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卑猥な仕事

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三作目
注意!! エロあり 近親相強あり。by春風


「・・・んっ・・・くぅ・・・いっ、やぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
また今日も、私は汚れていく。
客の精液を全身に浴びながら、私は罪悪感を覚える。
だけど、我慢しなきゃ、弟のためにも、私が稼がなければ。
私は客とキスした後、代金を受け取って、帰路につく。
早く弟の所に行かなければ・・・。
私は駆け足で家を目指した。



「・・・ただいま。」
私がドアを開けると、弟が飛びつこうとしてきた。
「ちょっと!お姉ちゃんは今汚いよ!」
私は弟を突き飛ばす。
「でも、お姉ちゃんはあんなことをしたくないんでしょ、あんな仕事なんてしないでよ!!」
「でも、これしか生活できないのよ、イーブイ。」
私は精液で汚れた体を拭きながら、弟をなだめる。
「でも、お姉ちゃんが知らない人とくっつくなんて、嫌だよ・・・。」
「別にいいんだよ、私なんて。」
私は体を拭き終わると、悲しい気持ちでベッドに横たわった。
死んだ両親のことを思いながら、私は眠りについた。



「あぁ・・・いいよぉ、ブースターちゃん・・・。」
常連客のグラエナに膣内を突かれながら、私は昨日のイーブイの言葉を思い出していた。
(・・・物に出産できない体だし、汚れたって、構わない・・・。)
五年前、私は家族で家に居たところに、暴走した人間のトラックが突っ込んできた。
両親は即死、弟は奇跡的に無傷だったが、私は重症だった。
人間の病院に担ぎ込まれて、一命は取り留めたが、後遺症で子供を産めなくなってしまった。
そのことがショックだったが、何より、私たち兄弟は二人だけで生きて行かなくてはいけない。
初めは真面目な仕事をしていたが、雌でまだ幼い私の賃金はとても少ない、だから、このことを思いついたんだ。
子供との性行為が好きな雄たちも結構多い、それに少し体を売るだけで、かなりの報酬が手に入る、できればやめたいが、子供を産めない私には、とても好都合で高収入な仕事なのだ。
「うう・・・もう、でるぞっ!!」
その時、私の頭の中が真っ白くなった。


「・・・はぁ、よかったよ・・・、ブースターちゃん・・・。」
「お客様に喜んでもらえて、嬉しいです・・・。」
心にもないお世辞を言いながら、私は代金を受け取り、体を拭いて、その場から離れた。
今日はあと三件仕事の予定が入っている、その分報酬は入るが、裏を返すとそのぶん私は汚れていく・・・。
私は新しい客のリングマの前に立つと、すぐに客のモノにしゃぶりつく。
もう、私の体は汚れきっている、でも心まで汚れきっていないのは自分でもわかる。
だってまだ、私の心にイーブイがいるから。
客の出した苦い精液を飲みこみながら、私は弟のことを思う。
ちゃんとご飯食べているかな、もう眠ったかな、それとも・・・。
リングマの肉棒が私の秘部にあてがわれる直前まで、私はイーブイのことを思い続けていた。
リングマの肉棒が私の中に入っていく、そのとたん、私は快楽でイーブイのことを考えられなくなった。
規則正しく、激しいリングマの腰のリズムに、私の意識は遠のいていく。
・・・きもち・・・いい・・・。
客の精液を膣内に浴びながら、私は快感に浸る。
・・・そのあと、罪悪感が襲ってくるんだ。
私はいつ、心まで汚れるんだろう・・・?







明け方早く、お姉ちゃんが帰ってきた。
僕は真っ先にお姉ちゃんを説得にかかる。
だけど、お姉ちゃんはいつも僕をなだめて、寝てしまう。
最近お姉ちゃんが昼間、起きているところを見ていない、それにお姉ちゃんは夜中働きにでている。
お姉ちゃんは、いつ休むんだろう・・・。
生活だけなら、こんなに働かなくてもいい、だけど、お姉ちゃんには理由がある。
お姉ちゃんは何も言わないけれど、僕、知ってるんだ。
僕が将来困らないようにって、お姉ちゃんは僕のために貯金していることを。
こんなにも僕のことを思ってくれているのに、僕はお姉ちゃんに何もしてあげられないなんて、悲しいよ。
僕は朝食をすませると、お姉ちゃんが仕事前に食べる食事の支度をする。
僕は寝ているお姉ちゃんの後姿を見ながら、なるべく多めに料理を作る。
こうするだけしか、恩返しができないんだ・・・。
ふいに、オレンを切らしていることを思い出し、僕はお姉ちゃんを起こさないように出かけた。
お姉ちゃんの後姿が、僕には少し小さく見えた。



