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三食パン・・・みたいな。

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三食パン・・・みたいな。 


どーしてもどーしてもどーしても小説に気持ちが向かないので、そうだ!電波小説を書こう、となりまして、倫理的にこれおkかな、と言うのを書いてしまっています。
Warning!この小説は♂×♂です。
あと、かなり電波っぽいです。あと、まだ製作途中です。



どこかの世界・・・今日もその世界には温かい陽が当たり、ポケモンたちの活動を活発にさせていた。

ぼろっちい白の建物。ガラス越しに白衣を着たルカリオと、小汚い服装のピカチュウが向かい合っている。
「センセーありがとうございました。」
目の前の回転椅子に座ってるピカチュウは俺にペコっと頭を下げて、椅子から降りた。
「どういたしまして。」
俺がそう返すと、ピカチュウはにこっと笑って、診察室のドアを開けて出ていった。見送るついでに白衣の袖を何度もパタパタと振る。ピカチュウは俺の笑顔に、はにかんで診療所から出ていった。
「ふぅ・・・」
ため息もそこそこにカルテを書き終えると、名前順にカルテが並ぶ書棚にカルテを挿した。

俺はルカリオのカイト。お医者さま・・・といえば何とも偉そうだけど、今はかつての紛争地帯で、ほとんど大人のいない地域で診療を行っている。
今の患者も近くの孤児院の子供だ。彼はかろうじて親の顔を知っていた。けれどほとんどの子供は、自分の親の顔も名前も知らない。
だが、いつも屈託のない笑顔を俺に向けてくれる。だから俺も、お給料はそこそこに自分の出来る限りをしてる・・・はず。
俺が務めている診療所の建物も、かつては栄えた町の小さな病院だったようで、今は建物の3分の1は無いし、ここに来た時は風雨にさらされて、そのままジメジメ、きのこの山だった。
今も建物だけはボロいままだ。診察室を出てみれば壁紙なんてものはないし・・・なぜかガスと水道、電気がさっさと改善されて、ここ数カ月ですっかり清潔さは取り戻せたはず。
「ふぁぁっ・・・」
あくびをすると、俺は黒の毛並みに隠れた小さな腕時計を見る。俺みたいなルカリオは、腕時計を好む。なぜなら腕の爪?があるから腕時計がずれることがないからだ。
「もう3時か・・・」
「宅急便でーす!」
時間を気にする呟きは、威勢のいいデリバードの声にかき消されてしまった。
「はいはい・・・」
すぐにボールペンを持って、オープンテラス・・・いや、屋根のない玄関へ向かった。
「お届けモノですー。」
「どうも~。」
サインをスラスラと書くと、まいどー、とデリバードはまた威勢のいい声を出して、ケンタロスに乗ってあっという間に地平線の彼方に消えてった。
「宅急便かー・・・何か頼んだかなぁ?」
さてと、とまた診察室に戻った俺は、封を開けるのもそこそこに、傷モノのカップにインスタントコーヒーを注ぐ。
カップは孤児院から頂いたもの。土色に変色したカップ全体に小さな傷が入って、元の綺麗なカップの状態を予想できないが、これでも孤児院の食器類の中では綺麗な方らしい。
最初はヤダナー、と思っていたけど、使っているとあら不思議、これが一番いいように思えて、今では紙コップなんて使うことはない。せいぜいお客さんが来た時くらい。

「うん・・・苦い。」
コーヒーを口に含んで呟く。砂糖もミルクもあるけれど、身体に悪そうだから入れないのが俺のポリシー・・・ケチなだけだな。
ここは紛争地帯だった。昔は。けど今は建物がボロかったり、大人が尋常じゃなく少ない以外は、物もあるし、一応清潔さは保たれている。
この診療所自体はぼろぼろだけど、診察室は床も壁紙も全て張り替えて、常に清潔を保っている。俺のポリシーだ。
「うーむ・・・まったり。」
カップをもって、コーヒーを口に含みつつ、さっきの宅急便を開けようとする。

「せんせー!!」
「うぉぉぉぉっ!!」
静寂を切り裂くうるさい声。後ろを向けば、デルビルが如何にもドヤ顔で俺を見ている。
「クロノ!なにやってんだ!」
「びっくりしただろー。」
注意しようとすると、余計に嬉しそうに笑むデルビルのクロノ。さっきのピカチュウと同じ孤児院のガキだ。オレンジのTシャツに、グレーの短パンに身を包むクロノ。
クロノは俺が驚いたのにすっかり満足したのか、患者さんが座る回転椅子の傍までやってきた。
子供ってのは素直でいいねー・・・なわけないのがこいつ。悪童っていうほど悪童でもないが、悪戯が好きなガキだ。声変わりもしてないけど、いや、してない分余計に腹立つ。
「グラウとレッカまだー?」
「まだだ。」
クロノはここを待ち合わせ場所にする。グラウってのはポチエナで、レッカってのはガーディ。俺は3バカとか3兄弟とか呼んでるけど、実際にはバカでも兄弟でもない。♂の子、ではあるが。
ふと、書類が風に舞ったのに気付いた。さっきは、診察中は窓を閉めていた。後ろを振り向くと、窓が開いていて、泥の肉球スタンプの跡がくっきり窓から俺の前にいるクロノに続いている。
「ったく・・・って。お前窓から入ってくんなよ。」
「なんでー?見られたらいけないことでもしてるの?」
くっ・・・こいつは・・・クロノは年齢的にはイケナイこと、の内容を理解し始めてもおかしくはない年齢だ。だが、だからといって生真面目に応対するわけにはいかない。
知っていたとしても、あくまでグレーな方がいいからだ。
「はいはい・・・診察中だったらどうすんのってことだよ。」
「ちゃんと窓からのぞいて、それから入るもんねー。」
「今も見てたのか。」
「コーヒー飲んだ時のマヌケ顔がよく見えてたよーだ。」
「むむむ・・・」
今にも噴火しそうな怒りを、相手にしてはいけない相手にしてはいけないと必死に自分に念じてクロノに接する。

ガラガラ・・・
「せんせー・・・こんにちはぁ。」
「おっ・・・」
可愛らしい声とともに、ポチエナとガーディが診察室に入ってきた。
可愛らしい声の主はガーディのレッカだ。3匹の中では一番年下で、おとなしい。けど俺はそんなレッカのことを気に入って、よくポケモンバッカーの地方興行に一緒に連れて行ったりする。
ポチエナのグラウはどっちかって言うと頭の良い子で、本とか、よく読んでる。初めて会った時は医者になりたい、って言ってた。
グラウはレッカと同じような性格かな?って最初は思ってたけど、結構性格がキツい。怒ると大人の俺でも手がつけられない。
レッカみたいにどこか連れて行ってやろうか―なんて言うとキッパリ、嫌です、と返される。クロノ?連れていくわけねぇだろ。喧嘩になるのがオチだ。
「遊ぶか。」
「うん。」
レッカとグラウとクロノは、わいわいと診察室の隅で何やらし始めた。こそっと覗くと、診察室に置いてるトランプでゲームをしてるみたいだ。
グラウはぶかぶかの長そでのカッターシャツとぶかぶかのデニムを着てるが、レッカは何か、色あせた白の生地に青の細いストライプの入った半そでシャツと、同じくらい色あせた青色のクオーターパンツ、俗に言う体操服みたいなものを着ている。
いつもみんな、この格好だ。
なぜなら孤児院の服はすべて寄付によるものだからだ。寄付と言ってもみんながみんないい服を寄越してくれるわけでも、ない。中には学校のお古やらなんやらゴミみたいなのを寄付と称して送ってきたり・・・
レッカは俺と接する機会が多いから、もっといい服を着させてあげたいと思うんだが、残念ながらそうもいかない。せいぜい毎日替えられるのは下着くらいなものらしい。
1日で服が乾燥する季節なら、寝ている間に全て洗濯するらしい。
俺がこのボロの診療所から離れない理由の一つが、こいつらだ。
クロノは俺のことコケにするけれど、診療所が無くなったら遊び場が無くなる、そう言ってた。グラウは俺からいろいろ知りたい、と言ってる。
レッカは・・・具体的には聞いたことがないけど、シャイだからかな、いや、とだけ言ってくれた。
理由は様々とはいえ、居るだけでも楽しいもんだ・・・な。

「さて・・・と。」
俺は聴診器を耳に付けて、いそいそと診察の準備を始める。対象は・・・この3バカ。
「おーい、診察するぞ。誰からいいでも来い。」
そう言っても、なかなか来てくれない。
「だれか来い。」
イライラしてるだろうことを伝えるために、足でぱんぱんと床を叩いてみる。
”え~・・・じゃぁグラウが行けよ。”
”やだよ・・・レッカが行きなよ。”
”え・・・うん・・・”
しばらくしてトコトコ、と静かな足音を立てて、レッカがやってきてくれた。
「はい、座って。」
「・・・ぅん。」
どこかもじもじしてるレッカ。まぁいつものことだけどな。丸椅子に小さな身体を座らせると、俺は椅子ごと動いて、レッカとの距離を詰める。
「さ、具合わるいところないかな?」
「うんっ。」
おぉ、快活な応え。カルテじゃなくてメモにずっと書いていく。
「じゃ、シャツまくってお腹みせて?」
「ぅん・・・」
ゆっくりと虎っぽい柄の毛並みの前肢で、シャツをまくっていくレッカ。そっと聴診器のさきっちょを、薄黄色のお腹の毛並みの上から優しく当てる。
「さ、息吸ってー・・・」
レッカは息を吸う。レッカのお腹がちょこっと膨らむ。
「吐いてー。」
レッカは息を吐く。ちょこっと膨らんだお腹がまた、痩せぼそった形に戻っていく。そんなレッカを見つめつつ、ドクドクと、小さな身体からあふれ出る鼓動、さまざまなリズムを、聞きとる。
終わって聴診器をお腹の毛並みから外すと、俺の目には短い後ろ脚が飛び出ている、色あせた青のクオーターパンツが飛び込んできた。パンツには後ろ脚のふくらみが謙遜気味に付いている。ちょと・・・アレだな。
「じゃ、背中見せて。」
「うん・・・」
背中を向けたレッカはシャツをまくるのに悪戦苦闘している。上手く背中に手が回せず、まくりあげられていない。
そこで俺はそっと背中のシャツをまくって、また深呼吸するようにレッカに言った。聴診器をあてるオレンジと黒の毛並みの背中から見えるのは・・・小さな可愛い尻尾。

