>
「・・・なぁ・・・本当に俺なんかでいいのか・・・?」
「大丈夫・・・私はアノンじゃなきゃ嫌なの・・・だからお願い」
「リム・・・分かったよ・・・」
俺はさっきの行為で大分慣らした肉棒をリムの秘所に近づける。
リムは俺のそれを見て少しだが体を震わす・・・やはり初めてだから恐れもあるんだろうな・・・。
だけどそこは俺がリードしてやらなきゃいけない、男としてそれは当然の事だからな・・・。
俺は肉棒を秘所に宛がう。それだけでリムは目をギュッと閉じて、体をビクッと震わす。
俺は少しずつ秘所に肉棒を入れながら、リムとキスをする。
「んんっ・・・うぅ・・・ん・・・」
リムは少しではあるが目を開けて俺を見る・・・俺とキスをして大分落ち着いたのか、リムは俺の背中に手を回して弱い力で抱きしめる。

ズ・・・ズズ・・・

「う・・・あぁ・・・やばい・・・」
「アノン・・・私の事はいいから・・・」
そうは言っても俺自身、相当やばいんだけど・・・このまま一気になんて行ったら俺のほうがどうにかしてしまう・・・。やっぱり少しずつ慎重にやっていかないと・・・。
しばらく俺はゆっくり肉棒を入れていくが、途中で壁のようなものに当たってそれ以上進めなくなる・・・。これがリムの初めての証とも言える処女膜か・・・。
「リム・・・どうする?やっぱりここでやめておくk・・・」
「ダメ・・・!!私なら大丈夫だから・・・お願い・・・アノンのをもっと奥に・・・」
「・・・分かった・・・」
俺はその膜を破るように肉棒を更に奥へと押し進めていく・・・膜が破けるとブツッと音が鳴り、リムはビクッと震えて表情を歪めた。
「・・・ッ!!」
「大丈夫か!?痛いんだったら無理しなくても・・・」
リムは無言で首を横に振る・・・。
確かにもうここまで行ったら後は進むだけ・・・でもこれ以上リムが苦しむのも見たくない・・・。
だったら俺は・・・早く進んでリムを落ち着かせればいいんだ・・・。
俺はもう迷わず、肉棒を奥へと進めた・・・。
「あぁっ・・・!!どんどん奥にっ・・・アノンが・・・」
リムは進んで行くたびに喘ぐ・・・そしてやっとの事で俺はリムの最も奥の方まで辿り着いた・・・。
「全部・・・入ったな・・・」
「うん・・・嬉しいよ・・・アノンがこんなに奥まで・・・」
「リム・・・動いていいよな・・・?」
リムは笑って俺の言葉に頷く。俺は静かに腰を振り始める・・・。
「うぁぁ・・・」
「くぅっ・・・キツイ・・・な・・・」
俺が腰を振るたびにリムの膣(なか)は俺を容赦なく締め付ける・・・それがまた快感へと繋がっていく・・・気づいたときには俺はもう一心不乱にリムを突いていた・・・。
「あっ・・・あっ・・・!!アノンッ・・・アノンッ・・・!!」
「リム・・・リム!!凄く・・・締まってるよ・・・気持ちいいよ・・・」
「う・・・ん・・・私も・・・気持ちいいよっ・・・」

ジュプッ・・・ジュプッ・・・

次第に俺達の繋ぎ目からは水が弾けるような音がして辺りにそれが響く・・・もう俺達は辺りなんて気にしてはおらず、ただ快感という波に溺れていた・・・。
「んっ・・・にゃぁっ・・・!!私・・・イきそうだよぉっ・・・アノン・・・」
「・・・ぐっ・・・俺もそろそろ出そうだっ・・・」
リムと俺は互いに快感を得て、絶頂を迎えようとしている・・・。
俺は今度ばかりは抜こうと心の中で思っていた・・・。
「・・・ふぁっ・・・も、もうダメッ・・・イクッ・・・!!」
リムは俺より先に絶頂を迎えた・・・そしてその瞬間リムの膣(なか)は俺をキュッと締め、俺自身も絶頂を迎えそうになる・・・。
「・・・リムッ・・・!!そ、外に出すよ・・・」
「・・・!!ダ、ダメッ!!中に欲しいのっ・・・!!」
リムはいきなり絶頂を迎えた後だと言うのに強い力で俺を抱きしめ、肉棒を抜けないようにした。
「えっ・・・!?おい、リム!!駄目だって・・・離せ・・・うああっ・・!!」
抱きしめられた反動で俺の肉棒は奥まで押し込まれ、そして絶頂を迎えてしまい、リムの膣(なか)に精を放ってしまった・・・2回目だというのに俺の肉棒は衰えを知らずに大量の精を放っていた・・・。

ドクッ・・・ドクッ・・・!!

