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夏の日の出来事 終焉編

/夏の日の出来事 終焉編

夏の日の出来事

    ――――終焉編―――



一連の出来事から30分。
ようやくジラーチも村の雰囲気に慣れ、サーペとリーヴェも気軽に話せるような仲になっていた。

未だに村人の視線は怖いのは変わりがないが……。

悲劇は、そんな時に突然に訪れる訳だが。


「そ、村長!! 敵です!」
「なんだと!? 皆のもの! 武器を構えろおおお!」

村人が一斉に迎撃に向かいだして行った。
終焉への扉が開かれてしまった……。

「は、早く僕らは避難しよう! いつもの洞窟ならバレないはず!」
「わ、分かった! スリターも早く来てください!」
「え? ちょ!待ってって!」

――とある洞窟――

「外から凄い声がするぞ。」
「い、一体何が……。」

「スリターさん、 さっきムルクファさんから説明があったよね?
 この村は隣の村と交戦状態にあるって。」

「え、ええ。 先ほど聞いたとおりなら……やはり。」
「そう、アイツらがとうとう本気で殺しにかかってきたみたい。」

「…。」

洞窟の中で静かに話すリーヴェとスリター。
サーペはすっかり黙り込んで全く元気のない様子である。

と、外から兵士の声が響きわたって来た……。
「どうやら、時間切れみたいだな。」
「リーヴェ、お前はスリターさんを連れて逃げろ。 ここは……俺が!」

「わ、分かった! 必ず帰ってきてよ! 帰ってこなかったら耳切っちゃうからね!」
と、スリターが何故かテレポートを使ってワープした……。



「おい! 隣の村のクソ兵士ども!」
「餓鬼を一匹発見。 直ちにぶっ殺す。」

洞窟から出てすぐの場所に居たのは一匹の兵隊、 ポケモンの種類は鎌を持つ種族、ストライクであった。

「餓鬼じゃねぇ! 喰らえや!」
と、ゼニガメとは思えないスピードで体当たりをストライクに放つ。

「ふんっ! その程度か糞ガキぃ……。」
「全く効いてない!? くそったれぇ!」

「もういっちょ喰らええぇぇぇぇ!!!」
「何度やっても結果は同じだ!」

ガキン、という体当たりと鎌がぶつかった変な音が辺り一面に響き渡った。
「うぐ、頭がぁ……。」

サーペの様子からして、どうやら鎌と接触した時に頭の骨を骨折したらしい。
あなどれないストライクだこと……。

「さて、これで終わりだな。 消えろ糞ガキ。」

と、そのまま立ち去ろうとしたストライク、だが。
サーペが足を掴んでおりうまく歩けない状況になってしまった。

「戻るって約束したんだよ……。 何が有ってもアイツの元に戻るんだよぉ!

だから、負けられねぇんだよ!」


と、冷凍ビームを足に発射する。
だが、ストライクは素早さを生かして普通に避けてしまった……。
 
「餓鬼が調子に乗ってんじゃねぇ!」



そして、そのまま腕にいあいぎりを叩き込む。
もちろん避けられる訳などなく、サーペの右腕を吹き飛ばした。

サーペの青い右腕は遠くに吹き飛び、大量の血が流れ出てきた。

「ぐあああああッ!!」
「断末魔の叫びって奴かぁ、久しぶりに聞くが……良いもんだなぁ!」

サーペは最後の力を振り絞り、勇敢に立ち上がった……のだが。
周りには大量のナイフが浮いていた……。

「じゃあねー♪」

「りー…ヴェ、 ごめんなぁ……。
 俺、死ぬ……みたい…だ…。」

大量のナイフはサーペの甲羅を貫き、そのほとんどは心臓まで達していた。
サーペが最後に聞いた声とは……一体誰のものだったのだろうか。


「サーペ、大丈夫かな? 大丈夫だよね! うん、きっと大丈夫だよ!」
「リーヴェさん、残念なお知らせがあります。」

「サーペさんが……殺されました。」

「あはは♪ スリター! 仲良くなったからって嘘はいけないよ!
 嘘は……いけないんだよ。 ぐすっ……。」

「僕は……この世で最高の馬鹿な伝説のジラーチだったみたいです。
 このような出来事になる事を予測せずに…」

「力を……使います。
このあたり一帯を一気に爆発させます……、 もう二度とこんな惨劇を繰り返さない為にも!」
「僕はここにいる、 一緒に爆発に巻き込まれるよ、 サーペがいない世界なんかいらない。 僕に友達なんかいないんだから。」

「さようなら……、そして、ありがとう。 サーペ リーヴェ。」

「破滅の願い!」

ジラーチの回りから物凄い衝撃波が発生し、その数秒後。

その土地を大爆発が覆ったという。
真偽は不明、 ただ、そこにジラーチのタマゴ ヒトカゲと見られる骨が見つかったと言われている。

研究者の間では「爆発説ならなぜヒトカゲの骨が見つかる?」などと話し合われている。

とある森にてー。
一匹のキュウコンとロコンが寝転がりながら何かを話しているようであった。


「ふーん。 今日の昔話はなんか不思議だね。」
「そうだろ?アーミィ、 だが、実際にあった出来事なんだ。
 同じ出来事を繰り返さない為に、御父さんはお前に話したんだぞ。」


fin

アトガキ

ど、どうでしたか?
本当は一レス小説大会に投稿しようとしたネタだったんですが、一レスという部分をよく見ずに練ったためにこのザマになりました。

グロ要素入っててごめんなさい。

そして、この物語、 最後にとある奴が出てきています。

深夜の作業だから腕が疲れましたw 完結日 6/8 23:08



















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Last-modified: 2010-06-08 (火) 00:00:00
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