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初めての外

/初めての外

ヤシの実
初めての作品です。昔がなつかしい…
それと自分で誤字に気づくようになりたい

初めての外 



 春の季節、月がまだ明るい満月の夜
 草原は夜の風に吹かれ、とても広い緑の草原の草がサワサワと静かな音を立てる中、一匹のポケモンが夜の風と共に草原を歩いている
 名前はリセオ、年齢は十三の雄のイーブイである
 リセオはとある資産家の都会から離れた山中に洋風の豪邸な屋敷に住む人間のポケモンである
 生活は優雅であり、毎日主人に手入れをしてもらい、高級ボロックスも食しているから毛並みは良く、端整な顔だが、童顔な為に少し雌っぽい顔つきをしている
 リセオはバトル用でもコンテスト用でもなく、ただの一匹のペットとして育てられている
 生活に不満はないのだが、リセオは主人に一人の外出を固く禁じられている、とくに夜の外出など例外だ
 また外出する際はかならず主人と同行でしか外出をしていない
 リセオの行くとこと言えば決まって整備された美しい公園、コンテストの会場、主人の友人の家など、時に遠くへ行く事もある
 だがリセオは自分で自由に行きたい所へ行けないのが不満だった
 賢く、主人の言う事を聞くリセオだが、外の世界に好奇心を募らせ、午後の十一時に主人の睡眠中をいいことに無断で飛び出したのである
 普段は警備用の四匹のグラエナが屋敷の周りを警備しているのだが運良く、警備の目をかいくぐったのである
 こうしてリセオは自分の知らない、見た事もない外の世界へと飛び出していく

 夜の風はつめたく、外は広い草原と星の光る夜の空、一匹のリセオの心は大きな期待とかすかな恐怖心にみまわれていた
「広いなぁ……」
 何も無い草原でリセオは辺りを見回し、そう呟いた
 主人の屋敷からどのくらい離れたか覚えていない、でもまっすぐ帰る自信はある
 そんなに遠くないからもっと前に進もう……

 その頃、丘の向こうで一匹のポケモンがいた
 月の光を照らされ、優美な体を照らす。エーフィ、野生の雌だ
 草原を歩きながら何かを探している
 すると何かいい香りが漂ってきた、これは香水の匂いだ
 この辺りで香水をするポケモンなんているのだろうか?
 エーフィは香りのする方向を振り向く
 するとここでは見かけないポケモンを見つける
 ここからは少し遠いがしっかりと確認できる
 一匹のイーブイが草原の周囲を見渡しながらゆっくりと歩いている
 そのイーブイを遠くから観察し、やがて、ピンと来たような表情をすると、遠くから横切ろうとするイーブイをエーフィは追いかけるように駆け出した

 遠くから何か来るが
 その気配に感じず、だけで歩いているリセオにふと後ろから声がかかる
「ねぇ、君」
「はい?」
 急に声をかけられたリセオは、声の主に首を向ける
 見た事の無いポケモン、とても綺麗に見えた
「えっと、何ですか?」
 初めて見る綺麗なポケモンにリセオは驚きながらも返事を返す
「(野生のポケモンかな? 初めて見るなぁ……)」
 野生のポケモンを始めて見るリセオは、相手の顔を観察するように見た
「君、ここじゃ見かけないね顔ね? 何処から来たの?」
 突然の質問に戸惑いながらも、ゆっくりと答える
「いいえ、えと……ご主人様がいます」
「へぇ~、主人持ちなんだ、年はいくつ?」
 なぜ年を聞く必要があるのだろう? そう思いながらもリセオは答える
「十三、です」
「ふ~ん、十三才ねぇ……」
 相手はリセオの返事を聞きつつ、リセオの顔、耳、体、尻尾などいろんな所を観察するように見つめている
「君、結構可愛いわね」
 突然可愛いと言われ、キョトンとした
「え?」
「君、名前なんて言うの?」
「あ、僕はリセオって言います」
 もじもじしながらリセオは一生懸命に答えた
「私はナリアって言うの、よろしくね」
 そういうとエーフィのナリアは前足を出してきて握手を求めてきた
 握手を求められ、ドキッとしながらも自分の前足をだして握手をすた
 いきなり出会った初めての野生のポケモンに握手を求められるなんて思いもしなかった
「あ、その、よろしくお願いします」
 初めて外に出て、野性のポケモンと話をし、握手をしたリセオは自分の中で新しい一歩を踏み出した気分になった
「あの、僕、外に一人で出るの初めてなんで……えっと……その」
「外は初めてなの?」
 言葉の続きを探しているうちに相手の方から言いたい事をかわりに言ってくれた
「は、はい!」
「何処から来たの?」
「ここから少し離れた屋敷からきました」
「ふ~ん」
 遠くの方を眺め、やがナリアは口を開いた
「それじゃ、私と一緒に外の世界を見に行かない? いろいろ教えてあげるわよ」
 相手の誘いにさっきまでの戸惑った表情を急に明るくさせ、喜んだ
「え、いいんですか? やった~!」
 嬉しさにその場を跳ねてはしゃぎだすリセオ
 その様子をみて、ナリアもまた笑顔になった
「フフ……可愛い子ねぇ……」
 やがてナリアの方に顔を戻すとモジモジしながら答える
「えっと、そのよろしくお願いします、ナリアさん」
「えぇ、よろしくねリセオ君」
 再び握手をした二匹、リセオは初めて出会ったナリアと言う野生のポケモンと足並みを揃え、草原を歩き出した

