ポケモン小説wiki
テールナーTF薬を飲んでしっぽ責めしてたら手痛い出費が発生した話

/テールナーTF薬を飲んでしっぽ責めしてたら手痛い出費が発生した話

※本作品にはR18表現が含まれます。

・テールナーTF薬を飲んでしっぽ責めしてたら手痛い出費が発生した話
by 農協の人


20XX-X-XX
『TFドリンク体験会行ってきた』


先日都内の某公園で行われたポケモン変身薬体験会に行ってきました。
公式アナウンスによると今回の参加者は見学のみ含めて200名ほど。参加するのは今回で4回目ですが、気が付いたら大規模なイベントになっててびっくりです。
外は快晴! 絶好の変身日和でした。

10時現地入り、希望のポケモンの変身薬を貰っていざ変身。

[画像1]
ウインディになっちゃいました。カワイイ☆(自分で言うスタイル←)一緒に参加したTさんに撮っていただきました。わんわんなおててじゃ自撮りできないもんね汗

[画像2]
みんな変身が終わったところで集合写真撮影。ガオー! 壮観ですね。

[画像3]
勇気出してわざを本気で当てない模擬バトルに参加してみました。お相手はダイケンキになったトーリスさん。水鉄砲カスっただけなのに意外と効く!笑 弱点突かれると「ヒエッ……」ってなりますね笑 すっごいポケモンになってるって実感する瞬間です笑

変身薬効果時間ギリギリまで写真撮ったりバトルしてみたり、今年は色んな人と絡めて楽しかった~! 来年はガチのバトルもやってみたいかも……?



 ここまで記事を読み終えた後、少しスクロールして画面を上に戻す。そして、集合写真のところで止める。
(この中に自分もいたんだよなあ)
 年に一度、開催されているポケモン変身薬体験会。大規模なオフ会のようなイベントで、参加費用は割と高いけれど、その分安心感もある。以前から気になっていたものの中々踏ん切りが付かず行けなかったが、今年こそは、と思い切って参加してみた。
 集合写真左端の手前にいるテールナー。
 これが、自分だ。
 どのポケモンになるかはなかなか決めきれなかったが、事前にやっていた相談会でスタッフさんが「最初は二足歩行できる子だと感覚的に違和感も少ないのでおすすめですよ」と言っていたので、その中から選ぶことにした。木の棒もわざわざ用意してくれていたので、至れり尽くせりだ。
 他の参加者と一緒に写真を撮って貰ったり、ゲームに参加したり。わざの試し打ちをしてみたり。人間の状態だと味わえない、ポケモンならではの感覚を楽しんだ。
 一回だけ、技を当てないようにするお試しバトルにも参加してみた。テールナーは尻尾に差した木の棒を、引き抜くときの摩擦で火を点ける。試し打ちのコーナーで何度か試したように、マッチを擦るような勢いで引き抜く。慣れない動作でも簡単にうまくいくように、感覚をサポートしてくれる機能が、このドリンクには備わっているという。それでいて、初めての体験には間違いなく興奮できる。火をうまく点けられたことに喜び、ひのこやサイケこうせんを木の棒から放ったことや、相手の行動に合わせてひかりのかべを張ったりできたこと、その一つ一つに感動した。まるで魔法使いになったような、そんな気分を味わえた。
 でも、本当に一番興奮したのは。
 ……。
 あの感覚をもう一度味わいたくて、すぐに物販コーナーで同じ薬を購入した。体験会と銘打っているだけあって、ここで買える変身薬のブースも充実していた。凄い人だかりだったのに、並んでみればあっと言う間に自分の番。会計の際に、クレジットカードを渡す手が震えていなかっただろうか。緊張していることがバレないよう、なるべく平静を装っていた。

