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サンダースとシャワーズ 第参話

/サンダースとシャワーズ 第参話

兄妹愛 地味に入れた
しかし、その辺の模写?できないからぐだぐだ

交差点

 今日は2月13日。バレンタイン一日前
回りの♂はテンションが妙に高い
俺は勿論グラエナと話しているが
その為♀、てかパチリスは『興味無さすぎだろ』とよく言われる
どうでもよくね?

おっと、もう学校行く時間だ。
行ってきます

さて、一日が始まるのか。
この角を曲がった所でいつも待ち合わせをしている
ちなみにいつも5分前に待ち合わせ場所に行く
遅れるのは何かヤダ
好きなポケモンだからじゃなくて
嫌なんだよ。文句言われるのがさ
よし、着い………
「あっ、サンダース。おはよう。」
速いな。
「いつから待ってたの?」
「えっと、20分前」
少し遅く来ない?ちょっと可笑しいよ
5分前なら分かるけど………

学校に向けて歩きだす
「明日バレンタインだね」
「そうだね。」
俺には関係ないと思うけど
まぁ、ビターチョコなら貰うよ
「チョコ欲しい?」
「んー。じゃあ苦い奴頼んでもいい?」
「いいよ♪」
上手く作ってくれよ。
期待するから
「けど、どうやって作るのか分からなくて」
………………。
何でそれで作ろうとするんだろ
可笑しいだろ
「ブースターに教えて貰えば?」
「あっ、じゃあそうする~」
俺が教えたら意味無いしね
それに、知らない方が楽しいし


学校に、着いた
やっぱり速いなぁ。俺ら
もう少し遅くてもいいな
クラスにはグレイシアとパチリスしかいねぇ
お前ら速いんだよ
パチリスお前、落書きしたいから速く来るのか?

シャワーズとは学校来ると他人の様に接する
関係がバレナイように
グラエナ?締め上げといたよ
あいつを自由にさせとくと大変だから
すぐ広まっちゃう
パチリスが落書きを止め、俺に近付く
「あれ?二人付き合ってんじやないの?イチャイチャしないの?」
何でバレてんじゃぁ!
「やっぱりね。学校に一緒に行ってるの見て『付き合ってるな~』って思ったんだ~」
いつ見た?
可能か。俺らの事を何かしら見て学校にダッシュすれば………
「やっぱりバレちゃうか。サンダース。もう隠す必要無いね」
「そ」

ガラッ

「おはよ~。」
グラエナ………流石KY
けど今はKYじゃないな
「今日ブースターとブラッキー来ないから」
グレイシアが反応する
さすが片思い
「何でなの?」
「『今日はチョコ販売しなきゃ』だってさ。
ブラッキーは手伝いだって」
バレンタイン一日前だもんね
売上が上がるし。
「エーフィはブラッキーが休む事知ってるの?」
「シラネ」
それやばくね?また不登校になるよ
あの時なんてやばかったな
授業中断したし
もう絶対起きないでくれ………

ねぇ、ブラッキー知ってる?

エーフィが教室に入ってくる
「知らないよ。風邪で休みじゃないの?」
「今日電話でブラッキーのお母さんが『朝から用事がある』
って言って早くから家でたらしいの」
朝から仕事だったんた
てか何時家出たんだ?

おはよ………zZZ
兄貴~

マグマラシとザングースが入って来る
マグマラシを机に寝かせたザングースは、みんなの所に行く
「大変だね。」
「僕にとって兄貴寝かすのは日課ですから」
「てか、何時に寝た?」
「えと、6時です。」
………………。
あぁ。なるほど。
流石ホ………
あ、ホモじゃ無いんだった。
「えっと、お前ら何を」
「ベッドが軋む位激し」

カス共は下ネタ無しじゃあ生きれないのか?

マッスグマが教室に入ってくる
ちなみにマッスグマはこのクラスだ

「ザングース。クズ犬の質問に答えるな」
「またかよ」
この性格は一生かかっても直せないな。
てか直したら神って呼ぶ。


朝読書の時間となる
8時25分になったら席に座り本を読まなければならない
月の終わりには紙に感想などを書いて提出する
これは意外と簡単らしいが
面倒
何で提出しなくちゃいけないんだよ
数学じゃあるまいし

周りは集中して本を読んでいる
俺?勿論数学の問題解いてる
大丈夫。マグマラシなんて寝てるから

先生は何も言わない。
そのかわり成績を下げる
前もって言ってある
因みにそれはこの時間だけ
流石に通常授業は無いだ

ゴツッ

痛いっ

視線を上に向ける
視線の先にはカメール先生がいた
「廊下に出ろ」
なんだ?この呼出し。まあいいや
俺は渋々廊下に出る
そこにはマグマラシもいた
先生がドアを閉め話し始める
「お前ら本読めよ。」
「先生は何も言わない。だが成績は下げるって言うルールは?」
マグマラシ良く言った。
一瞬先生の顔が強張った気がした
「お前らの成績もう下げれねぇんだよ。」
あー。本音言っちまったな先生
「先生。マグマラシが持ちませんさっさと終わらせて下さい」
「じゃあ他の教科下げとくから」
俺の成績で下がるのは数学だけか
まぁ成績下げられても俺には関係無いがな
成績目当てで勉強してる訳じゃないし
解いた時の達成感を求める為にやってるだけなんだよね
「もうすぐ鐘が鳴る。座れ」
先生腐ってるよ
深い溜息をついた後俺は教室にもどった
皆の視線があった
いちいち注目する意味そのものが分からん
俺の席は窓際の1番後ろ
因みにその隣がシャワーズ
この席で携帯ゲーム機やったらバレないんじゃね?
てかマグマラシがいねぇ

先生がザングースに近づき言った
「廊下にいるマグマラシ、何とかしてくれ」
「♪」
ザングースが喜んでいるって思うのは俺だけ?
ザングースは急いで廊下に行く
暫くするとザングースはマグマラシをおぶる形で教室に入って来た
だから、何で♀にそんな力あるんだよ。
マグマラシを座らせる
急いで席に戻るザングース

終わりの鐘が響く

起立、きおつけ、礼

シャワーズ怠くないのかなぁ?

さっきの静けさとは裏腹に辺りは話し声で賑わっていた
「みんなー。静かにしてー」
シャワーズが頑張って皆を黙らせる
それが聞いたのか暫くすると皆は黙った
先生が話し始める
「えと、明日バレンタインだっけ?
♀は友チョコとか持って来ると思うが
ブースターの店のチョコを使ったもんだったらいいよ」
クラスの大半の♀が歓喜の声を上げる
てか、ブースター。お前仕組んだ?
まぁ、俺には関係ないがな
「後、学校で食うな。それと、今日ブラッキー何故休みか知ってるか?」
教室がざわめく
言った方がいいのかなぁ
「先生。ブースターは何故休みなんですか?」
クラスメイトのピカチュウが言う
「どうせあれだろ?明日バレンタインだから店が忙しいんだろ?」
流石先生。カンが鋭いな
「そこにぶらっきぃがいるかも知れない」
エーフィは机に入れた教科書をバックに入れる
何処に行く気だ?お前
まさか店とか無いよな………………
「先生。帰ります」
やっぱりな。やっぱりみんな動じない
合唱コンクール後なんかヤバかったからだな
「ちょ、待ちなさい!」
因みに学校からはポケモンの技で出る事はできない
脱出したい場合は自力で走るしかない
先生がエーフィを掴まえようとする
しかし気付いたのもつかの間。エーフィはもういなかった
スピードではエーフィに勝る物はいない
陸上部顔負けの速さである
「先生、エーフィは早退扱いで良いですか?」
ピカチュウが言う
日直は日誌に欠席、早退等をメモらなくてはならない
俺はスルーしまくってるんだが
「宜しく」

エーフィはブラッキー依存症か
うん、決まりだな!

