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僕は君を愛し君は僕を愛す6

/僕は君を愛し君は僕を愛す6

名も無き人間
皆様ご無沙汰しておりました!大分仕事の方に慣れてきましたので活動再開します!
このシリーズは既に簡潔しているので、定期的にラストまで投稿する予定ですので
もし宜しければご覧になって頂けると嬉しいです。
しかしポケモンXYは楽しみですね、ポケパルレで色々やりたいです(


エーフィは先に入ってるみたいで、中からお湯の流れる音が聞こえる。

僕も手早く服を脱いでタオルを巻くと、中に入った。

「!?」

「何驚いてるのよ? まさか私がそのまま入ると思ってたの?」

「……と言うよりも…念力使えるなら体も自分で洗えるんじゃ?」

「あ、洗えるけど雑なのよ! あ、洗わせてあげるんだから感謝しなさいよね!」

そこで僕は驚いた。エーフィが湯船の中で顔を出して浮いてたから。

エーフィは普通の反応で、そのままは入るわけないって言ってきたんだ。

僕はそこで気になった。念力があれば体を洗えるんじゃないかってね。

それを聞くと図星だったみたいで、顔を真っ赤にして誤魔化し始めたんだ。

念力だと雑だから洗ってもらわないと駄目だってね。

そして洗わせてあげるから感謝しろって言ってきた。

「はいはい。感謝して洗わせてもらいます。」

「わ、分かれば良いのよ。その代わり…わ、私もアンタの背中流してあげるから……」

「それは嬉しいなぁ。ありがとエーフィ。」

「べ、別に御礼を言われる筋合いは……ま、まぁ…受け取っておいてあげるわよ。」

そこで反論しても仕方ないから、素直に感謝して洗わせてもらうって言ったんだ。

エーフィは顔を赤くして分かれば良いって言った。そして僕の背中を流してくれるらしい。

それは正直嬉しかったから、僕はエーフィに御礼を言ったんだ。

するとやっぱり顔を真っ赤にして少し否定してから、顔を背けた。

「それじゃ、入って良いかな?」

「入れば良いじゃない。アンタの家なんだから何遠慮してるのよ?」

「エーフィが先に入ってたから…一緒に入ったら嫌かと思って。」

「嫌だったらお風呂に誘ったりしないわよ…ぁ……」

さすがに体が冷えてきたから、中に入って良いか聞いたんだ。

するとエーフィは入れば良いって言って、僕の家だから遠慮する必要ないって言った。

僕はエーフィが入ってるから、一緒に入ったら嫌かと思ったって伝えたんだ。

エーフィは嫌だったらお風呂に誘わないって言ってくれた。

そして直ぐにこれ以上に無いくらい顔を真っ赤にしたんだ。

お風呂に誘った?元を辿れば誘ったのは僕だと思うんだけど……

「エーフィ、そんなに僕とお風呂に入りたかったんだ?」

「な、何言うのよ!? わ、私は体を洗ってほしいから仕方なく誘ったのよ!」

「それでも…誘ってくれたんでしょ?」

「っっ!? も、もう知らない!!」

そこで僕はエーフィをからかってみる事にした。僕とお風呂に入りたかったのかってね。

やっぱりエーフィは顔を赤くしたまま、仕方なく誘ったって反論してきたんだ。

けど僕は揚げ足を取って、誘った事に違いは無いって言った。

するとエーフィは反論出来なくなったのか、背中を向けちゃったんだ。

でも……それだけ信頼してくれて嬉しいな。

「そ、そろそろ体を洗わせてあげるわよ! あ、洗いなさいよね!」

「かしこまりました。洗わせていただきます。」

「き、綺麗に洗ってよね!」

「分かってるよ。顔、上向けてね。」

少しするとエーフィが出て、体を洗わせてあげるって言ってきたんだ。

僕も続いて出て、わざと執事みたいに対応したんだ。

エーフィは前を向いたまま、綺麗に洗ってって言ってきた。

ポチエナで慣れてるから、体を洗ってあげるのは得意になってた。

だから僕はエーフィに上を向くように言ってから、体を洗い始めたんだ。

「耳と尻尾は洗わない方が良いよね?」

「っ!? な、何で私の弱い所を知ってるのよ!?」

「学校のポケモン図鑑に載ってたよ?」

「そ、そう…べ、別に洗っても良いわよ。や、優しく洗ってよね?」

体をある程度洗い終わってから、耳と尻尾は洗わない方が良いかって聞いたんだ。

エーフィは直ぐに何で自分の弱い所を知ってるのか聞いてきた。

それに僕は、学校の図書室の図鑑に載ってったって答えたんだ。

するとエーフィは顔を赤くしながら、優しく洗ってくれって言ってきた。

「もし嫌だったら直ぐに言ってね。」

「だ、大丈夫だから…は、早く洗ってよ。」

「分かった。それじゃ、洗うからね。」

それを確認してから、僕は嫌だったら言うように言ったんだ。

さすがに弱いところを人に洗われるのは嫌だと思ったからね。

けどエーフィは大丈夫って言って、早く洗ってくれって言ってきた。

僕はスポンジに泡を取ると、なるべく当てないように洗い始めたんだ。

けど…弱いって言うけど……何に対して弱いんだろうね。バトルかな?