 そうして手に入れた薬を、今日これからいよいよ飲んでみる。
 同居している姉が、彼氏と旅行へ出かけるタイミングを見計らって三週間。ようやく、再びテールナーになれる時がやってきた。心臓が高鳴り、のどが乾く。変身薬を持つ手が震えているのが分かる。何とか心を落ち着かせようと、深呼吸を繰り返す。
 改めて、変身薬の説明書きを読み直す。薬の瓶は二本ある。一本目の薬を飲み、二本目の薬をすぐに飲むと、胃の中でメタモン由来の成分が活性化。それが体内に浸透し、全身を特定のポケモンへと変化させる、という仕組みになっているようだ。二時間ほどで効果は消え去り、後遺症もなく元の姿に戻れる。肌感覚もしっかりとそのポケモンのものを再現しているというのだから、最近の科学の力の凄さを思い知らされる。
 一本目の瓶を開け、飲み干す。栄養ドリンクのような、甘酸っぱい味がする。間髪を入れず、二本目の瓶を開けて、一気に喉の奥へと流し込む。一本目とは対照的に、非常に苦い。舌の上に乗せた瞬間、メタモン由来の成分が活性化したのかどろどろとした感覚が強くなる。苦味が強いが、その方が効果はより強く出るらしい。薬が効いている証拠だ。
 自分の身体がどんな風に変わっていくのかが気になって、鏡を部屋に持ち込んだ。ベッドに倒れ込んで、身体が変化していくのを待った。胃の中が、熱々のスープを飲んだみたいに熱くなっていく。変身薬の成分が反応しているのだろうか。食道も、舌も、同じように熱を持ち始める。その熱は、更に頭、腕、足先……全身へと広がっていく。
(んっ)
 まず変化があったのは、鼻先と口だった。唇がむりやり突き出されるような感覚があったと思ったら、鼻先がどんどん尖っていくのが視界に写った。色も人間の肌の色から、テールナーの毛が生えて、白く変わっていく。下顎も、ぐいと突き出すような感じがあった。鼻の形に合わせて、形を変えていっている。口周りも白い毛に覆われ、頬からは黄色い体毛が伸びていく。
 次に変化したのは、耳だった。丸みを帯びた形が、薄く引き延ばされて、徐々に三角形になり、頭の上の方に伸びていく。黄色の体毛もじわじわと生えて、中からは赤く長い毛がふわりと生え伸びる。それから頭部の髪の毛も短く縮んでいき、目元、頭とテールナーの毛に覆われた。目の色も、燃えるような赤に変化する。
 伸びた鼻筋を、手で触ってみる。確かに鼻筋を触られている感覚。人間のときよりも先端まで距離がある分、触られている部分の一つ一つがより敏感に分かるというような、そんな感覚。
 そうしているうちに、腕が袖の中に引っ込んでいきそうになる。身体が縮んでいっているようだ。首回り、肩、胴から、ふわふわとした獣毛が生え伸びる。手も白い毛に覆われながら、指の形を変えていく。親指は小さくなっていき、薬指と小指がくっついて一つになり、三本指になっていく。白い体毛もあいまって、なんだかふわふわのぬいぐるみのようにも見える。こんなに大きく変化しているのに、痛みが全くないのが不思議だ。指を閉じたり開いたりしても、最初からこんな形だったみたいに、違和感は全くない。
 身体は縮んでいるはずなのに、腰の辺りに妙な引っかかりを感じた。そう言えば、テールナーの腰の辺りはミニスカートのように外に膨らんだ毛の流れがある。それのせいだろう。後で服を脱ぐのに少し苦労しそうだ。
 腰の辺りに意識をやると、尾てい骨の辺りに違和感を覚えた。人間であればつるりとへこんでいるはずの腰からお尻までの流れの感覚が、妙に解像度が高くなっていく感じ。服に埋もれたままの手を、腰の方へと伸ばし、そっと撫でるように触れてみる。お尻の割れ目に、細長いものが伸びているのが分かる。尻尾だ。
 生えたばかりの尻尾は触る感覚にも不慣れで、生え際を服の上からつつっ、と擦っただけでびくんと震える。ないはずの感覚がそこにある。お尻に触れた時の感覚にやや近いものがあるが、それよりやや上。それでも細長い形状のぶんだけ触れられた際のくすぐったさが強いような、そんな感覚だった。
 尻尾はじわじわと長さを増していく。毛も伸びてきているのか、お尻がふわふわとしたもので擦れる感覚がある。そこではたと気付いた。
(そうだ、ズボンが)
 服を着たまま変身を始めてしまったせいで、膨らんできた尻尾がズボンの中で窮屈そうにしている。急いでズボンのボタンを外し、チャックを下ろそうとするが、手が服の中に引っかかってうまくいかない。指の数も少なくなった……特に親指がほとんどなくなってしまったせいで、ズボンのボタンを外すのに苦労した。
 何とかズボンを緩めた頃には、下半身のサイズもだいぶ小さくなっており、履いていたパンツもかなり余裕のあるものになっていた。足先もズボンの中に隠れるほど短くなっており、脚の付け根からひざまでの長さが短くなっていた。その代わり、足の形はかなり細長くなっていて、少し足首を傾けると思った以上に前後する。
(これで、変身は終わったかな)
 上体を起こし、上の服を脱ぐ。頭のサイズは小さくなったものの、耳や鼻先が長くなっているので、うんと上を向かないと襟をくぐらない。毛並みに逆らう動きなので、服との摩擦が大きく中々脱げなくてやっかいだった。何とか首が通ったので、そのまま手で送り出して脱ぎ捨てる。


