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共通の魅力

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共通の魅力



水のミドリ




 試合会場は、すでにおもちゃ箱をひっくり返したような大騒ぎだった。転がった球を滑り込むようにして拾ったオーダイルが、ほとんどノータイムでその剛腕を振るう。悪鬼のような形相でひるんだのか、狙われた人間の男は一瞬だけ反応が遅れた。直後、爆発的な勢いで放たれた球は彼の腹に吸い込まれ、痛烈な音を響かせる。わあっと湧き上がる歓声。が、(くう)に放り出された球をエアームドが頑丈な鉤爪で受け止める。再び盛り上がる観客。助けた仲間とハイタッチして、鋭い目でオーダイルを睨みつける。相手を打ち負かそうという気迫がライン上でぶつかり、激しい火花を散らす。直後、エアームドは体を(ねじ)りながら球を打ち出した。回転のかかった、弾丸のような剛速球。がああ、とひと吠えし、正面から球を受け止めるべく姿勢を低くしたオーダイルは、瘤のある頑丈な腕を突き出した――
 広い会場のあちらこちらで、雄々しい怒号と球が激しくぶつかる音、それに続くホイッスルが鳴り響いている。激しくぶつかり合う男たちの闘志に、遠巻きに眺める女性陣が黄色い声援を送る。振動で不規則に揺れる照明が、硬質な床に飛び散った汗を反射させる。夜を忘れさせるほどに暴力的な雰囲気が場内を満たしていた。もし状況を知らない人が見たら、ここは古代のコロシアムか何かを連想させただろう。
 まさにそんな一人、開始時間から大幅に遅れて入場してきたボーグは、まず自分の目を疑った。場所が間違っていないかと地図を取り出し、時間を確かめるため腕時計を見る。それから、大事に握りしめていたチケットの指定場所と時間を何度も見直した。
『大婚活パーティ招待状 ~あなたにぴったりの異性がきっと見つかる、真夏の夜のドキドキお見合い~』
 チケットには、そう書かれていた。
 彼の目の前で繰り広げられている壮絶な戦いは、決して婚活パーティにふさわしい光景とは言えなかった。まるで野生そのものの空間に、髪をきちんと整え、おろしたてのスーツに包まれたボーグはひときわ目を引く存在だった。
「えっと……」
 狐につままれたように呆けるボーグの肩を、ピンクの丸まった手が叩く。
「やあ、あなたがボーグさんだね? パーティはもう始まっているよ」
 声の主は、ボーグと同じくらいの高さのピンク色をしたポケモンだった。ボーグにアルコールの入ったグラスを手渡し、嘗蔵(なめぞう)です、と名乗った。唾液に濡れた長い舌は身長と同じくらいかそれ以上に飛び出している。でっぷりと太った腹には(よだれ)掛けのような白い模様。頭頂や尻尾の丸まり方も特徴的だ。もうすでに少し酔っているようで、頬はほんのりと周囲のピンクよりも濃くなっていて、初対面の印象はあまり好ましいとは言えない。ボーグは怪訝そうに眉をひそめたが、その腕に「パーティ責任者」と書かれた(たすき)を見て途端に恭しくなった。
「あなたが責任者ですね。これは、どういうことでしょうか」
「これ、とは?」
 ボーグはわざとらしく指で円を描いて言った。自分だけが取り残されている状況に、気分が落ち着かずイライラしてくる。
「あの、みなさんがやられている、ドッジボールのような遊びですよ!」
「ええ、ドッジボールですよ」
 さもあらん、といったふうに嘗蔵は答えた。
「私は婚活パーティに招待されたのですが……」
「はい、ここがそのパーティ会場ですよ! 間違っていません」
 ボーグは目を剥いた。それは分かっている。そう聞かされてここに来たのだ。爆発しそうになる怒りをこらえながら、できるだけ穏やかに訊ねた。
「……なぜ参加者はみな、ドッジボールをやっているのですか?」
 今度は嘗蔵が驚いて目を見張った。つぶらな瞳が小さく揺れる。数秒()をおいて、確認するようにボーグに訊ねた。
「……近ごろ、結婚情報誌などは購入されましたか? もしくは、テレビのコマーシャルでも、街中の広告でもいいのですが、結婚に関する情報をリサーチしていますか?」
「いえ、特に何も」
「ははあ」
 呆れたように、半ば納得したように嘗蔵は嘆息をついた。上からものを言うような態度に、ボーグは思わず首元につかみかかりそうになったが、結婚に関しては全くの初心者なのだ。教えてもらう他ない。
「……それで、両者に何の関係が?」
「簡単なことです。ドッジボールの上手い男性が、女性にモテるってことですよ!」

