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ケモノが生まれた日

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ケモノが生まれた日

ヒトの居ないアローラ地方での話。

いきなりですが自己紹介します。僕は幻のポケモンのジラーチといいます。だいたい年は30000歳くらいです。あ、ホウエン地方の幻ポケモンなのにどうして? と聞かれたら理由は南国旅行です。人間がいない所が面白そうだとも思っていました。残念なことに今はマーシャドーとかいう意地悪なやつと一緒にいます。普通は僕は1000秒に7日しか起きることが出来ないんだけど…
「お前は寝るな、起きて」
と願い事をされたり、
「お前はとりあえず僕の言う通りにして」
と言われたりしたので、願い事を叶えて言う通りにしています。
 ほんとうは、僕もそこまで弱くはないはずなので、何か技とか撃って撃退してもよかったのですが、マーシャドーも幻のポケモンだし、なんか盗人だとかやばいとかいう噂を聞いたので、何されるのか怖いのでこうなるしかありませんでした。不審者だ助けてー なんていえば誰か助けてくれるのかな。自己紹介が緊張でうまくできてない気がする…
「珍しく考え事でもしてるの」
 マーシャドーはこんな感じで聞いてきてひどく無愛想です。話すのは楽しくないです。なので頷くだけです。
「うん」
「お前、僕があと何をお願いしたか覚えてるの」
「うん?」
「はぁ… あるポケモンの復元をしてくれと言ったんだけど、お前だけなんだぞ」
 物忘れをするタイプでしたっけ僕は… 恐らくマーシャドーの性格のせいでしょう 物忘れをする性格だと言われるのは嫌なのでここは大人しく、
「何のポケモンだったっけ…」
 と言ったのですが、
「物忘れ凄いなお前は、」
「うん?
「タイプ・ヌルってポケモンのことなんだけどさ、覚えてる?」
「誰なの…」
「幻のポケモンのくせに…」
 このマーシャドーってポケモンは舌が毒タイプなのでしょうか。ゴースト格闘に加えて毒タイプまでもっていたら、タイプ相性がもう訳が分かりません。それはさておき。
 タイプ・ヌルっていうのは、かつて人が島にまだすんでいた頃、人がウルトラビースト、つまり怪物のようなポケモンに立ち向かう為に作った、人工のポケモンとのことです。あらゆるタイプに変更するように設計し、3体製造しましたが、全員暴走、拘束器具を取り付けられて凍結処理され、タイプ・ヌルと呼ばれるようになりました。しかし、一人の少年が3体のうちの1匹を盗んだそうです。そして少年はそのタイプ・ヌルとバトルを重ね仲良くなり、ある時タイプ・ヌルの仮面は勝手に外れました。その少年は面白い性格だったのでそのポケモンをシルヴァディと命名しました。その後はさらに少年はそのシルヴァディと共に高みを目指していったとのことです。めでたしめでたし。
「もう300年くらいは経ってるから、その少年もシルヴァディもいないけどね。情報によると最近またウルトラビーストたちが活発化していて事件が起きている。」
「凍結処理された残りの2体を復元させるってこと?」
「さっきの物忘れ屋さんとは全然違って勘いいな。」
勘がいいと褒めてきても真顔のままなのでそれが100パーセント皮肉ってのはよく分かります。でもこれは聞きたいです。
「なんで君は僕と一緒に行かないの。」
「嫌だから」
「え」
「ジラーチと行くのが嫌いだから」
「そしたら君1匹でいけばいいじゃないの。」
流石にこれは言い過ぎたかも。
「自分が行くとまずいことが起こるかもしれない。君が1匹で行くのが一番安全なの。」
「あっ 意外と僕のこと気遣ってくれるんだね!――
突然目を見開いてマーシャドー君は僕を振り向いてきました。目が真っ赤でしかも黄色の瞳まで微動だにしません。もちろん瞬きもせず見つめてきます。
「分かった。分かったって。貴方の願いを叶えますー叶えますー。」
 マーシャドー君は振り向くのをやめてため息をつきました。いやだから自分で行けばいいじゃん…
***
 ということで、エーなんとかパラダイスだったところのどっか、にいます。あっもちろん一匹です、進捗はというと、島の中央にエレベーターみたいのがあったので、それで2階分くらい降りたら、いかにもそれらしくて僕の好きじゃない装置が沢山ありました。 
マーシャドー君に言われた通りに機械のスイッチを押していきます。

