作者:朱烏
CAUTION!!
この小説には強姦・寝取られ(NTR)・媚薬(クスリ)・腹ボコ・洗脳などの描写があります。苦手な人はブラウザバックしましょう。
またこの小説には18禁の挿絵があります。
「一週間後には戻るよ。風邪引かないようにな、マグ」
「……行ってらっしゃい」
森の集落の外れでのやりとりだった。私は努めていつも通りに振る舞ったが、バク君は私の気持ちが暗いことに一切気づくこともなく出立した。
私と同じ種族系統であるバク君は、半年前に最終進化したのと同時に私に交際を申し込んできた。かねてからお互いに気持ちを寄せていた私たちは、それを機に付き合い始めた。
どちらも交際経験は持ち合わせていなかったので、まだ子供同士の恋愛ごっこのほうがマシだろうと思われるほどにはぎこちない恋愛だった。
しかし、バク君の一挙手一投足に愛しみを覚える私と、私のやることすべてが愛おしく思うバク君との間に何も問題は起こるはずもなく、私たちは充足した日々を送っていた。
今日、バク君は遠方の友達を訪ねると言って東へ発った。どうしても外せない用事だとかで、前々から承知していたことではあったのだが、いざその日になると一週間もバク君に会えない寂しさで胸がいっぱいになった。
そして、今日の今日まで私がバク君にしてもらいたかったことをしてもらえずに送り出してしまったことに、後悔の念を抱いていた。
「何かあったらサザに頼るんだ、いいね?」
ふと、昨晩のバク君の言葉を思い出した。
私とバク君には共通の友達がいる。サザという名の、体格の立派なサザンドラだ。付き合いは私とバク君がまだヒノアラシで、彼がモノズだった頃から続いており、つまるところ幼馴染だった。
心を許せる数少ない友達をこの機に訪ねるのも悪くないだろう。そんな軽い気持ちで、私は集落からずっと離れた――おそらく彼しか棲んでいないであろう外れの洞穴へと赴いた。
サザ君のねぐらである洞穴に向かって、彼の名前を呼ぶ。
「サザ君、こんにちはぁ!」
自分の声が反響するだけで、サザ君の返事はない。留守にしているのかもしれないが、念のためもう一度だけ呼んでみる。
「サザ君、いる?」
そのとき、頭上がかげった。聞き覚えのある羽ばたきに見上げると、私よりもずっと
「マグ、どうしたんだ? わざわざこっちに来るなんて珍しいじゃねえか」
ぶっきらぼうな喋り方だが、これがサザ君の普段通りである。
「うん、久しぶりに遊びに来てみたんだ。もしかして忙しかった?」
「いや、今きのみ集めが終わったとこだ。ほら」
サザ君は右腕の口にモモンのみを咥えて、私に差し出す。
「とりあえず中入れよ。狭いけどな」
私はサザ君に招かれるまま、洞穴の奥へと進んだ。
「サザ君の棲みか、昔と全然変わらないね」
「そうだな……秘密基地にしてたのが懐かしいな」
幼い頃、私とバク君、そしてサザ君で、よく探検隊ごっこをした。山、海、谷、洞窟、いろんなところを冒険しては体じゅうを傷だらけにしたものだった。
そしてこの洞穴は探検隊の拠点だった。子供らしさを失うにつれて、そのような遊びもしなくなったが、秘密基地を特に気に入っていたサザ君は、棲みかを秘密基地に移したのだった。
石灰で白く描かれた壁の落書きは当時の名残だ。
「サザ様、参上! バク、見参! ……ふふっ、今見ると笑っちゃうね」
「何度も消そうと思ったんだが……どうにも消せなくてな、そのままにしてある」
サザ君はまるで遠くを見るような目をしていた。思い出に浸るような、物憂げな目だった。
子供時代を懐かしく思うのは、すでに本人が立派な大人になったからなのだと思う。半年前に進化したばかりのバク君や、いまだにマグマラシのままの私と違い、サザ君はかなり早い段階で最終進化を迎えていた。
成熟しているサザ君に比べ、私もバク君もまだまだ子供のままである部分が多く残っている気がした。サザ君がサザンドラになると、以前ほど頻繁に会わなくなった。そのせいか、ときどき会うたびに、体格も顔つきも大人のそれに限りなく近づいていくサザ君は、私やバク君とは全然違う生き物のように見えた。