「終わったよ。」
「・・・ぁりがとござぃます。」
とっても照れてるレッカ。なぜか俺のが照れるな。それくらい可愛い。
「またポケモンバッカーの試合、見に行くか?」
「・・・うんっ。」
目を細めてはにかむレッカ。
椅子から降りたレッカは、またクロノ達のところへ戻っていった。

「お~い次こーい。」
そう言うと、さっきのレッカの足音とは少し違った、だるそうな足音。
「せんせー・・・」
次に現れたのはグラウだ。俺は新しいメモ用紙を用意して、グラウが来るまでに準備を整える。
「はい、じゃあ座って。」
「はい。」
レッカとは違って、照れる様子も、子供っぽいそぶりも少ないグラウ。患者さん用の回転椅子に座ると、まっすぐなまなざしを俺に向けてる。
「具合悪いところ、あるかな?」
「ないです。」
きっぱりと言うグラウ。俺もこの態度にはたじろがざるを得ない。同年代の奴らはこんな態度、まずとらない、と言うか、とれない。やけに大人びてると言うか、マセてるというか・・・
「じゃ、シャツまくって。」
ぶかぶかのシャツだから、シャツをまくることはグラウには出来ない。ゆっくりとボタンを外していく。俺はさっきレッカのために詰めた椅子の間の距離を再び、少し開ける。
そしてポチエナの黒い毛並みのお腹に、また聴診器をあてる。
「はい、じゃ深呼吸してー。」
「はい。」
グラウはさすがに慣れた様子で、深く呼吸をして、俺がグラウのリズムを聞き取りやすいようにしてくれた。
「はいー背中。」
俺が言うと、グラウははいはい、とカッターシャツをまくったまま、後ろを向いた。レッカのように、じろじろと見る間すら作ってくれない。
とはいうものの、グラウの後ろ姿からは、ぴょこん、とグレーの尻尾が飛び出ていて、ふいふいと楽しそうに振れている。そんなグラウにまた、俺は聴診器をあてていく。

「終わったぞ。」
「ありがとうございます。」
一言一句、ハキハキと言うグラウ。
「せんせー、いろいろ教えてくださいよ。」
「ああ。また今度な。」
グラウが何か教えて、と言うたび、俺はのらりくらりとかわす。だって、俺から教えられること・・・そんなにないもん。ま、救急措置でも教えてやるか。
態度は大人なんだけど、声はまったく声変わりしてないし、マセガキにも見えてしまうが、当のグラウは本気そのものだ。
グラウは何か腑に落ちない、という表情を浮かべつつもレッカたちのところへ戻っていった。

「最後~。」
「はいはい~。」
なんだかだるそうな声とともに、クロノはやってきた。俺はまた、新しいメモを用意する。
「せんせー早くしてよー。遊びたいんだよー。」
「わかったから座れって。」
クロノは早く終わらせたいからか、椅子に座ってもソワソワしている。
「落ち着けって。じゃ、お腹見せろ。」
「うぃ~・・・」
クロノはオレンジのTシャツをまくる。すると同じようなお腹のオレンジの毛並みが現れた。
「さてさて・・・」
「はやくしろよ~・・・」
挑発するように、わざとゆっくり、俺はクロノのお腹に聴診器をあてる。
「さ、息吸え~。」
レッカのようにやせ形で華奢ではないが、それでもまだまだ華奢な方ではある。息を吸うと、お腹が膨らんでいく。
「さ、息吐け~。」
ゆっくりと息を吐いて、膨らんだお腹が元に戻っていく。そして俺はクロノの命のリズムを聞きとっていく。
「次は背中だぞー。」
もういい加減めんどくさくなってきたな。俺はクロノが後ろを向くとすぐにオレンジのシャツをまくって、黒の毛並みに聴診器をあてた。

「いいぞー。」
俺がそう言うとクロノは何も言わずにレッカとグラウのところへ戻ってった。

俺はよくこの3匹の検診をやる。と、いうより検診じゃなくて、俺が単に自分の満足を満たしたい、というだけだ。
ま、アレだな。好きなんだな。こいつらが。俺はメモを、それぞれのカルテに挟むと、3バカのもとへ向かった。

「俺も混ぜてくれー。」
「うっし。4匹だぜ。」
俺はそのままトランプに混じって、3匹たちと日が暮れるまで、トランプを満喫していた。

「じゃあバイバイ。」
すっかりオレンジに空が染まったころ、診療所の前で、俺は3匹を見送る。白衣を振ると、3匹とも笑顔で俺を見た。
「せんせーまたあした!」
一番元気よく答えたのが、クロノだ。俺もまた明日な、と言うと、3匹とも孤児院に向けて歩いていった。
孤児院から、診療所までは5分ほどだ。そんなに遠くない。

姿が見えなくなると診察室にまた独りだ。電気を点けて、書類やその他を整理していく。
「あ・・・」
ふと、宅急便の小包が目に入った。送り状を見ていると、送ってきた先はよく知ってる、なじみの製薬会社だった。
「なんだろな。」
封をバリバリ破って、中身を確認すると、手紙と、透明なビニールに粉末の薬剤が入っていた。

「手紙かぁ。」
手紙を見ても、いつもの営業の、見なれた汚い字体だった。とにかく読むことにした。

「拝啓、お元気でしょうか。このたび、わが社では、新薬を開発いたしました。それが催淫剤です。これまでの薬剤と違う点は、薬剤による負担がほぼ解消された点です。肉体への負担が無くなることで、体力のない方にもお使いいただけます。」
催淫剤?なんでまた・・・手紙には続きがあったので、また読むことにした。
「しかしながら、この薬剤を使用直後はほとんどの方が眠ってしまわれます。しかし2時間ほど眠ると、薬剤の効果が現れます。副作用はこの睡眠だけです。あと、無味無臭です。これからもよろしくお願いします。」
薬でなぁ・・・薬・・・くすり。中身を見てみると白い粉末で、ひとり分だけのようだ。

・・・

試してみるか。

いや・・・だが・・・俺が薬を飲んだら、明日仕事にならんぞ・・・ならば飲まないほうが・・・

なかなか踏ん切りのつかなかった俺はその日、結局悶々としたままで、終わってしまった。

次の日。
その日は比較的患者さんは少なく、のんびりしていた。そして薬をこそっと机の引き出しから出すと、ニヤニヤとニヤつく。
「今日はもう閉めるか。」
「そうですね。」
そう、俺は昨日休んでいたお手伝いのラッキーのヒカリさんに言うと、軽く返事をして、そそくさと片付けて帰ってしまった。

と、なると、来るのはあの3バカくらい。

「せんせー・・・」
「おうっ?!」
おおお!びっくりした。邪なことを考えているときに急に声がした。
後ろを振り返ると、珍しく3バカがそろっていた。3匹とも昨日と全く同じ恰好だ。
「今日は診察ないよな。」
「ああ。」
「遊ぼうぜ。」
そう言うと、クロノはレッカ、グラウを連れてまたいつものようにトランプに興じている。

特に遊ぶ気もなかったけれど、残された俺は、椅子に座って、薬剤をじっと見つめている。
うーん・・・俺はあいつらのことが好きだ。でもなぁ・・・どうしよう。まぁいいや。


1・・・一番年上、生意気で反発的なクロノ。

2・・・真ん中、実直なグラウ。

3・・・一番年下、で恥ずかしがり屋のレッカ。

どれにしようかな・・・


1・・・一番年上、生意気で反発的なクロノ
2・・・真ん中、実直なグラウ。


クロノ編 


俺は紙コップを3つ取って、麦茶を注ぐ。そして最後の奴に、粉末の薬剤を入れた。
「おーいお茶だぞ。」
そう言うと、3匹が一緒に来た。と、言うより、お盆もないので、一匹一匹に渡した方が確実だったからだ。
「はいレッカ。」
「ありがとぉござぃます・・・」
レッカにお茶を渡す。とびっきりの笑顔を添えて。
「はいグラウ。」
「ありがとうございます。」
グラウにお茶を渡す。そこそこの笑顔を添えて。
「はいクロノ。」
「おぅ。」
クロノにお茶を渡す。イヤラシイ笑みを添えて。
3匹とも喉は乾いていたようで、喉乾いてたんだよなー!とクロノは俺が予想した以上にあっさりと薬入りのお茶を飲み干した。

「んぐっ・・・さ、トランプしようぜ・・・」
「うん。レッカ、行くよ。」
「ぅん。」
うーむすぐには効果は現れないみたいだな。クロノはきびきびと、嬉しそうにトランプをしている。
悶々とした気持ちを抑えられないけど、とにかく待つだけ待ってみることにした。