僕が町に出ると、何人かの近所の子供が集まってきた。
「お前の姉ちゃん、バイシュンフなんだってな。」
・・・またか。
子供たちが僕をはやし立てる。
僕は無視して通り過ぎようとすると、どなり声が聞えてきた。
「こらっ、いじめるのはやめなさい!!」
「うわっ!!お父さんだ!!」
子供たちが僕の周りから離れる。
「イーブイ君ごめんね、家のバカ息子が変なことして。」
父親らしきヘルガーが僕に駆け寄ってくる。
・・・この人、知ってる、お姉ちゃんのサービスを受けている人だ。
きっと僕がお姉ちゃんに言いつけたら、自分がもうサービスを受けられなくなると思って、僕を助けたのだろう。
でも僕は、この人じゃなくて、お姉ちゃんに助けてもらった気がした。
お姉ちゃん、こんなところでも助けてくれるなんて・・・。
僕の眼がうるんできた。
「うわっ、悪かったから泣かないでくれよ!!」
いじめられたせいで泣いていると思い込んだのか、ヘルガーが僕の顔を覗き込む。
違うんだ、僕はただ、お姉ちゃんのことを思って・・・。
僕はヘルガーに頭を下げると、再び歩き出した。
胸の中が、感謝の気持ちでいっぱいになった。
泣きながら僕は、昼間の町を歩いていく・・・。

「君、ちょっといいかな?」
ふいに呼び止められて、顔をあげると、人間が立っていた。
「はい?」
なんでこんなところに人間がいるんだろう、たいてい人間は、もっと綺麗なところにいるはずだけど・・・。
「君は、五年前、事故で両親を亡くしたイーブイだね?」
「はい、そうですが・・・。」
なんでこの人間は僕のことを知っているんだろう?
「よかった、実は大事な話があってね、大きな声で話せない話だから、向こうで話そう、、あとで君のお姉さんのブースターにも伝えてくれないか?」
「はい・・・。」
その人間は、僕を近くのカフェに連れていって、驚くような話をした・・・。



僕が家に帰るころ、すでに日が暮れていた。
家のドアを開け、中に入ると、お姉ちゃんはいなかった。
まだ夕方なのに、働きにでている、そんなお姉ちゃんにせっかくいい話があったのに。
僕はお姉ちゃんが食べたあとの食器を片づける。
お姉ちゃん、喜んで食べてくれたかな・・・。
僕は洗い物をしながら、お姉ちゃんを待ち続ける。






「ん・・・はあ・・・きゃうんっ!!」
私は、今日も汚される。
今日の客はヘルガー、彼の肉棒に貫かれ、私は喘ぐ。
そのうち、客が私の中で果てる。
どくどくと流れる精液を感じながら、私はがくんと首を落とす。
「はぁ・・・気持ちよかった・・・ですぅ・・・。」
私は淫らな声で甘えた後、次の仕事に行こうと立ち上がる。
「まぁそう急ぐなって、ブースターちゃん、もっとゆっくりして行けや、お題は弾むぜ。」
「お客様が、そうおっしゃるなら・・・。」
そう急ぐ用でもなかったので、私はヘルガーのモノを咥え、精液を舐め取る。
「んちゅう・・・ちゅう・・・。」
私は弟のため、一心不乱で舐め続ける。
「・・・くはぁっ。」
一通り舐め終わり、私は顔をあげる。
「いいねぇ、ブースターちゃん、最高だよ。」
ヘルガーが私に語りかける。
「そういえばさ、朝にイーブイくんに合ったんだよ、そのあと、イーブイくん人間と話してたけれど、何かあったのかい?」
「え・・・?」
イーブイが、人間と・・・?
「どういうことですかっ!!」
「えっ、知らないのか?俺は事故のときの関係者だと思って・・・。」
まさか・・・誘拐・・・?
私はすぐに立ち上がると、普段イーブイが買い物をする商店街のほうに走り出した。
「ちょっと!!ブースターちゃん、お代・・・。」
そんなものどうでもよかった、イーブイの安全とくらべたら、そんなもの・・・。
私は息を切らして、走る早さを上げた。




