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オオタチとフシギソウ(仮)

/オオタチとフシギソウ(仮)

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(うち…もう誰も信じない…あんなに頑張ったのに…何で…)
<オオタチ>彼女の名前…といっても種族名だ
名前を貰えずいつも種族名でよばれていた…そして捨てられた
1年間を尽くした、あの人のために…なのに…


1.〜ある日〜
いつもとかわらないある日“一緒に出かけよう”といわれた
普段は、お留守番の役だったので嬉しくて…心踊り家中駆け回った
天気も良く快い日…
町外れの森まで来た…
森の中を歩き、疲れたら吹き抜ける風を感じ、きのみをかじった
それだけで幸せだった…
夕方の頃、森の入口まで戻って来た
そして……“オオタチ…君は、この森で暮らすんだよ。僕はオオタチと一緒に居られないんだ”
理由は、“強いポケモンが欲しいから”そして金銭的にも2匹はつらいのだろう…
悲しかった…もう泣くしかなかった…
そして決めた…(こんなにつらい事になるなら友達も家族もいらない……誰も信じない…)
その後、誰とも関わらないように森で暮らした。
2〜リーフ〜
僕は、リーフ、種族はフシギソウ
人間と一緒に暮らしている…といっても学校とか言う所に行ってるから休みの日かご飯の時ぐらいしか一緒にいない
「リーフ、学校行って来るからな…」
「ソウ…フシ?」
「お昼は、何時もどうりだよ」
だいたい言いたい事は伝わってるらしい…まぁ言いたい事も限られてるケド…
「フシフシ〜」
「あぁ、行って来る」
…ガチャ
(さて、何をしよう…
散歩でもいいし、また寝てもいい)
(最近怠けてるから散歩でも行くか…)
僕は、家を出て鍵を隠している場所へ向かった
これは僕のために人間がしてくれた事だ
“外に出たい時もあるだろうから出る時に鍵を閉められるように”と…
気が利くマスターで良かったと思う…
名前のセンスはイマイチだけど…
それはさておき
僕は、つるを使い鍵を閉め元の場所に鍵を戻した
何時もとかわらない朝……でもなかった…何か違ったそこは家から7分位歩いた道、何時もと何かが違った
あの窓に彼女がいない…悲しそうに外を見ている彼女がいなかった
《オオタチ》…何気ない事なんだけど寂しい感じがした
(出掛けてるのかな…)
気持ちが落ち着かないまま家へ戻った…
なんだろうこのモヤモヤした気持ち…
お昼のきのみをかじった
甘酸っぱい味が口の中に広がった
3.出会い
(あ、満月だぁ)
寝ようと丸まった時ふと気付いた
目を閉じて深呼吸する
そして、いつの間にかオオタチは夢の中へ……

〜…一緒にいられない…「待って…置いてかないで…」〜
意識がはっきりしてくる
月の光がそそいでくる
(あれ…夢…)
オオタチは、立ち上がったそして無意識に歩き出した…
ゆっくりと…
気がつくと町の公園にいた月の光でうっすら明るい
(小さいころよく遊んでもらった公園…)
オオタチは、木の近くに座りもたれ掛かった
そしてまた眠りについた…
(ん…ま、眩しい)
目を開けると太陽があった(あ…朝だぁ)
朝早く誰もいない公園…でもなかった
誰か…来る
種族名はフシギソウだったかな?
どんどん近づいて来る…
うちは、下を向いて逃げるように離れる…
「あ…ちょっと待って!」
呼び止められた…
「君、あの家の子だよね?」
フシギソウは、家の方を向く
「え…うん、そうだったよ」
「だった?(過去形?)」「あの…うち…」
言い出したのはいいけど言葉が浮かばない…
こっちの気持ちを察したのか少し躊躇いながら聞いてきた
「…ゴメン…その…捨てられたの?」
「……うん…」
「今は……いいや、何でもない…また今度…会えたら…」
フシギソウが離れていく…うちも森へ戻っていった
4.〜気持ち〜
「ただいま〜」
「フシ〜」
ソファーの上で寝ているとマスターが帰って来た
「暇じゃなかったか?」
僕は軽く鼻を鳴らした…
「一匹じゃあ暇だよなぁ〜」
「もう少ししたら家族増やそうな…」
「フシ!?」
サラっとすごい事言ったのでびっくりした
「…嫌か?」
「フシフシ!」
僕は首を横に振る
「じゃあ決まりだ!」
「それまで我慢してくれよな」
時間が過ぎて行きそろそろ寝ようかなと寝室へ向かう…
寝室には、小さめのベットがある…まぁ僕には十分の広さがある…
ゴロンと寝転がると彼女の事を考えた…
(あの子…辛かったんだろうな…明日…公園行こうかな…)
5〜想い〜
長い散歩から帰って来てすっかり疲れていた…
「ただいまぁ」
森の端っこの暗い洞窟にオオタチの声が響く
自然と今日会ったフシギソウが頭の中に浮かんできた…
(あのフシギソウ…何でうちに話しかけて来たのかなぁ〜)
暫く他のポケモンと交流がなかったのでフシギソウの印象が強く残っている…
考えれば考える程会いたくなってきた…
(会いたい…)
オオタチの中でフシギソウなら信じられるという気持ちが芽生えてきている…
6.〜エーフィ〜
いつもの朝、今日は休み
マスターはまだベットの中起きそうにないから散歩でも行こうかな?
よし、公園に行こう…
足早に公園へ向かう…彼女が居るという保証が無いのに…
公園へ着いた…
誰もいない…
「おーい、リーフ」
後ろから誰かに呼ばれた…振り返るとそこには、エーフィがいた
目が合うとニコッと笑ってこっちにきた
「久しぶりっ」
「え?あ、はい…」
正直、誰だかわからない…
「もしかして…誰だかわかってない?」
「ごめんなさい…」
小さい声で謝る…
「まったく…本当に私の事忘れてたの?」
「………」
何も言えない…
「あっ!ミルさん」
また誰かが声をかけて来た…
昨日のオオタチだ…
「偶然ねぇ〜」
エーフィがオオタチを見て言う
「うち、あの時お世話になりました」
僕は、オオタチとエーフィで話しているところを割って入った
「ちょっと待って!話しを整理しよう!」
僕達は公園のベンチの上で暫く話した…
7〜色々な再会〜
僕はエーフィの事をやっと思い出した
彼女は、ミル
ミルは、僕が小さい頃よく遊んでくれたお姉さん的な存在だ…
マスターと暮らすようになってからずっと会ってなかった…
ミルとオオタチはオオタチが捨てられる前に一度だけ遊んだらしい…
「あれ?そういえばオオタチの名前まだきいてなかったね…」
ミルが言い出す
「僕も…あ、ちなみに僕はリーフだよ」
「え?うちですか…うちは…」
「どうしたの?」
ミルが心配そうにする…
「名前が…無いの…」
「じゃあ、私がつけてあげる」
「え?」
オオタチが少しうれしそうに言う
「大丈夫かよ…」
僕は、不安だ…
「……<エリア>…なんてどう?」
「ありがとうございます」
「じゃあ、これからよろしくね、エリア。困った事があったら相談してね」
「僕もよろしくね〜」


前半終了みたいな?
後半に続く…


ギアスさん 名前ありがとうございました。



メモ


コメント
お気軽に…


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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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