 ボーグは、39歳になったばかりの人間の男だ。仕事の評価もそこそこで、ルックスも悪くない。人並みに昇進し、中間管理職となった今では、給料も家族をゆうに養え得るくらいは貰っている。しかし、ボーグは結婚を視野に入れていなかった。性格に難があったのである。皮肉屋で偏屈なところがあり、女性に対して嫌悪感があった。そのうえ感情が高ぶるとすぐに手を上げるタイプだった。20代の時に交際関係で警察にお世話になったことがあるが、それが女性嫌いの原因かもしれない。
 独身を貫いてきたボーグだったが、四十路(しそじ)を目前に急に人肌が恋しくなった。迫りくる老後の不安からなのか、近ごろは一人で晩酌をしていても、気づくと酒瓶を割っていたり、障子が破れているなんてことはしょっちゅうである。悶々とした日々を過ごし、彼はようやく重い腰を上げた。しかし、時すでに遅し、である。会社という小さなコミュニティ内での情報伝達は早く、ボーグは性格が悪いとのうわさがすでに蔓延しており、社内での結婚は難しそうだった。知り合いに紹介されて何度かお見合いはしたが、目の肥えた女たちはすぐに彼の基質をすっぱ抜き、まったく相手にされなかった。泣きすがる思いで婚活サイトに登録し、招待された初めての婚活パーティで、彼は戦場の真っ只中にいた。
 説明を聞くより実際にやってみた方が早い、と嘗蔵に背中を押され、ボーグはコートに立ったのだ。貸し出しをしているスポーツジャージは使い古されているようで、こびりついた臭いに思わず顔をしかめた。
 ボーグの途中参加に、観客は色めき立った。遅れて登場する者は、ヒーローであると相場が決まっているのだ。が、実際はいいところを見せるどころか、飛んでくる球を避けるので精いっぱいだった。女性陣の声援はすぐさま(しぼ)んでいったし、敵チームからはやる気あるのか、と野次を飛ばされる始末。運動など20年も無縁だったボーグには地獄のような時間だった。結局、オーダイルのしなるような剛速球をまともに腹に喰らい、苦悶の表情を浮かべながら沈んでいった。体感では30分ほど健闘したと思っていたが、実際は飛び入りで参加してから5分と経っていなかった。
「はあ……」 
 試合後の立食パーティで、ボーグはホールの隅でため息をついていた。なぜあんな過酷な運動をさせられたか全く理解できない。球を当てられた時の、敵のあざ笑うかのような視線。味方の同情するような眼差し。そして傍から見ている女どものゴミを見るような目つき。思い返すだけで胃の奥底が煮えたぎってくる。それを押しとどめるように、ボーグはサーモンのカルパッチョを乱暴に飲み下した。
「やあやあ、お疲れさま。試合はどうだったかな」
 またあの声だ。にらみつけるような勢いで振り向くと、おお怖い、と嘗蔵はわざとらしく肩をすくめた。流石はベロベルト、片手に持つ大皿にたんと盛り付けられていたであろう料理は、タレまできれいさっぱり舐め取られている。
「おい、何だったんだあれは。婚活のレクリエーションにしてはルール無用じゃないか。どうなっている。説明しろ」
「まあまあ落ち着いて。あれはレクリエーションではありません。れっきとしたテストですよ」
「テストだと?」
「ええ、初めに少し説明しましたが、ドッジボールの試合を見て、女性はあなたたち男性を評価しているんです」
 今ひとつ理解の追いついていないボーグに、ではお教えしましょう、と嘗蔵はまるで新進気鋭の予備校講師のような口調で言った。まずはこの国の歴史から話さなければなりませんね、と前置きしてから説明を始める。
「あなたもご存じのとおり――と言ってもあなたの生まれる前のことですが――ポケモンに人権が認められ、人間とポケモンが結婚できるようになってから50年あまりが経ちました。今では当然のことになっていますが、ついこの間まで人間とポケモンはともに籍を入れることすらできなかったのです。ともに同じ言葉を話し、ともに恋愛をし、ともに一つ屋根の下に住んでいるというのに。私の妻も人間の女性ですが、両者の間での結婚が法律で禁止されている時代を考えると、ぞっとしますよ」