「イーブイ?さぁ、今日は見なかったよ?」
「え・・・。」
商店のカクレオンのところにも、イーブイは来ていなかった。
となると、やっぱり誘拐・・・?
ほかにイーブイが行きそうなところは全部探した、それでもいないのなら、やっぱり・・・。
最悪の事態が頭をよぎる。
でもまだ、探し残してるところがあるような・・・。
そうだ、自宅・・・。
私は、あれこれ質問するカクレオンを振り切って、自宅へ走り出した。





僕が夕食をとっている時、いきなりドアが開く音がした。
びっくりして振り返ると、まだ早いのに、お姉ちゃんが立っていた。
「おかえあり、早かったね・・・。」
すると、お姉ちゃんが僕に抱きついてきた。
「もうっ、心配したんだからぁ!!」
「え・・・?」
みると、お姉ちゃんは安心したのか、少し泣いていた、いったいどうしたんだろう?
「・・・あなたが、・・・人間と話してたって、誘拐されたと・・・思って・・・。」
「ちょっとお姉ちゃん、人間が全員そんなことしないって。」
お姉ちゃんは一年前、人間に町の子供が誘拐されたと聞いてから、僕が誘拐されないかずっと心配している、もう一年もたっているのに。
・・・こんなに僕のこと、思っていてくれているなんて・・・。
「お姉ちゃん、仕事は?」
「断ってきた、それより、なんて人間と話してたの?」
「・・・。」
僕はお姉ちゃんに一枚の書類を見せた。
「これは・・・。」
僕はこれまでのいきさつを話した。
僕が朝あった人間は、五年前に僕の家に突っ込んだトラックの運転手だった。
彼は、事故で僕たちの両親を殺してしまったことを悔やみ、ずっと僕たちを探し続けていたらしい。
そして、僕たち兄弟を保護して、育てたいそうだ。
「だからお姉ちゃん・・・。」
「なに・・・?」
「もう、売春なんてしなくていいんだよ。」
「・・・。」
僕の話を聞いたお姉ちゃんは、泣き出してしまった。
「お姉ちゃん・・・。」
次の瞬間、お姉ちゃんは突然、僕を押し倒した。



なぜだろう、私はイーブイを押し倒してしまった。
そのまま私はいつも客にするように、肉棒を引っ張り出し、しゃぶりつく。
いけないとわかっているのに、体は性欲に言われるがままに動く。
「あっ・・・おねえ・・・ちゃん?・・・。」
イーブイは喘ぎながら私に呼び掛ける、どうやら状況が把握しきれていないようだ。
「あっ・・・おねえちゃ・・・うあぁぁぁぁぁ!!」
ビュルルル、ビュウゥゥッ・・・
始めての性的な快感に耐えきれなくなったイーブイの肉棒から、白乳液がほとばしる。
私は今まで、性行為に幸せを感じたことがなかったが、相手が肉親のせいか、今回はとても心地よかった。
「・・・お姉ちゃん?」
イーブイはおそらくまだ状況が把握しきれていない、このようなことは初めての経験だからだろう。
「・・・ごめんね、イーブイ・・・。」
ここでイーブイを犯さなければ、私は売春から手を引けなくなってしまう、私はそう思う。
弟を犯せば、多分、いや絶対踏ん切りがつく、一方的だけど、彼を犯そう。
「・・・ひゃあっ?」
そうこうしている間に、私は下半身に快感を感じる。
目線を股下にやると、イーブイが私の秘部を舐めていた。
「あぁ・・・イーブイ・・・だめだよう・・・。」
私は自分から誘っておきながら、イーブイに自制をするように言ってしまう。
「お姉ちゃんが、教えてくれたから・・・僕も・・・。」
そう言いながら、イーブイは再び私の股に顔をうずめる。
「やぁ・・・ひゃんっ、あぁぁぁぁ!!」
初めての割にイーブイは上手だった、私は艶が入った声を上げ、イッた。
見ると、愛液でイーブイの顔はベトベトになっている。
今度はイーブイが私を押し倒し、私の秘部に肉棒をねじ込んだ。