 ベッドの上に腰掛けて、尻尾を揺らしてみる。腰の下、お尻の間辺りに、今まで入らなかった力が入る。ばふばふと、布団を叩き打つ。
(……)
 尻尾を動かす感覚が不思議で、ついついふりふりと動かしてしまう。だけど、こんなに動かしてしまうのは、妙な居心地の悪さを感じているせいでもある。どうしてだろう、と考えたときに、テールナーの習性を思い出した。テールナーは、尻尾にお気に入りの木の棒を刺している。そういったものは今、尻尾に刺さってもいなければ手元にもない。それがきっと、心が落ち着かない原因なのだろう。
 耳も大きくなって、周囲の音も高い解像度で聞き取ることができるようになった。誰もいない部屋でも、冷蔵庫や換気扇などは稼働しているのがよく分かる。何なら、電化製品の小さなノイズ音も聞き取れてしまうせいで、何がコンセントに刺さっているのか判別できるくらいだった。聴覚の凄さには感動するが、今は逆に小さな音がいちいち気になってしまい、余計に苛立ちを募らせる原因になってしまっている。
……早速、やってしまおうか。
 思い立って、ベッドから降りる。
 立ってみると、つま先だけが地面につくので、きゅっと踏ん張る。同じ二足歩行の生き物ではあるものの、足の裏全体で踏ん張る人間とは違う方法で、テールナーは立っている。写真で見ただけだと気付かなかったが、これはつま先立ちなのだ。だけど、これは種族としての慣れなのか、人間が同じように立った時の不安定さは不思議となかった。変身薬は、そういった感覚の違いで不便が起こらないようにサポートする機能がついているらしい。ちゃんと立てるのも、そのせいなのだろう。便利なものだな、と改めて思う。
 地面に立ってみると、身体が小さくなったことを実感する。テールナーの身長は、幼稚園児か、小学生の低学年くらいだろうか。
 真っ直ぐ立っても、人間の時にしゃがんだくらいの目線の高さ。
「てにゃあ」
(視線、結構低いな)
 家具の背丈がかなり高く感じる。パソコンを置いていたデスクも、上よりも底面を見る方が楽なくらいだ。この背丈だと、三段ボックスの天板に置いてあるものを取ろうとしても、なかなか手が届かないかもしれない。
(昔はこんな風に見えてたんだっけなあ)
 幼かったころの自分のことを思い出す。今でこそまるで気にも留めていないことだが、取りたいものを親に言わなければ取れない状態が何だかもどかしかったっけ。
 そのまま歩いて、部屋を出る。幸いドアノブを引くのには背丈の上での問題はなかった。
(それにしても、家に丁度いい棒状のものなんて、何かあったかなぁ)
 少し考えながら、家の中を歩き回ってみる。強いて言うなら、フローリングワイパーの本体の部分くらいだろうか。試しに持って、尻尾に刺してみる。だが、流石に重すぎて、バランスを崩して落ちてしまった。アルミのつるつるとした感触も、あまり刺し心地が良いとは言えない。歯ブラシのストックも一本試してみたが、今度は短すぎて刺している心地がしない。こんなことなら、近所の公園で棒の一つでも拾ってくればよかった。
(棒……ねぇ)
 はた、と思い当たる。リビングや自室、洗面所と色々なところを歩き回ったが、一カ所だけ探していない部屋がある。
 姉の部屋だ。
(どうする)
 しばらく留守とはいえ、勝手に入るのは気が引ける。だが、せっかくテールナーになっているこの時間を、何もせずに過ごすのはもったいない、という気持ちの方が強くなる。
(ちゃんと元の状態に戻せばバレない……よね)
 意を決して、姉の部屋への扉を開いた。
 自分の部屋やリビングとは違ったにおいが飛び込んでくる。
 テールナーになって、嗅覚が鋭くなったのか。部屋の中で姉がどんな風に過ごしているのか、室内のにおいの強さで何となく分かってしまう。そしてもう一つ、男性のものと思しきにおいも。
(これは、多分彼氏だな)
 ベッドの方から、とりわけ強いにおいがする。つまりはそういうことなのだ、ということが詳細に分かってしまうのが、何だか哀しい。
 何かいい物はないだろうか。姉の部屋はシンプルで、デスクとベッド、それから三段ボックスが数個くらいしかない。三段ボックスの中も本や書類がメインで、ぱっと見ではめぼしいものはなさそうだ。部屋のものを触って、復元できなくなってしまってはいけないので、あまり派手にものを引っ張り出すわけにもいかない。書類に手をつけるのはやめておく。
 デスクの上にはペン立てがあった。試しにボールペンを一つ抜き出し、尻尾に突き刺してみる。あまりしっくりこない。細すぎるし、短すぎる。
 ベッドの方は、どうだろうか。布団の下には、何もない。枕元に二つあったぬいぐるみを避けてみても、特に何も落ちてはいなかった。
(あれ)
 すん、と息を吸い込んだときに、気付いたことがある。ベッドの下の方から、姉の強いにおいがする。のぞき込んでみると、収納箱がいくつか並んでいた。その中から、一番においを強く放っているものを引っ張り出す。中には一つ、大きめのお菓子の缶が入っていたので、開けてみる。
