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クレスとアレスが単なるポケモンとトレーナーという関係では収まらないほど深い間柄になっていたのは、ほとんど公然の秘密だった。
もともと自己表現というか人付き合いというか、そういうものが得意ではなかったアレスは、いつも快活で社交的、そして何より感情の機微に敏感なクレスの補佐なくして他人の前に出ることはほとんどしなかった。
決して多いわけではないが友人と呼べるような人間の存在もできたし、クレス以外にもパートナーと呼べるようなポケモンも何匹かできた。
それでもクレスは決してアレスにとって欠くことはできなかった。
半身であり……いわば、伴侶だった。本人たちははぐらかしていたが、周りの人間もポケモンも、とっくにわかっていた。
今、その伴侶はいない。ラルトス一族の寿命にしてはかなり短い不幸だった。
数少ない友人たちはもちろん弔問に来てくれたし、励まそうとしてくれたが――クレス以外の手持ちポケモンですらアレスの感情をはかりかねているところがあったのに、いわんや。
結論。クレスを亡くしてから、どうにもうまくいかない。周りの人間も、手持ちのポケモンも、そして何より、アレス自身が。
クレスを冒涜するわけではないが、サーシャは理論上、クレスの身体を寸分の狂いもなく再現することができた。
何故ならメタモンという彼でも彼女でもない存在はクレスとタマゴをつくるためにクレスの隅から隅まで覚えさせられたことがあるのだから。人間とサーナイトでは不可能なことを、代わりにやってもらったというべきか。何か邪魔をするとしたら人間への同情か、故人への配慮くらいだが、メタモンにはそのような倫理観はピンとこない。
これはサーシャの独断だ。
「……クレス」
クレスに代わるパーツを、誰かが務めること。従順なだけの忠犬や筋肉バカ、慎重すぎる羽虫たちにはとてもじゃないができない。何を考えているかわからない、あるいは何も考えてなさそうなガスもまたしかり。ましてやアレスのことを”警戒”している人間にはどだい無理な話。
外見も、中身もすべてクレスそのものになりきって見せる。それはメタモンであるサーシャにしかできないことだし、そう思っている。相変わらずふさぎ込んでいる主人の、閉めようともされないドアにもたれかかってノックしたとき、アレスの顔は驚愕と混乱で見る見るうちに青くなった。
すでにサーシャはクレスだった。そして、クレスがやるように、両腕を広げてアレスを受け止める体勢を作る。すらりとしたシルエットに抱擁ポケモンらしい膨れた胸板、それでいて力を込めて抱けば壊れてしまいそうな華奢なボディ。
肉体的にも精神的にも、溜め込んだものを吐き出せばいいということだ。一部の種族にとってこういった行為には精神衛生上好ましい影響を与える。
特に知能が高い分精神面に問題を抱えやすい人間にとっては補償行為は重要なのだろうと――サーシャは結論付けた。
アレスは少し逡巡した後、偽物のクレスに飛びついた。ドレスのような下袴がふわりと舞い、生前使われていたシトラス系の爽やかな香りが弾ける。サーシャはどこのブランドのなんという商品か知っている。大柄ではないとはいえエスパーの力なしで人間の体を受け止めるのはたやすいことではない。
アレスは泣いていた。瞳の中にうつる伴侶の姿が歪み、言葉が詰まる。だったら言葉はいらない。
ただ、泣いていてもやることは至極単純。質感は間違いなく再現できている自身はあるが、質量までは簡単に増やせない。しかしそれはきっと些細なことだ。
抱きしめられた後、ベッドの上に放り投げられるように押し倒される。きっとこれが人間の普通なのだ。
そこからはいかにメタモンのサーシャとてそうそう経験のあることではない。角をなでられ、側頭を舐められ、そして愛の言葉と溜め込んだ感情をぶつけられる。普段はやらない物理的な方法で。
人間とポケモンが話をすることが出来なくて良かった。もしも出来ていたら、間違いなくここでアレスは萎えてしまっていたから。
あらかた伝えたいことを伝えられた”クレス”は、いとおしげにアレスに返事をした後、業務を果たした。
それだけだ。
「……ごめん、サーシャ」
何を謝ることがあるのだろう。サーシャからしてみれば出すものを出してすっきりすればそれでいいのに。