僕はどうかしちゃったんだろうか、お姉ちゃんに性器をしゃぶられてから、お姉ちゃんに性欲を覚えるようになってしまった・・・いや、ちがう、ずっと前から、お姉ちゃんを好きになってしまっていたんだ。
その証拠に、僕はお姉ちゃんの膣奥を一心不乱に突いている。
「ひゃんっ、いーぶいっ、すごいよぉ・・・。」
よかった、お姉ちゃんは僕の肉棒で快感を得ている。
対する僕も、快感で体中ががくがくして、すぐにでも果てそうになる。
でも、お姉ちゃんがイクまで我慢だ。
お姉ちゃんは僕の肩に手を回し、離れまいとしている、お姉ちゃんは、僕をどう思っているんだろう・・・。
「・・・!?、うぁぁぁ!!」
ビュクッ、ビュルルルルル!!
しまった、お姉ちゃんのことを考えていたら、お姉ちゃんよりも早く果ててしまった。
だけど、お姉ちゃんは僕を強く抱きしめ、自らも腰を振る。
「んっ・・・イーブイ、気にしなくていいよ、またイかせてあげるからね。」
その言葉どうり、僕の肉棒は再び大きくなっていた・・・。




「ひゃうん、あぁぁ・・・にゃあっ!!」
私は膣内を弟の精液で満たされていたが、まだ満足できなかった。
イーブイと一緒にイきたい、私はそう願っていた。
私にとってイーブイは、ただの弟じゃない、私のただ一つの、生きがいなんだ。
イーブイも性欲を取り戻し、また私の膣奥を突いてくる。
「あっ・・・イーブイ、もう・・・。」
私はもう限界だった、すぐにでも果てる準備はできていた。
「・・・ああ、お姉ちゃん、僕も・・・イクよぉ・・・。」
イーブイにも二度目の絶頂が近づいてきている、それは明白だった。
「お姉ちゃん・・・出すよぉ・・・。」
「んっ・・・いいよ、出してぇ・・・あぁっ。」
私たちは同時に力を抜いた。

「うわぁぁぁぁ!!」
「ひゃあっ、あぁぁぁぁぁぁ!!」
私たちはほぼ同時にイッた、イーブイの肉棒から精液が発射され、私の膣内を汚していく、それも、三回果てているとは思えないほど、大量に。
膣内が完全に満たされたせいか、私は睡魔に襲われた、瞼が重くなり、私はイーブイと繋がったまま眠りに落ちて行った・・・。












・・・あれから月日がだいぶたった、僕たち姉弟は今、やさしい御主人様のもとで幸せに暮らしている。
僕はサンダースに進化したが、今でもお姉ちゃんと毎晩のように夜を共にしている。
それと、お姉ちゃんがジンコウジュセイって言うのを受けるらしい。
よくわからないけれど、お姉ちゃんは簡単な手術をすれば、産めないはずの子供が授かるらしい。
それに、生まれてくる子供は僕の子供でもあるって、お姉ちゃんは言っていた。

お姉ちゃんとの子供、早く見てみたいな。


END



俺だよ、春風だよ(ワ○オみたいなノリで。)
売春モノってやったことないな、って考えて作りました、後半近親相強だけど。
ちなみに僕は人工授精についてよく知りませんが、精子の提供者はイーブイ(サンダース)という設定です。
最後ぐだぐだだなぁ、それにブイズ使いすぎたな。
次の短編はブイズ封印しようと思います。
それではまた。

