written by cotton
後書 三日月の詩,
三日月は満月を忘れない。日を経るごとに、光が満ちてゆくように。
満月は三日月を忘れない。その光も、日を経ると欠けてゆくように。
それは、何億年もの間、絶えることなく続いてきた。
自分は、白い毛をもって生まれてくる筈だった。時には運命を憎んだ。
でも、この漆黒の毛も、この夜空と同じ色だと思うと、何故だか誇りに思えてくる。
君と過ごした日々。君を見守った日々。
君と出会った満月の晩。君と語り合った満月の晩。
君の声。君の瞳。君の笑顔。
ー忘れない。支え合ったあの日々をー
The full moon of the jet black, fin.
読んでいただきありがとうございました。