痛む体なんてメタモンにしてみれば日常茶飯事。変身を解いて自然にしていればすぐに治る。その日は人間もポケモンも共通してやるように、朝まで同衾した。
◇
サーシャはメタモンだ。
メタモンにはメタモンの矜持がある。
クレスはサーナイトで、アレスは人間だ。いくら愛し合っていても絶対に何か形のなるものは残らない。それは種族が違うから? 血の池地獄に垂らされたイトマルの糸ほどの希望もないのか。きっとその糸は赤いだろう。
もちろんそれもある。
こうして片方を失えば脆くももう片方も崩壊しかねないカップルには何かしらの形に残るものが必要だった。
だからアレスは大切なクレスをメタモンなんかと寝かせた。サーシャはクレスと寝て、アレスの代わりにタマゴをつくった。
それが自分の使命だったから。
◇
それ以来、サーシャはたまにクレスになってアレスの前に出るようになった。
忠犬は初め目を丸くして驚いていた。筋肉バカはクレアが生き返ったようだと狂喜し、羽虫は無神経だと憤った。ガスは何を考えているかよくわからない。
肝心のアレスは、ずいぶん戻ってきた。相変わらず人付き合いはあまり得意ではないようだが、他の人間から心配されることは少なくなったし、ポケモンたちも平常に戻ってみたいだ。
ただ、サーシャへの……否、クレアへの当たりが変わった。
「サーシャ、もうやめろ」
昔アレスがクレスに贈った衣装を被って部屋に入ろうとしたときだった。
人間のアレスに限って、後ろに目がついているわけではない。それほど神経が研ぎ澄まされていたのか、何かアクションするまでもなく見つかってしまった。
「姿かたちはクレスそのものでも、君はクレスじゃない」
どうもベッドの上で何かに夢中になっていたようだが、サーシャには知る術もない。たまたま虫の居所が悪かっただけ、では済まされそうもない。
みしり、と音を立ててアレスが下りてくる。ベッドの上だったというのに、まだ外行きの格好をしていた。
サーシャの、クレスに扮した姿を見つけるなり、衣装が破れるのも構わず―あるいは引き裂こうとしたのかもしれないが―乱暴に引き寄せた。
「僕を抱擁してみろ。クレスみたいに。でも胸のツノは飾りだ。何もわかりゃしない」
引き寄せたまま、胸のツノをなぞられる。本物のサーナイトなら他者の感情を受け取る一番大事な部分で非常に敏感な部位だが、形を模倣しただけのサーシャにはただ邪魔なだけのギミックだ。
当然、何も分かりはしない。
「クレスだけに話したことを知ってるのか? 彼と同じ仕草や態度は? ちょっとくらいは真似できるだろうけど、全部はできないだろう」
左腕の手首を掴まれる。そして、力任せに壁際へ。振りほどくつもりはなかったが、力が入らないということは分かる。
双眸が刺すように持ち上げられた腕の下からサーシャの首を射抜く。じわりと背中から熱い汗が滲み出てくるのを感じた。サーナイトの身体の正しい反応なのだろうか。
「冷めた。もうやめろ、これ以上僕を苦しめるな。彼にとっても失礼だ」
アレスの目が座っていた。本当に悪い感情しか抱いていないというのがよく伝わってくる目だ。
そうか、クレスはこう詰め寄られたときに怯えたりしないんだ。
しまったと思う間もなく、アレスが掴んだ腕を投げ飛ばす。しょせんは軽いメタモンの変身。本物よりも軽く飛んでいくのを見て、アレスはサーシャには見えないよう少し後悔をにじませた。
サーシャは偽りの姿が崩れてしまうのではないかとぎょっとしたが、アレスは見届けずに扉を閉めてしまった。
思い切り乱暴に、今日あった腹立たしいことを憂さ晴らしをするように。
◇
サーシャはメタモンだ。
メタモンにはメタモンの矜持がある。
ただメタモンは繁殖行為そのものは理解していても、それが持つ種族ごとにやや異なる意味までは理解し切れなかった。繁殖行為がメタモン以外の種族にとってどのような意味を持つのか、サーシャは自分の経験した範囲でしか知らない。もっともこれはサーシャが悪いのではない。強いて言うなら、アレスの、サーシャの運用方法が悪かったというしかない。
だからサーシャは――ここで言われたことをほとんど理解できなかった。
ましてやそれに様々な付加価値を与える人間の思考にいたっては。
それも、種族の壁を超えたとしても決して報われるとは思えない雄性同士のカップルの場合、今までの知識と経験では対応のしようがなく。
結局、サーシャのしていたことがこうして畑に塩を撒いていたのだと判明したとき、サーシャの矜持は通用しなくなった。
――セックスは世界を救う!
