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今夜は下克上

/今夜は下克上

この作品にはちょっぴり強姦の表現が入っています。




草木を掻き分け、光の輝く場所へ向かうと、そこは少し広めの広場だった。焚き火の後が残っているところを見ると、どうやら旅人のキャンプポイントだと思われるが、今日は僕らの貸し切りらしい。森の木の切れ目から空を見上げると、すでに夕日は塗り広げられた夜の波に飲まれて、紫色に染まっていた。

「今日はこの辺りで野宿かな…まあたまには野宿もいいよね!」
「ガウ…」
「な、何よその目は、ほらあれよ?別に迷ったわけじゃないんだからね!」

強がって僕の方を指差すが、その顔が少し赤くなっていることが裏付けになっていることにご主人は気づいていないのだろう。ご主人のおっちょこちょいな性格は旅を始めた当初から変わっていない。そういえば、昔はテントも立てられずに大泣きしたこともあったっけ、と少し昔を思い出すと、僕の頬は少し緩んだ。

「もう!笑っている暇があったら薪を集めてきてよ!」
「ガフッガウ、」

了解の意味で手を軽く上げて森の内部へと入っていく、なんだか時間が経つごとに扱いが雑になっていくような気がする。そういえば、あれからどれくらいの時間が立っているのだろうか、ご主人は身の丈ほどの大きなリュックを背負い、ヨーギラスだった僕を抱えて町の外へと繰り出したあの日、きっともう何年も立っただろう。
あの日から今の今まで二人っきりの二人旅、歴戦の経験で僕は大きな体格を持つバンギラスへと成長し、
彼女も身の丈ほどあったリュックはすっかり小さくなり、短かった髪の毛も長くなり、体つきもすっかり大人のものとなった。
匂いも、子供の時のそれとは少し違ったものになった。まあ、おとぼけ気味なのは相変わらずなんだけど。
と、そんなふうに昔を懐かしんでいるうちに、薪の木の枝は十分に集まった。集めた樹の枝を蔦で縛って、グッと肩に担ぐ。これだけあれば十分だろう、そう思って本の広場へと戻ろうとする、と

「…グゥ?」

何か、草をかき分ける音がする。僕らと同じ旅の人間か、あるいは野生のポケモンか、
どちらかはわからないが、最悪の場合は戦闘になるかもしれない。様子を伺うために、集めた薪を一旦地面において、木の影に隠れて、声を潜めて様子を伺う。音のする方に注視すると、やがて二匹のポケモンが姿を表した。
ニドキングとニドクインだ、どうやら野生のようだが、様子がおかしい。二匹とも頬を真っ赤に染めて、異様なほどに息を荒げていた。二匹ともお互いを見つめ合ったまま身を寄せている…

(…!!)

そんな風に様子を伺っていると、二匹はいきなりその口をくっつけあい、お互いの舌を絡め合わせた。
グチュグチュと粘ついた水音がここまで届いた。激しく絡めた口を離すと二匹の口の間に行く本もの橋がかかる、それが切れるのと同時に、ニドキングがニドクインを押し倒し、豊満に実った乳房に顔を埋める。
まさぐるニドキングの頭を微笑みなから撫でるニドクイン…
僕ももう大人だ、二匹が何をしているのかはわかる。二匹は今ここで、交尾…子作りをしているのだ。
僕が見ていることも知らずに。もし見つかれば戦闘は避けられないだろう、しかし僕はこの場から離れられずにいた。足がゆうことを聞かない、まるで足の裏から根が張っているかのように僕は動けずにいた。
そうこうしているうちに、ニドキングは乳房から離れ、ニドクインの下腹部に再び顔を埋める、と同時にニドクインは歓喜の声を上げ、度々身をよじって甘い吐息を漏らす。
ニドキングの顔のあたりから、水を吸い込むような激しい音がするとニドクインは激しく痙攣し下腹部から水しぶきを放つ。直にしぶきを食らったニドキングの顔は、透明な液でびしょびしょになっていた。
それを拭きとることもせず、ニドクインの足を掴んで大きく開く。
湯気が出るほどにいきり立った肉槍をニドクインの下腹部に押し付け、上下に擦りつけた、ニドクインがコクリとうなづくのを見ると、ニドキングは自分の肉槍を一気に埋め込んだ。

「ゴッ、グオオオ!」
「クッ、キャウウウンッ」

人の肘から先ほどの太さと長さを持つ肉塊はズルリとニドクインの体内に埋め込まれ、
余韻を楽しむ間もなく、激しいピストンを開始する。
二匹は口づけを交わし、お互いの声が漏れないように静かに、そして激しく身を交わし続ける。必死に声を抑えつつも獣の喘ぎが度々口の端から漏れ出す、同時に下腹部から聞こえた水音は、みるみるうちに僕が耳を立てる必要もないほどに大きくなっていた。
辺りには、二匹の交尾の香を含む湯気が立ち込めていた、冷え始めた森の中にサウナを切り取ったような空間が、そこには広がっていた。やがて、ニドキングは腰を痙攣させ始め、口を離し野太い咆哮が漏れ始める。
それに答えるように、ニドクインは腰を浮かせて必死にニドキングにしがみついた。
ピストン運動はこれまでないほどに激しくなり、ネバついた水音が夜の空間に響き渡った。

「オッオオオ!!ゴオオオオオオ゛ォォォ!!」
「クァッ!ァァァアアアアウウゥ……」

天をつくような咆哮とともに、ニドキングは思い切り腰を打ち付け下半身を痙攣させる。
そして引きぬいたかと思うと再び最奥をつき、ブルブルと痙攣する。それを繰り返した。
何度も、何度も、何度も…ニドクインは彼の咆哮を必死に受け止め、うっとりとした表情でニドキングを見つめている。彼がすべてを出しきってもらうために彼女も腰をくねらせ、最後の一滴までも擦りとろうとした。

どれくらいの時間が立っていたのか、気がつくとすでに辺りはすっかり暗くなっていた。
早く戻らなければ、ご主人が心配してしまう。僕は置いておいた薪を音がしないように慎重に持ち上げて、チラリと二匹の方を見る。二匹は未だ満足していないようで、ニドクインは白い粘液の滴り落ちる下腹部を持ち上げて四つん這いになり、誘うように腰を降っている。
ニドキングはその姿に涎を垂らし、自らの下腹部を刺激している。
先ほどの疲れを感じさせない躍動ぶりが下腹部にも見て取れた。
早く戻ろう。そそくさと立ち去る僕の後ろでメスの嬌声が聞こえた気がした…。

「バン、遅かったじゃない。何かあったの?」
「ウ…グゥ」

首を振って必死にごまかす僕の姿にご主人は怪訝そうな顔をしたが、それでも、すぐにいつものように笑顔になって、薪を集めて晩飯の準備に取り掛かった。バレずにすんだことに少しほっとする僕に、ニッコリと微笑んで話しかけてくるご主人

「今日はバンの好きなモモンの実のカレーだよ。美味しいの作るから楽しみにしててね」

そう言って張り切った様子でご主人は料理を始めたが、残念ながら今の僕にはそんな余裕はなかった。
早く、ご主人が寝付く時間が来て欲しいと思っていたからだ。体の中から爆発するような熱量を必死に抑えながら、鼻歌交じりに調理しているご主人の背中を見つめていた。


「じゃあ、もう今日は寝る時間だね、バンもボールの中で寝るか外で寝るかしてね。じゃ」

そう言って、サッとテントのファスナーを閉じてご主人は寝入ってしまう。やっぱり扱いが雑になっているような気がする。小さい頃はよく一緒の布団に寝ていたのに、でも今日に限っては良かったと思えた。
今ご主人と一緒に寝たりしたら、きっと僕は耐えられないだろう。

「…ハァ、…ハァ」

今まで溜め込んでいた熱が、大きなため息となって溢れ出しそのまま垂れ流てくる。
抑えがなくなったと同時に、下半身のスリットから膨張したものが顔をのぞかせ、みるみるうちに大きくなっていく。天をつくほどに大きくなって自分自身は、先端からよだれのようなものを垂らし、脈動でわずかに痙攣している。むわりと香るオスの匂いに思わず顔をしかめた。

「…………」

そっと立ち上がると、ご主人が寝ていることを確認するため少しだけテントのファスナーを下げて、様子を確認する。ご主人の布団は規則正しく上下していた、ほっとしてファスナーを戻そうとすると、ふわりと、ご主人の匂いが鼻の中に入ってきた。その匂いに、ピクリと下腹部が反応し、一瞬思考が黒く染まる…

