※ 人♂×ポケ♀描写注意! ※
作者:COM
今日も今日とて多忙な一週間が、たった二日しかない休みという多量の鞭からの飴のように甘美に感じる金曜の夜。
世間は何処も此処も少しだけ浮き足立っているように感じるのは、恐らく自分自身がスキップでもしながら家に帰りたいと思えるほどテンションが高いからだろう。
世間の目がなければおじさんのきんのたまもキラキラしそうだよ! なんたっておじさんのきんのたまだからねぇ! なんて言いたいが、まだ若い時分。社会的に死ぬにはちょいとばかり早すぎる。
当然小躍りもスキップもミュージカルでもなければ出来そうもないのが、実際の社会の目。
一人フラッシュモブでもしようものなら社会的に死ぬ。主に羞恥心で。
なんて小市民な妄想をしながら家の鍵を取り出し、鍵穴に差し込もうとしているが、既に玄関の向こうには自分の帰りを既に察知して出待ちしているのが分かる。
「ただいまぁ! リリィ!」
玄関を開けるとびっくり箱のようにアブソルが飛び出してきた。
この子の名はリリィ。自分の大切な相棒だ。
仕事の関係でリリィは家で待たせているせいか、定職に就いた今の方が世界中を一緒に冒険していた頃よりもベタベタと甘えるようになった気がする。
まあそれもそうだろう。
事実、自分も仕事終わりのスキンシップは確かに昔ほど淡白ではなくなったかもしれない。
それこそ昔は毎日のように強くなるための特訓をして、お互いヘトヘトになっていたから遊ぶ気力も体力も残っていなかったというのが大きいかもしれないが、だとしても遊ぶのもポケじゃらしやボールを使って軽くする程度だった。
今はお互いにお互いの存在そのものを全身で欲するような絡み方が多くなった。
リリィは顔をベロンベロン舐めてくるようになったし、横で大人しくしているような子から全体重をこちらに預けてくる超が付くほどの甘えん坊に変わってしまった。
自分もよく全身を撫で繰り回すようになったし、同時に見つけたのがこのもっふもふの胸毛だ。
何故今の今まで気が付かなかったのかと不思議になるぐらい、上質な手触りでふんわりと包み込んでくれる。
ウールーやトリミアンとはまた別の心地よさ。
トリミングをよくするようになってからはその事実に気が付き、週一でかならずそのプライベートスイートに籠っている。
顔中どころか首元、胸元までふわふわに包まれ、アブソルのいい匂いを堪能できる。
一度これを味わったらもう二度と止められない魔性の存在だ。
そこらのお香だとか薬だとかが霞むレベルだろう。
だがまあ本人としては不服なのか、それとも何か別の意図があるのか、顔を埋めてから離れた時の表情は絶望した表情を見せる。
なら本気で嫌がっているのかと思うと、手で撫でられる分には目に見えて機嫌が良くなるので本当によく分からない。
ひとしきりもふもふを堪能した後は風呂を済ませる。
別段汗はかいていないのだが、やはり洗い流すのと流さないのとでは心持ちが違う。
漸く家の中ということもあってスーツはおろか、部屋着すら着ないTシャツとトランクスという一人暮らしスタイルに着替えると、そのまま夕飯の準備を進める。
と言っても近所のスーパーで売っている弁当とインスタントの味噌汁をそれぞれレンチンとお湯に入れるだけだが、準備に時間を要すること自体は嘘ではない。
そこでスマホでも眺めながら座椅子に腰掛けゆっくりとしていると、机の下からリリィが顔を出してそのまま両の前足を自分の太ももに置く。
なるほど……今日はリリィは"そういう"気分なのか。
自分が座った時に、太ももに前足を掛け、こちらへ上目遣いに視線を送るのはリリィと自分との間でのあるサインだ。
仕事で疲れたと言っても、どちらかというと気疲れの方が大きい。
しかしそんな気疲れもその"お誘い"で全部回復する。
そのサインというのは、夜のお誘いだ。
今日は夜伽を愉しみたいという時、リリィはこうして誘ってくる。
そういう関係の人間とポケモンのパートナーは世間一般的には少ないが、事実こういった関係を築いている者は自分を含め少なくないだろう。
返事はまだかとこちらに熱烈な視線を送っているが、生憎腹のコロボーシは性欲よりも食欲を優先したいと騒ぎ立てている。
それに対する自分の返事はそのトランクスを下ろすかどうか。
残念ながらお誘いを受けても、本当に体力的にも気力的に限界で寝たい時もあるため、自分の返事が無いなら察していつも通りの触れ合いに戻る。
しかしながら、体力的にも気力的にもいける状態ではあるのに、そのお誘いを無碍にするのはあまりにも勿体無い。
どうにかして答えたいと考えていた最中、レンジが温めが完了した事を知らせる音を奏でた。
その音が原因かは分からないが、我ながら妙案を閃いたのだ。
弁当と味噌汁を机の上に並べ、そしてそのままパンツを下ろす。
そう、食欲と性欲。どちらも満たしてしまえばいいのだ!