でも・・・俺も眠いな。コーヒーでも・・・いや、いいや。

「ぐぅぐぅ・・・」
昨日からあんまり寝られなかった、その疲労のせいかクロノよりも先に俺の方が眠くなってしまった。

「せんせー・・・」
「せんせー?」
んにゃ?だれだぁ・・・ねむ・・・あ、レッカとグラウか・・・
「ふぁぁ・・・どした?」
眠い目を擦って起きてみるとレッカとグラウが何か言いたげに俺をじっと見ている。
「クロノが寝ちゃって・・・」
よしきた!俺は眠るクロノの傍まで行って、そっと頭の白いガイコツみたいなのを撫でてみる。
「くぅくぅ・・・」
あれだけ俺の前では生意気な割に、寝姿は年齢相応の可愛さだ。短い四肢を投げ出しすやすやと、小さな寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている。
「おーい。」
起こすような声をかけてみつつも、起こさないように揺らすふりだけする。レッカもグラウもクロノばかりを見ている。
「んー・・・起きないな。」
「せっかく遊んでたのになぁ。」
グラウが残念そうな声を出すと、レッカもこくっ、と小さく頷いた。そしてグラウは日の沈みつつある外の景色を見た。
「あ・・・もう帰らないと。」
ぼそっと呟くグラウ。
「クロノが起きたら孤児院に連れてってやるから、お前らはもう帰ったら?」
「いいんですか?」
「うん。」
グラウもレッカもちょっと申し訳なさそうな瞳を向けている。
「大丈夫だって。」
俺がそう言うと、グラウは迷いを振り切ったみたいだ。
「そ、そうですね・・・クロノが何かするはずもないですし。では、僕たちは帰ります。レッカ、帰るよ?」
「ぅん・・・せんせぃばぃばぃ・・・」
「ばいばい、レッカ、グラウ。」
とことこと診察室を出ていくグラウとレッカ。いたって自然な流れでグラウとレッカは帰っていった。

2時間後。すっかり日も沈んでしまった。蛍光灯の電気だけが、診察室を照らしている。
「ふぅ・・・」
眠っているクロノの傍で、どうなるか楽しみで仕方がない俺は起きるのをひたすらに待っていた。クロノのオレンジの毛並みの吻には、ときおり寝息が当たって、毛並みが少し揺れる。
「そろそろなんだけどなぁ・・・」
と、呟くと、眠っているクロノの黒い毛並みの肢体はもぞもぞと動く。
「ん~・・・ふぁ・・・あ、あれ?」
あ、やっと起きた。クロノはパッチリと目を開けると、起きたばかりで身体を動かすのもおぼつかないまま、一度身体を起こした。
「あ、目、覚めたか。」
ここは慎重に振舞わないと。警戒させないように。
「せんせー・・・俺寝てた?」
「ああ。ばっちり2時間。」
クロノは2時間、という言葉を聞いたと同時に、俺の腕を掴んで、腕時計を見た。
「うわー・・・門限過ぎてる・・・」
はぁぁ、と寝る前まで無邪気だったクロノは、とっても憂鬱そうに俺の腕を離した。
「今日泊まるか?」
「へんなこと・・・」
クロノはいかにも言いそうなセリフを言いかけで止めた。
「どした?」
「な、なんでもねぇよ!」
どうしたのか、まさかストレートに薬の効果が表れたのか、生意気なガキとはもはや言えず、クロノはなんだかアタフタしている。
「せんせー・・・おれ、びょーきかもしんない。」
「は?」
唐突な言い草。クロノはおろおろ・・・いつもと違って、やたらに可愛い。
「すっげぇ身体があつい・・・」
薬の効果が出てきたみたいだな。俺はちょっとドキドキしつつ、そっとクロノの身体に触れていく。
「うぁっ!せんせーなにすんだよ!」
ちょっと前肢を触っただけでもこれだ。俺が触れたクロノの黒の毛並みの前肢は確かに熱っぽく、触れるとクロノはヒクヒクと震える。
「どした?」
クロノは俺に顔を向けるが、黒く澄んだ瞳はうるうると潤んでいる。いつもの悪戯小僧っぷりは消え失せてしまった。
「なんかへんだ・・・ほんとに・・・」
自分自身でも変化に戸惑いがあるみたいだ。俺は再びクロノの前肢に触れる。
「ぁぁっ・・・せんせぃなにすんだよぉ・・・」
「どこが変なのか、自分で言わなきゃ俺もわからないだろう。」
俺は意地悪に、クロノを追い込もうとしている。俺は触れたクロノの前肢をぐにぐにと揉み始めた。
「あっ、せんせっ・・・やめてっ・・・」
「ふーん・・・」
ふふふ、と心の悪魔がほくそ笑む俺。
「あぁっ・・・ぁぅぅぅっ・・・ひゃぅぅぅぅっ!」
甲高い声で喘ぎ声のようなものを発するクロノ。揉む動きを一度とめてみる。
「せんせーやめてっ・・・」
「やめたじゃん。」
よほど辛いのか、もう泣きそうだ。そろそろ次の段階に移るか。
「じゃ、服、脱いで。」
「えっ?」
服脱げ、って言うとさすがに恥ずかしそうだな。
「どこが悪いか見ないと。」
「で、でも・・・」
「なんか見られたらヤなものでもあんのか?」
「う、うぅん・・・」
首を2,3度横に振るクロノ。そしてまず、オレンジのTシャツを脱ぎ始めた。俺の目に、クロノのオレンジのお腹の毛並みがあらわになっていく。
「脱いだよ・・・」
「下もだよ。」
「えっ・・・や、やだ・・・」
俺はなんとなく、クロノが拒む理由が見えていた。ちょっとクロノの股間はふっくらと膨らんでいる。
「ふーん・・・」
すかさず俺は、クロノのモノを短パンの上から掴んだ。
「うひゃぁっ!せんせーゃめろょぉっ・・・」
クロノは必死に前肢で俺の手を除けようとする。けど、クロノの力はまったく及んでいない。
「こんなに興奮して、どうしたんだ?」
どうしたんだ?とか聞かなくても、その原因は俺にある。
「し、しらねえよ!」
あくまで強がるクロノに、俺はさっ、と短パンごとブリーフを脱がせた。
「や、やめろょ!」
俺の目には、普段お腹のオレンジの毛並みに覆われて、小さいはずのクロノのモノが、腫れあがって大きくなっているのが見えていた。
いくら少年のモノとはいえ、そのモノは肉棒、そのものであった。
「み、みるなぁ・・・」
クロノは羞恥に耐えきれないのか、もぞもぞ四肢を動かし、モノを隠そうと必死に抵抗する。
「だーめ。辛いんだろう?」
俺も決して面白がってやっているわけではない、という口調でクロノに迫る。クロノを仰向けにして、モノをそっと掴む。
「うぁぁぁ・・・せんせ・・・やめてっ。」
ここにきてクロノは、俺が何をしようとしているか、理解したらしい。
「したことあんの?独りで。」
「えっ?」
そう言って俺はクロノのちんちんをそっとしごく。
「ぁぁぁっ・・・あるよぉ・・・」
なんだつまらん。そこで俺はちんちんから手を離し、クロノの身体をそっと撫でまわす。
「うぁっ・・・せんせ・・・」
そして後ろ脚の肉球をぐにぐにと強く刺激してみる。
「うにゃぁぁっ!」
するとびくびくと身体を震わせて、クロノは身体を縮ませる。どうやらクロノの感じるポイントのようだな。
「エロいぞクロノ。」
ふふっと笑うと、また肉球と、後ろ足全体をむにむにと揉んでいく。すると、クロノのモノの先端から透明な液がとろとろと溢れだした。
「ここで感じるのか。」
「せんせ・・・まじ・・・やめっ・・・」
びくびくと快楽に嬲られるクロノの身体を、俺はもう片方の手で抑え、クロノに素直になるよう促す。
「気持ちいいだろ?」
「あぁっ・・・いやっ・・・きもひ・・・よくない・・・あぁぅっ・・・やぁぁっ。」
女の仔みたいな喘ぎ声を出しているクロノは絶頂が近いらしく、次第に自分から腰を動かし始めた。
「もう出そうなのか?」
「うぁぁんっ!ぁぁっ・・・」
クロノは俺の言葉に反応すら示さず、もうイきそうだ。一気に出させてやるか、と俺はそっとクロノのモノを掴んで、上下にしごいた。
「ぁぁぁっ・・・あぅぅっ!うぁぁぁぁぁぁっ!・・・ぁぁぁ・・・ぁぁっ・・・」
クロノはビクン、ビクンと2度大きく身体を跳ねさせると、自分のオレンジの毛並みのお腹に向けて、白濁をびゅ、びゅと放った。
「あぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
勢いのある白濁の放物線を描いた後、クロノのモノはどろどろと勢いを失った白濁を纏った。快楽が尽きると、震えていたクロノの身体は力尽きたように、荒い呼吸だけをしていた。
そしてクロノの瞳からは、涙があふれていた。

「気持ちよかっただろ?」
「はぁ・・・はぁ・・・」
すっかり黙ってしまったな。いつもとはえらい違いだ。
「どうだ?」
「・・・かった。」
あ、何か言った。
「え?」
「よかった。」
「・・・」
なんか期待してたのと違う。もっと普段みたく意地悪に、バタバタ暴れるのかと思ったら、素直になっちゃったなぁ。
と、なんだかほっこりしてしまうのを避けるために、俺はどんどんと膨らむ欲望をクロノにぶつけていく。
「さ、続きしようか。」
「なにすんだよぉ・・・」
乾燥防止のローションを少量、手に取ると、もうだらしなく開脚しているクロノの後ろ脚のさらに奥、排泄器である蕾に指をずぶぶ、と一気に差し込む。
「うひゃぁっ!やめろょぉっ!」
クロノのお腹に力が入る。すると腸に突っ込んだ指に、クロノが締めつけてくるのがわかった。
「敏感なんだな。」
そう言い放つと、ローションをナカで広げるように指をくちゅくちゅと動かし、かき乱す。
「うひゃん!そんなんじゃ・・・うひゃんっ!」
まさかクロノも自分のアナルを責められると思ってもいなかったのか、下腹部を逃れるように動かすけれど、すればするほど俺も指の動きを強くするだけだ。