「!!!」

わずかによぎった思考をかき消すように、バッとテントから離れた。自分の中に残る煩悩を頭を振って拭い取ろうとする。ダメだ、ダメだ!ありえない、ご主人に襲いかかるなんて…絶対に、断じて!それでも沸き上がってくる濁った感情から逃れるように、近くにある川辺に走った。
そそり立ったものが左右に揺れて動きにくい、それでも急いで川辺へ向かう。今もし止まってしまえば、僕は戻ってしまうかもしれなかったからだ。

草木を掻き分け、突き進むとようやく川辺に出ることができた。草木も眠る時間に川の音だけは寝る暇もなく、粛々と音色を奏でている。辺りは満月のおかげか、かなり遠くまで目視ができるが、その時間では水を飲みに来るポケモンもいず、あるのは水の音と熱気を帯びた一匹のオスだけだ。
ここならば、誰も来ない。僕は川のすぐ近くに座り込んだ。

「グッ…グゥゥ…」

触れただけでも大きく反応する愚息、たまらず、握りしめて激しくこすり始めると激しい快感が押し寄せてくる。その快感に突き動かされるように手の動きは更に激しくなっていく。
煩悩に満たされた僕の頭の中には、一匹のメスを犯すビジョンが映し出されていた。
僕が襲いかかっているメスは、同族のバンギラスのメスではなく、先ほどのニドクインでもなく、僕のパートナーの、ご主人だった。

「ハァ、ハァ…!」

これまでかつての道中で、他のポケモンを仲間にすることもなく、ずっと二人旅できたため僕の一番近い異性はほかでもないご主人なのだ。でも、そんなことは許されないことはわかっている。
一番守らなければならない存在で、一番大切な存在であるご主人をおカズのネタにすることなんて、絶対に間違っている。だが、そう思えば思うほどご主人に襲いかかるビジョンが次々に浮かんでくる。

「ハァ、ハッハッハッ…!」

ご主人の衣服を引きちぎるビジョン、ご主人の裸体を舐め回すビジョン、乳房に吸い付くビジョン、次々に浮かんでくる映像に合わせて、着実に絶頂へと近づいていく。
嫌がるご主人に無理やり肉塊を突き入れ、激しく腰を叩きつけ、乳房とちぎれるほど揉みほぐし、ご主人の子宮の奥までつき込み、思い切りぶちまけてご主人の中に僕の子供を孕ませて出産させてご主人を永遠に僕のものに

「グォ!ォォォオオオオオ゛!!!」

僕はあっという間に絶頂へとたどり着いて、たまり続けていた白の煩悩が水辺で冷やされた空間の中にぶちまけられる。その瞬間今までのビジョンが砕け散り、僕の思考は白一色に塗りたくられる。達成感と罪悪感の入り混じった白の世界で、僕はぐったりと横たわった。


時間は少しさかのぼって…

「うう、み、水」

私は喉の渇きを感じて目を覚ました。枕元においてあった水筒を開けると一口、二口、お茶を飲んで乾きを癒す。ふぅ、と一息つくと腹の底から上がってくるあくびによって再び眠気が襲ってくる。
逆らう理由も無いので、眠気に身を任せて寝入ろうとするとテントのファスナーが少しだけ開いているのが見えた。おかしいな、さっき閉めたと思ったけれど、
私は、ファスナーに手を伸ばすと、ふとバンの寝ている姿が見えないのをファスナー越しに確認した。ファスナーを開けて顔だけだして、あたりを見回してもバンの姿は見えすモンスターボールも開きっぱなしだ。

「…バン?」

もしかしたら、私と一緒で喉が乾いて近くの川辺にでも行ったのかも。そう気づくと少し安心できた。
でも、なんとなく気になって、私は近くの川辺へと向かった。

川辺近くまで来ると、思った通りバンはそこにいた。私から見て背を向けているが、なにか様子がおかしい。右手を忙しく動かして、背中からは湯気を上げている。
まるで何か運動でもしているように見えた。音で気付かれないようにそっと回りこんで、近くの木陰から覗き込むと、私は言葉を失った。

「ハァ、ハッハッハッ…!」
(…!?バン…!?何してるの!?)

バンは激しく動悸をしながら、顔を真赤にし、よだれまで垂らしながら右腕で股間から生えたものを上下にこすっていた。よだれでもつけているのかヌチュヌチュと粘りついた音がしている。
背中とこすり続けているところからは湯気が立ち上り、夜も空に溶けていく。
状況が理解できず、私はしばし呆然とした。やがてバンは唸り声を上げ始め、腰や足がびくびくと痙攣し始め、右手の動きは今までで最速になった。

「グォ!ォォォオオオオオ゛!!!」

雄叫びを上げると、下腹部の肉塊の先端から白い液体がぶちまけられる。その勢いは凄まじくお腹から足の周りだけでなく、自分の顔まで白く汚れる。先端から溢れ出す粘液に合わせるように右手は動き続けて、こぼれ落ちた粘液がこびりつき真っ白に染まってしまう。
それが一分近く続き、ようやく止まる。それと同時にバンの体はゆっくりと傾き、地面に倒れこんでしまう。
体に塗り広げられた白からは、生々しい湯気が立ち上り、それが夜風に乗って私のもとにまで届いた。そのイカのような生臭いような匂いに思わず口を塞ぐ。
そこまでして私はようやく、バンが自慰をしていたことがわかった。
でも普段のクールなバンがまさかそんなことするなんて信じられなかった。自分の目の前で起きていることが信じられず、頬をつねる。痛い。やっぱり夢じゃないみたいだ。

そんなことをしているとバンがゆっくりと起きだして、川の水で体を洗い始めた。ハッとすると私はそそくさとテントの方へ帰る。それでも頭の整理がつかず何度も転びそうになる。
半分転げ込むようにテントの中に入ると、目を閉じて今起きたことを整理しようとした。とは言っても起きたことはごく単純な話で、性欲のたまったオスがそれを処理するために自慰行為を行う。昔ポケモントレーナーの講習でもやっていたことを覚えている。
でもそれは本の中の出来事で、どこか現実味のない、少なくとも今までの自分は見たことがないことだった。それを、一番身近で、一番のパートナーの、バンが。

「………」

考えてみれば当然のことなのかもしれない。バンだってもう私の腕の中で抱えられるような子供じゃない。立派な一匹のおとなのオス、なのにこれまでメスのポケモンと仲良くなったことなんてない。
抑えきれない性欲がたまる一方なのだろう、もしかしたら、ずっと前からあんな風に自分で自分を慰めていたのかもしれない。だとしたら、どれ位辛かったんだろう…
そんな後悔や罪悪感やらが入り混じった感情が頭の中を何度も反芻し、結局私は一晩寝付くこともできず、微睡にとらわれたまま朝日を迎えてしまった。



「じゃあ、診てもらったらここで待っててね」
「ガウ?」
「あ、ほら、私買い物があるから…でも、チョットしたものだから荷物持ちはいいわ。だから、あれよ?絶対ついてきちゃだめだからね!いい?絶対よ!?」
「ガ、ガフ…」

そう言って私はバンをポケモンセンターに預けて、繁華街のほうへと向かっていた。
先ほどポケモンセンターの観光案内に乗っていた地図によれば、このあたりのはずだ。
明るい繁華街の路地を曲がってひとつ裏側の道に入ると雰囲気は一変する。看板や店はカラフルに彩られ、行く人を呼び込もうとするキャッチの人間。若い女性にむしゃぶりつこうとしている中年のおじさんに、漂う酒のにおい。ここには人の性の欲求を満たす風俗のにおいが漂っていた。
その中にひっそりとたたずむ、ココの世界観とは少し異なる小さなお店、そこの前に置いてある看板にはポケモンヘルスデリバリーと書かれていた。

「………ここ、よ、ね?」

意を決してそのお店の中に入ると、その中も殺風景で、木造りの床と壁、大きさにして6畳ほどの大きさの部屋の中に、カウンターの机と一人のきれいなお姉さんがにっこりと微笑んで座っているだけだった。

