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僕らの愛情物語 2 太陽と月の愛情

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桜花

     僕らの愛情物語 2 太陽と月の愛情
                         
                            作・桜花

 前話のあらすじ

 一人旅をしている、僕少女のエーフィ・ユウナ=スピラは、ある町でゴロツキを退治した為に、近くの街の騎士団に追われる事になってしまった。最初に、その騎士団の団員のサンダース・ギルム=ザダガに勝負を挑まれたが、一瞬にして決着を付けた。その次に今度は、リーフィアとグレイシアの双子姉妹・・・いやいや双子姉弟のリンフ=ハーブとフリム=ハーブが、奇襲を掛けてきたが、ユウナは苦戦になりながらも、クレイジーな戦術で、何とか撃破する事が出来た。暫くして休んでいると、今度はその騎士団のリーダーのブラッキー・ライト=クロノが現れたが、ユウナは体力の消耗とライトの強さに気付き、その場から逃走した。その後泉を発見し、走って火照った体を冷やす為に、泉に飛び込んだが、追ってきたライトが水中に入ってきて、ユウナは再び逃げようとしたが、ライトには敵意等が無かった為、ライトの話を聞く事にした。そしてライトから、自分の事が好きと言われる。そんな時、先程のギルム・リンフ・フリムの3人と、シャワーズの少女・マーリン=ホムラが現れ、自己紹介をした。そしてライトから、騎士団に入ってほしいと頼まれ、少し考えてから、騎士団に入ると伝えた。

 ※     ※

 先頭にライト、その次にユウナ、リンフと続き、最後尾は何故か目をパッチールみたくし、気を失ったギルムを担いだ、フリムとマーリンが、森の中を歩いていた。ギルムが気絶している訳は、ユウナに『怪力女』と言った為、ユウナに殴られて、気絶したのだ。
 「ライト、少し聞きたいんだけど?」
 ユウナは、少し気になる事があったので、ライトに聞いてみた。
 「えっ? 何?」
 「どうして、僕がこの森に居るって知ってたの?」
 「説明すると長くなるけど、実は僕達の騎士団・クロノア騎士団は、見習いの騎士団で、剣技や銃の訓練や技の訓練をやっているけど、実際は万事屋マガイの事しか遣らないんだ。訓練をやって、実戦を行わないって所は、東国の『ジエイタイ』という組織に似ているかな? 話は少しずれたけど、そういう見習いの騎士団の上には、プロの騎士団がいて、そこには、騎士団採用要請センターってのがあって、そのセンターに『こうゆう人物がほしい』とか『強い人物がほしい』とかって要請すると、センターの人が探してくれるんだ! それで僕達は、『エーフィ種の人を探してほしい』って、1週間前に要望したんだ! そしたら今日、隣街にすごく強い、旅人のエーフィが居るって情報が入ってきたんだ! そして僕達は、この森にユウナを探しにやって来たんだ」
 「そうなんだ・・・『1週間・・・随分早いな・・・』でも、見つからない場合もあるんでしょ? そう都合良く、求めている人材が見つかることは無いからね」
 「まあそうだけど、でもユウナが居てくれて本当に良かった♪」
と、ライトは笑顔で返事をした。それを見てユウナは、一瞬ドキッとしたが、あえて冷静さを保った。それから暫くして、6人は森を出て、草原に辿り着いた。その草原の彼方には、大きな町があった。
 「あの街が、僕達が住んでいる町・『ジアース』だよ!」
 ライトが言った。
 「ジアース? 変わった名前の街だね! 何か由来でもあるの?」
 ユウナが聞いてきた。
 「ジアースっていうのは、あの街の一番長い歴史を持つ騎士団・ジアース騎士団から、取って付けられたんだ! まあ最近は、ロボット漫画から付けられたっていう噂もあるけどね・・・」
と、苦笑いしながら、ライトは説明を終えた。その後最後尾にいる、気絶したギルムを支えた、フリムとマーリンに話しかけた。
 「フリム、マーリン。ギルムを担ぐの、変わろうか?」
 するとマーリンが答えた。
 「私は大丈夫だけど、フリムはどうする?」
 マリーンはフリムに聞いた。
 「私も大丈夫です! ライトはユウナさんと話していて下さい」
と、まるでライトとユウナの応援をする様に、フリムは笑顔で言った。
 「そ、そう・・・ありがとう・・・」
 ライトは、顔を赤くしながら、礼を言った。と、その時何かを思い出したように、来ている服のポケットから、携帯電話を取り出し、何処かへと電話をし出した。暫くして、相手の方が出て、ライトは何かを話しだし、少し話して、ユウナの方を向いた。
 「ユウナ、利き腕はどっち?」
 「えっ?・・・右利きだけど・・・」
 ユウナは、突然の事に驚いたが、素直に質問に答えた。
 「分かった!・・・・うん・・・そう・・・じゃあ、よろしく!」
 そう言って、ライトは携帯を切った。
 「じゃあそろそろ、ジアースに行こうか!」
と、ライトは笑顔で言った。

 ジアース

 一行はジアースに辿り着いた。ジアースは大きな街であり、街の至る所に、大きな建物が建っていた。夕刻に近い為か、街では商人が物を売る声が、街中から聞こえていた。
 「いい街だね!」
 街を見ながら、ユウナは呟いた。
 「気に入ってくれて、良かった」
と、笑顔でライトは、礼を言った。
 「う、う~ん・・・」
とその時、気絶していたギルムが、目を覚まし、フリムとマーリンは、ギルムを降ろした。
 「んあぁ? 此処は何所だ?」
 「ジアースだよ、ギルム」
 場所に混乱しているギルムに、ライトは優しく言った。
 「はぁ~・・・僕に殴られたくらいで、気絶するなんて・・・騎士団員として大丈夫なのか?」
 ユウナは呆れた様に呟き、ギルムを見た。それに対してギルムは、ムッとしながら言い放った。
 「何だと! 大体お前が、馬鹿力」

 シュッ ヒュウ ドス!