 本当にぞっとしたように、嘗蔵は身を震わせた。何か嫌な思い出が蘇ってきたかのようだ。怪訝そうにのぞき込むボーグにはっとしたのか、すぐに先ほどまでの口調に戻った。「あ、私の妻とはこの婚活パーティで知り合って結婚しました。あなたもきっとこのパーティでいい人を見つけられますよ!」
 そこでいったん話を区切って、嘗蔵はグラスの液体で喉を潤した。話がいろいろなところに移り支離滅裂だったが、ボーグはむしろ興味をひかれた。こんな見てくれの悪い奴でも、このパーティで伴侶を見つけることに成功しているのだ。
「ふん、変な世辞はいらんぞ。それで、法律が変わって、どうなったんだ?」
「ああ、すみません。話が飛びました。それで、いざ人間とポケモンが結婚できるようになったのですが、実際のところ両者の間ではあまり婚儀が交わされることはなかったそうです。法律が改定されたと言っても、人々の心が変わったわけではありませんからね。まだまだ人間とポケモンが結婚するのはおかしい、悪だ、なんて考えが多数派でした。それならば、人目を気にして結婚できないのが世間というものでしょう。私も苦労しましたよ。妻と結婚する時に一番激しく反対したのが私の父でした。父は古風な人で、やれ子供が産めないじゃないか、死んだ母親に合わせる顔がないなどと口うるさく喚いていたんですがね――」
「なるほど、つまり要約すると、人々の意識を変える必要があったと」
 話に水を差された嘗蔵は一瞬不機嫌な顔になったが、すぐに晴れた笑顔で続けた。
「ええそうです。そして、長い時間をかけて人々の意識をコントロールしてきました。それこそ小学校の道徳や性教育から、です。街中の広告を見てみてください。仲良く手をつないでいる家族や恋人同士の写真は、すべて人間とポケモンのカップルです。映画やテレビドラマでも恋愛するのは決まって人間とポケモンです。人間同士、またはポケモン同士の色恋は描かれることがありません。これは、差別に当たるとして法律で禁止されているのです。長年の努力があって、今ではすっかりそのような光景は当たり前のようになりましたが」
「なるほど、確かにそうかもしれないな。だが、まだドッジボールが見えてこないぞ」
 まあ待ってください、と挟んで、嘗蔵は話を続ける。
「では視点を変えましょう。現代の女性がパートナーとなる男性を選ぶうえで、何を基準に選んでいるのでしょう――言い換えれば、魅力的な結婚相手とはどんな人でしょう。女性が相手に一番求める魅力は?」
 唐突のクイズに、ボーグは口ごもった。答えはドッジボールの強さではないだろう。少し考えた後に、答える。
「経済力か?」
「そうでしょう? 確かにひと昔前ならそうでした。私も昔は出来るだけ妻を楽にさせてやろう、とあくせく働いたものです。しかし現代では人間とポケモンの格差も無くなりつつあります。人間のほうが裕福だ、などとは一概には言えない時代なのです。差別とも取れますしね。で、それでは何を基準にパートナーを選べばいいのか。年収が同じならどんな男性でもいいのかと言うと、そうではありません。生涯を共にする相手ですからね。しかしご覧の通り、人は多種多様です。腕力に秀でた者。優れた頭脳を持つ者。翼を持ち空を飛ぶことのできる者から水中を素早く泳ぐことのできる者まで、ありとあらゆる能力を持った人々で溢れています。そのすべてを比較し、最善の選択を導き出すことなど、ほとんど無理と言ってよい」
 ここまでくればボーグにも話の全容が見えてきた。開いたグラスにシャンパンを注ぎながら言う。
「つまり、経済力の代わりに共通の魅力として考え出されたものが、”いかにドッジボールが上手いか”だったわけだな」
「その通りです。女性はドッジボールをプレイする姿を見て、その男性が魅力的な人かどうかを判断します。見た目がイマイチでも、ゲームで相手を何人もなぎ倒してゆけばモテます。反対に、たとえ猛烈にハンサムだとしても、すぐに球を当てられては見向きもされません。……おっと、これは失礼しました。でも見てください。あちらにいる方は、間違いなく今日一番活躍したプレイヤーですよ。近いうちに結婚するでしょう」