「いらっしゃいませ、本日はポケモンヘルスの御利用ですか?」
「え、あ、その…は、初めての利用なので、そのいろいろ教えていただけると…」
「ああ、初めてのご利用ですね?それでは当店の説明から入らせてもらいます。」
「は、はい、お願いします」
「当店では、日ごろ戦闘で疲れや不満が溜まっていくお手持ちのポケモンのストレスの解消をお手伝いさせていただくために、異性のポケモンを派遣して、一晩お客様のポケモンにご奉仕させていただきます。溜まった膿を排出することで少しでもお客様のポケモンの疲れを癒し、さらなるご健闘とご活躍を支援させていただく事業でございます。」
「は、はぁ…」
「なんていうと少し分かりづらいですが、要するにエッチして溜まった性欲を発散してもらうってことです。」
「え、えっち…」

身も蓋もない言葉に私は顔を赤くしてしまう。それを見た女性はにっこりと笑った。

「では、お客様のポケモンの種族名と性別を教えてください。」
「あ、えと、バン…ギラス、のオスです」
「雄のバンギラスですね、それでは雌の大型のポケモンとなりますので、こちらのカタログから、お選びください」

カウンターの下から取り出されたカタログには、比較的大きいサイズのポケモンの写真が乗せられていた、リザードン、バクフーン、サーナイト、サザンドラ、ペンドラー…
数多くのポケモンの写真が乗せられていて、それぞれのポケモンが自分のチャームポイントを見せつけるようにセクシーなポーズをとっていた。
その写真の中には一つの共通点があった、すべてのポケモンの瞳だ。どのポケモンも涙ぐんだようなうるんだ瞳でうっとりとした視線をこちらに向けている。でもそんな視線は今の今まで私は見たこともなかった。
とどのつまり、彼女たちは私の見てきたようなまともな、ポケモンとしての人生を送っていないのだ。私はその視線を直視できず、目をそらしてしまう。

「どうかしましたか?」
「い、いえ何でも…」

何とか取り繕うと次のページをめくると凛とした表情のバシャーモの写真現れた。
腕を胸の下で組んで、乳房を押し上げるようにして自慢のバストを強調している。その視線はほかのメスとは変わらなかったが、何となくこの子に魅かれた。

「あの、この子にします」
「ああ、バシャーモちゃんですね。お目が高いですわ、当店の一番人気なんですよ」
「あ、はは、でその、お値段は」
「ああ、5万5千円になります」
「ごま…!!?」

想像だにしなかった高額に思わず声を失った。女性は少し苦笑いを見せて困ったように言った。

「その、いろいろあるんですよ。女の子は乱暴にされることもあるのでメンタルケアとか治療費とか、その他もろもろ…どこも同じくらいの値段です。安くても3万円台からが相場ですね」
「三万……」

残念ながら、そんな大金は持ち合わせていなかった。元来私はポケモンバトルが好きではないので、あまりお金もたまらない。そもそもお金があれば、雌の子を捕まえて、お互いに仲良くなってもらうことだってできるのだ。
それができないからここへきているのに…

「その、ごめんなさい。一万円も持ってないんです、」
「そうですか、そうなると当店では…」
「…すみません、じゃあ…」

そう言って振り返って店の外へ出て行こうとすると、

「…あ、少々お待ちできますか?」
「え?」

私が振り返る前に、女性はカウンターの下をあさり何かを探していた。すると、カウンターの下から何かブックカバーのかけられたA4サイズほどの一冊の本を取り出した。

「これ、私の愛読していたブリーダーの参考書なんです。きっと役に立つから持って行ってください」
「え、で、でも」
「いいんですよ、もう私には必要ないものですから」
「は、はぁ…」

半分押し付けられるように、その本を渡される。遠慮するまもなく店の外へ出されてしまった。

「またご利用ください♪」
「…」

結局目当てのものも手に入れることができず、後にはなぜ渡されたのか分からない本だけが残った。私はその本を抱えて再び来た道を戻ることしかできなかった。


その日の夜、ポケモンセンター内の宿泊施設に泊まった私は、ベットの上に寝転がり昼間渡された参考書を手に取った。既にバンはぐっすり眠っているので気にかけることなく読むことができる。パラリとページをめくると、私の目が釘付けになってしまった。

「!?…」

A4一枚丸々に貼られた写真は、ベッドの上に座る年端のいかない少女と雄のライチュウのツーショットだった。お互いが身を寄せて微笑んでいる、その表情から見てとるに、とても仲のいいカップルに見えた。
ただ一つお互いに異常なところがあった。女の子は一糸まとわぬ裸体をさらし、ライチュウはそのかわいい顔に似合わない筋肉質な肉棒を股の間から生やしていた。
その写真の端には(私とライちゃんの秘密のブリーダー生活♪)という言葉が添えられていた。

「う、嘘…何してるの、この子…」

思わず声に出てしまうほど、その写真は異質なものに見えた。まるで未知の世界に入り込んでしまった時のような好奇心に背中を押され私は食い入るように見つめる、その視線は次のページへと向かった。
その次からは1ページにいくつかの写真で構成され、短い文章が添えられていた。
(私のパートナーのライちゃんはとってもキュートだけど、最近は私の体を見るとこんなになっちゃうの。本当に昔っから仕方のない子。)
そこには、青筋を絶たせてそそり立つそれを、小さな手が擦っている様子が移されていた。
ライチュウは目をつむって頬を赤く染め、女の子はにっこりと微笑んでいた。ペラリとページをめくる。
(ぴくぴくと動くライちゃんのおちんちんはだらしなくよだれをたらしちゃうの。だからこうしてきれいにしてあげなくちゃ)
少女は肉棒の先端から出てくる透明な液を丁寧になめとっていた。ライチュウはその様子にさらに顔を赤くして、気持ちよさそうに口を開けていた。次のページを見る。
(チュパチュパしてたらライちゃんは逝っちゃった。我慢なさいって言っても聞かないのほんとにいつまでたってもこらえ性がないんだから)
ライチュウは体中を痙攣させて、少女の口の中を白く汚していた。少女はそれを嫌がることもなく目とつむって受け止め、最後の一滴まで吸い尽くしていた。次のページをめくる。
(興奮したライちゃんは私のあそこに飛びついてきちゃった。匂いなんて嗅がないでって言っても聞かないの)
ライチュウは少女の股の間に顔を埋め、めちゃくちゃに舐めまわしている。少女は少し嫌がるようにライチュウの頭を押さえながらも、気持ちよさそうに顔をゆがめている。次に視線が映る。
(ライちゃんがいっぱい舐めちゃったせいで私も逝っちゃった。とっても気持ちよかったからいっぱいキスしてあげる)
少女はシーツを握りしめながら体をしならせ身を震わせる。ライチュウは噴出したラブジュースを一心不乱になめとっている。そしてお互いの体を抱きしめあって舌を絡めたキスをした。ページをめくる。
(ライちゃんが入ってきた。最初はとっても痛かったけど、今はこの瞬間がとっても幸せの時間なの。ライちゃんのはとっても熱くて体の中から溶けちゃいそう♪)
四つんばいの少女の上にライチュウがへばりついている。毛も生えそろっていない、少女の性器に先ほどよりも肥大したライチュウの肉塊が埋め込まれていく。接合部はお互いの体液でビショビショになっていて、お互いの表情は快楽に歪んでいた。次のページへ移る。
(ライちゃんの興奮が背中から伝わってくる。いつもはかわいいのに今はとっても男らしいライちゃん、大好きだよ、いっぱい気持ちよくなってね)
少女は執拗なライチュウの攻めに、必死に耐えながら快感の渦にのみこまれている。ライチュウのほうも天にも昇る心地なのか、口をあけたまま腰を振り続けている。そしてその激しさは最高潮を迎える。ページをめくる。
(ああ…ライちゃんの子種がいっぱい入ってくる。私がポケモンだったらライちゃんの子供を作れるのに、残念だな)
ライチュウは体を大きく震わせ、思いの丈を少女の中に注ぎ込む。少女も涙ぐんだような瞳でうっとりとした表情を見せていた。その瞳はどこかで見たような気がした。ライチュウがしぼんだ物を引き抜くと、白い液が噴き出してきた。

そして最後のページを見ると、そこにはとても安らかな表情でお互いの身を寄せ合って眠る少女とライチュウの姿が一枚の写真で写っていた。ライチュウは憑き物が落ちたように穏やかな表情になり、少女もとても幸せそうな表情で眠りについていた。そして最後にこう綴られて終わっていた。
(今日でまた仲良くなれたね、明日はもっと仲良くなれるよね、ライちゃん)