「はぁーっ・・・はぁーっ・・・」
一度止めてみると、クロノは下の口でまだ俺の指をくわえたまま、また息を荒くして下腹部を襲う違和感を受け入れまいと抵抗している。
「クロノ、温かいぞ。」
「な、なにがだよぉ・・・」
弱気に黒い瞳を潤ませるクロノ。俺はまた指をくちゅくちゅと動かす。もうこのまま俺のをつっこんでも問題ないくらい、十分に潤滑液が溢れているし、俺の指ではクロノのアナルをもう満たすことはできない。
「うひゃぁぁぁ・・・やめろよぉ・・・」
「じゃ、抜くか。」
じゅぷぷっと、ローションとクロノの体液の付いた指をクロノの蕾から引っこ抜く。クロノはあぅぅ・・・と喘いだきり、俺をじっと見つめて、動かない。
その隙に俺はズボンと下着を脱ぐと、クロノのベッドに跨る。俺のモノは既に大きく反り立っている。

「さ、クロノ・・・」
「せんせぇ・・・」
クロノはさっきの行為で俺が次に何をしようとしているのか、理解したらしいが、逃げようとしたりはしない。
「いれていいか?」
「・・・ぃいよ。」
こく、と1度うなずく。俺はクロノのオレンジのお腹と、そしてちょびっとピンク色のちんちんを見たあと、濡れぼそる蕾を捉えた。
「入れるぞ。」
俺は自分のモノにたっぷりローションを塗りつけると、クロノのお腹を軽く手で抑え、小さなクロノの蕾にそっとモノを這わせて、先からゆっくりと挿れていく。
「あぁっ・・・あぁぁ・・・」
俺のモノはキツいながらもぬるぬると、クロノの蕾の細道を進んでいく。不思議なことに、クロノは痛そうなリアクションは示さない。
「痛くないか?」
「んー・・・ぜんぜん・・あぅぅっ・・・」
俺の半分ほどしか身体が大きくないクロノだけど、俺のモノをどんどんと、呑み込んでいく。そしてクロノの下腹を見れば、またクロノの少年っぽいモノも大きくなり始めた。
「あぁぁぁ・・・せんせっ・・・あぅぅ・・・」
「ん・・・どした?」
クロノに聞いてみるけど、クロノは何も答えない。ただ、俺のモノがとうとう、すっぽり収まってしまった。
「くろの?全部入ったぞ?」
「うそ・・・」
クロノも信じられない、と言う感じで俺とクロノとのつながりを見ている。俺も少し信じられなかった。ちょっとモノに力を入れてみれば、クロノの締めつけはきつくなる。
「力入れるなよ?」
「う・・・むりっ・・・」
クロノの言葉の通り、クロノの身体にとって異物である俺のモノは、括約によって、外へ外へと押し出そうと動き、それによってモノ常に刺激されている。
「じゃ、動かすからなっ。」
「あ・・・あぅぅ。」
俺はクロノの蕾に深く挿した楔を一度そっと引いてみる。
「あぅぅぅ・・・」
少しの刺激でもクロノは喘ぎ、見悶える。また俺はそっと腰を入れる。
「あぁぁ・・・」
クロノはもう耐えられないのか、虚ろな瞳を俺ではなく、天井へ向ける。俺はまた腰を引いて・・・とゆっくりピストンしていく。
「あぁぁっ・・・せんせっ・・・ふぁぁぁぁっ・・・」
じゅくじゅくと、クロノの肉壁から、液体が染み出てくるのがわかる。俺もそれが増えるとともに、ピストンのスピードもあげていく。
「きもち・・・いいか?」
「きゃぅぅぅっ!せんせぇ・・・いいよぉっ!」
じゅぷじゅぷと、淫らな水音が診察室に響く。犯しているのは医者である俺・・・侵されているのは、小さなデルビル。
普段は生意気で、可愛いところなんてないと思っていたけれど、ここまで可愛いところがあるとはっ・・・
モノをピストンさせていくと、流石の体格差から、クロノは俺のなすがままに身体を揺さぶられる。
「あぁぁっ!せんせぇ・・・でちゃぅよぉ!!」
「んぁ?きもちいいだろっ!」
クロノのモノを見れば、またパンパンに大きくなり、時折透明な液が染み出ている。
「エッチな仔だなっ!」
「ひゃぁっ!せんせっ・・・すきだからぁっ!」
クロノは快楽に浸食されつつも、俺のことを好き、と言ってくれた。
俺もなんだかんだと言ってはいるが、もう射精するかどうかのギリギリだ。クロノが締めつければ、体液と俺のモノの滑りが良くなり、俺の快楽を促す。
「あぁぁぁ・・・うきゃぁぁぁっっ!!いいよぉっ!」
「クロノっ!俺も出すぞっ!」
俺もクロノに出すために、ピストンを速める。するとクロノの身体が大きく震えた。
「あぁぁぁ・・・きゃぅっ!うきゃぁぁぁぁぁっ!!・・・きゃぅぅぅぅんっ!・・・」
クロノははじけたモノの先から、再び白濁の放物線を描いた。びくびくと身体を震わせれば、それを喜ぶかのようにまた白濁が元気よくクロノのモノの先っちょからびゅくびゅくと放たれていく。
あぁ・・・俺も限界。
「俺も出すぞっ・・・」
「あぁっ・・せんせぃっ・・・」
びゅー、びゅー、と俺のモノからクロノのナカにむけて俺は、精子を放った。クロノは腹筋を動かしたり、あぁぁ、と甘い声を出して何ともくすぐったそうにその感触を受け止めていた。
「・・・大丈夫か?」
「きもちよかった・・・」
俺の言葉を受け入れる余裕もないのか、ただただそう言うだけのクロノは虚ろな瞳を俺に向けた。そっと俺は小さくなった自分のモノをクロノの蕾から引きぬいた。
ぽとぽと、という音とともにゆっくり、俺がクロノのナカに入れたローションやら白濁液やらが、とろとろとあふれ出てきた。この痴態を、普段のクロノから想像できたであろうか・・・
「せんせぇ?」
白濁まみれになったクロノが弱々しい声で俺を呼ぶ。俺は下半身露出したまま、クロノと寝そべる。クロノは虚ろなんだが、それでも俺をじっと見ている。
「せんせぇ・・・すき・・・」
「俺もだ。クロノ。」
「せんせい・・・」
疲労の限界が来たみたいで、クロノははにかみつつゆっくりと瞳を閉じた。

「ん・・・」
「お、起きたか。」
クロノは瞳を俺に向けると何ともだるそうだ。
「どうだ?」
「すっげーつかれた。」
「風呂入るか。」
「ああ。」
またいつもの関係に戻ってしまったらしい。クロノを連れて、風呂場に向かうと、全ての穢れを流した。

「うー・・・からだだるいーっ。」
「ごめんごめん。」
布団に寝っ転がるクロノは元気が戻ったのか、かなりうるさい。
「ま、せんせーと一緒に寝れるならいーや。」
「ふふっ。お休みクロノ。」
「せんせーもおやすみ。」
クロノはそう言うとすやすやと先に眠ってしまった。

俺は、安心した一方、心の中にある思いが、ずっと浮かんでいた。

けど、その思いをかなえるにはちょびっと課題があるかな?



2

グラウ編 



俺は紙コップを3つ取って、麦茶を注ぐ。そして最後の奴に、粉末の薬剤を入れた。
「おーいお茶だぞ。」
そう言うと、3匹が一緒に来た。と、言うより、お盆もないので、一匹一匹に渡した方が確実だったからだ。
「はいレッカ。」
「ありがとぉござぃます・・・」
レッカにお茶を渡す。とびっきりの笑顔を添えて。
「はいクロノ。」
「おぅ。」
クロノにお茶を渡す。そこそこの笑顔を添えて。
「はいグラウ。」
「ありがとうございます。」
グラウにお茶を渡す。イヤラシイ笑みを添えて。

クロノとレッカは嬉しそうにお茶を飲み干したけど、なぜかグラウは飲もうとはしない。ちょっと焦る俺。
「グラウ?喉乾いてなかったか?」
「い、いえせんせい。ただ・・・」
ん?何か気になる物言いだな。もしかして気付かれたか?
「なんでもないです。」
グラウはそう言うと一気にお茶を飲み干した。ふぅ・・・気付かれてなかったみたいだな。

「なんだよーグラウ?」
「んーなんでもない。」
「じゃ、あそぼーぜ。レッカ、行こうぜ。」
「うん。」
いつもの通り、3バカは遊び始めた。一方の俺は昨日悶々としていたせいか、少し疲れがたまっている。コーヒーでも飲もうかな。

俺は遊ぶ3匹を横目にインスタントコーヒーを淹れると、ゆっくりと飲み始める。
「ふぅ・・・苦いな。」
いつものことだ。砂糖はめったに使わないし。ミルクなんてものも使わん。たまに試供品をくれたときに使ってみる程度。

ぼけーっと窓の外を見ていると、蝶々がヒラヒラと舞っている。温かそうな日差し・・・普段なら眠ってしまいそうだ。
けど、今またなんだか悶々として寝るに寝れなさそうだ。