「こんなもんかな…お湯流すよ?」

「う…うん。」

ある程度洗い終わったから、エーフィにお湯を流す事を伝えた。

エーフィはそれに静かに返事すると上を向いたんだ。顔を赤くして。

洗ってもらった事がそんなに恥ずかしかったのかな?

そんな事を考えながらエーフィについた泡を洗い流すと、タオルで少し拭いてあげた。

「よし、綺麗になったよエーフィ。」

「う…うん。ありがとう……」

「どうしたのエーフィ? 何か顔が真っ赤だよ?」

「う、うるさいわね! いちいち人の顔を見ないでよ!」

少し拭いてから、エーフィに終わった事を教えたんだ。

エーフィはやっぱり顔を赤くしたまま、小さく御礼を言ってくれた。

上せたにしては様子が変だから、心配になってエーフィに聞いてみたんだ。

するとエーフィは元のエーフィ…って言ったら変だけど、元気に反論してきた。

「大丈夫そうだね。元気が無いから心配しちゃって。」

「……誰のせいだと思ってるのよ……」

「え?」

「何でもない。ほら、背中流してあげるから座りなさいよ!」

その様子を見て安心したよ。具合でも悪くなったのかと思ったから。

するとエーフィは小声で何かを呟いたんだ。良く聞き取れなかったから、聞き直した。

けどエーフィは首を横に振ってから、僕の背中を流してくれるって言ってくれたんだ。

一度お礼を言ってから、風呂椅子に座って背中を向けたんだ。

「も、もし痛かったら言いなさいよ? 他人の背中流すなんて初めてだから……」

「うん。それじゃ、宜しく頼むね、エーフィ。」

「それじゃ…洗うわよ。」

エーフィはスポンジに泡を立てながら、痛かったら言うように言ってきたんだ。

僕はそれに頷いて、改めてエーフィに宜しくって伝えた。

泡立て終わったのか、念力でスポンジを浮かせて、洗う事を伝えてきたんだ。

そしてスポンジが触れて、手で洗ってみるみたいに洗い始めた。

うん。自分の体を洗えないって言ったけど、やっぱり嘘だったみたいだね。

雑って言ってたけど、手で洗うのと全然違和感が無かったからね。

「大体終わったわよ。何なら前も洗ってあげましょうか?」

「ま、前は良いよ! 自分で洗うから!」

「ふーん。ま、冗談だけどね。私は先に出てるわよ。のぼせそうだし。」

「分かった。タオルは籠に入ってるから適当に使ってね。」

エーフィは大体洗い終わったと言って、前も洗ってあげようかって聞いてきた。

勿論直ぐに断ったよ。前は自分で洗えるし、洗ってもらう所じゃないからね。

するとエーフィは冗談だって言って、先に出てるって伝えてきた。

僕はそれに返事をすると籠にタオルが入ってる事を教えたんだ。

「じゃ、後はごゆっくり。しっかり洗いなさいよ。」

「わ、分かってるよ!」

エーフィは僕をからかう様な事を言って、脱衣所に戻っていったんだ。

やっとこれで洗う事が出来るよ。エーフィが居たら洗い辛いからね。

僕も簡単に体を洗って、お風呂から出た。僕ものぼせそうだったからね。

寝巻きに着替えて部屋に戻ると、エーフィはテレビを見てた。

「あ、暇だったから勝手にテレビ見てるわよ。」

「別に構わないよ。それより喉渇いてない?何か飲む?」

「じゃあ貰おうかしら。何にするかはアンタに任せるわ。」

「分かった。少し待っててね。」

僕に気付くと、エーフィはテレビを見てるって伝えてきた。見れば分かるけどね。

別に構わないから、僕はエーフィに何か飲むか聞いたんだ。

エーフィはそれに頷くと、僕に任せるって言ってくれた。

それを確認してから、僕はジュースを作る為に台所へ向ったんだ。

まだ木の実はあるからジュースにしようかな。作るのは初めてだけど。

オレン・チーゴ・クラボ…適当に混ぜたけど…うん、不味くはない。

「お待たせー。」

「何か色が毒々しいけど……味は大丈夫なんでしょうね?」

「味見したから大丈夫だよ。要らないなら僕が飲むけど?」

「い、要らないなんて言ってないでしょ! ……いただきます。」

少し甘みが足らなかったからガムシロップで味を整えてからお盆に乗せた。

そしてエーフィの下に運んで、エーフィ用の容器に移してあげたんだ。

だけどエーフィは色を見て少し顔を渋らせて、味を聞いてきた。

色は…うん。一言で言えば紫に少し緑が混ざってるような……。