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • >涼風さん、
    できないというのは、人工授精のことですよね?
    たしかにラストがごり押しのような気がしますね、人工授精なんてわかんないよ・・・。
    四作目も頑張ります。
    ――春風 2011-04-01 (金) 16:48:35
  • いえ、私が言ったのは受精ではなくエッチな方です。近親相姦はやっぱり気がひけますよ…。
    読んでる方が良いです。
    ――涼風 2011-04-01 (金) 17:06:32
  • ↑近親相姦、いいと思うけどな。
    それに注意事項上に書いてあるじゃん。
    ―― 2011-04-02 (土) 21:38:34
  • 私は近親相姦を否定するわけではありません。
    気が引けると申したのは、自分がその立場になった場合です。なので、この小説をダメだと言う気は毛頭ありません。むしろ、かなり読みやすくいい作品だと思います。
    私の説明不足によって、誤解を与えてしまったことは申し訳ありません。
    最後に、春風さんの次作を楽しみにしています!!
    ――涼風 2011-04-02 (土) 22:38:23
  • コメント遅れました~。
    >涼風さん、読みやすいと言ってもらえて、嬉しいです、自作も頑張ります。
    >名無しさん、涼風さんは否定していないとおっしゃってましたが、やはり注意書きはしっかり書かなくてはいけませんね・・・
    ――春風 2011-04-05 (火) 18:19:11
  • 売春は弟のため。大好きな姉と一緒。というブースターとイーブイ(サンダース)
    過酷な人生と、その後の幸福を引き立てていて絶妙でした。

    売春、近親相姦もあなたのような方が書くと、ハッピーな作品になることを実感しました。(もちろん、否定などしません)

    長文失礼しました。
    次回作も期待しています。執筆がんばってください!
    ――kazutio 2011-04-06 (水) 00:03:55
  • >kazutioさん
    ハッピーエンド、ですか、そう思っていただけて嬉しいです。
    実はこの話はもともとバッドエンドだったんです。
    同時進行していた執筆中の長編は、救いようのない話になる予定なので、短編ぐらいはハッピーエンドにしたかったんですよ。
    でも、明るい作品のほうが個人的にもやりやすいし、これからも明るい話を書き続けたいと思います!!
    ――春風 2011-04-07 (木) 17:30:37
  • 過激だけど淫乱なブースターにLove!!

    イーブイもヤバイ…

    兄弟性交すっげ〜

    作品凄すぎる!!
    ――リシア ? 2011-04-26 (火) 17:25:27
  • >リシアさん、
    凄すぎると言ってくれて、嬉しい限りです。
    兄弟性交って、萌えますよね。
    これからも頑張って執筆していきます。
    ――春風 2011-04-28 (木) 16:03:38
  • 種族が一般的に持つはずの生殖能力を持たない、そういった身について、当事者はどれほど自身を粗雑に扱えるものだろうか……と、そのようなことをしばしば考えます。先天的に存在しないよりは、後天的に失われるほうが、自らへの関心を低くできるでしょうか。とはいえ、誰しもがそのようなことに悩むわけでもないでしょうし、究極的には個人差に過ぎない話でしょうけれど。
    それはそれとして、神経などが生きている、情事などへの関心がある、といった要素を満たせば、感覚に愉悦を見出すことはできうる訳ですよね。

    先天的にはさておき、後天的なものは、選択肢や可能性の喪失であって、例え最初からその道筋を辿るつもりがなかったとしても、精神に重くのしかかるものだと思います。選ばない、というのと、選ばないという選択を選べないのとでは、心理的な余裕は全く異なると思います。
    このブースターさんは後天的です。彼女は、その衝撃を、弟の存在を維持する目的意識によって打ち消し続けていたのだと思いますけれど、ブースターさんの観測する世界に、突然、ご主人様という保護者が現れることにより、自らの目的、意義を失ってしまったわけですよね。
    その瞬間の喪失感を埋め合わせるべく、気が触れたかのように弟を押し倒す姿、複雑な感情の発露、そういった光景、素晴らしいものと思います。
    大切にしていた、しかしこれからはその必要がなくなってしまうかもしれない――そんな弟と、愉悦を共有する、と。感覚は生きているわけですから、そこに自らの意義を結び付けさせることは難しくないでしょうし。
    そう言ったものから連想すると、この瞬間の彼女は、書かれている以上に危うい状態だったのではないかな、と、思ったりもします。この弟との交わりを最後に、命を絶つ話筋もあったのではないでしょうか。返信コメント(9年前ですが)の中でも、"もともとバッドエンドだった"と言及なされてますしね。

    ……と、そのような感じに読みましたが、正確に読み解けたかどうかは自信がありません。何が言いたいんでしょうね、私。
    作者様にこれが届くことは果たしてあるでしょうか。素敵な作品でした。 --
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Last-modified: 2011-03-31 (木) 00:00:00
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