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メタモン子作り奮闘気!!

/メタモン子作り奮闘気!!


空には雲ひとつない清々しい青空。
今日も僕はいつものようにのんびり過ごしていた。
たまに姿を見せに来てくれるマスターも最近は姿を見ていない。
前なんかは、この育て屋に雄や雌のポケモンを預けていったのに。
卵が出来れば、相方の方は引き取られていくけど僕はいつもそのまま。
育て屋のおじさん曰く、メタモンでは良くある事らしい。

「おぉお居た居た! 君のトレーナーが来ておって君に話があるそうじゃぞ!」

僕は不意に話しかけられ振り返る。
そこには育て屋のおじさんがボールを構えて手を振っていった。
マスターが僕に用があって来てる? 今度は一体誰の卵を作るんだろう?
ボールにしまわれると、僕は敷地の受付の方まで連れて行かれた。


メタモン子作り奮闘気!! 

by蒼空



受付に着くと、そこには僕のマスターが待っていた。
どの位待っていたのかは知らないけど、少しイライラしてるのが分かる。
僕を見つけるのに結構な時間がかかったのかな?
でも、悪いのは僕じゃないと思うけど。

「おっ! 来た来た。フォーゼ、大至急の頼みがある。
 実は明日、俺の彼女の誕生日なんだ」
「……頼みですか?」

自分の名前を久しぶりに呼ばれた気がする。
でも、ここまで改まって言われるとなんだろう?
いつものように子作りだとは思うんだけど。
それにしてもマスターに彼女さんなんて居たんだ。ビックリ。

「そう頼み。実は彼女にイーブイをプレゼントするって約束しちゃってさ。
 一週間前からウラヤマさんの裏庭を探してるんだけど、見つからなくてな……。
 俺のイーブイ達はそこで捕まえたんだけどな。何で見つからないんだ?
 流石に付き合いの長い、そいつ等を渡すのに抵抗があってだな。
 と言うか、そのとき捕まえたイーブイは進化してて残ってるのは一匹だけなんだけどさ。
 で、ここに預けているお前を思い出したって訳」

預けてるのを思い出したって……。
最近は様子も見に来てくれないと思ったら僕の事忘れてたんだ。酷いよ。

「つー訳でフォーゼ。今日中にイーブイの卵を作ってくれ。
 勿論、数はひとつで構わないからな。二つ、三つ作られても困るけど。
 そうすれば明日、一日中自転車をこいでれば孵化できるだろ。
 相手は円滑に行為を進められるようにフォーゼに任せるよ」
「任せるって言われても……。それぞれ、どんな性格か簡単にでも説明してくださいよ」
「確かに、いきなり誰が良いって言われても答えられないよな
 まずはイーブイのミライ。まだまだ何も知らない無邪気な子供だな。ちなみに雄だ。
 シャワーズのバブル。元気で笑顔が眩しい可愛らしい雌。
 サンダースのトール。明るい性格のムードメーカー的な存在の雄だな。
 ブースターのヒート。面倒見が良くて頼れる雄。少し落ち込みやすい性格。
 エーフィのアカツキ。妖艶な魅力を持った雌。こいつも微笑みで痛い目を見た雄も多いな。
 ブラッキーのゲッカ。クールで寡黙な雄。それでも思いやりはある奴だ。
 リーフィアのヨモギ。天然な世間知らずのお嬢様。優しい性格だな。
 グレイシアのアイシクル。わがままなお嬢様だな。性格はかなりきつい。
 簡単だけど、こんなところかな」

これが今回の僕の相方達か。流石はイーブイ系個性派揃いだ。
でも雄と雌が揃ってるなら、わざわざ僕じゃなくても良いんじゃないかな?
……円滑に行為を進めたいんだもんね。それならやる事の分かってる僕の方が良いか。
いつもは一方的に相手を決めつけられるから自分じゃ選らばないし。
さて誰を選ぼうかな?


ミライ(イーブイ)
バブル(シャワーズ)
トール(サンダース)
ヒート(ブースター)
アカツキ(エーフィ)
ゲッカ(ブラッキー)
ヨモギ(リーフィア)
アイシクル(グレイシア)






























ミライ(イーブイ) 


純粋無垢な方が僕が主導権を握りやすいかな?
何も知らない分、僕が教えないといけないけど。

「じゃあ、ミライさんでお願いするよマスター」
「……お子様のミライにもさん付けか。真面目だな。
 まぁ良い。じゃあ、手続きしてくるから後は頼んだぞ!」

マスターはミライさんの受け入れの手続きをしにいく。
育て屋のおじさんに頼んで僕は一足先に中に戻る。

しばらく中で待っていると一匹のイーブイが僕の近くに運ばれた。
僕の近くって事はこのイーブイがミライさんかな。
彼は僕に気づくと元気良く走りだしてくる。
うん。子供は元気が一番だね。

「こんにちは! 僕、ミライです。よろしくお願いします。
 えっと、フォーゼさんですよね? マスターが詳しい事はあなたに聞けって」

マスター。説明、丸投げですか?
円滑に進めたいなら少しは説明しておいてくださいよ……。

「明日、マスターの彼女の誕生日でイーブイをプレゼントしたいそうなんだ。
 そこで、僕とミライさんは今日中に卵を作らなきゃならないみたい」
「卵? つまり赤ちゃんって事だよね?
 赤ちゃんってペリッパーさんが運んでくるじゃないの?」

……予想以上の純粋さです。
こんな仔を汚すのが今回の僕の仕事なんですよね。
少しだけ、罪悪感がこみ上げてくるな……。

「……ミライさんは何に進化したいのかな?
 君の憧れのポケモンは一体何のポケモン?」
「僕の憧れ……。僕、ブースターになりたい!
 ブースターのふわふわの尻尾が気持ち良さそうだから!」
「なるほど。ブースターだね。ちょっと待ってて」

ブースターとは随分と夢がないというか夢見がちというか……。
今の発言は全てのブースターに失礼だね。
でも、ブースターじゃ一軍はきついような気がする。
僕は体の細胞を造り変えて雌のブースターへと姿を変えた。

「わぁ! 凄い! ブースターになっちゃうなんて!」
「お姉さんがミライ君に子供の作り方を教えてあげる。
 ちゃんとお姉さんの言う事をしっかりと聞いてね」
「うん。分りました」

素直で可愛らしくて、母性をくすぐるよ。
私はまず初めにミライ君の唇を貰う。
ミライ君は私を不思議そうに見つめてくる。
彼の疑問には後で答えてあげるから、今は楽しんじゃおう。
舌をミライ君の口内へと侵入させ、彼の舌を絡み取る。
ぴちゃぴちゃって響く唾液の音が私を更に興奮させてくれた。
満足して口を離すと彼の頭を撫でる。

「これはディープキスって言うの。
 子作りをするときの挨拶みたいな感じかな。
 ただ、唇を合わせるだけとは違う、大人のキスだね。
 ちなみに、唇を合わせるだけのキスはソフトキスって言うの」
「じゃあ、キスをするのは子作りをする合図なの?」
「う~ん。ちょっと違うけど、大体そんな感じで合ってるかな」

まぁ、理解してくれたから良しとしよう。
そういえばミライ君って精通してるのかな?
きっとしてないだろうな。どんな顔してくれるか楽しみになっちゃった。

私は精通のミライ君の顔が見たくて右前足をそっと股間に当てる。
まだまだ子供だからキスだけじゃ興奮してくれないみたい。

「そんなところ触ってら汚いよ……」
「ふふ。そんなことないよミライ君」

ミライ君は私に股間を触られて恥ずかしいみたい。
だって、こんなにも顔を真っ赤にさせるんだもの。可愛いわ。
そして段々と彼の性器は大きく太くなっていく。
その性器は、幼さの残る彼からは想像できないほどに立派だわ。

「ひゃん!? 僕のちんちんどうなちゃったの?」
「あれ? もしかして勃起するのも初めてなのかな?
 これは勃起って言って気持ち良くなるとそうなるんだよ。
 お姉さんにちんちん弄ってもらえて気持ち良い?」
「良く分んない……けど凄く体が熱いの」

初めての快楽に戸惑ってるみたい。
その表情のミライ君がとっても可愛いよ。
僕はミライ君をもっと気持ち良くさせるために彼の性器を扱く。
性器を扱くたびにミライ君は体を捩り、未知の快楽を味わっている。

「フォ、フォーゼさん……僕、おしっこしたくなってきちゃった」
「安心してミライ君。それはきっとおしっこじゃないから」

私はミライ君の絶頂を促すべく、扱くスピードを上げる。
ミライ君の身体は扱くのに合わせるように震えた。

「出ちゃうう! おしっこ出ちゃううぅうう!!!」

ミライ君の性器から濃い精液が射精させる。
初めて出すミライ君の精液をこぼすなんてもったいない。
私はミライ君の性器にしゃぶりつくと彼の精液を飲み込んでいく。
彼の年齢からすれば、この精液はかなりの量だね。
射精が終わるとミライ君は相当の体力を使ったのか肩で息をしている。
それでも性器のサイズが衰えないのは若さだよね。

「いっぱい出したね。今出した白いネバネバしたのが精液って言うの。
 で、この精液をちんちんから出す事を射精って言うんだよ」
「はぁはぁ……。でも、今出したのフォーゼさんが全部飲んじゃったんだけど……」
「ご、ごめんね。そうだったね。見せる分くらい残した方が良かったね。
 じゃあ、気を取り直して次のステップに行こうか。
 今度は、ミライ君のちんちんを私のおまんこに入れるの」

私はミライ君に見えるうように自分の性器を両前足で広げた。
初めて見る女性器にミライ君は顔を赤くして凝視してくる。
流石に言葉だけじゃ実感がわかないのかな?
やっぱり私がリードしてあげなきゃダメみたい。

「ちょっとわかりずらかったね。じゃあ、ミライ君仰向けになってくれるかな」
「うん。分った。これで良いの?」

ミライ君が私の指示通りに仰向けになってくれた。
私は自分の性器をミライ君の性器の真上に持ってくる。
これから何をされるか分かっていないミライ君の困惑の顔がとっても可愛い。
こんな可愛い顔を見せられたら、もう我慢できそうにないよ。
私はゆっくりと腰を落としていく。

「あうぅううううう!!」
「はぁはぁ。ミライ君のちんちん、私のおまんこに全部入ったよ……」

ミライ君の性器が私の中でビクビクって脈打ってる。
可愛い顔して、こんなに立派な性器を持ってるなんてずるいよ。

「う、動くよミライ君」
「ひゃぁあああんん!!」

腰を上下させるだけでミライ君が雌の様な悲鳴にも似た声をあげる。
むしろ、もしかしたら本当に悲鳴なのかもしれない。
やっぱり、交尾はミライ君には早すぎたかな?
でも、この可愛らしい声が更に私を興奮させる。

「ど、どうミライ君? これが交尾なんだよ」
「ひゃああ! 凄い。凄いですぅうう!!
 フォ、フォーゼさんが動くたびに頭の中に電撃が走るのぉお!
 だから、頭の中が真っ白になりそうだよぉおお!!」

早いなんてことはなさそうだね。
だって、ミライ君はこんなにも感じてくれてるんだもん。
流石はイーブイ。凄い適応力だよ。
ミライ君も感じてくれてるし、もっと激しく動こう。
その方が私も、もっと気持ち良くなれるしね。

私は腰を動かすスピードを早くする。
勿論、私自身の体への負担も大きい。
でも、その見返りの快楽は凄まじいものになる。

「あぁあん! フォーゼさん、そんな激しく動かないで!
 そんなに激しくされたら僕また、射精しちゃうよぉおお!!」
「出して! 私の中にミライ君の精液、沢山出してぇええ!!」

私が叫び終わると同時に、ミライ君の精液が中に流れてくる。
ただ熱いだけでなく、その量も凄まじい。
とても、既に一回射精してるとは思えないよ。
こんな凄い量を中に出されたら妊娠確定だよね。

流石に息を上がったミライ君の上にいつまでも居るわけにはいかない。
私はミライ君の上から退くと木に寄りかかり、深呼吸をする。
絶頂の余韻がまだ、私の視界をぼやけさせてるよ。

「ねえ、フォーゼさん。一つ質問して良い?」

いつの間にかミライ君の顔が私の目の前に迫っていた。
話しかけられるまで、ミライ君に接近に気付かなかったなんて……。
どうやら、私も相当体力を使ってたみたい。
でも、改めて質問ってなんだろう?