一緒に並んで歩いていたあの頃と違って、サザ君はひとりでなんでもできて、私やバク君の知らないようなこともいっぱい知っているのだろう。
もしかしたら――もしかしたら、悩みを打ち明けたら、サザ君は真摯に答えてくれるかもしれない。
「ねえ、サザ君、えっと……変なこと訊いても……いい?」
「うん? 別に構わねえけどよ……」
サザ君はこれから私が何を言いだすのかを気にする素振りを見せながら、きのみを頬張っている。
私は、両
「言いにくいことなのか?」
サザ君が気を利かせて、躊躇う私を促した。
「えっと……サザ君は女の子と……こ、こう、び、したこと……ある?」
交尾という単語を口に出す恥ずかしさと、目の前の相手――それも親友に性経験の有無を問う己の非常識さに赤面して顔を覆う。頭から炎が噴き出してしまいそうだ。
「交尾?……まあ、並程度にはあるんじゃねえかな」
意外にもあっさりと返事をしたサザ君に少しだけ驚きながらも、私はおそるおそる次の質問をぶつけた。
「……並って、どれくらい?」
「うーん、数でいうと、ひぃ、ふぅ、みぃ……
私は複雑な気持ちになった。サザ君は、私が考えていたよりもずっと大人だった。私とバク君が子供じみた恋愛を繰り広げているとき、サザ君はすでにいろいろなポケモンと関係を結ぶまでに至っている。
「でも、なんでそんなこと訊くんだ?」
サザ君は至って真面目な顔をこちらに向ける。私は思い切ることにした。サザ君ならきっと私の悩みを聞いてくれる。
「実は私……まだ交尾したことなくて……」
「……そうだったのか? でもバクと付き合って半年くらい経ってなかったか?」
サザ君の怪訝な表情は私もよく理解できた。交際半年で、肉体的に繋がった経験がないのは果たしてどうなのだろうという思いが、ずっと私の頭をもたげていたのだ。
「バク君と一緒に寝てても、バク君全然誘ってこないし……それとも、雌から誘うのが普通なのかな? 私、そういう経験がまったくないから、どうしたらいいかわからないの……」
「ふうん……」
サザ君は相槌とも独り言ともとれる微妙な返事をして、それきり押し黙った。私も話の接ぎ穂を失って、ただ静寂に身を任せるばかりだった。
いくら親友といえども、こんな話をするべきではなかったかもしれない。私とバク君の個人的な事情はもとより、サザ君の私情にも首を突っ込みかねない。
「ごめんね、こんな話されても困っちゃうよね……」
「いや……そっか、マグもそういうことで悩むんだな。俺はやっぱり、バクが誘うべきだと思うけどな」
「……じゃあずっと待ってたほうがいいのかな」
私は身体を竦める。私の頭を、サザ君の右腕が撫でた。重量感と毛皮の質感が心地よかった。
「どうしてもしたいなら、マグのほうから誘う勇気も必要かもしれねえな。あいつが帰ってきたら、ちょろっとそういう話題に触れてみたらどうだ? よっぽど鈍感じゃければ、彼女の欲求にも気づくだろ。バクだってそういう欲求がないわけじゃないだろうし」
サザ君の顔を見上げる。優しいまなざしだった。
「そうだね。帰ってきたら、勇気出してみるよ」
相談して正解だった。もしサザ君に何も言えずにいたら、バク君との関係は何も進展しないまま、恋愛ごっこが続いていただろう。
「サザ君、ありがとね」
「礼はよせよ。バクとうまいこといったら、ちゃんと祝福してやるからよ」
サザ君はそう言って、洞穴の奥まったところへと向かう。
「マグ、覚えてるか? 俺がよくきのみジュース作ってたの」
ごそごそと何かを取り出そうとしているサザ君の言葉に、私はさらに懐かしく大切な記憶を掘り起こした。
「うん、覚えてるよ。サザ君、たくさん実験してたよね」
