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一匹と一匹の愛を育み運命を変える物語・後編

/一匹と一匹の愛を育み運命を変える物語・後編

あれから三ヶ月、僕らは旅を続けている
リオルも波動弾くらいは使えるようになってきた
そんなある日の事…
「師匠、なんで旅をしてるんですか?いい加減教えてくださいよ」
ぐいぐいとルカリオのパン…もとい、身体を引っ張りながら問いかける
「んーまた今度な」
チェッと軽く舌打ちしながらいじけて、軽くすねを蹴る
少し痛そうな顔をしたルカリオを見て、少し微笑み、また問いかける
「そういえば師匠、何歳?」「はあっ!?」
ルカリオが驚くのも無理はなかった、この三ヶ月間、一緒に過ごしてきたはずなのに「え"っ!そんなのも知らんのか、まぁ教えてなかったし、仕方無いか、3歳だよ」
「流石に…名前は…」
「知りません♪」
呆れるルカリオ、しかし今思えばルカリオもリオルの名を知らなかった
「俺の名前はギアだよ、お前は?」
「僕ですか?僕はルノアールです」
「無駄にかっけぇw」
「僕は一応貴族ですよ?」
「だから言葉使いも良いのか」
「ええ、まぁ」
そんなたわいも無い話をしていると
アッ!という間にひが暮れた
「ひが暮れたな、仕方無い、今日はここにテントを張ろう」
「はい、師匠」
ルカリオ達はいつも通り、テントを張る。
小さいテントと大きいテント
それはもともと、小さいテントに荷物や食料などを入れて大きいテントに寝ていたのだが
ルノアールが仲間に加わったため、今は
大きいテントに荷物とギアが
小さいテントにはルノアールが一人だった
………
あ、ぼーっとしてて食事中の実況忘れてた
たまにはナレーターだって疲れるのさ
まぁそれはおいといて…
「はぁ…お腹いっぱいだ」
「今日はいつになく食べたな、ルノアール」
お腹を膨らませているルノアール
「さて、寝るか」
「あ、はい、師匠!お休みなさい」
二人はテントに入る
すぐに辺りは黒く染まり
静かにホーホー達が鳴く
いつもは、そこで二人が眠りにつき、また朝になるまで
何も起きなかった
今までは平和だった
しかし、今日のギアの様子は少し違ったーー
「ルノアールはもう…寝たかな…」
辺りをキョロキョロと見回し、ゆっくりと立ち上がるギア
「此処三ヶ月…してなかったから、結構…溜まってるな」
そう言うとゆっくりと自分のモノに手を当て少しづつ刺激を与えるルカリオ
「あいつの前じゃ…できないからな…」
少しづつ刺激を与え、徐々にモノは大きくなる
流石に三ヶ月も溜めていたモノは
久しぶりの刺激に耐えられなく、すぐに精を吐き出そうとした
「んぁっ…ティッシュ…駄目だっ…!もう…いく…!」
その時だった
「師匠…」
突然テントが開いた
そこに居たのはルノアールだった
それから二人の間に沈黙が流れた
リオルはまだ子供な為、流石にこの行為の事は知らなかったようだ。
「師匠…何してるんですか?」
その問いに慌てふためくルカリオ
急いでモノを隠すが、顔は真っ赤で今にも火を吹き出しそうだった
それを見るルノアールは何が何だか分からなかったが、また質問を返す
「あの…一緒に寝て良いですか?」
どうやらルノアールは一人が寂しくなり、ギアと一緒に寝たいと思っただけのようだ。
しかしまだイッていないギアは此処にルノアールが寝る事で、自慰の続きが出来ないと考え、少し悩んだ
「…仕方無い、良いぞ」
今思えばまだルノアールはまだ一歳、流石にかわいそうだと思ったギアは一緒に寝る事にしたようだ。
「それじゃあ師匠、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
と二人が眠りの挨拶をした時だった。
ルノアールがギアに思い切りひっついた