けど、味は大丈夫だって伝えて、嫌なら僕が飲むって伝えたんだ。

するとエーフィは容器を銜えて持ってくと、一口舐めた。

「ん……意外と美味しいじゃない。」

「色合いは悪くても味は良いでしょ?エーフィの好きな木の実ばっかり使ったからね。」

「べ、別にそこまでしてくれなくても…わ、私はポチエナの為に伝えただけで……」

「それでも僕は嬉しかった。喋ったって事は、僕を信頼してくれたんでしょ?」

少し味わってから、少し驚いて味は良いって言ってくれた。

味には自信があったから、好きな木の実を使ったって伝えたんだ。

エーフィは顔を赤くしてポチエナの為に伝えたからそこまでしなくて良いって言った。

けど、僕はそれ以前に喋ってくれた事が嬉しかったんだ。信頼してくれたって事だからね。

「それは間違い。信頼すれば喋ると思ってるのは人間の勝手な思い込みなのよ。」

「え、そうなの? じゃあ…何で?」

「そうね…簡単に言えば心の繋がりが大切なのかしら。全て受け入れてくれる様なね。」

「そっか…確かにそうかもね。で、でもエーフィ…それって…僕を……?」

だけどエーフィは首を振って、それは人間の思い込みだって答えたんだ。

勿論僕は今までそう思ってたから、エーフィに聞き返した。

するとエーフィは少し悩んでから、心の繋がりがあれば良いって答えてくれた。

言われてみればそうかもね。心からの信頼が信頼の絶頂とも言えるしね。

けどそこで僕は気付いたんだ。エーフィが僕をそこまで受け入れてくれた事に。

「え!? ま、まさか! ち、違うわよ! わ、私はそんなっ!」

「もしそうじゃなかったら…お風呂なんか一緒に入らないよね?」

「そ、それは…あ、アンタがアイツの親友だから受け入れただけの事よ!」

「ふ~ん……」

するとエーフィもハッとした様子で、全力で否定してきたんだ。

けど受け入れてくれなかったらお風呂なんか持っての他だから、それを伝えた。

するとエーフィは必死に返事を考えて、僕に言い返してきたんだ。

友達の親友だから受け入れただけだってね。

僕は必死に隠すエーフィが可愛く思えてきて、軽く受け流したんだ。

「な、何よその返事は!? あ、アンタなんかが私と喋るなんて千年早いんだからね!」

「でも、今喋ってるよね?」

「っっ!? も、もう良いわよ! こ、これ以上続けるなら本気で怒るわよ!」

「分かった。でも…本当にありがとう。これだけは…僕の本当の想いだよ。」

「き、気持ちだけは…受け取っておくわ……。」

するとエーフィは僕と喋るなんて千年早いって言ってきた。

だけど事実、今喋ってるから、それをエーフィに言い返したんだ。

すると万策尽きたのか、わざとらしく怒り出したんだ。

だから僕はエーフィに今の正直な気持ちを伝えたんだ。ありがとう。ってね。

するとエーフィは顔を伏せて、気持ちだけは受け取るって言ってくれたんだ。

「そろそろ寝る?まだ起きていたいなら付き合うけど。」

「そ、そうね。じゃあ…もう寝ようかしら。……変な事しないでよね?」

「だからしないってば!してほしいならやるけど?」

「なっ!? 何言うのよ変態!!」

時間を見ると八時を回ったばかりだった。いつもはベッドに入ってる時間だね。

けどエーフィはもっと遅く寝てるだろうから、聞いてみたんだ。

だけどエーフィはそれに頷いてくれて、変な事しないでって言ってきた。

勿論有り得ない。だから僕は否定してから少し茶化したんだ。

するとエーフィは顔を真っ赤にしてソッポを向いた。照れ隠しが下手だね。

「それじゃ、約束通り一緒に寝よっか。……少し狭いけど我慢してね。」

「う、うん。……あ、ありがとう。」

「どういたしまして。おやすみ、エーフィ。」

「おやすみなさい。」

僕は先にベッドに入ってから、エーフィを抱き上げてベッドに乗せてあげた。

エーフィは顔を赤くしたまま、小さくお礼を言ってくれたんだ。

それに僕は笑顔で応えて、寝る前の挨拶をエーフィにした。

エーフィも同じく挨拶をしてくれて、部屋の電気を就寝用に変えて体を休めたんだ。

エーフィは先に寝たみたいで、静かな寝息が聞こえてた。

僕を信頼してくれたからかな……僕も少し遅れて、寝付いたんだ。

次の日起きたのはいつもより少し遅い九時半だった。