「勿論、良いけど。一体何が聞きたいの?」
「その……何で、フォーゼさんは僕を選んだの?
 僕を預ける時にマスターがフォーゼさんのご指名だって言ってたら気になって。
 イーブイの卵だったら、僕じゃなくて良かったんじゃないのかな?」

……もう、マスターったら余計な事をミライ君に言ってるんだから。
確かにミライ君を選んだのは私自身の意志だけど……。
でも、何でこんな質問をしてきたんだろう?
折角だし、ミライ君を少し困らせてみよう。

「じゃあ、ミライ君が何でこんな質問をしたか答えてくれたら教えてあげる」
「うんとね。この話は友達から聞いたんだけどね。
 僕、今フォーゼさんと一緒にいて凄くドキドキするの。
 交尾した後だからとかそんなのじゃないよ。
 雌のポケモンと一緒にいて、ドキドキするにはその雌に恋してるからなんだって。
 だから、僕フォーゼさんに恋してるの。それで、フォーゼさんは僕の事どう思ってるのかなって……」

なるほど、私に恋してるか……。
そういえば、恋してるって言われたのって初めてかな。
今まで、いろんなポケモンと交尾してきたのにね。

「私は八匹の中で、ミライ君に一番魅力を感じたからパートナーとして選んだの。
 だから私がミライ君を嫌いうなんてことはないよ。
 それにこの姿が本当の私ってわけじゃないんだし、ミライ君はそれで良いの?」
「良いの。だって友達が言ってたもん。
 そのポケモンが本当に好きなら見た目も性別も関係ないって!」
「ミライ君の友達には随分とませた子がいるんだね」

友達もませてるけど、その意味をちゃんと理解できてるミライ君も凄いよ。
こう改まって好きって言われると照れちゃうな。
……でも、さっきから気になるのはミライ君の性器が私のお腹に当たってるんだよね。

「ミライ君のちんちん、また大きくなってるね」
「え? あ! その、ごめんなさい……」
「別に怒ってるわけじゃないから、謝らなくても良いよ。
 じゃあ、今度はミライ君が私のおまんこに入れてみようか」

ミライ君は照れながら、私の性器に挿入してくる。
身体は何度も繋がったことはあった。
でも、心まで繋がるのは今回が初めて。
多分こんな気持ち初めで最後なんだろうな。
今回の子作りが終わったら、私はミライ君とお別れだから……。

「フォーゼさんの中、凄く気持ち良いの……」
「気にってくれた? じゃあ、しっかり私を気持ち良くしてね」

ミライ君はなれない腰つきで、私を突いてくる。
そのぎこちなさと必死さが逆に興奮するよ。
焦らされてる感じはあるけど、ミライ君の必死さが伝わってくる。

「はぁはぁ。フォーゼさん、僕うまく出来てるかな?」
「ああん! 大丈夫、ミライ君のちんちん、とっても気持ち良いよ」

そうだ、愛に種族も年齢も性別も関係ない。
現に、今の私とミライ君の間に壁なんてないもん。
私はそんな当たり前の事を忘れていたんだね。
ミライ君がそれを教えてくれた。大好きだよ、ミライ君。
たとえ離れ離れになっても、ミライ君の事は忘れないから。

エピローグ





















バブル(シャワーズ) 


元気で可愛らしいっていうのは興味あるかも。
それに笑顔が眩しいって言うし。

「じゃあ、バブルさんでお願いするよマスター」
「元気で可愛らしい。正にフォーゼの理想の存在だな。
 まぁ良い。じゃあ、手続きしてくるから後は頼んだぞ!」

マスターはバブルさんの受け入れの手続きをしにいく。
育て屋のおじさんに頼んで僕は一足先に中に戻る。

しばらく中で待っていると一匹のシャワーズが僕の近くに運ばれた。
僕の近くって事はこのシャワーズがバブルさんかな。
彼女は僕に気がつくと軽快に走ってきた。

「ヤッホー! 君がフォーゼだよね? 僕はバブルよろしくね。
 短い間だけど仲良くしようね。その方が楽しいだろうし。
 マスターが詳しい話は君から聞けって濁されたんだけど……。
 育て屋って事は、やっぱり子作りだったりするのかな?」

バブルさんが分ってたから良いけど、説明くらいしておいてくださいマスター。
その方が、こっちもスムーズに事が運んでやり易いんだしさ。
でも、予想してたよりも元気って言うか雄っぽいんだけど……。

「こちらこそよろしくお願いします。
 目的はバブルさんの言うとおりで、子作りですね。
 ただし、条件が更にひとつ用意されてます。
 明日、マスターの彼女の誕生日でイーブイをプレゼントしたいそうなんだ。
 そこで、僕とバブルさんは今日中に卵を作らなきゃならないみたい」
「は? 今日中? 今日中って今日中って事?
 今日中に卵って事は今日中に交尾するってことで……」
「バ、バブルさん取りあえず落ち着いてください」

突然こんなこと言われたら普通は誰でも慌てるよね。
さて、じゃあ僕はどうやってバブルさんをリラックスさせよう。
パートナーを安心させるのも僕の仕事だろうし。

「そ、そうね落ち着かなきゃ。取り乱してごめんなさい」
「あ、いえ。思ったよりも立ち直りが早くて僕も驚きました」
「だって、取り乱しても状況は良くならないだろうし。
 今の状況を受け入れた方が楽しいだろうしね。
 そうだ! メタモンって事は何にでも変身出来るんでしょ?
 折角だから僕がリクエストしても良いかな?」

随分逞しいな。立ち直りが早くて正直ビックリしたよ。
期待の眼差しで僕を見るバブルさんは子供のようで可愛い。
マスターが可愛らしいって言ったのはこういう事かな?

「その、出来れば可愛い子に変身してほしいなって。
 勿論イーブイ系で。あ! 別にイーブイに変身してってわけじゃないよ。
 僕ショタコンじゃないし。ただ可愛いものが好きなだけだからね。
 こんなナリと性格をしてても僕だって雌だもん。可愛いものくらい好きだよ」
「可愛いイーブイ系ですね。分りました」

分りましたと返事はしたもののどうしようか。
イーブイに進化しないくて良いって言ったんだし、やっぱり進化系だよね。
じゃあ、身長の低いサンダースで良いかな。よし。そうしよう。
バブルさんは水タイプでサンダースは電気タイプだけど平気だよね?
幼いじゃなくて可愛くってところを意識してと。さあ、変身を始めよう。
僕は身体の細胞を作り変えるとサンダースへと姿を変える。

「こんな感じでどう? 中々イケてるだろ?」
「幼い感じのやんちゃっ子か。うん。及第点かな。
 じゃあ、よろしくねフォーゼ」

バブルは恥ずかしそうに仰向けになる。
でも、俺の予想と何かが違うんだが……。

「なぁ、バブルが攻めるんじゃないのか?
 だから、年下……じゃなかった、可愛い子って言ったのってそう意味じゃないの?」
「さっきも言ったけど僕はショタコンじゃないから。
 単純に可愛いものが好きなだけだよ。それは異性の好みも共通で。
 それに僕、攻めるより攻められる方が好きなの。
 どうしてもって言うなら頑張るけど……。
 あ! でも、頑張るのはフォーゼが先にしてくれたらだけどね」

自分の言葉がよほど恥ずかしかったのかバブルは赤くする。
ボーイッシュな容姿と口調からは想像できない可愛いものが好きっていう性格。
いわゆるギャップ萌えって奴か。そういうのも、悪くないよな。   
じゃあ、まずは唇からいただくとしましょうか。
俺はキスをしようとバブルに顔を近づける。

「ダメ! キスは本当にダメ! 初めては結婚するポケモンとって決めてるの!」
「あ~。何というか……乙女思想だな。まぁ、それも良いけどさ。
 でもこれだけは言っておく。処女は俺が貰うんだけど
 あ! もしかして処女じゃなかったりする?」
「ぼ、僕は処女だよ! ああでも、そっか。そうだよね……。
 ハハ。僕、汚れちゃうんだね……。分ってるけど理解したくない現実。
 ああでも、僕ってこんな性格でモテないからこれが最初で最後のチャンスかも……。
 それならやっぱり、キスもしてみたいな。ああ、やっぱりそれはダメ」

さっき、立ち直りが早いと思ったけど深く考えないタイプなのか?
でも、そんなに卑下する事もないだろうに。

「俺はバブルの事可愛いと思うけどな。
 もう少しだけ自分に自信を持ってみないか?
 メタモンの俺に騙されたと思ってさ」
「……うぅ。お世辞なんか言っても何もしないからね。
 でも、ありがとうフォーゼ。じゃあ、少しだけ頑張ってみるよ」

バブルは起き上がると俺に飛びついてきた。
そして、右前足で俺の性器を揉みだす。

「フォーゼが感じてくれれば僕も自信が持てるかもしれない。
 だって感じてくれれば、僕にも魅力があるって事だよね?」
「そんなんで良いんなら、いくらでも協力するよ。
 じゃあ、俺の息子の世話よろしく頼むな」
「う、うん。僕、頑張るから……」

弄られてる俺よりも恥ずかしそうな顔をするバブル。
それでも、必死に俺の息子を刺激する。
慣れていない、ぎこちない動き。正直、気持ち良いとは思えない。
でも、必死さは伝わってくる。そんな彼女が可愛らしい。

「ねぁ、気持ち良い?」
「……あ、ああ。気持ち良いよバブル」
「それウソでしょ? やっぱり僕なんかじゃ興奮しない?」

やばい!? 顔に出てたか? それても勃起しきらない息子のせいか?
バブルはかなり落ち込んじゃったな。
興奮しないのはバブルに魅力ないからじゃなくて、テクニックがないからだ。

「ち、違う! バブルに魅力がないわけない訳じゃないんだ。
 その、なんだ、こういう風に弄ってくれないかな?」

俺は自分の前足で息子を弄る。
竿を擦ったり、玉を揉んだり、時には速く、時には遅く。
バブルは俺の自慰を食い入るように見ている。
あれ? 何で俺、バブルの前でオナニーしてるんだ?
今更恥ずかしくなってきた……。

「……凄い、雄ってこんな風にオナニーするだ」
「な、なぁ。もう止めても良いかな? 正直、恥ずかしい」
「ダメ。まだ、もう少し勉強させて。
 一匹で恥ずかしいって言うなら僕もオナニーするから」

そう言うと、バブルも自らの前足で性器を弄りはじめる。
目の前に雌がオナニーしている。これって凄いオカズだよな。

「異性のオナニーの前でオナニーって凄い興奮するね。
 僕もう、びしょびしよに濡れてきちゃった」
「俺も、凄い興奮する。前脚が勝手に動くよ」

やばい! さっきとは別の意味でやばい! もう出そうだ。
バブルって本人はああ言ってるけど見た目は奇麗だし。
そんな雌が目の前でオナニーなんてしてたら興奮するに決まってんだろ。

「僕、もうダメ! 僕も前脚止まらないよぉおお!!」
「俺ももう出るぅうう!!」

俺とバブルは同時に絶頂をむかえる。
何か趣旨が変わった気もする気にしない方が良いよな。

「はぁはぁ。ねぇフォーゼ、仰向けになってもらっても良い?」
「分った。こうで良いか?」

俺が仰向けになるとバブルが俺に跨ってくる。
そして、お互いの性器が触れ合う。

「その、僕は僕自身で処女を奪うけど良いかな?
 そうしないと僕は今回の事を言い訳にしそうだから……」
「ああ。任せるよ。バブルのしたいようにすれば良いよ」
「じゃあ、まずは……」

バブルは腰を下ろす前に顔を近づけてくる。
そして、お互いの唇が触れ合う。
唇だけでなくバブルは口内の舌を侵入させてきた。
お互いの唾液が絡み合い卑猥な水音をたてる。
キスに満足したのかバブルは口を離す。

「……さっき、あんなに否定したくせに何で俺にキスするんだよ?」
「恥ずかしいから言わせないでよ。さっき言ったとおりだよ。
 僕はフォーゼの妻になる。……やっぱり、ダメかな?」
「は?」

これって告白? バブルが俺に? いや、おかしいだろ。
だって俺、性別不明の軟体生物なんだぜ?
ああ、そうか。バブルは俺がメタモンだって忘れてるんだな。
きっとそうだな。そうに違いない。それなら納得がいく。

「なぁ、バブル。俺がメタモンだって忘れてない?」
「わ、忘れるわけないでしょ! 僕だってそこまでボケてないよ!」
「じゃあ、本気で言ってるわけ?」

バブルは恥ずかしそうに首を縦に振る。
つまり、本気で俺に惚れたってことか?

「だ、だって今まで僕をしっかり雌扱いしてくれたポケモンっていなかったんだもん。
 でもフォーゼは僕をしっかり雌扱いしてくれた。凄く嬉しかったから……。
 雄っぽい僕なんかで良ければ、お嫁にもらって欲しいなって……」
「そっか。俺は貰えるものなら貰う主義なんだ。
 くれるって言うなら俺は嫁でも貰うぞ」
「じゃ、じゃあ! 僕、嬉しい!
 無駄話してごめんね。じゃあ、続きをしようか」

バブルは嬉しそう笑うとゆっくりと腰を下ろし始める。
無理してるはずなのに彼女は笑っていた。
それほどに俺の言葉は嬉しかったのか?
そして俺も俺自身を見てくれた彼女の言葉は嬉しかった。
同じ……なんだよな。俺とバブルの気持ちは。
だからこそ、心だけじゃなくて身体も一つになりたい。

「処女膜破るのってドキドキするね……。痛いのかな?」
「破瓜の痛みに、交尾に慣れてない膣の拡張、性器同士の摩擦。
 それなりの痛みは当然あるな。俺も昔は……。あ、いや、何でもない。
 不安にさせるような事言って悪かったな。ごめん」
「やっぱり、交尾について詳しいんだね。不安要素はあるけど、僕頑張るよ。
 第一子はマスターの彼女さんにだけど、僕、フォーゼとの子供育てたいし。
 ……あ。でもマスターが許可くれないか……。残念。
 で、でも子供は無理でも思い出は作りたいよね!」

バブルは前向きだな。俺も見習わないと。
でも、バブルの言うとおり明日にはお別れか。
なら少しでも思い出は多い方が良いよな。

「……ふぅ。辛い事は一気に済ます。これ鉄則だよね」

バブルは深呼吸すると一気に腰を下ろす。
一瞬だけ苦悶の表情をしたがすぐに笑顔に変わる。

「はぁはぁ。全部入ったよフォーゼ。
 でも、凄いね。本当に全部入っちゃったよ。
 自分の身体だけど凄い不思議。
 じゃあ、動くからね」
「流石に痛みがひいてからの方が……」
「大丈夫、大丈夫。すぐに気持ち良くなるって」

