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不思議なわなにご用心

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注意書き:多分R15、特殊性癖詰め合わせのため、美味しくいただける方のみお楽しみください


不思議なわなにご用心



 まだ日も昇る前の静かな広場。ゆっくりと空が白むにつれてポケモン達が一匹、また一匹。
ある者は店に品物を並べ、またある者は金庫を、倉庫を開け、救助隊の訪れを待つ。そんな広場の通りを駆ける姿が一つ。
 
 石畳みの通りを四つ足で駆ける茶色の体毛に覆われたそれはクリーム色の胸毛を覆う赤いスカーフをたなびかせ、先の白いふさふさの尾を振りながら通り過ぎていく。
目的地は広場の先、町はずれの小さな家。救助隊の相方を朝一番に起こしに行くのが彼の日課。
まだまどろみの中であろう相方へ、今日も彼は元気よく声をかける。

「ワニノコ、おはよう!」



 意識が戻って来ても、目はまだ覚めない感覚。
朝の日差しはまだ射しては来ていないから、もう少し、彼が来るまではこのまどろみに身をゆだね……

「ワニノコ、おはよう!」
「んん……イーブイ、今日も早いな……。」

 あぁ、もうそんな時間だったか……。
目覚まし時計のような彼の大きな声に、返事する自分の声は思っていた以上に寝ぼけていた。
そんな眠気を払うように伸びを一つ。さて、今日も一日、救助隊活動頑張りますか!

「今顔洗ってくるからちょっとまっててくれな、イーブイ」
「あ、なら僕今のうちにポスト見てくるね! もしかしたら依頼が来てるかも!」

 俺の事を起こしに駆け込んできたと思ったらすぐに出ていっちまった……。全く、せわしないというか何というか。あまり朝に強く無い自分にとっては助かる相方なのは確かだけど。
洗った顔を拭いて、緑のスカーフと救助隊バッジ、道具箱を揃えて振り替えれば、今度はしょげた顔の彼の姿。

「今日はポストに依頼、入ってなかったよ……」
「仕方ないさ、広場に行ってペリッパー連絡所の掲示板を見に行こうか」

 俺らの救助隊ワニブイズはまだブロンズランク。知名度もそんなにあるわけじゃないし、しばらく前に自然災害の原因の星の危機が去ったとかで救助依頼そのものが減っている事もあって、ポストに名指しで来る事はあんまりない。
だから大抵の場合、俺らの朝はペリッパー連絡所の依頼掲示板をチェックする所から始まる。

 かくして、イーブイを連れてポケモン広場を訪れたのだが、早起きの彼に合わせたこの時間では他の救助隊の姿はめったに見られない。
しかし、今日は珍しくポケモンの姿が一つ。頭の大きな蓮の葉が特徴の噂好きのポケモン、ハスブレロ。周囲を見渡してはそわそわと、何かスクープでも掴んできたのだろうか?
案の定、彼は俺らに気が付くなり、やっと噂の話相手が見つかったと言わんばかりに駆け寄って来た。

「おお、ワニブイズじゃないか! ちょうどいいところに! なぁなぁ、例の隕石の件から各地で新しいダンジョンが見つかってるって話は聞いたことあるだろ? それでさ、また新しいのが見つかったんだよ! しかもお宝がザックザク眠ってるって!」

矢継ぎ早に情報を聞かせてくれるのは嬉しいが……新しく見つかるダンジョンはどこも危険だと聞く。つまり、まだまだ駆けだしの俺らには無縁な話のように聞こえる訳で……。ところが、相方の方を見れば、瞳をキラつかせて話に聞き入っているではないか。大方、お宝の下りに引かれたんだろうけれど……。

「なぁハスブレロ、新しいダンジョンの話は嬉しいんだが……、そんなダンジョン、俺らみたいな駆けだしの手におえるものなのか? それこそもっと有名なチームでもないと太刀打ちできないんじゃ……」
「それがな、そのダンジョンは凶暴なポケモンはほとんど出てこないんだとよ! かわりに、他のダンジョンとは比べ物にならないほど危険なワナが沢山あるって話なんだ。つまり、ワナにさえ気を付ければお前たちでもお宝がっぽり手に入るかも知れないって訳だ!」
「だってよ、ワニノコ! 僕らでもお宝沢山手に入るかもしれないよ!」

 あぁダメだ、イーブイの奴が完全にその気になってしまっている……。とはいえ、貴重などうぐが手に入れば今後の救助活動の役に立つのは事実だし、ワナにさえ気を付ければいいのならどうにかなるかもしれない。
確かぱっちりメガネが一つ倉庫に入ってたはずだ。