そこまで読んで、私は本を閉じた。見てはならないようなものを見てしまった気がして頭の中がぐるぐるとして、頭を抱えるように掛布団を頭まで被る。

「…嘘、こんなことこんな小さい子がやっているの…?」

しかしそれは、参考書として渡されたものだ。きっとこれはブリーダーの中では常識的なことなのだろう。

「…じゃあもしかして、みんな、こんなことしているの?自分のポケモンと?」

そういえば私はあまりほかのポケモントレーナーと、一緒に過ごしたことはほとんどなかった。ここ数年は一人で旅をしていた。もしかしたらブリーダーだけでなくトレーナーも
自分のポケモンの性処理をすることは常識的なことなのかもしれない。

「だとしたら、私が、バンのこと?嘘…やだもう!」

自分がバンの相手になることを考えたら、なんだか急に恥ずかしくなって何も考えないように電気を消して寝てしまおうとする。しかし、その脳裏に苦しそうな表情をしたバンの顔が浮かぶ。私がここで逃げたら、バンはこれからも一人でああしてオナニーし続けることになるんだ。バンのこと世話してあげられるのは私しかいないんだ…

「…参考、参考書なんだから、やっぱり最後まで見なきゃ…」

再び、私は明かりをつけて続きを読み始める。
参考書にはほかにも8人の女性とポケモンの絡みが乗せられていた。それぞれシチュレーションやポケモンの数なども異なっていたがどれにも共通したことは、ブリーダーとポケモンには確かな絆が存在したことだ。
これをすればきっとバンも満足してもらえるはずだ。私は何度も読み返し、なんだか変な気持になりながらも、ポケモンを気持ち良くする技術を盗んだ。そんなことしているうちにまたも眠れぬ一夜が過ぎて行った。
余談だが、この本は参考書などではなくアダルト雑誌のジョーク作品であることなど彼女は知る由もない。彼女は盛大な勘違いをしたまま朝を迎えるのだった。



数日後

「もう暗くなっちゃうね、今日はこの辺で野宿…」
「グウゥ~」
「だ、だからいつも言ってるでしょ?私じゃなくって地図のほうが間違ってるのよ。決して私が方向音痴ってわけじゃないのよ!?」
「…フー…」

相変わらずのおとぼけっぷりに思わずため息が出てしまう。地図を持っていてすら迷うっていうのは、尋常じゃない気がするのはきっと、僕だけじゃないはずだ。

「あああ!溜息ついてないでまた薪集めてきて!」
「ガウガウ…」

まあいつものことだと見切りをつけて、森の中へ薪を集めに行こうとすると御主人に呼び止められた。

「あ…ねえバン、ちょっといい?」
「ガフ?」
「今日は、さっさと寝ないでチョット起きててね」
「ガウウ??」
「いいから!ね、ちょっとだけだから、ね」
「…グウ」

御主人はいつもさっさと寝ろというのに、起きてろと言うのは珍しいことだ。なんだろうと思いながらもさほど気にはならなかった。それよりもその時の御主人の瞳のほうが気にかかった。あの瞳は、どこかで見たような気がする。ごく最近に、だが思い出せない。首をかしげながら僕は薪を集めた。

「…ケフッ」

御主人の作った料理を食べ終えて僕は満足して横になる。
あたりはすっかり夜になって空には星が煌めいていた。そういえばご主人が寝ないで待っててくれと言っていたっけ、と体を起こすと、すぐ目の前に御主人がいた。なんだかいつもと違うような雰囲気がする。思い詰めているような目で僕のほうを見てきて、思わずたじろぐ。

「バン、あんたこの間川辺で何してたの?」
「ガ、ガウ!?」
「…見てたよ、バンがその、バンのを一生懸命擦っているの」
「ガ…ガウ…」

まさか、見られていたなんて。全身の血の気が引いていくのに反比例して顔の頬に血流が集中していくのを感じる。とてもご主人の顔を見ていられない。
御主人から顔をそらしてうつむき、頭の中が後悔と恥辱でいっぱいになっていく。

「その、やっぱり溜まってた、ってことだよね」
「…ガウ」
「…その私にも原因あるよね、バンの友達になれるような雌の子も作ってあげられなかったし」
「……」

御主人は困ったような、焦ったような顔を見せて僕の顔を覗き込むが、御主人の目を見ることができず、顔をそらしてしまう。どうして我慢できなかったのか、どうしてもっと周りに気を使わなかったのか。様々な後悔の念が僕の頭の周りを旋回していた。

「…つらい、よねバン。でも、大丈夫だよ私がいるから」
「…グゥ?」
「う、動かないでね」

するとご主人は憔悴しきった僕の下腹部のスリットをなで始めた。

「ガ!?」
「う、動かないでってば。大丈夫、痛くしないから」
「グ、グゥゥ…!」

理解できない状況に僕の頭はパニックになる。何とか理性を取り戻そうと口の中で舌をかむ。
わずかによみがえった思考の中で今起こっていることを理解しようと試みた。そうだ御主人は僕の性欲を解消させてくれようとしているんだ。やさしいご主人のことだから、きっと無理してでも僕のために何か本でも見たんだろう。でもこれは今まで夢の中で起こっていた僕のメスになった御主人の姿に重なるものがある。
今、まさにぼくの夢が実現している?そう気づくと、さっきまで引いていた全身の血が逆流して下半身の一点に集まっていくのを感じた。抑える間もなくスリットの間から、熱気のこもった肉槍が顔をのぞかせる。

「す、すごい…こんなにおっきくなるんだ」
「ウゥ…」
「待っててバン、すぐにすっきりさせてあげるから」

そう言うと、御主人は僕の肥大した肉槍をやさしく擦り始めた。やわらかい手で包まれるだけでも頭の中が破裂するような衝撃に襲われる。さらにその手で擦られると僕の頭の中は溶けてしまいそうな快感のるつばに落ちていく。

「わぁ…ヌルヌル…気持ちいいんだよねバン?」
「ウゥ!ガフゥゥ…」
「ちゃんと練習したんだから…ほら、」

バンのものを大きく上下にこするとバンは体を大きくビクつかせて、大きなため息をつく。
あの参考書の効果は抜群みたい。あれから三日間、夜の時間に参考書しっかり熟読して変な気持になっても我慢して、いろいろ練習もした。その練習の中には擦るだけでなく、おちんちんをなめてあげる練習もしたけれど…

(ううぅ…バンの凄く、臭い。みんなこんなに匂うもの舐めているの?もしかして最初に洗ってからするのかな。生臭いような、イカ臭いような…うぅ、でも舐めてあげなきゃ)

バンの肉棒の発する臭いに渋い顔をしながらも、何とか舐めてあげようとするが、近づくほど匂いは強烈になり、思わず嗚咽を吐き出してしまいそうになり、溜まらず顔を離す。
それでも、バンはとっても気持ちよさそうにしているから手だけでもいいかもしれない。
口を使えない分、手を使って丁寧に、激しく擦っていくとバンの息がどんどん荒くなっていく、そして一番激しく擦りあげるとバンの体が跳ね上がった。

「グッォォォオオオオオオオ゛!!!」
「っきゃ!!」

爆発するかのように肉棒の先端から白い粘液がほとばしる。全身の大きく震わせて射出した白の塊は、空にむかって飛散し生臭いシャワーとなってお互いの体を染めていく。
私は思わずそこから逃げたくなるが参考書の中から学んだ知識、(最後の一滴が出てくるまでひたすらしごいてあげること)が頭をよぎり、振りかかる白の雨を我慢して受け止め、バンの最後の一滴が出るまで、必死にしごき続けた。一分近くの間バンは射精を続け、ようやく収まるとぐったりと横たわってぜえぜえと息を切らしている。

「バン、すごく出したね。気持よかったでしょ?これからは言ってくれればしてあげるから」
「…………………」

脳の芯から溶けていくような、とてつもない高揚感と満足感に包まれた僕は、再び真っ白な世界にいた。ぼやけた視界の中にご主人の姿が映る。ご主人の体中から僕のオスの匂いがする。自分の匂いをマーキングしたメスが今眼の前にいる。
そうだ、今眼の前にいるのはもう僕のご主人じゃない、僕の、俺だけの一匹のメスなんだ。このメスは俺のものだ、好きにして、いいんだ…。白い世界の中心からドス黒いものが広がっていく。濁りきった黒がバンの理性、思考を塗りつぶしていく。光一つない黒の世界に残ったのはメスをしゃぶり尽くす、
オスの野生の本能のみ。

