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俺の復讐 その3

/俺の復讐 その3

―――四番目の復讐相手 ラオス

今日も復讐心が絶好調だ、星が一つも見えない真っ暗な空。
復讐日和だ。
そして、そんな中で俺の復讐相手の4つ目が現れた。

「いやー、今日も儲けたぜぃ。」
相変わらずうざい話し方だ、本当にラムパルドか、と思えるほど足どりが軽い。

「止まれ、クズ。」
また、体中に震えが走る。
武者震い? わからない、アリシュの時とは明らかに違う震え方…。
…、まさか恐怖心?

そんな事を考えていたのが軽く運の尽きだった。
「声掛けておいて、こっちの事はスルーか?鮮血の薔薇の真似事してるやつがよォ!」
俺の体が吹き飛ぶ、体中に重たい振動が走る。
そして、地面に叩きつけられる。
「げぼッ!?」
(軽い頭突きでこんな威力がある…だと!?)
「こんな事で驚いてるんじゃ、この先辛いぞこら?」
痛みを堪えて体を起こした時にはもう遅かった。
鋭い岩の刃が俺の体に降り注ぐ。

「ぐッ、やられっぱなしで堪るかよっ…。」
ドラゴンクローを構え、所々に突き刺さる岩を気にせずにゆったりと佇むラムパルドへ猛突進する。
「とりあえず、その青ッ面ぶっ壊してやらぁぁぁぁ!!」
「でけぇ口叩くくせしてよぉ、動きが遅すぎるんじゃねぇの!?」

二つのドラゴンクローがぶつかり合い、烈風が生まれる。
緑の葉は舞い散り、深夜の静寂に包まれた森に大きな音楽を作り出す。

「ぐああああああああっ!!」
先に声を上げたのはどうやら俺らしい、ドラゴンクローをした右手が異常に痛い。
(骨が…折れた!?)

「なぁんだよぉ、もっと強いかと思って期待してたが、こりゃハズレだな。」
「んじゃ、消えて貰うか!?」
(このままじゃ…復讐が果たせない!)
「舐めてんじゃねぇぞォォォォ!!!」
遠くから諸刃の頭突きで突進してくるラムパルド。
まともに動かせない右手を垂れ下げ、残った左手で力一杯のドラゴンクローを構える。

頭突きとドラゴンクローが大きくぶつかる。
先ほどよりも大きな轟音が森の中、そして街の方へも木霊する。






決着はついた。
左手を真っ赤に染め、ラムパルドの脳の一部をつけて佇むカイリュー。
頭がパックリと割れ、頭蓋骨をも貫通し、脳がぐちゃぐちゃになったラムパルド。

「勝った…。」
一言だけ、口から零れる。
痛みなどもうない、全てが快楽に変わっている。
最高だ…、これだからやめられない。



―――最後の復讐 鮮血の薔薇


俺の真似事をするとは物好きだ。
そして許しがたい。その真似事の線上で俺の親友を殺したことが。
心に芽生える感情は怒りだろうか、俺が殺した奴の家族も似たような感情を抱いただろう
だからこそ、俺は力を振るう事をやめ、地下にこもった。
それが自分への罰のつもりだった。
自分が自分に下した罰を、今宵の間だけ破る。

アイツだけは殺す、グシャグシャにして跡形もないぐらいに消し飛ばす。
覚悟しろ、カイリューめ。



「ふはははははは…。」
二月前のラムパルド戦で折れた右腕は完治した。
俺の復讐の最後を飾る…。
レパルダスのラオバ。

最近分かったことだが、どうやらそいつが鮮血の薔薇らしい。
勝ち目なんて関係ない、叩き潰す。復讐の炎が灯っている限り。


「貴様か、俺の親友を殺した犯人。」
自分の後ろから飛んでくる怒りに満ち溢れた声。
その声の正体は知っている、今日が復讐の最終日だ。それで俺の目的は果たされる。

「だったら?」
「殺すまでだ」
キィン!という風を斬る音と共にラオバは目の前にやって来た。
(早い!?)
「なめた口叩くんじゃねぇぞ、格下。」
華奢な体、華奢な足から繰り出されるとんでもなく重い一撃。
避けるという行動どころか、反応さえ間に合っていなかった。
お腹へ直撃する。
「げばぅッ!?」
かなり重いはずの体が、たかが軽いキックごときで大きく吹っ飛ばされる。
口から血が溢れ出す。