突然で吃驚したルカリオはその刺激にモノがまた起きあがった。
「…!やれやれ…雄にくっつかれて勃つとは…」
ルノアールの肩を軽くぽんぽんと叩き、寝ているかどうかを確かめる
ルノアールは静かに寝息をたてて可愛い寝顔で寝ている。
「寝てるな…幸い、両手両足は動けるな…にしてもこいつ…以外と可愛いな…」
自分の発言を聞き、頬を赤らめながら反省するギア
「俺は何を言ってるんだ…それじゃゲイだ…」
自分に突っ込みを入れるギア
その後、また片手でモノをしごく
その行為を初めて暫くしてだった。
「師匠…それは何なんですか?」
なんと、ルノアールはまだ起きていた
この行為を知ろうとした為だろう、流石にもう今度は言い逃れ出来ない
素直にはなすしかないとギアはルノアールに説明をする。
「…という訳だ、汚らしいか?仕方無いんだ、俺も雄なんだ
軽蔑したって良いさ…こんな事をしてたんだからな」
そう言うとルノアールは立ち上がりギアの目の前に座る
「なにをする気だ…?」
「日頃の恩返しです、僕が…気持ち良くしてあげますよ…」
そういうとルノアールはルカリオのモノをしごく
「んはぁっ…駄目…んっ…」
ルノアールは初めての癖に上手かった、いや、ギアが敏感すぎなのかも知れない
ルノアールがモノを擦るたびにギアのモノは大きくなる
刺激を与えられるたびにギアは身体をふるわせる
そしてそれから暫くして…
「イク…ハァッ…ル…ルノアール…手を離せ…」
既にギアは限界だった。
このままイッてはルノアールの身体を汚すと思い
耐えていたルカリオだがもう限界が近づいてきた。
「…」
そう言われても手を離そうとしないルノアール
必死に残っていない力でルノアールを押し退けようとするギア
しかし、日頃の訓練で鍛えた彼は、モノをしごかれふにゃふにゃになったギアになど
彼を押し退けることは不可能だった。
「んっ…出…る…うああっ!」
モノから精を放つギア
一度寸止めにされた彼のモノからは10秒程、精が出続け
ルノアールの顔を真っ白に染めた。
「これが…精液…ちょっと苦いですね」
そういい手についた精液を嘗める
「顔にかけてしまってすまん…」
「なにを言ってるんです、僕が辞めなかったのがいけないのに何故謝るんです」
顔の精液を拭き取るルノアール
「水浴び…してこようか」
「はい…」
二人はテントを開け近くにあった川に向かう
空には太陽が登りかけていた。
「また明日やりましょうね」
「え"っ!」
あの事件(?)から五日、あの日から二人はあの行為を続けている
ルノアールがギアへ
ギアがルノアールに等様々、そんなある日、二人は繁華街の店に入る
それはこの世界が冬に向かっている為に木の実が取れなくなっているからだ。
「ふぅ…騒がしい町だ、しかし、流石世界で一番賑わう町だな」
この町はヤシブシティ
全国の人々が集まり、此処にないものは無いという
「まずは木の実屋で買い物か」
近くにあった木の実屋に入ろうとするギア
「よし…此処に…ガッ…ァグッ!……」
胸を押さえながら地面に倒れ込むルカリオ
「大丈夫ですか!師匠!」
近くに居たルノアールはすぐにギアに駆け寄る
「大丈夫だ…(もう時間は無いのか…)」
すぐに立ち上がり店のドアを開け、中にはいるギア
「師匠!(今…時間って…?)」
二人はそのまま買い物をすました
「腹減ったか?飯行こうか」
ギアはルノアールの手を引き、近くの店にはいった。
「わわっ!引っ張らないでくださいよ!」
二人は中に入り、二人で一つのポケメン(ポケモン界のラーメン)を頼み、ルノアールが食べきれないポケメンを食べた。  
それから暫くしてポケモンを食べ終わったとき、店の端にたったテレビにあるCMが入った。
「さぁ!今週末!ついにポケモンのナンバーワンを決める大会
P-1が行われます!この大会の優勝商品はつい最近見つかったこの一冊の書物!