「あー・・・ふぁぁ。」
大あくびをすると、俺はカルテとか資料の整理に向かうことにした。

数十分後。
「せんせー?」
「ん?」
俺を呼ぶ声に気づいてみれば、クロノは不満そうな顔をして、レッカはちょっと心配そうな表情を浮かべて、俺を見ている。
「どした?」
「グラウがさぁ、寝ちゃって。」
「あれま。」
薬が効いたんだな、と俺は思いつつも、ゆっくりグラウに近づく。グラウは性格のまんま同じように、背を向けてきっちりと丸まって眠っている。
「んー寝てるな。」
ちょっと揺すってみたが、起きない。呼吸で揺れるだけ。
「起きねぇんだよ。せっかく遊んでたのによ。」
ちょっと怒ってるっぽいクロノは窓の外をちらっと見た。ちょっと日も暮れ始めた。
「せんせーいま何時?」
「いま・・・あぁ、もう四時。」
時刻を告げると、クロノとレッカはちょと焦った表情を浮かべた。
「もう帰らないといけないのに・・・」
「グラウが起きたら孤児院に連れてってやるから、お前らはもう帰ったら?」
「あー・・・そうすっか?な、レッカ?」
「ぅん・・・」
2匹はとことこと診療所の玄関へ向かう。俺もその後をついていく。クロノとレッカだと、レッカのがまだ小さい。
「じゃ、ばいばい。また明日。」
「せんせーばいばい。」
ぶんぶんと袖を振ると、クロノもレッカもふいふいと手を振ってくれた。
そしてクロノがレッカの頭を撫でると、レッカも嬉しそうに笑み、綺麗なオレンジの夕焼けの中を進んでいった。
夕暮れに2つの小さな影が見えなくなると、俺は足早にグラウが眠る診察室へと戻る。

「くぅくぅ・・・」
小さな寝息を立てて、すやすやと眠るグラウ。態度は大人びたポチエナだけど、寝てる姿はまんま、ちっちゃなポチエナだな。
ま、しばらく起きないだろうな・・・そう思った俺は再び資料の整理に向かう。

「ふぅ・・・」
なんだかんだで始めた資料の整理はほとんど終わってしまった。外を見ると、すっかり闇夜。はーあ、と俺はカーテンをしゃっ、と閉めた。
「せんせぃ?」
ふと俺の耳に聞こえる小さな声。グラウがどうやら起きたみたいだ。
「グラウ、起きたか。」
俺はグラウに近づくと声をかけた。
「うん。」
ぺこっと首を縦に一回振るグラウ。あり、いつもと口調がちょっと違う。
「もうすっかり夜だぞ。」
「・・・」
グラウは何も言わない。
「せんせーなんかしたでしょ?」
「えっ?」
なんだ・・・と?気づいてたのかこいつ。
「なんで?するわけないじゃん。」
あくまでしらばっくれる俺に、グラウの赤い瞳はうるうるとうるんで、俺をまっすぐに捉えている。
「だって・・・からだが・・・へん・・・あつい・・・」
完全に気付かれたな、と思ってグラウを見たけど、グラウは俺にかまうことなくシャツのボタンを外している。
「ちょ・・・何してんだよ?」
「・・・ばか。」
「え?」
グラウは俺に向かってばか、と言った。もう俺が何かしたってことも俺の意図も全て見抜かれた風な口調だ。薬を盛って罪悪感を感じてないわけじゃない俺は、動揺している。
「せんせーのばか。」
そう言うとグラウはシャツを片付けておもだるいズボンも、パンツも脱ぎ始めた。今やグラウはグレーと黒の毛並みを晒している。一方の俺はこの先の展開が読めずにドキドキドキドキしてる。
「グラウ・・・」
「せんせーのばかぁ!」
「ぐふぅっ!」
グラウはそう叫ぶなり、俺に飛びついて来た。けど、罵倒する口調の割に尻尾を振って診察室の机にあおむけに上半身を倒した俺の顔をぺろぺろと舐め始めた。
「ちょ・・・くすぐったい・・・やめ・・・」
けどグラウは舌の勢いを弱めるどころか、強めてきた。顔はいつの間にかよだれでべちょべちょ。
普段冷静なグラウばかり見ているせいか、今のグラウはとっても子供っぽく、むしろ甘えてるのに近い気がしている。
「やめっ・・・てこら!ぐらぅっ!」
俺はとっさにグラウの尻尾を掴んで何度か揉みしだいた。
「きゃぅぅんっ・・・きゃうぅっ!」
するとグラウは身体をびくびくと震わし、あっさりと俺の顔を舐めるのをやめた。俺はグラウの華奢で小さい身体を掴みあげて、ベッドに置いた。
「このやろーよくも・・・」
と、俺はいいつつも、とっても楽しい。グラウは前肢で自分のモノを見えないようにしているが、それでも視線を俺から離さない。
「こうしてやるっ!」
「きゃ・・・んっ!」
グラウの身体を抑えたまま、俺はグラウの小さな口に無理やり俺の口を重ねた。グラウは最初から待っていたかのように口を開けて、いとも簡単に俺の舌を侵入させた。
「んっ・・・んっ!」
俺の舌はグラウの口腔には大きいみたいだ。そこで俺は思い切りグラウの口腔を舐めあげて、グラウの舌に俺のを重ねる。
「やぅっ・・・んっ・・・」
グラウの小さな舌は、少しざらつきがあるが、それを気にさせないくらいお互いの唾液が溢れて、そしてそれがいつの間にかグラウの口から溢れ黒い毛並みを汚して、グレーの毛並みに筋を付けていく。
「きゃぅん!」
飽き足りない俺はもっと貪ろうと、俺の半分の大きさもないグラウの身体を持ち上げて抱くと、グラウの身体を宙に浮かせた状態でキスを続ける。
「ひゃ・・・んっ・・・ふぁんっ!」
グラウの口腔は俺の唾液と、それからグラウ自身を守ろうとする唾液で溢れ、いつしか身体のグレーと黒の毛並みに1つ、2つ、と筋を付けていく。そのたびにグラウはぴくぴくと身体を震わし、♀のように喘ぐ。
「んっ・・・んんっ・・・」
あれだけ俺の顔をぺろぺろ舐めておきながら、グラウは俺がキスで攻めてやると何度も甘い声と吐息を漏らす。
俺の腕も疲れそうなところだが、俺の欲望はグラウを攻め切れていないという思いで、なぜかグラウを宙に浮かし続ける。
グラウの筆の穂先みたいなちいさなちんちんは、俺が攻め、涎が身体を浸食していくうちに、肉棒、と言えるものにまで膨らんでいた。
「んぁぁん!・・・」
ぽと、と落ちた唾液がグラウのモノに垂れて、グラウはぶるっと身を震わす。
「きもちいいんだな?」
キスを続けながら、グラウに問うと、グラウは俺の口が外れないように首をぺこ、と振って弱く肯定した。また俺は舌をグラウの口腔に暴れさせる。
「んんっ・・・」

何度唇を重ねただろうか・・・何度舌を重ねただろうか・・・それでもグラウは飽き足らずに俺の舌に口腔を貪られている。
「気持ちいんだろ。」
「ん・・・」
一度息継ぎのために唇を離しては透明な糸が引き、また息を吸ったところで俺はまたグラウに舌を送り続ける。
いつしかグラウのお腹の黒い毛並みは涎ですっかり汚れ、時折ピンクの果実を見せる勃起したグラウのちんちんも涎まみれになり、快楽を欲しているようだ。
「んふっ・・・」
またグラウが息継ぎをした。俺はそうはさせまいと、すぐにグラウの舌に俺のを絡ませる。グラウは息苦しいのを訴えるように涙をこぼしながら赤く澄んだ瞳を向けるが、それがかえって俺を欲情させる。
すっかり泣いてしまったグラウだけど、それでも俺が求めれば素直に続きをさせてくれる。
ぴちょぴちょと、最初下品かなと思っていた漏れる音もいつしかもっと聞かせてほしい、と思わせるほど濃厚に、粘っこい音に変わってくる。
「ん・・・んっ・・・」
ちょっと飽きてきそうだな、と思い俺はグラウの身体をちょっと傾けた。
「にゃぁん!」
なんじゃこの可愛い声。甲高い声を出して、喘ぐグラウ。グラウの身体を傾けると、グラウの口腔から溜まった俺とグラウの唾液がとろとろとグラウの身体に流れていく。
今までの跡よりも一番濃く、太い唾液の川がグラウの身体を流れていく。どろどろと毛並みを濡らす唾液は、グラウのモノを、下肢を、尻尾を蹂躙すると尻尾の先からぽちょぽちょと床に向けて落ちていった。
「んっ・・・」
また俺は何度もグラウの身体を傾けてキスを続けた。俺も唾液を浴びた。これだけパワフルな俺の行為に付いてきてくれるグラウだけど、その身体は信じられないくらい軽かった。

「あ・・・あ・・・」
キスを止めると、もう俺とグラウの間には涎の糸が何本もかかって、行為の長さを俺に感じさせた。最後は結局グラウの身体に直接俺の唾液を浴びせた。
ベッドにグラウを置いて、寝かせると、グラウはちょっと物足りなさそうに俺を見つめた。
俺はちょっと腕が疲れたのと、グラウが軽かったので、ちょっとグラウのカルテを探して、体重を見た。
「うーん・・・」
軽い、と思った。基準からすると栄養失調寸前な軽さだ。でも、いつも俺の前では気丈に振舞う。
「ご飯、食べてるのか?」
こく、と力なく頷くグラウ。
「はぅぅ・・・にゃぅぅ・・・」
寝たら寝たで、身悶えを起こすグラウ。何度も身体を丸めようとして、涎でびっしょりになった身体をライトに輝かせてもぞもぞ動く。
「ふーむ・・・」
俺は再びグラウの身体に近づく。全てを晒すグラウのちんちんは勃起したままだ。
よく見ると、グラウの身体は俺の想像以上に華奢だ。大人びてるのももしかして・・・
「大丈夫か?」
「うん。」
けど俺は素直に思いを吐きだすことが出来なかった。
「つづきして・・・」
「ぐらう・・・」
幼い声で求めてくるグラウ。俺は薬をグラウに盛ろうと思った今までの自分を反省するしかなかった。グラウは純粋無垢、といった言葉がぴったりなほど幼く、大人びている性格以外、年齢そのものだ。
「じゃ、続きしてほしいなら、俺のこと、名前で呼んでくれ。」
「せんせぇ?」
あれ?もしかして俺の名前知らないか?グラウは黒い顔毛並みの顔をちょっと恥ずかしそうに笑んで、俺を見てる。
「俺はカイトだ。」
「かいと・・・つづき・・・して?」
グラウはちょっと耳を寝かせ、赤い瞳を少し輝かせて俺にねだる。ぐふぅっ・・・こんなの、男の仔だとはいえ・・・反則なくらい可愛い。
「わかった。覚悟しろよ。」
俺ははやる欲望を抑えて、グラウに囁く。うん、と虚ろなんだけどちょっと嬉しそうに言うグラウ。