先生が教室から出ていく
中学校は教科毎に先生が違う
一時間目の教科は国語とか説明してる暇なんかねぇ
ブースター達に連絡入れなきゃ
誰か携帯を学校に持って来ている馬鹿は…………
パチリスとグラエナ位しかいねぇ
俺はグラエナに話す
「ちょ、携帯貸して。」
「やっぱりブースターに電話か」
「うん……………」
考えてる事がばれた…………
俺はグラエナから携帯を借りる
店の電話番号は知ってる。
それを入力するだけだ
えっと、4826-8126
ここ押せばいいのか

暫く待つ

「はい、ケーキ屋ですが?グラエナどうしたの?」
はきはきとした声で喋るブースター
成る程、ケータイの番号で誰がかけたのかわかるんだ
「店の名前作………ってそんな事言ってる暇なんてない。
そっちにエーフィが行ったから」




え~何で~


「どうかんがえてもブラッキーに原因あるだろ」
「あ~。そっかぁ~。ブラッキーが原因なんだぁ~♪」
何か凄い怖いんですけど
「おいブースター」
返事がない
音量上げる代わりに俺はケータイのスビーカをONにする

いつのまにか来てた先生含め辺りのポケモン達がこちらを見る

ブースター。君の事をギッタギタにしてやる♪
えっ、ちょ、店長…………
ブラッキーここにいるって連絡入れてよ~学校抜け出

ハハハハハ

えっ、
ちょ、

Prominence!(プロミネンス)

ギャアアアアアア

ほどほどにしとけよ~
そして外でやってる事を祈る

「ちょっと、携帯の向こうで何してんの?」
グレイシアが大きな声で言う
「ブースターがProminenceを使ったてか口調からして負の心開放した。
てか、ブースターは友達との喧嘩好きじゃないんじゃなかったの?」
グレイシアは荷物をまとめ帰る準備バリバリだ
「負の心開放したらそんなの関係無しに攻撃をするの。私、行ってくる」
急いで教室を出ていく
あーあ、エーフィのせいで………
「せ、先生。グレイシアも早退扱いで、」
「後から来るかも知れないからさ、とりあえず出席に」

暫くクラスにいるポケモンは授業なんかほったらかしで電話を聞いていた

ブースター、大丈夫。今楽にしてあげるから
グレイシア。何でここに?
助けに来た。

何かを食べた音が響く

だめ、今体触れちゃ
負の心全部吸い取ってあげるから…………

ツーツー

電話が切れる。あっちが切ったのか?
それは無いか。じゃあ何だ
電池切れか?
なんか凄い気になる

「先生。早退します。」
「ああ、ちゃんと解決しとくんだよ」
流石国語の先生。空気読んでくれた
俺も荷物をまとめる。

「私も早退しま~す」
「天才は勉強しなくても大丈夫ってか?」
お前も来るのか?

俺とシャワーズは急いで学校を出た
まぁ、歩いて10分の所にあるからな
歩いていける
てか、何で道路凍ってんの?
もしかしてグレイシア。滑って行った?
回りの迷惑だ。もう使うな
「何?この氷」
「多分グレイシア。滑ってスピードあげてたんじゃん。理科点数良いしさ。どーせ科学的にやったんだろ。」
実際曲がる所なんて氷に乗ったまま曲がれるように斜めってるし氷多いし
通行人の邪魔。
てか、通れねぇ。仕方ない。氷を使うか。
「シャワーズ。氷使うぞ」
「やった!」
何喜んでんだよ…………


着いた。
そこには倒れているエーフィ、グレイシア。そして何食わぬ顔で立っているブースター
店の中にはブラッキーがいた。
「ブースター。大丈夫か?」
「ん?何の事?何かあった…………グレイシア!」
ブースターがグレイシアの体を揺すり始める
何も覚えてないのか。やっぱり負の心で行動してたからか
て事は、今グレイシアに負の心が…………
グレイシアに近付く。

ぐちゃ

? 何か踏んだ………?
脚の先にはぐちゃぐちゃになった『チイラの実』があった。

「ねぇブースター。『チイラの実』って知ってる?」
「知ってるよぉ~。食べた後他のポケモンに触れるとそのポケモンの
怒り、憎しみ、妬み、つまりマイナスエネルギーを全」
「グレイシアはお前にまた使用した。だから倒れ」
「勝手に決め付けないでくれない?」
パワーが回復したのかよ
てか大丈夫なのか?
「ちょっと気持ち悪い…………けど大丈夫」
グレイシアが頭を押さえながら起き上がる
「シャワーズ。ちょっとグレイシアを店まで運」
「大丈夫っていってんだろ?」
「グレイシア怖~い♪」
シャワーズお前殺されるぞ
「グレイシア。やっぱり僕の負」
「お前は100%関係ない。心配するな。心配してる暇あるならさっさと店開けろ」
「わかった。」
嘘だな。性格が変わりすぎてる
「てかグレイシア。お前死ぬんじゃ」
「勝手に殺さないでくれない?
元旦の時グラエナにぶつけた時に少し飛んでた
だから生きてた」
あの時のか。玄関が凍り付いてた奴か
「あいつちょっと記憶少し飛んでたが」
「記憶まで吸い取ったらしい。
あんたがブースターに電話した所から私がここに来るまで」
「それでブースターの性格が変わったのか」


俺らは学校に戻った。
多少エーフィが暴れたが…………
あとグレイシアの性格が変わりすぎてて先生が対処できなかった事も
正直怠い。今日で死ぬかも


時間は代わってお昼休み
俺とシャワーズは屋上にいた

行く時に周りからの野次あったが気にしない
「グレイシアは大丈夫かなぁ」
「前よりも怖くなった気がする…………」
「まぁブースターの負の心を完全に吸い取ったからだけど」
「グレイシアはまだブースターの事好きなのかな?」
「好きなんじゃん?そしたらあんな事しないじゃん」
「まぁそうだが…………」
「それに、使った後もブースターの事心配してたじゃん。大丈夫だよ」


そういやそうだな


突然雲行きが怪しくなる
やばい雨降る。
そう考えてる間にも雨が降ってきた
「シャワーズ。戻るぞ」
「雨かぁ。私まだここに居る~」
そうだ。シャワーズは水タイプだ

休み時間終わるのは後20分ある
風邪ひくぞ
えーと傘はっと。あった
「ほらこれ。使え。」
「え~。いらない~。」
「風邪ひいたらどうすんだ?」
「ぶ~」
一つの傘に二匹が入る
所謂相合い傘である。恥ずかしい
「傘一つしかなくてよかった♪」
シャワ喜んでる。それならいいや。
「顔赤いよ。私見て興奮しちゃった?」
俺の顔はブースターのように熱くなる
「しょうがないだろ。」
「~♪」
シャワーズが口笛を吹き始める
雨で嬉しいのか?


俺らは五時間目の存在を忘れて屋上にずっといた。
気付いた時には鐘が鳴っていた位だ
放課後カメール先生からキツイ説教食らった
「お前らがいちゃつくのは勝手だ。だが授業を忘れるとはどうゆう事だ」
って言われた
正直こんな説教喰らうとは思っても見なかった


下校時間をとっくに過ぎていた頃に説教は終わった

帰り道を歩く俺ら

「長すぎだよー。あの先生」
「しょうがないよ。授業忘れた私達がいけないんだもん♪」
「サボってても100点取れるお前が羨ましい」
シャワーズはオール100を取ってしまう程頭が良い
「サボってないよ~。ちゃんと家で教科書読んでるよ~」
ほらね。こんな勉強で取れる位だもん
俺には無理だ
「やっぱり高校はレインボー高校?」
「うん♪」
推薦状書いて貰え
「じゃあ中学でお別れだね」
当たり前だろ?あんな学校行ける訳無いだろ?
実際推薦状有るから行けるけど
あの推薦状ウザイんだよ。貰う身になって見ろよ
「じゃあサンダースはどの学校に行くの?」
「ルビー高校」
「私もルビー高校に変更しようかなぁ」
「でもあの学校。内申及び偏差値かなり低いよ。お前が行くような学校じゃないよ」
「でも私、受ける!そしたらサンダースと離れ離れになっちゃう」
こっちとしては有り難いけど
将来を考えて言ってるのに

