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リトルハート 一章 濡れ衣

/リトルハート 一章 濡れ衣

石灰猫 ?

真っ暗な道を歩く。上を見上げても月と星はほとんど見えない。木の枝と葉が暗い空に重なる。
ついさっきまでは僅かながら、月と星の光が道を照らしてくれていたけれど
好き放題に枝を伸ばし葉を付けた木々が鬱蒼と生い茂る森では、その僅かな光すら冴え遮られてしまう。
太陽の光の様な世界の端の端まで照らし尽くす眩しい光に比べると、それはあまりにも頼りない。
暗い場所でもよく見える目を持っていも、うっかりすると木の根っこに(つまず)いて転んでしまう。

僕が小さいとき、急いで家に帰ろうとして何回転んだだろうか。転ぶ度に顔面を強打してたよう気がするけど。
……なんて余計な考え事をしているとまた躓きそうだ。

「うわっ」

不意に前脚に不可抗力がかかる。一体何事……

「お……と、ととと!イダっ!」

視線を下に落として何が起こったのかを理解する前に体が前のめりになり、前脚が自由を失い、体が崩れ落ちた。
四足歩行のポケモンが前のめりになって転んだとき、大抵の場合その体勢のせいで顔面か顎を打つ事になる。

今回は見事に顔面を打った。

「いったたた……。もう!」

痛む顔面を持ち上げて、謎の不可抗力が発生した場所を見てみると
地下から露出した小さい木の根っこが憎たらしい顔を覗かせていた。なんだか間が悪すぎるような気がする。
質の悪い根っこめ。

僕は立ち上がると顔面についた土を前脚で拭った。
流石に二度も躓くなんて事はしたくないから、とりあえず考え事をやめて足元に意識を集中する事にする。
頭の中を空にしようとすると頭の中のイメージが薄れ、擦れ、消えていく。


そして、よく目を凝らして前方を見てみると、遠くに大きな黒い影が二つ。

「ん?」

影?こんな時間にこの道を通るのは自分ぐらいだと思っていた。
遠い上に暗いので何の種族なのかは分からないけど、恐らく村のポケモンなんだろう。

自分は森の中に家があるからこの道が一番近いのだけど、
村の大半のポケモンが住む集落に行くなら、他の道を通った方が安全で近い。

……となるとあの影は恐らく森に住んでいるポケモンなんだろう。
だけど、あんなに大きなポケモンいたっけ?

二つの影は道を外れて、伸びている草木を押し倒しながら奥に進み始めた。
普通は道沿いに家が建てられている筈だけど、あのポケモンの家はあの方向にあるのだろうか。

少しだけ疑問に思ったけど、早く家に帰りたい願望に打ち消された。
別に自分以外の誰かがこの道を歩いていようと、珍しいだけで何も不思議じゃない。


僕の家まではもう少しある。早く家に帰って寝たいから、少し急ごう。
無論、絶対に絶対に躓かないように。





さっき影を見た場所までやってきて僕の歩みは止まり、視線はずっと足元に注がれていた。

別に木の根っこが気になる訳じゃない。
視線の先にあるのは僕の頭ぐらいもある大きめの本だった。

表紙には何も描かれておらず真っ白だった。
そんな質素な本なのだけれど、どういう訳か不思議な高級感が漂っていた。

本に穴が開くほど見つめていても特に何かがある訳じゃない。

一体何の本なのか気になり、落ちている本の表紙を一枚(めく)った。
そして表紙の裏にでかでかと書かれた文字を見て僕は驚嘆した。

「ギ、ギルド員証明書?なんでこんな物が此処に?」

そして同時に困惑した。一体全体なんでギルド員証明書なんかが此処に落ちているのか。

ギルドと言えば、世の中の秩序を守る正義の機関として知られているあのギルド以外に無いだろう。
この小さい村にギルドの基地なんかは存在しないけれど、都会まで行けば町に一つ必ずと言って良いほどギルドの基地があるらしい。価値は皆無かもしれないけど、この村のど真ん中にドンと基地を建てる事も造作のない事だろう。
何処にでも基地を建てられると言う事は力のある機関という事だ。