探検隊ごっこで一日中遊び回ったのちに得られる成果物といえば、もっぱらきのみだった。どこにでも生えているような代物から、滅多に出会えないようなきのみまで、とにかくさまざまなきのみを秘密基地に持ち帰っては、すりつぶしたり発酵させたりして、ジュースをつくった。
ジュースを作っていたのはほとんどサザ君だった。ジュースを作る過程で、いろいろな種類のきのみの汁を混ぜるのだが、私やバク君が作っても飲むに堪えない劇物ばかりができた。
サザ君はその点優秀で、ときどき地獄のような失敗作ができることに目をつぶれば、美味で香り高い、素晴らしいジュースを作ることができた。
探検隊ごっこをするごとにレパートリーは増え、集落に評判が立つようにもなった。お陰で大人たちに危険な探検隊ごっこがバレて、大目玉を喰らう羽目にもなったのだが、今となってはいい思い出だ。
「俺、今でもたまにジュース作っててよ」
サザ君が、大きなきのみの殻を二つ持ってくる。その中には、透明なジュースがなみなみと注がれていた。
「美味しそう……」
芳醇な深い香りが、鼻腔の奥に留まる。
「発酵させてあるから、少し酔うかもしれねえけど」
「飲んでいい?」
なぜだろう、不思議と気持ちが逸る。サザ君のジュースでひたすら喉を潤していたころの懐かしさに溺れそうになっている自分がいる。
両
「いい飲みっぷりだな」
私が喉を鳴らしながらジュースを飲んでいるのを楽しそうに眺めながら、サザ君はジュースを一息に飲み干した。
「どうだ、美味いか?」
ぷはあ、と遅れて飲み干した私に、サザ君は自信満々といった様子で訊いてくる。
「うん、美味しい! もっと飲んでもいい?」
「ああ、もちろんだ。いくらでもストックはあるし、いくらでも作れるからな」
サザ君は嬉しそうに、空になった殻をもって洞穴の奥へといった。
とても美味しいジュースだった。どんなきのみを使っているのだろう。アルコールも含まれているせいもあるだろうが、とても頭がふわふわして、幸福感で満たされているように感じる。
「ほらよ」
「ありがと」
再びいっぱいに注がれた殻を、ちびちびと味わうでもなく、一気に喉に流し入れる。
「もっとゆっくり飲んでいいんだぞ」
「けふっ……だって、いっぱいあるんでしょう?」
私は自分の返答がまるで返答になっていないことに気づいていない。
「これも飲んでいい?」
「それ俺のだけど……まあいいぜ、好きなだけ飲んでくれ」
まどろみの中にいるような気分なのに、意識ははっきりとしている。
なんてつもりでも、サザ君の目には酩酊するマグマラシが映っていたはずだ。
「サザくんは、すごいねえ、こんなにおいしいジュースつくれるんだものぉ」
三杯目をなんなく飲み干した私は、サザ君に身体を寄せ始める。
「さざくんのおよめさんになれるポケモンは、きっとしあわせだねぇ、うふふ」
「マグ、ちょっと酔いすぎだぞ」
「だって美味しいんだもん……」
充足している。満たされている。からだがぽかぽかして、芯がなんだかこそばゆい。この時間が、ずっと続けばいい――
「さざくんのけがわ、ふわふわしてきもちいぃ……」
サザ君の腕に抱きつく私を、サザ君は振りほどくわけでもなく、頭を優しく撫でるだけだった。
その感触は私に妙な感覚をもたらしたが、酩酊した私にそれを気に留める選択肢はなかった。
私はまだ、サザ君の下腹部に蠢くモノと、舌なめずりしながら涎を垂らす表情に気づいていない。
◆◆◆
俺がガキの頃によく作っていたきのみジュースの中に、発酵が進みすぎたものがあった。失敗作として捨てる予定だったそれを、マグは何も知らずに一気に飲み干して、前後不覚になったことがある。
そして今の状況はそれによく似ていた。もっとも、俺が故意にマグを酔わせた、という点では大きな違いがあるが。
ぽてりと俺に
見下ろすマグの身体は、俺からすればまだまだ子供にしか見えないくらいに小さい。それでも、曲りなりに恋愛をして、少しずつ大人に近づいていっている。