「ねぇ、ブースターの店行かない?チョコ買わないと」


着いた。
なんだこのこみかた
そういえばこの町ここしかケーキ屋なかった
…………だからか
「サンダース。早く店入ろ♪」
いやいやいやいや、俺♀じゃないし
あれ?よく見るとザングースが平然といる
まだクラスの奴らは本当の性別知らないのに
♀どもと会話してるよ
もうばらしちゃった?
それはないか。あいつは確か不良にか
「どうしたのサンダース。行こっ」

仕方なくサンダースに着いて行く


「はいはい、今日は♂入っちゃ駄目だよ」
入口付近で止められる
「あ、リーフィア先輩!」
誰だよ。リーフィア先輩!って
「あれ?シャワーズ。てことはこのサンダース………彼氏?」

顔を紅潮させて俯く。

「バイトの人ですか?」
「そ。バイト」
「先輩。家の学校バイト禁止って先輩がこの前総会で」
「『臨時の時は紙を提出すること』って最後に言ったんだけど
聞いてなかったの?」
総会?もしかしてあんた

「生徒会会長?」
「そ。当たり」

シャワーズの先輩。何かおかしい
まじ謎の生徒会長だな
「でも何故働いてるんです?」
「…………………」
突っ込むんじゃ無かった。
うわぁ凄い気まずい
「………お父さんが…………この前事故で亡」
「もういいから!そこまででいいから!黙れええええ!」
ヤベエ先輩に『黙れ』とか言っちまった
怒られるよ絶対
「分かっ………た……」

あー良かった。
深いため息を付く
てか何で初対面の奴にここまで気を使わなくちゃいけないんだ?
てか立直り早っ

「店戻った方がいいのでは?」
「………そだね。シャワーズ。チョコ作りがんばんなさいよ。」
「はぁーい♪」
リーフィアは店に戻って行く

疲れた………

「今度こそ買いに行こう♪」

仕方なく着いて行く

店内の中はいつもと違っていた
まず、チョコとケーキの数が4:1
次に客の数。普段の3倍位はいる
どんだけ儲かるんだよ

しかも3種類しか売ってないから確実に金入る

周りの女子からの視線が気になる……………

シャワーズにブースターと話してくると伝え、レジの方に行く
「よぅサンダース」
「ブラッキー。もう大丈夫なのか?」
さっきProminence喰らったからなあいつ
「手を抜いてくれたから大丈夫だった。エーフィは未だに気絶中だけど………」
まぁ普通だがな
「そういやブースターは?」
「厨房でグレイシアと作ってる」
「………………子供を?」
「ケーキだよ!仮に子供作るとしても厨房じゃ作れないよ!」
大声で叫ぶ必要が分からん
周りうるさくて良かったね
「すみませーん。お会計まだてすか?」
「すいません。サンダース、後でね。」
大変だな。てかエーフィ気絶してんのによく平気だな
営業スマイルっていう奴か?
外のベンチに座ってよ。


なんだよあれ。外にでるの3分かかったぞ
混みすぎだバーカ
マグマラシが寝てるからベンチ座れないし………
暫くしたらシャワーズが出て来た
「何買ったの?」
「ブラッキーから言われた物全部」
「だから何を買ったんだよ………」
「えっとビターチョコ5枚と簡単な作り方の本と惚れ薬」
「………惚れ薬返品して来い」
マジ。あんなの使ったら理性跳ぶぞ
………………ってグラエナが言ってた
あいつ怪しい薬しか知らないからなぁー
風邪薬?なにそれlevelだし
「大丈夫!どうなるかとか全部書いてあったから
体に害は無いから」
「ちょ、それ見せてくれ」


惚れ薬
何かに混ぜて使おう
ただし、♂に襲われちゃうけど(笑)
性的な意味で(笑)


「即返品してきてくれ!」
「え~。ブゥブゥ~。分かったよ~」
シャワーズは店に入って行く


「サンダースにいぢめて欲しかったのにな………………」

あのー全快バリバリ聞こえてるんですけど~
そんな愛の無い行為は………
てかシャワーズってマゾ?


「ふぁ~あ。よく寝たぁ」
あ、マグマラシ起きた
「お前寝過ぎだろ」
「全然寝て無いよ~。あれ?ここって」
「ブースターのお店。ザングースがチョコ買いに来たんじゃん?」
「ふーん。」
「ザングース。周りに私は♀ですって言ったの?」
「言わせといた。だが先生、及び♂は知らん」
まぁ、♀だって言わないと虐められるしね
とくにこのバレンタイン前日なんて
「ザングースはまだかなぁ」
「明日のチョコ買ってるから遅いのは当たり前」
それにしても女子共気合い入れすぎ。
てかシャワーズもまだかよ
長すぎなんだよ

「兄貴~。買い物終わったよ~。あ、おはようございます。」
敬語?
「敬語じゃなくていいよ。さて、どうする?」
「帰れ。そしてチョコ冷やせ」
「そうだね。帰ろザングース」
「はい兄貴♪」
最近敬語流行ってるの?

てかシャワーズまだかよ

帰ろうかな

辺りはすっかり夕焼けによって周りがオレンジに染まるようだった
この夕焼けが無くなり辺りが暗くなるとマジ寒くなる。
しかも今は冬、そんな事になるのは直ぐだ
そうなったらマジ死
「お待たせ~」
お、やっと来たか。ちゃんと返品してきたか?
「返品駄目だって~。まぁこれタダだから。」
「それ混ぜたチョコ投げ捨てるから」
「うっ……………」

あ、黙った

「あ、電話だ、ちょっと待ってね」
誰と電話してるんだろ、まさか、浮気………
あいつはそんな♀じゃない
昔からの付き合いがあるから
「シャワーズ、電話」
シャワーズに電話かければ俺に電話できるってか?
シャワーズから電話を貰う
「よお、」
グラエナか、一体どうしたんだ?
「携帯を作りにいこーぜー。勿論ォマエのだが」

忘れてた。お正月に約束したもんな。

「いいけど、いつ行く?」
「今日、お前の親に携帯会社への同意書書いて下さいって言っといたから
持っていくのはそれと、学生証、駅に7時ね」

準備が早い……………

「分かった。」
「じゃあ」

電話の切れる音が響く
切るのも早いな。
約束の時間までまだ2時間あるじゃねぇか。
親説得する時間に当てよ

「何の電話だったの?」
「携帯買いに行こってグラエナが」
「何時に買い物行くの?」
「7時」

正直遅いと思う。眠いし……………

「ゴメン、その時間帯用事が有るから行けない」
「珍しいね。用事あるなんて」
「そ、そうかな?」
「シャワいつも暇そうだから。」
「あ、じゃあ私帰るね」
シャワーズは買った袋を持ち、走って帰る

そこまで急いでたんだ…………


シャワーズは勿論帰るつもりなんて無かった
チョコの作り方を知らないシャワーズには誰かが指導しなければならない
だから、一回帰ったフリをし、また店に戻る
理由、作り方をブースターに聞く為だ


そんな事み知らずに携帯を作りに行くサンダース


てか、二時間何してればいいんだよ

今は俺家にいます
親が凄いだるそーにしてた。
同意書はちゃんと書いてくれたが
だるいーって言ってた

あー暇。だりー。てか携帯って作るの何時間かかるんだ
わからなすぎ

もう出かけよ

はっきし言って駅っていっても都会みたいに駅ビルなんて無いよ
ここは駅です。って言える位何も無い
最低限の物は揃ってる

午後6時。後一時間何し
「予定より早く来たね。サンダース」

「お前早すぎだろ!」
「いやさ、本気であの事許して欲しいからさ。一時間前から待ってた」

あの事、グラエナが持っていた隠しカメラで俺の秘密を握ろうとした事
さらにその隠しカメラは親から盗んだものだって事
二つ目は関係無さすぎだが一つ目は許せなかった

だがブースターが「喧嘩しちゃだめ」と遠回しに言っていたので体罰とかではなく
携帯持ちたいから協力して
という約束にした

隠しカメラとか使ってるあいつが、携帯わからない訳がないだろう

「携帯電話かなーりわかるから、聞けよ」
「ああ」

機械に強いっていいね。


グラエナと携帯ショップに歩いていた俺ら
「で、どんな携帯お好みで?」
って言ってもわかんねぇよ
何が良いの?
「何か無いの~。例えば、防水とか機能大量に充実してるとか、薄いとか
カメラの画質良すぎとか」
携帯にそんなのあるんだ。

万が一の事を考えて防水は入れたほうがいいな
てか、携帯の癖に防水とか、
今の技術って凄いなぁ
「サンダース!」
「え、あぁ、じゃあ防水で」
「分かった。あと、今の携帯ワンセグ標準装備だから」


なんだ?ワンセグって


食い物か?