と、ギルムが『馬鹿力』と言った瞬間、ユウナは自分の腰に手を伸ばし、『何か』を取り出して、ギルムの横に投げつけ、『何か』はそのまま、ギルムの背後の電柱に刺さった。
 「な、何だ?・・・」
 ギルムは驚きながらも、背後のその『何か』を見た。『何か』の正体は、手裏剣であった。
 「お、お前、何投げとるんや!」
 何故かギルムは、カンサイ弁で大声を上げた。
 「ユウナ・・・それって手裏剣だよね?・・・」
 ライトが驚きながら聞いた。
 「そうだよ♪ 前に何処かの街で入手したんだ!」
 ユウナは笑顔で返事をした。
 「そうなんだ・・・それにしても、投げるの速かったね」
 「え~そんな事ないと、思うけど♪」
と、尻尾を振りながら、弱ぶりっ子風に、ユウナはライトに言った。
 「って俺の事は!?」
 「あっ、忘れてた」
 ユウナに完全に存在を忘れ去られていた、ギルムが叫んだ。
 「どこの世界に、いきなり手裏剣なげるエーフィが居るんだ!」
 「この星を全部探せば、僕以外にも、手裏剣を投げるエーフィがいるかもよ?」
と、開き直った様子で、ユウナは言った。
 「・・・ツンデレか? ライトには優しい態度で、俺には冷酷な態度か!?」
 「アンタが僕を怒らせる様な事を言わなければ、僕だって手裏剣を投げたりしないよ!」
 「まあまあユウナ。ギルムだって場を明るくさせようとしているだけで、悪気があるわけじゃないんだ。だから許してあげて!」
と、二人の口論を仲裁する様に、ライトが言った。
 「・・・まあ、ライトが言うなら、許してあげるよ・・・」
 ユウナのその言葉を聞いて、ギルムはリンフと共にいたフリムに、小声で話しかけた。
 「・・・ツンデレだよ・・・ツンデレ・エーフィだよ・・・・・」
 その言葉を聞いて、フリムは苦笑いしか出来なかった。

 ※       ※

 暫く街を歩き、6人は4階建ての大きな建物の前に着いた。
 「此処が、僕達クロノア騎士団の兵舎だよ!」
 ライトが、ユウナを見ながら言った。その時兵舎から、誰か出てきた。
 「んっ? 誰か出てきたよ!」
 兵舎から出てきたのは、車椅子に乗ったブースターと、その車椅子を押しているイーブイであった。二人とも、ライト達と同じ格好をしていて、其々右足に、レリーフ付きのバンダナをしている。
 「あのブースターは、私の双子のお姉ちゃんなんだ♪」
と、マーリンが大声を上げた。
 「『・・・この騎士団には、双子が2組もいるのか・・・』そうなんだ・・・」
 ユウナはその時、『何で車椅子なんだ?』と聞きそうになったが、あのブースターが傷つき、デリカシーが無いと思われるので、言うのを止めておいた。そんな事考えている内に、イーブイがブースターの乗った車椅子を押しながら、ユウナの目の前にやって来た。
 「初めまして! マーリンの姉のリエン=ホムラです」
 「ユウナ=スピラです。よろしく」
 リエンというブースターは、車椅子からゆっくり立ち上がって言った。リエンが車椅子から立った事に、ユウナは少々驚いた。
 「驚きました? 私は一応立つことは出来るんです。歩くのは松葉杖が必要ですけどね♪」
と、最初に見た時は、ユウナは静かな性格のブースターかと思ったが、リエンは以外にも明るい性格であった。
 「イー君も挨拶しなよ!」
と、リエンは後ろに居たイーブイを見ながら言った。イーブイはリエンの横に立ち、お辞儀をした。
 「初めまして! リエンさんの補佐をしている、イムル=ノマルです」
 「ユウナ=スピラです。よろしく」
 「ユウナさんですか! よろしくお願いします!」
と言って、イムルというイーブイは、ユウナと話した後、ライトに話しかけた。
 「ライト! 指示どおりに準備をしておいたよ!」
 「ありがとう! じゃあそろそろ入ろうか!」
と、ライトが言うと、ライトを含めた8人は兵舎に入った。兵舎を入ったすぐの場所は、古い学校の昇降口の様で、すぐ側には階段があり、かなりの広さがあった。
 「じゃあユウナは、僕と一緒に来てくれないかな? 他の皆は、会議室に行ってて!」
 ライトが言うと、ユウナを除いた皆は、ユウナとライトだけを残し、上の階に上がって行った。
 「じゃあ僕達も行こうか!」
 「うん!」
と言って、ライトが先導をしながら、2人は他の6人同様、2階に上がった。もっともその先は、6人とは別方向に進み、やがて一つの部屋の前に着いた。
 「ここがユウナの部屋だよ♪」
と、ライトが笑顔で言った。
 「・・・随分手際が良いね」
 ユウナが疑問をぶつけた。
 「さっき僕、電話をしていたよね? あの時イムルに頼んで、部屋の準備をしてもらったんだ」
 「そうなんだ・・・」
 「中にあるベッドの上に、僕らが着ている制服があるから、確認してそれに着替えてね! 僕はここで待ってるから、あっ、シャワー浴びたいなら、部屋を入ってすぐの扉が、シャワー室になってるから!」
 「ありがとう! じゃあ少し待ってて!」
と言って、ユウナは部屋に入った。部屋の中はなかなか広く、ベットが一つしか無いので、一人用だと思うが、それでも広かった。ユウナはライトに言われたとおりに、ベットの上にある物を確認した。ベットの上にはたしかに、騎士団のローブ・マント・ベルトが置かれており、ベットの下には、綺麗に軍靴が置かれていた。
 『これに着替えるのか・・・でもその前に!』
 ユウナは着替える前に、シャワーを浴びる為、入り口の側の扉に向かった。『ここで書き忘れだが、ユウナの服装は、下半身がジーンズで上半身が白いシャツである。』入ってすぐの所に、脱衣所が在り、ユウナはまずリュックを床に置いて、腰から日本刀を鞘ごと抜いて、脱衣籠に入れて、シャツを脱ぎ、次にジーンズを脱いだ。シャツを脱いだユウナの体には、サラシが巻かれていた。ユウナはサラシを取り、それらを脱衣籠に入れてから、シャワー室に入った。ユウナはシャワーのカランを捻ると、シャワーの先から温水が出て、ユウナの額に宝珠がある頭に当たり、薄紫色の毛を濡らした。
 『何週間ぶりかなぁ・・・こうやって落ち着いて、シャワーを浴びれるのは・・・』
と、心の中で呟き、女の子らしく心ゆくまで、シャワーを浴びるのを楽しんだ。
 