席を立ったために諦めていたリリィが既に少しビルドアップしているマイサンに気が付くと、目を輝かせて脇から飛びかかるように駆け寄った。
弁当に手を出すよりも早くマイサンが戴かれ、人のものとは違う長い舌が巻き付くように絡み付きながら上へと舐めあげてゆく。
舌先がマイサンから離れたかと思うとまたあっという間に固くなったマイサンの根本に戻り、先程とは違うルートで舐めあげられる。
リリィは普段はとても可愛らしいお嬢さんだが、この瞬間だけは雄を求めるハンターなのだとつくずく思う。
自分の感じる箇所を経験を積む毎に覚えてゆき、次回には必ずフィードバックしてくる。
ここで漸く箸を手に取ったが、とてもではないが目の前の弁当に手を付ける余裕がない。
扇情的なんて言葉では言い表せないほど、魅力的で官能的で積極的。
きっとリリィ以上の伴侶は存在しないだろう。
そして遂にこちらは弁当に手を付けることすらできないまま、リリィはメインディッシュに手を出すように舌全体だけではなく、口内へとマイサンを招き入れて吸い上げ始めた。
舌がカリ筋を逆撫でし、早く欲しいとせがむように舌がマイサンの左右を往復しながら前後に滑る。
リリィの鼻から漏れる熱い空気が敏感になった股間を撫で、ビリビリと痺れを強めてゆく。
麻痺して動けないどころかマイサンはがまんの限界を迎えそうだが、まだ一口も食事ができていない。
というより今更食事どころではない。
妙案どころか愚策だったわけだが、思い付いた以上は実践しなければ腹のコロボーシに失礼なわけだが、失礼な事にコロボーシは既に演奏を中断している。
せめてもう少し主張してくれ食欲よ……。
結局それから暫くもしない内にマイサンは限界を迎え、リリィの口内へと精液をドクドク放ってしまった。
空腹だった自分よりも貪欲に、吐き出される精液を吸い出すように咥え、乳でも吸い上げるようにチュブチュブと音を立てながら飲み干してゆく。
別に声を出してはならないわけではないが、ただ鼻息だけを荒くし、極上の責め苦を堪能したわけだが、吐き出される精液の勢いが弱まるとリリィは漸く口の中からマイサンを出してくれた。
溢れ続ける透明な潤滑液を定期的に舐めとり続けながら上目遣いでこちらへと視線を送る。
その視線は無邪気さと妖艶さを同居させたようなもので、『早く続きもして欲しい』とでも言いたげに見える。
もうこうなれば食事なんてどうでもいい。
愛は世界を救うように、セックスは腹を満たす。
わしわしと頭を撫でてから、自分のお姫様をひょいと文字通りお姫様のように抱えてベッドへと移動すると、既にいつも触れ合うときよりも目をキラキラと輝かせている。
そっとベッドに寝かせると、仰向けのまま尻尾をブンブンとマットレスに擦り付けて期待を表している。
リリィは人間的に言う正常位の体位が好きらしく、欲しい時は決して動かない。
折角着た薄い布を脱ぎ捨て、あっという間に力を取り戻したマイサンがブルンと勃ち上がる。
だがまだ早い。
美しい白い毛並みを胸元から辿って行き、黒い地肌の見える腹部の熱を掌から感じ、更に下っていって雪原にぽつんと咲いた黒い肉厚な蕾にそっと手を添える。
熱を帯び、ふっくらと膨らんだ蕾の花弁を指でそっと開くと、美しい桃色の花が開く。
既に蜜を潤沢に蓄えているが、その量を確かめるように開いた指でグリグリと円を描くようにこねる。
すると花の中に更に小さな蕾が隠れており、押さえる指を変えて人差し指でそっと触れるとリリィの体がぴくんと跳ねる。
触れた指に付いた蜜がその粘度を主張するように透明な糸を伸ばして絡み付く。
そしてその感触に呼応するように全力で左右に振れていた尻尾が大きく振りきれたところで動きを止めた。
四つ足のポケモン特有の、尻尾が夜伽の邪魔にならないようにするためのお迎えのポーズ。
それだけでも愛しいが、飛び起きて尻をこちらへ向けるのではなく、懇願するような潤んだ瞳でこちらをみつめるのみという、なんとも唆る待ち方をしてくれる。
だがそれはそれ、これはこれ。
いきなり挿入するのではなく、先程のフェラのお返しにもう少しだけ指でグリグリと花弁を弄り続ける。