まさかそのギルドの証明書を触れる日が来るなんて思っても見なかった。
田舎の喫茶店で従業員なんてやってる僕にはあまりにもかけ離れた存在だからだ。

そう言えば、そのギルドに憧れてる小さい子も何人かいたっけ。

いけない事だとは分かっているけど、一生にそう何度も無い機会だし。
そう思ってもう一枚紙を捲ってみた。

「えーと、アルバート・ジェイ?」

現れたのは、大きな体を持つ炎ポケモン、バクフーンの写真と彼の名前らしき物だった。
その写真をまじまじと見つめてからやっとこさ僕は気づいた。

「そっか。さっき見た影はこのポケモンか」

恐らくさっき見た大きな二つの影のうちのどちらかがこのバクフーン、アルバートなのだろう。
写真を見るまで気づかなかった自分の鈍さに少し腹がたった。
ギルドの証明書を落としたとなれば大変だろう。早くこの本を彼に届けないと。


確かさっき、彼らはこの辺りから道を外れて進み始めたはずだ。
少し辺りを見回してみると彼らが倒したであろう背の高い草を発見した。

どうやら此処から道を外れ──

「あれ?」

妙な事に気がついた。

「この方向に行ったら……集落に出るだけじゃないかな?」

村の中に生い茂るこの森の西側は確か集落に面していた筈。
という事は、道が無かろうとこの方向へ進めば集落に行けるという事だ。でも妙なのはそこじゃない。

どうしてわざわざこんな道を進む必要があるのかな?
集落に行きたいなら普通はこんな道を通らない筈なのに。
村にはじめてやって来たポケモンなら、この道を知っている訳が無いし
森の西側が集落に面しているなんて知らない筈だ。

間違えて道を外したなら分かるけど、さっきの影は明らかに故意にこの道に進んだ。
大体、こんなに草木が生えている上に誰かが踏み込んだ形跡も無い場所を道と間違える訳が無い。


僕はチラリとギルド員証明書を見た。
なんだかよく分からないけど、僕はこれを届けてあげないと。
不自然だけど、ギルドのポケモンなんだし多分何か理由があってこっちへ進んだんだろう。


僕は六つの尻尾で証明書を掴むと彼等が入って行った方向に歩き始めた。



僕よりも背丈の高い草や、幹の細い木などが生えていたけれど
体の大きいバクフーンが先にこの道を通ったせいだろう。多くのそれは薙ぎ倒されていたり、折れかかったりしていた。
道を通りやすくなったのは有難いけれど、自然にあまり配慮せずに進んで行ったのには感心できない。

まぁ、あの巨体を持って草木を倒さないように……というのには無理があるかもしれないけど。
普通に集落への道を通ってくれればいいのにどうしてわざわざこんな場所を通るんだろう。


目の前に小さな茂みがある。背の高い草が群れを成して出来ているようだが、そのせいで前が見えない。
バクフーンならこんな茂み程度、倒さずとも楽に越えられるのだろう。茂みの背の高い草は倒れてもいないし折れかかっている気配もない。

どうせだったら此処も倒して進んでくれればいいのに。
そんな事を考えながら草を掻き分けて前に進んで行く。ただ、この草は……!根元が、どうにも、硬くて、なかなか……っ!

「うぐ……!何か理由でもあってこんな──。あっ」

独り言を呟きかけたその時、茂みを抜け、急に視界が開けた。茂みから顔だけがぬけてしまった。

目の前に見えるのは集落に建てられた木造の民家の裏側と……

「バクフーンとハッサム?」

よかった、見つかった。
バクフーンと言う事はきっとアルバートさんだろう。もう片方のポケモンはハッサムだったみたいだ。
彼等は木造の民家の裏で何かを話していた。その中に重みのある低いトーンで発せられる笑い声も聞こえた。

僕は茂みの中から体を早く出そうと背の高い草を掴んで前へ進み、そのまま走り出そうとした。
早くこの証明書を届けないと。

「わっ!」

それが仇になった。急ぐあまり、足元に生えた草が足に絡まりそのまま倒れてしまった。
その衝撃で、尻尾で抱えていたギルド員証明書が吹っ飛んでしまい、茂みの方へ落ちてしまった。