今のは言いたかっただけ。

「簡単に言うとテレビ見れる」

いらねぇ機能だな
そこまでしてテレビみようとも思わねぇ

まぁ俺はテレビあんまり見ないが
見るもんは


ニュース位?


「サンダース、着いたぞ。」
「そうなんだ。」
なんかケータイ有りすぎ。ここまで来るとキモい

店の中に入る

そこには沢山のケータイとウザイ位店のポケモンが居た
てか、さっさと選んで帰ろう
「サンダース、こっち来いよ」
既に店の奥にいる。はしゃぎすぎだよお前


「これが防水加工している携帯。」
3台あるよ、どれにすればいいんだよ
教えろよ!どれがいいんだよ!
「えと、これがワンプッシュで開くタイプ
これがワンプッシュで横にも開くタイプ
で、これは薄さを重視したタイプね。」

だから、どれがいいんだよ!

「さぁ、どれにするの?」
お前店員になれよ
「じゃあお前が決めてくれ」
「じゃあこれで、持ってみて」

携帯のサンプルを持つ

重い、何だこれ、おかしいだろ
「もっと軽い奴ないの?」
「有るよ。てか、数学ばっかやってっから体鈍るんだよ」
もっともな発言ありがとう
「はぃ、これが1番軽いの」
渡された物も持つ。

軽い、軽すぎる!

「これでいいよ。」
「じゃあさっさと契約しにいこうか」

店のポケモンの指示で椅子に座る
「えと、同意書を持ってきましたか?」
「これですか?」
親から渡された紙全部渡す。
「ありがとうございます。では、手続きをするので30分間待って下さい」

長すぎ。参考書持ってくりゃよかった

「お金は学生割引きいて有料使わなかったら最大で5000だから」
安すぎだろ
母いつも2万は請求くるぜ
てか、携帯で何をするとお金がかかるんだ?

暫くグラエナと雑談をする

「あ、サンダース、行くよ。」
呼ばれたんだ。気付かなかった・・・・。

「もういいや。あと全部やっとこうか?」
「…………頼む」
正直機械音痴の俺が携帯作りかた知ってる方がおかしいんだよなー
実際携帯無くても生きていけるがまぁ

シャワーズの為だし

「サンダース。全部終わったよ。」

凄い早過ぎだろ。てか何をしたんだ?
「はいこれ、携帯もうお前のだ。
メルアドは、『eevee_math_lave@pokemo.ne.jp』」
パソコンと同じか。わかりやすいな。

よし、覚えた!

「じゃあ、正月に来たメンバーの全員のメルアド、赤外線で送るから」

「赤外線ってどうやったら使えるの?」


俺はグラエナに携帯電話の使い方を何度も教えて貰った。
凄い時間がかかったが、おかげで基本的な事は全て覚えた…………つもりだ


その頃シャワーズは、ブースターのケーキ屋にいた
チョコレートの作り方も知らない彼女が誰からも
教わらないで作るのは不可能だと思ったのか
ブースターの店は午後6時が閉店となっている。
だが実際作業行ったのは7時からだった。
理由はもちろん自重しない♀達
たった三種類しかないチョコで厳密に選ぶ意味がわからない。
これがバレンタインなのか?

さて、進行をシャワーズにまかしますか。

「ブースター、チョコレートの作り方教えてー」
「いいよー。奥でブラッキーの指示に従って待っててー」
ブラッキーが教えてくれるのかなぁ

シャワーズはブースターに言われ奥に行く
「あっ、ブラッキー。どうしたのそんな所にいて……」
「いやさ、リーフィアが『私が教える。バレンタイン準備は♂禁制だしね』だって言われたから…………」
正直バレンタイン準備に♂が立ち入る時点で駄目
♀達の闘いだかららしい。リーフィアから聞いた
「その部屋入ればみんないるから」
「皆って?」
「行けば分かるよ。ちょっと僕はマグマラシを見てくるから」
シャワーズは言われた通り部屋に入る

部屋にはエーフィ、グレイシア、ザングース、マッスグマ、リーフィアが既に準備していた
「カス野郎、遅すぎなんだよ 」
「♀がそんな口調を使わないの♪」
エーフィが突っ込みを入れる。と、マッスグマは黙った
「♀っぽくなればいいのに…………」
「じゃあ後でみんなでマッスグマをかわいらしくしようか」
リーフィアが提案を入れる。まぁそれで♀っぽくなれればいいけど……
「そんな事より早くケーキ作りましょう。時間が……」
「あなたは店長直々に教えて貰った方がいいみたいね……」
にやけた顔でリーフィアが言う。
「そんな事したらブースターの貰う楽しみが……あ」
やっぱりグレイシアはブースターにあげるんだ~
私も頑張らなくちゃ。サンダースが喜びそうなチョコレートを作らないと……
「……さっさと始めろよ」
「君その口調でグラエナあげるの?ちょっとか」
「五月蝿いんだよ!さっさと作り方!」
「マフィン作るよ!」

チョコレートマフィンは、チョコとココアを加えて、チョコ風味たっぷりのおいしいマフィンと作ることが出来ます。

1)牛乳と卵を合わせます。

2)バターをクリーム状になるまで練りましょう。

3)そこにグラニュー糖を加えて、混ぜ合わせます。

4)そして1で混ぜた卵と牛乳を加えてください。この時しっかりと混ぜ合わせます。

5)湯煎して溶かしたチョコを加えます(よく混ぜましょう)

6)薄力粉を加え、 軽く混ぜ合わせます(粉が見えなくなる程度)

7)生地を型に入れ、オーブンで約15分焼く。温度は190度にしてください。


チョコレートマフィン完成です。

意外と難易度が高いけど、順番を間違えなきゃ簡単に作れます
頑張って♪BYブースター

以上、ブースターの伝言。さぁ、材料あるし、やってみ
「できるかカス野郎!」
「私だって」
グレイシアとマッスグマが反論する
「グレイシアはやっぱりブースターに直々に伝授してもらう必要があるわね」
なんかみんな楽しそー。私も負けてられない。
牛乳と卵を合わせて…………
「私手出しできないから。本命チョコあげるのに他のポケの手は加えちゃ駄目なんだって」
そう、これはブースターの教えの一つ
他のポケモンがあげる本命チョコには絶対に手を加えてはいけない
理由は教えてくれない
「私チョコケーキが作りたいんだよカス」
「はい、説明書き。アレンジ加えるのは君次第、私が後で貴女に手を加えるのも私次第」
マジでやるんだぁー。
えーと、バターをクリーム状になるまで練るっと
「ザングースは何がいいの?」
「兄貴は生チョコが良いんだって~」
「つまらない。はい、レシピ。改良加えられるから」
つまらないって先輩酷い~。
そこにグラニュー糖を加えて、混ぜ合わせます。
グラニュー糖って何?あ、あったぁ~
グラニュー糖を加え混ぜ合わせる
「グレイシアは?」
「チョコケーキを一つ…………」
チョコケーキはこの中で1番難易度が高い
「はい、レシピ。それはそうと誰にあげるの?」
「…………///」
グレイシア…………えへっ


全員が作り始める
作った物を何回もひっくり返すマッスグマ
料理やったことある以前に♀の心持ってる?と何度も言われるはめになった。
「駄目だ、上手く作れない。これじゃあブースター喜ばない…………」
グレイシアの前に移動する。
「君、料理の基本分からなすぎ。ちょっと待ってね」
グレイシアの元から離れ部屋から出るリーフィア
「上手く作る以前に先進まねー」
机をばんばん叩き周りに訴えるマッスグマ
こいつはケーキ作りなど♀がするような事をあまりした事が無い、てか、してない
ベットの上での行為以外は
「って、ちゃっかり何言ってんだ?カス野郎」
「できたぁー、私の愛情たっぷりの生チョコ」
ザングースが先に言う。こいつはマグマラシの事になると本領を発揮するからなぁ
さっきから凄い手際が神かかってたからなあ
てかチョコケーキ作れ
周りの空気は一瞬で熱くなる