(こ、これは)
 姉の使っているであろう、アダルトグッズの数々。棒状のもの、丸いものなど、形はさまざまだ。その中で、一番大きい棒状のバイブを手に取ってみる。
 ゴムのような質感で、やや藍色がかったおしゃれな色合いをしている。先端はリクライニングシートのように好きな角度に曲げて固定でき、曲がらない方にはスイッチがついている。スイッチを押してみると、かなり強く振動を始めた。
(へえ、こういうのもあるんだ)
 振動を止めて、くるくると回して全体を確認する。身体へのフィット感を追求したであろう、こだわりの品と見て取れる。
 これを尻尾に刺してみたら、どんな気持ちになるのだろう。
 思っていたより長さは足りていないし、手触りも違うけど、他に丁度いい棒状のものもない。わき上がった好奇心を止めることは出来なかった。
「てなっ」
 バイブを勢いよく、しっぽの中に突っ込む。
 感覚としては、案外悪くない。ちょっと引っかかりは強いけど、重量感は丁度いい感じだ。
 その時、棒が急にぶるぶると振動を始める。
「てにゃにゃにゃっ!?」
 思わず声が漏れる。間違ってスイッチを押してしまったらしい。毛皮に伝わる振動が、敏感な尻尾を強く刺激した。慌ててスイッチを切る。
 痛いような、気持ちいいような。不思議な感覚。
 そう、体験会のあとからずっと、もう一度感じてみたいと思っていた、尻尾を刺激された時の不思議な快感。
 がくっと、膝から崩れ落ちた。振動が強すぎたせいか、腰に力が入らなくなり、立っているのが難しくなる。
(はあ、はあ)
 少しふらつきながら、部屋まで戻った。
 尻尾で感じるのって、こんなに気持ちいいものなのか。
 スカートのような毛皮の下が、熱くなっていくのを感じる。まるで自分が自分じゃなくなっていくみたいな感覚。一本の赤い竿が、まるで風船のように膨らむ。さっきまでそこにあったのかどうかも分からないほど小さなものだったのに。それが、テールナーの体毛よりも長く、伸びていこうとしている。
 勃起している感覚は、人生でさんざん感じてきたそれとほとんど変わらない。でも、目に映るその姿は、まるで違う。根元まで、赤く血走ったような中身。竿の皮を全部剥いたら、竿の根元まで剥けてしまったような形。股間に力を入れると、ひくひくと先端が動いた。
 恐る恐る、その先端に触れてみる。
(~~~っ!!)
 ぞわぞわとした快感が、脳の奥を揺らす。赤い竿の全てが、自分の弱いところになってしまっているようだ。心臓がばくばくと波打つ。もう立っていられない。滑り込むように、ベッドの上に仰向けで倒れ込む。
 出したい。出してしまいたい。
 呼気がどんどん荒くなる。
 尻尾を又の間に出し、くるんと丸めて刺さっていたバイブを引き抜く。立ってる時に上から刺していたので、仰向けの体制だと背中側に回ってしまい、手が届かないためだ。改めて、尻尾の根元の辺りに挿す。膨らんだ毛の根元の、こりこりとした芯に届くように。
 そして、バイブのスイッチを入れる。
 ヴヴヴヴ、と小さな振動音が部屋に響く。
 だけど、頭の中に巡るものは洪水となって。
「きゅううう……!!!!」
 尻尾が、気持ちいい。片手はバイブを持ち、ぐっと尻尾に押さえつけて。その振動を、刺激を、もっと感じていたくて、どんどん力を強くしていく。もう片方の手で、長く、固く膨れ切った一物を、ふわふわと撫でまわす。
「てにゃああああっ」
 太ももに力が入って、ぎゅっと両方の腕を挟みこんだ。
「はあっ、はあっ」
 尻尾の先端まで、力が入っていく。今まで感じたことのないような快楽。ぷるぷると小刻みに震えた。呼気は生暖かく、大きな口はだらんと開いている。よだれがこぼれ落ちて胸元の白い毛に雫を作ったが、もうそんなことはどうでも良くなっていた。出したい。だけど、もっとこの気持ちいい感覚を味わっていたい。
「てにゃっ、ゃっ、あっ」
 どくん。どくん。どくん。
 ばんぱんに膨らんだ竿から、液体が弾け飛ぶ。
 脳の隅から隅まで、快楽に満たされていく。頭の中がじんじんと痺れるような、真っ白になるような感覚。人のそれとあまり変わらないように思えたが、テールナーの身体はまるで快感が終わる気配が無かった。
「てにゃっ、にゃっ、うやっ」
(すごい、まだイってる)
 飛び出す液体の量も凄まじい。あらかじめ用意していたティッシュを突き破り、お腹の柔らかい毛を汚し続けている。止まらない。液体が弾け飛ぶ瞬間に合わせて、テールナーの身体は何度も痙攣した。竿の根元も、いつの間にかぷっくりと膨らんで、ヒトのそれとはいよいよまるで違う様相を呈している。まるで、快楽のリミットを外してしまったような気分だ。快楽の続く限り、テールナーの身体の気持ちいいところを求め続ける。竿の膨らんだ根元をさすり続け、バイブを尻尾に押し当てて。
「てにゃああああ……っ!!」