見も蓋もないことを言えばこういう稚拙極まりないことだ。
◇
アレスの自室を追い出され、力なく仲間たちの下に戻ろうとしたとき、クレスの装甲は剥がれ始めていた。変身を解こうとしているのは自分の意思ではない。
ただ、自分の理解の外にあるものを自分の中にぶち込まれたときに感じる不快感がサーナイトの細い体では耐えられなかった。それだけだ。それだけだと思いたかった。
ぐにゃり。変身が歪む。器官か組織が壊れたみたいだ。もとのスライム上の細胞のかたまりの姿に戻っていくのが分かる。床に落ちていく目線に酔って、はだけたクレスの衣装にも構わずゲーゲー吐いた。
知らないうちにアレスを侮辱したことがこんなにきついだなんて思ってもみなかった。
忠犬もバカも羽虫もガスも、タダならぬ雰囲気を感じ取ってすぐに助けに来てくれた。いつの間にか寝かされていた氷枕の上で、どうしたの?と心配した顔で覗き込まれている。
まさかとは思うが、彼らの方がよっぽどクレスとアレスのことを理解していたのかもしれない。
◇
サーシャは考えを改めた。
自分の一番のアドバンテージは誰とでも繁殖できることは譲らないが、今回は出番じゃない。
だから、小細工はやめだ。堂々と正面から。ダメで元々。当たって砕けろ。
と、開き直ってきたものの。いざとなるとどうしたものか。変身しなければどんな顔したらいいのかわからないことに気が付いた。いっそ懲りたことにしてアレスにはなるべきかかわらないようにすることも考えたが、せめて謝る気持ちだけは伝えるべきだろうが。
そういえば誰かをモデルに変身してもそのものになれるわけではないが、モデルが使ってる技はある程度自分も使えていたことを思い出した。
ねんりきはこうだったかな、と何気なく念じてみる。アレスが振り向くおまじない。
「……サーシャかい?」
サーシャはねんりきが通じたのかと目をしばたかせたが、すぐにそんなことはないと思いなおした。もとのメタモンの姿そのまま、部屋の中に踏み入れる。明確に足と呼べる部位はないが。
「ひどいことをしたけど、まだ僕を心配してくれるんだね」
アレスはアレスでひどいことをしたと思っていたらしい。サーシャがぬるぬると寄っていく。今日もアレスは外着のままベッドの上に座っていた。こちらに背を向けて。
声を掛けられたもののやはりこちらを向かないので、どうするべきか逡巡していたら、アレスが先に口を開いた。
「ベッドの上においで」
アレスは予想とは裏腹に近づくようにと手招きをした。ベッドには正直いい思い出はない。アレスには他意はないようなのでこちらもあれこれ気にするべきではない。
どろりというかぬるりというか、伸びたり縮んだりするメタモンの身体ではベッドに乗るのもちょっと悩んでしまう。
アレスはアレスで手を貸すとか引きずり上げるとか迷ったが、サーシャの試行錯誤に手を出せずにいるうちにサーシャが膝の横まで来てしまった。
撫でるという表現が適切なのかは疑問だが、サーシャにタッチする。そして、本題に入る。
「君も当事者だからね、伝えておくべきだと思う」
アレスはタマゴを抱いていた。食用ではない。サッカーボールほども大きさがあるタマゴ。一目見れば誰でもわかる。ポケモンのタマゴだ。
そして、このタマゴはサーシャもよく知っている。
異種族、同性。
このあたりが周囲の人間やポケモンがアレスたちを理解したがらなかった、あるいはアレスが自分を晒したがらなかった原因なんだろうなとサーシャは思った。メタモンにはよくわからない理屈ではあるが。
どうしてもふたりの間にタマゴが欲しかったアレスは、サーシャにクレスとのタマゴを求めることでその代替とした。
「クレスとサーシャが、僕に残してくれたもの」
ようは、サーシャにとっては自分の子供だ。もう何匹作ってきたかわからないが、間違いなく自分がこさえたもの、それも産み落としたほう。配偶者が誰かまで判明している珍しい例だ。
でん、と大げさにベッドの向こう側からサーシャの目の前にタマゴを座らせた。
サーシャは、そういえばこうして自分の子供と対面するのは初めてだった。タマゴを抱いたことがない。胎を痛めて産んだものだがそういうものなのだろうと思っていた。
まじまじとタマゴを眺めているサーシャを見て、アレスは言った。
「抱いてみなよ」