 ※       ※

 「あ~さっぱりした♪」
と、ユウナは新しいサラシ等を巻いて、タオルで頭を拭きながら、シャワー室から出てきた。
 「さてと・・・着替えるか」
 ユウナはベットに近づいて、ベッドの上に置いてあるローブを手に取った。ローブを取ったとき、長ズボンと白いシャツが落ちた。
 『なるほど・・・ローブの下から、このシャツを着て、さらにズボンを履くのか・・・』
と、心の中で思い、ユウナはシャツを着て、さらにズボンを履いた後、頭からローブを着て、マントを羽織った。
 「んっ?」
 ベルトを取ろうとした時、ベルトに幾つか、何かが付いてのに気付いた。付いているのは、小型ポーチが二つと空の水筒が一つとナイフが一本と銃のホルスターであった。
 『このベルト・・・銃を装備出来るんだ・・・あっ!」
と、何かを思い出したのか、ユウナはシャワー室の脱衣所に置きっぱなしだったリュックを持ってきて、中から一つの包みを取り出し、その包みを開いた。包みの中身は、アメリカ軍の制式拳銃・ベレッタM92であった。さらに包みの中には、銃以外にも9mmパラベラム弾を装填したマガジンが二つ入っており、ユウナはそのマガジンを、ベルトのポーチの一つに入れ、ベレッタをホルスターに装着した。
 「さてと・・・ライトを待たせちゃったな・・・」
 ユウナは罪悪感を感じながら、部屋を出た。
  
  ※        ※

 「あっ!」
 部屋を出ると、そこにはライトが待っていた。その顔は笑顔であった。
 「『・・・ゆっくりシャワーを浴びていたから、少なくても、30分も待たせたのに・・・』ごめんライト! 待たせちゃって・・・」
 「ううん! そんな事ないよ♪・・・・・あれ?」
 ライトは、ユウナの腰の銃を見て、驚いた声を上げた。
 「どうしたの? ライト?」
 「いやユウナ・・・銃持ってたんだ・・・」
 「そうだけど・・・駄目だった?」
 「いや実は・・・この後、武器庫に連れてって、拳銃を一つ渡そうとしたんだけど・・・」
 困った様に、ライトは言った。
 「そうなんだ・・・・でもライト、せっかくだから、連れてってよ!」
 「う、うん! 分かった」
 2人は武器庫に向かう事にした。

 武器庫

 「・・・凄い」
 ユウナは、武器庫内を見ながら呟いた。武器庫内には、棚には小銃やライフルが並んでおり、部屋の奥の木箱には、弾薬の名称らしきものが書かれている。さらにすぐ側のガラス棚には、拳銃やSMG(サブマシンガン)等も置かれている。
 「・・・そういえば、ライトは拳銃持ってるの?」
 ユウナがライトに聞いた。
 「僕? 僕はこれを持っているよ!」
 そう言って、ライトは腰のホルスターから、拳銃を引き抜いた。その拳銃は、FNブローニング・ハイパワー。ベルギー製の自動拳銃で、使用弾薬は、ユウナのベレッタ同様、9mmパラベラム弾である。
 「他の皆も持ってるよ。騎士団の基本装備だからね♪ まあ銃の種類は、みんなバラバラだけどね(苦笑)・・・・それより、ユウナは何か他の銃がほしい?」
 「えっ?・・・・う~ん・・・そうだな・・・あっ!」
と、ユウナはガラス棚に近づき、一つのSMGを取り出した。それは9mm×19のイングラムM11だった。
 「それがいいの?」
 ライトが聞いた。
 「うん! これなら僕にも使えそうだからね!」
 ユウナは笑顔で言った。
 「そう・・・じゃあ、皆が待っている、会議室に行こうか!」
 「そうだね♪」
と言って、ライトとユウナは、武器庫を出た。