マグは、今日ちゃんとした大人になるなんて露とも思っていないだろう。浅い眠りの中で見ている夢は、どんなものだろう。まだその味を知らない、バクとの
まあ、そんなことはどうでもいい。俺はマグの身体を地面に寝かせる。小さな身体はどこまでも無防備で、その純真な身体はどれだけ舐め回すように眺めても飽きることはない。
「ふぅ」
スリットの中で蠢いている、己の一物を引きずり出した。太く、棘のついた凶悪なソレは、すでに先走りを垂れ流していて、うずめるべき雌穴を探している。
マグが大量に飲み、そして俺自身も飲んだジュースは、イアのみをベースにしたものだった。きのみに詳しいポケモンにとって、イアのみが淫剤になるのは基本的な知識だが、これを発酵させ酒にし、さらに何種類かのきのみをまぜて強力な媚薬に仕上げるレシピを知っているのは、たぶん俺くらいのものだろう。
酒に強くないマグが、媚薬の効果よりもアルコールの効果に負けて眠ってしまったのは決して想定の範囲外ではないが、本来は雌を快楽のるつぼに叩き落すことができるほど強力なものだ。
「さて」
安らかに寝息を立てるマグの下腹部に顔を近づける。まだ熟していないまっさらなそこは、毛皮に覆い隠されていた。
鼻を近づけて嗅いでみると、わずかに酸味のあるにおいがした。情欲を掻き立てる雌のにおいに、俺の一物はさらに怒張する。そっと舌を這わせると、割れ目から汁が少しずつ溢れてきて、それがまた格別の味だった。
「ちゃんと効いてるみたいだな」
顔を離して、両腕の舌で、割れ目をゆっくりとこじ開けた。
ぬぱぁ、と淫猥な音がする。雄を知らないはずなのに、ここまで濡れに濡れていると、犯し味わいたい気持ちに駆られるが、まだ自制する。こういうのは、順序が大事なのだ。マグはまったく起きる気配がない。
開いた膣口の中を覗くと、穢れた形跡のない綺麗な肉襞が連なっていた。
「マジで処女なんだな……」
愛液の糸が絡み合う奥に、子宮口が見えた。もちろんまだタマゴを抱えたことのないであろう子宮が、これから自分の一物によって穢されることを想像すると、涎が止まらなくなる。
この洞穴は、ただの俺の棲みかではない。雌を連れ込んで一晩中調教する『ヤリ部屋』だ。もちろん、かつての秘密基地がそんな風に使われているなんてバクとマグが知る由もない。
この洞穴に雌を連れ込み、己の一物と淫剤によって雌の欲望を剥き出しにして、交尾を自ら懇願するような雌に仕立て上げるのがいつからか日常生活の一部になった。
それでも、連れ込む雌はある程度成熟したポケモンで、性知識が皆無に等しい雌はいなかった。実際、何も知らない、経験もないような雌を相手にするのは、こなれた雌を相手にするよりもずっと面倒だ。
そう思っていたのだが、マグを見て考えが急速に変わった。バクと付き合っているのは知っていたが、半年もたって未だに未経験であるとは思っていなかった。
『バクからマグをよこどりしようぜ』
俺の中の『悪』が、そう囁いた。そして、それは刺激的で、退屈な日常を一気に吹き飛ばすイアのみさながらの劇薬だった。
右腕の舌に、イア酒を染み込ませる。そして、前戯がてら、マグの膣口に塗りたくるように舐め回した。
「うぅ……ん……」
喘ぎ声が口端から漏れるも、マグが起きる気配はやはりなかった。やわらかい膣肉を丹念に右腕でほぐし、付着した愛液をなめとりながら、俺はゆっくりとマグの下腹部に己の一物をあてがった。
「どんな味がするか、楽しみだ……」
◆◆◆
目を覚ましたのは、自分の
思い違いだと気づくのに、かなりの時間を要した。違和感は異物感だけではない。明らかに異質な雰囲気だった。
仰向けになっている私のお尻に、サザ君がぴったりと下半身をくっつけている。それが何を意味しているのかわからなかったのも一瞬だった。
「いっ……!?」
めり、めりめり、と挿入されていく。何が? 私に身体に何かが入っていく。
「サザ……君? 何……してるの?」