どう扱えばいいのか、おっかなびっくりで触手のように体を伸ばしていく。アレスは穏やかに見守っていた。まるでアレスとサーシャの子であるかのように。あるいは、アレスとクレスとサーシャの子であるか。初めの想定としてはアレスとクレスの子であろうが、些末なことだ。
まず感触があった。自分の体の中から出てきたものとは思えないほどしっかりと固く、ややざらざらしている。中の胚を守っているのだ。このくらいの丈夫さと大きさならバッグに入れて持ち運びもできる。ただ、あまり固すぎても成熟した中の子が出てこられなくなるから、そこまで頑丈でもないのだろう。過信は禁物。
そして、温かい。アレスが何らかの方法で温めていたのもあるだろうが、物理的なものではなくて、もっと精神的な温かさ。メタモンの他の個体に聞いてみたくなった。
我が子を抱くとはこのような気分なのかと。
そっとアレスがタマゴに触れている”手”を上から握ってくれた。メタモンゆえの低めの体温とごちゃごちゃに張り巡らされた体液を流す管が、人間の秩序立って安定した温血の流れる管を感じる。
人間の拍動と同じようなものをタマゴからも感じた。ということはやはり、タマゴの中にはラルトスがいるんだろう。分かってはいることだが、ちょっぴり寂しい。
タマゴがびくりと揺れる。こっちから何かしたわけではない。サーシャは驚いてひっくり返り、すぐにアレスの後ろまで飛びのいた。何かタマゴに悪いことをしてしまったかと思ったから。
一方の人間は訳知り顔でニコニコしている。サーシャはアレスを背中の後ろから睨んだ。
「動いてるだろう。もうすぐ孵るんだ」
アレスが右手でタマゴを撫で、左手でどろどろしているサーシャを摘む。彼にとっては撫でているつもりだが、サーシャにはむず痒くてくすぐったい。
タマゴの下には丁寧に毛布が敷かれていて、ベランダにはこれまで使ったであろうタオルや毛布が並べられていた。よく見たらタマゴを温めておく恒温機も部屋の隅にある。たしかにうちにはほのおのからだもマグマのよろいも持っている奴はいない。
最近は仕事で外に出歩く以外はずっとタマゴの世話をしていたのだろう。
クレスが死んでしばらくの落ち込みは本当に落ち込んでいたに違いないが、それから部屋に引きこもりがちで引きずっているように見えたのはタマゴの世話があったからで。
「だから、もう僕は大丈夫」
何で言ってくれなかったんだよと言葉が通じるのなら文句の一つも浴びせてやりたかったが、そういえばそこは口下手で付き合いの苦手なアレスだった。
他の仲間たちは気づいていたのだろうか。忠犬は詳細は追わずに主人をひたすら信じるタイプだし、筋肉バカはバカだからそのうち元に戻ると気にしてなさそうだった。慎重すぎる羽虫はたぶん自分に近い。ただ、やつには行動する勇気はない。
ガス……はやっぱり何も考えていないだろうが、夜中にこっそり部屋を覗いて気づいてたりしたんだろう。
タマゴは俗に元気なポケモンとトレーナーの元にいると孵ると言われているが、結局のところは適切な扱いが物を言う。今はアレスがクレスに託された役目を全うするのを見守るしかできないのだと、サーシャは結論付けた。
◇
それからはもう日に日にアレスは元気になっていった。
何かあっては困るとだんだんタマゴに近づけさせてもらえなくなっていったが、この変わりようでは見なくても分かる。間もなくタマゴが孵るのだ。自分が産んだものを他人任せにする侘しさもあったが、そこはメタモンで胸のざらつきは少なかった。
仲間たちも仲間たちでそわそわしだした。忠犬は庭を駆け回り羽虫は部屋の中をぶんぶん行ったり来たり。このメンバーで、タマゴか孵るのは初めてではない。初めてではないが、今回は異質。
いつもなら作業に等しいものが、今回はちゃんとしたイベント、そんな性格をしていた。ようにサーシャは感じる。
筋肉バカは筋トレのメニューを先週から3セット増やし、ガスは天井を覆っている。かくいうサーシャもどこか落ち着かない。
主人の部屋から何をしたら出るのかわからないほど大げさな音を聞いて、5匹が5匹、自分の領分を守りながらこぞって詰めかけた。
閉じられたドアを突き破らんばかりの駄犬を筋肉バカがむんずと放り投げ、虫がノブを回せもしないのをガスが失神させる。
では最初に入るのは?