 なんか考えるのも嫌になったので、目の前にある装置を動かそうと思います。人が作った装置なので、何をするかは分かりません… ぽちっ
「カルイショウゲキ二ゴチュウイクダサイ… ウルトラホールヲセイセイ… ウルトラホールヲセイセイ… ウルトラホールヲセイセイ… 」
 何なのでしょう。ウルトラホールってのを作ればたしかそのタイプ・ヌルって子を作れるのでしょうか。人間の技術は凄いですね。僕の目の前にどんどん青くていい感じの幾何学模様の穴が出来てきます。どんどん広がって自分と同じ位のサイズになりました。いよいよそのタイプ・ヌルって子のおでましでしょうか。
「〇※×△~~~!!!」
 遂に出てきました! 大きさは僕と同じくらいなんですねー。見た目は全般的に紫色で、三本のちっちゃい角が生えてますね、えーとあと青い目と口をしています。お口の端から見える黒っぽい八重歯がチャームポイントかな? そういえば暴走をするだとか何だとかのことなので調子に乗るのはやめて慎重にいきましょう。
「あのー――」
「〇*△□!」
「えっ」
何も挨拶もしてないのによく分からない言語を喋って急接近してきました。マーシャドーとは違った意味で怖いです。
「あっあの、すみません。貴方がタイプ・ヌルですか。」
「※※?」
 かなり困った表情をされました。しかも何を喋っているのかが訳が分かりません。まさか宇宙人ポケモンなのでしょうか。
「キミはウルトラビーストじゃない!」
「あ、うん。うん...?」
「ベベは、ベベノムというウルトラビーストだよ!」 
 え、ウルトラビーストなの、ああ…
「キミはなんていうポケモン――
「ご、ごめんなさい… ウルトラビーストだとは思わずにタイプ・ヌルだと思いました。あっその僕はジラーチ、いいます。願い事叶えるんで、その襲わないでください…!」
 こういうときは頭を下げて土下座をするべきだと学びました。ウルトラビーストなんて何をされるか。きっとその鋭い針でずだずだにされたり、その青い目と口からやばいビームが出てきて焼かれたりするんじゃ…
「ネガイゴト…?」
「願い事です!僕は大体の願い事を叶えられるんです。なんでもどうぞ…」
 そう言ったらそのウルトラビーストさんは首を傾げながら黙ってしまいました。考えているのでしょうね。きっと世界征服とか不老不死とか億万長者でしょうね。
「うーん とりあえず顔あげて!」
「願い事は何ですか」
 ウルトラビーストさんはちっちゃい手を出してきました。
「きめたよ! 願い事は、ベベときみが仲良くすること! ベベが何にもしてないのに、きみがそんなにうつむいているとね、なんにも話せないでしょ? ベベはね、別にいたーいこととかこわーいこととかするウルトラビーストじゃないの! だからね、顔をあげて、あくしゅしよ!」
「そんな願い事で大丈夫…?」
「うん!」
 明るくて元気な女の子で話しても楽しいこと間違いないでしょう。手を近づけて優しく触れました。そしたらその針を顔に向けてきて、
「べ」
「わっ」
「ベベの挨拶の絵の具こうげきだよ! ベトベトしてて取れないよ!」
「君はどくタイプなの…?」
「えっ?」
 手で当たり前のように絵の具がふき取れました。ベトベトの絵の具も水が油を弾くようにすっきりとれました。
「はじめて会ったポケモンに絵の具を吹きかけるのはひどいかな…?」
 ベベノムは口をポカンとあけたまま浮いていました。
「まあ僕はなんでもいいんだけど、」
「あっ、えーと、〇*△」
 さっきの僕みたいにうつむいている、ベベノムの小っちゃい手を握って言いました。
「『ごめんなさい』って言うんだよ? でもいいよ、いつも驚かれてるから、
「こうみてもはがねタイプなんだよ。だから毒をかけられても平気なの。だから改めてよろ――うっ
「平気ならやりたい放題だね! やったー!」
 顔面めがけて絵の具かけるなんて…何か紫色だし
「ベベの得意技のどくどくだよ! さっきよりもベトベトしていい感じでしょ?」
「さっき駄目って言おうとしたのにっ!」
 感情的になってお腹の目を少し開けてしまいました。
「*△*…」
 涙目で後ずさりされました。どうしよう、これは大泣きされたらウルトラホールが大量発生して世界滅んじゃう。
「わー 泣いちゃった… 親を呼んだ方がいいかな...?」
「ベベ そんなに子供じゃない!」
 皮肉で言ったつもりはなかったかな…
「分かったって。そしたら好きな食べ物とかあげるよ。」
「ほんとにーーー?」
「う、う、うん、願い事ポケモンだし…」
 口からは涎垂れてるし、さっきまで拗ねてたのにキラキラした目でこっち見てくるよ… なんなのこのポケモン…
「じゃあー」
「どうするの?」
「マグロの刺身ちょうだーい!」
 渋い。
「もしかしてお寿司じゃなくてマグロの刺身...?」
「そしたら鉄火巻きが食べたい!」
「あー それ生ものだからちょっと難しいかな…」
「マグロの刺身おいしいのにーー だって       あ  して美味しいもん!」
遠くで変な音がしたのでよく聞こえませんでした。とにかく生ものは普通に買うのがいいね!
「そしたらお菓子にしようか?」
「あっ、その、お菓子は…」
 なんか変な顔をしています。辛党ってことかな...?
「あれ...? 甘い物苦手なの..――
「そう! アレルギーなの!」
「甘い物アレルギーなの...?」
「そうだよ! 甘いもの食べるとここの歯がイタイイタイなの…」
 さっきの黒っぽい八重歯がそれなのか?
 っていうかアレルギーだったっけそれ。
「なんかかっこいいでしょ! 小悪魔っぽさが増えてカワイイね!ってたまに言われるよ―! あっでも抜いた方がいいって言われることもあるんだけど」
「抜こう」
「え~?」
 こういうとき怖いこと言ったらまたおお泣きして大変そう…
「うーん ベベちゃんそれはムシバってやつよ~?」
「何それ 僕が蜂ポケモンだからそういう名前なの~?」
「そうじゃなくてそういう病気なんだよ」
「じゃあやっぱりアレルギーなの?」
なんで虫歯を知らないのにアレルギーは分かるんだ...?
「アレルギーとは違うね~! アレルギーはある決まった食べ物を食べると出てくる病気だったと思うよ~!」
「そうなの~?」
「そうだよ~! あまり原因は分かってない病気だね でもその食べ物を食べなければ何も起きないから大丈夫!」
「ジラーチは物知りだね!」
「まあ300000年も生きてれば色々わかってくるんだよー!」
「え? どうしたの? 幽霊なの?」
「幽霊じゃないよ~ 今は違うんだけど1000年に7日しか起きていられないからなんだよー! でも寝ている間にも色々勉強しているの~!」
「1000年に7日なの?」
「大丈夫! 今は訳あって普通に起きられるからー!」
また遠いところで物音がしたような… さっきより近いけど気のせいかな...?
「びっくり! それでそのムシバってどういう病気、なの...?」
「う~ん ベベちゃんは結局甘いものとか好きなの...?」
「イタイけど好きだよ!」
「うんうん で食べた後は歯磨きはしてるのかな?」
「何それ? ハミガキ?」
「うん! 簡単に言うと、歯磨きができてないと虫歯になっちゃうの」
「え~ なんで?」
~n分後~
「なるほどー! ヨゴレが溜まってるとバイキンがそれをエサにしちゃう、ってことね!
「それでハミガキでベベのムシバは治るの?」
「それがね~ 多分治らないと思うの」
「でも抜いちゃったらマグロが食べられなくなっちゃう!」
なんでそこでマグロなの…
「大丈夫だよ! 多分ベベちゃんの虫歯は子供の歯だから、抜いても代わりが生えるよ!」
「なんで~?」
~n分後~
「まあポケモンによりけりなんだけどね じゃあ抜こう!」
「…」
 ベベノムは気難しい顔をしてます
「痛くないの...?」
「本当は痛いんだけどね、サイコキネシスっていう超能力が使えるから ちょっと痛いだけ! その代わりじっとしてて...! いいかな?」
「う、うん…」
サイコキネシスを普段よりとても抑え目で、よっと
ぽろっと抜けました。ベベちゃんもぽろりと泣いてました。
「抜けた虫歯は回収して…と ちょっと痛かったか――」
「ありがとう!」
 そのちっちゃい手で体を抱きしめて、顔を体に摺り合わせてきました。
「もうこれで甘いもの食べても平気なんだよね?」
「問題ないよ! さっき歯磨きのやり方教えたし」
 青い目から出た涙を、僕の体で拭いてきました。そっか、そこまで嬉しいのか。
「そしたら甘い物を――」