「しょうがないな、イーブイは。そうだな……、ペリッパー連絡所の掲示板にそこの救助依頼が出てたら行ってみるか?」
「うん、行ってみよう! ハスブレロも、色々教えてくれてありがとうね♪」
「おうよ、今はそのダンジョンは【不思議な洞窟】って呼ばれてる。気を付けて行ってくるんだぞー」

 ハスブレロに見送られ、広場を抜けた先の岬へ駆ける。
『あぁ、そうそう。あそこのワナはめぐすりのタネとか使っても見えないようなワナもあるらしいぜ』
……そう付け足したハスブレロの声は、二匹の背には届かなかった。

 ペリッパー連絡所では朝から多くのペリッパーが依頼を運びに出入りをしているのが見える。
俺らの目的はその手前、大きな救助依頼掲示板。救助隊を直接指名しない救助依頼の大抵が並べられるそれ。イーブイと並んで張り出された依頼を眺めていく……と、あったあった、『不思議な洞窟』の救助依頼。

【ダンジョンから出られなくなりました。B3Fで待っています。】

 これなら階層も浅いし、様子見も兼ねていくにはちょうどいいんじゃないか

「イーブイ、目当てのダンジョンの依頼でてたぞ、今日はこの依頼にいこうか?」
「本当!? やったね、お宝と救助目指してがんばろうね!」
「あぁ、準備ができたら早速出発しよう。ぱっちりメガネを忘れないようにな」



 ポケモン広場を出発してしばらく。森の中にぽっかりと口を開く石の洞窟。どうやらここが目当ての不思議な洞窟のようで。
足を踏み出し、気が付けば帰り道は見えなくなり、先には進み道のみ。ここが不思議のダンジョンなのだと嫌でも自覚させられる。ぱっちりメガネをしっかりと掛け直して、ゆっくりと歩みを進める。
小部屋に顔をのぞかせる度、辺りを見渡せば、そこら中にあやしげなワナが設置されており。

「薄暗い洞窟だね……わなに気を付けていかないと。ワニノコ、どんな感じ?」
「どんな感じって言われてもな……そこら中わなだらけだ、まるでモンスターハウスの中だな」

 とはいえ、ワナの数が多いだけで、凶暴そうなポケモンの姿は見当たらない。
目的の階層はそう深くはない、貴重などうぐが落ちているようなら見逃さないようにしつつ、できる限り早く階段を目指していく……つもりだったのだが。
カチッ
足元には何もなかったはずなのに、しっかりと確認していたはずなのに。聞こえるはずのない、聞きたく無かったとても嫌な音。

「しまっ……イーブイ!」

 振り返り声をかける間もなく、反転する視界。身体の重さが消え、ふわりと宙に浮く感覚。
それが、隠されていたワープのワナだと気づいた時には既にその身は見知らぬ部屋に飛ばされていて。
数拍の時を漂ったかのような一瞬が去り、地に脚が着いた時。
カチッ
続けざまのワナの稼働音。運悪くワナの真上に着地してしまったのだという事だけはかろうじて自覚することができた。咄嗟に足元を確認すれば、そこにみえるは緑の粘液に濡れた噴出孔……くっつきのワナだ!

「まずい……道具箱が……って、え?」
 どうにかどうぐを庇おうと道具箱を抱えようとしたのだが、噴き出すネバネバの様子がおかしい。
本来ならば道具箱のどうぐをネバつかせる程度のはずが、勢いよくあふれ出すそれは背を越えるほどの質量で全身に降り注ぎ。べったりと重たいネバネバは鱗の肌にしっかりとまとわりつき、腕を、脚を、絡めとり拘束してくる。
「なんだ、これ……ネバネバがこんなに……。うごきづれぇ……」
 ぎち、にち……。太い糸を引いて両腕を拘束する粘液をなんとか引きはがし、どうぐばこへ手を伸ばす。一つ持ってきていたはずのせんたくだまが無事である事を祈りつつ、ネバネバにまみれた蓋を開く。
……しかし、その僅かな希望が絶望に変わるのは一瞬の出来事だった。ネバネバはどうぐばこの中にもたっぷりと溢れかえり、もはやまともに使えるどうぐは一つも残っていない状態だった。