バブルは俺の意見なんて聞かずに腰を振りはじめる。
流石に苦痛で顔を歪めながらも必死に腰を振る姿は痛々しい。

「バブル、あんまり無理しない方が良いぞ」
「心配してれるの? でも本当に大丈夫だから」

そう言ったバブルの表情から苦痛の顔は消え、快楽を求めている。
互いに快楽に飲み込まれ、やがて快楽に支配されていく。
迫る快楽から逃れる術も抗う理由もない。

「くぁああ! 出すぞバブルぅううう!!」
「んぁあああ! フォーゼの精液、僕にちょうだいぃいい!!」

俺達は同時に絶頂を迎え、俺はバブルの中に精液を注ぎ込む。
注がれた精液がバブルの腹を大きく膨らます。

「凄い沢山出たね。まるで妊娠してるみたい。
 えへへ。これで僕もお母さんか。嬉しいな」
「でも、性別不明の俺はお父さんで良いのかな?
 まぁそんな些細ことはどうでも良いか」
「そうそう。僕等は愛し合ってるんだからそれで良いの」

そうだ。俺達は愛し合ってる。その事実は変わらない。
例えお互いが離れ離れになっても……。

エピローグ





















トール(サンダース) 


明るい性格って言うのは嫌いじゃないんだよね。
まぁ、うるさすぎるのは苦手なんだけど。

「じゃあ、トールさんでお願いするよマスター」
「フォーゼって明るい性格が好みだもんな。
 まぁ良い。じゃあ、手続きしてくるから後は頼んだぞ!」

マスターはトールさんの受け入れの手続きをしにいく。
育て屋のおじさんに頼んで僕は一足先に中に戻る。

しばらく中で待っていると一匹のサンダースが僕の近くに運ばれた。
僕の近くって事はこのサンダースがトールさんかな。
彼は僕に気づくとだるそうに歩いてくる。

「よぉ! あんたがフォーゼで良いんだよな? 俺はトール。
 そんなに付き合いは長くならないだろうけどよろしくな。
 マスターが詳しい話はあんたに聞いてくれって。
 大体予想は出来てるが……やっぱり子作りか?」

説明丸投げですかマスター!?
今回はトールさんが理解しててくれたから良かったけど。
少しでも円滑に進めたいなら、しっかり説明しておいてよ。

「お察しのとおり、僕がフォーゼです。
 そして、今回も目的もトールさんのお察しどおりですね。
 ただし、重要な条件が一つだけあるの注意してもらえますか?
 明日、マスターの彼女の誕生日でイーブイをプレゼントしたいそうなんだ。
 そこで、僕とトールさんは今日中に卵を作らなきゃならないみたい。
 もし僕の変身にリクエストがあるならできる限り応えるので教えてね」
「リクエストか。なら、イーブイだな。勿論、妹系で頼むぞ!」
「妹系のイーブイですね。分りました。やってみます」

妹系ってリクエストするあたり、そっちの趣味なんだろうな。
理想と現実は大分違うんだから夢から覚めた方が良いと思うんだけど。
まぁ、そんな理想を現実に出来るのも僕の能力だけどね。
僕は身体の細胞を組み替えてイーブイへと姿を変える。

「こんな感じでどう? トールさん、私可愛く変身できたかな?」
「……全然ダメだ。そんなんで良いと思ってるのか?
 外見はもっと幼く。一人称はふぉーぜ。俺の事はお兄ちゃんだ!
 これだけは絶対に譲れん! 分ったらもう一度!!」

……トールさんってもしかしてロリコン!? そ、そんな事ないよね?
でも、理想と現実は大分違うから夢から覚めた方が良いと思うよ。
て、これは変身する前にも言ったっけ。いや、言ってはいないかな。
これがトールさんもリクエストなら答えないとね。私にもメタモンとしてのプライドがあるし。
トールさんの理想、私が叶えてあげる。私に変身できないものなんてないんだから!  
もう一度、私は細胞を組み替えると今よりも身体を幼くする。

「えへへ。どうかなお兄ちゃん? ふぉーぜ頑張ったよ」
「最高だ! まさに理想の妹だ」
「じゃあ、ふぉーぜご褒美欲しいの!」

ふぉーぜは目を閉じて唇を尖らせる。
これで何をしてほしいかお兄ちゃん分るよね?

「そんな事お願いしちゃうのか。フォーゼはエッチだな」

唇に柔らかい何かが当たる。お兄ちゃん、ちゃんと分かってくれた。
しかも、お兄ちゃんはふぉーぜに舌まで入れてくれたの。
ぴちゃぴちゃって音がエッチで、ふぉーぜとっても興奮しちゃう。
これじゃキスだけで、ふぉーぜのお股濡れちゃうよ。
お兄ちゃんが口を離すとふぉーぜ達の唾液が銀色の架け橋を作ったの。
でもふぉーぜ、もっとお兄ちゃんとキスしていたかったな。

「もっとキスしてたかったのか?」
「……うん。もっとお兄ちゃんとキスしてたかったの」
「くぅ~、可愛い奴め。安心しろ。兄ちゃんがもっと良い事してやるからな。
 じゃあフォーゼ、仰向けになって後ろ足を開いてくれ」

ふぉーぜはお兄ちゃんの言うとおりに仰向けになって後ろ脚を開く。
お兄ちゃんが何をしてくるか、ふぉーぜ楽しみ。

「何だフォーゼ。兄ちゃんとキスしただけ濡れちゃったのか?」
「だってエッチな音がして興奮するんだもん……。
 もしかしてお兄ちゃんはエッチな仔は嫌い?」
「安心して良いぞフォーゼ。兄ちゃんはエッチな仔は大好きだ」

あぅう。やっぱりふぉーぜのお股、エッチなお汁溢れちゃってたよ。
こんなエッチなお股を見られて、ふぉーぜ恥ずかしいの。
でも、お兄ちゃんがエッチな仔が嫌いじゃなくて良かった。

「じゃあ、フォーゼの割れ目を美味しくいただくぞ」
「ひゃん! そ、そんなところペロペロしちゃ汚いよぉ……」

お兄ちゃんがふぉーぜのお股をペロペロしてくるの……。
で、でもおしっこする所を舐めたら汚いよぉ。
あぅう。でも、お兄ちゃんの舌が触れるととっても気持ち良いのぉ。
ダ、ダメなの。フォーゼもうイっちゃうよぉ

「んぁあああ!! ふぉーぜイっちゃうよぉおお!!」

お兄ちゃんのペロペロが気持ち良すぎてふぉーぜイっちゃった。
お股のとこにいたからお兄ちゃんのふぉーぜのエッチなお汁かかっちゃったの。

「お兄ちゃんごめんなさい。ふぉーぜのエッチなお汁かかって嫌だったでしょ?
 だからお詫びに今度はふぉーぜがお兄ちゃんのおちんちんペロペロするの」
「別に嫌だったわけじゃないけど……。まぁ、フォーゼの好意は素直に受け取るよ。
 じゃあ、兄ちゃんのこれ、しっかり舐めてくれるかな」
「うん! ふぉーぜ頑張る!」

お兄ちゃんは近くの木に寄りかかると足を開く。
大きいおちんちんがお空を向いて、まるでキノコみたいで美味しそう。
じゃあ、お兄ちゃんのキノコいただきます。
まずはキノコの柄の部分をペロペロしちゃうよ。
下から上に向かって、何回も何回もペロペロってするの。

「んぁ! フォーゼ、出来れば先っぽの方も……」
「えへへ。お兄ちゃんがおねだりしてる。
 それってふぉーぜのペロペロで気持ち良いって事だよね?
 お兄ちゃんのおねだりだもん。ふぉーぜ頑張るから!」

お兄ちゃんからおねだりなんて嬉しいなぁ。
ふぉーぜはおちんちんの先っぽをペロペロってすの。
そのたびにお兄ちゃんのおちんちんがビクビクって震えてるよ。

「くぁあ! 良いよぉフォーゼ。兄ちゃん、もう我慢できない。だ、出すよ」
「ひゃん! 兄ちゃんのおちんちんから、いっぱい精液出てるの」

お兄ちゃんのおちんちんから凄い量の精液がどぴゅどぴゅって……。
こんなにいっぱい出すから、ふぉーぜ真っ白になっちゃった。

「あわわ。悪いフォーゼ。ぶっかけるつもりはなかったんだ!」
「あぅう。でもお兄ちゃん、気にしないでほしいの。
 だって、さっきふぉーぜもお兄ちゃんにエッチなお汁かけちゃったから。
 これで二匹共あ相子なの。だからお兄ちゃんは悪くないの」
「そ、そうか。じゃあ、そろそろフォーゼの中に入れても良いかな?」

えへへ。ふぉーぜもそろそろお兄ちゃんのおちんちん欲しかったの。
ふぉーぜは仰向けになって前足でお股をびよ~んって広げちゃう。

「兄ちゃん、初めてだから痛くしたらごめんな」
「えへへ。ふぉーぜは初めてじゃないから乱暴にしても平気だよ。
 だからお兄ちゃんの好きなようにして良いの」
「え? 初めてじゃない? ってそれもそうか……。
 じゃあ、入れるよフォーゼ」

お兄ちゃんはふぉーぜを気遣いってゆっくりとおちんちんを入れてくるの。
乱暴にしても平気って言ったのに優しくしてくれてる。お兄ちゃん優しいな。

「はぁはぁ。全部入ったよフォーゼ……」
「お兄ちゃんのおちんちん、とっても熱いの。
 ふぉーぜ、気持ち良くなりたいから動いてほしいな」
「え? ああ。うん。分った。動くよフォーゼ」

お兄ちゃんがゆっくりと腰を振りはじめる。
おちんちん太くて気持ち良いの。
だんだん慣れてきたのか、お兄ちゃんの動きが激しいよぉ。

「フォーゼの中、凄い締め付けで気持ち良いよ」
「んぁあ。お兄ちゃんのおちんちんも凄く良いのぉ!」

らめぇ。ふぉーぜ、イっちゃいそうなの。
でも、イくのはお兄ちゃんと一緒が良いよぉ。

「くぁああ! 兄ちゃん、もうイきそうだ。
 フォーゼの中に出すけど良いよな!? んぁあああ!!」
「ふぉーぜ、お兄ちゃんの赤ちゃん産むのぉお!
 だから中に、中にお兄ちゃんのミルクがほしいのぉおお!!」

ふぉーぜが叫ぶと同時にお兄ちゃんの熱いのが中に……。
あんまりにも熱くてふぉーぜのお股火傷しちゃいそうだよぉ。

「はぁはぁ。好きだよフォーゼ」
「え? お兄ちゃんだってふぉーぜ……」

メタモンだよ。この姿も性別も全部作りものなの。
だから兄ちゃんはきっと、イーブイのふぉーぜが好きなの。

「それ以上は言わなくても良いんだ。言いたい事は大体分かってる。
 俺はこんな趣味の雄に合わせてくれるフォーゼの心に惚れたよ」
「お兄ちゃん……。そんなにふぉーぜの事を思って……。
 ふぉーぜもお兄ちゃんの事好きなの。
 だから、ふぉーぜをお嫁さんにしてほしいの」
「おう。任せとけ! むしろ、望むところだ!
 じゃあ、記念にもう一回しようフォーゼ。
 今度はフォーゼが上になってくれるかな?」

お兄ちゃんはふぉーぜを求めて仰向けに転がるの。
さっき出したばっかりなのに、お兄ちゃんのおちんちんは全然小さくなってないな。
それだけお兄ちゃんがふぉーぜに興奮してるって事だね。

「えへへ。ふぉーぜ頑張っちゃうね」
「ああ。頼むよ」

ふぉーぜはお兄ちゃんに跨るとおちんちんを入れてくの。
さっきはゆっくりだったから、今度は一気に入れちゃうよ。
ゆっくり入れるのとは違う快楽がふぉーぜを襲うの。
それだけでふぉーぜ、軽くイっちゃったよぉ。

「くぁあ! そ、そんな一気に入れて大丈夫か?」
「ふぉーぜ初めてじゃないから乱暴にしても平気って言ったもん。
 だから、今からお兄ちゃんにそれを証明してあげるの。
 ふぉーぜを子供扱いしちゃ嫌だからね」

ふぉーぜのテクニックでお兄ちゃんを骨抜きにしちゃうんだから。
お兄ちゃんよりも激しく腰を振っちゃうんもん。
ふぉーぜは腰を前後に動かし始める。
えへへ。騎乗位は上下に動かすだけじゃないんだから。

「はぅう! フォーゼ激しすぎる。
 そんなに激しくされたら……くぅうう」
「えへへ。激しくするってふぉーぜ言ったもん」

お兄ちゃんの顔が、凄くエッチなの。
それに今、ビクビクっていったの。限界が近いんだね。
でも、激しく動いてるから、ふぉーぜもイっちゃいそうなの。

「あぅうう! フォーゼ、出すぞぉお!!」
「ふみゃあああ!! ふぉーぜももうイきそうなの。
 お兄ちゃんのミルク、ふぉーぜの中にいっぱい出してぇええ!!」

お兄ちゃんはふぃーぜの中にたっぷりと出すの。
いっぱい、出すからふぉーぜのお腹が膨れて、もう赤ちゃん孕んだみたいだよ。
でも、お兄ちゃんの赤ちゃんはしっかり産むけどね。
それがマスターのとの約束なの。約束はしっかり守らないといけないの。