解読不能なこの本!この世界でこの本を解読できるのはあのホウオウだけ!
番組の取材版は予算の関係でホウオウのところまではたどり着けませんでした!
そこでこんなものあったって無駄なのでこの大会の商品にしてやっかい払いを…
(え?そこまで言うな?あっはい、すいません!
えっ!ちょっ!クビは勘弁してください!はい、余計なこと言いませんから、はい)
はい!それでは大会でお会いしましょう!開催所はヤシブシティ三丁目!」
「なんなんですか?このCM、意味がわから…」
バン!とギアが机を叩く
そして鼻息を荒くしていた。
「ついに…見つけた!これで!すいません!お金は此処に!」
ギアはリオルの腕を掴み、急いで開催所に向かった。
「うわぁぁぁ…師匠、死ぬ!死ぬ!」
ザザザッ!足を止めるギア
「此処か…」
そこは大きなスタジアムがあった
「俺、受付してくる!」
そういうとギアは中に入っていってしまった。
………
「あっ、帰ってきた」
スタジアムの入り口からでてきたギア
「これでエントリーは完了だ、宿に行こう、試合は明日からだそうだ、楽しみだな」
二人は宿に向かい、ベットに倒れ込んだ。
「疲れたな…寝よう」
今日のギアは何処か違っていた、いつものようにルノアールをベットに誘いはしないし
いつもより冷たい
ルノアールは昼間言っていた、『時間が無い』と言う事について聞いてみた。
「師匠…?昼間言っていた時間が無いってどういう事なんですか?」
びくっ!
と身体を震わせながら困惑しているギア
「聞かれてたのか…仕方無い、此処まで共に歩んだ仲間だからな、教えてやるよ」
ギアはベットから起き上がり、ルノアールのベットに乗るギア
「俺には…心臓が二個あるんだ」
その言葉に驚き、ルノアールは問いかける
「なんでです…」「五月蠅い、静かに聞くんだ」
ルノアールの言葉を遮るギア、その目は真剣で、ルノアールも口を閉じた
ギアは話を続ける
「俺は昔、ある研究所で、人間の実験道具にされていた
毎日毎日厳しい訓練を受けた俺…いや俺達はある日、謎のガラスでできた管の中に閉じこめられた
そこからは記憶が無いんだが、気づいたら俺はその研究所の
すべてを壊していた、そして俺は何が何だかわからないし、何をすればよいのかわからなかった
そして何故か片手に持っていた書物を見てみたんだ、それには『ギアの解除方法』とかかれていたが、書物はそこでちぎれていた
だけど、これを身体に入れていると命が無くなるというらしい
だから俺はその書物の原本を探しに旅に出た、ギアと言う名前はその時につけたんだよ
昼のはそろそろ命が無くなりつつある信号って所かな」
唖然とするルノアール
まさか、この人にこんな暗い過去があったなんて
そう思ったルノアールは何もしゃべれなかった、いや、喋りたくなかった。
「そんな顔になるな…俺はお前だからはなしたんだ、気にするなよ」
ギアは軽くルノアールの頭を撫でた。
「はい…師匠、話して頂いて、有り難う御座いました」
そう言ってぺこりとお辞儀するルノアール
「ああ…それじゃ、おやすみ」
そう言ってベットを立つルカリオ
それを止め、ベットに押し倒すルノアール
「なにを…うひゃあ!」
ギアは自分の股にいつもルノアールにしごかれるのとは違う
なにか生暖かい感触を覚え、自分の下半身をみた。
「なっ!」
なんとルノアールがギアのモノを口に含んでいた。 
「辞め…ちょっ…いく…」
「僕だって色々と学んでるんですよ?♪」
「うわあぁっ!」
こうして夜はふけていく…
翌朝
外は賑わっていた、スタジアムに入ろうとする人たちの列で
皆、死にものぐるいでスタジアムに入る
流石、世界一を決める大会、という感じだ。
「さぁ…行くか!」
「はい!」
二人は勢いよく扉を開け、スタジアムに向かった。
ワーワー…‥
スタジアムの控え室にまで聞こえる客席の声
その声は参加者の闘争心を煽る
皆、目に炎を灯し、気合い十分という感じだった。
それはもちろん、ギアも例外ではなかった。
「皆様ー!こんにちはー!私、実況のアナウンサーです!人間の私から見てもとても楽しみな大会ですね
所で先日のCMでは失礼しました!