ぼんやりとしていたシルエットが、急にはっきりと収束した。サザ君の表情は、私が一度も見たことのないものだった。
「何って、貫通式だよ」
カンツウシキ。言葉の意味がわからぬうちに、私の身体にそれは侵入していく。
棘々しく、禍々しく、太いそれが――いわゆるペニスだと察するには、あまりにも形が奇怪だった。バク君が昼寝をしていたとき、たまたま彼の下腹部からのぞいていた桃色のそれとは、色も形も大きさも違いすぎた。
「い、いやああぁぁぁあ!」
交尾だ。そう認識した瞬間に、痛みと――感じたことのない快楽が交錯しながら襲ってきた。
「ほら、めでたく処女喪失だ。喜んでいいんだぞ?」
身体をのけぞらせる私に、サザ君はにたにたと笑いながら肉棒をさらに私の中に突き入れていった。
「いやぁ……やめて……! んんっ!」
勝手に体が脈打つ。激痛、のはずなのに、気持ちがいい。上げようとした悲鳴は、全身を突き抜けるような快感のために嬌声に変換される。
「ああっ!」
ぷしゃっ、と果実が弾け飛んだ。
「へへっ、あれだけ飲んでたら潮も簡単に噴くだろうな。気持ちいいか、マグ?」
「やめ、て、おねが、ぅうっ、だめ、っあ」
繰り返されるピストンのたび、私のお腹は大きすぎるサザ君のペニスの形に変形する。自分の身体が無事なのが不思議なくらい、お腹はぼっこりと膨らんでいた。
「はぁ……すっげえキツキツだな。最っ高」
愉悦にまみれたサザ君の顔は、性欲に溺れる獣のそれだった。
「私たち、ぅあっ、友達……ひっ、こんなこと……!」
「友達? 男女に友情なんてものはねえよ。マグとバク自身がそれを証明してんじゃねえか、おらっ!」
「ぃい゛っ」
のけぞる身体は、私とサザ君がどのような関係だったかをすっかり忘れているようだった。
「最終進化もしてない未熟な処女マンコはさすがにハメ心地が
下品な言葉を私に浴びせかけながら、巨大なペニスを根元までうずめようと、私の腕を引っ張って無理矢理に突き入れた。
「いっ、ぅあっ」
声にならない声とともに、再び私の身体が痙攣した。その反動と激痛で、涙が溢れてきた。
「うぇ、ひぐっ」
「泣くなよ。あれだけ交尾したがってただろうが」
「だって、バク君……」
初めてを捧げるつもりだった相手の顔が浮かんだが、瞬時に白く塗りつぶされた。
「ああ、バクには
乱暴に突かれるたびに、快楽で意識が飛びそうになる。股ぐらから再び水が噴き出した。
「ほらほらほら、俺のチンポ、最高だろ? 我慢しないでもっと喘げよ」
抽送の速度が無情に上げられ、内壁がごりごりと抉られる。
「っ、やめて、抜いて! っう゛うぅぅっ」
「上の口がそんなこと言っても説得力がねえよ。下の口は俺のチンポをこんなにがっちり咥え込んで離さねえんのによ。ほら」
サザ君がペニスを引き抜こうとすると、私の中身まで引きずり出されそうになる。サザ君は私の腰を押し上げ、下半身をわざとよく見えるようにした。
「……ぅうっ」
本来なら見えるはずのない私の中。そこにはサザ君を包み込むように引っ張り出された膣肉があった。
「そろそろ出すか」
そのまま私に覆いかぶさるようにして、サザ君はピストンを激しくした。
「これから、毎日、っふう、マグのドスケベマンコに、俺のチンポの形を、教え込んでやるからっ、覚悟しとけよっ」
「だめっ、いや、やめっんっ!」
拒絶の言葉は、サザ君を興奮させる喘ぎになるだけで、効力を失っている。
「出すぞ出すぞ出すぞ、このまま孕んじまえっ!」
「い゛、っぐ、ぁああっ!」
気を失いかねないほど強力な快楽とともに、お腹を突き破るような勢いで吐き出された精が、どくどくと大量に膣内に溜まる。
痙攣が止まらない私はだらしなく口を開き、垂れ流される涎と一緒に、何の感情が吐出されたものかも知れない涙が延々と溢れでていた。
長い長い吐精が終わっても、交尾は終わらなかった。萎んだはずのサザ君のペニスは、私が落ち着く間もなく怒張を開始し、赤く腫れた私の膣内を再び蹂躙し始める。