「ハァ・・・ハァ・・・アノンが私の中に沢山・・・嬉しいよぉ・・・」
「リム・・・良かったのか・・・?」
「・・・うん・・・これで私とアノンは結ばれたもん・・・」
「・・・はぁ・・・リム・・・お前って奴は・・・」
俺は少しだけため息をつく・・・そして静かにリムの頭を撫でる・・・。
リムは俺に撫でられて嬉しそうにした・・・。

それから数十分後・・・
「・・・やばいな・・・」
「・・・やばいね・・・」
俺達は同じ事を言った・・・よく見てみれば俺とリムの衣類には精液、愛液などが染み付いて匂いを放っていた・・・。
「・・・こりゃあ母さんに怒られるな・・・」
俺は母さんに怒られる様子を頭に思い浮かべながら、母さんに言われた事を思い出していた・・・。
(襲うんじゃないよ・・・)
俺は今、母さんの言っていたことをやっと理解できた・・・。
すみません、襲ってしまいました・・・(汗)
「まぁ、しょうがないよね・・・お母さんにだってちゃんと伝えれば分かってくれるよね・・・」
「・・・そう願うか・・・さて、行かなくちゃな・・・もう夜も遅いし・・・」
俺が立ち上がろうとすると、リムがそれを止めた。俺はリムの方を見て頭の上にクエスチョンマークでもたっていそうな顔をした(ようするにちょっと、とぼけ顔)
「どうした?」
「あのね、行く前にアノンに言っておかなきゃいけない事があるの・・・」
「・・・?何だよ?言ってみろよ」
俺がそう言うと、リムは顔を少し紅潮させて俺を見て言った。
「あ、あのね・・・数日前に喧嘩した日があったよね?」
「んっ?あ、あぁ・・・そういやあったな」
俺がリムを犯す夢を見た日だな・・・でもそれが一体何だって言うんだ?
「実はあの日ね・・・ずっと黙ってたんだけど・・・」
「?何を・・・」
「あの・・・あの日・・・実はアノンと私・・・交わってはいないけど・・・行為をしちゃったんだよ・・・でも、やった後恥ずかしくなっちゃって時計の時間をずらしたの・・・」
「・・・は!?それって・・・本当か・・・!?」
「う、うん・・・だから私アノンに謝らなきゃって・・・ごめんなさい・・・!!」
「・・・は、はは・・・マジかよ・・・」
俺は今までずっと勘違いしてたって事か・・・。つーかそれでもめっちゃ恥ずかしいな・・・おい・・・。
「それと・・・後もう一つ・・・」
「!?ま、まだあるのか?」
「えっとね・・・花火が始まる前にイナから聞いた話のことなんだけど・・・」
「・・・あぁ・・・俺とイナがキスしたって話か・・・だけどそれは俺が悪いだろ?」
「うん・・・と・・・そうかもしれないんだけど・・・」