急いで拾おうと立ち上がり、体勢を立て直して後ろを向いたその時だった。

突如、何かが噴出する大きな音が響いた。もう一度振り向いてみると、バクフーンの背中から大火力の炎が噴出していた。もの凄い火力で燃え盛っている。



───数秒後、信じられない事が目の前で起こった。

バクフーンの口から発せられる巨大な

炎。

今起こった事態を把握するのに数秒の時間が掛かった。

ギルド員のバクフーンが、民家に向かって火炎を放ったのだ。
灼熱の巨大な炎はゆっくりと侵食するまでもなく、一瞬にして民家全体炎に包んだ。




夜が持つ漆黒の闇と木々が持つ深緑。
そして、それ等を包み込むのはあまりにも色の相性が悪い(だいだい)
それは今日の夕暮れ時のような美しい橙色ではなくて、そこにある物を真っ黒の炭になるまで焼き尽くす、炎の色。

僕は唖然とした。

目の前の集落の一家が、赤々と燃え盛る紅蓮の炎に───。
その熱を持った巨大な赤の光源が僕の姿を照らしていた。光を反射している僕の目は橙色に(きらめ)いている。



家同士が密集しているこの集落で火災なんか起こったら。
ふと我に返りその事に気づく。そうしたら、集落は壊滅してしまう。



火を消す術を持たない自分に出来るのは、あのバクフーン達の下へ急ぐ事だけだった。
何故こんな事をするのか全く理解できない。このままじゃこの集落は……考えたくも無い!

音で僕の存在に気づいた彼等がこちらに振り向いた。

「ん?子供か?見られちまったな、アルバート」
「子供ったってそんなにガキじゃないだろう」

彼等がそう言うのと同時に僕はバクフーンの足の毛皮を正面から掴んだ。

「どうして!?どうしてこんな事をするんですか!?貴方達はギルドのポケモンでしょう!なんでこんな事をするんです!家が密集したこの集落に火なんて放ったら、燃えt───っ!ぐぇ……!」

ドスッと、鈍い音が鳴った。
足の毛皮を掴んでいた自分はバクフーンに蹴り飛ばされ、宙に舞った。下腹部に鈍い痛みを感たのと同時に僕の体は地面に落下し、うつ伏せの状態で叩きつけられた。

「ぐあ……う……は……」

上手く呼吸をする事が出来ない。意気がつっかえる。苦しい。

「その先は言わなくても分かる、ぼっちゃん。俺達はそのためにやってるんだぜ」


バクフーン、アルバートは一撃で地面にひれ伏した僕を嘲笑った。
そんな馬鹿な。なんでギルドの団員がこんな事を。痛みで朦朧とする頭で必死に考えた。
ギルドは世の中の秩序を守る為にある筈なのに。なのに、ギルド員が集落を焼こうとする? どうして?
笑うアルバートに気を取られている間に、背後にハッサムが接近していた。



ハッサムの気配に気づいて首を動かし背後を見ると、ハッサムがニヤリと笑った。
ドスンと言う音と共にハッサムの足が僕の体を踏みつける。痛みがある訳ではないけど動く事ができない。


「ヘヘ、お前が思ってるほどギルドってのは綺麗なもんじゃないのさ。少し眠ってて貰うぜ」

耳元で意味深な言葉を囁かれた。
ギルドが綺麗な物じゃない?どう言う事? ギルドは正義の為にあるんじゃないの?

その答えが出る前に、首の辺りにハッサムの鋏が叩きつけられた。

痛いのか痛くないのか良く分からなかったけど強い衝撃が走ったのは分かった。
体が動かない。視界が次第に黒色に包まれていく。


どうして?

なんで、こんな事をするの?


僕の村が。集落の人達が。


どうし……。








夢を見ながら心地良く眠っていた俺は、頭痛とだるさと眠気の三大不快感が伴う現実に引きずり戻された。
やけに外が騒々しい。今日は朝から無駄に活気があるんだな。
こんな小さな村が活気付くのは大歓迎なんだが、俺の眠りを妨げるのだけはやめてくれ。俺は寝起きが悪いんだ。
瞼を開きたくない。俺は眠いんだ、寝させてくれ。

再び安らかな夢の世界に戻りたい。一刻も早くだ。
この重たい瞼さえ開かなければ、頭痛もだるさも眠気も次第に薄れていく。
そしてもう一度、色とりどりの木の実が並べられたテーブルの前へ行くんだ。

