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アブノーマルな彼女

/アブノーマルな彼女

執筆者文書き初心者
官能描写および獣姦描写がありますので苦手な方はご注意ください。


 いつもと同じようにベッドへと向かった筈なのに、身体は違和感を覚えていた。明らかに自分のものではない重みが身体にのし掛かっていたのだ。このまま寝るには寝苦しいから、僕が急いで掛け布団をがばっと勢い良く引き剥がしてみる。すると僕が予想していた通りの姿がそこには居たのだ。
「あ、起きちゃったのですか?」
 人の安眠を妨害しても悪気なんて無さそうに、にこにこと微笑みながら気楽に言ってくる彼女。彼女、と言ったが実際には人間ではなくてポケモンだ。胴長ポケモンであるオオタチの牝。オオタチは図鑑説明文によれば次の通りであるポケモンだ。
 どこから シッポか よくわからない。てあしは みじかいが すばしっこく うごきまわって コラッタを おそう。
 長年の仲だとしても実際、彼女の尻尾は何処からなのか僕は分からないし、当の彼女もよく分かってないらしい。僕が想像するには後ろ脚が付いている以降の部分が尻尾だとは思うのだが。それに図鑑説明文だとオオタチは野蛮な風に書かれているものの、彼女は野生ではなくてオタチの頃から家で育てた生粋の温室育ちだからコラッタなんて喰らう筈がない。だが、コラッタを捕食しない代わりにあるもの喰らうのだ。
「オオタチ……一体何をしようとしてるの?」
「決まってるじゃないですか、これからこの大きくなっているご主人さまのを堪能しようとしていたのですよ」
 そうして彼女はふにふにと前脚で、いつのまにか熱り立っている僕の愚息を弄くってくるのだ。僕にとっては汚い部分にも拘らず彼女は何の躊躇いもなく触ってくる。彼女がコラッタを食べない代わりに喰べるもの、それは僕の愚息だった。
 彼女ときたら、僕が心地良く寝ている隙に下の寝巻きをパンツごと引き剥がしては今にも咥えようとしていたようだ。
 こちらとしてはいい迷惑である。彼女が無事に寝たのを見計らって就寝したって、今のように夜這いしてくるのだから。今までに何回夜這いをされたのかもう覚えていないし、日常的にしていると言っても過言ではないくらいだ。それなのに、自室の鍵をろくに掛けようともしない自分がいるのも事実だった。僕は心の何処かでは密かに彼女に襲われるのを期待しているのである。
「ご主人さまが嫌でしたら止めますけど?」
 そう言うと、彼女は僕の愚息を咥えようとするのを止めて、前脚もすんなりと離していく。このまま彼女が止めてくれたら無事にぐっすりと就寝出来るというのに、僕の中ではもう火が付いてしまっていた。その証拠に、鼻息は荒くなっており、身体はほんのりと熱く、そして愚息が一度でもいいから発散させなければ萎縮しそうにないくらい堅くなっていた。
 彼女もなかなか意地が悪い。僕が拒んだとしても、止める気なんてさらさら無い癖に。僕の口からして欲しいという言葉が出るのを待ち望んでいるのだ。それも、悪巧みをしているようないやらしい笑みを浮かべながら。
 彼女の思惑通りになってしまうから言いたくない。でも昂ぶる愚息は沈めて欲しい訳で。
 言うか言うまいか。良心が勝るか、欲望に負けるか。何度も考えた挙句に結局はいつもと同じく折れてしまうのだ。
「……オオタチ、その、やっぱりして欲しいな」
 僕の言葉を聞くなり彼女はにんまりと笑う。これからいやらしい事が思う存分に出来ると思うと笑みが絶えないのであろう。そして僕の前に自身の前脚を出してはこう言ってくるのだ。
「したいならこのゆびとまれっ」
 僕は思わず彼女の前脚を握ってしまう。彼女に指があるのかはこの際というかいつもみたいに突っ込まない。このゆびとまれをされてしまった僕の意識はもう彼女に向ける以外術はなかった。
「こんな淫乱に育てた覚えは無いんだけどなあ」
 僕は思わず苦笑しながら独り言のようにぽつりと呟く。そして、いつから彼女がこんなに性欲剥き出しとなったのか考えてみる。だけど思い出せない上に、そうするように育てた覚えなんて僕には無かった。
 僕の言葉に彼女は笑いながらこう言い返してくる。
「淫乱じゃないですよ、私はご主人さまに一途なんです」
 そうして、円な瞳で僕の事をじっと見つめてくる。熱い視線で面と向かって口に出しづらい台詞をさらっと言われてしまうとこっちがこっぱずかしくなってくる。事実、僕の頬には自分でも分かるくらい熱が集まっていた。
 だけども、直向きな彼女の愛が嬉しいのは間違いなかった。僕だってなかなか自分から声に出さないが心の底から彼女を愛してる。しかし、彼女の愛がちょっとばかし重過ぎるのは事実な訳で。僕は横目で彼女の傍にずらりと置かれた備品を見るなりそう思わざるを得なかった。
 彼女の横にはバイブに、コンドームが入った袋が散らかっていたのだ。彼女が気付かないところに隠してあった筈なのによくも持ってこれたな、と思う。僕がそれらに目線が行ってるのに気付いた彼女は得意げに、
「ご主人さまが隠そうとするところなんて私からしてみればお見通しなんですよ」
と言ってきた。そうして胸を張って(胸の膨らみなんて無いけれども)ドヤァとした顔をする。そんな彼女に僕は苦笑いして対応するしかなかった。
 流石は特性おみとおしといったところか。僕の隠す所なんてお見通しであったようだ。たとえ、隠し場所を変えても直ぐに彼女に見つかってしまう。ここなら見つからないと自負するくらいの場所に隠したって、彼女は容易く見つけてしまう。
 これがお菓子ならまだ良い。友人から貰った処分に困るような雑誌となるとページが表紙から裏表紙まで全て引っ掻かれて八つ裂きにされてあったりする。嫉妬してると思えば可愛いけど、そんな卑猥な雑誌を発見した直後の彼女は手を付けられない。愚息から精液が枯れ果てるまで、眠らず朝を迎えるまで相手をする羽目になるのだから。
 でも彼女の特性は物を発見するのに働く訳じゃない。僕が落ち込んでる時は直ぐに励ましてくれる程だし、家事を手伝って欲しい時は何も言わずに手助けしてくれる。読心術の効果だって多少なりともあるのだ。今だって、僕が今か今かと待っていれば、
「ふふ、もう待てないって感じですね。それじゃあしてあげます」
 僕の心中を悟って、両方の前脚でもって愚息を挟み込んでくれる。そして、ぷにぷにとした肉球を押し付けるようにしながら愚息を扱いていくのだ。ゆっくりと扱いたり素早く扱いたり、緩急を付けては僕に刺激を与えてくれる。また、敏感な先端部分や筋の辺りに肉球を当ててきたりとしては、僕を満足させるようにしてくれるのだ。
 最初、彼女は愚息をなかなか上手く挟み込めなかったのだが、今となってはすっかり手慣れた様子であった。ましてや、今では僕の弱点を突いてくる辺り器用になったと言える。
 彼女から与えられる刺激によってみるみるうちに愚息は大きくなっていき、最終的には血管が浮き出るくらいにまでがちがちに堅くなる。そうすると、彼女は一旦、愚息で挟み込むのを止める。次に、彼女は僕に八重歯を見せつけるように口を開けたら、愚息を咥えこんでいく。彼女の喉元を突くように愚息はどんどん彼女の口内に呑み込まれてしまって、終いには愚息の姿形なんて見えなくなってしまった。
 野生のオオタチはコラッタを丸呑みに出来るくらいだから、彼女が愚息を呑み込むだなんて容易であったのだ。そうして、呑み込んだと思ったら今度は口を使って扱いていくのだ。ただ咥えて扱くだけではない、舌先までちゃんと使ってぺろぺろと愚息を舐めながらやっていくのだ。愚息をあたかもアイスバーのように美味しく堪能するみたいに。