 草原を二匹は歩きながらいろいろと喋っていた
「へぇ、じゃあナリアさんはエーフィと言って僕の進化系なんですか?」
「そうよ、イーブイにはこの他にも複数に進化する事が出来るのよ」
 ナリアの話に目をキラつかせながら聞く、そのやりとりはまるで姉弟のように見えた
 生まれてこの方、自分は何に進化するのか、またどんな進化があるのか全く知らなかったリセオにとってはとても興味がある
「他にもかぁ、例えば?」
「ん~、水系のシャワーズに雷系のサンダースに炎系のブースター、それと悪系のブラッキーもいるわね」
「それじゃナリアさんは何系なんですか?」
「私はエスパー系、それで今のリセオ君がノーマルよ」
「へぇ~、僕はそんなにいろいろなのに進化できるんだ」
 自分がイーブイ類でありながらどんな風に進化するのかリセオは考えた事も無いし、知らない
「リセオ君の家ではどんな暮らしをしているの?」
 ナリアは話題を変えてリセオに尋ねた
 リセオは少し悩みながらゆっくりと口を開く
「えと、ご主人様にいつも朝のブラシをしてもらって、ご飯の時はシェフって人がおいしいご飯を出してくれたり、僕の事を守ってくれる人がいたり~」
「へぇ~」
「それでおやつの時はよく綺麗な色をしたポロックというおやつを食べさせてくれるんです、他にも服を着たりとかするけど、僕はあまり好きじゃなくて」
 ナリアが見ている中、リセオは自分の生活の事を淡々と語った
 リセオの話を聞いているうちにナリアは笑顔を浮かべつつ、少し羨ましそうな目で見る
「リセオ君はいいわねそんな生活してて、羨ましいわ……」
「え、そうですか?」
「そうよ、野生のポケモンは明日を生き抜くために大変な毎日を送ってるもの」
 目を点にするリセオ、ナリアは自分の事を話し出す
「私も結構苦労してるのよ、自分の住処や縄張りを守ったり、エサも自分で探さないといけないし」
「へぇ~、そうなんですか……」
 温室で育ってきたリセオに野性の暮らしがどういうものかが分からない、もう少し自由な暮らしだと思っていた
「ナリアさんってすごいんだ、僕尊敬しちゃうよ!」
「フフ、ありがと~」
 リセオに褒められてニコっとする、嬉しい感情を表すように尻尾をユラユラと振っている
「僕、外への世界にとても興味があったんです」
「どうして?」
「それは……」
 リセオはその場で立ち止まり、自分の家の事、そして外への興味を沸いた理由をゆっくりと話した



 シャンデリアが吊るされている広い部屋の中で、テーブルの上で食事している二匹、ヒトカゲとイーブイはナフキンを首からさげている
 同じ屋敷で住んでいる兄弟当然の雄のヒトカゲ、マッチが話を持ちかけた
「なぁ、知ってるかリセオ?」
「ん、何を?」
「野生のポケモンってすごく格好いいらしいぞ!」
「野生って何?」
「ん~っと……俺たちみたいなご主人様のいない外の世界で自由に生きているポケモンだよ」
「ふ~ん、それがどうしたの?」
 リセオの質問にマッチは少し首をかしげる
「それがさ、世話係の話を聞いたんだけどさぁ、ここのお世話係のポケモンのライチュウって居るだろ?」
「うん、あのライチュウさんとても強いよね」
 そのライチュウのトレーナーは元チャンピオンリーグの経験者であり、暇な時があれば外で運動目的のバトルをしている。
 そこでライチュウの戦うところを何度もみていた
「だけどさ、昨日外にでて野生のポケモンと出くわしてバトルしたんだけどあっさり倒されたんだって!」
「えぇ!? それ本当?」
 マッチの話にビックリしてテーブルに身を乗り出す
「それもさ、あぶそるって言うポケモンらしくてさ、いとも簡単に倒されたんだって」
「へ~」
 二人はテーブルの上にある食事に手をつけずに盛り上がる
「僕、トレーナーに育てられたポケモンだけが強いと思ってた」
「そうだよなぁ~、知らない外の世界で一匹で生きてるのにあんなに強いなんて憧れるよな~」
 マッチの言葉にリセオは共感する
「すごいね~野生のポケモンって」
「一回だけでいいから会ってみたいな~」
「だよね~」
 二匹が会話している中、別の声が割り込む
「こら二人とも! さっさと食べないとまたご主人様に怒られるよ?」
 先に食事をすませた雌のミロカロスのラーナが二匹に注意され、二匹は驚く
 慌ててテーブルに目を戻したが、すでにスープは冷めていた……



「っと言う事があって、それいらい外の世界に興味を持ったんですよ」
「なるほどねぇ」
「それで野生のポケモンと言うのを見てみたかったんですよ」
 その見てみたかった野生のポケモンが今目の前にいる
 興奮が収まらない、見ると見るほど格好良く見えるし、とても綺麗だ
 世話をしてもらえなくても自分一匹で生きていけるたくましいポケモン
 リセオにとって野性とはそんな風に見えた
 するナリアがリセオに鼻を近づかせ、いきなり匂いを嗅ぎだした
「ん、どうかしたんですか……?」
「リセオ君っていい香りするのね」
「そうですか?」
「うん、どうしてこんないい香りがするの?」
「ご主人様によく香水をかけてもらってるんです、確かキレイハナの香水だったような……」
 喋り終える前に突然強い風に吹かれた、リセオは思わず目をつぶる
「ふわ!?」
 いきなりの強い風に目を閉じるリセオ、長くは続かず、すぐに風は止んだ
 やがてゆっくりと目を開くと一羽の鳥が羽音を立てながら自分の目の前に現れた
 その鳥はリセオの事をジーっとみている、いきなりの登場にリセオは少し戸惑った
「あらぁ、サラじゃない」
 サラと呼ばれた雌のピジョンはナリアの目の前に着地すると、ナリアを自分の方へ引き込んだ
「ちょっと、こっち来て」
「あ、ちょっと……」
 サラに無理やり引き込まるナリア
「エヘ、ちょっと待っててね」
 ナリアに言われ、リセオはコクンッと頷いた
 二匹の雌はリセオからどんどん離れ、やがて小さくなるまで行くと、そこで止まった