森の住民達の騒々しさが原因で起きてしまったとは言え、気にしなきゃどうと言うことはない。
そう、気にしな──

「きゃああああああ!!」

予想だにしなかったボリュームの叫び声が聞こえた。ちくしょう。うるせぇ。
あまりの五月蝿さに、深い眠りの中に潜り込みかけた俺の意識は完全に覚醒して、再び夢を見る事が限りなく困難な状況になってしまった。
あの声は確か森の外れに住んでる雌のライチュウの声だ。くそ、後で文句言ってやる。

こうなっては何時までも寝床でまどろんでいる事はできない。


俺は顔をしかめて溜息を付きながら目を開けた。

真っ黒に塗り潰された視界の中にゆっくりと朝の日差しが入り込んで───



……こない?


目を完全に開ききっても朝の眩しい光がこの目に入ってくる事はなかった。
まだ……夜なのか?
まだ夜ならどうしてこんなに騒がしいんだよ。
ひっきりなしに続く小さい子供の喚き声、雌の甲高い悲鳴。

原因を探るためにベッドの横の窓から外の様子を伺おうとした瞬間、俺は妙な事に気が付いた。


「あ……?なんだこりゃ?」

赤い光。
いつも光のない夜で、真っ暗になってる筈の俺の家の中に、僅かに赤い光が入り込んでいる。この窓から。

窓越しに村の外を見てみると、森の住民達が一点を見つめて呆然と立ち尽くしているのが見えた。
住民達は赤い光に照らし出されていて、住民達一匹一匹の後ろに巨大で細長い影が出現していた。


一体何の騒ぎなんだ。

何となく事の重大さを理解したような気がして、俺はベッドから飛び降りた。
寝相が悪いせいで毛に寝癖がつき逆立ってしまっていたが、それは気にしなかった。

玄関へと向かい、建てつけの悪い朽ちたドアを押して開ける。
ギシッとドアが軋むのと同時に、家の中に外の空気が流れ込んできた。


ひんやりと涼しい空気ではなく少しだけ暖かい空気だった。

外に出ると家の正面に日頃から村の住民に親しまれている村長のグランブルの姿が目に留まった。
木々に囲まれた場所を好んで村長でありながら森に住んでいる彼もまた、他の住民と同じように立ち尽くしていた。

俺は村長の所まで駆け寄った。


「なあ村長さん。こりゃいったい何の騒ぎなんだ?どうしてこんな真夜中に皆して外に出てるんだよ」

村長は変わらずに一点を見つめているだけで、何も答えなかった。
どうやら俺の話が耳に入っていないようだった。

「村長さん?」

俺は困惑してもう一度聞き返した。
こちらに目を向ける事もせず、村長はうわ言のように呟いた。



村長が発した言葉が信じられなかった。



「集落が燃えている」
「は?」


他のポケモンにとってはどうなのか知らないが、俺にとってはあまりにも現実味の無い言葉だった。
つい冗談なんだろうと思ってしまって俺は笑いながら言葉を返した。

「集落が燃えてるだなんてそんな──」

そう言いながら俺は住民達みんなが見ている方向を向いた。
まさか集落が燃えているだなんて冗談にしか思えなくて。









「……まさか……。」

その赤々と燃え盛っている現場を見ても、信じる事ができなくて。
その方向を向いたコリンクである俺の顔は赤く照らし出された。

集落が燃えているだなんて。

俺は思わず言葉を失った。「まさか」の続きの言葉が出てこない。

冗談でもなんでもなかった。燃えている、燃えているんだ。集落が。
森の木々に阻まれて隅々まで目視する事ができないが、集落の方から火と煙が立ち昇っているのはすぐに分かった。

一面を照らしていた赤い光の正体はこれだったのか。
唐突な出来事に思考回路がストップして、俺も皆と同じように呆然と立ち尽くした。



どうしたらいい?一体俺はどうしたらいいんだ。



結局その答えは一つしか見つからなかった。
俺は他の住民と同じように立ち尽くしているだけでは終わらなかった。
俺は思いっきり息を吸って、叫んだ。

「おい、お前ら!何突っ立ってんだよ!早く火を消しに行くぞ!このままじゃ被害が広がっちまう!」

住民達の騒々しさに負けないぐらい大きな声は、森の中に木霊した、
筈なんだが住民達は相変わらず騒々しく、パニックになっている奴もいる。
誰も俺の声に気づいていなかった。隣にいる村長すら。