 嘗蔵はホールの中心に立つオーダイルを舌先で指した。先ほどボーグに痛烈な球をお見舞いした奴だ。あいつのせいで恥をかいたんだ、とボーグは鋭いにらみを飛ばす。
「そんな顔しないで下さいよ。彼らは半年以上前からドッジボールの練習を重ねてきたんです。長年やってこなかったあなたが負けてしまうのも無理はありません。もはや彼らだけでプロのチームを編成しても良いくらいです」
 マイペースに笑う嘗蔵の顔に飲み物を吹っかけて帰ってしまいたかったが、ボーグにはまだ疑問が残っていた。
「仕組みについては分かった。だが、女の気持ちが分からないな。ドッジボールの上手い奴が夫婦生活でも上手くやっていけるという保証はないだろうに」
「いい質問ですねぇ。確かに、ドッジボールが上手いからと言って完璧な人間であるはずがありません。ドッジボールが得意なのはただ単に粗暴だからかもしれませんしね。ただ、すべての女性がドッジボールの上手い男性は魅力的だと信じています」
「そんな馬鹿なことがあるか。それは何故だ!?」
「それは、”みんながそう思っているから”です」
「……何だって?」
 ボーグが今日一番頓狂な声を出した。理解が追いつかずに腹がむかむかしてくる。顔が赤くなっているのは、回ってきた酒のせいだけではないだろう。嘗蔵が説明を続ける。
「女性が流行に敏感なのはご存知の通りですね? 彼女たちは毎年流行るファッションに身を包むように、男性にも真新しさを求めるのです。最新の靴やコートを自慢しあうのと同じく、競い合ってトレンドの小物――最も素晴らしい魅力を持つとされる男性――を手に入れようと躍起になります。そうですね、近ごろの男性の魅力はちょうど服の流行と同じ1年のサイクルでしょうか。ブームに火がついて半年後にはすでに次の流行となる魅力が発表されます。それと同時に、結婚を狙う男性はいかにその魅力を高められるか、1分1秒でも長く自分を鍛え上げるのです。次の流行に移る前にいいところまで持っていければ、大抵はそのままゴールインできますからね。因みに、去年の魅力は”制限時間以内にどれだけ多くのドミノを並べられるか”でした。これは器用さと繊細さが大きなウェイトを占めるので、人間の方が有利でしたね。手のないものは涙を飲んでいましたが。その前の年は”いかに早く熱々のおでんを食べきれるか”で、会場は常に熱気と笑いで溢れていました。有名なのは”どれだけ早く正確に全ポケモンの名前を歌に乗せて言えるか”なんてのもありまして、一番言いやすい模範解答がCDになったのを知っていますかね? あ、私が結婚した年は”時間内にいかに多くの使用済みカレー皿をきれいに舐め取れるか”でした」
「なんだそれは! ふざけているのか!」
 ボーグは思わず声を荒げていた。そんな曖昧な動機で結婚していい結果が待っているはずがない。大声に喧嘩かと何人かが振り向くが、怒りでまるで気づいていない。
「そんなもの、結婚生活に役立つはずがないだろう!」
「ええそうです! この婚活で試される能力はどれも実生活において、実用性は皆無です。そうでないと不公平ですからね。先ほども言いましたが、ドッジボールの上手い下手が結婚後の生活を保障しているわけではありません。あくまでも二人が付き合い始めるきっかけなのです。そもそも、結婚後にドッジボールを続ける男性なんてほとんどいませんよ! 私の場合だってそうです。あんなに優しかった妻も――」
 その先を言おうとして、嘗蔵の左頬は拳によってへこまされていた。握りしめられた拳骨を弾いて、びたん、と嘗蔵は床に伏す。ついにボーグが手をあげてしまったのだ。目は血走り、硬く噛みしめられた歯の間からは荒い息が漏れる。どよめく会場を制したのは、しかし殴られた嘗蔵だった。そばにいたオーダイルに肩を担がれながら、何とか立ち上がる。一瞬だけボーグを睨んだが、すぐにいつもの笑顔を取り戻した。ボーグを見据えながら、しっかりとした口調で言う。
「つまり、男性に求められる魅力とは――」
 嘗蔵の顔が、一瞬だけ苦痛に歪んだように見えた。
「自分に有利な時が来るまで耐え続けることのできる、”忍耐力”ですよ」