「おい…」
さっき聞こえたような物音は、もう真後ろにいました。

殺気もそこにいました。

***

「おい…」
かなり低い声で話しかけてきます。後ろにいるのでよく分からないです。
「誰――?」
 そうか、ベベちゃん、駄目だ、それはまずい。
「ベベちゃん、そのポケモンの方を向かないで...!」
 もちろん小声で言いました。
「二匹いるのか… ああ そういえば…私を凍結から復元させたのはお前…」
「はい。貴方がタイプ・ヌルさんですよね...?」
「そうだ… お前は… ワタシに枷をはめたあのポケモン達ではないな…」
 なんのことでしょうか…
「そうだ… 今まで何も食べてなかったから腹が減ったのだ… 君は願い事ポケモンだよな...?」
「はい…」

「そのウルトラビーストをよこせ… その紫の飯をよこせ…
「ビーストキラーの血が滾るな… さっき冬眠からさめたばっかりだ…飯をよこせ…」

 このポケモン、ベベを食べるの...?
 
 黙って

 うん…

「それをくれないのか… じゃあ二匹とも俺の飯!」
怒鳴っていました そして勢いよくこちらに突進してきました

 ベベちゃん逃げて...!

 抱くのをやめてベベノムを思いっきり突き放しました。

 背中が…

 ジラーチちゃん…! 大丈夫?

 泣かないでよ… 幻ポケモンなのだから平気だよ

「庇いやがる… 次こそ殺す!」
「こういうときは…」

 向こうの突進にあわせて頭に力をこめて、頭突き! アイアンヘッド!
 かなり後ろに吹っ飛びました が

「ああなんだよその技… お前よりそこの紫の飯を殺すのが手っ取り早いなあ?」

 やめて!
 ベベノムを目掛けてエネルギーを貯めています。

 ジラーチちゃん ベベはどうするの...? 怖いよ!

 「どうしよう…」

 じゃなくて体の意識を集中させて…サイコキネシス!

 こんなに大きなポケモンでも縛り付けることが出来るのか...?

「動けないじゃねえか… だけど力業で殺してやる…」
 
 まずい サイコキネシスの拘束が外れたら…

 ベベには何か出来ないの...? そうだ、ウルトラホールはどう!

 ワープホールみたいなやつか!そしたらベベちゃんと僕だけが入れるサイズでね...早く…!

「そこの紫の飯がなんかしてるけどなあ、お前もサイコキネシスの限界だろう! 殺す!」

 早く...!

 ジラーチちゃん、いくよ!

 そしてベベノムがつくったウルトラホール、青い幾何学模様に吸い込まれました 
 凄い勢いで移動しました ウルトラな勢いですかね 考える暇もないくらい
 助かった…
***

「おい… 俺は入れないのかあ? 折角ウルトラビーストを殺したかったのになあ?