胸底からイライラがこみ上げてきた。

俺は思わず村長に向かって大声で罵声を浴びせた。

「あんた村長だろ!?何ぼーっとしてんだって!しっかりしろよ!」

村長という目上の者に対しての言葉としてはかなり汚かったが、言った後に後悔することは無かった。
大声を近くで張り上げられた村長の体が一瞬震えた。村長はあたふたと周りを見回して今の状況を確認している。

どうやら我を取り戻したらしい。

「す、すまん。私とした事が……。」
「謝んなくてもいいから、さっさと皆に指示を出してくれよ。あの火を消さないと!」

そう言って俺は後ろを振り返った。
そこには未だに慌てふためいている住民達がいた。皆がパニックになっている。

その様子を見て、俺の胸に沸いてきたイライラは頂点へと上り詰めた。


「てめえら、少し、……黙りやがれえええぇぇ!」

考える前にもう叫んでいた。今の自分に出せる最大の音量で。
きっと住民達は俺の事をハイパーボイスを使えるコリンクだと思ったことだろう。

一気に森の中が静まり返り、その場にいた全員の視線がこちらに向けられた。
小さい子供も、若い一組の夫婦も、年をとった爺婆も、全員。

「すまんな、ランド。」

礼なんかどうでも良いからさっさと住民に指示を出してくれ。俺は目でそう訴えた。
アイコンタクトをしなくとも村長も俺の言いたい事は分かっていただろう。

村長は厳かな表情をして、静まり返った住民達に向かって言った。

「まずは落ち着くのだ。いいか?あの火を消さなければ被害が更に広がってしまう。全員で協力して、集落以外の場所に燃え移る前に火を消し止めなければいけない」

村長の話を聞いて住民達も我に帰り始めた。多くのポケモンが近くの者と顔を見合わせて、落ち着きを取り戻している。




「もしかしたら家の中に取り残されているポケモンもいるかもしれん。手遅れになる前に助け出さなければならん。事は一刻を争うのだ。よいか?まず今この場にいる水ポケモンはすぐに集落に向かって……」


その後村長は、俺の弱い頭では考えられない事を次々と考えて、住民に指示していった。
水ポケモンは集落に急行してすぐに消火活動をすること。火に強いポケモンはまだ強く燃えていない民家の中に進入して誰かが取り残されていないか見回ること。
力の強いポケモンは近くの湖から水を汲んで来て消化活動の手助けをこと、その他諸々だ。

俺は水タイプじゃないし火にも強くないし大して力も無かったから、集落に住む住民達を集める役を買って出た。

皆が急いで集落へと向かう中で、親友のシアの姿を少し探していたんだが、結局見つからなかった。
あいつが騒ぎに気づいていたなら、優しいあいつの事だ。
燃えている民家に入って取り残されたポケモンがいないか確認しているか、傷を負ったポケモンの救護でもしているかなんだろう。





誤字脱字等、見つけ次第修正します

シアの友人のコリンク、ランドが登場。なんだか書いているうちに口の悪いキャラになってしまった。

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 早速読ませて頂きました。確かに急展開ですね。しかし何故ギルドのポケモンが民家に放火を!?・・・続きが気になります。 -- ポケルス ? 2009-08-21 (金) 01:28:49
  • あんなのもショックを受けてしまい、どうすればいいのか!?
    いきなりそんな序章で始まって、ハラハラドキドキ。
    それに文章力がとてもお上手ですね。羨ましいくらいです。
    続きを楽しみにしています。
    どうなる!ロコンのシア君!! -- 緋ノ丸 2009-08-21 (金) 09:16:28
  • ポケルスさん>序盤は何度も急展開してカオスな事になりそうです。
           一章の内にもう何回か急展開する予定です……w
           


    緋ノ丸さん>文章力が上手なんて言われると嬉しいです。
          それで調子に乗って変な表現連発しそうで怖いです。
          ご期待に沿えるよう、出来る限り頑張って執筆します! -- 石灰猫 ? 2009-08-21 (金) 23:58:36
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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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