「いっぱい出したねお兄ちゃん。ふぉーぜ、孕んだみたいだよ」
「愛してるよフォーゼ。俺の小さなお嫁さん」
「……うん。ふぉーぜもお兄ちゃんの事、大好き。
 だから、ずっと忘れないの。すっと、ずぅううっと!
 お兄ちゃんもふぉーぜの事、忘れないでね」

ふぉーぜ、お兄ちゃんの事、絶対に忘れないよ。
だって、こんなに誰かに必要にされたのも必要としたもの初めてだから。

エピローグ





















ヒート(ブースター) 


面倒見が良くて頼れるっていうなら行為の時も気づかってくれるかな?
落ち込みやすいってのが少し気にはなるけど。

「じゃあ、ヒートさんでお願いするよマスター」
「まぁ、この個性的な面子の中で無難な奴を選んだな。
 まぁ良い。じゃあ、手続きしてくるから後は頼んだぞ!」

マスターはヒートさんの受け入れの手続きをしにいく。
育て屋のおじさんに頼んで僕は一足先に中に戻る。

しばらく中で待っていると一匹のブースターが僕の近くに運ばれた。
僕の近くって事はこのブースターがヒートさんかな。
彼は僕を見つけると早足で近づいてくる。

「こんにちは。僕はヒート。君がフォーゼ君で良いんだよね?
 いや、メタモンは性別不明だから『君』は変かな。
 短い間だけどよろしく、フォーゼさん。
 詳しい事は君から聞くように言われてるけど……。
 やっぱり、あれだよね? ……子作り」

マスターが説明を丸投げしてたとは予想外だったな……。
でも、ヒートさんが話の分るポケモンで良かったよ。

「はい。僕がフォーゼです。こちらこそ、よろしくお願いします。
 目的はヒートさんの予想通りですけど、もうひとつ条件があります。
 明日、マスターの彼女の誕生日でイーブイをプレゼントしたいそうなんだ。
 そこで、僕とヒートさんは今日中に卵を作らなきゃならないみたい。
 変身するんで何かリクエストがあれば言ってくれると助かります」
「今日中とはマスターも随分と急な話を……。
 リクエストか……。キュウコンになんて変身できないかな?
 実は僕キュウコンが大好きで。だからこうしてブースターに進化させてもらったんだけどね。
 あの美しい九本の尻尾。豊富な補助技。素敵だと思わない? 
 でも、イーブイの卵を産むんなら、イーブイ系じゃなダメかな?」
「……はぁ。別に大丈夫ですよ。僕はあくまでメタモンですから。
 相手の遺伝子を元に卵を作りますから、自分の姿は関係ないです。
 じゃあ、リクエストはキュウコンでしたね。分りました」

ヒートさんがキュウコンに凄い思い入れがあるみたい。
僕は身体の細胞を作り組み替えてキュウコンへと姿を変える。

「どう? こんな感じで良いかしら?」
「え? は、はい! とても素敵です!」

私が変身の出来栄えを聞くとヒートさんは慌てて首を縦に振る。
もう。私に見とれて顔を赤くするなんて可愛い仔だわ。
それに、言葉づかいも変わっちゃってるし。

「じゃあ、時間もあんまりないし始めましょうか。
 私の身体、好きに使って良いわよ」
「す、好きにですか!? じゃ、じゃあ……」

私が仰向けになってヒート君を誘う。
……流石に仰向けに寝転がると尻尾が痛いわね。
ヒート君は顔を赤くしらながらも私の胸に顔をうずめてくる。
気持ち良いって言うよりもくすぐったいわね。

「フォーゼさんの胸の中……温かいです」
「ヒート君たら甘えん坊さんなんだから」
「別に僕は甘えん坊ってわけじゃ……。
 でも、フォーゼさんの前でならそれも悪くないかも」

言葉とは裏腹にヒート君が不敵に笑った様な気がした。
そう思ったのと同時にヒート君が私の胸を厭らしく触ってくる。
ヒート君を子供扱いしたのを怒ったのかしら。
さっきまで強気な態度で接したんだから、簡単には喘いであげないわ。

「フォーゼさん、顔が赤いですけど大丈夫ですか?」
「もぉ。あなたのせいでしょ。分ってるくせに」
「でも、気持ち良いなら気持ち良いって言ってくださいよ。
 身体はこんなに素直ですよ」

私の反応が気に入らなかったのか、ヒート君は唇をとがらせる。
そして右前足で私の性器をそっと撫でた。
ヒート君の言うとおり、強がっても身体は正直みたい。
彼の前足が触れた瞬間にぴちゃりっていう卑猥な水音がたつ。

「なら、もっと私を気持ち良くしてみてくれる?
 そうしたら声を出してあげるわよ」
「むぅ~。僕の攻めはまだまだって事ですか?
 じゃあ、こういうのはどうですか?」

ヒート君は両前足で私の両後脚を持ち上げるとそのまま頭の方に持ってくる。
確かこの体位、そういう用語でマングリ返しなんって言ったっけ。
これって四脚ポケモンにとっては随分無理してる体位よね。流石は力の高いブースターってところだわ。
私も珍しい体位を体験できそうで楽しみね。
何て考えてるうちにヒート君が互いの性器を密着させてくる。
もう挿入する気? 何て言いたいところだけど密着のさせ方が妙なのよね。
私の性器を広げて、そこにヒート君の性器を挟んでるの。
この体制は俗に言う素股って奴からしら。素直に挿入すれば良いのに。
どうせ子作りする為にしてるんだら、こんな風俗店の疑似交尾なんて回りくどいわ。
でも、ヒート君の好きに使って良いって言ったのは私だもんね。
これは彼がそうしたいのよね。ヒート君たら意外にマニアックなんだから。

「フォーゼさんの性器、触れてるだけで熱いです。
 腰、動かしても良いですよね?」
「ヒート君の好きに使って良いって言ったでしょ。
 好きなだけ動いて良いわよ。気持ち良くしてね」
「は、はい。善処します」

返事をするとヒート君はゆっくりと腰を振る。
彼の陰茎が陰核を擦って気持ち良い。
素股ってこんなに気持ち良いのね。初めて知ったわ。
敏感な陰核を刺激されてたら、私も長くは持ちそうにないわね。
ヒート君も限界が近いのか身体をビクビクと震わせてる。

「くぁああ! だ、出しても良いですよね?」
「あぁあん!! そんな事、私に聞かなくても良いの。
 ヒート君は私の身体を好きなだけ汚して良いのよ。
 これは今回のヒート君の特権なんだからね」
「あ、ありがとうございますぅう! ふにゃぁあ! 出るぅううう!!」

お礼を言い終わると同時にヒート君は射精する。
彼の放った精は体制的に私の腹や顔を汚す。
ヒート君は私の後脚から前足を放し、余韻に浸ってる。
長くは持ちそうにないって思ってはいたけど、もう少し持ってほしかったわね。
あと少しで私もイけたのに……。お預けされて不満だわ。

「あの……フォーゼさんは気持ち良かったですか?」
「気持ち良かったわよ。でも、あと少しだったのにイけなかったのは残念ね。
 だから早く、ヒート君のをちょうだい。私もう我慢できないわ。
 今度はどんな体制で私をオモチャにしたいの?」
「……えっと。そのままで大丈夫です」

素股ではマニアックなプレイだったのに挿入では正常位ね。面白くないわ。
それとも、四脚の私達にとっては後背位が正常位だからマニアックって言っても良いのかしら。
ヒート君は竿を割れ目にあてがうと深呼吸してからゆっくりと挿入してくる。
素股も良かったけど、やっぱり挿入の方が良いわね。

「フォーゼさん。動きますよ」
「ええ。良いわよ」

ぎこちない動きでヒート君は腰を動かし始める。
たまにはこの初々しさも悪くないわね。激しいのとは別の良さがあるわ。

「くあぁあ! フォーゼさんの中、熱いです」
「んぁああん! ヒート君のも凄いわよ」

ヒート君は両前脚を私の背中にまわしてきた。
そして、そのまま抱き抱えお互いの身体を密着させる。
四脚の私達には、かなり無理のある体制。対面座位。
もう一度言うけど、流石は力の高いブースターね。
初めから、こうする気だったのかしら。ヒート君たらマニアックだわ。
騎乗位と同じで雌の方が主導権を握れる体位。
ヒート君は私に動いてほしいのかしら?
でもこれなら私も自分で動けるから満足できそうだわ。
私は腰をヒート君に擦りつけるように前後に動かす。

「凄いですぅう! 気持ち良いですフォーゼさぁああん!!」
「はぁはぁ。わ、私も気持ち良いわよヒート君」

腰を振る最中にヒート君は私の胸に顔を近づけ舐めてくる。
ヒート君たら、本当におっぱいが好きなのね。
性器と胸を同時に攻められたら欲求不満だった身体は持たないわ。
もうイっちゃいそう。ヒート君はどうかしら。

「あぁん。ヒート君。私もうイっちゃうわぁああ!!」
「僕も出そうです。んぁあ! フォーゼさんも一緒にぃいい!!」
「ええ。い、一緒に、一緒にイきましょうヒートくぅううんん!!」

私は刺激に耐えられず絶頂を迎えた。
それと同時に私の膣にヒート君の精液が流れてくる。
ヒート君の精液、とっても熱い。

「はぁはぁ。好きですフォーゼさん……」
「ヒート君嬉しいわ……。でも、私はあなたの憧れるキュウコンじゃないの。
 この姿も性別も全部ウソ。だって私はメタモンだから……」

彼はキュウコンが好きなのであって私が好きなわけじゃない。
そうでしょ? 私は性別すらはっきりしないメタモンなんだから。
それに私達は卵さえ作っちゃえばそれでお別れ。
だから、冷たく遠ざければ良い……。そうした方が私が傷つかないで済むから。
今までもそうしてきたし、これかもそうする。

「だから、私はヒート君の告白には応じられないわ」

これで良いの。これで……。なのに何で涙がでるの?
そっか。私もヒート君を好きになっちゃったのね。
私に憧れ慕ってくれる彼が……。
姿も性別も全部ウソでもこの気持ちだけは本当。
偽りだらけの私が唯一持ってる本物。

「違います! 僕はキュウコンの姿をしてるから、そう言ったんじゃないです!
 フォーゼさんはこんな僕でも優しく導いてくれました! だから、だから……」

もう何も言わなくて良い。何も言わないでほしい。
だって、これ以上彼の気持ち聞いたら別れが辛くなるだけだから。
私もヒート君もお互いが好き。この事実だけで良いの。
言葉にしたら壊れてしまう。そんな危うい関係だから。
私は彼の言葉を遮るように口を自分の唇でふさぐ。
そして舌を彼の口内に侵入させる。
唾液と舌を絡ませ卑猥な水音があたりに響く。
でも今はその卑猥な音が心地よい。
ヒート君の口を犯し終え、私は口を離す

「それ以上。言わないで……。私達は今日出会って、明日にはお別れなの。
 私もヒート君の事が好き……。私を受け入れてくれるヒート君が。
 だから卵だけじゃなくて、最初で最後の思い出も作りましょう。
 幸い、まだヒート君のもまだカチカチだものね。
 まだ私の中で精を放ちたくてビクビクしてるわよ。
 このまま抜かないで二回戦目に突入しましょう」
「フォーゼさん……。分りました。
 今日は絶対に眠らせませんからね」

ヒート君は私を押し倒し再び、正常位の体制をとる。
そして激しく腰を動かし始めた。
これで良いの。私達は体も心も一つになってる。
もう会う事はなくても私の中でヒート君は特別な存在だから。

「はぁはぁ。だ、出しますね。フォーゼさぁあん!!」
「私にヒート君の匂いが消えないくらい沢山出してぇえ!!」

二回目の膣内射精。でもこんなもんじゃ満足できないわ。
もっとヒート君に満たしてほしい。ヒート君で満たしてほしい。

「フォーゼさん、まだまだ行きます」
「このまま何回中出しできるか挑戦よ。止まる事なんて許さないわ」
「はい! マスターが来るまで何回だって出して見せます!」

ヒート君愛してるわ。たとえどんなに時間が経っても忘れない。
私を愛してくれた特別な存在のあなたを……。

エピローグ





















アカツキ(エーフィ) 


妖艶って言うくらいなら、ここに預けられる目的も分かるかな?
正直に、こういうタイプって何考えてるか分りづらいから、得意ではないんだけどね。

「じゃあ、アカツキさんでお願いするよマスター」
「ふ~ん。フォーゼって考えの分りづらい奴って苦手だろ?
 まぁ良い。じゃあ、手続きしてくるから後は頼んだぞ!」

マスターはアカツキさんの受け入れの手続きをしにいく。
育て屋のおじさんに頼んで僕は一足先に中に戻る。

しばらく中で待っていると一匹のエーフィが僕の近くに運ばれた。
僕の近くって事はこのエーフィがアカツキさんかな。
彼女はモデルのような歩き方で僕に近付いてきた。

「こんにちは。私はアカツキ。見ての通りエーフィよ。
 あなたが今回のパートナーね? ふふ。珍しい相手だわ。
 私が預けられた目的はあなたに聞くように言われているわ。
 まぁ、説明されなくても予想は出来ているけどね。
 勿論あなたとの子作りでしょう?」

予想通りだね。彼女がアカツキさんって事も、目的が分かってることも。
良かった。これなら、スムーズに事が運びそうだ。

「はい。僕が今回のパートナーのフォーゼです。
 目的はアカツキさんの言うとおり、子作りですね。
 ただ、もうひとつ条件があるんですよ。
 明日、マスターの彼女の誕生日でイーブイをプレゼントしたいそうなんだ。
 そこで、僕とアカツキさんは今日中に卵を作らなきゃならないみたい」
「ふ~ん。今日中ね。マスターもいきなりだわ。
 もう少し早く言ってくれれば良かったのに。
 じゃあ、時間もないみたいだし早速始めましょうか」

じゃあ、僕も変身しようかな。
相手はエーフィだし、ここは王道でブラッキーで良いかな?