昼にサザ君を訪ねてから、夜になり月が天に昇るまで、性獣は私を犯し続けた。
◆◆◆
まる十日、マグを犯し続けた。食事と排泄のとき以外は、ずっとマグの中に肉棒を
常に快楽の渦に溺れるように、淫剤も無理矢理たっぷりと与え続けた。
初めの三日間は、マグもマグなりに反抗的な態度を取っていたが、結局精神が耐え切れなくなったようで、虚ろな目で俺の言うことに従うようになった。
ときどき、マグは思い出したようにバクの名を口にした。そのたびに俺はマグのバクへの思いをずたずたに引き裂くような言葉を浴びせかけた。
「大事な彼女を普通一週間もほっといて出かけるか? どうせマグ以外にも雌がいるんだろ」
「本当にマグのことを好きだったら、半年も付き合ってたったの一度も交尾しないわけがねえだろ」
「今頃他の雌とヤりながらマグの悪口を言ってるかもな。それでバクとそいつは愛を囁き合ってるんだぜ。かわいそうなマグ……」
「一週間以上たったのに全然迎えに来ないってことは、つまりそういうことだ。マグ、お前は捨てられたんだよ」
「こうしてマグを悦ばせようと頑張ってる俺と、連絡一つよこさず大切な彼女を放っておくバク、どっちが本当にマグのことを愛してるかなんて明白だよな」
徐々に、バクへの思いを削り取っていく。「そんなことない」っと気丈に反応していたマグも、十日経った頃には一切バクのことを口にしなくなった。
夜、久しぶりにマグに肉棒のくさびを打ち込むことなく寝た。調教を続けすぎて疲れたという理由もあった。
そして朝起きると――マグは俺が命令したわけでもないのに、俺の肉棒をしゃぶっていた。
調教の完成を確信した瞬間だった。
遠慮なくマグの全身を改造した。尻の穴を両腕の舌でほぐし、
もはやバクの出る幕はない。マグに快楽を教えてやれるのは俺だけで、そしてマグも俺以外のものに興味を示さなくなっていった。
遥か昔の壁の落書きの横に、最近書き足されたものがある。マグに中出しするたびに、俺が短い線で印をつけていったものだ。途中で飽きていつからか書き足すのを忘れていたが、それでも白い線の本数はゆうに二百を超えていた。
◆◆◆
友達のところに一週間だけ滞在する予定が、さらにもう一週間延びてしまった。僕は長すぎる家路をただひたすら走った。肩にかけた、葉っぱをくるんで作った鞄の中には、マグのためのプレゼントが入っている。
マグを置いて出かけた理由はこれだった。訪ねた岩タイプの友達は、食料となる鉱石を掘り出す際に、ときどき発見する宝石をストックしていた。
「この辺のやつらは、結婚する段になったら雌に宝石をはめ込んだペンダントを渡すんだよ。お前もいいポケモンが見つかったら、俺のとこに来いよ。友達価格でペンダント作ってやるからよ」
臆病な僕にようやく決心がついたのは、つい最近だった。本当は、マグの身体が成熟するまで――つまりバクフーンに進化するまで――結婚も、ましてや家族を作るような行為もしないつもりだった。
だが、集落にすむブリガロンの夫婦に子供が生まれてから、マグは妙にそわそわすることが多くなった。ぼうっとすることが多くなって、夜も寝つこうとせず、結果寝坊することもままあった。
半年も一緒にいれば、マグの気持ちは手に取るようにわかる。恋人に我慢を強いてまで、自分の気持ちを貫き通すのにも辛いものがあった。だから、正式に求婚することにした。
ペンダント作りは思いのほか時間がかかった。友達のストックの中には僕が納得できるだけの輝きをもつ宝石はなく、新たに宝石を見つけるために鉱山を掘り返す作業だけで一週間かかった。
それから、ペンダントを作るのにも一週間かかった。友達が「俺がやるよ」と言うのもきかず、アドバイスだけを聞きながら自分で作ろうとしたからである。
紆余曲折あって、多少不格好にはなったが、マグ、そして僕の分のペンダントができた。僕のマグへの思いの熱さを表す、