まぁ……休みだから問題はないんだけどね。

エーフィはもう起きてるみたいで、隣には居なかった。

多分朝の日差しを浴びてるんだろうね。毎日の日課だって聞いてるから。

その間に僕は朝御飯の支度を済ませて目覚ましのコーヒーを飲みながらエーフィを待った。

「あら…いつの間に起きたの? あれだけ爆睡する人初めて見たわよ。」

「う……僕は元々朝に弱いんだよ。普段は目覚まし時計を使ってる位だからね。」

「ま、アンタらしくて良いけどね。お腹減ったから食べさせてもらうわよ。」

「うん。僕も起きたばっかりだけど、お腹空いちゃったよ。」

少しするとエーフィが部屋に入ってきて、僕が爆睡してたって言ってきた。

元々僕は朝に弱いから普段通りなんだよね。いつもは目覚ましを使う位にね。

するとエーフィは僕らしくて良いって言ってから用意した朝御飯を食べ始めたんだ。

僕も用意しておいた朝御飯を食べながらテレビのニュースを眺めた。

ニュースと言うより天気しか興味ないんだけどね。

少しするとメールが届いた。差出人は友達だった。

「あ、友達は午前中に迎えに来るらしいよ。どこかに出掛けるみたいだね。」

「ふ~ん。じゃ、今の内に言おうかな……色々ありがとね。」

「それは僕の台詞だよ。エーフィのお陰で色々知れたから。ありがとうエーフィ。」

「気持ちだけは受け取っておくわ。アンタはアンタらしくしてなさいよ。」

内容はエーフィを午前中に迎えに来るって言うものだった。

二連休だし、どっか出掛けるんだね。詳しく載ってなかったけど。

それを伝えると、エーフィは恥ずかしそうにお礼を言ってくれた。

けど感謝するのは僕の方だから、同じくエーフィにお礼を言ったんだ。

エーフィは素直に受け取ってくれて、普段通りにしてろって言ってきた。

「また…喋ってくれる?」

「アンタが望むなら喋ってあげるわよ。テレパシーだって使えるんだしね。」

「ありがとう。じゃあ、もう喋らない方が良いかもね。」

「そうするわ。」

僕はエーフィに、また喋ってくれるか聞いてみた。

するとエーフィは僕が望むなら喋ると言って、テレパシーも使えるって答えたんだ。

それにお礼を言ってから、いつ迎えが来ても良いように、喋らない方が良いって伝えた。

エーフィも同じ意見のようで、頷いたんだ。

それからはテレビを見たり遊んだりして過ごしていた。

暫くすると家の呼び鈴が鳴ったんだ。まぁ、誰かは分かってる。

「は~い…うわっ!?」

「キャンキャン! クゥ~ン……」

「よっ! 助け…必要か?」

「で、出来れば……」

一応返事をしてからドアを開けると、黒い物が飛び込んで来た。

ポチエナは僕に飛び付くと、顔中を舐め回してきたんだ。

後から友達が入ってきて、助けが必要か聞いてきた。

僕はポチエナを抑えながらそれに求めたんだ。

「ふぅ……後で顔洗わないと……」

「そうした方が良いぜ? …んじゃ、エーフィ帰るぞ~。」

「エ~フィ。(それじゃ、また来るわ。普通に接しなさいよ?)」

「うん。ありがとね。」

友達は直ぐにポチエナを離してくれた。顔はヨダレ塗れになってたよ。

直ぐに顔を洗いたかったけど、後で洗う事にしたんだ。

友達も洗った方が良いって言ってから、エーフィを呼び寄せた。

エーフィは素直に答えると、テレパシーで普通に接するように言ってきたんだ。

僕は頷いてから、またお礼を言った。

「ん? 誰に言ったんだ?」

「あ…ほら、エーフィを一日交換してくれたからさ。久し振りで楽しかったよ。」

「そっか。それなら良かった。んじゃ、またな~!」

「うん! また学校で!」

友達は誰に言ったのか気になったみたいで、首をかしげて聞いてきたんだ。

僕は少し考えて、一日交換してくれた事に言ったって答えたんだ。

友達は別に疑わないで、別れの挨拶をして帰って行った。

その後姿に僕も挨拶をしてから、家に戻ったんだ。

そして直ぐに顔を洗ったよ。ヨダレだらけだったからね。



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Last-modified: 2013-09-09 (月) 00:00:00
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