「くっそ……自力で抜け出すしかないのか……」
 仕方なく粘液の中から足を踏み出そうとするのだが、下半身はしっかりとネバネバに覆われ、床のわなにしっかりと繋ぎ留められており、足を持ち上げる事すらままならない。
「重たくて……全然動けねぇ……。う、お、りゃああああ!!!」
 とはいえ、彼は仮にもおおあごポケモン、顎だけでなく、力自慢のプライドがあるのだ。雄たけびと共に、ありったけの力をこめて一歩を踏み出す。
ぎちちち……べたん!
全力の抵抗も虚しく、渾身の力で持ち上げられた足は、千切れる事のないネバネバによって強引に引き戻されてしまい、派手な音を立てて再びわなの上にはりつけられてしまう……そして。
カチッ
「まさか……今の足踏みで……? うわぁっ!?」
 引き戻された衝撃で、再びくっつきのワナが作動してしまう。もちろん、ネバネバに絡めとられた身体では噴き出すネバネバを避けることなどできず、もろに頭から浴びてしまう。もったりと、垂れ落ちる事も無くのしかかるネバネバの重みは、いくら力自慢といえど二足で耐えきれるものではなく……。
べしゃり! にち……べたぁ……
うつ伏せに押し倒された身体は、ワナの上にぎっちりと張り付けられ、両手までネバネバに埋もれてしまい……。

「うぐっ……ちくしょう、全然動けない……!」
 徐々に悪化していく状況に焦り闇雲にもがくが、うつ伏せで力の込められない体勢では、にちゃ、ぎちゅと、ただ辺りに粘着質な音を響かせるばかりで。全身を覆う生ぬるく湿った感触は、冷や汗によるものか、あるいはネバネバの仕業なのか、もはや判別できない。
なにか、なにか手はないかと苦し紛れに視線を巡らせると、部屋の隅にふしぎだまが一つ。しかもせんたくだまではないか。
「あれは……せんたくだま!? なんとか、あそこまで手が届きさせすれば……」
 無我夢中で希望へと手を伸ばす。実際はそこへ辿り着くどころか、ワナの上に張り付けられたままなのだが。それどころか、伸ばした手はぎっちりとネバネバに引っ張られ……
べちゃん! カチッ
三度目の、絶望の音。
 まだ僅かに無事であった水色の鱗すらも残さず、ぶ厚い緑に呑み込まれていく……。
己の身がただの粘液塊となり果てていくのをただ甘受する事しかできなかった。
(……そんな、このまま何もできずに終わるだなんて)
ネバネバに繋がれた口では、もはやしゃべる事もできず。後はただ、身動きの取れない粘液塊に埋もれ、力尽きるのを待つばかりか……

「間に合って! せんたくだまーーー!」

 聞き親しんだ相棒の叫び声、同時にみずでっぽうを浴びたように洗い流されていくネバネバ。どろどろとした重みは押し流され、心地よい清らかな水流が鱗肌を撫でる。ほどなく、やっと自由が返って来た。

「ワ、ワニノコ! 大丈夫!?」
「あぁ……なんとか、助かったよ。……そうだ、イーブイはワナにかからなかったのか?」
「んーと、ぐるぐるのワナとかどくばりのワナばかりで済んでラッキーだったって感じ!」
 言われてみれば、彼はリフレッシュを覚えていたんだったな。とはいえ
「それはよかった……。ただ、最初のワープのワナはぱっちりメガネでも感知できなかったんだ、くっつきのワナも普通ダンジョンにあるようなモノじゃなかったし……思ってた以上に慎重に行かないと行けないな……」
「そうだね……。とりあえず、隣の部屋に階段見つけてきたから、今度ははぐれないように気を付けて進もうね!」

 いつもと変わらないこの無邪気な元気さが、今はどれほど心強いことか。



 彼が見つけてきてくれた階段を下りて一息。
「ふぅ、あんな目に遭ってもやっとB2Fかぁ……、敵ポケモンに出会わないのはいいけれど、これは探索に骨が折れそうだ……」
「うん、ワナには本当に気を付けないとね。ワニノコ、ここにもワナは見える?」
「もちろんそこらじゅうに。ただ、さっきみたいな見えないワナもあるみたいだから、油断しないようにな」

 今度は一歩一歩、ワナが隠されていないか慎重に進んでいく。時間はかかるが、あんな目に遭うのは二度とごめんだ。
そうして数部屋進んだ頃、今までと雰囲気の違う部屋に出た。ツヤツヤと磨かれた行き止まりの岩壁の奥に、がずらりと並ぶ、金縁の赤く豪華な宝箱。

「なぁイーブイ、これってもしかして宝物庫ってヤツなんじゃ……」
「やったねワニノコ! お宝ザックザクの噂は本当だったんだ!」

 ごうかな宝箱を回収しようと興奮気味にイーブイが駆けだす……ワナチェックをしないまま。
それから、ワニノコの目の前に映った景色は、上機嫌に駆けるイーブイの後ろ姿。そしてその姿が忽然と消え去る様子。
突然の出来事に慌てて駆け寄ると、そこにはぽっかりと空いた落とし穴。
「おい、イーブイー! 大丈夫かー!?」
穴に向かって呼びかけるが、返事は無い。