それはさておき!第一回戦は!
Aコート ルカリオvsピカチュウ
Bコート ゴーリキーvsマニューラ
でーす!」
わぁぁぁ!!
会場が沸き上がる
観客は立ち上がり、目が飛び出る程にスタジアムのを見ていた
「試合…開始!」
その合図に反応して、全員が飛び出す。
ドン!
ザシュッ!
Aコートでは電光石火で素早い動きで近づいたピカチュウが
ルカリオの掌打で吹き飛び、気絶した。
Bコートでは圧倒的な体格差のゴーリキーとマニューラ
しかしマニューラは鋭い爪でゴーリキーを切り裂いた
傷口からは多量の血が流れていた
観客は唖然としていた。
試合が、なんと一分もたたずに終わってしまったから
それから沈黙は長々と続く
「…‥…‥…‥…‥…‥…‥……‥あ…Aコート、ルカリオ選手Bコートマニューラ選手…勝利」
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
会場が割れるような歓声
人々の歓声は続いた
アナウンサーの声は届かず
それは何分も続いた
そして…
「皆さん!落…着い…ください!決勝戦!マニ…ーラvsルカリ…です!」
再びコートに二人が現れる
その瞬間、声が止まる
そして観客はこの戦いを見逃すまいと食い入るように二人を見つめる。
「試合…開始!」
二人が飛び出す
しかし次の瞬間、二人の姿が消える
ヒュッ
風が切れる音が聞こえ、ルカリオは腕から血を流す
「なかなか…やるな」
「いえいえ、貴方こそ」
二人は軽い会話をした後、また動き出す
ヒュ…ン…!爪が空気を切り裂く音が
ガッ!拳が骨に響く音が
会場に響きわたる
ザッ ザッ
二人は地面に降り、話し出す
二人は血塗れで二人の肋骨は折れているようだった
「そろそろ限界かな…」
「ええ…」
二人は息を切らしながら話す、二人とも、顔は疲かれきっていた。
「次は…自信の最強の決め技で決めようか」
「良いでしょう…」
二人は息を整え、敵を睨み付け、自らの掌に力を込める
「…冷凍パンチ」「…波動掌」
マニューラは自らの手に冷気を集める
ギアは波動を掌に集め、氣を練り、それを具現化し、それを拳全体に纏わせる
「これが俺の決め技だ…行くぞ!」
二人は走り出し、勢いをつけて相手に向かう



ドシュッ
二人はすれ違い、そのまま動かなかった


「負け…か…」
「良い戦いでした、また、戦いたい物ですね…

次は…勝ち…ますよ…」
ドサッと音を立てて倒れ込むマニューラ
あのすれ違いざまにギアの一撃は腹に当たり、マニューラの攻撃はギアの頬をかすめた。
客席からは声は聞こえなかった、ただ、静かに拍手が聞こえてきた。
「この戦い、ルカリオ選手の勝利!」
観客の拍手はより一層大きくなり、会場全体を包んだ。
それから少しして、優勝式が始まった。
開催者の長ったらしい挨拶の後に、商品が授与された。
それからギアは皆の人気者になり、町で買い物をした後、皆に惜しまれながらすぐに町を去った。
「今回の大会、つらかったな、あいつの強さは他とは段違いだったしな」
笑いながら話すルカリオ
しかしルノアールには少し疑問が浮き上がる
「師匠?何故あんなに傷だらけでしかも肋骨が折れてたのに…大丈夫なんですか?」
「ふっ…波動の力は偉大なり…とっくに治ったよ」
胸をドンと叩いて力説するギア
「凄いですね…にしても、ホウオウが何処に居るかわかるんですか?」
首を傾げながらギアに問うルノアール
「ああ…俺はヒイク山だと思ってる、いやヒイク山に居る!」
「へぇ…まぁ信じますよ」
と二人が話しながら歩いているとあっという間にヒイク山にたどり着く
「うわぁっ!高っ!こんな所登れませんよ!」
「目を瞑って俺と手を繋げ」「?はい…」
ギアの言う通りにするルノアール
そしてギアが歩き出す
「うっ…!?」
ルノアールは不思議な感覚に包まれる