 会議室前

 「ここが会議室だよ!」
 ライトに案内されたのは、上に『会議室』と書かれた表札がある、木製の扉の前。
 「さあ、入って!」
と言って、ライトは会議室の扉を開けた。会議室の中には、先程別れた6人が待っていて、その先には・・・
 「?????」
 その先には、円形状に並んだ7つの椅子があった。しかしそこには椅子だけで、机等はまったく無く、椅子自体も、変わった物ばかりであった。
 『何だ・・・あの椅子は・・・』
 流石にユウナも、椅子の種類に疑問を持った。そんな時ライトが・・・
 「ユウナ・・・自分が愛用していた椅子を思い浮かべて!」
 「えっ? 椅子?・・・」
 言われた通りユウナは、かつて自分が愛用していた椅子を思い浮かべた。
 「!」
 すると、7つの椅子が微妙に動き、その内2つの椅子がの間から、一つのアンティーク・チェアが出てきた。
 「あれは・・・」
 ユウナには、その椅子に見覚えがあった。
 「見覚えある?」
 ライトが聞いてきた。
 「うん・・・昔僕の母さんが、僕に買ってくれたんだ・・・ライト、他の椅子見ていいかな?」
 ユウナは、他の椅子が気になるので、調べていいかと、ライトに聞いた。
 「うん・・いいよ・・・」
 ライトは穏やかな顔をしながら、穏やかな口調で言った。ユウナはその言葉を聞くと、自分が出した椅子以外を調べ始めた。まず最初に調べたのは、ユウナの椅子の左側にある、学校の職員室にある、教員椅子である。しかしその椅子は、何故か2つあり、しかも隣同士に並んでいる。
 「あっ! その椅子は私とフリムのだよ♪」
と言ったのは、双子姉弟の姉・リンフである。
 「それは分かったけど、何で学校等にある、教師が使う椅子なんだ?」
 「えっ? そ、それは・・・まあいいじゃない?」
と、明らかに何かを隠している様に、リンフは言った。
 『・・・何であんなに、動揺しているんだ?』
 ユウナは少し考えたが、プライベートに口出しするのは辞めようと思い、考えるのを止め、次の椅子を見た、次の椅子は、やたら偉そうな椅子であった。
 「何だこの、偉そうな椅子は? 誰の?」
 「あっ! それ俺だ!」
と言ったのは、ギルムであった。
 「アンタの!? 何でこんな偉そうな椅子!?」
 「制式には俺のじゃねえよ! 親父の椅子だ! 親父は軍医だから、ガキの頃から俺は、親父の椅子を見てきたから、この椅子が出てきたんだ!」
 「・・・・ふ~ん」
 「ってそれだけか! 俺の長セリフは、その『ふ~ん』だけで終わりか?」
 叫ぶギルムを無視して、ユウナは次の椅子を見た。次の椅子は、公園等にある、白いベンチだった。
 「その椅子は、私のだよ!」
と言ったのは、天然シャカリキ娘のマーリンである。
 「どうして、ベンチ?」
 ユウナが聞いた。
 「昔お父さんに連れてってもらった、湖の側にあったベンチなんだ♪ そこで・・・・あっ! ううん! 何でもない♪」
と、マーリンは椅子の説明を終えた後、何かを言いそうだったが、出始めで止めた。そんなマーリンの左隣のの椅子は、車椅子であった。この椅子の持ち主は、ユウナは直ぐに検討がついた。
 「それは私のです!」
 松葉杖を突いた状態のリエンが言った。
 「私が昔、足を悪くした時に、マーリンが買ってくれた、電動車椅子なんです! 今使っているのが、その車椅子です!」
 「へぇ・・・んっ? あれ? さっきイムルが、車椅子押してなかったっけ?」
 ユウナの疑問には、イムルが答えた。
 「電動って知っているんですけど、どうしても押してしまうんですよ・・・」
と、恥ずかしいそうに、イムルは答えた。
 「『何で恥ずかしそうに言ったんだ?・・・』まあそれは、君が優しいって事だね・・・さてお次は・・・???」
 リエンの車椅子の次は、何故学校で生徒が使う、学校の椅子だった。
 「学校の椅子があるけど・・・あと残っているのは・・・・」
と呟いて、ライトとイムルを見た。するとイムルが、おずおずと手を上げた。
 「その椅子・・・僕のです・・・」
 「・・・そう・・・」
と、明らかに訳ありである事が、ユウナには分かったので、何も聞かずに、了解の返事だけを出した。
 「じゃあ最後は・・・ライトの椅子か・・・」
 ユウナは最後の椅子を見た。自分が出した、アンティーク・チェアの隣にある椅子は、綺麗なロッキング・チェアであった。
 「ライトの椅子は、物静かそうな椅子だね♪」
 「うん! ユウナと同じ様に、昔母さんに買ってもらったんだ」
 ユウナが聞くと、ライトが笑顔で答えた。
 「何か僕達って・・・似てるね・・・・」
と、妙に落ち着いた表情で、ユウナはポツリと言った。
 「う、うん・・・・何所と無く・・・・似てるね・・・」
 ライトは、何となく不思議な雰囲気を出すユウナに、若干ドギマギしながら答えた。
 グウゥゥ・・・
と、何所からともなく、雰囲気をぶち壊す様な音がした。
 「な、何だ!? 今の音は!?」
 ユウナが、若干怒りながら聞いた。
 「あっ! ワリィ! 俺の腹の音だ!」
と言ったのは、ギルムであった。
 「どんだけKYなんだ!!!」
と、ユウナは完全に、怒りを露にして叫んだ。