「もうベトベト…、バンのすごい匂いだよ。ちゃんと落ちるかなこれ…」
「ガウ…」
「?…バ、バン………?」

バンに両肩を掴まれて、ぐいと引き寄せられる。未だにそそり立ったままの肉棒がお腹に当たる。バンの目は獲物を捉えたような、今まで私に向けたこともないような視線を向けた。その視線に何故か背筋が、ゾワリとした。

「っきゃあ!?バ、バンっんぐ!?」
「ングウ…!フーッ!フーッ…!」

いきなり突き飛ばされたかと思うと、バンが私の上に覆いかぶさり私の口の中に舌を絡ませ始めた。バンの鼻からは生暖かい鼻息が吹きかけられ、舌はスクリューのように私の口の中をかき回す。私は息をすることが出来ずバタバタと足や手を動かすが、バンは意を介さず、口の中で暴れまわる。

「ンン…プハッ」
「ぷはっ!はぁ!バン、いきなり何するの!?」
「ウガァ!」
「え、ひゃああ!?」

バンは私の言葉も聞かず私の服を掴むと、縦に引き裂いた。成熟し始めた乳房や地肌が一瞬顔をのぞかせた。反射的に顔を赤くして腕と足でその身を隠す。

「バン!やめてよもう!悪戯じゃすまない…」
「ガオォ!!」
「やっ!嫌!何するの…こらぁ!」
「ガオッ!ガムゥ…!ンヂュルル!!」
「んきゃああっ!い、嫌あ…」

私の腕を無理矢理引き剥がし、露わになった私の乳房を丸ごとくわえ込んだ。
バンは乳房が千切れそうになるほど吸い込み、同時に分厚い舌を乳房全体に這い回す。その感覚に背筋が凍りつくが、体を押さえつけられ身動きが取れない。バンはそれを左右の乳房に何度も繰り返した。
ようやく乳房から口を離すと、バンはぐいと私の体を引き起こした。そこには先ほどよりも肥大したように見える肉棒が、脈動していた。バンはその肉棒を私の顔に押し付けた。

「ガオッ…」
「うっ、うえっ!やだ、やめて…むぐう、」

バンの放つオスのにおいは、先ほどの精液のにおいも混じってさらに強烈になっていた。
思わずむせ返り口が開く、その口の中に向けて肉棒の先端を押し込もうとしてくる。これをなめろ、ということだろう。でも500mlのペットボトルほどの太さのそれを咥えることなんてできるはずもない。参考書にあったように、肉棒の裏側にそっと舌を這わす。

「ガ、オオォ!」
「んぐ、ちゅ、レロ…」
「オグッ、オオオォォ…」

舌を這わすと、バンは心地よさそうな声を出した。生暖かいため息が私の頭の上から降りかかってくる。
きっとバンは初めて女の子に、こんなことをされたから頭に血が上ってるんだ。こうしてもう一度気持ちよくさせてあげれば、きっと満足していつものおとなしいバンに戻ってくれる。そう信じて、嗚咽が出そうになるのも我慢し必死に肉棒全体をなめ上げていく。徐々にバンの息が荒くなり、その間隔も短くなっていく。
私が先端を少しだけくわえ込み、吸い上げるとブルリ、と肉棒が震えた。

「ウオッ!ォォオオオオ!!」
「んぶっ!ん゛んん~~~っ!!」

押し込まれた、やけどしそうなほどの熱を持った肉棒が再び爆発する。生臭さを含んだものが直接口内にぶちまけられ、気持ち悪さに吐き出そうとするが、限界まで押し込まれた肉会に阻まれ、わずかな出口を求め口の端や、口内から逆流し鼻から跳び出て行くが、供給量とはまるで見合わない。
溜め込まれた精液が向かう先は一つしかなかった。

「んぐっ、ごく、んくっうう゛…」

残された手段は体内に押し込んでしまうことだった。しかしそれは、たとえパートナーにせよポケモンの汚水を飲み込むことは、屈辱的だった。体内に直接匂いをつけられる恥辱に私は涙を流した。
そんな私を気にすることなくバンは私の口に流し続けた。
ビュルリ、と最後の一滴を注ぎ込むと、バンは乱暴に肉棒を引き抜いた。私は抑えていた嗚咽を漏らしながら、喉に張り付いた精液を吐き出そうと何度もむせる。
しかし粘度の高い精液はなかなか出てこず、鼻の中に残ったオスのにおいが脳髄に浸透していく。徐々にバンの雄のにおいに慣れてきた私は、嫌悪感の奥にある何か心地よい感情を感じ始めていた。

「んふ、けほ、けほ…バン、もう満足したでしょ?お願いだから何時ものやさしいバンに戻って…」
「フーッ、フーッ、フー…」

二度にわたる射精にもかかわらず、バンのそれはいまだに脈動を続けている。もう一度位してあげないといけないのかもしれない。さっきまですごくいやだったのに、どうしてか、今はいやじゃない。
どうしてだろう、自分の中に芽生える気持ちに整理が付かず、ふとバンを見上げる。
その視線は、さっきまで見ていた私の顔で向いていなかった。その視線の先には、いまだ汚れていない下半身に向けられていた。

「…………え」
「フー、フーッ、フーッ!」

ここまで来て私はようやく、自分の置かれている状況を飲み込むことができた。バンはただ興奮しているだけじゃない、わたしを、ご主人でなく一匹のメス、繁殖相手の雌としてみているんだ。
そして今まさに、しようとしているんだ。私と子作り、交尾を。
これまでにない腹の底から迫ってくるような、とてつもない危機感が全身に警鐘を鳴らした。

「だ、駄目!!ここだけは駄目よバン!わたしはあなたの子供なんて産めないから!!」
「ガァッ!!ガゥ!」
「イヤッ!やだっそれだけはやめてぇっ!!!」

私は必死に体をよじって抵抗するも、いとも簡単にズボンを引き裂かれる。
それでも最後の砦、お気に入りのイチゴ柄のショーツ、それだけは絶対に脱がされまいと足をばたつかせ手で必死に押さえ、抵抗する。その決死の抵抗にさすがのバンももてあましてしまった。

「グウ!グゥウウ!!」
「これだけは、駄目!わかってるでしょバン!口でなら、もう一回してあげ…」
「ウガオッッ!!!!!」
「ひっ!…」
「グルルルルル…」

バンは大きく咆哮し、人の体くらいなら簡単に引きちぎれそうなほどの、鋭利な牙を私に向ける。今までに見たことのない私の知らない、バンギラスがそこにいた。
死、という恐怖が私の四肢の力を一瞬削いだ。その一瞬をバンは見逃さなかった。

「ガァ!」
「あっ!や、いやああああっ!」
「ガフッ!スーッ!スーッ!レロ…ジュルル!」
「はぁ…あっやだやだあ、舐めないで、匂い嗅がないでぇ…」

私のショーツを引きちぎり、すぐさま私の股下に顔を埋め込んだ。
大きく息を吸い込み、私のにおいを嗅ぐ、自分の恥ずかしいところの匂いを嗅がれる事が、こんなにも恥ずかしい事だとは思わず、頭の中が沸騰しそうになる。同時に舌で自分の肉壁を掻き出されるかのように激しく舌が、私の膣で暴れ回る。更なる責めと恥辱に恥ずかしさで頭の中がオーバーヒートしてしまい、私の意識が遠くなっていく。

「は、はぁぁああ…バ、ンっあ、あぁ…」
「フッ!フゥ!レロレロ…チュウウ…」

ぼんやりと薄らいでいく意識の中、私はぼんやりと私をむさぼるバンのことを考えていた。
バンは今私のことを繁殖相手、エッチな対象としてみている。だとしたらどうして最初から私を犯そうとしなかったのだろう?いきなり後ろから押し倒して、私に種をつけようとしなかったのはどうしてなのか?しばらくポー、と考える。ああ、そっか、バンは一緒に気持ちよくなりたいんだ。自分だけじゃなくって、私にも、気持ちよくなってほしいんだ…理性を失っても私のことをちゃんと愛してくれてるんだ…
それに気づくと急にバンが愛おしくなる。ぎゅうと抱きしめたくなる。激しく嘗め回しているバンの頭を抱えるように包み込んでそっと囁く

「ありがと、バン…でもわたし始めてだから、やさしく、ね?」
「……レルレロ…ブチュルルッ」
「ああっあん…」

自分でもぞっとするような台詞に反応したのか、バンの舌の動きはどんどん激しくなる。
人のそれとは厚さも大きさもまるで違うバンの舌は、一舐めで私の肛門から小陰核までを網羅する。びりびりと伝わってくる快感の波がどんどん短くなっていく。