花火が始まる数分前・・・
「えっ・・・!?イナ・・・アノンとキスしたの!?」
「うん、したよ」
私はそれを聞いて悲しくなった・・・怒りまで込み上げてくるほどだった・・・。だけどその後にイナは言ったの・・・。
「でも、アノンは覚えてないのね・・・記憶力の良いあのアノンが・・・」
「ど、どういう事・・・?」
「リムも覚えてないんだ・・・まぁ、当然と言ったら当然よね・・・小学生の頃の話だもの・・・」
「しょ、小学生・・・?何かあったっけ・・・」
私はまったくと言っていいほど忘れてしまっていた・・・。するとイナはそれを察したかのようにニッコリ笑って言った。
「ほら、昔約束するとき私達4人の決まりがあったでしょ?約束したその人にキスするって・・・」
「・・・!!」
私は言われてやっと思い出せた・・・そういえば最近約束事なんかしなかったから全然忘れてた・・・と言うよりは大人になっていくにつれてそれが恥ずかしくなってやめたような気が・・・。
「で、でも何で今それを・・・」
「・・・何となくよ」
「はい?それだけ?」
「そうよ・・・あの時のアノンの顔といったら面白かったんだから。それに・・・」
「それに・・・?」
「私が好きなのはラフだから・・・アノンは確かに友達としては凄く好きだけど・・・でもラフ以上には好きになれないから・・・。もしかしてリム、妬いた?」
私は図星を言われて頷いてしまった・・・。イナはまたニッコリ笑って言った・・・。
「大丈夫よ・・・アノンが好きなのは私じゃないから・・・」
「えっ・・・?」
「何でもないわ・・・さてそろそろ行かないとね・・・」
「う、うん・・・」
私が少し俯いていると、イナはこんな事をいったの・・・。
「ねぇ?リム・・・もしアノンがそんなに好きだったらさ・・・ちょっと私の案に乗ってくれる?」
「・・・?う、うん・・・いいけど・・・」


「って言うわけ・・・」
「・・・」
はい、すっかり俺は忘れてました・・・そういうわけだったのね・・・イナ・・・。
「それで、花火が始まってあんな事を・・・」
俺の問いかけにリムは頷く。
「・・・でね・・・私、怒ってないから・・・アノンが嘘ついたこと・・・だって私が嘘ついてたんだもの・・・」
「リム・・・」
俺は再びリムの頭を撫でる・・・。リムは俯けていた頭を上げて俺を見た。
「これでお相子・・・だろ?」
俺がそう言うと、リムは笑ってくれた。やっぱりリムには笑っていてほしい・・・。
「ははは・・・」
もう今までの事が・・・嘘みたいで・・・笑うしかなかった・・・。
リムもクスクス笑っていた・・・。そしてしばらく笑って俺は言った。
「・・・帰るか?リム・・・」
「うん!!」
リムは元気に頷いてくれた。俺はそれに笑顔で応える。
俺達は学校を出た・・・俺は疲れているであろうリムをおぶって帰路を歩いた・・・。
「・・・リム・・・」
「スースー・・・」
リムはやはり疲れていたのか俺の背中で眠っていた・・・。
俺は夜空を見上げる・・・遠くの方からはまだお祭りの音が響いている・・・。
そして夜空はその賑やかなお祭りとは違って静かに星たちが燦燦(さんさん)と輝いていた・・・。
その星空はあの事件の日に見た星空と同じくらい綺麗だった・・・。

そして俺はその夜空を見てある決意をした・・・。

「・・・リム・・・俺、決めたよ・・・」
俺は夜空を見上げたまま寝ているリムに呟いた・・・。
「俺、また泳ぐよ・・・もう一度あの場所に戻るんだ・・・ラフやイナ、そしてリム・・・お前と一緒に・・・」
俺のその決意にリムは応えてくれたのか俺の服をギュッと掴む・・・。俺はそれに静かに微笑む・・・。
「明日から練習再開・・・だな・・・」
俺は明日から再び夢に向かって泳いでいく・・・なんてな・・・。