「そうだ。変身する前に言っておくけど、そのままの姿で良いわよ。
 むしろ、他のポケモンになったら面白くないじゃない?
 折角のメタモンなんだし、スライムプレイといきましょう」
「え? このまま? えっと、メタモンて種族がら僕には性別がないんですよ……。
 だから、変身しないと僕自身のテンションがのらないというか、何というか……」
「そう? なら、性器の生えたメタモンに変身すれば良いでしょ。
 ダメなら、モジャンボやユレイドルの触手プレイでも良いわよ。
 本来なら卵グループが違うけど、あなたなら問題ないでしょうし」

う~ん。触手プレイか、スライムプレイ……。
とりあえず、ユレイドルに変身しようかな。
以前、一度だけユレイドルとは子作りしたことあるし。
僕は体の細胞を造り変えて、雄のユレイドルへと変身する。
本来ユレイドルは暖かい海の浅瀬にいるから、体内のつくりも若干変えたけど。

「とりあえず、これで良いですか?」
「あら変身しちゃうの? 残念ね。スライムプレイ、楽しみだったのに。
 まぁ良いわ。触手プレイの後にスライムプレイもよろしく頼むわ」
「……結局、スライムプレイもするんですね」

僕は頭の触手を伸ばし、アカツキさんの四肢を絡め大の字に広げる。
本来四足のポケモンは無防備な腹は信頼したものにしか見せない。
だけで、アカツキさんは僕の触手によって無防備な腹を見せていた。
アカツキさんの艶やかな身体を僕はじっくりと観察する。
……奇麗な身体だよ。そうじゃなきゃ面白くない。汚しがいがあるよ
更に触手を伸ばし、アカツキさんの性器を撫でた。
こんな状況でも、いやこんな状況だからこそアカツキさんは艶やかな笑みをしている。
アカツキさんのこの笑みを見てマスターの言っていた事が分った気がした。

「ふふ。やっぱり、こういう特殊なプレイは興奮するわ。
 フォーゼさんも遠慮なんかしないでもっと激しく攻めてくださる」
「更に激しくですね。分りました」

遠慮してるんじゃなくて、こういうプレイに不慣れなだけなんだよね。
激しく……か。アカツキさんの性器も濡れてきたし、やる事はひとつかな。
僕は彼女の性器を撫でるのをやめて、挿入する。
発言からなんとなくは分ってたけど処女ではないみたいだね。
アカツキさんの膣が僕の触手を痛いぐらい締め付ける。
僕の触手でここまで痛いなら、アカツキさんにはもっと負担がかかってるはずだよね。

「あの、性器と比べて随分と太い触手を入れましたけど大丈夫ですか?」
「あなた、随分とフェミニストなのね。でも、嫌いじゃないわ。
 私は大丈夫だから。だから、あなたはもっと私を楽しませて」

そこまで言われたら、やるしかないよね。
僕は挿入していた触手を動かす。

「あぅう。い、良いわよ。その調子でお願いね」

良かった。アカツキさん、感じてくれてるみたい。
なら、この調子でアカツキさんにもっと気持ち良くなってもらおう。
僕は触手をもっと早く動かす。

「あぁああ!! そんなに激しくしたらダメよ!
 はぁはぁ。でも、激しいのも嫌いじゃないわ」

何とか、アカツキさんはイってくれたみたい。
取りあえず、満足してたって事で良いのかな?

「……ふふ。じゃあ、次はスライムプレイでいきましょうか」
「ふえ!? もう、次を始めるんですか!?」
「あたりまえでしょう。卵の期限は今日中なのよ。
 ゆっくりなんてしてられないわ。
 だって、触手は性器じゃないんだから妊娠しないでしょう?」

行為を円滑に進めるためにはスライムプレイをするしかないの!?
……決して僕はこんな事を望んではいなかったよね?
でも、とりあえずアカツキさんの要求に答えないと先には進まないんだもんな……。
よし! 僕もここで雄を見せるか!! 正確には僕、性別不明だけど。
そうでも思わないと、戻った時にテンションを維持できる自信がないよ。
僕は諦めてユレイドルの変身を解除し普段のメタモンの姿へと戻る。

「アカツキさんの言うとおり時間はあまりないんですよね」
「ようやく理解したようね。賢い仔は嫌いじゃないわ」

アカツキさんは仰向けになる。
四足のポケモンにとって、腹は柔らかく内臓に近い最も露出させてはいけない部分。
それを平気で僕に晒すってことは信頼されてるのかな?
事がスムーズに行くように気づかってくれてるんだよね。
僕は身体を液状にするとアカツキさんの恥部を中心に胸と足に体を伸ばす。
足を固定したからこれでアカツキさんはほとんど動けないはず。
こういうプレイなら、束縛した方が盛り上がると思うし。

「ふふ。動けないように固定するなんて、あなたも理解してるじゃないの」
「まぁ、これが僕の役割ですから。こういうプレイは僕も初めてですけど」
「じゃあ、私が初めって事ね。光栄だわ」

アカツキさんが今まだの妖艶な笑いとは違い、楽しそうに笑う。
さっきまでの艶やかさはない純粋な子供みたいな笑い。
正直に僕は今、彼女に心奪われている。性別のない僕すら魅了する笑顔。
これが本当の彼女なのかな? もっと彼女の事を知りたい。明日には別れる筈なのに……。

「じゃあ、始めますよ。痛かったら言ってください。すぐに止めますので」
「ふふ。あなた紳士的みたいだけど痛くする気でもあるのかしら?」
「も、勿論そんな気はありませんよ。ただ、さっき言ったとおり僕も初めてですから」

再びアカツキさんがからかってくる。
僕は恥ずかしさを誤魔化すために行為を始めた。
まずは胸を揉むように動かす。
今の僕にとって手と呼ぶと良いのかな。
勿論、関節があるわけじゃないから普通ではありえない動きをしてみせる。

「あぁん。凄く良いわ。身体に纏わりつくそうな粘液が私を攻める。素敵だわ」

良かった。満足してれてるみたい。
じゃあ、秘所の方にも入れようかな。
僕は秘所に纏わりつかせた一部をゆっくりと侵入させる。
液状の身体はアカツキさんがどんなに絞めつけようと意味をなさない。
勿論、挿入の間も胸を弄るのも止めはしない。

「んぁああ! 凄い。私の中にどんどん入ってくるわぁあ!!
 ダメ! もう私、変になりそうだわぁああ!!」
「中に出しますよアカツキさん!」
「あぁん! 来て! 私の中に濃いの出してぇええええ!!」

僕はアカツキさんの中に精液を生成し送り込む。
正直に言うとこの状態の僕には殆ど感覚がないだよね。
バトルにおいては有利かもしれないけど、こういう時は少し悲しい……。
これが僕がこの姿で行為をするのを拒んできた理由でもあるんだけど。

「はぁはぁ。とても良かったわ」
「満足してくれたみたいですね。僕も嬉しいです」

アカツキさんから身体を集めると僕はいつものメタモンへと戻る。
僕自身は不完全燃焼だけど、アカツキさんが喜んでくれれば僕も嬉しい。
彼女に行為を抱いてる自分が居る。明日でお別れなのに……。
別れが辛くなるから、僕は誰にも好意を抱かないようにしてきたのに……。
アカツキさんの微笑みは完全に僕の心を掴んだよ。

「ねぇ、あなた満足してないでしょう?」
「え? そ、そんな事はないですよ! どうしてそんなふうに思ったんですか?」
「嘘が下手なのね。そうね、まず一つはあなたが余韻に浸ってないところ。
 二つ目はあなたの出した精液が一回目にしては少なかった事ね。
 それともあなたは私の身体じゃ満足できないのかしら?」

アカツキさんの身体が満足できないなんて事は絶対にない。
でも、彼女は何でここまで僕を気にかけるんだろう?
子作りだけが目的ならもう僕に用なんてないはずなのに。

「アカツキさんこそ何でそんなに僕に気をかけるんですか?
 僕等はマスター為に今日中に卵を作る。それだけの関係ですよ」
「あら。質問に質問で返すのはマイナスポイントかしらね。
 答えは簡単よ。私があなたに興味を持ったからよ。
 たいていの雄は私のわがままに付き合ってくれないもの。
 もし、良ければ今度は私があなたのわがままに付き合ってあげる」

アカツキさんが僕に興味を持ってくれてる。
これは好きって捉えても良いのかな?
じゃあ、僕はアカツキさんの好意を受けよう。
折角だし初めに変身しようとしたブラッキーで良いかな?
僕は身体の細胞を変化させてブラッキーへと姿を変える。

「ふ~ん。ブラッキーね。エーフィと対になるイーブイの進化系。
 対になるからこそ不思議と惹かれあうのよね。今のあなた、とっても素敵よ」
「あ、ありがとうございます……。その、横になってもらって良いですか?」
「ふふ。我慢できないのね。良いわよ。エッチなあなたも好きだもの」

アカツキさんはさっきと同じ様に仰向けになる。
こんな艶やかな姿を見せられたら、我慢出来る雄はいないよ。
正確には僕は性別不明だから雄ではないんだけどね。
僕はアカツキさんの身体を見ただけで勃起した性器を、彼女の秘所にあてがう。
大丈夫……なんて聞くのは今さらだよね?
あてがった性器を僕は一気に突き入れる。

「んぁああ! は、激しいのプレイが好きなのね」
「くぅう……。ごめんなさい! 僕、もう我慢できなくてぇえ!!」
「良いの! もっと! もっと激しく動いてぇえ!!」

アカツキさんの中、凄く気持ち良い……。
僕の意思とは関係なく腰が動く。
この快楽に耐えられるわけがない……。
それほどまでに僕はアカツキさんを求めてる。

「アカツキさん、出しますよぉお!!」
「来て! あなたの濃い精液、沢山注ぎ込んでぇええ!!」

僕はアカツキさんの中に精液を流し込む。
先ほどとは比べ物にならない量。それほどの快楽。

「ふふ。沢山出したわね。これだけ濃いの出されたら妊娠確定だわ」
「子供が出来ないとマスターも困るし僕等も困りますよ」
「でも、一匹目はマスターの恋人に渡すんでしょ?
 なら本当は二匹目も欲しいけど、私達今日でお別れなのね。
 だから、最後にちゃんと伝えるわ。私、フォーゼさんの事好きよ……」

アカツキさんの耳元で僕は「……僕もです」一言だけ答える。
素気ない一言。でも、これ以上の事を言うともっと別れが辛くなるから……。
僕はアカツキさんを強く抱きしめた。
離れ離れになってもアカツキさんのこの温もりは忘れない……。

エピローグ





















ゲッカ(ブラッキー) 


思いやりがあるっていうなら行為のときも優しくしてくれるかな?
正直、寡黙な相手っていのは何を考えてるか分らないから苦手ではあるけど。

「じゃあ、ゲッカさんでお願いするよマスター」
「あれ? フォーゼって寡黙な相手って苦手じゃなかったっけ?
 まぁ良い。じゃあ、手続きしてくるから後は頼んだぞ!」

マスターはゲッカさんの受け入れの手続きをしにいく。
育て屋のおじさんに頼んで僕は一足先に中に戻る。

しばらく中で待っていると一匹のブラッキーが僕の近くに運ばれた。
僕の近くって事はこのブラッキーがゲッカさんかな。
彼は僕を見つけるとゆっくりと近づいてきた。

「……俺はゲッカ。よろしく……。
 ……君がフォーゼだな? 詳しい話は君に聞けとマスターに言われている……」

第一印象ではそこまで優しそうには感じないんだけど……。
きっと、しゃべるのが苦手だから冷たく感じるだけだよね?
でも、マスター。簡単にでも説明しておいてくれればいいのに。

「丁寧なあいさつありがとうございます。僕がフォーゼです。
 明日、マスターの彼女の誕生日でイーブイをプレゼントしたいそうなんだ。
 そこで、僕とゲッカさんは今日中に卵を作らなきゃならないみたい」
「……お、俺じゃなくて他に適任者がいたんじゃないのか?」

黒く体毛で分かりづらいけどゲッカさんは顔を真赤にさせている。
どうやら、言いたい事は分ってくれたみたいだね。
でも、思った以上に異性に対しての免疫がなさそう。
今回の目的じゃ、ゲッカさんは適任じゃなかったかな?
なら、僕がゲッカさんをリードしないといけないね。
じゃあ、相手はブラッキーだし、変身するのはエーフィで良いよね。
僕は細胞を変化させ、自分の姿を雌のエーフィへと変えた。

「安心してゲッカ! 私がしっかりサポートしてあげるから!」
「……あ、ああ……」
「もお! そんなに緊張しないでよ!」

私が顔を近づけると、ゲッカは顔を更に赤くして横を向く。
顔を近づけるだけで照れちゃうなんて可愛いんだから。
横を向くゲッカの顔を、無理やり正面を向かせて唇を奪う。
積極的な私の行為にゲッカは目を見開き驚いてる。
勿論、ただの口づけだけで終わられる気なんて私にはない。
私は自分の舌をゲッカの口内に侵入させると彼の舌を絡め取る。
互いの唾液が絡み合い、ぴちゃぴちゃと卑猥な音を立て私を興奮させた。
まだ、満足できないけど、ゲッカが息苦しそうしたから口を離す。