 この状況でイーブイとはぐれるのは危険すぎる、一刻も早く合流したい所だが、不思議のダンジョンである以上、この落とし穴に飛び降りたとしてもイーブイと同じ場所に着地できるとは限らない。
少しの考えたのち出した結論は、今から階段を探すのにかかるリスクを踏まえ、後を追って飛びこむ!
意を決して一歩踏み出すと、数瞬の浮遊感……両足への痺れるような衝撃。そして、
カチッ
どんぴしゃり、着地地点に仕掛けられていたワナが起動する音。今度のそれは……
「うっ……、ベトベタのワナ……」
 先ほどのネバネバとは違い、泥のように柔らかく、生暖かいねっとりした感触がどぷりと溢れる。まるでベトベターにのしかかられたかのように、もったりと気味が悪くて。
さらに、刺すように鼻を突く悪臭が嫌悪感をかき立てる。

「うげぇ……気持ちわりぃ。ぐっ……よい、しょ!」
ぐちゅり、ずっぷ

 幸いなことに、ネバネバと違ってヘドロには拘束力はなく、抜け出すのはそこまで苦労はせずに済んだのだが。それでも、身体は拭えどもぬぐい切れずに鱗肌を汚すヘドロにまみれたままで。
身体がずっしりと重く、思考は浮ついて回らなく、足取りもおぼつかない……毒を浴びてしまったようだ。
ぐらり、めまいと共に視界が回る。気持ち悪さに思わずえずいてしまう。このまま毒を全部吐き出せたらよかったのに。
ぐわん、目の前がひっくり返り、そのままよろめいて一歩踏み出してしまう。
カチッ
その一歩が命取りだった。起動したのははらへりのワナ。
ぐぅううううう……
 強烈な空腹と共に、全身の力が入らなくなっていく……毒が身体に回ってきているのもあるのだろう、徐々に意識が朦朧としてくる。イーブイとも合流できそうにない。
もはや賭けられる可能性と言えば、このフロアのどこかに居る依頼主を見つけて脱出するしかない!
息はあがり、持ち上がらない鉛のような足を何とか引きずって、喉元まで競り上がる悪臭への嫌悪に襲われてはうずくまり。
それでもなんとか見えるワナを避けて、見えないワナに一歩一歩目を凝らして……。

「ダ、ダメだ、もうげんかいだ……。はやく、なにかたべないと、たおれちまう!」
 わるあがきも虚しく、体力の限界はもうすぐそこまで迫って来ていた。もはや、ここまでか……。
諦めかけたその時、通路の先の部屋に赤く小さな実が見えた……それもたくさん! みずみずしく、甘酸っぱい香りを漂わせるそれは間違いなく、おおきなリンゴ。
「食料だっ! た、たすかった……!」
 最後の力全てを使って、リンゴの元へ駆け出した。もはやまともな判断力は残っておらず、そう、駆け出したのだ。あぁ、もちろん。
カチッ。
嫌な音がはっきりと聞こえた。おそるおそるワナを見下ろす。おおきなリンゴのマーク。

「まさか……このワナって……」
 部屋を見渡すと、沢山のおおきなリンゴ。そして、足元のリンゴのワナ。この二つから導かれるのは最悪の妄想。
「嘘……だよな? い、嫌だっ!」
 振り返り、全力でその場から逃げ出そうとする……が、足がもつれ、派手に転んでしまう。
うつ伏せに倒れ込み、伸びた腕の先は……鮮やかな赤に染まっていた。
妄想が現実に変わっていく恐怖、焦り。立ち上がろうとする腕に力が入らない。
「嫌だっ、嫌だっ! イーブイ! 誰か! たすk……。……!」
 必死になって声を上げるが、やがて声も出せなくなってしまい、視界も霞み、どんどん見えなくなっていく。
ふと、自分の身体に触れれば、それは滑らかな鱗肌の感触などではなく。みずみずしさのある植物質の皮の感覚。
やがて、身体を動かすこともできなくなり……
(誰か、誰か……助けて……くれ……)
間もなく、眠りに落ちるように意識は墜ちていった。


 こうして、部屋に落ちていたおおきなリンゴがまた一つ増え、不思議の洞窟にはまた静けさが戻ったのだった。



数日後。
掲示板に珍しい依頼があるとポケモン広場は賑わっていた。


不思議な洞窟 3F ★★★
リンゴからもどれなくなってしまいました、たすけて!
不思議な洞窟3Fでワニノコをたすける。
おれい デラックスセット







※1:落とし穴に落ちた仲間は強制的にダンジョンから追い出されるため、イーブイは無事に自宅に帰宅できました。
※2:リンゴにされてしまったポケモン達は救助隊バッジで救助され元に戻ることができました。


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Last-modified: 2020-05-16 (土) 20:38:01
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