「おいおい、内臓つぶれたんじゃねぇの?」
「だま……れ…。」
顔を上げると、そこには狂気と憤怒に満ちたラオバの顔があった。
「まずはその…」
口の前に黒い塊が現出される。
痛みで思考回路が鈍っているのか、思うように体が動かない。


「無駄に生意気でふざけた口を叩きなおさせてもらおうか?」
黒い塊が発射される。
あまりにもチャージが早すぎる。
顔面から直撃をもらってしまった。
鼻からは血がドロドロと溢れ、右目からは妙な液体が血と一緒に流れ出した。

「ハヒャヒャヒャ!!!!なんだ?その醜い面はよォ!」
狂気、これが鮮血の薔薇なのか…。
「うっせぇんだよォォォォォォォ!!」
力任せに破壊光線を撃つ。
当たるはずがなかった、ギリギリのところでヒラリと避けられた。
「なぁ、知ってるか?」
「負は負を呼び起こすんだぜ、てめえは自分にやられた事をやり返す為に今までやってきたみてぇだが。
その結果がこれだ、俺の親友を殺し、俺の逆鱗に触れた。」
「それがてめぇの死因って事で…」
ラオバを包み込むように衝撃波が集まる。
ギガインパクト……。
(直撃したら間違いなく通り越して確実に死が待ってる。)
(なら、俺の技で受け止めるまでだろォが。)

「地獄で仲間作って仲良くやれよ、格下がァァァァァァァァ!!」
「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
憤怒で目を充血させつつ猛攻するレパルダス。
体に残る力の全てを両腕に込め、ドラゴンダイブを仕掛けるカイリュー。


ブシャッ、という音と共に辺りに血溜まりが出来上がる。
その中心点には二つの橙色の腕。
付近には両腕を失ったカイリューと、狂気の余り激昂するレパルダス。
「が…は…!?」
「無様だなぁおい! 俺の真似事してた割には雑魚じゃねぇか!」
痛み、これまでに感じたことのないような。
意識が飛びそうになる、これが俺の限界?
嫌だ、まだ死にたくない。
「死…に……たく……な…」
「今更何言ってんだクソが、てめぇはここで地面の肥やしになる運命なんだよ」
「うわあああああああああああ!!!」
痛いはずなのに、動きたくないのに、死にたくないのに。
無意識のうちに腕を使わないドラゴンダイブもどきを仕掛ける。
「しゃーねえ、もう殺すっきゃねえな。」
ラオバは血溜まりの上をゆったりと歩き、全ての足の毛を真っ赤に染めながら言う。
「俺は鮮血の薔薇だぁ!一切容赦はしねぇぞォ!!!」
カイリューのドラゴンダイブもどきが当たる寸前、カイリューの体を光の光線が貫通する。
破壊光線がカイリューの体を貫いたのだった。
「げぼッ…。」
口から血が溢れる。

―――親友、これで仇はとらせてもらうぞ…。
破壊光線を出し続けたまま、上へ下へと発射先をずらした。
カイリューの体が二つに割れる。
分断面から切断された臓物が溢れ出る。
腕の血溜まりとは比べ物にならないほど大きな血溜まりが出来上がる。

彼の仇討ちは、こんな物では終わらない。
グシャ、グシャ、と肉と皮、骨をひたすらシャドークローで引き裂き続ける。
自分がどんなに血で染まろうと、いくら臓物の破片が体につこうと。

気付いた頃には夜が明け初めていた。
自分の目の前には形がわからないほどグシャグシャになったカイリューだったもの。
自分は血みどろ。
「最ッ高…。」

少しだけ光に染まり始めた森に、狂気の笑い声が響き渡った。





fin

あとがき的な?
うふふ、どうでした?うふふ(
グロ物書くのは初めてだったんで、表現とか一切わからない状態でやりました(´・ω・`)
終わり方もパッとしない…w

これ書いてるうちに少しは執筆力(なにそれ)があがってるといいなぁ…とw
次回作こそグロ無しエロありエロエロを目指してがんばりたいなぁ。

あれ、俺って官能小説書けたっけ?
ともかく、俺の復讐を見ていただきありがとうございましたぁ!

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Last-modified: 2011-02-26 (土) 00:00:00
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