「あっああああっバン!ああああああっ」
「グッ!グルウウ!!」

私の体がビクンと跳ねると、ぷしゅっと下腹部から汁が噴出す。
その一滴一滴をバンはすべて吸い込む勢いで私の汁を飲み始める。わたしはバンの頭をぎゅうと抱きしめて、快感の波に必死にこらえる。
波が過ぎ去ると私の体からは一切の力が抜けて、地面に体を完全に預ける。ふわふわと残る快感に浸っていると、何か熱いものが股間に押し当てられる。

「グッ!ガウッガフ…!」
「ふあ…バン…」

バンはカクカクと腰を振って自分の肉塊を私の中へ入れようとする。
しかしバンのものは私の器に比べてあまりにも大きく、ぬるりと滑って、肉塊は私の尻やおなかの上を這いずり回る。30cm以上の長さ、500mlペットボトルの太さを持つバンのペニスが私の中に入ることは不可能に思えた。

「バン、無理だよ。入らないよ、ね?ほら、口でならしてあげるから…」
「グウッ…!ガ!?」
「えっ、あぐっ!?」

ぬりゅぬりゅとうごめいていた肉塊が、ズグリ、と私のメス穴の中に入り込む。
先端が入っただけで肉壁が痛いほど押し広げられた。
支点が定まった。
バンはひどくうれしそうに、ニヤリと笑った。その笑みに私は背筋がゾッとする。

「バ、バン待っ…」
(ズグッ!ズルルルッ…メリメリッギシッ)
「痛ぎっ!!痛ああああ゛あ゛あ゛ああぁぁっ!!!」
「オッ!ゥオオオオオオオオオオ゛!!!」

バンは力任せに私の中へ肉棒を押し込んできた。私の膣は無理やりに押し広げられ悲鳴を上げる。
骨のきしむような音とともにバンのものは、半分ほど私の中に埋め込まれる。私は痛さのあまり気が飛びそうになるが、バンはとても心地よさそうな顔をしている。

「バウ!ガオォウ!!」
「ひぐっ、痛っいよバン、抜いてぇ!うっ、ううぅ~」

ぼろぼろと涙を流す私を尻目に、激しい息遣いと共にバンは腰を振り始める。新たな痛みが追加されるが、もはや止めることなどできず、ひたすらに痛みだ引くのを待つ

(ズチュ、グチュ、ゴチュッズチュ)
「ウォオオオォ…グオオオォオ…」
「ううっ、うぐっ、うああ、あくっ」

徐々に、痛みが引いていき痛みの裏に隠れていた感覚が、少しずつ伝わってくる。バンから滴り落ちてくる汗、バンの息遣い、気持ちよさそうな表情。そしてバンの鼓動、私の体内で動くものは、とても早く脈動している。その脈動からバンの興奮が、性欲が、伝わってくる。
私の中で必死に動いて、快感をむさぼろうとするその姿は、とても愛おしく感じた。きっとその雄の女となったものの感じる感情なんだろう。今私は、バンの雌、バンの女なんだ…。

「ああぁ、バン…あっああ」
「オッオオオオッグオオオオォォォ…!!」

ビクビクとバンの体が痙攣を始め、口から舌が覗く。激しいピストンは更に激しくなり、私の体は大きく揺さぶられる。何が起こるのかはもう想像がつく、バンはもう間もなく絶頂にたどり着くのだ。私の中に子種をぶちまけて、ふたりの卵を作るために…。

「あっ、あぐっ!バ、バン!だめよ、お腹の中は…」

出しちゃダメ、の一言は口元まで出かかって止まった。
バンはずっと私のことを想っていてくれた、その思いの丈を私のお腹にぶちまけようとしているんだ。
何年間もその為だけに溜め込んでいたものを、何より、生まれて初めての女なんだ私は…バンにとっても私にとっても…、私はすべての抵抗をやめて、バンに体を完全に預けた。

「んくっ!いい、よバン…中に出して、いっぱい…!」
「オッオオオオオ!ウオオオオオオオ゛!!!」

私の声に呼応するように、バンは私の体に腕を回して力いっぱい抱きしめる。
完全に体をロックされ、動くことすらできない。バンの大砲のような心臓の音が聞こえる
バンが、咆哮を上げた。

「グオッ!オオオオオオオオオオ゛!!!!」
「ひあっ!ああああああぁぁ!」
(ビュクッ!ドパッ!ドブプッ!ビュルルッ!)
「はぁああ…、あん…ああ…」
「オオオオ…グオッ!オオオ…」
(ビューッ!ビュププッ!ドクッ!ゴプッ…)

子宮口をこじ開けた肉棒は、圧倒的な質量と熱量を持ってして私の子宮内に侵入し、
濃厚な子種を抽送する。あっという間に子宮内はいっぱいになり、行き場のない子種は僅かな膣口の隙間から吹き出した。暖かな精液が注がれるたびにお腹の中が暖かくなり、心地よさが体を包み始める。
バンは絶頂にたどり着いても私の中で動き続け、突き込むたびに大きく震えて、子種を植えつける。数分の間、私たちは夢と現実の間のような微睡みに身を委ねた…
バンが体をずらすとズルリとバンのモノが抜け落ち、同時に収まりきらない子種と、初めての赤い証が流れ落ちる。バンはそれを見て、私のほっぺをぺろりと舐めた。

「…大丈夫たよ、バン。でも疲れちゃった、もう寝よ?」
「…ガウ」
「おやすみ、バン」

私はバンの胸の中に顔を埋めて、バンに抱きつく。バンの匂いと心臓の鼓動が伝わってきて心地良い。バンも私のことを優しく抱きしめてくれた。私はそのまま、眠りに落ちてしまった。



僕が初めてご主人と子作りをした日から、もうかなりの時間が立った。寒い冬も通り過ぎ初夏の暖かな陽気が吹き込む季節となった。月明かりの反射する静かな川辺で、僕はメスに向かって腰を振っていた。

「はぁっ、はぁ!ううっしまる!」
「うんっ!あんっ、ああっ!き、気持ちいいよう…ひゃあっ!」

誰もいない、静かな水音が浸透している空間に、体を打ちつける音と、熱のこもった雄と雌の声が響き渡る。すべすべ、むちむちとした彼女のしっぽを掴むと、彼女はビクリと反応し膣も閉まる。

「ひゃんっ!バン君、しっぽはやだよう、くすぐったい…」
「でもすごくしまったよ、すごく気持ちいいんじゃない?リューナ」
「やんっ!駄目え、しっぽ、はっあん!あああっ!」

彼女はカイリューのリューナ、随分と前に、ハクリューだった彼女が野生のポケモンに襲われているところを助けたことがきっかけで、僕らの仲間になった。
彼女はすぐにカイリューに進化した、その時の彼女の変化には驚いたが、そのムチムチすべすべとした体つきはエロティックで、官能的だった。
彼女のことを助けたのが僕だったこともあって、僕達二人の仲が深まるのに時間はかからなかった。そして今日も、お互いの愛を伝え合っていた。

「あんっ、ああんっ!バン君、私もう…!」
「うううっ!僕も、もう!出すよ!」
「いいっよ!出してっ!」

ぎりぎりまで腰を引いて、最奥まで突き込む激しいピストンも、彼女の体格なら難なく受け止められる。リューナの体が跳ね上がると、ヌルヌルの膣内がちぎれそうなほど引き締まる。それとほぼ同時に、僕も絶頂にたどり着いた。

「ぐぅ!出るっ!!グッ!ォオオオオオ!!」
「あっあああああああぁぁ…!!」

最奥で爆発する僕のものを彼女の膣は生きているかのように蠢き、最後の一滴まで搾り取られるような感覚に襲われる。しぱしぱと弾けるような思考がグルグルと頭の中を回った
フーッと息をつき、ゆっくりと引き抜くと栓を抜いたように、吐き出した子種が溢れでた。

「はぁ、はぁ…、いっぱい出たねバン君…」
「ハァハァ…もう三回も出してるけど、こんなに出るのはリューナがすごく気持ちいいからだよ」
「ふふふ、本当?嬉しい…お礼に綺麗にしてあげるね♪」

未だに汁の滴る僕のものを、彼女は美味しそうに頬張る。僕の大きさでも、彼女の口ならすっぽりと収まり、肉厚な舌がまんべんなく僕のものの上を這いまわる。その気持ちよさに再び僕は血流を取り戻す。