 唾液をねっとりと纏った熱い彼女の舌先が僕の愚息を隅々まで這っていく。乾いていた僕の愚息はみるみる内に彼女の唾液で濡れていき、そして熱い舌先に包まれていく。逃さぬように執拗に舌が愚息へと絡んでくるのだ。
 彼女の口淫はこれまでに数え切れないぐらいに経験している。にも拘らず、どうしても気持ち良くて仕方が無かった。彼女は僕の事を熟知してる事もあってか的確に快感のツボを突いてくるのだ。また、彼女は僕の好みを熟知しており、僕がどんな風にされたらいいのかだって知っている。実際、彼女は口は動かしたまま愚息を扱きながら、前脚で袋の方をふにふにと弄ったり揉んだり、はたまた玉をころころ転がしてみたりとしてくるのだ。そうして、時々上目遣いをしながら僕の方に視線を向けるのも忘れずに事を行っていく。
 あざとい。彼女はいつから牡を堕とす術を身に付けた牝になったのだろうか。それでも僕はそんな彼女が好きで堪らないのだ。僕は一生懸命舐めてくれている彼女の頭を優しく撫でてあげる。頭だけではない、首周りまでもふもふと手で触ってあげる。そうすると、彼女がにっこりと微笑むのと同時に尻尾を嬉しそうに揺らす。そんな風に喜ぶ彼女を眺めていたら余計に、僕の愚息からは射精感が込み上げてきて、汚してしまいたいという欲に駆られる。可愛いその顔をどろっとした汚らしい白濁液で穢してしまいたい、と。
 口の中で果てるのも悪くは無い。彼女に苦くて不味い精液を飲ませてやる事が出来るのだから。しかし、最近の彼女は精液を美味しく頂くものだから自分の奥底で密かにある支配欲を満たす事が出来ない。だから僕は絶頂へと到達しそうな寸前で彼女にこう指示する。
「オオタチ、一旦離してっ」
 途端に彼女は咥えるのを止めるだけでなく前脚の動きでさえもぴたりと止めた。よって、僕は彼女の口内から愚息をするりと抜き出す事が出来、射出口を彼女の顔へと向ける事が出来た。そして、自分の手で我が愚息を握り締めては数回扱くと僕は絶頂へと達する。すると、快感が走るのと同時に、愚息の先端部分からは水鉄砲のように精液が勢い良く噴出していった。
 噴出した精液は当然ながら彼女の顔へと降りかかる。いきなり精液を放たれた彼女は慌てて眼に入らぬように瞼を閉じていく。精液は彼女の眉間、鼻先、頬っぺた、口へと落ちていった。そして付着したあとはねっとりと垂れては拡がっていくのだ。
 愚息はびくびくと何度も脈を打ちながら精液を吐き出し続けた。しかし、時間が経つにつれて量が少なくなっていき、やがて出なくなって射精が終わる。そして、射精が終わったのを見計らって彼女が瞼を開いた。彼女は目の前にあった僕の愚息を何も言わず口へ含んでいく。そして、愚息の先端部分にまだ付着している精液を舐めとっていくのだ。それだけではない、余すとこが無いよう隅々まで舌先を動かして愚息から精液を拭っていくのである。
 綺麗にされるのは有難いのだが、射精したばかりの愚息を舐められるのは擽ったいような何とも言えない気持ちになる。しかし、そんな僕の心境は知らずに彼女は尽くすように舐めている。だから、彼女に離してだなんて言えなくなり、僕はひたすら堪えるしかなかった。そして、少し時間が経って彼女の舌先から解放されると、精液一滴も付着していない見事に綺麗になった愚息の姿があった。
「私の顔に掛けるだなんて、全く、ご主人さまは仕方が無いお方ですね」
 物を言えるようになって直様、彼女が呆れたように言ってくるのだが、怒っている様子は無かった。寧ろ正反対に喜んでいるような気がした。僕からしてみれば、てっきり折角の顔を汚したのだから怒鳴ってくると思っていたのだが。
「そんなに私にマーキングしたかったのですか?」
 彼女の質問に僕は直ぐにこくりと首を縦に振る。すると彼女はくすっと声を上げて笑いながらこう言ってくるのだ。
「そんな事をせずとも、私は身も心もご主人さまのものですよ」
 私はご主人さまがだいすきですから。
 そんな台詞をさらりと言われて僕は彼女から視線を逸らして赤面するしかなかった。彼女ときたら、いつか人前でも平然とこんな恥ずかしい台詞を言いそうだ。
「嬉しいけど、人前では言わないようにね」
 僕が釘を刺すようにそう言えば、彼女は笑顔を浮かべたままこう返してきた。
「……ご主人さまを奪おうとする女性や牝が居たら言うかもしれませんね、うふふ」
 笑っているもののその裏では黒いオーラを纏っていると言っても良いくらいに不気味な笑いであった。それだけ僕に首ったけなのだろうが時々怖くなるのも本音な訳で。彼女が暴走したら僕はきっとモンスターボールにでも入れない限り、止めることは出来ないであろう。
 もしも浮気なんてしたらどうなるのだろうか。僕の首に長い胴体を巻き付けて絞め殺されるのだろうか。それとも隠し持っている爪で急所を切り裂かれるのか。何はともあれ、こんな可愛い彼女を怒らせないようにしようと思う。
 とにかく、折角彼女と情事をしているのだからこんな悪い事は考えないでもっと楽しまないと。僕はそう思って、彼女が持ってきた男性器を模したバイブを拾い上げてはスイッチを入れていく。すると、ウィンウィンと鈍い音を響かせながらバイブが振動を始めるのと同時にうねうねと動く。それを僕は彼女の目の前に突き付けてこう言う。
「ほら、オオタチが好きなのだよ」
「別に私は好きなんかじゃないです。ご主人さまが居ない時や出来ない時に止むを得ず使ってるだけですよ」
 僕の言葉に彼女は言い返すものの、僕から眼を泳がせてるあたり説得力の欠片も無かった。実際、このバイブが最早何台目なのか分からないのだから。彼女はいつも乱暴に使い過ぎて壊してしまうのだ。
 僕はバイブを彼女の陰部へと近付けていく。彼女は止めてくださいと口にはするものの、尻尾で僕を追い払おうとしたり身体を張った抵抗はろくにしない。そのお陰で僕はバイブを容易く彼女の陰部へと当てがう事が出来た。
 先ずはバイブから伝わる振動を使って彼女の陰部を刺激する。指先で振動させるよりかは機械に任せた方が断然楽であるし、指先の動きなんかよりも遥かに小刻みであるこちらの方が彼女を満足させられる。自分の陰部でぶるぶると震えるバイブに、オオタチはわざとらしく長い身体をくねらせて善がる。
「は、ぁ、ぁっ……」
 ハイパーボイス、ではなくて嬌声を発する彼女に僕は興奮せざるを得ない。彼女の善がる様を目の当たりにして、先ほど出したばかりなのに愚息が今すぐにでも入れたいと疼く。しかし、彼女の身体はろくに準備が整っていないのでそれは我慢する。
 バイブを陰部に当てて刺激させてやれば、彼女が気持ちいいと感じている事もあって次第に愛液が溢れてくるようになる。陰部から漏れ出る愛液は彼女の体毛を湿らせるだけではなくて、体毛を伝って垂れては布団のシーツを汚すようになっていく。だが、まだまだ愚息を滑らかに入れられるようになるくらいの量は無いのでもう少し刺激を与えてやらなくてはならない。
 僕はバイブを単に陰部へ当てがうのではなくて、陰部にある陰核へと押し付けてやった。
「はあっ! ぁあっ!」
 急所に当たった、と言わんばかりに彼女の嬌声の調子が高くなっていく。それもその筈で、ここは彼女が敏感に反応する場所だった。豆みたいな突起に、絶えず激しく振動するバイブを当ててやれば彼女は口をあんぐりとさせるくらいに気持ち良くなる。
 彼女はバイブに手を掛けようとするのだが、それを僕は空いてる方の手でもって阻止してやる。すると彼女は力ずくで僕を止めようとするのだが、絶えず身体に襲いかかる刺激には耐えらないようで前脚に加わっていた力が徐々に抜けていく。そうして終いには前脚がぶらんとぶら下がって、彼女は抵抗する気なんて無くして快感を受け入れていく。