 リセオと少し離れたところでサラが口を開いた
「あんた、あの子どうしたのよ?」
「偶然見かけたから声をかけたの、リセオ君っていうのよ」
 サラは遠くにいるリセオの顔を見て、すぐに向きなおる
「この辺じゃ見かけないけど、もしかして……」
「うん、主人持ちよ」
「ここら辺で人間なんて住んでいる所と言えば、もしかして」
「そう、あのお屋敷の子なの」
「あの屋敷のイーブイねぇ、確かにそんな容姿はしてるわね」
 再び遠くのリセオに顔を向ける、端整な顔つきに整った毛並みで疑うことなく信じる
「ね、それに結構いい子だと思わない?」
 その言葉にサラは振り返りる
「いい子って、まだ子供じゃない?」
「でも可愛いでしょ? まだまだ色々知りたいし、ウフフ」
 口を押さえ、不適な笑みを浮かべるナリア
「ナリアあんた、まさかあの子と?」
 サラはナリアの考えている事を悟り、驚いた様子で聞いた
 ナリアはクスクス笑いながら、大きく頷いた
「あんた確か、アイツと付き合ってたんじゃないの?」
 アイツと聞いたとたん、笑みを崩して答える
「アイツ? ダメよあんな奴、格好付けている割にはダサイうえにあっちの方は全然下手だったし……」
「でもいいの? あの子で?」
「うん、かわいいし……それに結構好みだし」
 唇をゆっくり舐め、怪しく微笑んだ
「好みってあんたねぇ、ふぅ……」
 ナリアの様子に戸惑う様子も無く、サラはただ小さくため息をつく
「それにさ、あんな子そうそういないよ? ここじゃ」
「まぁそこそこ良い面はしているけど……」
「だからさぁ、私色に……ね?」
「そぉ、でも大丈夫なの? 主人持ちなんでしょ?」
「だいじょーぶだいじょーぶ、ちゃぁんと考えてあるわよ~」
 考えているようには見えなかったが、ナリアのことだからちゃんと先のことは考えているようだ
「あそ、それじゃアタシ行くから」
 興味なさそうに言い放つと翼を羽ばたかせる
「そうだ、サラ」
 サラが飛び立とうとする前にナリアが呼び止める
「何?」
「ついでだから友達も呼んでよ、楽しいパーティになるからさ」
「あぃよ、でも泣いても知らないよ」
 そう言い、サラは空高く飛び上がった
「よろしくね~」
 空を飛んでいくサラに手を振りながらナリアはフフっと笑った


 リセオはサラと言う鳥ポケモンとナリアの様子を遠くから見ていた
「何話してるんだろう」
 二人の会話はよく聞こえないけどナリアさんは楽しくお喋りをしているようだ
 サラさんはナリアさんの話を聞いているようだ。声ははっきりとは聞こえないけど、どうやら僕の話をしているようだ
 また、サラさんがこっちに振り向いた、ナリアさんは笑顔で喋っているようだ
 少し話をしているうちにナリアさんは一瞬変な顔をした、笑った顔のようにも見えるけど、駄目だ、ここじゃ良く見えないや……
「何を話してるんだろう?」
 あ、サラさんどこへ行っちゃうのかな? ナリアさんがサラさんを引きとめて何かを言ってるようだけど……
 遠い場所にいて会話の内容は全く分からなかった
 サラさんが飛び去っていく中ナリアさんは手を振り、別れた
 あ、ナリアさんがこっちに戻ってくる
 小走りでリセオの元に戻り、微笑えむナリア
「おまたせ、リセオ君」
「あ、終わりましたか?」
「うん、それじゃ行きましょ」
「うん!」
 ナリアの前に出て歩き出すリセオ、その後ろについていくナリア
 そのナリアの表情は、少し怪しい微笑みが浮かんでいた……
 その様子を、高い空から二匹を見下ろしているサラ
「あの子、ちょっと酷かもね~」
 遠くのリセオを見下ろしながらボソっとつぶやく
「あんな無垢な子がどんな風にされちゃうのだか」
 哀れるような言葉を発するが、その表情には哀れる様子などみじんも見えない
「ま、アタシには関係ないっか、え~っとあいつらはこっちだっけ?」
 サラは飛ぶ方向を変え、大きい森の方へと飛んで行った

 サラと別れてから大分時間が経ち、深い森の中に足を踏み入れたリセオはナリアの道案内でついていく
 こんな暗い森入るのは初めてだ
 空は大木で覆われていて、空の様子が全く分からない
 ナリアは何事もなく進むが、リセオは暗く薄気味悪い無数の大木と先の見えない闇で恐怖心がつのる
 進むにつれ、聞こえてくる奇怪な声、ホーホーの鳴き声がする
 不気味な森だけあって、ホーホーの鳴き声が薄気味悪く、リセオの耳に響いていく
 気づけばリセオはナリアのそばに寄り添うように歩いている
 くっつくリセオに気がつくナリア、リセオの顔を見ると明らかに怖がっていた
 足を止めずにリセオに声をかける
「怖いの?」
「う、うん……この森何か気味が悪いです……」
「そう?
 平然としているナリアはリセオに聞き返す
 リセオが返事を返す前に、遠くから狼の遠吠えが大きく響いた
「っ!!」
 そのトーンの低い遠吠えに、リセオは思わずナリアに抱きついた
「あ……」
 急に抱きつかれ、ナリアはふと足を止めた
「あっ、ごめんなさぃ……」
 謝るリセオ、その目には薄っすらと涙が浮かんでいた、幼い子供が母親に寄り添うような表情にナリアは思わずドキッっとした
「怖い……」
「あ、えっと……大丈夫?」
「うん、でもナリアさんがいるから平気……」
 涙を拭い、微笑むリセオのしぐさがナリアにはとても愛らしく見えた
 その内に、ナリアの内に隠してた黒い欲望が大きく膨らみ、何かが熱くなるものを感じる……
 汚したい、舐めたい、泣き叫ぶ声が聞きたい、自分のものにしたい、犯したい、今すぐにでも……
「ふぇ……?」
 ナリアは黙ったままリセオを見つめる、さきほどまでの優しい笑みが消えている
 ナリアさん……怒ってるのかな? 顔が怖いよ……
「えっと、ナリアさ……」
「ごめんね」
「え? ナリアさ……」
 聞き返そうと口を開く前に、突然横腹に苦痛が走った
「あぅ……!?」
 一瞬何が起こったか分からなかった
 訳が分からず、衝撃に耐えれずにそのまま横に倒れてしまう、気絶したリセオ、ナリアはうっすらと笑みを浮かべた
 リセオのそばには、大きな石がゴロっと転がっていた……