メタモンは何にでもなれる。ならなくてもいい。しかし扉を開くのは、サーシャ。
「見ろ、サーシャ、生まれたぞ! ははは、かわいいなあ!!」
アレスはベッドの上でラルトスを持ち上げて歓喜していた。ぞろぞろ残る4匹も集まってくる。ラルトスはこの大歓迎に困惑した様子ではあったが、孵ったばかりだというのに泣きも喚きもしていなかった。
そういえば新生児に立ち会うのも初めてだ。
ラルトスはクレスの面影を濃く受け継いでいたが、4匹はもう次の話をしていた。名前をどうするだの、どう育てるだの。サーシャが割って入る。
代わりが見つかったのではなく、新たな穴を埋める存在が生まれたとして。アレスは実のところどう思っているか知らないが、それがいいはずだ。
サーシャはこの子に「ママだよ」とは言わない。言わないがそれでも、メタモンとして。
あなたには”親”がいると、自分が伝えるべきだと思った。
どうもこんばんは。ptでございます。
今回のお題は「だい」ということで、便利で不思議な生態で片親に最適なメタモンをチョイスしました。
きっとメタモンは繁殖という使命が勝ちすぎて人間やほかのポケモンたちのような生殖に対する倫理や夫婦、伴侶の意味などが理解できていないのではないかというところが着想でした。
今回はそういった認識のずれているサーシャが、クレスという存在の代わりになろうとして大失敗、けれどもサーシャはサーシャであったということを何となく理解することができたと、そういうことですね。はい。
以下コメント返信
>良かったです (2020/02/26(水) 05:05)
ありがとうございます。
>代わりは誰にもできないしなれない。それでも、彼を受け継いだ子孫が何かを変えてくれる。そんな希望が持てるお話でした。 (2020/02/29(土) 16:11)
代わりにはなれなくても子孫を残した存在としての意義があるはずなのです。
>アレスのために自分にできる限りの事をしようと頑張っているサーシャが健気で切ない。すべて空回りだったかと思えば、とっくに最大のものをアレスとクレスにしてあげていたという結末にも心を打たれました。 (2020/02/29(土) 20:37)
現実でもあると思います。喜ばせようと思ってやったことがとんでもない空回り。ただそれでも修復不能な関係まで至らず残していたタマゴのおかげもあってなんとかなりそう。いやあうまく収まりましたね。
>メタモンの境遇、わかりますよ……誰にでもなれるからこそ、誰かの代わりにすぎない存在。安易になりすましては主人を傷つけ、その伴侶を侮辱していたという苦悩。
けど生まれたばかりの子にとっては紛れもない親なのですから、後悔ばかりはしていられない。幼いラルトスを迎えてみんなでカレーでも作って幸せな家庭を築いてほしいですね…… (2020/02/29(土) 23:35)
ギスギスの山場はおそらく何とか越えたようですし子はかすがいといいます。きっと(サーシャにはよくわからないと言われているけれども)ゆかいな仲間たちやおやの人間とともに良い家庭を築いてくれることでしょう。
投票ありがとうございました!
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