母親の胎内に居るような安心感と、針山地獄に吊るされているような感覚
それが同時に襲ってくる
「目を開けても良いぞ」
その言葉を聞いてルノアールは目を開ける
「ここは…?」
視界に広がったのは低い山
先程見た高い高い山は無かった。
「これは…?」
「あれは誰かが作り出した幻想、夢、心を無にしなければ見破ることすら出来ない
あのテレビの奴等は金に目が眩んでこの山が高く見えた
そしてこんな高い山は登れなかったってわけだな」
ギアの鋭い洞察力
やはりP-1に輝いただけある、という感じだ
「へぇ~」
「とにかく、今夜はもう遅いな、寝よう」
二人はさっそくテントを貼り、眠りにつこうとしていた。
「師匠?」
「…なんだ?」
ごそごそと起き上がり、ギアに話しかけるルノアール
「SMって知ってます?」
吹き出すギア
ギアはそんな物を何処で知った!と聞こうとしたが、口に猿ぐつわをはめられ、縄で縛られた。
「いやー前、町でSMショップってのがあって、僕はS師匠はM役を♪」
「辞め…」
「大丈夫!そんなキツイ道具は買ってなくて、これとこれだけ」
「その太いバイブとスライム!?辞め…ひぃぃぃ!」
「~~ー!」
「~~~ーー♪」
「ーーー!(意外と気持ち良い…)」
「!ーー!~~?(あー楽し)」
「~~ー~!?」
「~?」
その晩、俺は奴に酷い目にあわされた、気持ち良かったけど
翌朝
ルノアールは流石に反省していたようだ
ギアと目を会わせようとしなかった 
が、ギアはルノアールを許し、何故あんな事をしたか聞いてみた。
するとルノアールはそのショップで買った媚薬(興奮剤?)のせいで自分を押さえることが出来なかった
という事だったらしい
「そうか…そんな事より、あと少しで頂上だ、走るぞ」
ダッと勢いをつけて走り出すギア
背中にルノアールを背負って
「ついたぞ」
そこは山の頂上、しかし、見渡す限り、そこには誰も居なかった。
「居ない!?そんな?無駄足?」
「安心しろ…大きな気が近づいてきてる…そしてそれは神聖な物…つまり、ホウオウのも…ぐぅっ…!が…はっ…!」
ルカリオはまた倒れ込む
しかも次は血がプラスされていた。
そしてそこに光が差し込む、そして空からは大きなポケモンが舞い降りた。
「来ましたか…ようこそ、ギア、ルノアール」
「何故僕たちの名前を!?」
「私は神です、名前くらいはわかりますよ、貴方に名前を捧げたのも私、神の仕事ですからね」
すべてお見通し、そんな神を見て、ルノアールはもう言葉を発せなかった。
それは驚きではなく、尊敬から
今自分の前に居るのは、本物の神
そんな事を思っていたルノアール
「そんな事は良いから…早くこれを解読してくれ」
二人の間にはいるギア
先程の発作は治まったようだ。
そしてホウオウに古文書を渡すギア
「頼む…」
「わかりました、今、読み上げますよ」
「やった……これで解除方法がわかれば師匠は…助かる!」
ルノアールは心から喜んでいた。
しかし、この場にいた三人はまだわかっていなかった。
このあとに起きる事が
どんなに悲惨で
どんなにむごいことかを…



ホウオウは文を読み上げる
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~だそうだ」
「全くわからない…」
貴族のルノアールといえど、古代語は流石にわからないようだった。
「要約してくれないか?」
「本当に良いのですか?この内容は、貴方にとってはとても辛いものです」
「それでも良い、話すんだ」
「それは…最も親しい仲間を殺し、その血を飲み干すこと」
「!?」「!?」
その場が凍り付く
もちろんギアの最も親しい仲間…それはルノアールだった。
「その機械は罪悪感や悲しみ等、負の要素を受けることによって破壊される
それを満たせる行為が…仲間を殺す事