「……ん、あれ?」
 ゆっくり目を開ける
 起きたばかりで頭がボーっとする
 記憶がはっきりしない中、辺りを見回すとそこは洞窟の中のようだ
 結構広い、そして少し暗いが自分の下には布団かと思われる羽毛が敷いてある
 いかにもそこらで拾ってきたような感じだったが、今はそんな事を気にしている場合じゃない
「ここは、どこ?」
「気づいた?」
 後ろから雌の声がした
 振り向くと座って自分を見ているポケモンがいる
「……?」
 それが誰だか思い出すのに時間がかかった
「ナリアさん?」
 リセオの問いに、彼女は黙って頷くとゆっくりと近づく
 そしてリセオのすぐそばに寄りかかりると口を開く
「大丈夫?」
 ナリアの声に、ぼやけた視界がはっきりし、頭の中もはっきりする
「えと……急に苦しくなって、それで倒れて……でも何で急に苦しくなたんだろう……」
「私がしたのよ」
「え?」
 予想外の言葉にリセオはポカンとした
「どういう意味ですか?」
「ねぇ、リセオ君」
 リセオの質問をよそにナリアが真剣な眼差を向ける
「君に注意したい事があるの」
「?」
 すると急に笑顔になるナリア
「でももう遅いけどね、クスッ……」
 小さくボソっと言う、その言葉はだけは聞き取れなかった
「君みないな可愛い子がさぁ~……」
 リセオに間近に近づくと、ナリアはいきなりリセオを押し倒す
「うぁっ!?」
「私みたいな雌にホイホイとついてきちゃダメって事よ~」
 いきなり乱暴に押し倒され、手を押さえつけられたリセオは身動きが出来ない
「ふぇ、ナリアさん……どういう事ですか?」
「可愛い、素敵だわ……」
 リセオの戸惑いをよそに、顔を近づけるといきなり唇が重なった
「!?」
「んぅ……」
 いきなりの事だった。何が起こったかリセオの頭の中では理解できずにいた
 口付けは数秒秒ほど続いた。やがて唇を離すと笑みを浮かべ
「へへ、奪っちゃった……あなたの初めて……」
「ふぇ……?」
 いきなり唇を奪った事に悪びれた様子も無く、自分の唇をペロっと舐める
「一体なにを……ん!?」
 言葉を続けようとするとまた唇をふさがれた
「チュ……ん……レロ……んふ……チュク……」
 今度は深く唇を重ねられ、更に舌が自分の口の中に入ってくるのを感じた
 ナリアの舌はリセオの舌を絡めるように動き回る
「ふぐっ……ん……むぅ……んむ……」
 頭の中が混乱するリセオ、無抵抗に舌を受け入れてしまう
 舌を絡められ、痺れるような感覚に襲われた
 しだいにナリアは舌の動きを早め、絡めるように動き、互いの唾液が混じりあう
「ふぐ……チュク……ん……クチュ……んぐ!」
「んふ……チュク……レロ……ンチュ……ぷは~……」
 その行為が数分間に続き、ナリアはようやく唇を離す、すると二匹の口から銀色に光る糸を引いていた
「クス……」
「ふぁ……!?」
 自分の口から銀色に光る糸に思わず声をあげた。しかもそれは、ナリアとつながっている
「な、何これ……?」
「いいわよ、そのお顔……」
 混乱するリセオを可愛い者を見るような目で見つめ、やがて舌をリセオの首筋にもっていき、厭らしく舌を走らせる
「ひゃう!?」
 いきなり首筋を舐められ、思わずすくみあがる
 リセオの様子を気にもせず首から顔を目掛けて舌を走らす
「ふぁ……ナ……ナリアさ……」
 舌で首筋を舐められ、体中に電流が走る
 顔から火が出たかのように頬が染まり、舌は首から顔へ走らせるとまた別の場所に舌を移動させ、ツーっと走らせる
「ふぁ……や……やめ……」
 目を細め、ハァハァと吐息を吐きながら止めるよう求める、しかし声がハッキリと出ない
 舌を止めずにリセオの顔を見ながらナリアが笑う
「首、感じやすいんだ……」
「やめ……やめてください……!!」
 ナリアの行為に危険を感じ、リセオは抵抗しだす
 じたばた動き、ナリアから逃れようとする、しかし他人と力比べどころかバトルすらした事も無いリセオの力では、ナリアの前には赤子にも等しいかった
 必死な抵抗もむなしくただ抑えられる
「あら、どうしたのリセオ君?」
 余裕の笑みを浮かべながらもリセオを放そうとしない
「ぐぅ……離して……!」
「いやよ……可愛い……」
 そして今度は顔中を舐めるように舌を走らす
 顔以外にも耳の付け根から耳の先端までも舐め、舌はいやらしく動き、リセオの抵抗力を奪う
「いや……なんでこんな事するんですかぁ……!」
「リセオ君がいけないのよ、発情しているワタシの前に現れるから……」
「発情……?」
 リセオにも本来なら発情期というものがあるのだが、その日ごろの暮らしから彼の本能から忘れられたのだ
 元より彼に性的な意識は無いのである
「SEXしたい気持ちの事よ……ペロッ……」
「ん……なにそれ……?」
「分からないの? 教えてあげるよ、体中にね……」
 舌を離すと、抑えていた前足も離してくれた
「ようやく開放してくれるの?」
 顔中ナリアの唾液でベトベトになったリセオ、そんな中期待に思いを寄せ、安堵の息を吐く
 だが期待は裏切られ、今度はリセオの後ろ足をつかみ、無理やり開脚させた
「ふぁ!?」
「わぁ~すご~い」
 自分の股間をまじかに見られ、羞恥する
 今までトイレの時でも人に見せた事の無い物が……
 それに何故か大きくなっている自分の逸物に動揺の顔を隠せない
「結構大きいんだね、リセオ君のって……」
「な、なんでこんなに大きくなってるの!? そ……そんなに見ないでぇ……」
 恥ずかしさのあまりに顔から火がでそう
 するとナリアは大きくなった逸物を前足でツンツンとつつく
「ふぁ!?」
 突付かれた瞬間、股間から刺激が走る
「ホント何にもしらないんだね、なんか教えがいがありそうだわ……ペロ……」
 手を止めず、リセオの逸物をグリグリと撫で回し、時には軽く舐めたりもした
「ひゃう、やめ……やめ……て……!」
 自分の大切なモノをいじり回され、前足でナリアを押し出して股間から離そうとする、すると……
「ちょっと大人しくしてね」
「ひぐぅ……!?」
 次の瞬間、急に体が金縛りにあったかのように動かなくなった
「だいじょーぶ、ちょっと気持ちよくしてあげるからね」
 そう言ってまた逸物をいじり始める
 舌を使い、根元から先端まで舌をゆっくりと走らす
「ひぃ!」
 今度は強い刺激が体から全身を駆け巡る
 抵抗できぬままリセオの体はナリアの思い通りに扱われる
 舌の動きは何度も根元から先端を往復し逸物を愛撫する、逸物が唾液で汚れる
「ひぁ……」
 快感のあまり、顔が引きつり、目にはうっすらと涙が浮かんでいた
「ウフフ……いい顔ね……素敵だわ……」
 やがて舌を離すと、リセオの逸物を目の前で口を開く
「それじゃいただきまーす、あむぅ」
 ナリアは逸物を口の中にくわえ込む
「ふぇ!?」
「ちゅむ……ちゅぅ……ちゅっ……」
 逸物をくわえ込むとそのまま吸い付くようにしゃぶりだす
「はぅぅ! やぁ……やだぁぁぁ……」
 先ほどの愛撫とは比べ物にもならないくらいの快感がリセオを襲う
「ん……ちゅく……ちゅっ……んふぅ……」
 時には舌を逸物に絡めながら口の動きをあげていく
「ひぃぁ! あぁぁ……!」
 涙が頬を伝っていくが、それにすら気づかない
「うふぅ……ちゅっ……ちゅっ……」
 口を休める事なく、リセオを上目遣いで見ていた、泣きながら感じているのが分かる
「いいわよぉ……その顔……もっと泣かしたいわぁ……」
 リセオの泣く顔に更に興奮しだしたナリアは口の動きをよりいっそう早める
「ちゅっ……ちゅっ……ちゅぅ……」
 まるで飢えた雌のように相手が子供だと言うことを忘れ、逸物を貪るようにしゃぶる
「ふあぁ、らめ……らめぇぇぇ……!!」
 全身快感に襲われ、思考が麻痺し、リセオはまともに言葉が発せられなくなった
「いいわ……もっと泣いて、私を満足させて……リセオ君……ちゅっ……」
 興奮がさらに高まり、自分自身でコントロール出来ないくらい欲望が沸いていた
 もはや歯止めがきかず、ナリアは欲望に従うまま、リセオを貪る
「……ちゅっ……ちゅぷ……ちゅぷ……ちゅぅ……」
「うああぁぁぁ……! な、何か……で……でりゅ……で……」
 口をだらしなくあけ、涙で幼い顔がくしゃくしゃになるが、それがナリアを余計に誘う
「もうやめ……て、な……なんか……で……」
 息が乱れ、声もまともに出ない中、リセオの中でナニかが爆発するような感覚に襲われる
 それを抑えようとするが、とても抑えきれるものじゃない
「らめ……らめ……て……で……でちゃう……!!」
「ちゅぷ……いいよ……ちゅぅぅ……出ひて……」
 そう言うと口の動きを高速で動かし、逸物の先を舌で弄る
「ふあぁぁ、いぐぅ……うあ……で……出る……うあぁぁぁぁぁ!」
 押し寄せて来るものを抑えきれなくなり、絶叫とともに逸物から精液があふれんばかりに発射する
「んぐ……ん……ゴク……」
 爆発するくらいに溢れ出る精液に驚きながらも、ナリアはそれを飲み干そうと喉をならし飲み込む
「ふぁ……!?」
 自分の逸物から何か放出されたリセオは戸惑う
 恐る恐る見ようとしてもナリアが邪魔で見えない
 それはなおもリセオの意思とは関係なく出続けている
「んく……んく……」
 ナリアは何の躊躇もなくそ精液を飲み続ける
 やがて射精が収まるとナリアは精液を口に含み、リセオの顔に持っていくと無言でリセオに三度目の唇を重ねる
 それだけでなく、ナリアは口に含んだ精液をリセオに口移した
「んぐ……!?」
 舌で押し出すように含んだ精液をリセオの口内に流し込む
「んぐ……うぇ……ゲホ……ゲホ……」
 リセオは自分で出したドロドロした白濁液の匂いと苦い味に吐き気を起こし、思わず吐き出してしまう
「ゲホ……ゲホ……」
 自分から出たものなのに、気持悪くてとても飲めるようなものじゃない
 とても苦い、なんなのこれ!?
「クスッ……リセオ君の精液……とっても濃いいわぁ……」
 嬉しそうに唇を舐めるナリア、よくあんなものが飲める……
 だがそんな事を考えている場合じゃない……疲れてきた……
「はぁ……はぁ……も……もういいでしょ?」
 肩で息しながらナリアに開放するように要求した
「いやよ、これで済むと思ったの?」
 不敵な笑みを見せ、リセオの頼みをあっさりと断る
「ふぇ……まだするの……?」
 涙が乾いていないリセオは再び怯えるが、ナリアの興奮は高まる一方だ
「当たり前よ、リセオ君だけ気持ちよくなっててずるいじゃない……クスクス……」
 すると自分が満足していない事をアピールするかのように秘所を広げる
「ふぁ……?」
 驚いた、始めてみるそれはピンク色をしている
 自分のものとはまるで違う、少しグロテスクだ
 それになんかとても湿っぽく、自分のものとはまったく違っていた
 ナリアは恥ずかしいのか、頬を赤く染めるが、まったく隠そうとせず濡れた秘所を手ですくう
 すくった前足から秘所から溢れる愛液がネットリとつき、自分でそれを軽く舐める
「えへへ、これからが本番だよ」
「え、本番って……?」
 いやな予感がする、ただそれが何がどうなるのかリセオには予測がつかない
 ナリアはリセオの逸物を軽く弄り回す
「リセオ君の初めて……私が貰うわね」
「や……やだぁ……もうやめてください、お願いだから」
 初めての意味は分からなかった、だがそれがどういう事なのかが自然に分かるような気がした
 抵抗しようにも、かなしばりが解けず、体はいう事を聞かない
 なすがままに自分の逸物を弄り回され、また涙を流す
 その様子を興奮したまま見つめるナリアは
「いやよ、それに言ったじゃん、もう遅いけどねって……」
 ナリアは逸物を弄るのをやめるとリセオの上にまたがり、そのままリセオの逸物に沈めこんでいく
「あん!」
「うぁ!?」
 同時に二匹の喘ぎ声がうなる、ナリアはリセオの上にまたがると騎乗位になる
「先を入れただけなのに……こんなに気持ちいいなんて……すごい……あぁ……」
 快感に体が震える、そしてそのまま一気にリセオの逸物を秘所の中に挿入させる
 溢れる愛液が逸物の挿入による卑猥な音が響く
「はぁん……!!」
 逸物の先を挿入しただけで、ナリアの体に快感と言う電流が走った
 体がリセオの体を求めてるのが分かる
「もっと……もっと頂戴……リセオ君の……」
「ふあぁ!」
 リセオもまた、フェラとは全く違う快感に襲わた
「気持ちいい……わぁ……」
「ナリ……ア……さん……ぐぅ……!」
 あまりの快感に秘所はリセオの逸物を遠慮なく強く締めつける
「ぐぅ……!」
 強く締め付けられ自分の唇を噛んで声を押し殺そうとする
「フフ……動くわよ」
 声と共にナリアは腰をゆっくり動かしピストン運動をする
 愛液が厭らしく響き、それが余計に欲望を刺激する
「あぁぁ!」
 繋がった逸物がピストン運動により、押し殺そうとした声が思いっきり漏れる
 動く度に自分の逸物が激しく刺激され、卑猥な音と共に快感が生まれる
「はぁん……あん……気持ち……いいよぉ……」
「うわぁ……はあ……はあ……」
 激しく膣の中を出し入れし、二匹の息は乱れ、快感に支配され、淫靡な音が洞窟の中にこだまする
「あぁぁ……はぁ……うんぅ……リセオ君……すごいわぁ……」
 この前の奴とは比べ物にならない、自分でやっているのにこんなに感じるなんて……
 頭の中は快感でいっぱいになり目はトローンとし口もだらしなく半開きになる
「もっと……もっと……いっぱい……あぁ……」
 もっと、リセオ君を感じたい、もっと泣かせたい……
 さらに快感を欲しがるナリアはピストン運動を早め、快感を求めた
「やめ……やめてください……ナリアさん!」
 するとリセオが突然強く抵抗しだした
「ん? あん……今更言っても……やめないよ?」
 ナリアは腰をゆっくりと動かしながらもリセオの様子をうかがう
「僕、こんなことしたくてナリアさんについて来たんじゃないよぉ!」
 金縛りが半分解けたのか、体の自由が戻り始めた
 体を必死に使い抵抗をしだした
「いいから大人しくなさいよぉ~、怒るわよ?」
 離そうとしないナリアにリセオはついに怒り出す
 ナリアはなだめようとするが、リセオは本格的に抵抗しだした
「離して! 僕を家に帰してよぉ~! 馬鹿ぁー!」
 今まで他の人に馬鹿とかいったことの無いリセオ
 逸物は確実に感じているのだが、こんな無理やりな行為に嫌気が差し、思わず本音が漏れた
「このぉ!」
 すると怒ったナリアは左の前足を思いっきり振りかぶると頬を叩いた
 痛々しい音が洞窟中に響いた。
「あうっ!」
 間髪を入れずにもう一撃リセオにビンタを浴びせる
「痛いぃ!」
 頬の苦痛に叫ぶリセオ、何が起きたのだ?
 はたかれた瞬間何が何だか分からなくなった
 あのさっきまで優かったポケモンがまるで別人みたく豹変し、声を荒げる
「いいから大人しくしなさいって言ってるでしょう! 本気で怒るよ!」
 気持ちよくなろうとしてるのにそんなに抵抗されたらいくら好みな相手でも腹が立つ
 ましてやペットのポケモンに馬鹿呼ばわりされると尚更だ
「ウゥ……ヒグッ……エグッ……」
 痛さのあまり頬を押さえ泣き出してしまう
 赤く腫れた頬からは、リセオの涙が流れた
 今まで主人や使用人や仲間にも叩かれた事もなかったのに……
 初めて叩かれた、しかも犯されながら……
「はぁ……はぁ……」
 怒りで興奮していたナリアはやがてナリアは落ち着きを取り戻し、リセオの頬を優しく舐める
「ペロ……ごめんねリセオ君……」
 ナリアの言葉を聞いてるのか、泣きじゃくりながら肩で返事をする
 リセオははたかれて抵抗力を失い、完全に大人しくなる
「ねぇ、暴れないならもう叩かないよ?」
 その言葉にリセオは黙って頷いた、表情は、さっきまで優しかったあのナリアに戻っていた
 しかし、リセオはナリアの怖さを知った、だからもう抵抗をしようと思わくなった
 泣きじゃくるリセオを見て、もう抵抗する様子はないと悟るナリア
「いい子ねぇ」
 まるで弟を慰める姉のように、優しく涙の伝った頬を舐め取った
「ウフフ、それじゃぁいくわよぉ」
 そう言うと体を起こし、再びピストン運動を始める
「ひぃあ……あぅ……!」
「んぅ……あぁ……リセオ君……気持ちいいでしょ……?」
 押し寄せる快感がまるで津波のようにリセオを追い詰める
 出し入れが激しくなり、逸物が子宮まで届く
「ナ……ナリア……さん……うぅ……!」
「あん! イイ! イイわ! すごいわ……!」
 まるで狂ったように乱れるナリア、優美な体から汗が滲み、目は潤ながら顔は激しい快感に喜びの表情を浮かべている
 その姿は先ほどリセオに怒鳴ったあのナリアとはまた別人だ
「うあ! あぐ! あうぅ!!」
「イイよ! リセオ君、もっと……もっと気持ちよくしてあげる!!」
 潤んだ瞳がリセオの顔を映す
 この狂いそうになる快感から逃げる術がないリセオはただメチャクチャに犯されていく
 目から涙が溢れ、息は激しく乱れ、逸物は熱い秘所に締め付けられ、目は光を失う……
 本当に狂いそうになる、……助けて……この快感から逃がして……
 こんなのがいつまで続くのか、そして今自分がこの快感から逃れたいのかさえ考えられない
「あ! うん! あはん! すごく気持ちいいよぉ!! リセオ君!」
 叫び声と共にさらに腰の動きをますます早くし、さらなる快感へとリセオを誘う
「ああぁ……ナ……ナリアさ……ん……!」
 逸物はヌルヌルの膣に激しく子宮に突き上げられ、愛液は溢れ出し、淫靡な音を立てる
「ひぁ……ぐぅ……あぐぅ……もう……らめだよぉ!」
「あはぁ……わ……私……も……イク……イっちゃう……!」
 お互いに限界が近づき、ナリアは腰をピストン運動を早めた
 体と愛液が激しくぶつかり、興奮も極限にまで高まった
「あぁぁ! 僕……もう……!!」
「イイよ! リセオ……君……一緒に……イきましょ……!」
 ナリアの瞳は潤い、それでも笑いながら快感に乱れる
「やあぁ……ら……めぇ……でちゃうよお!!」
「ああぁ……もうだめ! イク……イクゥゥゥゥゥゥ!!!」
 絶頂に達し、膣はリセオの逸物をひきちぎらんばかりに締めあげた
「ウッ、ぐあぁぁぁぁ!!!」
 爆発と同時に、これまでにない量の精液をナリアの子宮にぶちまけた
 射精するごとに逸物は脈をうち、ナリアの子宮を満たしていく
 何秒間射精したのだろうか、子宮に収まらない精液が二匹の繋がっている所から溢れ出る
「ハァ……ハァ……すごい……たくさん出るよ……」
「ハァ……ハァ……」
 疲れてしまったのかリセオは肩で息をする、その姿までもが愛らしく、笑みを浮かべる
 徐々に意識が遠のいていき、瞼にはナリアの顔が映っている
 これは悪い夢だ、絶対そうだ。初めから外になんて出ていない。悪夢だ……これは悪夢だ……
 そのままリセオは、ナリアを残像に残したまま眠った

