ポケモン小説wiki
ぼくらのご主人!

/ぼくらのご主人!

大会は終了しました。このプラグインは外してくださってかまいません。
ご参加お疲れ様でした。

投稿作品一覧




この作品には

人間×ポケモン BL 

が有ります。注意してください。


\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 頬に濡れた感触がした。
「おーきろー!」
 誰かは知らないけど耳元で叫ばないでくれ。頭がガンガンするだろう。
 目をゆっくりと開ける。雲が一つもない清々しい青空が広がっていた。太陽がまだ昇りきっていない所をみると朝なのだろう。
 草がそよ風に撫でられる音が聞こえる。寝起きには素晴らしく心地の良い音と感触だ。
 もう暫らくぼんやりとしていたい所だったが視界の端から赤丹色の塊が出てきた。いや、なんか塊の頂点の方には肌色のクリームホイップが乗っている。
「ご主人、起きろー!」
 赤丹色の塊が話した。そしてまた頬が濡れる感触。何度か舐められると、愛玩としては良い方の顔が完全に視界に入ってくる。
「……ブースターか」
 俺が気怠い声で呟くと、不満そうだった顔が見る見る喜ばしい物になっていく。
「やっと起きたか―! もうっ、心配したんだからなー」
「しょうがないだろ……。昨日はアレだけ激しくしたんだから。七回ぐらいだったけか」
「きゅー回だよ」
 ――ああ。そうだったっけ。正直、ブースターが気絶してからも何回かシてしまった様な気があるが。
 まぁ、今となってはどうでも良いか。
 何も着ていない上半身を起こすと、今まで心地よかった風がどうにも寒く感じた。ブースターを腹の上に置いて寝た反動だろうか。
「はい! ご主人の服!」
「ん。有難う」
 ブースターが口に制服を咥えて持って来てくれた。唾液で濡れているのはしょうがない。
 半袖のカッターシャツを着つつ周囲を見渡してみると、ちょっと離れた場所に鞄が投げ捨てられていた。
 俺は立ち上がると抱鞄(かかえかんばん)を拾ってから下のスボンを確認する。ちゃんと脱いでからヤッて寝る前に着たから汚れは無い。
「じゃあ、行ってくるよ」
「うん。行ってらっしゃい」
 満面の笑顔で見送りしてくれるブースターの頭を撫でてから、俺は森の奥へと歩いていく。
 昔から俺は『人間』に疎まれていた。
 ポケモンの声が、人間の言葉として理解できる。それは人間本来の能力には絶対に有り得ないからだ。だが神のイタズラか。俺にはあらゆるポケモンの鳴き声が人間の言葉として理解できるのだ。
 他人とは異なる能力。
 人間から疎まれるそれだが、俺は後悔やら恨みやらは一切も持っていない。逆に知らない知識を得ることが楽しかった。
 ……だからだろうか。俺は家での日常を疎かにして、近くの森に行く様になっていた。
 別に何日間か帰らなくても親からは何も言われない。逆に親が半年近く違う地方に出かけたまま帰っていない。
 まぁそれでも。森での生活が本当の日常に成りつつがある俺にとっては些細な変化にしか過ぎない。
 ……と言っても。大きな問題はある。
 まだ本当に幼い頃。父さんや母さんから渡された手持ちのパートナー達に関してだ。
 今までは何とか留守番させるとか、人間だけの集会みたいのがあると誤魔化せて来たもののいつかは解決しなければならない。ポケモンスクールの夏休みもそろそろ終わりに近づいてきているからだ。
「ブースターの方もそろそろ何とかしないと……その内に家まで付いてきそうだし」

