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パートナー〜素直になった君〜

/パートナー〜素直になった君〜

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目の前に深い谷が真っ直ぐ広がる…
谷の下の方からサラサラと川が流れる音が聞こえる…谷に近付く1匹のポケモン…コリンクだ…
谷は、どんなポケモンでも落ちてしまえば死ぬであろう…
その谷に私は近付いて行く…
(やっと…楽になれる…)
今まで生きていて楽しい事、嬉しい事なんてなかった
あるのは、苦しみや哀しみだけだった
谷の前に座る…
「自暴自棄か?」
不意に声が聞こえた
声の元には、人間が立っていた
「そうやって逃げるつもりか?」
「関係無いでしょ」
しばらく、会話が途切れる
「その命…」
人間は少し小さく呟く…
「何?」
「俺にくれないか?」
言ってる意味が分からない…
「え?何?」
「どうせ捨てる命なら俺が拾うよ」
「……」
「家に来いよ」
「嫌」
「じゃあここで死ぬのか?」
「じゃあ何で私を連れたがるの?」
「毛並みが綺麗だし、可愛いし…家に一人だと寂しいんだよなぁ」
「褒めても行かないわよ」
嫌と言ったものの本当は、少し行ってみたい
「じゃあ…一日だけでも…」
「しつこいわね…でも可哀相だから一日だけ居て上げる…」
「じゃあ、行こう」
私は、人間の後に着いていく…
10分位歩いた…
「まだ?」
「後10分ぐらい」
はぁ…2日も何も食べて無いから段々足が上がらなくなってくる…
「疲れたのか?」
「そんな事ない!」
やっちゃった…どうして素直になれないのだろう…
だいたい何で着いて来ちゃったのだろう…
この人間が寂しくたって私に関係ないのに…
あれこれ考えてるうちに人間にひょいと抱かれた…
「何すんのよ!」
「抱きたくなっただけだよ」
多分、私の事を考えてくれているのだろう
なんだか胸がドキドキする
「ありがと…」
小さく呟いた…
少し素直になれた気がする…
「着いた…」
一軒家…
中に入ると割とサッパリしていた
「4時か…なんか食べる?」
ぼーっと部屋を眺める私に聞いてくる
空腹の私にとって神の声だ!
「甘い物がいいな…」
「林檎でも剥くかな…」
しばらくして、林檎を持ってきた
しかし自分では、食べる事が難しい…
心配は要らなかった…
人間が口元まで運んでくれる
シャリ…
甘酸っぱい味か口いっぱいに広がる
お腹も少し膨れた…
「お前さぁ…名前何て言うの?何で自殺なんか考えたの?」
お互いを知る為の会話が始まる…
「えーと、私、リン。自殺考えたのは…苦しかったから……」
「リンか…まだ死にたいと思ってるのか?」
もう、自殺願望何て何処にもない
かと言ってこの先どうなるのか分からない
「思ってないわよ…この先どうなるのか分からないけど…」
「俺の事どう思う?」
「え?」
いきなりの質問に同様する…
心臓の鼓動が速くなる…まるで走った後みたいな…
「な、何よ!いきなり!」
「じゃあ、俺と会って良かった?」
う〜ん、人間と会って良かった…かな?