「グラウはしたことあんの?」
「ふぇ?なに?」
ちょっと興味ありげに俺を覗くグラウ。そんなグラウのモノに俺は思い切り口を近づける。
「ひゃんっ!」
「ここをしこしこしたことあんのかって。」
「なぃ・・・でも・・・」
「ん?」
戸惑ってるグラウ。
「寝てる間に出たか?」
言葉はなく、グラウはまたこくり、と頷いた。
「じゃ、俺が出してあげる。」
そう言うと、俺はちょっとしぼみそうになってるグラウのモノを口で咥えた。グラウのちんちんは小さいとグレーの毛並みに順応した感じになるのに、勃起するとお腹の黒の毛並みにはいたって不似合いだ。
「にゃぁん!」
びくっと身体を震わすグラウ。舌でちゅ、ちゅと吸ってやるとくすぐったいのか赤子みたいにぱたぱた四肢を動かしてもぞもぞしてる。
「うにゃぁ・・・」
くすぐると猫みたいだな。でも嫌がってない。自分でも後ろ足のほうを見て、俺の機微を見ようとしてるし。
俺はまたグラウのモノを舌で包皮をしつこくねぶったり、中の果実をひと舐めしてやると、グラウのモノはまた元気に膨らんだ。
「ひゃんっ!きゃぅぅんっ!」
ばたばた暴れるグラウ。
「いでっ!」
ふと後ろ足が顔に当たった。流石にグラウほどの小さな仔の蹴り、なので痛みはないけど、ちょっとねぶるのをやめてみた。
「ふぁ・・・」
「悪い子だな。」
なんて心にもないセリフを吐いて、ふるふる震えるびしょ濡れのグラウをじっと見る。
「蹴っちゃうような悪い子は、お仕置きしないとな。」
「あ・・・ぁ・・・」
俺のセリフに怯えてるのか、グラウは今度は恐怖でちょっと泣きだしそう。

ベッドに寝るグラウ。俺は膝をついてグラウを見ている。
「自分で触れ。」
「・・・ふぇ?」
「自分でちんちん触るんだ。」
「・・・」
「早く。」
せっつくと弱くなったグラウは自分の前肢でちんちんを掴んだ。
「そのまま出るまでやるんだ。」
「ぇっ・・・」
「いいから。」
語気を強めるといやいやと首を振りながら、それでもちょっとずつグラウは自分のちんちんをしごいていく。

「あっ・・・ゃっ・・・ぁぅぅ・・・」
次第に甘い喘ぎ声を漏らすようになるグラウ。ちんちんをしごく手の動きはあんまり変わらない。俺も見ているだけじゃ退屈なので、唾液で濡れるグラウの身体をそっとまさぐる。
「ふにゃ・・・あぅぅ・・・」
そして胸の黒い毛並みを掻き分けて、♂のグラウにはあんまり必要のない乳首を探し出した。
「せんせぇ・・・」
「続けろ。それから俺のことは名前で呼べって言ってるだろ。」
一度オナニーする手を止めたグラウに少し睨みを利かせて、続きをするようにせっつく。そして俺は乳首をひと舐めする。
「きゃぅん!」
「続けろ。」
「は、はぃ・・・」
またくちゅくちゅとちんちんをしごきだしたグラウ。俺は涎でほどよく濡れた乳首をつまむと、強く握る。
「あぅぅっ!あぅん・・・いたいょ・・・」
「そうか?」
ぴくぴく身体を震わして俺に訴えるグラウ。俺は強く握ったグラウの乳首がちょっと赤くなっているのを確認すると、ローションを取り出し、指先に2,3滴付ける。そしてグラウの乳首を優しくもみしだく。
「きゃぅぅっ!」
痛みに冷たさが沁みたみたいで、びくびく身体を震わすグラウ。俺はまた乳首を揉むのを続ける。
「あっ・・・ぁぁっ・・・」
「イきそうになったらちゃんと言えよ。」
「イく・・・?」
「そう。なんか出そうになったら。」
グラウのことを思えばゆっくり続けてたいけど、いい加減先に進めたいな、と思った俺は白衣とズボンを脱ぎ、下着一枚だけになると、ベッドに寝そべるグラウの身体を起こし、俺に寄り掛からせるようにした。
そしておもむろにグラウのちんちんを握る左の手を掴む。
「きゃん!」
「早くしろって。」
俺は片手ではグラウの手にちんちんを無理やりしごかせつつ、もう片方の手では乳首をゆっくり揉みしだいていく。
抱くようにもう右の腕でグラウの右の前肢を抑えていたので、グラウがいやいや、と抵抗しようと思っても、それはかなわない。抵抗しようとすれば、右の指の乳首を揉む力が強くなって、グラウが苦しいだけだ。
「あぅ・・・きゃぅぅ・・・やぁぁっ・・・」
グラウがちんちんいじりを嫌々していたのをわかっていたので、俺の手でグラウの手を覆い、包皮をゆっくりと上下させていく。
「ぁぅぅ・・・かいと・・・やめてよぉ・・・」
「だーめ。」
他のポケモンに自分の性器を弄られる、というのは大人びてるグラウにとっては嫌なこと以外の何物でもないだろう。
「あぁぁ・・・やぁぁぁ・・・あぅっ・・・」
グラウのちんちんは、幼子のモノとはいえ、脈打ちながら少しずつ、膨らんでいく。気持ちよくなってきたのか、グラウは四肢を暴れさせたりはしない。切なげに喘ぎ声を漏らすだけだ。
そっと俺はグラウの指先に、モノのさきっちょをむにむにと触らせてみる。
「やぁ・・・きゃぅん・・・きゃぅぅっ・・・」
透明な液体がグラウのちんちんのさきっちょから染み出てきた。限界が近そうだな。
「イく時はイくって言えよ。」
「もう・・・なんかでそうだよぉ・・・」
その言葉に俺はニヤリとし、グラウの手を強く掴んでしごくスピードを速めていく。
「やぁぁっ!せんせ・・・もうだめだよぉ・・・」
「気持ちいいのか?」
「あぅぅっ・・・ちがうよぉ・・・」
「嘘つけ。」
くちゅくちゅとしごくスピードも速まり、グラウはいつイってもおかしくなさそうだ。
「きゃぅぅぅ・・・でちゃうよ・・・」
グラウは快楽を受け止めて、ちょっと泣いてる。けど喘ぎ声を抑えることはできてない。俺も自分がする時と同じくらいのスピードでグラウにモノをしごかせる。
「やぁぁ・・・きゃぅぅぅぅ!!」
するとグラウの身体がびくびくと2,3度痙攣を起こし、モノもどくどくと脈打ち始めた。
「きゃううんっ・・・きゃぅぅぅっ、きゃぅぅぅんっ!きゃぅぅぅぅぅぅっ!!!きゃぅぅ・・・あぅぅぅ・・・」
大きく脈打つリズムと同調するようにどびゅどぴゅ、と小さなグラウのモノから、白濁が放物線を描いて床に放たれた。射精したグラウは甲高い喘ぎ声を放ち、びくびく身体を震わせながら、モノのさきっちょから白濁を吐かせ続けた。
そして白濁を出しつくすと、すっかり快楽にもみくちゃにされた身体を俺に預けて快楽の余韻に浸っている。
「ぐらう?」
「はぁ・・・はぁ・・・かぃと・・・」
うるうると瞳を潤ませて、ちょっとグラウ泣いてる。俺はグラウの望む姿勢にさせると、その小さな身体に頬ずりをした。
グラウの手はさすがにモノを離してはいたが、俺の手を離しはしなかった。
「気持ちよかったか?」
「うん・・・」
はにかむグラウ。普段ならはにかむグラウなんてあんまり見ない。かなり可愛い。
俺がグラウの手を離してモノを見ると、飛び散った以外の白濁は、グラウのモノにまとわりついている。
診察室の蛍光灯が、涎まみれになったイったばかりのグラウの身体を輝かせていた。グラウははぁはぁと荒い息を漏らし、疲労でどうにもならない身体を震わせている。俺はそっとグラウの身体をさする。
「だいじょぶか?」
「ぅん。」
語気はちょっと弱いけど、グラウは俺ににこっと笑ってくれた。俺はグラウをそっと抱く。
「グラウさ・・・」
「ん?」
もぞもぞと身体を動かして、上目遣いで俺を見たグラウ。
「普段さ、マセてるのはさ・・・」
「かぃと・・・ぼくね・・・」
俺は何とも遠まわしに自分の気持ちをグラウに伝えようとしている。一方のグラウは俺の言葉を遮った。
「ぼく・・・せぃぎのひーろーになりたかったの。」
「グラウ・・・」
グラウの言葉の意味はなんとなくわかっていた。グラウは両親の記憶がない。でも俺は孤児院の先生からグラウの両親について何度か聞いたことがあった。
「おとぅさんとかおかぁさんがいつかぼくをむかえにきてくれるんだって・・・」
何ともいたたまれない気持ちになった俺はちっちゃなグラウを優しく抱く。グラウは濡れてよりガリガリになった気がした。
孤児院の先生の話によると、グラウの両親は先の紛争でフリーの医者としてここにきて、グラウを生んだらしい。けど、両親とも紛争終了直前に、亡くなったらしい・・・幼いグラウだけを残して。
グラウほどの子供が大人びるのは、危険な兆候だと、俺は常々思ってた。他のポケモンに比べて、グラウは結構繊細な心の持ち主でもあった。
子供っぽさを見せないのは、遠まわしな希死念慮の表れだったんだろう。死んだご両親に一歩でも近づきたい・・・という。
俺はそんなグラウの気持ちを理解しようとしても出来なかった。今の今まで。グラウは本当は頑張り屋さんで、シャイなんだな。