 なんだあ? 俺の後ろに誰かいるなあ?」

「ジラーチに怪我させたのはもちろん君だな。」

「お前もさっきのちっこいのの仲間か…ってお前…」

「君は今起きたばっかりで、機嫌が悪いだけ。」

「ならお前を食べてや… 」

「どうしたの」

「…食べないから」

***

 幾つ時間が経ったかは知りませんでしたが、気が付いたら如何にも家の中、みたいな所にいました。
「ジラーチちゃん、怖かった…」
「ここはどこなの?」
「ベベのおうち…
 怖かったの! 怖かったの!」
また僕に抱き着いて離れようとしません。
「僕も怖かったから――」
「ベベ一匹だったら、あのビーストキラーみたいなのに食べられたかもしれないんだよ?」
 大泣きしないでくれ… こっちだってかなりピンチなんだ…
「ごめん、あれを呼び出したのは僕なんだよ」
「え?」
「あるポケモンに頼まれたからなんだ… で暇だったからボタンポチポチしてたら、ウルトラホール みたいなのが出来てさ、君が出てきたの。」
「そういうことなの…」
「だから元は大体僕が悪かったんだ、もっとタイプ・ヌルのこと警戒しておくべきだったよ」
「でも、ベベのせいでジラーチちゃん背中に怪我しちゃった」
「それも大丈夫、ベベちゃんもあのとき僕が突き放したせいで手を怪我したでしょ?」
「うん、でも舐めたから平気…」
「舐めたらバイキンが入って大変だよ?」
「ムシバになるの...?」
「それはおかしいでしょ? まあ見せてよ」
 大したことないと思いましたが、手の傷を確認しました。確かに傷跡が舐められてる、ていうか舐めすぎ。
「見ててね!」
 腹の目を少し開いて深呼吸…
「治った! 手のケガ治った! なんで?」
「僕の背中の怪我も治ったね!」
「何したの?」
「願い事っていう技だよ 僕らしいでしょ?」
「傷が治るの...?」
「まあそういうことだよ 病気は治しづらいけど怪我は大体治るよ!」
「ジラーチちゃんって超能力も使えるし怪我も治せるんだね! 凄い!」
「照れる――」
「ベッ」
「ヴッ」
「願い事で絵の具も直せるんだよね?」
 嬉しいと絵の具かける癖も直せたらいいな、でも可愛いからいいかな

 それからはベベノムの家で普通に遊びながら楽しいことをたくさんしました。
 そしてある日のことでした。
***
「ねえねえジラーチ!」
「どうしたの?」
「本買ってきたよ!」

1.(通常)ベベノムがポケモン図鑑を買ってくる
2.(R18描写があります)ベベノムがポケモン図鑑と間違えていけない本を買ってくる

1. 図鑑を買ってくる

「ポケモン図鑑を買ってきたよ!」
「ポケモン図鑑? 今は紙の本は流行りじゃないけど、わざわざ買ってきたの?」
「そうそう! ヤレユータンがやってる本屋さんで買ってきたの! 今の子供も勉強するんだヤレって褒められた!」
「それでどういう図鑑なの?」
「809匹のポケモンの全国図鑑だって! 大きさにも忠実みたいだね!」
 809匹か…辞書みたいに厚くて重たいし、運ぶのに苦労したんだろう。
「とりあえずジラーチのところがみたい!」
 なんか変なこと書いてないか心配かも…
「大体385ページにあると思うよ! 開いてみて!」
「本当だ! 凄い! 幻のポケモンなので出会えるだけでラッキーです、ってあるじゃん! じゃあベベはとてもちょうラッキーだ!」
「普段は寝ているからこんな書き方されているのかな…」
「あれ? 本当だ! 1000年のうち7日しか起きないって書いてあるじゃん! エーテルなんちゃらで会ってからもう大分経ったけどどういうことなの?」
「うん… マーシャドーっていう幻のポケモンに7日経っても寝ないで、ってお願いされちゃったの…」
「そんな願い事叶えて大丈夫なの?」
「叶えても大丈夫だけど、睡眠不足で派手な願い事は叶えられなくなっちゃった…」
「なんでそんな願い事叶えちゃったの?」
「弱いポケモンならあっちいけして追っ払えたんだけど、相手も幻のポケモンだし、あっそうだタイプ・ヌルの復元の願い事も彼がしたの。だから悪いポケモンに見えたけどそういう理由なら大丈夫かなーと思って、願い事叶えちゃった。でも今はベベノムといるの楽しいし、また寝るつもりはないよ。」
「へー。マーシャドーって他のポケモンの能力をコピーできるポケモンなんだって! しかもゴースト格闘タイプなの? 変なタイプしてるー!」
 思いっきり図鑑に食いついている。無視されたみたい。
「なんかズッコケてるけどどーしたの?」
「いや、マーシャドーも幻のポケモンだけど会ったらアンラッキーだねって」
「そうだね! この子何にもイイ事しそうじゃないじゃん!」
 単純に毒舌だからアンラッキーなのだと思っていたけど、普段マーシャドーは何してるのか図鑑で調べてもさっぱり分からないのか…
「あっそうだベベちゃんのページも見ない?」
「えっそれは…」
「ベベちゃんはウルトラビーストなんでしょ、図鑑でもっと何しているのか知りたいなって」
「う…ん」
「困った顔しているけどどうしたの?」
「いや、ベベの図鑑説明文、多分ジラーチの知らないことがあるの、でも泣かない…」
 何を言っているのでしょう。ベベノムのページを開きました。ベベノムの説明文は普通のものでした。ただ、僕の知らないことは、彼女、ベベノムが進化するということでした。しかも、その進化後のポケモンのページは破けていました。
「ママ」
 ママ…?
「いろいろ分からないことがあるけど、何なの、ベベちゃんは進化するの?」
「ママ…ママ…」
 うつむいているので表情が分かりませんが、寂しそうな表情が声から察せました。
「ママって、ベベちゃんのお母さんは、ベベちゃんの進化後のポケモンなの?」
「アーゴヨンっていうの… でも、今は… いないの」
「父さんはいないの?」
「知らない… そもそもいない。」
「そしたら、僕と会うまで、ベベちゃんは一人ぼっちだったの?」