素直になれるようになったし…
今まで無理して自分を作っていたけど…人間に会って楽になったような気がする…
有りのままの自分…
「……良かった…」
人間が笑いかけてくれた…
何時までも人間って思うのもなんかへんかな…
「あなたの名前は何て言うの?」
「俺?俺は、シン」
「シン…」
「何?」
シンがじっと見つめてくる
「な、なんでもない」
少し顔があつくなっていた…
「もう、こんな時間か…」6時半…
「一緒にお風呂でも入るか?」
今度は、かなり顔が熱い
「なに馬鹿な事…」
「お前一人じゃ身体洗えないだろ」
「でも…」
「ほら、さっさとお風呂いく!」
…………
「サッパリしただろ?」
「うん」
もう、お風呂では凄く恥ずかしかった…
でも、私が雌だからか優しく丁寧に洗ってくれた…
ご飯を食べる時も、私の口元まで食べ物を運んでくれた
そろそろ寝る時間だ
「そろそろ寝るか…一緒に寝る?」
「変態…」
「何もしないから大丈夫」私を抱いてベットへ向かう私は伏せた状態で枕に頭を乗せる…
シンは、仰向けに寝てる
「ねぇ…何でそんなに優しいの?」
「ん?何が?」
「私なんか1日の存在何だから優しくし―」
「――だからこそ、1日限りだからこそ優しくしなきゃいけないと…思っ…」
段々と沈んで行く声のトーン
「どうしたの?」
「ゴメン…嫌な事思い出した…」
暗い雰囲気
「俺、余命1日…」
「え?なにそれ?」
「病気だってさ…何だっけ?忘れた!」
開き直るように明るくなる
「後、1日生きられるかな?」
「あっ、え…と…」
何て声かけたらいいの?
「だから…明日の検査一緒に行ってくれない?」
「………うん」
「じゃあ、おやすみ」
そのまま、夢のなかへ…
―病院―
私は病院の庭でシンの検査が終わるのを待つ…
ドラマのように、一分が一時間のように感じられる…
シンが帰って来た…
私の隣に座る
「…お別れのようだな」
「嘘でしょ…」
涙が出てくる…
たった1日一緒に居ただけなのに…
「なーんてな」
「え?」
「……誤診だった…いたって健康…」
「それじゃあ…」
「びっくりしたな〜余命言われた時、でも良かった…」
「健康なの?」
「うん…でもお別れだ…俺と一緒に居てくれるのは1日だけだろ?」
「…うん」
「公園でも行こうか…」
「抱いて…くれる?」
昔の自分だったらこんな事絶対口にしない
でも、今は違う…
「いいけど…」
シンが私を抱く…
「暖かい…」
少し歩き公園のベンチに座る
静かな公園…
太陽が落ちて少し肌寒い…何も話せない…話したら泣きそう…
ただ座ってるだけの時間…
「もう、帰るか…」
「お別れだね…」
公園を出てお互いに向き合う…
「あ、これやるよ」
シンが私の首に何かを結び付ける…
「スカーフ…」
赤いスカーフだった…
「きつくないか?」
「大丈夫…」
「んじゃ、また今度な!」「バイバイ、シン!」
お互いに自分の道を歩き出した…
―2年後―
暇だなぁ…
私は、進化してレントラーになっていた
散歩に町の商店街でも行こうかな…
森から商店街に向かう…
商店街の雰囲気は余り好きじゃないけど…退屈しないからよく行く…
もちろん、お金無いから何も買えないけど…
たまに、食べ物を人間がくれる…
商店街に着くと、とりあえず歩く…
「おい、帰るぞ…」
人込みの中聞こえてきた声…
シンだ…
何人かの友達と商店街の出口へ向かってる…
私は気付かれないように後を付ける…
「じゃあな、シン」
「おう!」
シンが見覚えのある家に入っていった…
懐かしい…
早くシンに会いたいけどただ会うのもつまんない…
びっくりさせたいな…
……あ、そうだ!怖がらせちゃお
ピンポン〜
チャイムを鳴らす
「はい?」
返事と同時にドアが開く…
すかさずシンを押し倒して牙を見せながら唸るような声を出す
「ガルル…」
一瞬何が起きたのが解らなかったようだが私がリンだと気付いたらしい…
「あれ…リン?」
前足を爪を立てて首元に当てる
もちろん、シンに怪我をさせないように手加減をして…
「ガッ…」
威嚇するような声を出し続ける…
「ちょっと、俺だよシンだよ忘れたの?」
慌てるね…
前足を振り上げる…
シンは硬く目を閉じた
ゆっくり足を下ろしてシンの唇を奪う…