私も頑張らなきゃ♪
難しい…………
上手く作れない…………

冷たいんですが

ザングースは生チョコを作ったので帰るといいだした。
理由、マグマラシを待たせる訳にはいかない…………
多分そうだと皆思った

時計の短針が9を指していた頃一匹の♂が入ってくる
「グレイシア、ケーキ作り教えてあげるよ。」
その♂の名前…………ブースター、この店の店長だ。
「え…………わ、私?仕方ないわね。あんたから学ばせて貰おうかしら」
顔赤いよ~グレイシア
ブースターはグレイシアに語る

「バレンタインにチョコケーキあげようとしてるんでしょ?」
「…………///」
顔を赤くさせすぎだよ~平常心保たないと~
「大切なのは何だと思う?」
「そりゃ料理の上手さに決まってるで」
「馬鹿じゃないの?」
キッチンを叩くブースター。その表情はかなり強張っていた
「上手さなんて後、まず、どれだけ心をこめるか、心がこもってたら思いなんて自然と通じるの
これだから♀は…………」
部屋から出ていくブースター。
グレイシアはその場で呆然と立っている

1番大切な事忘れてた………。上手さに囚われていて思いを込めてなかった
それに私、ブースターに嫌われた
グレイシアは全身の力が抜け、その場に座り込む
グレイシアはただその場で泣く事しかできなかった………

グレイシア、分かるよその気持ち……
私もサンダースにこれだから♀はなんて言われたら…………
でもサンダースは言わないか………

あれ?マッスグマがいない………

マッスグマはどこに行ったのかというと

ブースターの目の前

「あれ?マッスグマ。ケーキ作り終わったの?」
「はぁ?私は上手さとか愛情を入れる前に下手くそだから作れねぇ。」
グラエナ虐める事ならできるんだがな
あー、グラエナにあげるチョコどうしよう、私だって料理できるんだよクソって言いてー

なんか色々と違うマッスグマ

「それよりグレイシア、泣いてるぞ。お前に嫌われたかと思ってな」
「え…………。ちょっと謝ってく」
マッスグマは胸ぐらを掴む
「あ?謝るならグレイシアからチョコ貰った時でいいだろカス。心こもってりゃいいんだろ」
「怖い怖い怖い怖い、なんでグラエナはマッスグマの事好きなのぉ~」
顔が紅潮したマッスグマは誤って手を離す

「こんな私を好きになってくれる奴、捜せばいるよ!
お前は好きなポケモンいねぇだろカス。」
「気になるポケモンがいるんだけど………仕事が忙しくて告」

ブースターは喋る事ができなかった。
何故なら、マッスグマに殴られ吹っ飛ばされていたから…………

「馬鹿じゃねぇの?店が忙しい?テメェ逃げてるだけじゃねぇのか?」
「実際お店忙しいの~。休みが普段無いし~家にいる時間が1~2時間だよ~」
マッスグマが黙る。ここまで忙しい生活をしているとは…………
でもグレイシアが好きになった理由も分からなくも無いな
「そんなお前でもグレイシアから好かれてるぞ。グレイシアは片思いって言ってたが(笑)」
あれ?何でだよ。部屋が暑いじゃねぇか!
クソが!ブースター!おい
熱くなってやがる、テメェ
「…………♪」
ブースターがブースターのように赤くなる
ってこの表現、おかしいだろテメェ!

部屋の中は夏の照り付ける太陽が放つ熱のように暑い
ノーマルのマッスグマは何もタイプが無い為、熱さを激しく感じる
熱いんだよブースター、おいカス野郎!
「…………あ、マッスグマ。」
「やっとか。そうだ、テメェはグレイシアの事許す気は無いのかぁ?」
マッスグマが戦闘体制になる。
「勿論許すよ~グレイシアの料理に対する見方を変えれば」
「バレンタインでもしチョコグレイシアから貰え。お前なら心入ってるか分かるだろ」
こんなカスでもこの店の店長だ。
「分かるよ~」
「じゃあグレイシアに手配してやる。喜べ」
喜ばないはずが無い。好きなポケモンのチョコ食べられるのは♂は最高らしいな
私、作れないし。
「…………」
ブースターがブースターのように熱くなる
すると周りの気温がブースターの体温並に熱くなる
ってその表現わかりにくすぎだろ!カス野郎!
「クズ!私戻るよ!グラエナのを作らなくちゃいけねぇからな」
「はーい♪」
私は厨房に戻る事にした。
理由はグラエナの為にチョコレートケーキを作る為
料理ひっくり返すお前が?殺すぞカス!私だってやればできる
味保証しないけどな!
まあ殺す位のマズさじゃあねえよ。

厨房では泣いてるグレイシア、それを宥めようと必死のシャワーズ、リーフィアがいた
じれったい
「グレイシアってこごまでカスだったとは」
大泣きしているグレイシアに批判を言いまくるクロウ
「お前、ブースターがくれたアドバイス通りにケーキ作ろうとしない訳?」
「…………グスン」
こうゆうチンタラしている奴、ムカつくんだよ
「ムカつくんだよ。ブースターは明日、お前のチョコ楽しみにしてんだよ。
作らないとかマジカスだろ!」
「…………///」
泣き止んだのはいいが……糞ウザイ
惚れるのはチョコ渡す時でいいだろ!
「グレイシア、心を込めてチョコを作ろう」
リーフィアがそう言った。グレイシアは立ち、チョコを作る為動き始めた
シャワーズも作業途中だったらしく、元の場所に戻った



グレイシアもやっと分かったみたい♪私もサンダースを思いながら……
作ろ♪

薄力粉を加え、 軽く混ぜ合わせる……
薄力粉……これね♪
「シャワーズ、それ強力粉…………」
え?あ、本当だ……
軽く混ぜ合わせる

生地を型に入れ、オーブンで約15分焼く……
オーブンで15分……温度は190度……♪
準備が完了し、焼き始める
「だから、できねぇよ!なんかゴミみたいのしができねぇよ!」
手順通りに作れば楽なのに………
15分、何してようかな…………

私はみんなが作っているチョコケーキを見る事にした………

マッスグマはもはや何を作っているのか解らない………
炭?
「なんだよ!自分だけ勝ち誇った面してやがって!」

別に私はそんな事…………

「ほらほら、シャワーズが泣いちゃうから」
私の事を慰める先輩。

私、見てただけなのに………

慰められ終わった後、私はグレイシアのチョコレートケーキを見た………

形が少し崩れている。しかし私には一生懸命作ったというオーラが
ケーキを通して伝わってくる………
「シャワーズ、これ、どう思う?」
「作ったポケモンの心が伝わってくるよ」
「確かに、これなら店長の機嫌直るかもね」
先輩がグレイシアに言う、

グレイシアは顔を赤らめ黙っていたが、尻尾は嬉しそうに揺れている
正直じゃないなぁ

「よし、後はデコレーション…………」
味は保証しないけど、かなり時間かけたように見える

よし、完成…………

「言うの忘れてたけど、ケーキ学校持っていったら没収するから」

あっ…………そういえは……
確かケーキ類の手のこんだ物は持っていったら没収…………

生徒会ルール…………
明日位壊してくださいよぉ……

「じゃあどうすればいいんだよ!カス!」
「ブースターに、渡せない…………」
キレているマッスグマと恥ずかしそうなグレイシア

「帰ってから渡して」
軽く二匹に言う。軽すぎだよぉ…………



「そんな事言って、テメェは好きな奴に学校で渡すんだろ?」



マッスグマが辺りに響くような声で言う
てか、響いてるんだけどね
言い終わった後、周りから音が消える
単に人数少なかったからだけどね

「私が…………?」

「いるだろ?カス野郎!」
爪を首の下に突き付け脅し始める。
そんな事しなくても普通に教えてくれると思う…………

「いないって……………」

リーフィアは俯きながら言う
心がブルーな状態…………
「嘘つくなよ、いるだろ………」
暫くこの空間が静まりかえり、リーフィアが語り始める

「いた……けど、昔、事故で…………」
「分かった……もういい」
マッスグマが虚しくなっていた………

でも、事故って…………何の?