 リセオが眠ってしまい、ナリアは逸物から秘所を抜き、リセオの横に座ろうとした、すると
「あ、いたいたナリア~」
 後ろからの声にナリアは振り向く、そこにはナリアの顔見知りがいた
「あら、フレムじゃない」
 フレムと言われた雌のブースターはニコニコしながらナリアに前足を上げて振る
 さらにフレムの後ろから二匹も続いて現れる
「久しぶりね、ナリア」
「ふぅ、ここまでくるのシンドイよマジで……」
「ん? アンリにシェアリーじゃん、どうしたの?」
「……はぁ?」
 左にいる雌のサンダースのアンリがナリアの返答に唖然とする
「あなたが誘ったんでしょ、サラから聞いたわ」
 右にいるシャワーズのシェアリーがアンリに代わって突っ込む
「あ、そうだった」
 ナリアは思い出したかのように顔をハッとする
「あ、じゃないわよナリア、サラから聞いてここまで着てやったのに」
 そう言うとシェアリーは深くため息をつく
「ごめ~ん、我慢できなくてさ……その~……」
「あ、もしかして自分から誘っといてつまみぐいしたんでしょ?」
 フレムが軽くナリアを睨む
「えへ~、ゴメン、あまりにも好みだからさ」
「へぇ~、あまりにもねぇ~」
 そう言いつつアンリは横に倒れているリセオのほうに歩き出す
「コイツがそうなの?」
 ナリアはクスッと笑い、大きく頷く
 アンリはリセオを仰向けにしその顔を眺める
「ふ~ん、サラに聞いたとおり中々可愛い雄じゃん」
「けどまだ十三なんだってね~」
「つまみぐいしたくなるほどの子でしょ? 見てみたいわ」
 そう言いながらシェアリーがリセオの頬を舐める
「ふぇ……?」
「あ、目を覚ましたよ」
 シェアリーの頬舐めで、リセオが再び起き上がった
 リセオが目を覚ますとアンリはみんなを呼び、四匹はリセオを囲むように集まる
「え……何で……?」
 囲まれ不安の声をあげる、四匹は自分を観察するような目で見ている
「へ~、かわいいじゃん、ほんとに犯しちゃっていいんだね?」
 リセオの顔をツンツンとつつくフレムは年の差など関係なしのようだ
「え……?」
 何がなんだかさっぱり分からない、そんなことにはお構い無しに会話を続ける四匹
「でもさ、こんなにいてコイツもつの?」
「あ、僕いいものあるよえっと……」
 フレムは首に掲げていたカバンからハートの形に似ている木の実を取り出すと口の中にほお張り噛み砕く
 口に木の実を頬張ったままリセオに近づくフレム
「え……なんですか……?」
「いいからじっとしてろよお前」
「んぐ!?」
 驚きに目が開く、フレムが頬張ったままリセオに口付けをしたのだ
 口の中をリセオの口内移す、口移しだ
「何飲ませた?」
 シェアリーが尋ねるとエヘッと返事する
「僕の住んでるところに特別育ってる木の実だよ」
 するとリセオは突如自分の体が急に熱くなるのを感じる
「うぁ、な、なんか体が熱い……」
 顔までも熱くなり、息が乱れる、リセオの様子にナリアは驚ろき
「すご~い、何これ?」
「この木の実さ、性欲増進効果があってさ、しかも即効性があるんだよ」
「へぇ、これでめいいっぱい楽しめるって訳ね」
 シェアリーの顔つきが怪しくなる、リセオは恐怖が募り起き上がってその場から逃げ出そうとする
「おいおい~、何処行くきだよお前」
 背中をアンリに押さえつけられ、仰向けにひっくり返される
「うあっ……やめ……」
 抵抗しようにも、ナリアと事の後ですでに体力は残っていない
 嫌がるリセオに横からシェアリーが綺麗な顔ねっと呟いた
「雄なのに私より綺麗だなんて、嫉妬するな~」
 軽く笑いながらリセオの頬を軽く舐める
「本当に楽しいパーティになりそうね」
「そんな……ナリアさん……?」
「へへ、ごめんねリセオ君、本当はみんなを待ってからやるつもりだったんだけどね」
「えっ!?」
 驚きを隠せないリセオ
 みんなを待ってからって……まだ続くの!? あんな事が……!?
「そんな……僕……そんな事のために……んぐ!?」
 言葉を続けようとすると唇がふさがれた
 フレムに強引に唇を奪われたのだ
「へへ、以外に柔らかいんだねぇ、リセオちゃんの~」
「ふぁ……」
 体が震えだす、声が恐怖で出なくなり
 これから自分がされる事に頭が混乱する
 逃げようにも押さえつけられ、逃げる事すら適わない
 するとナリアが無邪気な笑顔を見せ
「ウフフ、だいじょーぶ、みんなも結構うまいんだよ」
 こっちの気を知らず、のんきに言う、だがそんな事が心配じゃない
 お願いだからもう許して……
 そんな願いもむなしく、彼女達はリセオを囲み
 アンリがリセオの上にまたがり、耳元で十分に楽しませてくれよ、と呟いた
 フレムは自分のカバンの中からハート型の実をチラつかせ、いっぱいあるからね~っと言った
 目から涙を浮かべ、心の準備も無いまま、怖い思いをしたアレが繰り返される……いやだ……みんな……