「んちゅ、すごい…また大きくなっちゃった。今日は元気だね」
「うん、なんだか今日は調子がいいみたい」
「もう一回する?」
「…いや、これ以上はご主人も心配するよ。それにあんまり無理しないほうがいいしね」
「…うん、そうだね」

彼女の腰から下は、よく見ると小刻みに震えていた。かなり疲れが溜まっているんだろう、これ以上の無理は明日に響く。
そう思って僕は、沸き上がる熱を抑えこみ、気持ちを鎮静する。
自然と、立ち上がった僕の肉棒もしぼんで体内に収まった。

「さ、戻ろう。ご主人が心配してこっちに来るかもしれない」
「うん!あ、バン君」
「ん、んむっ」

彼女の方を振り返ると、彼女の舌が口の中に入ってきた。僕も負けじと彼女の口に下を入れる。
しばらくの間、お互いの唾と獣の口臭を交換する。唇が離れると、二人の間に幾本もの透明な橋がかかり、
ぷつぷつと切れた。

「いつか、バン君の卵お腹に孕むから、その時はよろしくね」
「…うん、わかった」

そう言って彼女は寄り添うように体をすり寄せる。僕は黙ってかあの女を引き寄せ、お互いの体温を交換する。そのまま、ご主人の元へ向かう。
僕の気持ちは本気だ。彼女とならきっとうまくいく、子供も元気な子が生まれるだろうし、彼女もきっといいお母さんになれる。僕も彼女とならどんな困難でも乗り越えられる気がしている。
そんな、純白の幸福な光りに包まれた僕の心の中に、ぽつんと黒く塗らめく感情が存在を主張している。僕の野生が産声を上げるのが聞こえた。

次の日

「バンギラスくんの方は大したことはないのですが、カイリューちゃんの方は少し傷が深いです。数日は安静にして様子を見ましょう」
「そうですか、ありがとうございます」
「…クゥ…」
「ガウ…」

僕らは街のポケモンセンターに来ていた、そしてここはセンター内の病室。今日のバトルでは手強いベテラントレーナーに苦戦を強いられた。僕はなんとか傷薬が間に合ったが、彼女は運悪く急所に攻撃があたってしまい、その傷が原因で入院することになってしまった。

「…ごめんねバン君、心配させちゃって…」
「大丈夫だよ、今はじっとしてゆっくり休んで、そうすればすぐに治るからさ」
「うん、ありがとう…」

彼女は申し訳なさそうな表情で僕を見る、僕はなんとか慰めて彼女を元気づけてあげようとした。そうこうしているうちに、ご主人が入院手続きを済ませる。

「はい、いいですよ。では今日からはセンター内の宿泊施設をご利用ください」
「あっ はい、ありがとうございます。リューカ、おとなしくしているのよ?」
「キュウ…」

ご主人は、リューカのあたまをいたわるように撫でる。それに答えるようにリューカはペロリとご主人の手を舐める。わかった、大丈夫だよ、と言いたいのだ。

「バン、行くわよ」
「ガウ」

そう言って僕の前を歩き出すご主人、しかし病室を出るとくるりと僕の方を振り返った。
頬を桃色に染めて、少し潤んで目で僕の方を見た。するとすぐに向き返り再び歩き出した、
それはいつものサインだった。心の中にあった小さな黒が、パンとはじけて僕の、俺の心を侵略していくのを感じる。俺の下克上、今から数時間後に、始まる。



夜風の通りすぎる森の中、ここはポケモンセンター近くの森、僕達は宿泊施設を抜けだしてここまで来ていた。
一緒に立てたテントの中からは、かすかに衣擦れの音がする。
ご主人は俺の前でしゅるしゅると服を脱いでいく、その表情は恥ずかしさに赤く染まり、俺から目をそらしている。最後にショーツを脱ぎ、パサリと地面に落ちる。
一糸まとわぬ姿になったご主人は、腕で胸と下腹部を隠しながらそろそろと俺の方へにじり寄ってくる。

「…バン?綺麗でしょ…?私のこと、犯して…」

その一言に僕の理性はぷつりと切れてご主人に襲い掛かる。

「ひゃっ、あ、バン…」
「グフッ!スーッ、スーッ」

鼻をご主人の体に押し付けて匂いを嗅ぐ。先ほどのお風呂の匂いに混じって、ご主人の甘い匂いが脳に響く。
甘いような酸っぱいような大好きなご主人の匂い、俺のものは匂いに敏感に反応し、すっかりと顔をのぞかせてしまった。

「やん、バンのもうこんなに…」
「ガォウッ」
「あんっ、もう焦らないで…んっちゅ、」

ご主人は、いきり立った俺のものを美味しそうに舐めだした。ご主人は俺の感度の高いところをすべて把握している、そのポイントを的確に攻めながら、両手と乳房を使って俺に奉仕する。
自分の、一番のご主人、俺をいつもこき使っているご主人。それが俺の汚れたものにむしゃぶりつく姿は、なんだかすごく、愉快だ、爽快だ、何よりとても気持ちいい…

「グゥ!ガアッ」(ドンッ)
「んあっ、きゃん!」
「ウオッ!ォオオオオオ!!」
「ふぁ…あ、あったかい…」

爆発寸前になり、俺はご主人をつき倒して、上からご主人の顔をめがけて噴射する。
顔だけじゃなく乳房から両手両足、あらゆるところに白の粘液がこびりつく、俺の匂いを放つ白のシャワーがご主人を染めていく。ご主人はうっとりとした表情で俺のシャワーを受け止めて手や口の近くにこびりついた粘液を舐めとり、ニッコリと微笑む。その姿はいつもの強気なご主人の面影は微塵もなく、俺の匂いに発情する淫乱な一匹のメスそのものだった。その表情がたまらない。

「ガウッ!グフゥ…」
「あうんっ、あん…バン、いっぱい舐めて…」

ご主人のは、すっかりと使い込まれてしまい初々しかった割れ目からは、めくれ上がった肉襞が広がり、針の穴ほどだった膣口は指二本くらいなららくらく入るほどに広がっていた。
いやらしく雌香を垂れ流す其処に顔を押し込み、雌香を楽しみながら内部をかき回すように舌を突き刺した。
ご主人は何度も震えて、みるみるうちに膣口を潤わせていく。

「ガァウ!!」
「んひゃっ!あ、バン入れるの…?いいよ、来て」

ご主人を四つんばいにさせて汁の滴る膣穴に、いきり立ったものをねじ込む。かなりすんなりと受け入れるご主人は、もうすっかり俺の物の虜になっていた。
リューカよりもはるかに大きな刺激を、よだれをたらして愉しむ。

「オッオオオオ!オオオオオオオ!!」
「ああっ!!やあああぁぁ…」

あっという間に俺は絶頂に達し、最後の一滴まで子宮内にぶちまけた。ご主人も苦しそうな表情を見せるどころか、恍惚とした目で俺のほうを見る。
まだまだ足りないと見える。俺はにやりと笑うと、ご主人を体ごと持ち上げて騎馬位の形に移る。

「あんっ、私が動くの?…わかった、気持ちよくなってね…」
「ガ、ガウウゥゥ…」

ご主人は俺の上に跨って、激しく上下に動く。俺のものが奥に突きこまれるたびにご主人のおなかが、
ボコン、ボコン、とめくれ上がる。その感覚にご主人は涎を垂らしながら善がり、
さらに激しく俺の肉棒を刺激する。
俺はご主人のわき腹をわしづかみにして、激しくしたから突き始めた。

「んぁあ!バンそれ、凄い…!!ふああああっ!」
「オオオォォ!グオオオォォ…!」
「あっ!?バン!ダメよ膣は…!!」
「ゥオ!!ゴオオオオオオ!!」
「うぁあああ!いやあああぁぁ…」

二度目の絶頂も、ご主人の中に思い切り出した。先ほどと同じかそれ以上の量の子種がご主人の中に注ぎ込まれ、ご主人の子宮はわずかにふくらみを見せた。息も絶え絶えなご主人を乱暴に地面へと押し倒す。

「あぅ!バ、バンお願い…少し休ませて…」
「ハァー!ハァーッ!グゥ…ォオオオオ!!」
「いやぁああ…、うっ!ううう…」

嘆願するご主人のことなど一瞥もせず、正上位で寄りかかりご主人の中に進入する。3度目ということもあってか、俺も肉棒は全快時に比べて3割ほど小さくなっていたため、すんなりとご主人は受け入れた。
しかしご主人のとろとろの膣内と、ご主人の泣きそうな表情を見ていると俺のものはみるみるうちに復活していき、数分のちには、俺は全力でご主人の肉壁を掻き分けていた。
先端が子宮口にたどり着く度に、水風船のように膨れたご主人の子宮をバチンバチンとはじかせ、ご主人に最高の快楽を与えた。そうしているうちに俺の肉棒に電流が走り始めた。