「かぃと・・・」
「どした?」
ぎゅっと抱き合ってしばらく時間がたった。俺もグラウもちょっと体力が回復したみたいだ。俺は子供をあやすようにそっとグラウのグレーの毛並みの先にチョコレートのように黒い毛並みが付いている左の前肢を優しく掴んだ。
「ええとね・・・」
なんだか嬉しそうに俺を見るグラウ。
「俺さ、グラウのこと好きだよ。」
流れをぶった切る話題を敢て突っ込む俺。グラウは途端にちょっと顔を赤らめてアタフタしている。
「グラウはどうなの?」
「え・・・えー・・・」
思い切り動揺して、ぱたぱた黒い毛並みの四肢を振るグラウ。でもグレーの毛並みの尻尾もうれしそうに振ってるから拒絶ではないんだな、と俺にもわかる。
「すき。」
お、やったあ。グラウが俺のこと好きって言ってくれたぞ。
「さて、俺も満たしてもらおうかな。」
俺はそう言って、グラウをベッドにあおむけに寝かせたまま、ガタガタと薬品棚を探る。
「なにしてるの?」
ごろっと寝ころんだ状態で、グラウは俺に聞く。お腹の黒の毛並みどころか、ちんちんが見えてることもグラウはすっかり忘れてる。
「んー?あ、あったあった。」
俺はチューブに入った滅菌の軟膏を取り出す。それとおなじみのローションと。今気付いたのだが、今日、いつのまにか俺はきっちり厳重にカーテンを閉めてたようだ・・・
グラウに近づくと、ちょっと元気になったグラウは俺に興味津津な視線を送る。
「それ・・・なに?」
「これ?これは・・・今からとっても大切なもの。」
俺はそう言って軟膏とローションをベッドに置いた。
「グラウ?四つん這いになって。」
「ふぇ?」
首をかしげるグラウ。
「いいから早く。」
「う、うん。」
ちょっと厳しい口調で言うと、グラウはまだ疲労が残る身体を起こして、自然本来の姿、になった。
「お尻をこっちに向けろ。」
「ぅん・・・」
「尻尾ふって何か期待してんのか?」
「・・・してなぃよぉ。」
グラウは尻尾を振って俺に尻を向けている。そのお尻はグレーの毛並みに覆われ、小ぶりで豊かな毛並みの尻尾とともにとても可愛い。俺はそっとグラウのグレーの毛並みをまさぐって、綺麗なピンク色の小さな蕾を見つけた。
「ちょっと冷たいぞ。」
そう言って俺は軟膏を手に取った。そしてその軟膏をグラウの蕾に押し付ける。
「きゃぅぅぅっ!!」
かなり刺激があったみたいで、毛をちょっと逆立たせ、びくびく身体を震わすグラウ。
「よしよし。」
そして俺はローションを指にたっぷり塗りつけて、グラウの小さなアナルにそっと近づける。
「きゃぅん!」
グラウの蕾に触れたところで、逃げないようにもう片方の手でグラウの身体を抑えると、ぐぐっと蕾に指を挿しこむ。
「きゃん!なにしたのぉ?」
「見るか?」
ちょっと恥ずかしがらせようと思った俺はグラウを仰向けにひっくり返す。そして壁に少し寄り掛からせて、自分に何が起きているのか理解できるようにさせた。
「かぃと・・・」
「とっても気持ちいいよ。」
グラウは恥ずかしそうにぱたぱた四肢を動かしてナカから指を引き抜こうとするけど、仰向けにされて動けるわけもなく、俺は逆にずいずいと攻め立てていく。
「きゃぅぅっ・・・やめてよぉ・・・」
「だめ。グラウ可愛いもん。」
俺が可愛い、と言うと澄んだ赤い瞳に涙を浮かべてぽろぽろ泣いてきちゃった。グラウの中はとってもあったかくて、俺の指を捉えて離さない。
「かぃと・・・やめてょぉ・・・」
ぐずった子供みたいに泣いてるグラウだけど、俺はそんなグラウを見るなり、また意地悪なことを言ってみる。
「誘惑してるからだめ。」
「してないもん・・・」
可哀想だなとちょっと思いながら、相変わらず甘えた声を出して否定するグラウを無視して、俺はゆっくりと指を進めていく。
「きゃぅぅ・・・やだぁぁ・・」
「ふふふっ。」
俺の指はず、ず、とグラウのなかを進んでいく。グラウはそのたびに喘いで、涙をぽろぽろこぼす。
「あぅぅ・・・あぅぅぅっ・・・」
「気持ちいいか?」
「へんだよぉ。」
グラウのちんちんはまたちょっと大きくなってる。ちゅぷちゅぷと指を動かせば、グラウは前肢で俺の指をいやいやとどかそうとするけど、俺が身体を抑えてるので届くはずもない。
「やぁぁ・・・あぁぁぅっ・・・あぅぅっ・・・」
締めつけがなかなかきつくて、俺はそっと追加のローションをそっととる。
「冷たいぞ。」
「やぁっ!」
そして俺は無理に広げたグラウのアナルに、ローションの容器の先端を当てて、中身をちゅー、と注ぐ。隙間からちょっとだけ見えるグラウの肉壁は綺麗なピンクで、体液がちょっと指に絡みつく。
「うきゃぁっ!つめたいよぉ!」
「だーめ。大人しくしないと。」
ぱたぱたと四肢を振って、お腹に力を入れて暴れるグラウ。とろとろと溢れるローションはちょっとだけしかグラウのナカには入らず、ほとんど蕾の周りに溢れてしまった。
もういいか、と思うと俺はローション容器を床にほっぽり投げて、ちょっと無理にアナルを広げたことを恨めしそうに俺を見るグラウにごめん、と軽く謝ると、また指を奥にず、ず、と進める。
「うきゃ・・・きゃんっ・・・」
グラウはまたぴくぴくと身体を震わせて、俺が指を進めると喘ぐ。もぞもぞと動く黒とグレーの毛並みからは、愛らしさがあふれ出ていた。
「あぁぅ・・・」
くちゅくちゅとローションをナカ全体に広げようとすると、グラウは時折俺を見て、瞳をうるうると潤ませる。
「どした?」
「へん・・・きゃぁんっ!」
もう十分かな、とグラウのセリフの途中に指を一気に引き抜くとグラウは大きく喘ぎ、前肢を股間に当てて涙をこぼした。
「ごめんごめん・・・」
「う~っ・・・」
さっきみたいに恨めしい視線をしたいんだろうけど、グラウはもう元気もなさそうで、ちょっと唸るだけだ。