 それからどのくらい時間が過ぎたんだろう……
 僕の体がまるで僕のものじゃないような感じだった
 僕を求めて乱れまくる彼女達、五月蝿いくらいになり響く淫靡な音、そして僕の泣き叫ぶ声……
 手足の自由がなくなり、まるで鎖でつながれたかのように押さえつけられていた
 疲れ果て、何度も気絶しても起こされて、あの木の実を口の中に入れられ、またおんなじことをされた
 涙越しに見える彼女達の乱れ笑う姿、それは天使なのか、それとも悪魔……
 狂った様に泣き、謝る僕を彼女は離そうとせず、僕をいじめつづけた
 何度も僕の中でナニかが爆発する度、またそれが繰り返されるた。何度も、何度も
 顔は全体に舐められ、唾液で汚されて……嫌、顔だけじゃなく体全部がその唾液で汚された
 時には顔にまたがれては擦られ、変な液で何度も掛けられ
 そして今僕自信、どうなっているのかそれすら分からない
 ただ分かるのは今誰かの背中に負ぶってもらい、初めて自分で外を出たあの広い草原が見える
 やがて見覚えのある大きな屋敷が目の前に現れ、自分はそこでおろされた
「ついたわよ」
 誰の声がする、降ろされた僕の前に顔を見せる
 その顔は月の光に照らされ、綺麗に写る
「とっても楽しかったわぁ、今日はありがと、リセオ君」
 そう言って僕の顔に口付けをした、そして向こうから四匹ぐらいの鳴き声が聞こえる
 彼女はその鳴き声を聞き、そっちを方に顔を向けると僕にウィンクをしながら、最後にある事を言った。
「また、何時か遊びましょうね。今度は私と君とでね……」
 美しい美貌を、怪しいまでに笑みを浮かべ、そのまますごい速さで広い草原へと消えて行った……
 体はまるで動かない、元より薄れていた意識がますます薄れていく、僕を見つけた四匹のポケモンは慌てて僕に声を掛ける
 リセオ様……リセオ様……って聞こえる
 何で僕の名前を呼んでいるんだろう、そして僕は一体どうしたんだろう。僕は何も思い出せない、僕はあの時なんで外に出ようと思ったんだっけ?
 だけど今はもうそんな事は考えたくない……
 僕に声を必死にかけるポケモンに返事をすることもなく僕はそのまま死んだように眠った