 PM・19:30

 日が暮れて、8人は夕食をとる為、食堂にやってきた。その中でマーリンだけが、食堂もさらに奥の部屋に行った。他の7人は、長いテーブルにある椅子に座った。テーブルには、皿やスプーンやパンが置いてある。
 「ライト。食事は誰が作るの?」
 ユウナがライトに聞いた。
 「何時もマーリンが作るんだ! マーリンの作る食事は、凄く美味しいよ!」
 ライトは言った。すると、エプロンを付けて、大きな鍋を持ったマーリンが、食堂に戻ってきた。
 「お待たせ~♪ 今日はシチューだよ♪」
と言って、マーリンはテーブルの中心に、鍋を置いた。マーリンはエプロンを外して、椅子に座った。
 『いただきっま~す♪』
 マーリンが座った直後、食事の挨拶をした。その瞬間、ギルムが一番に、鍋の縁に掛かっている御玉を手に取って、シチューを皿に入れて、食べ始めた。ギルムが入れた後、残りの者は続々とシチューを皿に入れて、食べ始めた。ユウナも、皿にシチューを入れて、食べ始めた。
 「! 美味しい!」
 シチューを口に含んだ瞬間、ユウナは歓喜の声を上げた。
 「今日来たばかりのユウナに、美味しいって言ってもらうのは、結構嬉しいな♪」
と、嬉しそうにマーリンは言った。その後食事が終わり、兵舎内にある大きな部屋で、8人は其々、自分の好きな事をしていた。例としては、ライトは何かの小説を読んでおり、ギルムは漫画を読みながら笑っており、リエンはマーリンと共に、パソコンで何かを見ている。その中でユウナは、壁に寄り掛かりながら、MDで音楽を聴いていた。その時・・・
 「!?」
 気がついたら、目の前にパジャマを持ったリンフが立っていた。
 「どうした?」
 「ユウナ、パジャマ持って無いでしょ? 私の貸してあげる♪」
と、リンフは笑顔で言った。
 「『確かに持ってないけど・・・何で分かるんだ?』ありがとう! 明日街で自分のを買ったら、ちゃんと返すよ」
 「そんなに急がなくてもいいよ♪」
と、笑顔で返事をして、何時の間にかライトと会話をしている、フリムの所に行った。
 『・・・何かリンフ、ライトと仲良さそうだな・・・・・ライトは僕の事が好きって言ってたけど、少し心配だな・・・リンフは結構胸があるな・・・それに比べて僕は・・・貧乳・・・・・ハァー・・・』
と、自信を喪失する様な事を、ユウナは心に思ってしまった。

 PM・21:30

 8人は寝る準備をした。ユウナを除いた7人は、風呂に入ったが、ユウナだけは自室のシャワーで済ませてしまった。シャワーを終えると、ユウナはリンフから借りたパジャマを着て、ベットに入った後、直ぐに眠りについてしまった。
 
 AM・01:00

 「!」
 ユウナは夜中に、ふと目が覚めた。その後何度も寝ようとしたが、眠る事が出来ずに、とうとう諦めて、制服に着替えて、腰のベルトに愛刀を差し込み、念の為にホルスターにベレッタを入れて、自室を出た。やがて遣って来たのは、バラバラの8つ椅子がある、会議室であった。
 「・・・・・」
 ユウナは無言で、自分が出した椅子・アンティーク・チェアに座った。暫くユウナは、その椅子でゆっくりしていた。
 「此処に居たんだね」
と、突然背後から声を掛けられたので、慌てて振り返ると、そこにはライトがいた。
 「ライト・・・どうして此処に?」
 「眠れなくてね・・・ユウナも?」
 「僕は一旦寝たんだけど、起きちゃってね・・・・・ねえライト・・・良かったらさ・・・少し散歩しない?・・・・」
 「えっ?・・・・う、うん・・・いいよ!」
 「決まり♪」

 ※           ※

 ユウナとライトは、兵舎を出て、さらにジアースを出て、夜空に星や月が見える草原に来た。
 『・・・・少しドキドキするな・・・これって事実上の・・・デートだよね? 誘ったのは、僕だけど・・・』
と、ユウナはドキドキしながら、心の中で呟いた。
 「・・・静かだね・・・」
と、静かな口調で、ライトがそっと言った。
 「・・・うん・・・・」
 ユウナも、静かな口調で言った。その後2人は、草原をゆっくりと歩いた。やがてジアースを見下ろせる、丘へと辿り着いた。ユウナそこに座り、その横にライトが座った。
 「ねえ・・・ライト・・・」
 ふと、ユウナが口を開いた。
 「・・・何?」
 「・・・リンフ・・・いるじゃん?・・・リンフとは・・・どういう関係?・・・・恋人?」
 「えっ!? ええええ???? ちょ、ちょっと待って! リンフとは幼馴染だよ!・・・・・僕は・・・・・ユウナの事が・・・好きなんだから・・・・・」
 「!!!」
 それを聞いた途端、ユウナの顔は赤くなった。
 「ご、ごめん・・・・」
 ユウナは、変な事を言ってしまった事に、素直に謝った。するとライトは、ニッコリと笑って言った。
 「いいよ、気にしなくて・・・あんなに仲良く話していたら、誰でも恋人同士だと思うよね・・・・・でもね・・・・僕は本当に・・・・ユウナの事が好き・・・・いや・・・・・愛しているんだ・・・」
と、頬を真っ赤に染めながら、ライトは言った。
 「ライト・・・・」
 ユウナは、ライトの名を呟いて、そっとライトを抱きしめた。
 「!!!!!」
 突然の事に、ライトは戸惑っているが、そんなライトの耳元に、ユウナはそっと呟いた。
 「ありがとう・・・・僕も・・・・ライトの事が好きだよ・・・・いや・・・愛しているよ・・・」
と、溢れるばかりの愛情の積もった言葉を、ユウナはライトに捧げた。そしてユウナは、そっと体を放し、ライトの顔の前で、目を瞑った。それに答える様に、ライトも目を瞑り、ゆっくり自分の唇を、ユウナの唇に近づけた。