シャワーズはできた物を包んでいた……
サンダース食べたらびっくりするだろうなぁ…………


皆は作った物を包装する

チョコレートケーキって乾燥するとまずくならなかったっけ…………

…………………

「マッスグマ♀化たーいむ」
リーフィアが大きな声で言う

元々マッスグマって♀だけど、♂に近い為、♀っぽく魅せようって企画らしい

リーフィアが奥からアクセサリを持ってくる

「やめろ!私にそんな物似合う訳が………」
「でも、♂って中身より外見選ぶからさ」
笑顔で酷い事を言うリーフィア
中身を全否定している事に気付いていない

「分かったっつうの!テメェの言う通りにすりゃいいんだろ?」

それから一切の言葉を発しなくなるマッスグマ………

マッスグマ、どんな感じになるのかな~

「私も手伝うわよ」

グレイシアが手伝いに行く……

私は手伝う事ができない………
だって…使った事が無いんだもん

シャワーズは期待しながら待っている


暫くすると終わったらしいのか静かになる………

「こんなんで、本当にいいのか?」

想像を絶するようなかわいさにはしゃぎまくるシャワーズ

すごぉい♪マッスグマ、可愛いよ♪
「そ、そうか?」
照れているのが分かる。
「ほらほら、口調、変えなきゃ…」
マッスグマが作り笑いを浮かべる

「あ、ありがとう………………うおぇ」

マッスグマが突然気持ち悪くなる

「ど、どうしたの?」

グレイシアが心配そうにマッスグマに駆け寄る
私に可愛さ必要無ぇと言う雰囲気が漂っている

「普通に行く。飾りなんざぁいらね。
♀は黙って直球勝負だ!
飾りなんかただのまやかしにすぎないからな」

服を脱ぎ始めるマッスグマ……
どうやらここで着替えるようだ。
さっきは隅の方で黙々と着替えていたらしいが面倒になったらしい

マッスグマ……身体……綺麗

♂っぽい存在とは裏腹に♀としての美貌を誇ってもいた

皆があまりにもジロジロ見るから耐え切れナクなったマッスグマ

「なんだよ!皆して!お前ら♀の方が好きなのか?」

「い、いや……マッスグマ身体綺麗だなって……スタイルもいいし………」

グレイシアもやっぱりそこ気になってたんだ
私もだけど
「スタイル良くしないとグラエナとヤれないだろ?」
「…………いつもやってるの?」
リーフィアが呆れたように聞く

「勿論。普通だろ?」

マッスグマの一言により、辺りは凍り付く
暫く誰も発言をしなかった………
そのような空気じゃないから………

「…………嘘でしょ。毎日泊まれないでしょ」
「泊まってないよ、だって同棲してるから」

部屋の空気がまるで氷タイプが技を放った時と同じように………
いや別、グレイシアが技発動した訳じゃなくて………
ほら、マッスグマ。コイツがしらけさせたんだよ

「………中学生で同棲って」
絶句するリーフィア。無理もない

「愛が有れば年齢なんて関係無ぇんだよ!」
自信満々に話すマッスグマ

「…………帰ろっか」
「…………………うん」

帰る準備をする二匹

「ちょ、置いてくな」

暫くマッスグマを待ち、準備が終わった後に帰りだした……

さて、視点をサンダースに戻しますか

サンダースは家に帰っていた

あー。使い方分からない
メールってどこ押せば返信できるんだ?
あーもぅ、分からない………

妹に聞こう……

俺には一応妹がいる……種族はブラッキー………
ブラッキーという種族は大半無口
たまに伴奏者みたいなのもいるけど……
それでもごくまれなんだよね………

妹の部屋にノックをする。
『入るよ』っ言っても勿論返事は無い
いつも許可を取らずあける事が多い
たまに着替えしてる最中に開ける時有るけど
それは駄目か

扉を開けると同時に、部屋から異臭がしてくる
これは汗の臭い、家の妹……服とか脱ぎっぱなしにして放置したり

本人凄い汗っかきだから

で、いつも後始末俺

朝、夜とシャワー浴びせなくちゃいけない

頼む……自分でやってくれ

「…………………」

妹は勉強が終わったのかテトリスをしていた
最近テトリスにはまってるらしく、帰ってきてすぐに勉強してやってるらしい

「ブラッキー。ケータイのメールの返信の仕方、教えて」

「…………………」

いつも無言、もう慣れた。

ケータイを渡す

妹はケータイをゆっくり操作し、俺に教えている………

勿論、分からない

「ゴメン。喋らないのは承知の事だけど、言葉で説明できたら頼む」

一瞬だけ部屋に音がしなくなる

「…メール開いて……返信ボタン…おす………」

「サンキュー、やっと分かった。そだ、風呂入ろうぜ」

言い終わる前に素早く風呂場に移動するブラッキー
いつも速いな………

少し顔赤らめてたような…………まっ、いっか

俺は風呂場に向かう事にする

ブラッキーが既に中入っていたらしく、明かりが点いていた
正直入りにくい………
昔は何気無く入れたんだけどブラッキー小6だよ
もう体の方も色々凄くなってるって………
…………多分

とりあえず隠せる物はタオルで隠す。

まぁ、普通隠すわな。普通。

風呂に入る…………って!

「ブラッキー、タオル一枚は巻けよ!」

「……………………」

ですよね~。あー、一言は喋ってほしい………

ブラッキーは僕にスポンジを渡す
受け取る。既に石鹸は付いていた

念入りに、優しく体を洗う………あ

胸にスポンジが………

「…………………」

呆れちゃったかな。でも顔赤いし。
ま、いっか………

…………でも嫌がってないからいいのかな?
いや………流石に妹の触ってもなぁ…………

「…………………速く」

ん?なんか可笑しくなった………のか?

ま、いっか

俺は胸を重点的に洗う事にした………

ヤベェ、柔らかい
俺は洗うのを止め、揉んでいた………

「ひゃっ………………」
少し喘いだ……けど、まだ声出して欲し…………ヤバイ。妹に何欲情してんだろ

手の動きを止め、本気で体を洗う

「…………………」
声を出さなくなる……なんか妹、物欲しげな顔をしてる………

気のせいか。

体を洗い流し、石鹸を落とす。
「………………」

妹を湯舟に入れ、自分の体を洗う。

何度見ても妹、物欲しそうな顔してる……

気のせい気のせい。あー、湯舟入るの面倒

このまま出るか。

俺はそのまま風呂場を出る
ブラッキーは何も言わなかったので置いてきた。
まぁ、体拭く事はでき……ないか。
流石にそれで放置は可哀相だなっとか思いまた扉を開け、入ろうとする。

僕が手をかける前に少しずつだが扉が開く

勿論ブラッキーが開けている。素で出るのか、体が拭けないのか………

「…………………」
タオルを俺に差し出してくる。素で拭いて欲しいのか……

でも少し気になる。
「なんで……顔赤いの………?」

「…………………」

視線の先を見………俺は慌ててタオルで隠す

「…………………」
しかし、まだ赤い

「………見ちゃって興奮しちゃった?」

「………………コクッ」
首を縦に振る。普通は逃げるか言うかするんだけどなぁ………

「まぁ、普通か。できれば速く言ってほしいな」

返事無し………か。まぁ、無口だからな
それに慣れたし。

タオルを受け取り、妹の身体を拭く

胸などは頑張って超高速で拭く
かなり疲れる。顎が………
嘘です。ちゃんと手使ってます。

「あっ………………」

我慢してよ……あれ?拭いたハズなのに股に水が垂れて………

「………………」

顔を赤く染め、恥ずかしがっている妹
しかし抵抗はしない

水の発生場所………

「恥ずかしい…………………」

そりゃそうだな。秘所から溢れ出てきた愛液だからな。

少し触ってみる

「…………」
目をつぶり顔を赤くし、必死に耐えている

「ゴ、ゴメン…嫌だったよね………」

慌てて手を離す。指に愛液が少し付いていた
いきなりこんな事されたら誰だって嫌に決まっている
自分はとんでもない事をした。しかも妹に………と罪悪感に浸っている

「…………」

妹がこちらを見てくる。覚悟しなくちゃ………

すると、俺の手を優しく掴んできてその手を秘所に…………

「…………」
そのまま秘所を擦り、止める
で、こちらを見てくる

さっきよりぬめぬめ感が酷く、液も多い

「…………もっとやってほしいの?」

「…………………」

何も言わない……。
ソコから手を離し、体を拭いてやる。
やばくなったタオルはすぐ洗濯機に
「…………………お兄ちゃん」
いきなり呼ばれたのでびっくりした俺
普通なるわな