貴方は…どうするのですか?」
二人は慌てた
顔を見合わせてみるがルノアールの顔はおびえ、ギアの顔は困惑していた。
そしてギアが出した答えは…
「一日待ってくれ…」
「良いでしょう、しかし私は神です、余り時間は取れません、明日までですよ、また明日の昼に此処でそれでは」
そう言ってホウオウは飛び去った
いつの間にか辺りは暗くなっていたので、二人はそこにテントを張った。
そして夜…
「大変な事になりましたね…」
ルノアールの顔は暗く、まだ少し驚いているようだった。
「ああ…」
ギアも迷っていた
こんなに良い奴を、ギアは殺したくなかった、それにルノアールはまだ子供、かわいそう過ぎると思う
それでも時々ギアは
たかが他人、殺してしまっても…と思ってしまっている。
そんな時にルノアールは話しかける
「師匠…明日、ぼくを殺してください」
突然だった、先程までの悲しみに暮れた顔は消え去り
覚悟を決めた顔になっていた
ギアは自分を恥じた
こんな子供なのに、俺を思い、命を捧げても良いと思ってたことを
「ただし…一つして頂きたいことが」
「なんだ…?」
「僕に…挿入て…ください」
これまた突然だった
突然、ギアに挿入を求めるルノアール
「僕は…師匠が大好きです…だから最後に、ふたりの記憶を残したいんです。」
「(最後だなんて…言うなよ…)
わかった」
そう言うとギアはルノアールの後ろに回った。
「まずはほぐしてから…」
「待ってください!…直接…来てください…」
「…わかった、おまえの言うとおりにするよ、痛いけど…良いのか?」
静かにこくりと頷くルノアール
それを承諾し、少しずつモノを挿入る
ジュプ…
「…ッ!…」
少しずつ、モノが、ルノアールに入っていく
少ししてギアは一気に一番奥までモノを押し込む
「ふぁっ!」
そしてピストン運動を始めるギア
ジュプッ…ジュプッ…
「ンッ!ハァ…!ン…ア…」ギアが動かす度に、ルノアールは、小さく声をあげる
「でる…クッ…ウ…アアッ!」
勢いよく放たれる精液
ギアはすべてを出し切った後、モノを抜く
ルノアールの菊門からは多量の精液が流れ出す。
二人は息があがっていたが、少しすると息は正常になった。
そしてギアはルノアールに話しかける。
「なぁ…ルノアール、怖くないのか?俺の為に死ぬだなんて…」
「もちろん少しは怖いかったですよ、でも師匠のためですから、怖さなんか、全然気にならないです。」
「ルノアール…」
ギアはルノアールを抱きしめながら
二人眠りについた


二人は疲れていたため、昼頃に起きた
ついに…その時がやって来た…という訳だ…


空からまた、ホウオウが舞い降りる
「…結論はでましたか?」
二人は顔を見合わせた。
ルノアールの顔にもう迷いはなかった。
そしてギアはホウオウに話しかける。
「俺はルノアールは殺さない!」
その言葉を聞いたルノアールはギアにせめよる。
「なにを言ってるんですか!このままじゃ…師匠は死んじゃうんですよ!?」
「俺にはおまえを殺してなど生きていけない、そんな重い罪を背負ったままじゃ、俺の心が潰れて
使い物にならなくなるんだよ」
ギアは優しくルノアールを抱きしめた。
そして…
「ガハッ!」
ギアに発作が起きた
それはいつもより激しかった。
「師匠!」
ルノアールは抱きしめられた腕の力が少しずつ弱くなるのを感じた。
「師匠…いやだ!いやだ!師匠!死なないで!」
そう呼びかけるがギアは少しずつ弱っていき、ついには地面に倒れた。






しかし、発作は止まった。
ギアはまだ生きている。
「まだ…生きてたか…でも…次はだめかな…」
「師匠…僕は貴方と出会った時、貴方に助けられて、本当にうれしかった
この人の為に力になりたいと思った
家の修行なんて嘘でただ家出をしただけだった
なのに貴方は僕を疑わなかった!