「さ、何するかわかるよな?」
俺はグラウにそう問いかけながら、下着すら全て脱いでグラウと同じ、一糸まとわぬ姿になり、床からローションの容器を拾い上げ自分のモノに塗りたくると仰向けになってるグラウの寝てるベッドに上った。
「ふぇ・・・」
グラウも俺が何しようとしてるか、俺のデカデカと大きくなったモノを見て、ちょっとだけ理解したみたいだ。
俺はグラウの身体を起こして、また四つん這いにさせると、俺のモノを宛がう。いくら四つん這いになったとはいえ、グラウはまだまだ小さく、俺は膝を折って、グラウの蕾を捉える。
「ぐぅぅっ・・・あぅぅ・・・」
入れる、その一瞬、グラウは言葉にならない圧迫感を示したが、それでも俺のモノの先っちょが入ってしまえば、さっき入れていた俺の指以上に太いモノは少しずつだが、グラウの蕾に呑み込まれていく。
じゅ・・・じゅ・・・
「あぅぅぅ・・・あぅぅん・・・」
ローションとグラウの体液にまみれながら、俺の楔は確実にグラウの蕾のナカを進んでいく。締め付けはとってもきついが、それ以上にとっても熱い。
俺がグラウの下腹部を少し押さえると、何か堅い感触があるのがよくわかった。グラウはというと、自分の身体を進んでくる圧迫感に身体をぷるぷる震わせてはいるものの、痛そうな感じでもなく、ただ喘いで、ちんちんを触るとちょっと立たせてる。
「やぁん!かぃとやめてよぉ!」
ちんちんを触るとグラウは俺に訴える。すっかり甘えん坊になっちゃったグラウ。とっても可愛いんだけど、普段とキャラが違いすぎるぞ・・・これは俺に心を許してくれたってことなのかな、だとしたら、俺は嬉しくないわけがない。
「グラウのなか、とっても温かいよ。」
「やだぁ・・・」
グラウは恥じらうけど、俺のモノはずぶずぶとグラウの蕾に呑み込まれていく。グラウの肉壁はとってもきついんだが、それでも温かさでけなげに俺を受け入れようとしてくれてる。
標準のポチエナとルカリオだったら、体格差は2倍以上ある。グラウには耐えられない行為なのだろうな、と思っているうちに、俺のモノは根元からすっぽり呑み込まれた。
「ぐらう・・・全部入ったぞ。」
「え・・・」
顔をこちらに向けるグラウだけど、ぽろっとこぼれた涙を信じられない、という表情に纏っている。
「大丈夫か?」
「・・・うん。」
ちょっと不安そうなグラウ。俺も、俺のモノも、グラウに惹かれてしまっている。グラウは俺の方を見るのをやめた。
腰を落として、グラウの蕾にちんちん咥えさせてる俺だけど、このままの姿勢だと腰を動かせないことに気付いた。
グラウの肉壁は少しキツいし、このままだとほっといても俺が射精してしまいそうだが、そんなことはもったいない。そこで俺はグラウに抱きつくと、そのままベッドに寝そべった。
「きゃぅうん!」
悲鳴を上げたグラウ。後ろ足をもぞもぞと動かして、俺が今動くのにくっついていた場所、つまり蕾に刺激があったのだ、俺は感じた。
「痛かった?」
首を縦に軽く振るグラウ。文字通り密着した俺は同じような姿勢で寝ているグラウに向けて、そっと腰を動かす。
「あぅぅ・・・はぅぅん・・・」
モノを出し入れすると、グラウは嬌声をあげて、途端に喘ぎだした。ローションとグラウ自身の体液のおかげで、キツくても、滑りが良くなって、俺を興奮させてくる。
俺は腰を曲げて、グラウとの”つながり”が外れないように気を付けてそっと涎で濡れたグラウの脇を抱く。グラウは泣き顔だけど、俺が抱くと、笑顔が咲いた。
「あぅぅん・・・やぁぁ・・・」
更なる快楽を求めて俺が腰を打つと、グラウの蕾の中からじゅぷじゅぷと水音が立つ。
締めつける感触がなんとも気持ちがいい。グラウの身体にしてみれば、異物である俺のモノをなんとかかんとか出したいんだけど、それが却って俺に刺激をくれる。
「あぅぅんっ・・・かぃとぉ・・・」
「どした?気持ちいいか?」
「うん・・・」
恥ずかしそうに言うグラウだけど、俺がちょっとピストンを止め、身体を起こしグラウのモノをみれば、快楽のせいか、さきほどより大きくなっていた。
それに満足した俺は、再び腰を動かしていく。淫猥な水音とともに、俺の快楽も、グラウの悶えも大きくなる。
「きゃぅっ、きゃぅ、きゃぅっ、きゃぅん・・・」
俺がリズムよくピストンすれば、グラウもそれに合わせて激しく喘ぐ。
「かぃとぉ・・・もうだめだよぉ!」
「イっちゃうか?」
「きゃぅぅん!、きゃうん!」
いつしか俺も抑えられないくらいにピストンを速めて、甲高い嬌声を上げる自分の半分もない大きさのグラウを犯し続ける。
グラウは半狂乱に身体を悶えさせ喘ぎ、泣きながら涎を垂らして、もう限界が近いんだな、と言うのを俺に悟らせていた。
「きゃぅぅっ!かぃとぉ!・・・あぅぅん!」
「おぉ・・・俺も・・・もう出すぞ・・・」
グラウは快楽を自分で求めるようにゆっくりとだが、自分で腰を動かし始めた。そして俺ももう限界に近い、とピストンが最高潮に達した時だった。グラウはびくびくと全身を震わし、甲高い嬌声を上げた。
「きゃぅ・・・きゃぅっ、きゃぅっ!きゃぅぅぅぅ!きゃぅぅぅんっ!!きゃぅぅぅぅぅぅぅん!!!きゃぅぅっ!きゃぅぅ!」
グラウは大きな快楽があったことを俺でもわかるように激しく喘いで、白濁を放った。どぴゅどぴゅと床を、シーツを、汚したグラウの白濁を見つつ、俺も快楽の絶頂を迎えた。
「で、でるぞぉ・・・」
ぐちゅぐちゅと淫らな水音が俺の脳に響く中、俺は小さなグラウの蕾にびゅー、びゅーと鈍い感覚を立てて白濁を放った。グラウはその感覚がわかったのか、小刻みに身体を震わせる。
「きゃぅぅ・・・きゃぅ・・・きゃぅぅん・・・」
白濁を出し切るまで、俺はグラウをずいずいと突き続けた。グラウは快楽がよほど大きかったのか、弄ばれて悶えていた身体はぬいぐるみみたいに力が抜けて、俺に突かれるまま揺らされ、荒い呼吸だけで身体を震わせていた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「ぐ・・ぐらう?」
全てを出し切った俺と、もう疲労がピークで動く気力のなさそうなグラウ、けどグラウの表情はどこか悦んでいる。
「かぃと・・・あったかい・・・」
感じたままを正直に言ったグラウだけど、一方の俺はなんだか恥ずい。快楽の余韻が俺から尽きると、グラウの排泄器に突き刺さったままの俺の楔を抜くことにした。
「う・・・あ、ぬ、ぬくぞ・・・」
「・・・ぅん。」
こく、と力なくグラウが頷いた。俺はそっと腰を引いて、じゅぷぷと淫猥な音をたてて自分のモノをグラウの蕾からゆっくり引き抜いた。
「あぅぅ・・・」
グラウは小さく感じると、疲労と呼吸で身体を震わしている。俺はしばらくそんなグラウを抱いて、2,3分ボーっとしていた。

「俺、起きてもいいか?」
一応グラウにお伺いを立てると、うん、と頷いてくれた。
身体を起こすと、それまで横だったグラウは、シーツの自分の白濁がついてる側にぺたっと伏せる姿勢になった。けど、そんなことグラウにはもう気にする余裕など、無いようだ。
グラウの蕾には俺の形が少し残っていて、そこから白濁とローションが混じったものがどろどろとグラウの睾丸を覆い尽くすようにあふれ出ていた。尻尾ももう、振る余力すらない。

「ちょっと休んだら、お風呂入ろうか。」
「うん・・・」
グラウの顔は涎と涙に塗れているが、その笑顔はどこかやさしい。俺はパンツだけ穿くと、動けないグラウの傍に腰掛ける。
「かぃと・・・」
「ん?どした?」
「・・・すき。」
「俺もだ。」
はにかんで、俺に好き、というグラウ。さっきのようにもう戸惑いは見せない。俺はグラウのグレーの毛並みの背中を何度も撫でてあげる。グラウは瞳を細めて嬉しそうにしてくれてた。
「あのさ・・・」
言葉を続けるグラウ、けどその視線は上目遣いで、なんだか言うのを躊躇ってるみたいだ。俺はどれどれと興味を示す態度でグラウに向かう。
「なになに?」
「・・・といれ。」
え?と思ったけど、グラウはプルプル震えて動けそうな気がしない。
「ちょ、ちょと待ち・・・我慢できるか?」
「・・・だめ。」
グラウは力なくふるふると首を横に振った。
うぉーやばい!俺は慌ててグラウを抱っこして診察室のトイレに連れて行くと、俺が抱いたままグラウは、小便器に向けて白濁のまとわりつくすっかり小さくなったちんちんから黄色いおしっこを放った。

「はぁ・・・」
「間に合ってよかった。」
間に合ってよかった、と俺が喋ると、グラウもおしっこが間に合って安堵してるのか、俺に身体をゆだねて、眠そうにむにゃむにゃしている。
「も、風呂入るか。」
グラウがうっつらうっつらして、寝てしまいそうなので、俺はトイレの帰り、そのままグラウと風呂場に向かった。
風呂場でまたすっぽんぽんで俺はまだグラウを抱いている。
「かぃと・・・からだいいなぁ。」
「毛並みか?」
「うん・・・」
なんて会話をしながら、グラウに付いた穢れという穢れ、白濁やら、涎やら、を流す。しばらくすると、グラウは汚されつくした身体から、またグレーと黒の毛並みを誇る、純粋無垢な少年に戻った。
そして水気を十分に拭きとると、俺は着替えを着て、グラウは・・・着替えがない。服も置いてきたままだ。
「グラウ、これ貸してやるよ。」
白の布を数枚グラウに見せると、グラウはちょっと首をかしげた。
「タオルじゃん。」
「他にないの。」
と、綺麗になったグラウに真っ白なタオルを何枚も巻きつけて、俺はまたグラウを抱いて寝室へ向かった。

同じ布団でグラウと俺は向かい合って寝ようとしている。グラウはさっきから何度もふわゎ・・・と大あくびをしている。
グラウの身体の形の布団の膨らみは、やはり俺が犯すには小さすぎたみたいだ。グラウの形は俺の半分以下もない。
「ごめんな?」
「なんで?」
でも、赤い瞳をキラキラと輝かせて、俺を覗くグラウ。
「いや、痛かったし、疲れただろ?」
「ぅーん?わかんない。」
耳を少し寝かせて、嬉しそうに笑むグラウ。それでも純粋無垢なグラウを汚したことに、少し後悔は残る。
「グラウさ・・・」
躊躇いの残る俺の言葉に、グラウはじーっと俺を見る。結構ドキドキしてる、俺。でも言葉を切り出すことにした。
「なに?」
「本当に医者になりたいか?」
俺が本当に聞きたかったこと。グラウは俺に向かって医者になりたいって言ったけど、その本心を掴みかねていた。けど、今なら全て聞ける気がした。
「うん。」
はっきりと俺に言うグラウ。
「おとーさんとおかーさんみたいになりたいから。」
「そっか・・・」
グラウはそう言ってにこっと笑んで、そのままいつしか眠りに落ちていった。大人びていたグラウだったけど、今日だけでなんだか普通の子供に戻ってしまったな。
普通の子供・・・その意味はこの状況では普段とでは少し違う。グラウがマセていたのは、弱い自分を誰にも見せたくなかったからだ。
でも、甘えられる状況も作ってやらないとな。弱い自分を許す環境を。

くぅくぅ、と小さな寝息を立てて、俺の傍で眠るグラウを横目に、俺は考え事をしている。
グラウは俺を許してくれた。グラウの夢の意味も理解できた。それだけで今は十分な気がした。
「医者・・・かぁ。」
俺は、安心した一方、心の中にある思いが、ずっと浮かんでいた。

けど、その思いをかなえるにはちょびっと課題があるかな?




3食パンなので、もう1つ、待ってください。ま、誰も待ってないか。


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Last-modified: 2011-11-11 (金) 00:00:00
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