溢れ出した蜜が遂に花弁の外まで濡らし、指に絡み付く。
十分すぎるほど濡れたのを確認してから指をその花弁の中へと滑り込ませてゆく。
人間よりも熱をもった膣内は熱く、水飴のように絡み付く愛液が粘着質な音を奏でる。
少しずつ速度をあげながら、中をくりくりとかき混ぜるように指を動かすと、空気の混ざったプチュリという音が聞こえ、自分の劣情を更に掻き立ててくれる。
早く欲しいとでも言いたげに泣き声のようなキュゥーという切ない声を上げているが、ちゃんと解さなければ怪我をするのはリリィだ。
これだけはどれだけ懇願されようとも譲らない。
挿れる指を二本に増やし、三本に増やし……中の滑りが十分になると指を引き抜き、花弁を開いてその蜜を舐めとる。
芳醇な味と香りを愉しみつつ、きちんとリリィの方も楽しませてあげる。
赤く熟れたクリトリスに優しく舌を這わせる。
傷付けないように、しかしきちんと気持ちよくなれるように何度も舌でなぞり、先端を弾く。
そうする内にリリィの蜜が勢い良く吹き出した。
荒くなった息を聞きながら、もうはち切れんばかりになったマイサンを漸く彼女の秘部に宛てがう。
熱を持ったマイサンよりも熱くまとわりつくようなリリィの花弁に竿全体を押し付けるように擦り合わせ、ゆっくりと先端へと近付けてゆく。
先端が花弁の内側に触れるとするりとその内側に吸い込まれ、あっという間に根元まで熱で包み込んでしまった。
熱と共に訪れる締めつけが快感を加速させるが、まだ挿入したばかり。
果てるわけにはいかないとリリィの一番奥で熱を味わいながら彼女のお腹を撫でる。
全ての乳首が勃っており、彼女もこの瞬間を楽しんでくれていることを嬉しく感じながら肌でも彼女の熱を楽しんだ。
お互いに少し余裕が出てきたところでリリィとお互いの息が掛かる距離まで顔を近付け、ゆっくりと腰を動かし始める。
十分すぎる滑りを持つ膣内はただ前後に動かすだけでも十分過ぎるほどの快感が訪れるが、彼女も感じているのか不規則に締め付ける感覚が訪れることで快感が増幅され、同時に彼女も満足させられているのだという充足感が得られる。
そうして吐息が熱を持ち始める頃、リリィは必ず自分の顔を舐めてくる。
正確には顔ではなく口。
舌を絡めたいと自分から唇を分け入るように舌を這わせてくるのだ。
それを快く受け入れ、人間よりも長く柔軟で、自由に動き回るリリィの舌に自分の舌を合わせる。
絡めるというよりはリリィの舌があまりにも自由すぎて一方的に自分の舌を楽しんでいるようなものだが、上も下も絡め合い、求められているような気がしてそれだけでとても興奮する。
舌は彼女に譲り、代わりに唇をもらう。
前足が自分の肩に添えられ、グイグイと引っ張るように求められ、思わず腰の動きが加速してしまう。
かなり腰を浮かせてもまとわりつくような感覚がマイサンを襲い、もう我慢も出来ないと少しずつ痺れを増してゆく。
ならば本能のままに、とピストン運動を加速させてゆく。
鼻息が荒くなり、それだけでは呼吸が追いつかなくなって絡めていた唇と舌が離れ、獣のような荒々しい呼気が漏れる。
リリィも限界なのか、その自在な舌は顔の横にだらりと垂れたままになり、熱い息を掛けてくる。
そして限界を迎えたマイサンを彼女の最奥まで打ち込むように押し付け、体を全力で抱き寄せてながら彼女の中へ精液を全て放った。
これ以上ない幸福感と全身の力を吸い取られるような快感にリリィに体を預けるように脱力し、互いの早くなった鼓動を感じながら暫し微睡んだ。
漸く呼吸を整えて体を起こし、力を失ったマイサンをリリィの膣内から抜き出すと、上も下も様々な液でグチャグチャになった恍惚とした表情でただ荒い息を整えている。
征服感と多幸感、これ以上ないほど満ち足りた気分に包まれながら冷静になった脳でふと思い出してはいけないことを思い出した。
これ、風呂に入る前にヤるべきだったなぁ……と。
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