「どうしたの?」

「…………」

俺の手を優しく掴んできてその手を秘所に持っていく。
そして俺の方を見てくる

「…………」

やはり何も言わない。なら、言わせるか……
俺は少しずつ指を擦る事にした。

「あっ…………」

少しずつ滲みでてくる液……
それに比例し、どんどんスピードを上げ…………いや
比例はねーか。液が10でたら20のスピードで擦るって
吊る。指吊る………雰囲気雰囲気、分かってくれ

「お兄ちゃん……もう……」

あ、もう限界きてるんだ。そりゃさっきからやったからな

「ああっ…………」
弓なりになっていたブラッキーの体がガクリと力が無くなりその場にうずくまる

でしょうねぇ~。

ちょっと指に付いた液を舐めてみる

………………くそマズイ。吐き気がする

「…………」

本音は言っちゃ駄目…と自分に言い聞かせる

「…………速く」

え?速くって何を…え、あ、あの、こっちに秘所向けないで
いや、普通に、兄妹って関係でしょ……
妹頭狂ったか?

「…………速く」

やばい、俺も妹も…なんかに餓えてきてる。もう、ゴメン。皆に謝る
…………何を

反り立っているモノを中………あれ、意識が………


意識が戻った時に僕の目の前に写った物、それは
妹が顔を赤くし息を上げている姿……
俺のモノが妹の中に入っている所……

「大丈夫か…………」

「うん…………」

大丈夫みたいだな……
モノを中から抜く。抜いて栓が無くなり中からは俺と妹の液が沢山溢れ出す
俺何回イったんだ…………
それより…………

中に出しちゃった……大丈夫かな……
…………大丈夫じゃねぇよ。
あー俺最悪な事しちゃった……

「…………………」

俺の気持ちも知らずに抱き着いてくる
まだ溢れているので俺に液が付着する
けどそんな事より中に出した事…………

「体…洗おう………………」

大満足したような顔で話しかけてくる
中出して怒ってないのかな……

「…………」

無言で引っ張っていく……


その後俺達は普通に体を洗い、風呂を後にした

今俺がいるのは自室

勿論数学をやっている

やる事が何も無いとやってしまう

勉強とは思っていない。楽しい遊びとしか思ってない

「…………」

あ、妹がいた。いつの間に………
怒ってるって、絶対。文句言いに来たんだよ

「………………ねぇ」

話かけてきた………
とりあえず返事

「どうしたの?」

「……………明日…チョコ…甘い方…いい?」

脳内変換してもいいですか?

明日、チョコ甘い方がいい?

明日=バレンタイン

「あの、甘くない方がいいな」
「…………………」
黙っちゃ……あれ?いない
部屋から出ていったみたいだね………

「ご飯冷めるよ。」

あ、飯みたいだ。親、来ないと飯、冷凍庫入れるから
そりゃ冷めるか……
こういう時階段って邪魔

下に降りる

って移動をこんな一言で終わらしていいのか?

まっ、いっか

テーブルに着く。
スゲェ…トンカツ。

ごめんなさい。この世界にトンカツなんてねー
ブーピックやケンタロス辺りが叙々苑に売り飛ばされていたら話は別なんだけど
あ、叙々苑も無いか………

この世界では主に木の実、後良くてパン
まぁ裏でケンタロスやブーピックが食べれる
…………叙々苑で

嘘に決まってるじゃん、でも肉類は有るらしいけど分からねー
そこまで食べ物に関心無い

今日はサンドイッチとモモンの実
「…………モモンって甘いよね」

「甘いよ、だから何?」

激しくうぜえ

さて、食いますか、サンドイッチだけ

まぁ、普通より旨いのは認める
けど、親の性格が………
俺と妹がモーモーミルクを飲んでいる時にいきなり話かけてくる


「貴方達、交尾した後ちゃんと処理しましたかー?」



俺と妹が勢い良く口に含んでいたミルクを噴き出す

「別交尾をするなとは言ってない。
その最中に発生する淫液及び臭いを処理してくれればね。で、どうなの?」

普通に返事していいのか?確かに処理はしたけど

「処理?したよ」

「良かった。あ、ブラッキー、もう寝なさい。
疲れてるでしょ、交尾後は。」

妹を見る。確かに疲れている。今にも眠りそうな勢い
俺が沢山攻め立てたのも原因だけど

「ほらブラッキー、木の実落とさない」

超必死に食べているようにしか見えない………
寝た方がいいよ………

「でもブラッキー凄いね、起きてられるんだもん
私なんかすぐバテちゃうよ」

母弱そうだし………

ハハッと少し笑ってしまった。

ご飯を食べ終わった後にはもう時間が10時を過ぎていた

だから眠いのか、そろそろ寝ようかなぁ…………

部屋に戻りベットに入る…………ん?

「…………………」

妹が、ベットの中に。
俺の姿を見た瞬間ベットに俺を飲み込む妹

一緒に寝ろと、分かった分かった。

俺は妹を抱き寄せ、そのまま深い眠りに着く


気付けば朝だった………

あれ?さっきまで夜だったのに……しかもベットから落ちてるし

気のせいか………

時計は朝6時30分。余裕か、寧ろ余る

僕は妹を起こし、学校に行く準備を始める

って言ったってやる事なんか全然無いんだよね
ほら、終わった。
終わったのはいいけど、時計が7時30分って……

飯食う時間ねーな。まぁ一日位いいだろ………
バックを持ち、家を出る

この時間ならシャワーズより先に着くな。いや、絶対
こんな時間にいたら可笑し………いた

「おはよう。サンダース」
可愛いらしい声で僕に話しかけるシャワーズ
今日はいつもより綺麗な気がする。校則違反ヶ所無いのに
活気が有るっていうか……わかんね

「サンダース、私の愛、受け取って」

少し所々噛んでいたが、言っている事は伝わった
伝わったせいなのか、僕自身が熱い
言い終わった後、右前脚に持っていた袋を渡す

シャワーズに了承を得たので開ける

…………お、チョコレートマフィン

凄い美味しそう。飯抜いて良かったかもしれない

「食べて食べて」
そこまで速く食べれない僕を急かすシャワーズ

そこまで急かさなくても食べますよと………美味い

「シャワーズ!これ美味しいよ。」

「頑張って作った甲斐が有った………」
胸を撫で下ろすシャワーズ。良かった……って思ってるらしい

ヤバ美味い。この味癖になる
「サンダース。後は学校で食べよ」

そうだね。と思った俺は学校へ走りだす
あ、待ってよぉ~と言っているのか頑張って追い掛けるシャワーズ

俺達は物凄いスピードで登校する

…………お腹空いた

教室の中でそう思うサンダース

教室にはパチリス……しかいなかった
あの、貴方何時登校ですか?

「おはよ~。パチリス」
「おはよう~サンダース、シャワーズ」

朝からハイテンションな俺
ゴメン、嘘、もう持たない……

「……チョコマフィン食べよ」

食べ始める俺。近くで俺を見ている
勿論、旨い
もっと丁寧に感想を述べろ?無理無理。
だって国語評定1だぜ。この間の期末テストなんて6点だぜ
まぁ、数学は100、平均が38なのに100
80以上俺だけだったらしい

てか、成績の話、全く関係ないね。

「あ、サンダース、それくれよ」
「嫌だよ。エーフィから貰え」
こいつはブラッキー、最強の伴奏者、ただ、エーフィが指揮者やらないと
全くもって使えない

「…………」
黙った、けどこいつの思ってる事なんてすぐにわかる

「今、エーフィはケチだからくれないんですよーだとでも思ってるんでしょ?」

「…………バレた」

だからってマフィンに手を伸ばしてくるな
ほら、後ろでエーフィが怒って…………お前いつから

「ぶらっきぃー、マフィンじゃないけどショートケーキなら有るよ。」

え?