 彼女の嬌声の調子がどんどん高くなっていき、僕に向けられる眼差しはとろんっと微睡むようになる。更には、余程気持ち良いのかバイブの振動音に紛れて、ぐちゅくちゅと愛液が音を立てるようにまでなっていた。そんな彼女の様子から今にも絶頂が近いと窺える。そう判断した途端に僕は意地汚く、彼女の陰核からバイブを離してやった。そうすると、先ほどまで彼女は快感に溺れていたというのに、ぱちりと目を覚ましたかのように僕へ言ってきた。
「……どうして」
 いきなり玩具を取り上げられた子供みたいに、潤んだ瞳で見つめてくる彼女。その視線を浴びるだけで僕は優越感に浸れる。早く返して欲しいと、今にも泣きそうな眼をしたって僕が簡単に返してあげる筈がない。
「ちゃんとおねだりしないとあげないよ」
 僕は愛液を滴らせながらぶるぶると蠢くバイブを彼女に見せびらかしては、口元を釣り上げて意地悪げに言う。果てるためにバイブが欲しくて堪らない彼女は、恥じらう事も無く前脚で自分の秘口を拡げては切なげにこう言うのだ。
「……それを私のここに下さい」
 秘口を拡げてくれた事で彼女の中がよく見える。愛液を漏らしながらひくひくと蠢いているのだ。それを見ていると、やはり今にも欲しくて堪らないといった様子であった。
「うんうん、よく出来たね」
 彼女がちゃんとおねだり出来たご褒美として、僕は手に握り締めているバイブを捻じ込んでやる。愛液がある為か、それとも彼女が飢えているのかは知らないが蜜壺は容易くバイブを呑み込んでいく。そして、呑み込んだ後はバイブが独りでに動いてぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせると共に彼女の中を掻き混ぜていく。
「あっ、ああっ!」
 自分の中でバイブが蠢く度に甘ったるい声色で鳴く彼女。自分の愚息ではなくてバイブなんかで善がる彼女の姿を見ていると何だか置き去りにされたかのような気分にはなる。こんな造形物のどこが良いのだろうか。
 悔しいから僕は彼女に突っ込んだバイブを前後へと動かしてやる。ウィンウィンと機械音を響かせながら稼働するバイブにピストン運動を更に加えてやるのだ。僕がバイブを動かす度にバイブと蜜壺との隙間から愛液が絶えず垂れていって、シーツを湿らせていく。そして僕が彼女の奥までバイブを思い切り突っ込み、バイブを握り締めた手を離してやればぷしゃあと噴水みたいに愛液が吹き出してきた。
「はぁ、ぁああああっ!」
 恥じらうことなく嬌声を部屋中一杯に響かせながら、彼女は絶頂を迎えていった。ぷるぷると痙攣するみたいに不規則に身体を震わせながら、愛液をベッドのシーツへと、おねしょをする以上に盛大に漏らすのだ。その所為でシーツが今日は気持ち良く寝れそうにないくらいにぐっしょりとずぶ濡れになってしまう。
 愛液が噴出したこともあって、深くまで突っ込んでいた筈のバイブがすんなりと抜けてはシーツの上へと放り出されてしまう。そして彼女の中から出てきたバイブは、彼女を絶頂に至らせたというのに未だに元気良く動いていた。今日は壊さなかったな、と思いつつ僕はバイブを拾って電源を切った。
 蕩けた顏を浮かべては、ぜぇぜぇと息を切らす彼女。何処に焦点があるのかというくらいにぼんやりと空を見つめ、口元からはとろりと唾液が漏れてくる。おまけに顔に付いた精液が口元にまで垂れて拡がっているから余計に汚らしくなっていた。それを見た僕は、自分の仕業ではあっても女の仔なのにだらしないなあ、と思ってしまう。
 でもそれが良かったのだ。精液にまみれて且つ涎で汚れてしまっている彼女を眺めているだけで征服感を覚えるのだから。僕だけの彼女となっている。だが、まだ、全てを汚した訳ではない。汚れてない他の部分を犯してやろうと僕は彼女を押し倒そうと彼女を手で触った途端に、
「……あ、待ってください」
眼が覚めたかのように彼女は言ってくる。彼女の言葉なんか無視してしまって押し倒しても良かったのだが、僕は一旦手を止めた。
 彼女は何かを探すようにきょろきょろと辺りを見回す。そして目的のものを見つけると、器用にも前脚で拾いあげる。
「ご主人さま、今日はこれを付けましょ?」
 彼女が前脚の上に乗せていたのは袋に入ったコンドームであった。別にポケモンと人間が性交をしたって異種間だから妊娠する可能性はゼロと言っても良い。だから、コンドームを付ける必要なんてものは無いのだが、愛しい彼女にお願いされてしまえばそうせざるを得なくなる。
 僕は彼女の前脚に乗せられたコンドームの袋を手に取り封を切る。そして自分の愚息の先端部分に、空気を入れないようにぴたりと密着させながらコンドームを乗せる。しかし、それ以上はせずに僕は手からコンドームを離した。
 あとは彼女が僕にコンドームを付けてくれる。前脚で根元までゴムを伸ばそうとすると、引っ掻いて破けてしまう恐れがある。だから彼女は口と舌先を使っては先端部分から根元まで愚息をゴムで覆っていく。昔は不器用であった彼女も今となっては慣れたもので、あっという間に愚息がコンドームで包まれる。しかもゴムに空気が入っていないくらいに綺麗に出来ていた。
 僕は一先ず彼女の頭を撫でてやる。ちゃんと上手く出来たね、と褒めながら。そうすると彼女が嬉しそうに目を細めては尻尾を小刻みに揺らして喜んでくれる。
 コンドームを無事に付けられたということでそろそろ本番へと取り掛かる。僕が手に愚息を握り締めると、彼女は空気を読んで仰向けになって自分の四肢をベッドへと投げ出していく。そして、彼女は今か今かと切望の眼差しを僕に送ってくる。それを見て僕は、
「そんなにがっつかないの」
と苦笑しながらも彼女の身体に自分の身体を寄せていく。そして愚息を彼女の秘部へと当てがってやる。ゴム越しだとはいえ、ひくひくと蠢く彼女の中に沈めてやれば愚息は溶けてしまいそうであった。
「ご主人さま……」
 愚息を入れようとした途端に、僕の身体に前脚を添えては彼女が甘えてくる。そうされたら、僕はもう歯止めが効かなくなって一気に愚息を沈めていった。乱暴に入れたとはいえ、すんなりと彼女の蜜壺は僕の愚息を呑み込んでいった。そして、完璧に僕の愚息が彼女の蜜壺へと呑み込まれていった。
 コンドームという境界があるから彼女の肉壁の感触は薄れているというのに、それでも肉壁に包まれる熱さで溶けてしまいそうになる。数回、出し入れしただけで摩擦熱によってゴムごと溶けてしまいそうな程だ。
 熱いのは何も愚息だけではなく、身体も背中から汗が頻りに零れてくる。更には吐く息でさえもすっかり熱い。それは僕だけではなくて彼女も熱そうに頬を真っ赤にさせていた。
 少し落ち着くために愚息を動かさずに小休止を入れていたのだが、そんな事をしていたら彼女が急かしてくる。
「ご主人さま、始めましょうよ」
 にっこりと微笑み、更には上目遣いまでしてくる。僕を手玉に取る方法なんてすっかり頭に入っているのだ、彼女は。そうは知っていても、いざやられるとなると僕の心は大きく揺さぶられてしまう。そして僕は彼女の思惑通りに腰を振ってしまうのだ。
 僕が腰を振り始めれば、きし、ぎしりとベッドが鈍く軋み始める。それだけではなくて、彼女の肉と僕の肉とかぶつかり合う音さえも響いてくる。終いには、彼女の蜜壺から溢れてくる愛液が愚息によってぐちゅぐちゅと猥褻な響きが奏でられる。
「はあ、あっ、あっ!」
 そうして彼女の嬌声が僕の耳へと入ってくる。この部屋は外が静寂に包まれているのが嘘みたいに騒がしかった。夜中だというのに真昼並みに煩いのだ。
 彼女の前脚がぎゅっと僕の身体を捉えて放さない。爪が食い込んで若干痛みがするのだが、それを埋め合わせるかの如く愚息から快感が伝わってくる。
 僕は彼女の胸へと空いている手を押し当ててやる。そうしてわさわさと手でまさぐってやるのだ。彼女の体毛を撫でては掻き分けていき、僕はある物を探していく。それは彼女の乳首であった。体毛に埋れていた乳首を見つけたら直ぐに摩ってやる。最初は柔らかかった乳首も僕が何度も弄る度に堅くなっていき、指先で弾ける程に堅くなっていった。