 チュ・・・

 それは一瞬の事であったが、ライトとユウナは、たしかにキスをした。深いフレンチ・キスなどではなく、一瞬触れるだけのキスであったが、ユウナとライトには、何時間もしていた様な感覚になっていた。唇を離した瞬間、ユウナはライトを見た。ライトの顔は先程よりも赤くなっており、ユウナ自身も、顔に赤みを帯びていた。
 「・・・・ねえライト・・・・・僕からお願いがあるんだ・・・」
 「えっ?・・・何?」
 「・・・・・・・・・服を・・・・・脱いで・・・」
 「・・・・・えっ!?」
 突然の事に、ライトは頭の中が、一瞬真っ白になった。
 「えっ・・・ユウナ・・・・今・・・なんて?・・・・」
 「だから・・・・服を・・・脱いで・・・・僕も・・・脱ぐからさ・・・」
 「!!!!」
 ライトは、今のを聞き間違いだと願ったが、ユウナはたしかに、『服を脱いで』っと言った。服を脱ぐという行為について、この先の行為を、ライトは予測できた。
 「そ、そんなユウナ・・・こんな所で・・・・」
 「・・・・・僕は構わないよ・・・・ここでライトと・・・・・性行為をするの・・・・」
 「・・・・・」
 ユウナはライトから離れて、こう言った。
 「ちゃんと脱いでね・・・・流石に近いと脱ぎにくいから・・・・僕は向こうで脱ぐね・・・それと・・・四足歩行で来てね・・・待ってるから・・・」
と言って、ユウナは草を分けて、移動をしていった。

 ここからライト視点

 「・・・・・仕方ない」
 仕方なく僕は、刀を抜いて、首のバンダナを解いて、靴と靴下を脱いで、ベルトを外して、マントを外して、ローブを脱いで、ズボンを脱いで、シャツを脱いだ。そして最後に、パンツを脱いで、四足歩行になる・・・これでいいよね?・・・ユウナはもう、準備出来たかな? 呼んでみよう・・・
 「ユウナ! もういい?」

 ここからユウナ視点

 ・・・我ながら、大胆宣言をしたもんだ・・・でも・・・僕は嬉しいな・・・・よし! 脱ぐか! え~と
まず! 刀を抜いて、靴と靴下を脱いで、ベルトを外して、マントを外して、ローブを脱いで、ズボンを脱いで、シャツを脱いで、ズボンを脱いで、シャツを脱いで、サラシを外す・・・うん♪ これでよし♪ さらに四足歩行になって・・・
 「ユウナ! もういい?」
 あっ! ライトも脱いだみたいだね! それじゃ・・・
 「いいよライト・・・僕の所に来て・・・・」
と、誘惑する様に、ユウナは呟いた。

 ※        ※

 ライトは四足歩行で、ユウナの声のした所に行った。するとそこには、まったく服を纏っていないユウナが、四足歩行の状態で座っており、ライトを誘う様に、先が二又に分かれた尻尾を振っていた。ライトは魅入られて、顔を赤くした。ユウナは月の光りを浴びて、薄紫色の体が妖艶に光っているからだ。そんなライトに、ユウナはニッコリと微笑みながら、ゆっくりとライトに近づいてきた。
 「? どうしたのライト? 僕の体を見た瞬間・・・顔を赤くしちゃって・・・・」
 「・・・だって・・・その・・・・ユウナの体が、とっても綺麗だから・・・」
 「ふふ・・・・ありがとう・・・・でも僕は、貧乳だよ?・・・・」
 「・・・・僕は・・・・胸が小さい子の方が好きだから・・・・」
 「そうなんだ・・・・嬉しいな・・・・・ライト・・・・愛してるよ」
 「・・・・僕も・・・・ユウナの事・・・・愛している・・・・」
 2人はもう一度、お互いの愛を確かめ合った。するとユウナが、ライトに近づいて、ライトの頬に両手を添えて、そっとライトの口に、自分の口を近づけた。
 