「あのさ、バレンタイン知ってる?普通チョコ物あげ」
「そんなのどうでもいいじゃない。」

ま、まぁ別いいんだけどさ…………

「…………」

あ、ブラッキー喜んでる、これ以上に無いって位
表情及び声が一つ出さないのになんで気持ちが分かるんだろ
あ、妹も同種族だからか…………多分
「ほらブラッキー、喜ぼうよ」

「また考え事?ぶらっきぃ………」

考え事ではない。心の中でだれかに話しかけている
まぁそれもそれで可笑しいけど

ぱくぱくとケーキを食べてるブラッキー

周りから見ると無表情だが俺には喜んで食べてるとしか見えない

「…………」

ヤバッ、これ旨すぎ。
エーフィに感謝だな
って思っている

「ぶらっきぃ、もしかして美味しくなかったとか?」

無表情で食べ続ける

「旨いってさ。」

てかなんで俺がブラッキーの気持ちを喋らなくちゃいけないの?
てかブラッキーの彼女ならそれ位分かれよ…………

「ありがとう。ぶらっきぃー」
と、言い終わり飛び付く

ブラッキー、何顔赤くしてるのさ

「すっげぇウザイんだよ。」

黙れマッスグマ。お前の存在の方がうぜぇんだよ
てかその口調でグラエナに渡

「見てくれサンダース、マッスグマがくれたんだぜ」

グラエナ、ま、マジか………

「どんな風にわ、渡された?」
ごめんなさい、素晴らしく気になるんで

「えっと、ワン公の為に愛たっぷりのケーキ作ってやったんだ、
だから帰ったら私に愛ゲホッ」

マッスグマがグラエナにタックルする
…………でしょうねぇ

「恥ずかしいだろうがぁ!」

…………でしょうね
って言うしかねーよ。

「なんでもいいけど、熱いね、二匹共」

調子に乗り始めるグラエナと顔を赤らめそっぽを向くマッスグマ

なんだ?この二匹……。ラブラブすぎだろ

「だろ?」
笑いながら話してくるグラエナ
嬉しかったのか?
「ま、まぁ、良かったね。」
適当な返事、こんなんでいいのか?

「兄貴~チョコは家で食べてって言ったのにぃ~」
とか言ってる割には嬉しそうだね。ザングース
てか、おんぶされた状態で喰うとは……
ほらほら、背中の毛にチョコ付いてるよ………

「美味しい…………」
「兄貴、嬉しいです」
ザングースが微笑む、その表情はまるで♀のようだ
いや、こいつ♀なんだけどさ……
いつも♂っぽいし………

「ザングース~背中、チョコだらけだよ」

シャワーズがザングースにそう言う

「いいんですよ~。だって兄貴が付けた物だもん~」

さすがラブラブホモカップル
あ、ホモじゃないか
ここまでくると逆に羨ましくなる
俺らでも多分ここまでは無理

「サンダース、座った方がいいぞ」
グラエナが話し掛けてくる。
確かに、8時25分だからか

教室に色々最強なカメール先生が入って来る
今のは100%ノリです

号令をし、先生のお話が始まる

「HR及び授業中チョコ喰うな、以上」

あの、貴方が今食ってる物は…………

「テメェの食ってるそのチョコは何だよ」
とグラエナが発言する
「うるせぇ、今しか喰う時間ねぇんだよ」
なんだコイツ等…………

「あれ?僕の机の中にチョコが…………」
ザングース……遂に♂に見られるようになったか………って、
シャワーズにって俺もかよ

「みんなの所入ってるよ」

全匹机の中確認する。
皆がチョコを確認し、机の上に出す

グラエナは捨てたみたいだけど

「予想通り~」
って予想してたのかよ

「貰えてないポケモンへプレゼント~」
…………ふ~ん

この空気をぶっ壊すかのように突然
授業が始まるチャイムが鳴り響く

俺の、俺の10分休みがあああああ、
とか言ってみる

ま、授業怠いから寝るし………

お休み………次起きるのは昼休みかな………

意識を手放……さない

普通に寝ると思うか?
ちゃんと授業位受けま………

午後4時……

寝過ぎた。今日最終下校午後3時だよね…………

だれか起こしてくれても良かったのに………

「サンダース、おはよう。」
「…………起こしてくれても良かったのに」

こんな時間まで寝かさないでくれ……
あー、寝過ぎて頭痛い

「ゴメン……あまりにも気持ち良さそうに寝てたから………」

サンキュー、だが、この時間はねーよ
…………夕焼け綺麗だなぁ

…………

「帰るか」
「あ、先生に下校しますって言わなきゃ。サンダース、先行ってて」

急いで職員室に行くシャワーズ

生徒会の一匹がいたから残れたってか

起こしてくれ………

下駄箱行くか………

あ、俺最近スクールバック買ったんだ
…………買う物が無いから

学校に普通のバックで行くの飽きたんだよね

無駄使いではない、それだけは言っとく


靴に履きかえ門の前で待つ……

…………シャワーズもういるよ

速い

「あ、サンダース、速いね」
語尾に♪マークが付く位ご機嫌良いね

ま、いっか。別に


「そだ、ブースターはグレイシアから貰ったの?チョコ」
「それが………」

シャワーズが昨日ケーキ屋であった事を全て話す
んーまぁグレイシアが悪い。
あの店の心得知らないで何ブースターに発言してるんだし
一つだけだけど、

『どんなにマズくても、
食べてくれるポケモンをに気持ちが伝わる様に作れ』

まぁこんなのどうでもいいけど

あ、今からブースターにメールして聞けばいいんだ………

携帯を取り出
「没収」

…………え?ちょ、シャワーズ

「な、何するのさ」
「学校に携帯電話を持ってきてはいけない、これルール」

目の色変わりまくってるよ、シャワーズ
それにルール、怠い
そんなルール知らないし
連絡取れない以上、直接………は嫌だな
ネタがしょうもないし………

まだべらべら話してるシャワーズ
…………怠

そのままシャワーズを置いて帰る俺

「こうやってルールを守らないポケモンが増えって、サンダース待ってよぉ………」

一瞬で雰囲気変わったシャワーズ
変わり方半端ねぇ~

「帰って妹から携帯借りるかな………」
「待って、ねぇ待ってよぉ~、携帯返すから………」

正直ルール嫌~いって俺はシャワーズとは釣り合わないのか?
いや、釣り合って欲しいな
好きだもん

「お願い…二度と没収しないから…………」
「分かったよ………」

携帯を返して貰うと同時に渡す

「じゃあさ、ブースターにチョコ貰えた?ってメールしたら許す」

「うん…………」

急いでメールを打つシャワーズ
焦っている様にも見える
…………気のせいか

「送ったよ………」
「帰って来たら読み上げて、そしたらその携帯、何してもいいから」

今更説教受けたって直す気無いし
まぁ無くても困らないし、てか使い方まだ覚えてないし
アクセサリー扱い、みたいな

「…………あ、帰ってきたよ

『貰ったよ♪

グレイシアからチョコたっぷりのチョコレートケーキをね
美味しかったよ♪それに沢山気持ちが伝わったしね♪』

って来たよ」

あ、貰えたんだ
まぁグレイシアにモテてたからか………

…………さて、帰るか

俺はシャワーズをお姫様抱っこし帰る

「サンダース…恥ずかしいよ………」
頬赤らめてる……可愛い
「大丈夫……誰も見てないから……」

この時間にはほとんど誰もいない………だからこんな事もできる

俺らはそのままシャワーズの家に行き、
シャワーズを降ろし『さよなら』を言い
家に帰る

まだ寝足りないのか、体がベットにダイブする


…………シャワーズが作ってくれたマフィン
…………美味しかったなぁ

シャワーズの事を思いそのまま眠る…………

シャワーズと一緒にいる夢………見れるといいな…






終わり


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Last-modified: 2010-11-23 (火) 00:00:00
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