 どれくらいの時間が経っただろう。いつの間にか意識を失っていたようだ。想定外の快楽を浴び続けたせいか、頭が重い。手を見れば、白い毛皮に覆われていた。まだ、テールナーの身体のままらしい。ということは、それほど長い時間眠っていたというわけではないということだろう。
 流石に勃起は収まりつつあるらしく、スカート状の毛の上の黄色い腹を撫でても、生暖かい竿に触れることはなかった。その代わり、竿から出続けたものでベタベタになってしまってはいるが。
「う~~……」
(元に戻ってから洗ってもいいけど、ガビガビだしなぁ)
 流石に水で洗い流さないとどうしようもなさそうだ。ほのおタイプとはいえ、多少シャワーを浴びるくらいなら大丈夫だろうか。
 布団を汚さないように、ある程度雫をティッシュでふき取り、身体を起こす。尻尾に刺さった黒い棒が目に入り、そういえばこれを使っていたんだっけ、と思い出す。手を伸ばしてバイブを掴み、引っ張った。
(あれ?)
 抜けない。
 ぐい、と抜こうとすると、尻尾も一緒についてくる。
 これは一体どういうことだろうか。
 毛にバイブがべったりとくっついていると言うのだろうか?
 (とりあえず、状態を確認しないと)
 立ち上がって、鏡のある場所を探す。バイブが尻尾の下側にあるせいで、その自重で毛が引っ張られてやや痛い。地味に手が届かない位置なのがもどかしい。気絶している間に転がり落ちたのか、どうやっても触れられない絶妙な位置に刺さっている。まさかそんなことが、と思ったが、実際に起こってしまっているのだから仕方がない。
 洗面所の鏡は高すぎて、テールナーの背丈では届かない。丁度入ろうと思っていた風呂場にも鏡はあると思い当たり、扉を開く。思った通りの高さだ。
 後ろを向き、鏡にお尻を突き出した。鏡の方を振り返ると、黒い太ももと黄色い尻尾が良く見える。立ち姿の印象と異なり、テールナーの下半身はほとんどが真っ黒な毛で覆われている。尻尾をくいと上げると、その状態に唖然とした。
 バイブの表面の樹脂が溶けて、尻尾の毛に絡まって固まってしまっていたのだ。
 あまりの状況の不可解さに、お尻を突き出した姿勢のまま、しばらくの間身体まで固まってしまっていた。上げた尻尾が、ゆっくりと下ろされていく。
(まさか、テールナーの尻尾だったから?)
 テールナーという種族は、尻尾に刺さった木の棒を引き抜くとき、その摩擦熱で火を灯す。ということは、この尻尾に刺さったものが動くと、相当な熱が発生する。ましてや、長時間振動させたとなると……
 自分は、姉の留守中に勝手に部屋に入り、デリケートな私物を勝手に使用し、勝手に破壊した、ということになる。
 背筋が凍った。
 後でどれだけの𠮟責が待っているか、分からない。
(まずい。これは……まずい)
 とにかく、何とかして剝がせないだろうか。
 手と尻尾を何とか伸ばして無理やり引っ張ってみたが、
 「てにゃっ!?」
 と声が漏れるほどに痛い。涙が出そうだ。
 鏡に映ったテールナーの顔は、耳が後ろを向いていて、ひどく憔悴していた。