 チュ・・・・

 そして再び、お互いの唇が重なった。しかしユウナは、先程のキスとは違い、ライトの口内に、舌を入れ込んだ。それに答える様に、ライトもユウナの口内に、舌を入れ込んだ。

 チュ・・・クチュ・・・・チュル・・・チャプ・・・

 2人のフレンチ・キスは濃厚であり、お互いは舌を奥に入れようとしたり、歯を舐め合ったり、舌を絡めあったりした。五分くらいして、息が苦しくなり、2人は口を話した。その時2人の目はトロンとしており、お互いの口には、銀色の糸が架かっていた。 
 「ハア・・・・ハア・・・・」
 興奮と長い時間口が塞がっていたので、2人の息は荒れていた。
 「えいっ!」
 「わぁ!?」
 するとユウナが、突然ライトを押し倒し、ライトの胸に口を近づけ・・・
 ピチャ・・・ぺチャ・・・・チュウ・・・
 ライトの胸の突起物を、舐めたり吸ったりしてきた。
 「ああ・・・・ユウナ・・・・そ、そんなとこ、あぁん! 吸っちゃ・・・うぁん・・・駄目・・・」
 ライトは、快感による声を上げながら訴えた。
 「ぺロ・・・・そう言っているのには関わらず、いやらしい声を上げるね・・・・こっちはどうかな?」
と、突起物を一舐めして、ユウナはライトの胸に片手を置いて、そのままスルスルと下の方に、手を滑らした。そして・・・
 クニュ・・・
 「キャ!」
 ユウナは、ライトの下半身の突起物を掴んだ。
 「ライトのって・・・結構小さいんだね・・・・」
 「・・・・・」
 ユウナに『小さい』と言われ、ライトは顔を赤くした。ユウナは無言で、突起物を掴んでいる手を、上下に動かした。
 「あ・・・・あああ・・・ユ・・・・ユウナ・・・駄目・・・・」
 ライトは必死に言ったが、ユウナは止めなかった。そんなライトの胸に、ユウナはもう片方の手を置いて、またスルスルと下に滑らせた。
 「こっちも、ね・・・・」
 と言って新たに掴んだのは、ライトの突起物の後ろにある、ユウナから見たら、可愛らしい袋であった。
 「ユ・・・ユウナ・・・そ、そんなの握っちゃ・・・」
 ギュウ・・・
 「ンキャ!」
 さらに袋を握られて、ライトは悲鳴を上げた。そしてさらに、ユウナは突起物を上下に摩った。
 「ライト・・・とっても可愛いよ・・・・僕がご褒美をあげよう・・・・」
と言って、ユウナはライトの突起物に、口を近づけた。そして・・・
 カプ・・・チュ! チュウウウウウ・・・・
 ユウナは口に含んで、おもいっきりライトのを吸い上げた。さらに袋を、可愛がる様に愛撫した。
 「あああ! ユウナァァ! あああああ!」
 下半身から来る快感に、ライトは悲鳴を上げた。そして・・・ユウナの口内に、白くて熱い液体を流し込んだ。ユウナはそれを一滴も残さずに、ゴクリと飲み込んだ。
 「・・・ユ・・・ユウナ・・・・汚いよ・・・・」
 若干放心状態のライトが、満足気味のユウナに言った。
 「そんな事ないよ・・・ライトの甘くて、とっても美味しかったよ♪」
 「・・・・・そんな事言うと・・・」
 「えっ? わぁ!」
 体力が戻ったのか、ライトはユウナを押し倒した。
 「ライト?・・・」
 「ユウナばかりじゃアンフェアでしょ?・・・・今度は僕が、ユウナにやってあげる・・・・」
 「・・・・お手柔らかに♪・・・」
 ユウナは笑顔で言った。するとライトは、そっと両手をユウナの胸に置いて、優しく揉み始めた。
 「んっ・・・ライト・・・・無い胸を弄ったって・・・あん・・・・意味無いよ・・・」
 「意味はあるよ・・・ユウナ、気持ちいいでしょ?・・・・」
と言って、ライトは左手の方を、スルスルとユウナの下半身に滑らし、ユウナの股に手を当てた。
 「・・・・濡れてる・・・・」
 ユウナの股間は、既に濡れていた。そこをライトは、撫でたりした。
 ぬちゃ・・・
と、ライトの指が、ユウナの秘所に入った。その結果、ドンドン液が漏れてきた。
 「ああんライト・・・そんなとこ・・・・」
 ユウナは快感のあまり、尻尾を振りまくった。すると偶然にも、ユウナの尻尾が、ライトの尻尾に巻き付いた。その時・・・
 「ひゃん!」
よ、驚いた様な声を上げ、ライトはユウナの秘所から、指を抜いた。
 「ど、どうしたのライト!?」
 ライトの反応に、ユウナは心配して聞いた。
 「ご、ゴメン・・・ユウナ・・・実は僕・・・尻尾とお尻が・・・・凄く敏感なんだ・・・」
 「・・・そう・・・」
 「ユウナお願い・・・皆にはこの事黙ってて・・・お願い・・・」
 「・・・いいよ黙っててあげる・・・」
 「ありがとう・・・」
 「それよりライト・・・・そろそろ・・・・本番・・・やろ♪」
 「う・・・うん・・・」
 そして遂に、本番を行う事になった。ユウナは草の上に寝転がった。
 「ユウナ、僕が下になるよ・・・下じゃ重いでしょ?」
 「心配してくれるんだね・・・ありがとう・・・でも・・・僕は大丈夫だから・・・上になって・・・」
と、ユウナの説得で、ライトは上になる事になった。しかしその時、ユウナが怪しい笑みを浮かべていた事に、ライトは気がつかなかった。
 「じゃあ・・・・いれるよ・・・」
 「うん・・・・」
 ライトは自分のモノを、ゆっくりとユウナの秘所に入れた。
 「うわぁぁ・・・」
 「んっ・・・」
 ライトは締め付けられる感覚を感じながらも、ゆっくりといれた。半分くらいまでいれると、何かに当たった。
 「ユウナ・・・何かに当たった・・・・」
 「構わない・・・もっと僕の中に入ってきて・・・」
 「う、うん・・・」
 言われたとおり、ライトはそのまま奥に入ろうとした。しかし・・・
 「痛たっ!」
 ユウナは痛そうな顔をした。
 「だ、大丈夫!?」
 ライトが心配をする。秘所からは、微量の血が出ていた。
 「平気・・・・それより早く・・・」
 痛みを堪えながら、ユウナは言った。その後ライトは、ゆっくりと入れて、遂に全部入りきった。そんな時、ユウナが言った。
 「全部入ったね・・・じゃあ僕も、入れようかな・・・・」
 「えっ?・・・何を?・・・」
 ジュブ!
 「!? ああああああ!」
 ライトが聞いた瞬間、液体音と共にライトのお尻に、電撃に似た様なものが走った。ライトは自分のお尻を見ると、そこにはユウナの尻尾が差し込まれていた。
 「ライト・・・お尻が弱点なんだよね?・・・・君が僕の秘所を攻めると同時に、僕が君の弱い所を攻めてあげる♪」
と言うとユウナは、ライトの中に入っている尻尾の先部を、動かし始めた。
 「あ! あああああ!」
 自分の中を弄られる感覚に、ライトは悲鳴を上げる。さらにユウナは、ライトの尻尾に手を伸ばし、優しく撫で始めた。
 「ホラ、ライト・・・・君ばかり快感に浸かってないで・・・・僕も気持ちよくして・・・」
と、ユウナに言われて、ライトは快感を堪えながら、ゆっくりと腰を動かし始めた。
 