「……あ、うう……」
「少しは緊張が解けると思ったのに逆効果みたいね。
 でも、これからもっと過激な事をするんだよ?」

ゲッカの言葉は緊張しすぎて既に言葉になってない。
これ以上過激な事をして本当に大丈夫かなぁ?
でも、ここで止めるわけにはいかなんだけどね。

「返事をしないけど続けるからねゲッカ」

私はゲッカの後ろ足をこじ開けると、その間に生える性器を探す。
緊張はしても身体は興奮してるみたいでゲッカの性器は徐々に大きくなり始めている。
小さいのと大きいのを見る機会は多いけど、勃起していく性器を見るのは少ない。
ゲッカの勃起していく性器を私はじっくりと眺めた。

「……じろじろ見るな……」
「でも、抵抗はしないんだね。大丈夫ちゃんと気持ち良くしてあげるから」

私はゲッカの性器を口に含ませる。
彼の性器はとても熱く、大きい。
アイスキャンディを食べる時のようにじっくりとゲッカの性器を舐めはじめる。

「……あう、良い……」

舐めるだけで、こんなに良い顔をしてくれるなんて。
きっと、快楽には慣れてないんだね。オナニーはあまりしないんだろうな。
それ故の初々しさで私も興奮しちゃう。
絶頂を迎えたらどんな顔をしてくれるかな?
ゲッカのイった顔を早く見たいから、激しくしちゃおうかな。
私はゲッカの性器をより激しく攻め立てる。

「……で、出る……」

ゲッカは私の攻めに耐えられず、射精する。
すかさず私は、彼の性器を彼の顔の方へと向けた。
彼自身の白濁が彼の黒い身体を汚す。

「……はぁはぁ……」
「沢山出たね。どう。気持ち良かったでしょ?」

私の質問にゲッカは無言で首を縦に振った。
本当にシャイなんだから。そこが可愛いけど。

「良かった。じゃあ、今度はゲッカに気持ち良くしてもらいたいな」
「……俺が気持ち良くさせる? 分った。やってみる……」

私は身を屈め、腰だけをゲッカに突き出す。
ゲッカは私の腰に前足を置いて、深呼吸した。
流石にシャイなゲッカも何をしてほしいか分ったみたい。

「……入れる。痛かったら言ってほしい……」
「優しいのね。でも、心配しないで。私は初めてじゃないから」

口数が少ないから冷たい印象を受けるけど、思いやりはちゃんとあるのね。
ここは、マスターの言うとおりだったみたい。
なんて考えてる間にゲッカがゆっくりと挿入してくる。
快楽か緊張かは分らないけど、ゲッカは相当震えてるみたい。
ゲッカの震えが腰から伝わってくる。

「……全部入った。大丈夫か?」
「うん。平気。だから、ゲッカの思い通りに動いて良いよ」
「……分った……」

ゲッカをゆっくりと腰を振りはじめた。
腰を振るたびにゲッカは小さく喘ぎ声をあげる。
それほどに交尾の快楽がゲッカにとって凄まじいんだろうね。
……でも、私はそれほど気持ち良くないかな。
もう少し、早く動いてくれた方が気持ち良くなれるのに。
ゲッカに任せるって言っちゃったしな……。
私も一緒に腰を振るのは失礼だよね。

「……あぅう。もう、出る……」
「え? もう? 私、まだまだイきそうにないよ」

宣言通りにゲッカは絶頂を向え、私の中に精液を注ぎこむ。
ゲッカはイったから良いけど、私は生殺しなんだけど……。
もしかして彼って早漏? そ、そんな事はないよね? ないって言って!
気持ち良くなりたいなら、私から動かないとダメかな?
幸い、ゲッカの性器はまだ大きいままみたいだし。
余韻にひたってるところ悪いけど、やらせてもらうからね。
いったん、ゲッカの性器を抜くと彼を押し倒す。
そして、再びお互いの性器を密着させる。
栓を抜かれたことで、私の性器から愛液とゲッカの精液の混ざった液体が垂れた。
垂れた液体が密着させたゲッカの性器を汚す。
まだ入れてはいないけど、いわゆる騎乗位ってやつだね。

「ゲッカだけ気持ち良くなるなんてずるいよ。
 私はまだイってないんだからね」
「……そ、そんなこと言われても……」
「だから、今度は私が動くからね」

私はゲッカの言葉を遮り、一気に腰を下ろす。
この奥まで突かれるような感覚がたまらない。

「……くぁあ……」
「あぁん! ゲッカの凄く気持ち良いよぉ」

あぅう。腰が止まらないよぉ……。
ゲッカにその気はなくても、お預けされたから身体が疼くの。
私のぺースで動いてるけど、ゲッカも感じてくれてるかな?

「……ああぁ。出……」
「はぁん! 私もイきそうだよぉ!
 ゲ、ゲッカの精液、私の中にぃいい!!」

ゲッカの精液が再び私の中に注がれる。
さっき出したばっかりなのに、その量は衰えた気がしない。
ちょっと、激しくし過ぎたかな?
私はゲッカの上から退くと木に寄りかかり休息を取る。
ゲッカもフラフラと今にも倒れそうな足取りで私の隣に座った。
お互いに何を話していいか分らず、沈黙が続く。
私が勝手に動いて怒ってるのかな?

「……なぁ、今回の役割にマスターは何で俺を選んだと思う?」
「その……。実は、ゲッカを選んだのはマスターじゃなくて私なの」
「……え?」

ゲッカ、なんだか相当驚いてるみたい。
そんなに私がゲッカを選んだのが意外だったのかな?

「……何で俺なんか選んだんだ?」

ゲッカは自分に自信が持ててないみたい。
そんなに悪くはないと思うんだけどな。

「俺なんか、なんて言わないの!
 ゲッカはもっと自信を持つ! 分った!?」
「……なんでだ? なんでフォーゼはそんなに俺を評価する?」
「う~ん。なんでって……。あなたに興味があるからかな。
 私はゲッカに一番魅力を感じたからあなたを選んだの。
 寡黙なのも良いとは思うけどね」

ちょっと言い過ぎたかな?
でも、これくらい言わないと伝わらない気もするし……。

「……自信か。なあ、フォーゼ。俺、多分君の事が好き……だと思う……」
「た、多分って……。なんで、そんなに自信のない言い方するかな?
 気持は嬉しいけど、私って実際は雌じゃなくて性別不明だよ。
 ゲッカはそれでも良いの?」
「……自信を持てと言った本人が自信がないみたいだな……。
 曖昧な言い方を悪かった。だが、俺は本気だ……。
 君と居ると不思議と落ち着く……。その事に偽りはない……。
 一緒に居て落ち着く。この気持ちが好きって事だろう?
 俺と付き合ってほしいフォーゼ。勿論、君が嫌なら断ってくれて構わない……」

告白してほしいから強く言ったわけじゃないけど……。
でも、ゲッカの気持ちはとても嬉しい。
だから私の答えはもう決まってる。

「私なんかで良ければ喜んで」
「……なんかじゃない。じゃなきゃダメなんだ……」

ゲッカは私を抱きしめると唇を重ねてくる。
行為の初めに私からキスをしたけど今度はゲッカから……。
その時は何も感じなかったのに、何で今はこんなにドキドキするの?
これが誰か好きになるってこと? 分らない。でも、そうだと良いな。

「……フォーゼ、もう一度入れても良いか?
 今度は満足させて見せるから……」
「うん。良いよ。今度は、期待してるからね」

私は実を屈め、腰を突き出す。これも、さっきと一緒。
でも良いの。行為は同じでも私達の心がさっきと全然違うから。
それだけで、感じるものが全て違ってくるから。

「……ああ。汚名返上させてもらう……」

ゲッカが私を気遣いながら、ゆっくりと挿入してくる。
お互いの気持ちがひとつになったから、さっきとは全然違う。
……ううん。これが本当の交尾なんだろうな。
奥まで挿入させると、ゲッカは腰を引く。
ゲッカの動きがさっきとはまるで別人だよぉ……。

「あぁあん! ゲッカぁ、気持ち良いよぉお!」
「……フォーゼの膣、俺のを凄く絞めつけてくる……」
「気持ち良すぎて頭が変になりそうだよぉ」

もうイっちゃいそうだよ……。
でも、今回はゲッカも一緒じゃなきゃ嫌。

「ゲッカ、私もうイきそうだよぉ……」
「……俺も、もうすぐイきそうだ。一緒にイこうフォーゼ……」
「うん。一緒にイく。ゲッカと一緒にぃいい!!」

私がイくと同時にゲッカも私の中に熱い精液を出してくれた。
嬉しいな。でも、私達は今日だけしか一緒にいられないんだよね。
私は寂しくて、繋がったままゲッカに抱きつく。

「……フォーゼ?」
「ごめんなさい。でも、しばらくこうさせて……。
 だって私達、一緒には長くいられないでしょ?」
「……落ち着くまでそうしてると良い……。
 離れ離れに俺は絶対に君の事忘れない。それだけは信じてほしい……。
 俺達の絆はそんなことじゃ色あせたりはしない、そうだろう?」

ゲッカの言うとおりだよね。私達の絆は本物だもん。
でも、今はもう少しだけこうしていたいな……。
もう少しだけ、ゲッカの温もりを感じても罰は当たらないよね?

エピローグ





















ヨモギ(リーフィア) 


優しい性格のお嬢様ならこっちの指示に従ってくれるかな?
世間知らずって言うのは少し心配だけど。

「じゃあ、ヨモギさんでお願いするよマスター」
「お嬢様を選ぶとはお目が高いなフォーゼさん。
 まぁ良い。じゃあ、手続きしてくるから後は頼んだぞ!」

マスターはヨモギさんの受け入れの手続きをしにいく。
育て屋のおじさんに頼んで僕は一足先に中に戻る。

しばらく中で待っていると一匹のリーフィアが僕の近くに運ばれた。
僕の近くって事はこのリーフィアがヨモギさんかな。
彼女は僕を見つけると優雅に歩いてくる。

「こんにちは。私はヨモギです。よろしくお願いしますね。
 今回の要件は全てフォーゼさんに伝えてあると聞きました。
 一体どんな用件で私はここに預けられたんですか?」

うん。マスターの言うとおりのお嬢様だね。
何て言うか、気品がにじみ出てるような感じがするもん。
でも、マスター。そんなに説明する事ないんだから説明しといてくても良いのに……。

「こんにちは。僕が今回ヨモギさんのパートナーのフォーゼです。
 明日、マスターの彼女の誕生日でイーブイをプレゼントしたいそうなんだ。
 そこで、僕とヨモギさんは今日中に卵を作らなきゃならないみたい」
「え? 明日マスターの彼女さん、お誕生日なんですか?
 それはめでたいですね。だからプレゼントを今日中に。
 では、誰がイーブイを用意するんですか?」

……世間知らずって言うより、常識人と何かが違う気がする。
ヨモギさんをパートナーに選んだのは失敗だったかも。

「……えっと。だから、僕とヨモギさんが今日中に卵を作るんです」
「私とフォーゼさんでですか? でも、フォーゼさんって雄じゃないですよね?」
「メタモンは特殊な存在だから、そこは大丈夫ですよ」

説明するよりも見せた方が早いだろうな。
さて、何に変身しようか。ここは同じイーブイ系列が無難だよね。
イーブイ系って言っても種類が多いし、何が良いだろう。
弱点のブースターじゃ怖がられるかな? なら逆にシャワーズでいこう。
僕は身体の細胞を造り変えて雄のシャワーズへと変身する。

「どうかな? これで分かってくれたかな?」
「凄いですね。まるで手品みたいです!」
「あ、いや……。手品じゃなくてメタモンがそういうポケモンだからね。
 まあ良い。正直に言うと時間がない。さっさと始めるぞヨモギ」

俺はヨモギを押し倒すと彼女の唇を奪う。
唇が触れた瞬間に俺の口内の何かが入ってくる。
意外な事に彼女の方から舌を侵入させてきた?
ヨモギの舌が俺の舌を絡め卑猥な水音が響く。
しばらくするとヨモギは口を離す。

「ぷは。これで良いんですよね? 次は何をするんですか?」
「え? ああ、問題ない。そうだな……。じゃあ、俺のを弄ってくれるかな」
「フォーゼさんの何を弄れば良いですか? 俺のって言われても分りませんよ」

……こいつは天然なのか? それともこいつ、実はSか?
まぁ、恐らくは前者だろうけど。言ってほしいんなら言ってやろうじゃないか。

「俺の性器をヨモギの好きなように弄ってくれ。
 弄り方は分るか? 分らないなら教えるけど」
「性器をですか? やってみます」

俺は近くの木に寄りかかって足を開く。
性器を見たヨモギの反応は初々しい。こいつ、間違いなく処女だな。
ヨモギは足の間に座ると右前足で俺の性器を慎重につつく。
前足が触れた瞬間に俺の肉棒はビクビクと震えた。
そこまで気持ち良かったわけじゃないが、やっぱり雌に触られるのは興奮する。

「凄い! ちょっと触れただけでビクビクって。
 何だか楽しくなってきました。えい!」

俺には理解できないが、ビクビクと震えた性器が余程気に入ったらしい。
その姿は猫じゃらしで戯れるエネコのようだ。
楽しそうに性器をつつくお嬢様は凄く卑猥に見える。
だけど、彼女はひとつ重要な事を忘れてるな。
弄ってるのがオモチャじゃなくて俺の性器なんだよ……。
楽しむことに夢中になって、本気で俺の性器に猫パンチするな。
もう気持ち良いって刺激を通り越して痛い。これは何かの拷問か?
ヨモギは天然を装って実はSだった? 俺が彼女を選んだのは間違いだったのか?
それは無いよな? それは無いと言ってくれ!