あとがき

 俺はトレーナーが好きだ。けれど俺はポケモンで、彼女は人間、決して結ばれることはない。くそっ、彼女を想う気持ちは抑えきれない。やった、思い切って告白したらOKもらえた。ついにこれでラブラブカップルだ!――
 なんて、設定。確かに面白く、ストーリーがすんなりと頭に入ってきます。葛藤も書きやすい。カッコイイ男の人をトレーナーにあてがえば、それだけで重厚な物語が作れてしまいそうです。読み手にも書き手にも優しい作品は喜ばれますね。
 ポケモン小説を読み漁っていて、常々不思議に思っていることがあります。「人間とポケモンが結ばれることはない」。本当でしょうか。子供ができない? アンタッチャブルだから? そんなもの、愛する二人の前では障害にもならないはず。人間とポケモンが同じ言葉を喋っているのに、なんで恋してはいけないのか。仲良く話し、恋い焦がれ、家庭を持つことのどこがいけないのか。そうならない方が、私にはむしろ奇妙に思われました。むろんそのような設定にケチをつける気はゆめゆめありませんが(いつも楽しみながら読ませていただいています)、もう一歩踏み込んだ社会――人間とポケモンが当たり前に笑いあい、当たり前に恋愛し、当たり前に結婚する世界のはなしも、魅力的だとは思いませんか?

 と、散々持論(妄想ともいう)を並べましたが、その設定をしっかりと描写できるのか不安でした。読者様は圧倒的に異種間恋愛否定派が大多数だと思いますので、そこに理解してもらうにはどうすればいいのか…… ならいっそ、言葉で喋らせてしまえ!
 ということで生まれた作品です。もともと私の文章は説明文になりがち(というかそのもの)なので、なんとかごまかすためにベロベルトにはたくさん喋ってもらいました。物語の体裁を繕うために何か参考になるものはないかなー、と本棚をあさっていたらいいものが。時雨沢恵一『キノの旅 ⅩⅣ』収録「結婚の国」。結構参考にさせていただきました。そういえば先月は最新ⅩⅧ巻がリリースされましたね。ライトノベルで短編オムニバスなのでさっくり読めておススメです。寓話やショートショートが好きな方はきっと気に入ると思いますよ。ちなみに私の作者ページも形式を参考にしています。
 途中から本の紹介になってしまいましたが、「共通の魅力」、どうでしたか? 読んでいただきありがとうございました。



面白かったよ、私はこんな設定も好きだよ、など様々な意見をお待ちしています。


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Last-modified: 2014-11-14 (金) 00:36:48
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