 ジュブ・・・ジュブ・・・ジュブ・・・

 「んっ! あん! あぁん!」
 「ハア・・・んん・・・んあっ!」
 ライトのモノが、ユウナの中で、ピストン運動をする。その度に二人は、声を上げる。
 「ラ・・・・ライト・・・・」
 「ユ・・・・ユウナ・・・・」
 2人はお互いの名を呼び合った。どうやら限界が近い様だ。
 「ユ・・・ユウナ・・・・もう僕・・・出そうだから・・・抜くね・・・・」
と言って、ライトはモノを抜こうとする。しかしユウナが、ライトの体にしがみついた。
 「ふえっ!? ユ、ユウナ!?」
 「いいよライト・・・ハア・・・僕の中で出して・・・・」
 「で、でも・・・・そんな事したら・・・卵が・・・」
 「いいから・・・・出して・・・・僕・・・ライトの事好きだから・・・・」
 「ユウナ・・・・」
 ライトは、ユウナの体を抱きしめた。
 「僕も・・・ユウナの事・・・好き・・・・いや愛してるよ!」
 「僕も・・・・ライトの事・・・愛してるよ!」
 2人は大声で叫んだ。その瞬間ユウナの中に、熱い白色の液体が流れ込んだ。

 ※         ※

 「ハア・・・ハア・・・」
 2人の息は上がっており、目はトロンとしていた。ライトはユウナの中から、ゆっくりとモノを抜いた。
 「・・・気持ちよかったね・・・ライト・・・」
 「うん・・・」
 「? どうしたのライト?」
 「うん・・・僕・・・ユウナの中に出しちゃったけど・・・もし、妊娠でもしたら・・・」
 「・・・それを心配してるの?・・・・なら大丈夫だよ・・・さっき避妊薬を飲んだから・・・」
 「避妊薬・・・・それなら良かった・・・」
と言って、ライトは満面の笑みを浮かべ、ユウナの頬に、そっとキスをした。キスをされたユウナは、幸せそうに笑った。
 
 ※        ※

 暫くして、2人は近くの小川で体を洗って、服を着た後、ジアースに戻ることにした。ライトの時計で確認したら、時間は4時近くになっていた。ジアースの近くまで辿り着いた時、6人の人影が見えた。それはギルム・リンフ・フリム・マーリン・リエン・イムルであった。
 「あっ! お前ら何処に行ってたんだよ!」
 2人の姿を見つけると、ギルムが叫んだ。
 「いやちょっと・・・眠れなくて・・・ユウナと散歩してたんだ・・・」
と、ライトが弁解した。
 「ホントか~? 何かしてたんじゃねえか? お前ら?」
 「なっ・・・僕らが何をしてたっていうんだ!」
と、ギルムに言われた事に、ユウナは怒りながら反論した。
 「あ~眠い! もう寝るよ!」
と言ってユウナは、一人ジアースに戻っていった。その後を、ライト達7人も追った。

 ライトの部屋

 ライトはパジャマに着替えて、ベッドに入って寝ようとしていた。その時・・・
 
 コンコン
 
 「? 誰?」
 「僕だよ! ユウナだ! 入っていい?」
 「うんいいよ!」
 入室を許可すると、パジャマ姿のユウナが入ってきた。
 「ユウナ。どうしたの?」
 「うん・・・ライト・・・一緒に寝ていいかな?」
 「えっ?・・・・どうして?」
 「眠れなくて・・・・ねえ・・・いいかな?」
と、ユウナが聞いた。ライトはニッコリと笑って言った。
 「いいよ・・・」
 「ありがとう・・・」
 ユウナはライトが入っているベットに入って来た。するとライトが、ユウナを抱きしめた。
 「? ライト?・・・」
 「ユウナ・・・愛してるよ・・・」
 「・・・僕も・・・愛してる・・・・・」
 ユウナは幸せそうに、そっと呟いた。そして2人は、幸せな気分のまま、眠りについた。

 僕らの愛情物語 2 太陽と月の愛 完 3に続く・・・

 あとがき
 初めて書いた男女エロなので、旨く書けたか微妙ですが、なんとか2008年以内に書き終わりました。何かコメントがあればどうぞ!
 


 


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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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