 胸も下半身も僕に刺激されてる彼女は心地良さそうな高い声で鳴くのだ。瞳にうっすらと涙を蓄えながら。
「ごしゅ、じんさまぁ……っ」
 彼女が甘えるように僕へと呼び掛ける。そんな声を聞かされたら彼女を滅茶苦茶にしてしまいたいと、胸を刺激するのを乱暴にしたり、腰の動きにも磨きをかけざるを得なくなっていく。徐々に腰遣いを速めていっては、愚息が蜜壺に出入りするのを素早くさせる。そうすることで愚息が膣奥を刺激する間隔が短くなって、更に快感が全身へと駆け巡るようになっていく。
 そして、僕は彼女の胸の膨らみが無いと知りながらも鷲掴みしてやる。乳房を掴むというよりかは肉や体毛を掴んでると言っても良かった。また、彼女の堅くなった乳首を指先で摘まんでは刺激してやるのだ。それも片方だけでなく両方ともを。
「あ、あぁっ、ああっ」
 彼女の嬌声が鳴り止まない。乱暴にしてるのに善がってる様を眺めているのは実に優越感に浸れるというものだ。彼女の前脚は僕の身体を捉えられずに遂には宙ぶらりんとなり、後ろ脚に至っては股を見せびらかすように開ききっている。そうして僕に向けられている彼女の瞳はまどろむようにぼんやりとしていた。すっかり彼女は出来上がっていたのだ。僕の愚息で突かれてはただ鳴き叫ぶ牝の姿に。
 突く度に彼女の肉壁が僕の愚息をぎっちりと締め付けてくる。こんなにもきついとなると摩擦でコンドームが破けたり、外れてしまうのではないかと思う。しかし科学の力ってスゲーってよく言われるように、意外にも頑丈なようで、どんなに大きく腰を振ったり愚息を素早く前後に動かそうともまだ破けたりはしていなかった。
 彼女の耳はぴくぴくと頻りに、口元からはすっかり唾液が垂れている。その唾液は身体に付着した精液とともに、彼女の首部分まで垂れてどんどん汚していた。また、彼女の顔に掛かっていた精液は体毛へと幾らか染み込んだようで、体毛をかぴかぴとさせている。
 突く度に甘えた声で善がる彼女に、息を切らしながら腰を振る自分。もうすっかり僕と彼女は情事に没頭していた。
 だが、何度も腰を振り続ければ絶頂へと近付いていき、精液を出したくて堪らなくなる。だから僕はラストスパートと言わんばかりに一心不乱に腰を降り続けて、彼女の奥を激しく突いていく。そうすれば、僕の動きに合わせて彼女の声の調子が次第に甲高くなっていく。
 ベッドの軋みが最早耳障りになるまでだった。彼女はもうすっかり僕に身を任せていて、だらんと前脚を垂らしたり耳もぺたんと垂らしながら僕の愚息を受け入れ続けていた。
 そして、僕は最後の一突きとして彼女の最奥まで愚息を沈めてやった。そうすると、愚息から全身に掛けて凄まじい快感が走り始める。その途端に僕は、鈍い声色で喘ぐと共に果てた。
 ぴく、ぴくんっと愚息は大きく脈を打ちながら精液を溢れ出させる。しかし、コンドームという名の薄膜に愚息は覆われているために、精液が彼女の中へと注がれる事が無かった。その代わりとして、自分が出した精液によって愚息が汚れていく。
 彼女もどうやら絶頂を迎えたようで、心地良さそうにぷるぷると身体を震わせていた。熱を出してるみたいに頬を真っ赤に染め上げては、ぼんやりと僕の顔を見続けている。しかし、見ているとは言っても視線がこちらに向けられているだけで、きちんと認識している様子はなかった。
 射精が収まったところで僕は愚息を彼女の蜜壺から引き抜く。すると、コンドームの先端が精液で僅かに膨らんでいた。これまで栓となっていた筈の愚息が抜かれたというにも拘らず、彼女の蜜壺からは愛液が垂れてくるだけで僕の精液なんか一滴も零れてこなかった。割と激しく擦れていたつもりでも破けていないとは、流石は避妊具といったところか。
 僕は愚息に付けていたコンドームを外しては、一滴も零れないように一結びする。そうすると萎れた風船みたいに少しだけ膨らんだコンドームが出来上がる。それを僕は彼女の脇へと放り投げた。
 別にゴミ箱に投げ捨てたって構いはしなかった。しかし、直ぐに捨てるとなると彼女が怒るのだ。彼女曰く、僕が寝た後や居ない間にコンドームを噛みちぎって溜まっている精液を舐めるとか何とか。衛生上、悪いからやめさせようとしても彼女は聞く耳を持たないから僕はすっかり諦めている。
 彼女がぜえぜえと虫の息であるから少し休ませてあげるべく、僕は独りで新しいコンドームの封を切っては黙々と付けていく。愚息の先端部分にコンドームを当てては輪っかを自分の愚息の根元までずるずる引き摺り下ろしていく。そうして再び、僕の愚息はぴったりとコンドームに包まれた。
 コンドームを付けずに直接犯しても僕としては構いはしなかった。だが、今日は彼女が念入りに洗っているかどうか分からないから念のために付けたのだ。
 僕は、未だにベッドの上に仰向けで四肢を投げ出している彼女の身体を強引にうつ伏せへとさせる。すると彼女の大きな尻尾が僕の目の前へと現れる。その尻尾を手でどうにか退かしていき、彼女の股が見えるようにするとまだ欲しくて堪らなさそうに愛液が滴る秘部が見えてきた。
 しかし、僕のお目当ては秘部なんかではなかった。愛液が垂れている秘部の近くに、ひくひくと小刻みにひくつかせているお尻の穴がある。そう、僕の目当てはそちらの方であったのだ。
 流石に潤滑油無しではいきなりねじ込む訳にもいかない。だから僕は秘部に手を突っ込んで、指先や手の平まで全体に彼女の愛液を纏わり付かせていく。そして、手に付いた愛液をコンドームで被さった愚息に付けたり、彼女のお尻の穴付近へと付けてやる。また、愛液が付いた指を第一関節ぐらいまで突っ込んで愛液で無理矢理に潤わせてやる。
 お尻の穴に指を突っ込む頃合いには彼女の意識は現実側へと戻っていたようで、少し困った色を浮かべた顔をこちらの方に傾けては言ってくる。
「こっちでしたいだなんて、しょうがないご主人さまですね」
 もともと僕にこんな淫らな行為を誘ってきた彼女が言えるような台詞ではない。が、彼女の言葉には否定しようにも無かった。多分、彼女の淫乱さが僕に移ってしまったのだ、きっと。
 僕が下準備していると彼女はまだかなと思っているのか、早く早くと急かすように尻尾の先端部分が揺れる。そうすると、彼女の長い尻尾が僕の視界を妨げてくるのだ。最初のうちはあんまり気を取らないようにしていたが、何度も揺さぶられると鬱陶しくなってくる。だから、僕は彼女に注意をする。
「ほら、揺らさないの」
 だけど、はーい、と適当に返事をしては、反省した顔色も見せない彼女。そうして再び懲りずに尻尾をふりふりとわざとらしく振ってくるのだ。彼女はどうやら僕を困らせたいようだ。その証拠に、こちらを向いている彼女の口元が綻んでいた。彼女のお陰で尻尾がいちいち視界に入り、僕は気が散って仕方が無い。
 懲らしめてやらないと。そう思った僕は彼女の尻尾が動かないように片手と腕で押さえつけては、もう片方の手は愚息を握り締める。そうして、彼女のお尻の穴へと狙いを定めては、腰を動かしてゆっくりと愚息を沈めていった。尻尾を揺らして僕をおちょくっていた彼女は、いきなり挿入されたのに驚いたのかぴたりと尻尾を静止させて、急に黙って僕の愚息を受け入れていく。だが、蜜壺と比べると締め付けが強いので、なかなか愚息は沈んではくれない。
 それにこっちの穴ではあまりした事が無いので、彼女の方も痛そうにしかめっ面をする。なので、僕は蜜壺へと沈める時とは違って乱暴にしないように慎重に入れていく。腰を少しずつ動かしてはなるべくゆったりと入れるようにしていくのだ。