その時、アノンには見えなかったがリムは少し微笑んでいた・・・。
<第13話 もう一つの嘘(後編)終>

<第14話 新たな決意>
ーガチャッ・・・ー
「・・・・・」
「・・・・・」
えっと・・・あの後、家に帰った・・・ドアを開けて家に入った。
母さんがいた・・・俺の背中で寝ているリムと俺を交互に見て、何も言わずにため息混じりに笑って迎え入れてくれた・・・。
俺はその何も言わなかったけれど俺の事を理解してくれた母さんに感謝した・・・。
そして俺は家に入ると、居間に行った。その時リムも目を覚ました。
「・・・ひとまずお風呂に入ってきなさい・・・話はそれからでも遅くないから・・・」
俺は無言で頷いて風呂場へ向かい、リムもそれについてきた。
風呂場で俺は衣服を脱ぎ、リムと一緒に入る・・・。もう既に交わってしまったんだから風呂なんて一緒に入っても全然気にしない・・・まぁ、さすがにタオルで下半身は隠したけど・・・。
風呂のお湯は熱かった・・・まるで俺達が帰ってくる時間帯を分かっていたかのように丁度沸かさっていた・・・。そして俺達は一緒に湯船に浸かった・・・。
「・・・リム・・・?」
「何?アノン・・・」
「リムは後悔してないか・・・?俺なんかとやって・・・」
俺がそう聞くと、リムは笑うように言った。
「何言ってるの?後悔なんてしてるわけないよ。だって私はアノンの事が大好きだもん・・・」
「・・・そっか・・・そうだよな・・・俺も後悔してないよ・・・俺もリムの事が好きだからな・・・」
そう言って俺達は湯船に浸かりながら向かい合って軽いキスを交わす・・・。
それから数分経って俺達は風呂から出た・・・リムをタオルで拭き、その後に自分の体を拭く・・・髪はある程度タオルで乾かしたから大丈夫だろう・・・。
そして俺達は母さんのいる居間へと向かった。母さんはテーブルにある椅子に座ってお茶を啜りながらこっちを見ていた・・・よく見れば俺とリムの分もあった。そして俺とリムは椅子に座る。そして母さんがお茶を置き、先に喋った。俺はお茶を啜ってそれを聞こうとする。
「・・・気持ちよかった?」
ーブッ!!ー
俺は口に入れていたお茶を勢いよく吐き出した。そしてお茶が口元に零れる・・・。
俺は慌てて口を拭き、母さんに言う。
「な、何言ってるんだよ!?き、気持ちよかったって・・・!!」
俺がそう怒鳴るようにして言ってる間、リムは顔を俯かせて顔を真っ赤にしていた・・・。
母さんはニコッと笑って俺達を見る・・・。
「冗談よ、冗談。でもあなた達やっちゃったんでしょ?だったら母さんはそれをとやかく言いはしないわ・・・ただ、あなた達が後悔しるんだとしたら、母さんは黙ってないわよ?」
「・・・」
俺は少し黙ってしまった・・・だけどすぐに答えは出た。さっきも風呂場で言ったとおり・・・俺は・・・
「後悔なんてしてない・・・俺はリムと居るだけで幸せだったんだから・・・」
「・・・私もそうです・・・お母さん・・・」
俺の後に続いてリムも母さんにそう言った。すると母さんには俺達を見て再びニコッと笑う。
「そうかい・・・だったら母さんは何も言わないよ・・・ただし、アノン?」
「・・・何?母さん・・・」
「リムを幸せにしてやんなさいよ・・・?リムはあなたのパートナーでもあるけど、同時に私の娘のような存在なんだからね?」
「お、お母さん・・・」
母さんの言葉を聞いて俺は頷く・・・リムは今にも泣きそうな顔をしていた・・・。
「大丈夫だよ、母さん・・・俺は一生リムを大事に・・・幸せにしていくから・・・」
「・・・それでこそ母さんの息子だよ・・・リムや・・・アノンを頼むね?」
「・・・はい・・・お母さん・・・」
リムの言葉を聞くと、母さん笑って自分の部屋に入っていった・・・(母さんの部屋は一階にある)
俺とリムも二階にある部屋へと入っていった・・・。そして俺は部屋のベッドにリムを座らせ、同じ目線まで腰を下ろし、リムを見つめて言う。
「・・・リム・・・俺、お前を幸せにできるかどうか分からない・・・でも、絶対リムを離さないからな・・・」
「うん・・・私も・・・アノンから絶対離れない・・・約束ね?」
リムはそう言って俺の唇と自分の唇を重ねた・・・昔やっていた約束の印・・・まさかこんな所で役にたつなんて・・・。
そして唇を離すと、俺達は今日の疲れを癒すために早めに寝る事にした・・・。するとリムが俺に言ってきた・・・顔を少し赤く染めて・・・。
「アノン・・・一緒に寝てもいい・・・?」
「・・・何言ってるんだよ・・・ほら、おいで」
俺はリムの分のスペースを開けてやる。リムは嬉しそうに俺のベッドの中へ入ってきた・・・。
「えへへ・・・あったかいね・・・アノン・・・」
「そうだな・・・さて、もう寝なきゃな・・・お休み、リム・・・」
「うん・・・お休み、アノン・・・」
俺達はそう言葉を交わした後、静かに目を閉じた・・・。
<第14話 新たな決意 終>


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Last-modified: 2020-02-13 (木) 15:30:43
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