 答えてはくれませんでしたが、ずっと、泣き声と鼻をすする音だけが聞こえてきました。こういうときは、泣き止んでくれるまで待つことしか知りませんでした。

***

「落ち着いた?」

「うん。」

「ごめんね。」

「謝らなくていいよ。ベベ、今はジラーチと一緒だからとても幸せだもん。」

「ありがとう。」
「そう、思い出したくなかったからママのページだけ破いておいたの。今は思い出しちゃったけど。
「ママは凄く強いアーゴヨンだったんだけど、ある日の夜ごはんのときに突然おかしくなっちゃって動かなくなったの。動かなくなる前にママはアレルギーにやられたみたいなこと言ってたの。でも、ママとの思い出はそれしかないの。」
 アレルギーのことを知ってたのはそれでなのか…
「僕が力になれることはないの?」

「ジラーチ、ベベは進化したいの。」
 
「図鑑を見てよ。ベベは生まれたときすぐにママからりゅうのはどうを教えてもらえるの。でも、生まれたばっかりですぐに忘れちゃうから進化はできないの。でも、今思い出せば忘れることはないから、そのまま進化できるの。」

「なんで突然進化したいと思ったの?」
「ベベはあのタイプ・ヌルってポケモンに襲われたときに何もできなかった。」
「ベベちゃんはウルトラホールを作ってくれたよ?」
「でもベベのせいでジラーチは怪我しちゃった。ベベが強かったらあのポケモンに戦えてジラーチが怪我することがなかったかもしれない。」
「ベベちゃんは僕を守る為に進化したいの…?」
「うん。それにママと遊んだ記憶も思い出せる。」
「そしたら僕は、ベベちゃんがりゅうのはどうを教えてもらった記憶を、思い出させればいいのね。」
 ベベノムって小さくていたずらっ子で可愛いポケモンで好きだったのに、こういう形で突然別れることになるとは思いませんでした。
「ベベノムとはお別れだね。」
「うん。頑張るよ。」
 腹の目を開いて、そのエネルギーを手に集めて、そっとベベちゃんの頭に触れました。あっ、久しぶりに力使ったから眠くなって…


*****


「ジラーチ…ちゃん?」
 うん。僕はジラーチ…
「起きたの...?」
 今起きた、起きたよう…
「起きた! ベベちゃん? え?」
 とても目が覚めました。そうです。目の前にはとても大きな大きな紫色のポケモンがいました。こんなに大きいのですか、顔はベベちゃんと同じで目は青いですが、口のサイズは僕自身を呑み込めるくらいのサイズで大きな牙もあります。アーゴヨン特有の口臭なのでしょうか。口から鉄の臭いもします。羽もありました。鳥が飛ぶための羽というよりかは悪魔の羽のようなものでした。お腹は丸いですが3本の超長い針が生えていました。これがアーゴヨンというポケモンなのですか。
「そうか、進化したんだね! だからベベちゃんじゃなくてアーゴヨンちゃんだね! おめでとう!」
「うん…」
 進化したからって狂暴になるわけじゃないんだ。ていうか悲しい顔してるけど。寝すぎてたからかな。謝らないと
「僕どれくらい寝てたかな...?」
「1か月ぐらい。」
「1か月? 本当にごめん。ずっと起きてるって約束したし、マーシャドーにも頼まれてたのに。一人ぼっちにさせてごめん。ほんとうに――」
「いやいいの。別に。」
「え?」
「さっきジラーチがワタシを見たときに鼻つまんだよね…?」
「ごめん…」
「この口臭、血なの。」
「血? 口の中怪我して出血したの。それなら治すよ。」
「どこも怪我してない…」
 考えたくないことが不意に頭を過ぎりました。
「ワタシ、ポケモンをころし――」
「それはないよ! とにかく何があったの?」
「ジラーチがりゅうのはどうを教えてくれた後に、すぐに進化できたんだけど、その後お腹がすいたような気がして、その後記憶がなかったの。」
「何も覚えていないの?」
「うん。それで意識が戻ったときにはウルトラホールの外の世界、つまりアローラ地方のどこかにいて、それで口の中が真っ赤になってたの。だから、ワタシ…」
 ベベちゃんが…アーゴヨンがポケモンを殺すはずがない。
「だからそう考えるのはやめて! それだけでしょ?」
「うん。」
「アーゴヨンは無意識にポケモンを食べちゃったって考えているんでしょ? でもベベノムのときはそうじゃなかったよ。」
「でも、ワタシもしかしたらジラーチのこと――」
「だからそれは――」