 額から頬へと汗が伝う程に汗まみれになる頃で漸く愚息が全てお尻の穴へと呑み込まれた。彼女の方も辛かったようで、はあはあと頻りに吐息を漏らしていた。
 しかし、沈めたのは所詮前座に過ぎず、これからが本番であった。僕は彼女の尻尾を両腕で抱えては今すぐにでも突けるような体勢を取る。
「動くからね」
 僕がそう言うと、彼女は喋らない代わりに尻尾の先端部分を縦に振って返事をする。口から言葉が出せぬくらいに辛いのだろうか。しかし彼女からの赦しを得られたので僕はゆっくりと腰を動かしていく。
 普通は排泄物が出る穴であって、こんな淫行に使うような穴なんかではない。そうとは知りながらも僕は無我夢中になって腰を振らざるを得なかった。蜜壺とは違った締め付け具合が気持ちいいし、お尻の穴までも征服してやりたい欲で僕の身体は勝手に動いていく。それがどんなに彼女を苦しめる事になったとしてもだ。
 流石にこちらの穴は慣れてないのか僕が腰を打ち付ける度に、彼女は苦しそうな声で鳴き、前脚でシーツを引っ掻いていく。ぎりぎりシーツは破けないものの、前脚を押し付けるからどんどん皺くちゃになっていく。
「いや、いっ、あっ!」
 そして彼女は痛がりながら喘ぐ。それでも僕はやめようとしない。どうせそのうち、彼女が気持ち良くなる瞬間が訪れると分かっているからだ。だからこうやって、彼女がどんなに悲痛な叫びをしていようが無視して、僕は彼女が痛がっている今の姿を楽しむ。
 快感に溺れて腰を振る彼女も良いが、こうして嫌がる彼女を眺めるのも悪くない。そう思うなんて我ながら変態だと思う。
 自分がこんな変態だから、彼女もアブノーマルになってしまったのだろう。今の彼女は単なるノーマルタイプで括られなんかはしない。お尻に入れられて喘いでいるのだから。
 彼女の鳴き声が段々と五月蝿くなっていく。こんな夜中に騒いでたらお隣さんから文句を言われそうだから、僕は手を彼女の口の方へと持っていく。そしてぽかんとだらしなく空いている口へ、栓をするように指先を突っ込んでやる。指先で舌を押さえつけてやれば呂律がまともに回らなくなって、蒸気が出るくらいの息遣いだけが漏れてくる。熱くてくぐもった吐息が僕の指先に吹き付けられるのだ。
 何を言ってるのか分からないどころかろくに話せもしない彼女。手荒な真似をしてると思うが、彼女が長くて太い尻尾で僕を叩きつけてこないあたり怒ってる様子はなかった。だから、まだ彼女の許容範囲だと言えた。
 お尻の穴で何度も愚息を出し入れしてれば段々と締め付け具合は緩くなっていく。彼女が余分な力を抜いたのか、気持ち良くなったのかはしらないが、先と比べれば円滑に腰を運べた。だから僕の腰遣いに磨きが掛かっていく。
 彼女の顔がこちら側ではよく見えないのが残念ではある。しかし、尻尾の先端がふりふりと揺れている事から悦んでいるのには違いなかった。お尻の穴で悦ぶなんてどうしようもなく淫乱な仔だ。だから僕は彼女に耳元でいやらしく囁いてやる。
「お尻で悦ぶなんてオオタチは変態さんだなあ」
 すると、その言葉に反応してか彼女が僕の愚息を締め付けてくる。彼女は反論しようと口を動かすのだが、僕が相変わらず指を口に突っ込んでいるからまともに話せない。
「ひゃ、そ、んっ、あ」
 言葉にすらなっていなかった。それでも彼女が何を言いたいのか何となくは分かっていたものの、僕は適当に相槌をしてやる。
「うん、うん、やっぱりね。そんな仔にはもっと激しくしてやらないとね」
 そうして僕は腰の動きを早くさせて、愚息の動きを激しくさせてやる。そうすると、オオタチは声もろくに上げられずにただひたすら身体を狂ったように震わせていく。果てるのも時間の問題、と言ったところだった。
 故に、僕は彼女の口に手を突っ込むのは止めて、今度は平たい胸を弄っていく。堅くなった乳首を僕は摘んだり弾いたり、擦り付けたりとしてやる。このまま弄っていたら母乳が出てくるんじゃないかと言うくらいに執拗に乳首を刺激してやる。上からも下からも攻められる彼女としたらたまったもんじゃないと言わんばかりに嬌声を叫ぶ。
「あっ、やぁ、らぁ」
 僕はもう彼女の口に手は突っ込んでいないのでちゃんと物は言える筈だ。しかし、彼女の口から漏れてくるのは相変わらずまともな言葉になっていなかった。呂律が回ってない嬌声を彼女は何度も何度も発する。その間に、僕は幾度となく彼女に自分の肉を打ちつける。
 彼女はもう辛抱ならない、と言ったように前脚の爪で思いっきりシーツを引っ掻いた。その所為で、いとも簡単にシーツはびりっと音を立てながら破けてしまった。
 お尻の穴を何度も愚息で弄られ、膨らみなんて殆ど皆無な胸も同時に攻められて、彼女はもう限界といった様子であった。僕自身ももうそろそろ愚息が爆発しても可笑しくなかった。
「いく、いくよっ、オオタチっ」
 僕は彼女にそう言っては乱暴に腰を振る。腰を振る事だけに専念する為、手は彼女の胸から再び尻尾へと移動させて抱え込むようにぎゅっと掴む。そうして、ぐちゅっ、ぱんっ、ぱちゅんと彼女のお尻に向かって僕は激しく肉をぶつけていく。対する彼女はもう虫の息といった具合に、はっ、はっと息を切らしながら呼吸をするだけで大した反応は示さなかった。
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 そして最後に、僕は彼女の奥深くまで愚息を捻じ込んでいった。
「あっ、ああああっ!」
 僕は自分でも信じられないくらいに甲高く叫びながら絶頂を迎えた。対する彼女は、ほぼ無言で息を吐きながら四つん這いになっていた身体を崩していった。それと同時に愚息は彼女のお尻の穴から自然と引き抜かれた。
 コンドームの中で射精が行われていく。ぴく、ぴくんっと愚息が震えるのに合わせて精液が先端部から出てきて、コンドームを膨らませていく。そして、射精が終われば殆ど萎れたも同然な水風船が出来上がった。僕は愚息からコンドームを外しては、口を結いていく。そして先ほどと同じように彼女の傍らへと投げ捨てた。
 射精をしたばかりだというのに愚息はまだ元気な様子であった。少し堅さは失われたとは思うが、血管がはっきりと浮き出るくらいに依然として大きいままだった。まだまだ僕の中では性欲が満たされてはいないらしい。
 僕は彼女のお尻を眺める。尻尾が力無く垂れてきて秘部やお尻の穴は見えないものの、お尻を見ているだけで自分の胸は熱くなっていた。
 彼女は疲れたように息切れを起こしている。顔もベッドに突っ伏したままで上げようとはしない。これまでの性交の疲労感が身体を襲っているのだろうか、それとも快感の余韻に酔いしれているのだろうか。
 しかし、僕は辛抱ならなかった。愚息がまだ膨張してるのは恐らくコンドーム越しでは満足出来ないからに違いない。故に、僕は無防備となっている彼女に目掛けて再び愚息で狙いを定めていく。片方の手で未だに熱り立っている愚息を握りしめ、もう片方の手ではお尻の穴と秘部が見えるように彼女の尻尾を掴んでやる。
 どちらの穴に入れようか。彼女のお尻の穴と秘部を眺めてはそう思いながら僕が愚息を扱けば、くちゅっ、くちゅりと漏れ出る透明液と付着した精液が卑猥な音を響かせる。先ほどお尻の穴に入れたから秘部に入れようか。それとも再びお尻の穴を堪能しようか。
 ふたつの挿入口に目を行ったり来たりさせて迷った挙句、僕はお尻の穴へと入れる事にした。直に入れるのは当たり前のように汚いと思うが、彼女だとしたら話は別だ。それに、秘部であったら散々入れた事があるし滅多に使わないこちらにしてみたかった。