貴方を助けたいのに!
何も出来ないなんて!
イヤなんだ!
だから僕を殺してください!
お願いですから!師匠!」
それでもギアはルノアールの頭を軽く撫でるだけだった。
「強く…なれよ…俺の事なんか…早く忘れて…」
「忘れることなんか出来ないよ!」
「どきなさい」
ホウオウが二人に割ってはいる
「…とても良い物を見せていただきました
ギア、私は貴方がこのルノアールを殺していたら、貴方を軽蔑していた
だが貴方はしなかった
だから私は貴方に尊敬の意を込めて
貴方を『転生』します」
「転生…?」
「転生とは、その者の姿や記憶をそのままにし、またこの世に誕生させる
いわば、生まれ変わりです。」
「そんな事が出来るんでしか!やった…早く!してあげてください!」
「はい…(久しぶりに馬鹿な事をやるな…またディアルガに怒られますね…ふふっ)
最後にギア、生まれ変わって、なにか望むことはありますか?」
「生まれ変わったら………になりたい…」
こくりとうなずき、ホウオウが羽を一枚抜き取り、ギアの懐に置くと、その羽は胸に溶けていった。
「聖なる炎」
その炎はギアを包んだ
そして炎が消えた後、そこには光る、玉のような物が
「これが魂…これを…」
その光る玉はどこかへ飛んでいった。
「これで転生完了です」
そういうとホウオウは空に飛んでいった。
「有り難う御座いました!」
ルノアールは飛び去ろうとしていたホウオウに挨拶をした、感謝とお詫びの意味がこもった、挨拶を
「それじゃ、最後のプレゼント、後ろを向いて」
「えっ?」
そこは、ルノアールの家だった、家からは二人のルカリオが出てきた。
どうやらルノアールの父と母のようだ。
二人の愛をはぐくみ、死の運命を変える冒険は終わった。


あれから三年
ルノアールは四歳になった、あの後、ルノアールは皆にすごく怒られた。
ルノアールが家出した理由は自分が両親に愛されてないから
という理由だったが、家族の流す涙、そして今回の旅で、きずいた
愛されてないわけがない、すべての命は全て平等に愛されていると
そんな新しい事を理解できた良い旅だった。
「…ノ!ルノ!聞いてる!?」
僕の隣には一人のルカリオが居る
このルカリオの名前はギア
女の子にはちょっと似合わない名前だけど僕は結構好きだ。
なんてったって、愛する人の名前だからね。
このギアは僕の家と親交の深い、貴族の家に生まれた女の子
そして僕が二歳、ギアが一歳の時に出会って分かった、この子は、絶対彼だって
あ、女の子に彼って使っちゃまずいか、いくら前世でもね。
「いよいよ明後日だね、結構式」
「うん」
「初めて会ったときはこんな事になるとは思わなかったよね、私が女になることもね」「…うん」
くそ…ホウオウめ、嘘ついたな?
姿をそのままにって言ってたのに…
凄く可愛くなってるじゃないか
「うんうんって人の話し聞いてる!?」
「き…聞いてるよ!ごめん昔の事思い出してて!」
一歳年下にこんなになって…絶対尻に敷かれるな
「ねぇ…ルノは本当に私の事好きなの?」
…馬鹿なこと聞くなぁ…
「そんなの…答えは前世から決まってるじゃないか」
少し決めすぎたか、恥ずかしいな…
「私も…大好きだよ!」
うわっ!急に押し倒すなよ!
「ルノ…」
僕たちは軽くキスをした
「それじゃあそろそろ帰ろ!式の手伝いもしようよ!」
「ああ…そうだね」
僕たちは家に向かった…仲良く手を繋ぎながら

~Fin~


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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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