「グオオ!グオオオ!オッオオオオオオオッッ!!!」
「ふひゃあああぁぁ…ああああ…ん」

三度俺のものを受け入れたご主人はすっかり憔悴してしまい、射精が終わるころには俺の首に巻きつけていた腕が離れ、地面に溶け込むようにグッタリとしてしまう。…僕はゆっくりと体をずらすと、ズポン、と僕の物が抜け、中から白いものがあふれ出すが、量があまりにも少ない、今だぽっこりと膨らんだままのご主人のおなかを見るに、子宮内に入ったまま出てこないんだろう。
まるで僕の子供を孕んでくれたかのようなその姿に、僕は思わずにやりとした。
ご主人の体をぐいと引き寄せ、僕は仰向けになって、おなかの上にご主人をうつぶせに乗せた。
お互いの顔を見合わせると、自然とキスが始まった。
今までの激しさとはまるで違うやさしいキス、しばらくすると僕の口からご主人が離れる。

「ん、バン…凄く気持ちよかった。また、私のこと犯してくれる?」
「…ガウ」
「んぅ、ありがと…」

そのままご主人は僕の胸に顔を埋め、寝入ってしまう。僕もなんだか凄く眠たい。その眠気に逆らうことなく、僕は眠りに付いた…



「……ン、バン……な…い」
「グ、グウゥ…?」

夢心地にいた僕を誰かが呼ぶ。これは、ご主人?

「バン!!起きなさいって言ってるでしょ!!」
「ウ、ガァ…?」

ぱちりと目を覚ますと目の前には、般若のように怒りに満ちたご主人の顔があった。
いつもは見ないそんな顔に思わずぎくり、としてしまう。

「バン、約束してるよね…?お腹に出すのは一回だけって、昨日何回出した?」
「グ、グゥ…」
「三回、三回よ!?いつも言ってるでしょ?お腹の中に一回出した後は私がそれ以外のところならどこでも受け止めるから、顔でも胸でも好きなところに出してって!!どうして約束が守れないの!?」
「ウゥ…」

一気にまくし立てるご主人にあっという間に主導権を握られ、僕は責め立てられる。必死に頭を下げて謝るが、ご主人には利かない。

「あんたのお腹見なさい」
「ガ、ガウ?」

お腹を見ると、其処には白いシミの跡がお腹の全面に広がって、完全に乾いたところをいまだ水気を含んだところが混同し、其処からは雄と雌の匂いが立ち昇っていた。

「これあんたが私の膣に出した子種よ。もう臭いから早く洗ってきなさい!!」
「キュウウ…」
「それとこれ朝ごはん」

そういわれて渡されたのは、オレンの実一個だけ…いつもなら朝ごはんは十個の木の実を出してくれるのにこれでは腹の足しにもならない。抗議の目を向けるも、ご主人のガン付けに、いとも簡単に跳ね返させられる。

「それは約束を守らなかった罰、今度やったらもうバンと寝ないからね、わかった!?」
「キュ、キュウウ…」

結局その後も僕は何度も頭を下げて謝ったがご主人はこっちを見てもくれない。無視されるたびに僕の心にピシピシとひびが入っていくような、言いようのない痛みに襲われた。

「さ、リューカの様子見にいくよ」

そう一言だけ言って、ご主人は出発しようとする。僕はもう耐えることができず、ご主人をグッと抱き寄せた。何度もほっぺを舐めて、必死に、必死に謝る。それでもご主人はふいっと僕の腕を払い、歩き出す。僕はがっくりとしてしまった。

「しょうがないわね」

その声が聞こえたかと思うと僕の口の中にご主人が入ってくる。しばしの間お互いのつばを交換し、離れる。

「んちゅ、次は優しく、ね?わかった?」
「…ガウ!」

ご主人は、ぱっと明るくなった僕の表情を見てニコリと微笑んで、ポケモンセンターに向かって歩き出す。僕はご主人に許してもらえてほっとしていた。でも…きっとご主人の約束は守れない、と思う。
僕は今日気づいてしまった。僕は今、発情期に入っている。
昨日と一昨日、大量に子種を出したにもかかわらず、今の僕のものははちきれんばかりに膨張しようとしている。それを僕は今必死に抑えていた。きっと今ご主人に襲い掛かっても、今日一日の間、主人に腰を振り続けることができるだろう。子種も無尽蔵に生成できる。
一瞬今ここで襲い掛かってしまおうかとも思ったが、それはやめた。そう、今のご主人との関係はポケモンとトレーナー、雄と雌の関係には夜でなければなれない。
今襲い掛かるのは明確なご主人に対する裏切りだ。だから今日の夜になるまでこの熱を抑えておこう。
まだリューカの傷は回復しない。数日はご主人と夜を過ごすことになる、夜になったら、溜めておいた熱を一気に開放すればいい、何も遠慮は要らない。そのときご主人は俺の女なんだから…。

「行こ、バン♪」
「ガウガウ♪」

この綺麗な顔と体は今夜俺の粘液によって白く染められる。嫌がるご主人を組み伏せて、子種をぶちまける。
そう、今夜も俺はご主人に…下克上する…


お終い



後書き

私は正真正銘の名無しで、wiki内の作者ではありません。このwikiに投稿するのは今回で二回目となります。
一度目は第三回の仮面大会にて投稿しました。小説を書くのも今回で二回目で、正直人にお見せできるような内容ではないと思っていたので、私の作品に投票していただき、全体で5位になれたことはとてもうれしかったです。
投票していただいた方ありがとうございました。ちなみに最初に投稿したのはこれです。もしよければこちらもどうぞ。

今回の小説では、主人公とバンギラスことバンのキャラを立てるのに苦労しました。初期の下書きでは
最初から最後までキャラが全く分からないような微妙な性格だったので、頑張って書き直しました。
やはりキャラクターのキャラを立たせるのは難しいですね。主人公に名前がないのは、ポケモンブラックホワイト
の女主人公をモデルにしているためです。主人公には読者の方々が自由に名前を付けて、読んで頂けれは
幸いです。

序盤のほうに出てきたニドキングとニドクインのカップルの絡みは、本来予定にはなかったのですが
思いついたので思わず入れてしまいました。ちなみにふたりは夫婦ではなく、母と息子の親子の関係です。
早くに夫を失い、女手一つで育てた息子は父親譲りのたくましいポケモンになって、その姿を夫に重ねて…
とかなんとか、そんな感じのアレです。多分。
一応この近親相姦的なもののストーリーもあるので、需要があれば書くかもしれないです。

ポケモンヘルスデリバリーのお姉さんは、主人公と同じように、ポケモンヘルスに行き
そこであの『参考書』を受け取りました。そして自分のポケモンと身を重ね、その快楽に堕ちました。
ちなみに主人公に渡した参考書は投稿式の雑誌となっていて、あの少女とライチュウはお姉さんの小さいころの写真です。お店の地下には屈強なオスポケモンを何匹か飼っていて、夜な夜な自分の性欲をオスポケモンに晴らしてもらっています。主人公に参考書を渡したのは、何となく自分と同じにおいを感じたためです。

完全に理系な自分が書いた駄文を楽しんでいただけたら幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


以下、コメントしていただいた方への返信です。

 何度も濃密に体を重ねるところがすごくエロかったですw(2012/04/04(水) 16:16)

ちょっとエロシーン入れすぎで飽きてしまわないかと思っていましたが、楽しんでいただけたのなら
幸いです。

 若干誤字が目立ったものの、ストーリーが一番良かった(エロ的な意味で) (2012/04/04(水) 20:13)

誤字が多いのは、投稿日の締め切り数日前まで体調を崩していたために、ほとんど直す時間がなかったためです。
健康は本当に大事です。次からはもっと精進して誤字脱字のないより優れたストーリーを作っていきたいです…。

 これがいい (2012/04/04(水) 22:05)

投票していただいてありがとうございます。楽しんでいただけたでしょうか?



最後に、開催者のroot様、並びに参加した作者の皆様、本当にお疲れ様でした。



以下コメント等があればご自由にどうぞ



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Last-modified: 2012-08-29 (水) 00:00:00
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