「んぅ……」
 ベッドからゆっくりと起き上がり、目を擦る
 グラエナの叫び声に起こされたヒトカゲのマッチは、寝ぼけ眼のまま外に出る
 そこには複数の人とポケモンが慌しく集まっていた
「ふわぁぁ……なんだろ……?」
 あくびをしながらその密集しているところに自分も向かった、そこにはラーナがいた
 どうしたんだろ、ラーナ姉さん、何かに驚いているように見えるけど……
「マ……マッチ様……見ないほうが……」
 一匹のグラエナがマッチを制止する声をあげる、だがマッチの耳には入らなかった
 ラーナが見ているほうにマッチも振り向いた瞬間、寝ぼけ一気に飛んでいったと共に血の気が引いた
「リセオ……?」
 思わずその名を呼んだ、だが返事は返ってこない
 目は閉じたまま、何者の声にも答えることなく、虫の息だった
「リセオォォォ!?」
 思わず叫び声をあげ、強く揺さぶった
 何度も何度もその名前を繰り返し呼んだ、だが返事はなかった
 数分間も名前を呼んでいるうちに使用人に離され、屋敷内の看護婦に運ばれ、その場を後にした
「リセオ、どうしたんだよ……一体……」
「マッチ、とりあえず戻りなさい。何があったかは知らないけど……とりあえず任せときましょ……」
 唖然とするマッチに、押し殺すような声でとなりのラーナが耳元で呟いた
 やがてリセオは屋敷の中へと消えていった、ラーナは心配そうに見送りながらも自分は一足先に屋敷に戻っていく
 周りには使用人達と警備ポケモンたちのざわめきが続いていて、あたりは騒然としていた
「マッチ様……」
 一匹のグラエナが呆然としているマッチに声を掛けた
「とりあえず……中にお戻りください……」
 さっきラーナに言われた言葉だ、やがて間を置くと黙って頷く
 何があったんだろう、どうしてリセオがあんな事に……
 疑問ばかりが頭を駆け巡る、心配と不安になり、うつむいた表情のまま何もいわず、重い足取りでマッチも屋敷の中に戻っていった……