「襲いたくないとしても襲っちゃうかもしれないの!」
 涙はこらえるだけでも凄い成長だよ。前は泣き虫だったのに。

***

「別れの挨拶を言いに来たの…」
「うん。」
「原因が分からないから願い事でも治せない。分かった。」
「分かったの?」
「今は一旦別れよう。でも、もしベベちゃんが口の中が真っ赤になる原因を見つけて、それを抑える方法が分かったら、また会おう?」
「うん。」
「あとベベちゃんはポケモンを殺してはないと思うよ。だから安心して。」
「ありがとう。あとベベちゃんじゃなくてアーゴヨンだよワタシ。」
「そうだったね。」
「そういえばジラーチちゃんワタシの寝床でずっと寝てたでしょう?」
「いや、自分の布団で寝てたよ? もうここを出るし片付けないと… ってそうだ!」
「どうしたの?」
「アーゴヨンちゃん、抜けた子供の歯を枕の下に置いて寝るとさ、妖精さんがお金に取り換えてくれるの知ってる?」
「そうなの? でもあの時のはムシバじゃないの? 罰金にならないよね?」
「お金になってるかな… それ!」
 枕をどかしました。そこには光る何かがありました。
「なんだろこの紫色の宝石? お金じゃないのは分かるけど。」
「Zクリスタルじゃない? 模様と色からして多分どくZだよ。」
「えっ図鑑でみたZワザがでるやつじゃん!」
「でもZリングがないとZワザは使えないし、人間がZワザのポーズをしないとZワザが発動しないから、アローラ地方では多分無理だね。」
「無理なんだ… でもかっこいいから胸に付けたらどう?」
「確かにアクセサリーとしてかっこいいネ。」
「あとそれを見れば虫歯になった過去を思い出して丁度いいんじゃない? そのでっかい牙が虫歯になったらみっともないし。今日からアーゴヨンちゃんは風邪とか病気も自分で治さないといけないんだよ?」
「大丈夫だよ。家事のあれこれもちゃんと自分でできるから。ありがとうね。」
「それじゃあ僕用事あるから帰るよ? この家の外のウルトラホール使えばいいんでしょ?」
「その通りよ。それでは、バイバイ!」





元気でね!