 僕は入れる前に彼女のお尻に愚息をすりすりと擦り付けてやる。愚息の先端に付着した透明液及び精液を付けて、彼女のお尻の穴へと入れやすくするためだ。しかし、汚い愚息がしつこいくらい押し当てられているというのに彼女の意識は未だ定かではないのか反応が無かった。彼女の反応が無いままするのはやはり心配だし、意識が無いままするのは独りで慰めているのと大して変わらない。だからこのまま入れるか否か迷ったものの、僕はそのうち彼女が気が付くと思って強行する。
 お尻の穴へと愚息を当てがう。そうしてゆっくりと愚息を沈めていく。ぬぷっ、ぬぷぷと淫靡な音を奏でながら愚息が彼女へと入っていく。そんな音が耳に入ったからなのか、それとも身体に異物を挿入されてるからなのか、ここで漸く彼女は自分が何をされているのか分かったらしく素っ頓狂に身体を跳ねさせては騒ぎ始めた。
「ご、ごしゅじんさま、またそこやっちゃ、あっ!」
 彼女が気付いた所でもう遅い。騒ぐ彼女とは対照的に、僕は黙々と愚息をお尻の穴へと沈めてやる。さっきした事もあってか、最初に沈めたときよりかはすんなりと愚息が入っていった。そうして彼女の肉と僕の肉とがぶつかりあった。これを機に、愚息が完璧に呑み込まれたのを物語る。
 彼女のお尻の中はやはり窮屈であった。コンドーム分だけゆとりが出来たとは言ってもほぼ無いに等しい。それに、ゴム越しではなくて直に入れてる事もあって、彼女の中は、炎タイプなんじゃ言わんばかりに熱かった。このまま放っておいたら愚息はアイスのようにどろっと溶けてしまうのではないかと考えてしまう程に。
 彼女の奥まで沈めてから間髪入れずに、僕は前後に腰を動かしてピストン運動を始めていく。彼女が僕の愚息をきつく締め付けてきて、擦れるたびに身体には刺激が伝わってくる。僕はその刺激を求めるために狂ったように何度も腰を振っては彼女の肉に打ちつけてやる。
「あ、あっ、はぁ、やぁっ……」
 仕切りに喘ぎ声を上げる彼女。息も絶え絶えにしながら僕から快感を受け入れ続ける、と言うよりは彼女には抵抗する力なんてものはとっくに無くてただ腰を振り続ける僕に身体を委ねるしか無いと言った様子であった。
 僕が腰を彼女に向かって打ち付ける度にぐちゅ、じゅぶ、と水っぽい卑猥な音がお尻の穴から聞こえてくる。それに彼女の嬌声とベッドが軋む音が合わさっていく。僕の耳にはそれらの音が耳鳴りのように激しく響いていた。
 熱い。手から伝わる彼女の身体の温もりは温かいというよりかも熱いと言った方が正しかった。それに、僕は腰を前後に振るだけの単調な動きとは言っても運動をしてるのは間違い無いので、額や背中からはだらだらと汗が滴っている。そうして、僕が彼女を突く度に汗が飛び散って、彼女の体毛やシーツへと染み込んでいく。
 ふしだらな匂いが先程から部屋には漂っている。汗とか愛液やら精液やら全て含めた匂いがこの部屋には充満しており、普通の人ならば居るだけで鼻を覆いたくなる程の嫌悪感を示すであろう。しかし、僕と彼女にとってはこの匂いは嫌だと感じるものではなくて、性欲を湧き上がらせる淫臭に違いなかった。
「はあ、あっ、あっ!」
「あ、あんっ、やぁっ!」
 ふたりして恥じらう事も無く、また包み隠そうともせず喘ぎ声を漏らしていく。もう隣から苦情を言われようが、壁をドンっと激しく叩かれようが関係無い。寧ろ、こんなにも彼女と睦まじい仲だと知らしめてやりたい。我ながら馬鹿な事を考えていると思う。しかし、そう考えてしまう程に彼女との情事に没頭していたのであった。
 僕は腰を振っている最中に、身体を前のめりに倒していっては彼女の頭に顔を近付けていく。そうして僕は、愚息を捩じ込む度にぱたぱたと頻りに揺れる彼女の耳をぺろりと舌先で舐めてやった。
「ひゃあっ!」
 流石にこんなところを舐められるとは考えていなかったようで、彼女がぴくりと身動ぎしては調子の外れた声で鳴く。一応僕が両手でがっちりと彼女の身体を抱いているので、跳ねるほどそんなには動かなかった。だが、くすぐったいようで彼女の身体の震えは止まらなかった。
 彼女の反応が面白いのと可愛らしくて僕はますます舐めるのを止められなくなっていく。彼女の耳をべっとりと唾液が付くよう舐めたり、歯を押し当てては甘噛みをしてやるのだ。また、はむっと口で耳を挟んでほんのりとした温かさを味わう。まるで彼女の耳までも犯しているとは言っても過言ではないくらいに僕は施していた。
「ひ、ひぃ、やぁ、らっ、め……」
 お尻の穴を犯されているというのに耳まで犯されている。そんな現状から逃れられない彼女は口からただひたすら嬌声を漏らし続けていた。長い尻尾を使って僕を押し退けようとしても、全身に巡る快感の所為で力の加え方を忘れてしまっているのか全然動かずじまいであった。そんな彼女の不恰好な様が逆にそそられる。
 耳を堪能した次は彼女の首筋へと僕は顔を近付けていく。そうして耳の時と同じようにぺろぺろと舌で舐めてやる。首周りの体毛が唾液で湿らせるくらいにしつこく僕は舐めていくのだ。ただ舐めるだけではなくて途中、首筋を甘噛みして噛んだ跡が残るようにするのも忘れずに行う。彼女の身体に傷を付けてしまうが最悪首輪をさせて隠せばいいし、身も心もご主人さまのもの、と言っていた彼女ならきっと気に入ってくれるに違いない。
「くび、ぃ……あっ」
 首筋は敏感なんだろうか。彼女はとても気持ち良さそうな声色で喘いでくれる。彼女の性感帯は尻尾とは知っているものの首周りに関してはノーマークであった。それなら今度から首筋も舐めるようにしよう、と僕はあくせくと舌先を働かせながらそう思った。
 彼女のお尻の穴の窮屈さが気持ち良過ぎて、透明液をだらだらと流しっぱなしになっている愚息。しかし、何度も腰を振ってるとなると、刺激が積み重なって愚息が今にも爆発しそうになってくる。白濁とした液体、精液をぶちまけるのも時間の問題であった。
「オオタチっ、そろそろあついの出してあげるからっ」
 僕は彼女の首を舐めるのは止めて、上体を起こしてはラストスパートと言わんばかりに激しく腰を振るのに専念していく。対する彼女の方は途切れ途切れの嬌声を漏らしては、お尻の穴に勢い良く愚息が捻じ込まれるのを受け入れるしかなかった。
「あ、ひぃ、らっ、だぁ!」
 彼女は口調から察するに嫌がってはいるものの、もう僕の腰使いは止まらない。力も呂律も回ってないからやる必要は恐らく無いだろうが、念の為に彼女の身体を手でがっちりと抱き締めては逃さぬようにしてやる。そして、そのまま一心不乱に腰を振っていく。ぱんぱんと肉と肉とがぶつかり合う音が騒がしくなるのと同時に愚息から伝わる刺激は高まっていく。そうして、
「はあ、ぁあああっ!」
「あ、うっ!」
僕は緊張の糸をぶつりと切って、愚息からありったけの精液を彼女のお尻の穴に注いでやった。びく、びゅくっと擬音が聞こえそうなくらいに先端部から精液が次々と勢い良く溢れていく。そうして、彼女のお尻の穴が僕の精液によって隅々まで侵食されていくのだ。挙句の果ては、彼女のお尻の穴と愚息の隙間から精液が漏れ出してくる。
 彼女は身体をぶるぶると震わせ、僕から精液を流し込まれるのを黙って受け止めていた。長い尻尾は力無くシーツへと垂らし、前脚はだらんとさせるだけでなく後ろ脚は開ききっている。果てた直後というのもあるのか、彼女は心あらずと言った様子であった。
 精液をたっぷりと注いだ後、射精が終わった愚息を彼女のお尻の穴から抜く。そうすると栓の代わりをしていた愚息が無くなったことによって、お尻の穴からは精液がどんどん溢れ落ちてくる。とろりと精液は滴り、彼女の体毛を伝ってシーツへと染み込んでいく。その光景がなんとも卑猥に感じられた。
 しかし、頭ではそう思っていても愚息はもう限度らしく、なかなか堅くなる事は無かった。どうやらもう今日分の精力を使い果たしてしまったようだ。流石にこれくらいしておけば彼女だってきっと満足したであろう。そう思った僕は、一先ずベッドから降りて彼女の秘部や自分の愚息を拭くためのティッシュを探す。しかし、