 それはまだ、深夜二時での出来事だった

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感想、指摘などお待ちしています。

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • ポロックス ×
    ポロック o
    ――ホウエン地方 ? 2009-12-09 (水) 00:15:45
  • ご指摘ありがとうございます。
    ただちに修正致しました。
    ――ヤシの実 2009-12-09 (水) 00:29:33
  • 誤字が多数みつかり、修正ついでに内容も少しだけ変わっています。
    ――ヤシの実 2009-12-10 (木) 00:17:00
  • 最初のほうの 高級ポロックス ×
                      高級ポロック    o
    ――キノミブレンダー2.25 ? 2010-01-01 (金) 22:48:58
  • この小説はいいね~
    間違いさえなければだけど
    ――間違いはよくある事さ! ? 2010-01-04 (月) 22:26:10
  • うわぉ…これはすごい…。
    その一言ですね。
    ほかの作品も期待します。
    ――純心の瞳 ? 2010-01-06 (水) 23:51:59
  • すげえ・・・感動した
    犯す側も犯される側も素敵すぎる
    ―― 2010-01-27 (水) 13:24:37
  • 誤字:
    リセオとナリアの最初の握手
    「握手すた」→「握手した」

    気絶から目覚めた後のナリアの台詞
    「君みないな…」→「君みたいな」
    ではないでしょうか?
    ――EV ? 2010-02-23 (火) 14:35:04
  • 純粋な子供をこっちの方向に導く怪しいお姉さんっていう作風は、どこか似通ったものを感じさせるような気分はありますが、ヤシの実さんの書き方で全く新しい世界に飛び込めたような気がします。これはエロイです、官能部分も参考になる表現などが多く、オリジナルの設定も非常に溶け込みやすい作りで、取っ付きやすい印象を受けました。官能シーンは妙に引き延ばしをしている書き方をする私ですが、テンポの良い進み方でわかりやすく濃厚なまぐわりをかけるヤシの実さんに尊敬の念を送りたくなりました。こういうところは参考にしたいなぁと思ってもうますぎて参考にならない(ry
    リセオ君は好奇心から何を学んだのでしょうか。やっぱりいけないと言われたことはいけないですね。屋敷のみんなと健やかに暮らす裏腹、興味というものは膨らむ、そしてそこに出会ったナリアとの出会いが自分のこれからを変えていく、そんな印象を受けました。続きを期待させるような終わり方もすごく自然体で書いている印象でした。これからも執筆頑張ってください、首とか胴とかいろんな所を振って応援していますorz
    ――ウロ 2011-06-16 (木) 01:03:00
  • あのエーフィ…ものすごくむかつくな
    そっちから無理矢理犯してるくせに暴力までふるまうカスっぷりとはwwwwwwwwww --
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Last-modified: 2010-01-04 (月) 00:00:00
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