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チーム ライエンズ2

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チーム ライエンズ2 


TS666






私たちはエムリットを倒した。そして奥に進んで行く。私たちはまた、ロディに
一歩近づいた。

「ねぇ、ロステロ?私さっきちょっと不思議なものが見えた気がするんだけど…
…?」

私がロステロの顔を覗き込むと、ロステロが驚いた調子で言った。

「お……お前も……?」

どうやら、私とロステロは同じ夢を見ていたらしい。というか私達二人が同じ物
を見たという事はあれは夢ではなかったのかもしれない。は私たちはそれから一言
も話さずに奥へ進んで行った。気付くと私たちは大広間の様な場所に出た。

「何なの?此処は………?」

私とロステロは周りを見回したが、誰もいない。ロステロはまだ黙りこんでいる。
ロステロが何か思いついた様に私に話しかけてきた。

「そうか……此処は中継地点だよ!きっと!」

ロステロはどうやら此処が何かを考えていた様だった。よく見れば自分たちがこの
場所に入って来た時に通った道の脇にガルーラ像がある。間違いない。此処は中継
地点だ。

「ロステロ………今日は此処で休みましょうよ………」

私たちは冒険に夢中で気付かなかったが、もう外は夜のようだった。この森は聖地で
あるだけいつでも明るいし、外の天気の影響は受けない。そして何故エムリットを倒
してから一匹も敵がいなかったのか今頃分かった。




私たちは眠る準備を終え、寝袋に入った時にロステロが話しかけて来た。

「なぁ……リーラ……?」

何時もと違って元気が無い。

「何……ロステロ……?」

とりあえず私は返事を返した。ロステロはさらに小声で言う。

「俺達……俺が父さんを超えたいと言ったから出会ったんだよな………」

「ロステロ………どうしたのよ………急に………?」

私は少し不安になった。ロステロの元気が無い声を聞いたのはかなり久しぶりだから
だ。

「………………」

私がロステロの顔を見るとロステロは赤面して目を反らした。これ以上話しかけるの
は少し危なそう。

「ロステロ……もう今日は寝ようよ……ね………?」

私はロステロに明日に備えて眠るように指示した。

「お休み……ロステロ……」

「……お休み……」

何時もとは少し違うロステロの声で一日が終わった。私は不安を抱えながら眠りに就
く。



――翌朝――
私は目覚めた。今日はロステロの声が無い。私が辺りを見回すとロステロが横で座っ
ていた。

「おはよう!ロステロ!」

「あ……起きてたのか……おはよう……」

ロステロは何か考え事でもしていたのだろう。私が起きた事に気づいていなかった。私は
何時もの様に準備を進める。今日はロステロの急かしがない。それどころか赤面して黙り
こんでいる。やっぱり少し様子がおかしい。昨日のエムリットの言葉を今頃気にしてるの
かな?でも、最近私がロステロの事を呼ぶとたまに黙り込んでしまう。しかも最近その数
が増え続けている。



準備を終え、次のダンジョンへ進んだ。しばらくして気付いたのだが、このダンジョンに
居るポケモンは殆どがエムリットを倒すまでに見かけたポケモンの進化系ばかりだった。
色々な事を考えていると私たちはサイケ光線に当たりそうになった。

「誰だ!」

ロステロが怒鳴ると、一体のサーナイト、そして沢山のキルリア、ラルトスに囲まれた。
どうやら犯人はこのサーナイトらしい。

「何の用だ!?」

ロステロがサーナイトに怒鳴ると、リーダーらしき存在のサーナイトが答えた。

「此処は貴方達の様な子供が来る場所ではありません……。すぐに立ち去りなさい……」

ロステロの目つきが変わった。

「俺たちは父さん……いや、探検家のロディを超えるために此処へ来たんだ!そんな簡単に引き下
がれるか!」

そういった瞬間、私たちはサイコキネシスで木に叩きつけられ、動けなくなった。サーナイトが近
づいて来た。

「貴方達はあの憎きロディの息子達ですか……なら……貴方達には死んでもらいます!」

私たちが必死に抵抗していると、サーナイトがテレパシーで私たちに語りかけてくる。

(私たちは……ロディに敗れた……アグノム様に与えられた使命を果たせなかった……その気持ちを
味わうがいいわ!)

私たちはサーナイトによって闇に引き込まれていく。私たちはサーナイトによって絶望させられてし
まった。

(…………!!!)

バッグに入っていた感情の石が光輝き出した。そして私たちはあの不思議な錯覚に陥る。



気付くと目の前にエムリットがいた。

「エムリット……?何故此処に居るの………?」

私がエムリット近づいて行くと、エムリットが笑いかけてきた。

「リーラ……君は感情にとらわれる事無く希望を持ち続けた。その心を忘れなければ君は大丈夫!」

エムリットは嘘の無い笑みで私に語りかける。あの時とは違い、エムリットは自分の雌としての本性
がむき出しだった。そしてエムリットは消え、さっきまでの景色に戻った。私たちは動けるようにな
っている。

「そうだ……俺は……父さんを超える為に此処に居るんだあああああぁぁぁ!!」

ロステロがサーナイトたちに渦潮をあてた。渦潮が納まった時、サーナイトたちは全員瀕死状態だっ
た。私は立ち上がり、ロステロと顔を合わせた。

「リーラ!行こう!」

ロステロは私に笑いかける。私は笑い返して言う。

「そうね!!」

私たちは奥へ向かって走り出す。



そしてまた、大広間の様な場所に出た。私たちが辺りを見回すと、あ
の時と同じ様にアグノムが現れた。

「お前たちが勝利を目指すのなら……私にその勇気と意志を示せ!」

アグノムは私達に10万ボルトをあててくる。私たちは何とかかわし、アグノムに攻撃を仕掛けた。だが、
アグノムは私たちの意思を読み、攻撃を軽々とかわす。

「そんな軽い意志では私には勝てない!……うわあっ!」

アグノムは突然ハイドロポンプをくらった。ロステロだ。またアグノムは攻撃をくらった。アグノムは避け
られない。

「何…?此奴……何も考えていない……!?そんな……馬鹿な……」

アグノムはハイドロカノンをくらい、倒れた。アグノムは私たちに光輝くものを渡す。

「それは……意思の欠片……お前たちの……意思には……負けたよ……」

そう言うと、アグノムは眠りに就いた。私達は奥へ進む。もう夜中だ。私はロステロに指示を出す。

「もう今日は寝ましょうよ!お休み!ロステロ!」

私は笑いかけた。ロステロは赤面して顔を反らす。

「お休み……」

さっきと違って元気が無い。私は不安を抱えたまま眠る。




僕にとってコメントは進化の欠片です。


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Last-modified: 2011-04-24 (日) 00:00:00
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