マグのことを思うと、駆ける足は自然と早くなった。
棲みかに戻ると、マグの姿はなかった。はて、きのみ集めにでも出かけたかと思案したが、そういえば出かける前にサザに頼れと言ったことを思いだした。
なかなか旧友に会う時間も作れずにいたが、僕自身サザを久々に訪ねたいことも相まって、マグを探しに彼のもとを訪ねることにした。
「おお、バクか? 久しぶりだな」
薄暗い洞穴の奥に見えたサザの姿はおぼろげで、おそらく僕に背を向けている。
「マグ? ああ、一週間くらい前に来たぜ?」
久々にマグに会えて嬉しかった。他愛のない世間話をした。サザは僕に背を向けながらそんなことを喋った。
「けどそれ以降は会ってねえな」
「どこにいるか聞いてないか?」
「いや、聞いてねえな」
相変わらずサザはこちらを向こうとしない。かすかに、変な音もするような――。
「サザ……何してるんだ?」
「バク、雄なら察してくれ。お前だって『取り込み中』になるときはあるだろ」
「……あ」
その言葉で、タイミングが悪かったことに気づく。洞穴に独りでいるなら、そういうことをしていたとして何も不思議なことはない。
「ご、ごめん、また来るよ」
恥ずかしいのはサザのほうのはずなのに、僕はいたずらが見つかった子供のように足早にその場を逃げだした。
「はあ……マグ、どこに行っちゃったんだろ」
◆◆◆
「くくっ、さすがに少し焦ったが、まさか気づかないとはな。まあ、自分の彼女が俺のチンポしゃぶってるなんて夢にも思わねえか」
小さい口を精一杯開いて、俺の一物を咥え込むマグの目は、もうどこも見てはいない。バクの声は聞こえていたはずだが、マグが動きを止めることはなかった。バクに対する心は、もう完全に壊れている。
「フェラ、上手くなったな」
マグの頭を撫でてやると、少しだけ瞼を閉じて、恍惚とした表情になる。
「あとでバクにもしてやれよ。私、サザ君に仕込まれて、こんなにフェラが上手くなったんだよっつってな」
心にも思っていないことを口に出し、愉悦に浸る。膣はもとより、
二週間で作り上げたこの最高傑作の肉便器をバクに見せたら、どんな反応をするだろうか。発狂して廃人になるか、俺を殺そうとするか――まともでいられなくなるのは確かだ。
「ま、そんなことは絶対にしねえけど」
親友にはせめて、マグは今も変わらぬ純真な姿で暮らしていることを信じていてもらおう。
まだ肉棒をしゃぶり続けているマグを、引き離して抱きかかえる。濡れそぼっている股ぐらをちゃんと拭いてやり、洞穴の外に出た。
もうこのヤリ部屋は必要ない。俺なしでは生きられなくなったマグと一緒に、誰も訪ねてこないような辺境で静かに暮らそう。
「どこ……行くの?」
起伏のない声で尋ねるマグを抱え、空へ飛び立つ。
「ずっと遠くの、誰にも邪魔されねえ場所だ。そして俺と一緒に毎日ずっと交尾三昧だ。嬉しいだろ?」
「……うん、嬉しい」
力なく笑うマグは、まるで俺以外のポケモンの存在を――もちろんバクも――忘れているようだった。
Happy End
……はい。
本日(H30/02/01)付けでwikiにデビューしてから10周年ということで、何か投稿したいとノリと勢いで書いてたらとんでもないものが出来上がりました。
小説であんまりマ〇コ、チ〇ポって言わないじゃないですか。漫画なら狂ったように直接的で猥褻な言葉が並べ立てられますけど。
だからサザンドラに乱暴にそういう言葉使ってほしいなって思ったらつい(テヘペロ
マグ「普通こんなおっきいのが挿入ったら死ぬと思うんだけど……」
サザ「二次元は不可能を可能にするって作者が言ってたな。それより、強姦・NTR・腹ボコ・媚薬に洗脳って、いろいろ趣味詰め込みすぎだろ。読者ドン引きするわ」
普段あまりこういうのは書かないですが書/描いてて楽しかったです。
ではではノシ
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