「えい! えい! フォーゼさん気持ち良いですか?」
「こ、この状況でそれを聞くのか? 本気で猫パンチしておいて?」
「もしかして、気持ち良くなかったですか?」

ヨモギが顔を近づけ上目づかいで俺を覗き込む。
しかも、その瞳には若干の涙が溢れている。
言えない。こんな状況で痛かったなんて言える筈がない。

「あ、えと。き、気持ち良かったよヨモギ!
 だ、だからもっと違う事もしてほしいかな」
「違う事ですか? じゃあ、仰向けになってもらって良いですか?」
「ああ分った。こうで良いか?」

俺はヨモギの願いどおりに仰向けになり後ろ足を開く。
股間からは猫パンチでいつもよりも赤くなった俺の息子が……。負けるな息子。

「フォーゼさん始めますよ?」
「ああ。よろしく頼む」

今度は何をする気だ? 正直不安だ。
ヨモギは右前足を高く上げる。
いや、まさか踏みつけるとか言わないよな?
次の瞬間、ヨモギの右前足は的確に俺の性器を捉える。

「はぅう!?」
「そんなに大きな声を出すほど良かったんですか?」

ヨモギは容赦なく俺の性器を踏み躙る。
それはまるで煙草の吸殻を道に捨てて火を消す動作だ。
もっと違う事って、もっと激しい事と勘違いしたのか?
痛い。これは痛い! 声も出ないくらいに痛い!!
何で俺はこんな目に合ってるんだ!?

「これは気持ち良いですか?」
「かはぁ! あぅうう!!」
「気持ち良いか答えてくれないと加減できないんですが……」

答えないんじゃなくて、答えられないだよ!
この痛みは雄にしか理解できないもんな……。
雌のヨモギに察してくれって言っても無理か。
流石は天然のお嬢様、世間知らずのレベルが違う。
しかも、リーフィアは物理攻撃力が高い方だろ?
無理、絶対無理。俺の息子が潰れる!!
ああ。でも、ヨモギの奇麗な足になら踏まれるのも悪くないかも。
それに、一度でもこの刺激を受け入れてしまえば感じるのは簡単だよな。
この痛みを快楽として受け入れるだ。俺のM気を呼び覚ますんだ!

「いいぃいい!」
「良いんですね? じゃあもっと激しく」

壊れてしまえば良い。そうすれば気持ち良いし、苦しむ事なんてない。
それで良い。何も考えなくて良い。快楽に身を任せるのは楽だから。

「あぅううう! 出るぅううう!!」
「出るって何がですか?」

俺は射精し、その精液は性器を弄ってたヨモギに降り注ぐ。
精液を浴びたヨモギはまるで、ドレッシングをかけたサラダのようだ。
じゃあ、俺は野菜サラダでも食べようか。

「これが精液? なんかベタベタします」
「ドレッシングのかかった野菜サラダ、いただきます」

俺はヨモギを押し倒す。
そのさい、自分の精液が付いたが気にしない。
さっき息子がお世話になった分も含めてたっぷりお返ししようか。
俺はヨモギの精液の付いた箇所を中心に舐めていく。

「ひゃっん! フォーゼさん、くすぐったいです止めてください」

そんなヨモギの抗議なんて、聞こえているが聞く気はない。
精液を一通り舐め終えると俺はヨモギの股を開く。
思ったとおり、ここにはドレッシングじゃなくて蜜が付いてるな。
俺は顔を近づけヨモギの蜜を舐めはじめる。

「ひゃっ! ダ、ダメです。フォーゼさんそこは汚いです」
「そうか? こんなに奇麗で魅力的なのに汚いわけないだろ?」

この初々しい反応。可愛いねぇ。やっぱりこうじゃなくちゃ。
さっきまで俺の息子を踏んで遊んでたなんて思えないな。
何度も何度も舐めてもヨモギのここは蜜が溢れてくる。
こんなに溢れるんじゃ栓でもしなくちゃダメじゃないか。
俺はヨモギの割れ目に舌を入れて栓をする。
舌を入れただけなのに凄い締め付けだ。
こんな狭い所に俺の性器を入れるんだよな。
しっかり慣らしておかないと。
入れていた舌を膣内で暴れさせる。
ヨモギの性器とディープキス。まるでそんな感じだな。

「ひゃぁあん! 舌が私の性器で暴れてます。
 頭の中が真っ白にぃいい! 私、変になっちゃいますぅう!!」

この反応、もしかしてイくのも初めてか?
もしそうなら、この刺激はやり過ぎたかもな。

「……凄いです。頭の中が真っ白になって……」
「おいおい。これで満足してちゃ困るんだよ。
 これから、もっと凄いことをするんだからな」
「もっと凄いこと……ですか?」

ここからが子作りの本番だ。だから、こんな所じゃ終われない。
やっぱりヨモギは攻めるよりもこっちの方が似合うな。
これから何をされるか分かってないヨモギの表情、ゾクゾクするね。
俺は倒れるヨモギをこちらに性器が見えるように立たせる。
そして、ヨモギの腰に前足を置いて性器をあてがう。

「あ、あの……初めてって痛いんですね? 優しくしてくれますか?」
「さぁ、どうだろうな。だが、安心しろ。痛みは一瞬だ」

俺は深呼吸すると一気にヨモギに挿入する。
途中、膜を破る感覚がしたがやっぱり処女だったか。
呆気ないほどにヨモギの処女は俺に奪われた。

「んぁあああああ!!」
「ふぅ。痛みがひくまで待つからな」

流石に調子に乗り過ぎたか。
この時間って気まずいんだよな。
さて何かこの雰囲気をどうにかする良い話題はないもんか。
ん? 性器に違和感が……。

「んぁああ! これ、凄く気持ち良いですぅうう!!」

視線をヨモギに向けると彼女が自ら腰を振っている。
俺も疲れてるんだな。ヨモギがそんな事するわけないもんな。
前足で目をこすってもう一度ヨモギを見る。
やっぱり腰を振っている。頬をつねると痛い。夢じゃない?
じゃあ、本当にヨモギが自分から腰を振っている?

「ちょっ!? 何してるんだヨモギ!?」
「き、気持ち良くて腰が止まんないですぅううう!!」

快楽を求めて必死に腰を振るヨモギ。
彼女は完全に快楽に魅せられたな。
なら、このままヨモギに事を任せるか。
てか自分でも動いたらすぐに射精しちまそうだ。
雌より先にイくのは流石に悔しいしな。

「んぁああああん!! ダメ! また真っ白になっちゃいますぅううう!!」

よ、良し。何とかヨモギより先にイくのだけは避けられた。
ふぅ~。安心、安心。……あ。

「凄いです。フォーゼさんの精液、私の中に入ってきますぅ!!」

気を抜いた瞬間に俺はヨモギの中に精を放っていた。
先にはイかなかったが何か負けた気分だな……。

「……はぁはぁ。交尾って凄いです。
 私好きになっちゃいました。
 その付き合ってもらって良いですか?」
「そんなに交尾が気に入ったのか?」
「ち、違います! 確かに交尾も良かったんですけど……。
 私が好きって言いたかったのはフォーゼさんです。
 だから、不束者の私で良ければ付き合ってください!!」

は? ヨモギが俺に惚れた?
いや、それはないだろ。だって俺、メタモンなんだぜ。

「いや、ヨモギ。忘れてるかもしれないから言っておくけど俺メタモンなんだけど?
 だから、この姿は造りもんだし、性別だって雄ってわけじゃないんだぜ?」
「酷いです。私がフォーゼさんを外見で選んだと思ってるんですか?
 私はフォーゼさんの心が好きになったんです。
 身体が交わった時にフォーゼさんの優しさを感じました。
 フォーゼさんはその気持ちも作りものだって言うんですか?」

違う。俺だってヨモギに惚れた。その気持ちは本物だ。
例え、明日に別れが来ようとも、ヨモギが俺を受け入れてくれるなら……。

「……俺もヨモギが好きだ。付き合ってほしい」
「はい、喜んで!」

例え一緒にいられる時間が短くても、俺達は今を大切にしたい。
こんな俺を受け入れてくれたヨモギに俺も精一杯の愛を送ろう。
どんなに離れても俺達の気持ちは絶対に変わらないから。
だから、せめて今だけでも気持も身体もひとつに……。

エピローグ





















アイシクル(グレイシア) 


普段はわがままお嬢様なんて相手にしないし、たまには良いかな?
少しはこういうタイプにも慣れておかないといけないし。

「じゃあ、アイシクルさんでお願いするよマスター」
「お前にしては珍しいタイプを選ぶな。
 まぁ良い。じゃあ、手続きしてくるから後は頼んだぞ!」

マスターはアイシクルさんの受け入れの手続きをしにいく。
育て屋のおじさんに頼んで僕は一足先に中に戻る。

しばらく中で待っていると一匹のグレイシアが僕の近くに運ばれた。
僕の近くって事はこのグレイシアがアイシクルさんかな。

「マスターったら、わたくしを育て屋に預けるなんて酷すぎますわ。
 一体何を考えているのか、わたくしには理解できないわ」

……十中八九このグレイシアがアイシクルさんだ。
僕の想像を遙かに超えたわがままお嬢様みたい。
やっぱり別のポケモンにした方が良かったかも。

「あなたがフォーゼさんですわね?
 マスターが要件は全てあなたに伝えていると仰っていましたわ。
 どんな用件でわたくしはこのような辺鄙な所に連れてこられたのです?」

説明まで僕に押し付けたのかマスター……。
まぁ、単刀直入に用件を伝えようかな。

「明日、マスターの彼女の誕生日でイーブイをプレゼントしたいそうなんだ。
 そこで、僕とアイシクルさんは今日中に卵を作らなきゃならないみたい」
「……つまり、わたくしにあなたの子を産めと?
 冗談ではありませんわ! わたくしが何故そのような下品なことしなくてはいけませんの!?
 それにこんな命令を素直に受けるあなたもあなたですわ!」

その発言は傷つくな……。
僕にはこうする事くらいしかマスターに協力出来ないのに。
正直、頭にくる言い方だよ……。
やっぱりわがままお嬢様とは話が円滑に進まないか。
なら、僕も少し強引に行かせてもらおうかな。
僕は自らの細胞を造り変えて、目の前のグレイシアへと変身する。

「つべこべ言わずに大人しくマスターの命令どおりに卵を作れば良いのですわ。
 時間は無限ではないのですから、さっさと始めますわよ」
「……わたくし?」

わたくしはアイシクルさんを押し倒し、そのまま口づけを交わしますの。
目の前にいきなり自分と同じ顔が現われて、彼女はかなり困惑しているようですわ。
まるで鏡でも見ているかの様に自分に唇を奪われる。一体どんな気分なのでしょう?
固く閉ざすアイシクルさんの唇をこじ開け、わたくしは自分の舌を入れますの。
アイシクルさんは驚き、目を見開いてわたくしを見ていますわ。
舌と舌を絡め合う度に卑猥な水音が辺りの響く。それはとても美しく鳴り響いていますの。
少しだけ、息苦しくなり口を離すとわたくし達の唾液が橋を築き、儚く消えましたわ。

「わたくしに、このような事をして許されると思っていますの!?」
「何を仰ってるのですか? これはマスターの命令ですわ。
 この行為を拒むあなたの方こそ許されない事ですわ」
「で、ですがわたくしは……」

これがマスターの命令だと理解はしても納得出来ないのですわね。
でも、彼女が納得しようとしまいとわたくしには関係ありませんわ。
わたくしは右前足でアイシクルさんの秘所をそっと触れますの。

「嫌ぁ! わたくしに触れないでください!
 マスターがこんな命令をわたくしにする筈はありませんわ!!」
「まだ、マスターの命令に背こうとするですね? いけない仔ですわ」

わたくしはアイシクルさんのそっくり変身しましたわ。
ですが、一ヶ所だけ違うふうに変身しましたの。
それは性器ですわ。わたくしの股間はアイシクルさんと違いますの。

「雌の自分に男性器が生えてるの見るはどういう気分ですか?」
「わたくしに男性器が生えてるなんて……。
 そうです。きっとこれは悪い夢なんですわ……」
「夢かどうか確かめさせてあげますわ」

わたくしは性器をアイシクルさんの口内へと無理やりにねじ込みますの。
そして、暴れて放さないようにしっかりと両前足で彼女の頭を押さえますわ。

「んんんんんっ!?」

彼女はわたくしの性器を外そうと必死に首を振っていますわ。
しかし、簡単には外させませんわ。
アイシクルさんの抵抗は無駄と分らせる為にわたくしは腰を振りはじめますの。

「んんん……んっく……」

犯されてる悔しさか、それとも息苦しさからか……。
遂に彼女の泣き出しましたの。
それでも、抵抗は止めずに舌でわたくしの性器を押し出そうとする姿はとても健気ですわ。
そのようか事をしても、わたくしに快楽を与えるだけだと分らないのでしょうね。

「さっきまでの威勢の良さはどうしたのですか?」
「……んっく」

睨んでくると思っていたのに、それすらしてこないなんて……。
それほど、彼女にとって今の状況はショックなのでしょうね。
ですが、彼女の泣き顔を見て興奮してしまいましたわ。
彼女をもっと汚したい。もっとを堕としたい。
わたくしは腰を振るペースをあげますの。
そして熱く濃い精液を彼女の口内へとプレゼントしますわ。
勿論、性器を口から出してなんてあげませんの。