2. ベベノムがいけない本を買ってくる

「ポケモン図鑑を買ってきたよ!」
「ポケモン図鑑? 今は紙の本は流行りじゃないけど、わざわざ買ってきたの?」
「そうそう! ヤレユータンがやってる本屋さんで買ってきたの! でもヤレユータンさんかなり不思議そうな顔してた」
「不思議そうな顔...?」
「うん! おかねを払った後に やっぱりだめだヤレ っとか言ってたけど、絵の具かけてそのまま逃げてきたよ!」
店員に絵の具かけるのか… まあベベノムの可愛さで許してください… 今ヤレユータンはいないけどね
「値段はどれくらいしたの...?」
「500ポケだよ! 戻してください って言ってくるってことは、相当レアなポケモンの図鑑になってると思うの! ジラーチも読もうよ!」
ベベちゃんが取り出した本には確かに幻のポケモンの表紙の本でした。 でも図鑑とよべるくらいのサイズじゃないような…
「これベベの知らないポケモン達! 何て言う名前なの?」
「この蒼色のポケモンがマナフィっていう海の幻のポケモンで、もう片方はシェイミっていう草タイプの幻のポケモンだね」
 まって本の端に…
「幻のポケモンの生活はーと って題名だよ! これ読めば幻のポケモンの生活が分かるってことじゃん! やったねジラーチ!」
「…」
「どうしたのジラーチ? 気分悪いの? 絵の具かける?」
「いや…その…」
「絵の具かけたら本読めなくなっちゃうね!」
「かけていいかな…」
「ジラーチどうしたの? ねえ?」
「ベベちゃん、本の端のマーク見える?」
「タブンネかな? がお辞儀をしているね! ハートマークも付いてるよ!」
「ベベちゃん、それ、いけない本じゃない…」
「いけない本?」
 説明に困る 何としても返品させないと…
「うん 大人のポケモン向けの本だよそれ…」
「えー? 大人向けなの? だって表紙は普通の図鑑と変わらないじゃん!」
「うん うん うん だから本屋に返――
「どういうこと? 大人向けの図鑑なの? でもこの2匹のポケモンの生活が分かって勉強になるんじゃないの? しかもこの子たち大人じゃないと思うよ?」
「だからその本はエッチな話で…」
「エッチな話? え?」
口は災いの元
「声大きくしすぎ…」
「エッチなの?」
 2度も聞かないで…
「そうだよ…だから返品――
「返品やだ! ベベはエッチな本が読みたい!」
「返品しようよ? 子供が読んじゃいけない本だよ?」
「読みたいの… 願い事なの…」
「泣かないでって… 本が濡れちゃうよ?」
「じゃあいいの? いいの?」
突然立ち直らないで
「いいよ… でもさ、このことは他のポケモンには内緒ね?」
「やったー! ベベのおうちは他のポケモン来ないし丁度いいね!――
「じゃあ早く読もうよ! 読もうよ!」
 おそるおそる1ページ目を開きました。 
「えー このシェイミとマナフィふつーじゃん!」
 いきなり修羅場じゃなくて安心した…
「でもベベはエッチなのを見たいの! 少し飛ばしていい?」
「いや、ちゃんとそのエッチなのになるまでの経緯ってのも大事でしょ?」
「でも、やっぱりこの2匹ふつーなことしかしてない!」
「まだベベちゃんには分かってないかもしれないけどさ、そのふつーなことも大事なのよ、憶測なんだけどね、いきなりポケモン同士が出会って、いきなりエッチなことはいないと思うよ?」
「そうなの?」
「うん。だってさ、普通のポケモン同士がそのエッチなことをしたらさ、タマゴができるでしょ?」
「そうだね!」
「でもさ、オスとメスのポケモンが仲良くなって、互いを愛し合って、それで結婚して、」
「エッチなことをする!」
「うん、そういうことだよ! つまりお互いが愛し合って、子供を育む約束をして、ようやくエッチなことをするんだよ」
「この2匹もタマゴが生まれるの?」
「僕とかベベちゃんとかこのマナフィとかシェイミはタマゴは生まないね でもベベちゃんにも親がいたんでしょ?」
「親、アーゴヨンは、その、」
 いつもの大泣きとは違って泣くのを堪えていたかもしれませんが、その理由は今は気づけませんでした。アーゴヨンって何だ...?
「どうしたの? アーゴヨン?」
「なんでもないよ! 見て見て! この2匹エッチだよ!」
 あれこれ喋りながらもう半分くらいまで読んでいました。
「ベベちゃんこれエッチじゃないよ キスをしてるんだよ」
「大好きなポケモン同士がやるやつ! ベベも知ってる!」
「うん。簡単に言うとシェイミはマナフィの手助けでスカイフォルムになることができたんだね。これで愛し合ったのですって感じだね!」
「うん…」
 またさっきみたいにベベちゃんは黙り込んでしまいました。
「今度はどうしたの...?」
「ねえ」
「なに?」
「ベベ達って その 愛し合ってる のかな...?」
「…」
「愛し合っていないの?」
「そんなことない。好きだよ。ベベちゃんのこと。」
「ベベもジラーチダイスキ! スキスキ!」
 ベベちゃんが抱き着いてきてぼくのくちにくちをくっつけた。突然だった。ベベちゃんの舌がぼくの唇をつっついた。何といおうとしたらベベちゃんの舌がやってきた。ぼくの舌よりベタベタする。ベベちゃんにお口を冒険された。息遣いが激しくなってる。毒タイプの舌、毒舌にお口の中を舐めまわされてとにかくネバネバする。ぼく苦しそうにしてたかな。ベベちゃんはそっと舌を離した。
「ごめん… 突然でごめん… キスだけでいいと思ってたけどうっかりジラーチのお口汚しちゃった。」
「ありがとう」
「どうして?」
「この本の真似、したんでしょ?」
「うん」
「じゃあベベちゃんともっとベトベトになりたいな」
「エッチなこと、するの?」
「うん、ぼくさっきのキスで、下の目より下の部分がむずむずしてきた」
「エッチだから?」
「何言ってるの… だからむずむずするの」
「本の通りに、ジラーチの大事な部分を舐めるの?」
「聞かないで」
「…」
 観察力が強いのか、ベベちゃんはぼくの縦の割れ目に気付いたみたい。
「えっ」
「くすぐったい?」
「くすぐったいっていうか、う」
 上手に舐められて、ピンク色の芽が出てきた。ベベちゃんはもう気付いたのかな、それがぼくのエッチなおちんちんだよ、それが出てきたら、それを舐めるの、気持ちいよ、加えて舐めるの? ベトベトして刺激強いよ、芽がさっきより大きくなるね、もう少し我慢できる、これってベベちゃんどうなっちゃうんだろう、怒らないかな、それはないか、
「もう…ベベ…」
気を抜いたら何かが出てきそう、息が苦しい、こみ上げてくるよ、ベベちゃん、
「我慢でき、」
「んん…!」
 芽の先端が弾けとんだ。おちんちんがバクバクした。ものすごく暖かい。暖かくて白いドロッとしたものがベベちゃんの口にそそがれた。注がれてるどころかびっくりして顔にかかっちゃった。こんな恥ずかしいことなんてなかった。何て言えばいいんだろう。
「ベベちゃん… その…」
「おめでとう!」
 かけっちゃた白い物も普通にタオルで拭いてるし、何という子なの
「え…?」
「ジラーチはこういうの、初めて?」
「うん… 恥ずかしいよ、汚しちゃって本当にごめ――」
「じゃあ精通だね! ジラーチはこれからはおちんちんがむずむずしたら自分でやらないといけないんだよ?」
「とんだ災難だよ」
「でも気持ちよかったんじゃない?」
 否定はできない… うんと頷く。
「じゃあベベも気持ちよくなりたい!! ジラーチだけずるい!」
「どうするの… そうか本にあるか…」
 ベベちゃんは仰向けになって体の表を見せていて… お誘いのポーズってこういうことか… なんだろう、肢の付け根の真ん中くらいに縦の割れ目がある、これを弄るといいのかな...?
「いくよ」
「いいよ! ジラーチ早くして!」
 早速その割れ目に指を突っ込んだ。
「もっと…」
ただ突っ込むだけじゃ駄目なのかな、こう割れ目を広げるように…指を左右させて…
「まだ余裕だよ」
 ベベちゃんの大事な所はHPが高いのかな…指を抜いたけど少し濡れてるし、感じていない訳じゃないか、それなら。
「舌、舌使うの?」
「余裕ならこうするよね…」
 舌で割れ目の所をそっと舐めた。少し苦いのか、さっきよりベベちゃんに熱がこもっているみたいだし、割れ目の中の青い部分も見える。
「もっと…」
 余裕ではなさそうだ。舌をできるだけ割れ目の中に入るようにして、左右に動かす。
「っ…うん…」
 本にもあったけど、この丸っこいのがいい所なのかな…? 満足させるように舐めなきゃ…
「そこ… うんっ そろそ」
「うぇ?」
「ふゃっ!」
 よく分からない喘ぎ声も聞こえたのも束の間、顔に凄い勢いで液体が掛かった。ベベちゃんとは思えないくらいの息を感じる。満足してくれたのだろうか。
「これが♀のポケモンの、気持ちよくなる…なの」
「うん はぁ、ベベ気持ちいいよ、ジラーチ初めてにしては舐めるの上手!」
「ありがとう」
「ふぅ…そうそう、本読んで!」
 シェイミとマナフィが…そういうことか
「いっしょにえっちしたいってこと?」
「うん! ちょっと疲れたけど、」
「大丈夫、僕の手を握って」
 ベベちゃんの手を握って深く深呼吸… 大きく息を吐いて、疲れもあっちいけです。
「なんかまたえっちしたくなった! ジラーチ願い事したでしょ!」
「だって、ベベちゃんがそういったからじゃん」
「そうだね! …じゃあジラーチのペースでやった方がいいから、またベベが仰向けになるかな」
「ベベちゃんが仰向けになって、ぼくが頑張るってことかな...?」
 さっきその願い事をしたばっかりなので、ぼくのおちんちんは割れ目から出てたままでした。これをベベちゃんの割れ目に入れるってことか… 狭い… 
「狭い… 入るのこれ...?」
「頑張って上下させるの、ジラーチのペースで」
 ほんの少しだけ入れただけでかなり刺激される… なんか先端が当たったような…
「いたいっ!」
「何かに当たったけど…?」
「本の、ほんのとおりになるから、イタイ、うん…
「少しいたみおさっまって、っておさまったけど、なんかえっちなきもち、えっちに…」
 ベベちゃんの様子がおかしくてきづかなかった 上下させる… うんじょうげさせ
「なんでぇ ジラーチがそれ、しょれでつかれるとぉ… えっちなきもちぃに…」
「ほんのとおりでしょぉ だから、ほんのとおりだきゃら、ぼくもえっちなきもち」
 口で加えられたときとはあつりょくがちがいすぎる… ほんのとぉりすごいことになるってこぅいうこと じょうげさせるペースこきざみにいないと… もたない…
「なんでこきざみにしゅ… もう、もう、ベベ、がまん…」
「ぼくも、いい...? ねぇ… ねぇ...?」
「じらー… ち… あぁぁ!」
 ぼくのそれ、それが、ふるえだして、せんたんがばくはつした。たぶんベベちゃんもばくはつした。そのおちんちんをさしたところからよくわからない蜜がもれていた。何が起こっているか分かるくらいベベにそれを注いだ。ベベちゃんはぼくの顔とそれと大きく開いた割れ目を見て、恥ずかしそうだけど嬉しそうな顔をしていた。
 おちんちんを引き抜いてもまだ収まっていなかった。気付けなかったから、ベベちゃんの顔に白蜜をかけちゃった。
「ご、ごめ」
「いいの、さっきより元気だね。」
 やっとおさまった汚れたおちんちんをベベちゃんは丁寧になめてくれた。
「ジラーチちゃんのハートを全部頂きました。ごちそうさま。」
 そうだね、こんなに収まらなかったのはそれだけ好きでいるってことだよね。
「ありがとう。」
 