「はぁ、あ、おしり……ごしゅじんさまので、あついです……」
放心状態だと思われた彼女が突如、うわ言のような言葉を発する。そうして、僕にこう言うのだ。
「ごしゅじんさまぁ……こっちもあつくさせてください」
 重たそうに身体をゆっくりと動かしては僕に見せ付けるようにお尻を突き付ける。そして、尻尾の先端を使って彼女はまだ精液で汚れてない秘部を示した。僕がそちらに目を傾けてやれば、早く入れて欲しいと愛液が切なげに垂れていた。
 彼女にお願いされてしまったので、止むを得ずに僕はベッドに再び上がって下腹部を彼女のお尻へと寄せていく。そうして僕は愚息を扱いて、彼女の秘部へと入れる準備をする。だが、どんなに愚息を弄ったところでもう元気が出なかった。その上最悪なことに、扱いているにも拘らずどんどん堅さを失って項垂れていくのだ。そんな愚息の様子を、首を傾けて眺めていた彼女は、ある事をし始める。
 先程まで秘部を指していた尻尾が僕の愚息へと伸びてきたのだ。そして、彼女はその長い尻尾を愚息へと押し付けてくる。しかし、ただ押し付けるだけではない。愚息を包み込むように絡ませてくるのだ。
「ごしゅじんさまったら、しかたないですね」
 悪戯げに微笑むと、彼女は尻尾を前後に動かし始める。彼女は自らの尻尾を使って、僕の愚息を扱き始めたのである。彼女の体毛が僕の愚息をちくちくと刺激させるのと同時に愚息が扱かれるから、前脚では味わえないような気持ち良さであった。愚息の裏筋や、袋にまで彼女の尻尾で弄られていく。自分の手ではろくに勃ちもしなかったというのに、その刺激によって萎えていた筈の愚息はみるみるうちに堅さを取り戻していく。
 もう勃たないとは思っていた。しかし彼女の尾扱きによって僕の愚息は性交するには十分なくらいにまで肥大化していった。彼女が尻尾から伝わる感触で愚息が元気になったと判断すると、愚息から尻尾を離していく。そうして準備万端である愚息が姿を現した。それを彼女が見ると、もう一度尻尾で秘部を拡げながら僕におねだりしてくるのだ。
「さあ、ごしゅじんさま……はやくいれてくださいな」
 彼女の瞳にはハートマークが浮かびあがっているみたいに熱烈な眼差しで僕の方を見つめてくる。正直なところ身体が疲弊しているので休みたいのだが、ここまできたら逃げられそうにもなかった。愚息がまだ元気があって大きくなっているうちに、僕は彼女の腰に手を添えては秘部に愚息を当てがう。そして一思いに、愚息を彼女の秘部へと沈めていった。
「はぁあっ!」
 待ち望んでいたものが自分の中に入った途端、彼女は嬌声を上げる。そうしてうっとりとした表情を浮かべてながら、僕の愚息を肉壁でもって堪能する。
 散々淫行を及んだ所為もあり、彼女の中はすっかり愛液でぐしょぐしょにまみれていた。これまでゴム越しであったり、お尻の穴でした所為もあってか、秘部へ愚息が直に入ってくるのに飢えていたといった様子であった。愛液が愚息に纏わり付くのと同時に、肉壁がきゅうきゅうと締め付けてくるのだ。精液を欲しいが故に。
 ぐぷっ、ぬちゅっと猥褻な響きを奏でながら、僕は彼女に向かって愚息を突き刺してやる。また、腰を振りやすくする為、彼女の尻尾の先端が天井を示すように僕は手で尻尾を固定してやる。そうしてやれば、白濁として汚れた彼女のお尻の穴が姿を現す。それを眺めながら、僕は何度も腰を振り続けていく。
「はーっ、はーっ」
 僕の腰使いに合わせて身体をぷるぷると震わせ、蒸気になるほどの息遣いを漏らす彼女。首を僕の方に傾げているからか、背後から突いていても彼女の顔が見える。彼女の頬はすっかりと紅くなっており、眼もとろんっと垂れているのだ。そんな彼女の顔を察するに、気持ち良くて堪らないと言った様子であった。やはりコンドーム越しなんかよりも、お尻の穴なんかよりも、秘部を直に犯される方が彼女にとっては嬉しいようだ。
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 僕自身もそうだ。これまで寄り道するように彼女のお尻を犯してきたとはいえ、こちらの方が何となく落ち着く。お尻の穴なんかよりも秘部の方が何回もしていて慣れている所為だろうか。
 僕が愚息を前後に動かす度、小刻みに彼女の尻尾の先端が揺れていく。ゆらゆらと揺れて、それを眺めているだけで催眠術にでも掛けているみたいに惑わしてくる感じだ。だが実際のところ、僕は囚われたかのように腰を動かしているからもう惑わされていると言っても過言ではない。
 身体の全身が汗でびっしょりと湿っている。それだけではなくて、窓をろくに開けてないからこの部屋が熱くて仕方が無かった。これまでの熱気が身体に纏わり付くぐらいに、部屋全体がこもっているのだ。普段はもふっと布団の様に柔らかい彼女の体毛だって、今では湿っていてべたついている。だが僕は不快には思わない。寧ろ彼女の汗の匂いが嗅覚を刺激して興奮を煽る。出来る事なら自分の鼻を彼女の体毛に押し付けて嗅ぎたいくらいだ。
「あっ、ぃい、はぁっ……」
「うっ、はあ、あ……」
 僕と彼女、ふたりして喘ぎ声を出しながら身体に流れる快感に溺れていく。彼女とひとつになっている感覚がとても心地良い。願わくば、このままずっとひとつになっていたい。そうして身も心も溶け合ってしまいたい。
 でも永遠なんてのは存在しないから、終わりが必ず訪れる。身体に無理をしながらしてるという事もあってか、入れてからまだ大した時間も経ってないというのにもう射精感が込み上げてくる。このままただ腰を振り続ければ、彼女が果てるよりも早く愚息が爆ぜてしまう。
 僕は一刻も早く彼女を絶頂に近付けさせる為に、片方の手で尻尾の先端部分を鷲掴みしてやる。そうして、ふにふにと弄くっていく。彼女の性感帯である尻尾を責めながら、愚息で膣奥を刺激してやれば彼女だってそう長くは持たない筈だ。
「あ、あっ、ごしゅじんさまっ、しっぽはぁ!」
 彼女がそう言うものの、僕は手を休めない。尻尾をもみくちゃにするみたいに揉んでみたり、扱くように手を前後に滑らせていって彼女を気持ち良くさせてやる。その間にも、どんどん腰使いを速くさせていって、彼女のお尻に激しく打ちつけていく。
 ベッドの軋む音がこれ以上五月蝿くはなくならない程に騒がしくなる。僕は持てる力を出し切るように、汗をだくだくに垂らしながら彼女の奥に激しく愚息を何度も沈めてやるのだ。それも彼女が腰を抜かして立たせなくするくらいに。
「ひゃ、いっ、ああっ!」
 彼女の嬌声が高ぶっていく。同時に責められてるのがあまりにも気持ち良いのか甲高い声で鳴くのだ。じゅぷ、ぬぷっと嫌らしい音を何度も発している結合部からは愛液がだらだらと漏れ出てびしょ濡れのシーツに水滴が降り注ぐ。水溜まりになるのも時間の問題かもしれない。
 十分に尻尾を責めた後は、無我夢中になって僕は腰を振る。快感を貪るように、快感へと溺れていくように。彼女の口から漏れ出る嬌声は最早聞き取れるものではなくなっていた。そもそも人間が聞き取れる言葉なんだろうか、獣みたいな呻き声と呼ぶ方が正しかった。
 そして、とどめの一突きとして、膣奥へと乱暴に愚息を捻じ込んでやった。その刹那、愚息からは凄まじい快感が流れていって全身へと駆け巡っていく。そうして、愚息は恐らく最後になるであろう精液を彼女へと注いでいく。これまでの淫行もあって数滴しか出ないと思っていた精液だが、どんどん愚息から溢れていく。そして終いには結合部から精液が漏れ出るくらいは精液が出てきたのであった。
 彼女の方は、痙攣でもしてるかのようにぴくぴくと狂ったように身体を震わせて精液を受け止める。同時に、秘部からは物凄い勢いで愛液を噴き出していった。まるで噴水と言っても良いくらいにぷしゃあとシーツに向かって愛液が降り注ぐのだ。また、愛液のいくらかは明後日の方向を向いていて僕の下腹部を湿らせていく。