 時間が経ち、元に戻っていくと、毛ははらはらと抜け落ちて消えていった。その過程で、尻尾にくっついていたバイブも身体から離れたので、ほっとする。
 だが、溶けた樹脂までは元には戻らない。でろでろになった棒は、もう使い物にならないだろう。
(となれば)
 もう一つ、同じものを買うしかない。すぐさま、ネットで同型のものを探す。寸法や色合いを元に、何とかそれらしきものを見つけた。だが、その値段は。
(に、二万……!?)
 まさか、そんなに高価な物だったとは。自分の収入だと、咄嗟に支払うにはかなり手痛い金額。だがしかし、背に腹は変えられない。配送予定を見るに、今買えば姉の帰宅にはギリギリ間に合うだろう。
 悩んでいる暇はない、と、即座に購入ボタンを押した。
 それらしきものを、と思って焦って買ってしまったが、本当に同じものなのか。購入した後で、迷う気持ちが押し寄せる。だが、バイブ本体にメーカー名が書いているわけでもないので確かめようがなかった。仮に同じだったとして、使用感も新品だと違うかもしれない。本当にバレずに済むのか、正直勝算があるとは言いにくい。
 はあ、と溜息をつく。どれだけ考えたところで、結局、姉が言及してくるまでは知らぬ存ぜぬを貫き通すしかないのだ。
 しばらくは節約するしかないな。そんな憂鬱な気持ちを抱えながら、今日という休日を不貞寝で終わらせることに決めたのであった。


コメントはありません。 テールナーTFコメントログ ?

お名前:

トップページ   編集 凍結 差分 バックアップ ファイル添付 複製 名前変更 再読み込み   新規作成 ページ一覧 ページ検索 最近更新されたページ   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2023-01-01 (日) 04:02:31
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.