「さぁ、わたくしの精液を全部飲んでくださいね」
「んっ!? んんんん!!」

わたくしはアイシクルさんの頭を更に強く押さえると熱い精液を口内に射精しますの。
アイシクルさんも初めは飲むのを躊躇っていたようですわ。
ですが、流れる精液を処理する方が一つしかない事も分かっていたようですね。
わたくしの精液をアイシクルさんは泣きながら飲んでいきましたわ。

「アイシクルさん。自分と同じ顔の相手の精液を飲んだ気分はどうですか?」
「……酷いですわ。あんまりですわ。一体わたくしが何をしたというのですか?
 わたくしだって普通に恋をして……大好きな方との子供を……ひっく」

まさか、アイシクルさんがここまで落ち込むとは予想外ですわ……。
こんなに泣かれると流石にわたくしも続きをしづらいですわね。

「ちょっと調子に乗りすぎましたわ……。
 謝りますから、アイシクルさん泣きやんでくれませんか?」
「ひっく。謝れば何でも許されると思っているのですか?
 それにこれがマスターの命令なのですわよね?
 なら、わたくしはそれを受け入れる事にします。
 ですが、わたくしは絶対にあなたの事を許しませんわ!」

泣きながらでも強気な態度は変えないようですわ。
そこまで言われては仕方ないですわ。わたくしは恨みを買うしかないのですわね。
これが私の使命だとしても良い気分ではないですわ……。
わたくしはアイシクルさんを押し倒すと互いの性器をくっつけますの。

「それではいきますよ。痛かったら痛いと言わないと大変な事になりますわよ」
「そ、そんな脅しには絶対に屈しませんわ」

口では生意気な事を言ってもやっぱり震えていますわ。
わたくしの勘では彼女じゃ処女でしょうね。
そうでなければ、こんなにも不安そうにはしないですわ。
まぁ、そんな事は入れれば分る事ですわね。
くつっけた性器をゆっくりと挿入していくますわ。

「くぅうう……」

アイシクルさんは必死に声を殺しているみたいですわね。
その我慢がどこまで続くか見ものですわ。
半分ほど挿入したところで性器の先端に何かが当たりましたわね。
わたくしの予想通りにアイシクルさんは処女のようですわ。
いったん腰を引くとわたくしは一気にアイシクルさんの処女膜を破りますの。

「んぁあああああ!!」
「アイシクルさん破瓜の痛みはどうです? 痛みましたか?」
「……い、痛くなんか……なかったですわ……」

では、さっきの叫び声がなんなのか説明してほしいですわ。
痛いなら痛いって言わないと大変な事になると忠告はしましたのに。
わたくしは腰を引き、再びアイシクルさんを突きますの。

「あああああ!!」
「アイシクルさん、痛みますか?」

アイシクルさんは苦痛で叫び声をあげましたわ。
やはりまだ、痛みは引いてはいないようですわね。

「……も、もっとわたくしを気遣う事はできませんの?」
「もう一度忠告して差し上げますわ。痛かったら痛いと言わないと大変な事になりますわよ。
 それにわたくしはアイシクルさんを気遣って、痛いかと質問しているのですわ」
「うぅ。……痛かったので気遣ってくださると嬉しいですわ」

初めからそう言えば良いのですわ。
わたくし個人としてはアイシクルさんは素直になっている方がは可愛いと思いますの。

「アイシクルさん、痛みがひいたら声をかけてくださいね」
「……分りましたわ。まだ、痛むのでもう少し待ってくださいますか」

アイシクルさんの願いどおり、わたくしはしばらく待つことにしますの。
そんなに時間は経っていないのに、話す事がないため長い沈黙に感じますわ。
ですが、彼女と話すにしても、どんな話題が良いのか分りませんの。

「あ、あの、正直にフォーゼさんはわたくしの事どう思っていますの?
 やっぱり、わがままな小娘……ですの?」
「……あなたを選んだのはマスターではなく、わたくし自身の意思ですわ。
 少なくとも八匹の中ではあなたに惹かれた……という答えでよろしいですの?」
「それではわたくしから、フォーゼさんに命令しますわ。
 わたくしを、す、好きになりなさい!」

アイシクルさんは一体何をわたくしに命令しましたの?
彼女を好きになりなさい? 多分聞き間違いに決まってますわ。
わたくしは彼女を無理やり犯しているんですもの。
そんなわたくしを彼女が好きになるなんてありえませんわ。 

「……アイシクルさんの言ってる意味が分りませんわ。
 わたくしはこうしてあなたを強姦していますの。
 そんなわたくしの一体どこに惹かれたって言うんですの?」
「正直、わたくしはわがままな小娘ですわ……。
 素直にならなくてはいけないと思っていますのにそれが出来なかったんですの。
 そして、皆さんわたくしに呆れて離れていってしまいましたわ。
 ですがあなたは、そんなわたくを気遣ってくれましたわ。
 そんなあなたの優しさに惹かれましたの。あなたの子供なら産んでも良いって思えましたの。
 あなたの前でならわたくしも素直になれそうな気がしますの。
 ……それともフォーゼさんからすれば、マスターに命令されたからわたくしと交尾しているだけですの?」
「さきほども言いましけれど、わたくしは自分の意思であなたをパートナーとして選びましたの。
 そんなわたくしがあなたを嫌うわけがないでしょう?
 アイシクルさんこそ、性別すらはっきりしないわたくしが恋人でよろしいですの?」

だってわたくしはメタモンですわ。わたくしより良い相手いくらでもいますわ。
それでもわたくしが良いと仰ってくれるなんて……。
なら、わたくしもアイシクルさんの思いに答えないといけませんわね。

「もう動いて大丈夫ですわフォーゼさん」
「では、いきますわよアイシクルさん」

わたくしはゆっくりと腰を動かし始める。
そのたびにアイシクルさんの膣はわたくしの肉棒を離さんとばかりに強く絞めつけますの。

「あぁああん! フォ、フォーゼさん! す、凄いですわ!」
「わ、わたくも凄く気持ち良いですわ!」

わたくしは卵をつくるために様々な相手と交尾してきましたわ。
でも、こんなに気持ち良いと感じたのは初めてですわ。
体だけでなく心も繋がるとこんなにも違うものですの?
これほどの快楽では、もうイってしまいそうですわ。

「アイシクルさん、出しますわよ」
「来てください! フォーゼさんの熱い精液をわたくしの中にぃいいい!!」

わたくしはアイシクルさんの中に精液を注ぎますの。
アイシクルさんもほぼ同時に絶頂をむかえ、わたくしの性器を絞めつけましたわ。
彼女の腹はわたくしの精液でどんどん膨れていきますの。

「凄いですわ。わたくしのお腹がこんなに膨らんでますの。
 これなら、きっとあなたの子を産めそうですわ」
「でも、わたくし達の近くに居れないのはとても残念ですわ」
「元気に育ってくれれば、それで良いのですわ」

確かにそれはそうかもしれませんわ。
たとえ、遠くに居てもわたくし達の絆は本物のはずですもの。

エピローグ





















エピローグ 


僕はパートナーとの卵を抱えながらマスターを待つ。
勿論、パートナーも横に入るけど、マスターが来たらお別れか……。
今回の相方とは随分仲良くなれたから寂しいな。
でも出会いがあれば別れがあるのは仕方ないことだよね。
こんな結末になるって、初めから分かっていたはずなのに……。
最後に何か言っておこうかな? いや、別れが辛くなるだけか。
しばらく待っていると育て屋のおじさんが僕等を呼びに来た。
おじさんに連れられて外に行くとそこには当然、マスターが居る。

「フォーゼ、お疲れさん。今回は助かったよ」
「別に僕だけの手柄ってわけじゃないし……。
 むしろその言葉は、僕よりも相方に言ってあげた方が良いじゃないの?
 僕はこれが役目みたいなもんだし、お礼を言われる事じゃないよ」
「まぁ、そんな言い方しなくても良いじゃないかフォーゼ
 それになんか浮かない顔してるな? 何か悪いことでもあったのか?
 落ち込んでないで元気出せよ! そうだ! じゃあ、こんなのどうだ!
 今回は俺が無理言ったから、今度は俺がフォーゼの無理を聞くってのは!?
 良い考えじゃね? 良い考えだよな! さあ、何でも言ってみろ!
 俺で叶えられることなら、何でも叶えてやるぞフォーゼ!!」

既に僕の意見を聞く前に決定してる感じがするんだけど。
落ち込んではいないんだけどな。それとも、そう思うのは僕の強がりなのかな?
でも、マスターが僕のわがままを聞いてくれる……か。
確かにいつも僕が無理を言われてるんだし、たまには良いよね?

「じゃあ、もう少し今回のパートナーと一緒にいたいな。
 今回のパートナーとは随分仲良くなれたからね。
 そうしたら、マスターと親子三匹で一緒に冒険したいな。
 いろんな所に行って、いろんな思い出をつくるの!」
「……まだ子作りに励むのかフォーゼ?
 今回のパートナーは随分、気に入ったみたいだな。
 はぁ~。でも、約束は守らないとな……。
 手持ち三匹が固定で更に移動のために秘伝要員も必要か……。
 何とかなるかな? 何とかするしかないよな……。
 じゃあ、フォーゼが新しい卵を作ったら迎えにくるよ。
 恋人の素晴らしさは俺も良く分かってるから、引き裂きたくないもんな。
 フォーゼの恋人が決まったし、新しいメタモンも探さないと……。
 そうしないと子作りの効率が良くないもんな。
 イーブイの次はメタモンか……。メタモンも結構、稀少なんだよな」

マスターは僕等の卵だけを引き取ると育て屋を後にした。
今の言葉だと、マスターも僕等を祝福してくれてるのかな?
もう僕は今回のパートナーだけを愛しても良いんだよね。
じゃあ、マスターも認めてくれたし、僕はパートナーと子作りに励もかな。

――END――

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あとがき

皆さん、こんにちは。初めての方は初めまして。
ここに目を通していらっしゃるって事は作品を読んでいただけたって事ですよね?
ありがとうございます。非常にうれしいです。

さて、皆様はフォーゼのパートナーは何匹になったでしょうか?
一匹? それとも八匹全員? 作者として全員だったら嬉しいですね。

この作品が思いついたのは実は『第二回仮面小説大会』の最中。
思いついた時はこんなに早い段階で次の大会が来るなんて思ってもいませんでした。
短い短編的なものを書きたいと思ってたのに、何故かこんなに長くなってしまった。どうしてこうなった!?

あんまり長く話してもしょうがないのでこの辺で。
この小説を読んでいただき、ありがとうございました!!


大会中にいただいたコメントの返信を。

ブイズそれぞれのストーリーが用意されていて、尚且つエロシーンも豊富にあってとても良い作品です! (2010/09/20(月) 08:15)

豊富なエロシーンと言うよりもエロシーンしかありません。

一度で二度おいしい (2010/09/20(月) 10:45)

二度どころか、是非八度楽しんでください。

……ま、まさかこんな手法があったとはッ!
ごちそうさまでしt(
数多いブイズ達でそれぞれ別のプレイをするとは、素晴らしかったです!
全部持って帰りたi( (2010/09/20(月) 15:46)

いえいえ、楽しんでいただけてこちらも嬉しいです。

もう御馳走様としか言いようがない。 (2010/09/21(火) 19:00)

ブイズ達は読者様が美味しくいただきました。

ブイズが好き (2010/09/21(火) 19:53)

自分も大好きです。

とにかくいい (2010/09/21(火) 23:01)

ありがとうございます。

一粒で八つというおいしい作品よませていただきました。
トールと気が合いそう(ry (2010/09/22(水) 20:28)

トールと気が合いそうだなんて、このロリコン!

1番読みやすかったし、文章もよかった! (2010/09/22(水) 22:02)

お褒めの言葉ありがとうございます。

八匹の話すべてが面白かったです。 (2010/09/24(金) 12:55)

全員気に入っていただけて良かったです。

キャラクターがみんな可愛くて大好きです (2010/09/24(金) 22:59)

ストーリーがないのでキャラ重視の小説なのでそう言っていただけて嬉しいです。

パートナーが変わるだけで物語がガラッと変わるシステムで、
特にお腹を痛めるほど面白かったのが、わがままグレイシアです。
メタモンにしろグレイシアにしろ、あれは明らかに反則です! (2010/09/25(土) 18:02)

アイシクルは、本来相手に変身するメタモンの性質をうまく生かせたと思っています。

とても面白かった。続編で親子の旅の様子も見たい。 (2010/09/26(日) 20:44)

続編も勿論八匹、更に子供も八匹増えて……書けるかな?

ヨモギの物理攻撃力に吹いたwwww
これだけ個性的な組み合わせが揃っていると、まるで性格別性交指南書みたいで読み比べが楽しいですね。(2010/09/28(火) 22:17)

リーフィアはああ見えて物理攻撃力高いですからね。個性的なメンバーを取り揃えました。

多種かつボリュームがあって良かったです。 (2010/09/28(火) 23:17)

まさに幕の内弁当のようなボリュームです。

物語が枝分かれが斬新 (2010/09/29(水) 02:13)

一度こんな小説を書いてみたかったんです。

ブイズ最高です。
7匹みんな俺の嫁ですとも!!

(2010/09/29(水) 23:48)

先生! 誰か一匹足りてません!


コメント頂けると嬉しいです。




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Last-modified: 2013-07-21 (日) 00:00:00
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