*****


「ねえ…おき…」
 うん僕はジラーチ。
「ねえ起きて! おちんちん食べちゃうよ?」
「やめて!」
 目が覚めました。
「ごめん!おちんちん食べないで!」
「もう2日も経っちゃったよ? ベベ怒ってるよ! ジラーチだけ沢山寝てたくさんえっちしててずるい!」
「わかったよ。あと汚した寝具洗濯ありがとう! 今なら何でも願い事叶えちゃう!」
「じゃあベベにもおちんちんちょうだい!」
「えっベベちゃんメスでしょ?」
「やっぱムリか…」
「いやできるよ!」
「え?」
「ちんちんぷいぷいのそーれ」
 ドーン
「なんか、なんかベベのえっちなところがおかしい! ちょっとトイレ行って来るよ?」
「うん。」
 …
「わあベベのおまんまんがおちんちんになってる!」
 うるさいよ?
「わあベベのおちんちん青色だよ! 見て見て!」
「叶ったね!」
 トイレに行った意味ないよ?
「これどういうこと?」
「この願い事結構難しいの。多分2週間だけおまじないが効いていて、その間ベベちゃんはオスになるの。」
「じゃあこうこすると気持ちよくなるの?」
「でもその間はベベちゃんのおまんまんは無くなるからね? いいよね?」
「わっどんどんあおおちんちんでかくなる。」
「僕の話聞いてるの?」
「でかくなるっていうか、なんか股がむずむずし、わああああ?!」
 とっさの判断でベベのおちんちんを加えました。お陰で僕の口はベベちゃんのそれでいっぱいいっぱいになって、飲むしかありませんでした。
「ジラーチありがとう! オスはこうやって気持ちよくなるんだ! 全部飲んでくれたんだね!」
「今日から1週間は真面目にポケモンのこと勉強する日にしよう!」
「ええー!」
「今度はちゃんとポケモン図鑑買ってきてね?」
「ちゃんと買うよ...! 一昨日はありがとう!」
「どういたしまして!」




おしまい


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Last-modified: 2019-03-16 (土) 16:23:23
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