軽いキスを済ませ呟く…
「好きな人の事忘れる訳ないわよ…」
「……久しぶりだね」
「シン、余り変わってないわね」
「リンは、重くなったね…」
「あ、ゴメン」
シンの上から下りる…
「何しに来たの?」
起き上がって私に聞いてくる
何しに、って…何て答えよう…アタックしちゃおうかな…
「シンを奪いに来た!」
「取りかたによっては変態的に…」
「シンが良ければそっちでもいいよぉ〜」
「へーじゃあ…って冗談でしょ…でもファーストキス奪われちゃったな…」
「私じゃダメ?」
「まぁ…いいけど…」
「そうだよね〜私以外に尻尾振って来る雌いなさそーだもん人間含めて…」
「皮肉ですか?」
「違うよ!」
「じゃあ何?」
「私の物だよね?って事」
「積極的だなぁ…まぁ入ってよ」
「お邪魔します」
シンの部屋に向かう
懐かしい匂いがする
「何する?」
「私は何でもいいわよ」
「………」
「………」
「やること無いじゃん…」
「そだね…」
ピンポン〜
「ん?誰か来た、ちょっと待ってて」
「うん」
しばらくしてシンがダンボールを持って来た
「なにそれ?」
「田舎から…」
シンがダンボールを開ける…
「きのみだ…リン食べる?」
「うん…」
きのみをかじる…
シャリ…
「う…ちょっと、この味苦手…」
「じゃ、俺が食うよ」
あれ…何だか頭がボーとする
「酔ったかも…」
「そんなに嫌いだったのか?」
「シン…」
「何?」
「聞いて欲しい事があるの…」
「いいよ…」
「シン…私の…処女奪って…」
酔いに身を任せる…後は本能と少しの理性で行動する…
「え゙?」
「嫌なの?」
「嫌じゃないけど…ほら、種族が違うし…他に好きなポケモンもできるだろうし…」
「奪ってくれないの?だったら…」
近くに落ちていたボールペンを両前足で拾って仰向けに寝て秘所に宛がう…
「ちょっ、待って!わかった!わかったから!」
「…本当?」
「誓うよ!」
ボールペンを捨てシンを急かす
「早く…」
「まだ心の準備が…」
「待てない!」
シンを押し倒す…
ズボンとパンツを脱がせる…
「ちょっと」
「舐めてあげる」
まだ柔らかい雄を舐める………ペチャ
「……うっ」
次第に大きくなり熱を帯びてくる…
「…っ…」
「もう、十分ね…」
今度は、私が仰向けに寝る…
秘所は既に湿っていた…
シンがのそりと起き上がり私に覆いかぶさる…
「本当にいいの?」
「…あなたの為に取っといた物だから…」
「ありがとう…」
ゆっくりシンが私の中に入って行く…
「……いっ…」
「ゴメン、大丈夫?」
「大丈夫…」
もう少しの我慢…
「入ったよ…」
それを聞いて涙が出てくる…
やっと一つになれた…
「痛かった?」
「嬉し涙よ…」
「動くよ…」
ゆっくり行われるピストン運動…
じわじわ伝わって来る快感の波…
「うぅ…」
次第に速くなり絶頂も近い…
「外に…出すよ…」
「ダメ…大丈夫だから…中に…ぅ」
やがて絶頂を迎えた…
「あぁぁ…」
シンも迎えたらしく熱い物が流れ込んでくる…
しばらくたって…
「お風呂…入ろっか」
「うん…」
………
さっぱりしてお腹も満腹…今は、ふかふかのベットの上
「あのさ…今更だけど…俺のパートナーになってくれない?」
ベットの上で向き会うお互いに息の掛かる近さだ…
「キスしてくれたらいいよ」
無言でシンがキスをする…
「ふふ…くすぐったい」
「俺もだよ…」
「これからもよろしくね!」
「わかってる」
何だかいい夢が見れそうな気がする…
end


編集後記
キャラについて
シン―人間、たまに毒舌、本当は優しい
リン―コリンク時代=いわゆるツンデレ
レントラー時代=積極的、素直
一言
素直になるのは大変ですけど、楽になります(自分崩壊?
携帯で字数がギリなので更新、修正不可になります
コメは返します
☆ありがとうございました☆


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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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