 もう精液が空っぽになり愛液が湧き出るのも収まったと判断したら、僕は彼女の秘部からゆっくりと愚息を引き抜いた。愚息は外界に出てくるとみるみる内に堅さを失って萎えては垂れていく。彼女の秘部の方はと言えば、こぽっと卑猥な音を立てながら膣内に収まらなかった精液をとろりと垂らしていた。
 何度も絶頂を迎えた事と、最後の気力を振り絞ってやった事からか、僕はもう身体が怠くて仕方が無かった。だから、彼女の傍へと自分の身体を滑らせては横たわる。その際に、ベッドの上に置かれていたバイブやら使い捨てたコンドームが落ちるのだが、面倒で拾う気にはならなかった。
 彼女の恍惚とした顔が、僕の目の前には広がる。彼女が目を細めては頬を緩ませているのを見ていると、自分も釣られて笑顔になってしまう。このまま口付けをしようかなと思ったが、彼女の口や頬には自分がぶっかけた精液がまだべったり残っていたので止めておいた。
 そんな彼女の表情を眺めながら、僕はゆっくりと瞼を閉じていく。身体に微かに残っている快感の余韻に浸りながら、意識を現実から夢の世界へと飛び立たせていった。
 が、意識が遠のく寸前のところで身体にずしりと何かがのしかかる。それに僕は何となく既視感を覚えた。
 そう言えば、今日似たような事味わったような。
 僕がそう思いながら重たい瞼を開けていく。するとどうだろうか、僕の目の前には横で寝ていた筈の彼女が何故かそびえ立っているではないか。
 彼女はただそびえ立っている訳ではない。僕の身体に跨っては熟れきった秘部を僕の愚息に押し当てているのだ。だけど僕の愚息は出せるものは全て出した事もあって秘部をすりすりと擦り付けられたところで反応なんかろくに示さなかった。しかし、彼女は僕の身体からちっとも降りようとはしない。一体何故なのか。
 僕はぼんやりと彼女を眺めていたのだが、彼女の前脚に何かが乗っている事に気付く。重たい瞼を必死に擦っては眼を凝らしてみれば、例の物を彼女は持っていた。
 それは、彼女を弄ぶために使ったバイブであった。僕が寝そべる時に床に落としてしまった筈なのに、いつの間にか彼女は拾ったのだろうか。わざわざ拾ってくれてありがとう、と僕が感謝の言葉を言う前に彼女が訊ねてくる。
「ごしゅじんさま、もうむりなんですか?」
 何が無理なんだろうか。情事なら流石に無理だ。だって、彼女に素股で弄られてるにも拘らず愚息がぴくりとも動かないのだから。
 身体には気怠さがあるので鈍く首を縦に振って、僕は彼女の質問に答える。すると、彼女の口元が歪に綻びる。何か悪巧みでもしていそうな不気味な笑みを、彼女は僕に向けてくるのだ。
「ごしゅじんさま、これなんだとおもいます?」
 彼女は前脚に乗せてあるバイブをぽんぽんと軽く跳ねさせては存在感を強調させる。バイブ、と僕は端的に答えた。するとどうだろうか、今度はくすくすと声に出して笑い始めるではないか。
「じゃあ、これをどうするとおもいますか?」
 どうするも何も無いだろう。彼女はただ床に落ちたから拾ったのでは無いのか。それ以外には何も思いつかない。
 僕が黙っていると彼女はバイブのスイッチを入れ始める。無機質な機械音が静かになりつつあった部屋に響き始める。バイブが蠢く様を、彼女は楽しそうに眺めている。その時の彼女は何とも言えない妖しい雰囲気に包まれていた。
「ごしゅじんさまをげんきにさせるんですよ、これで……えへへ」
 そうして彼女は、にんまりとした笑顔を向けた後で唐突に僕のお尻に向かってバイブを押し付けてきたのであった。身体が疲弊しきっている上に、彼女に跨られている事もあって僕は逃れる事が出来なかった。
 この後僕は、アブノーマルなプレイに付き合わされて再び愚息を強引に勃たされる羽目になる。そして、彼女は僕の意識が完全に吹っ飛ぶまで上機嫌に身体を上下に跳ねるのであった。


原稿用紙(20×20) 66.3 枚
総文字数 23975 文字
行数 267 行
台詞:地の文 1261文字:22714文字


後書き
今回は朱烏さんの絵に出てきた仔で書かせて頂きました。絵の雰囲気から取って書いてみましたが、こんな仔じゃなかったらごめんなさいorz(土下座
オオタチは肉食系女子ですので、喰べ尽くすと思います。色んな意味合いで(
朱烏さんの絵のお陰でこの作品が書くことが出来ました。この場をお借りして是非お礼を。朱烏さん、挿絵を使わせて頂きありがとうございました。


宜しければ、ご自由に感想やコメントをどうぞ

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  • キター!! まさか文書きさんと朱鳥さんの作品がコラボ(?)するとは...
    とにかくおいしくいただきました、ご馳走さまでした(殴
    文書きさんのオオタチの書き方良いですね、これからも執筆頑張ってください!
    ――ポケモン小説 ? 2014-07-06 (日) 23:07:25
  • >ポケモン小説様
    朱烏さんとこのオオタチがえろかわいくてコラボしてしまいました。文章が足を引っ張ってる感じは否めないです(
    美味しく頂いたのならこちらとしても嬉しいです。オオタチの方もご馳走さまと言ってますよ、きっとw
    朱烏さんの絵からオオタチを考えましたので、書き方良かったのは朱烏さんのお陰です。
    読んで頂き、有難うございました。また、応援してくださって有難うございます。これからも執筆活動に励んでいきます。
    ――文書き初心者 2014-07-07 (月) 21:25:25
  • とにかく良かったです。文章のオオタチも、絵のオオタチも……
    こんな仔にだったら喜んで食べられたいです。
    ―― 2014-07-07 (月) 21:39:13
  • 何よりも初めに、書いてくださってありがとうございます!
    ネタを詰め込みすぎて意味がわかりにくくなってる絵からここまでの文章を綴られるとはさすがの一言です。最後のオチは笑ってしまいました。
    いやーこんなオオタチが家にいてくれたらどんなにいいことか……御馳走様でした(笑
    僕の絵が読者の方々の邪魔になっていないことを祈るばかりですが、いかんせん小説自体が素晴らしいのでその心配はなさそうですね。
    コラボありがとうございました。
    ――朱烏 2014-07-07 (月) 21:45:09
  • >名無し様
    気に入って頂けたようでこちらとしては嬉しい気持ちで一杯です。有難う御座います。
    見かけによらず鋭利な八重歯を見せられた後に、はむっと食べられたいものですよね(

    >朱烏様
    いえいえ、こちらこそコラボして下さって有難うございました!
    自分としましては、絵からぱっと見ただけでシチュエーションが浮かびましたので書きやすかったです。これもオオタチをとてもえろく描いてくださった朱烏さんの素晴らしい絵のお陰ですね。
    ラストはお約束的な感じだったりしますw
    オオタチが実際に居たらいいのですがねー。それ以前に公式で等身大ぬいぐるみを出して貰いたいものです(
    文章よりかも絵の方が圧倒的に官能的ですので、寧ろ自分の文章が足を引っ張っているかと…。とにかく、描いて下さった朱烏さんが喜んで頂けたのならこちらとしても嬉しい限りです。
    ――文書き初心者 2014-07-13 (日) 23:54:48
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