 ☆ ☆ ☆

「おはようございます。長」
 俺は恭しく一礼をする。ちらりと隣を見るとバンギラスやらギャラドスやらペンドラー。この森での実力者が緊張した顔立ちで立っていた。今は見えないが、反対側に立っているリングマ、エモンガ、サザンドラも同じ様な表情のはずだ。
「うむ、今日も変わらず大変に美しい仕草。見事だ」
「お褒めに頂き光栄です」 
「顔を上げよ」
 やけに高くて可愛らしい声が聞こえ、ゆったりとした動作で顔を上げる。物々しい雰囲気の蔓で出来た椅子にちょこんとお尻を付けて座っているのは一匹のイーブイだった。
 だがただのイーブイではない。当時、俺が未だ幼い頃にリーダーがいない無法地帯だった森に来て――たったの三日で、ここにいる10匹の強者達を捩じ伏せてしまった伝説を持っている。しかも一撃で。
 そんな訳の分からない力を持つ者に歯向かう者など一切おらず、この森の長として君臨して様々なルールを定めていった。そんなイーブイなのだ。
「で、昨日はどうだった?」
「……やはり貴方の差金でしたか」
 ニタニタした笑顔で長が聞いてくる限り、恐らく昨日の夜にブースターを寄越して来た帳本人に違いない。
「いやー。だってしょうがないでしょ? これも教育の一環なんだから」
「だからと言って性教育の全てを俺に押し付けないで頂きたいのですが」
「ふふっ。受精せずに中出し出来るのは人間であるアンタだけたからね。それに――こういうプレイ、好きでしょ?」
「……否定はしません」
「えー? なによ、そのどっちつかずの答え方!」
 何故か長は頬をぷくーと怒った様に膨らますと、ピョコンと椅子から飛び降りてトテトテと俺の足元まで歩いてくる。
 何だろう。表情は間違いなく怒っているのだが――とんでもない事を企んでいる様な気がする。
「罰として! 今夜から暫く夜の特訓をしてもらうよ」
「…………なっ!」
 夜の特訓。長が決めた規則の一つである。
 主に森でのルール違反を犯した者に適応される罰で、内容は文字通り。
 三日の間、岩の洞窟に閉じ込められてそこに来る者を老若男女構わず『性的に相手』をする事だ。
 勿論三食は提供されるし、死に際まで行かないように調節はする。
 しかしだ。この刑を執行された者は数日は意識がハッキリしないと言われている。
「はい決定! ロック君。さっさと連れてっちゃってー!」
 俺が文句を言う前にバンギラスの屈強な腕が口を塞いで、もう片方の手で抱え上げられる。何時の間にか俺の荷物である抱鞄も持ち手を口で挟んで持っていた。
「それじゃあ。頑張ってねー」
 長の満面の可愛らしい笑顔にとても苛立ついた。
 ☆ ☆ ☆

 ふと目を覚ました。風は頬を撫でないし心地よい音も無い、太陽の恩恵はここまでに届かない。
 洞窟の中で俺は眠っていたらしい。――ああ、そうか。抱え上げられて移動している最中に眠ってしまっていたのか。
 岩の表面に敷かれた藁は枯れていて感触がとても良い。……臭うのは気のせいにしておこう。
 俺は立ち上がると、周囲の景色を確認する。『夜の特訓』の為に用意された洞窟中に来るのはこれが初めてだ。内部はとても広く、大型のポケモンが何体でも入ってこれそうだ。天井には小さい穴が沢山開けられていて、そこから太陽の光が差し込んでいた。
「あ……おはよう、ございます」
 声が聞こえたかと思うと、入口から一匹のポケモンが入ってきた。
 立派に伸びている鬣(たてがみ)が威厳を醸し出し、全身を黒と青の二色の毛で覆っている。長く伸びた尻尾の先には夜空に輝く星の様な黄色で十字のアクセサリーの様な物が付いていた。
「レントラーか?」
「えっと。ボク……その種族名はレントラーですけど! ……『レノ』って呼んで欲しいんです」
 語尾が強くなったり弱くなったりしている。前に見たレントラーは凛々しかったが、レノは垂れ目で尻尾も地面を付けて歩いているせいで弱々しく見えてしまう。
 レノは俺より数メートル離れた位置で立ち止まり、顔を俯かせてこちらをチラチラと見ている。何か言いたいのか口を開きかけては閉じていた。
「あー。レノ?」
「は、はいぃっ!」
「うわぁ!?」
「ふひゅい!?」
 俺が声をかけたらレノがビックリして変な声を出して、それに俺が変な返事を出した。更にレノが反応して凄い声を出した。
 ……う。レノの瞳が怯える様に潤んでいる。って言うかちょっとグスッてるし!?
「あぅ……その。ごめんなさ、い」
「あ、いや。そのー。こっちこそごめんな? 驚かせちゃって」
「そんなっ。ボクの方こそ……うっ、うっく」
 ヤバイ。これ以上刺激したら確実に泣き出す。あ、でも泣いた顔も可愛いかも――いや何を考えているんだ俺は。
 それよりも泣き出しそうなレノを何とかして落ち着かせないと。声もなるべく優しく柔らかに。
 俺はレノの近くまで歩み寄って膝を付くようにしゃがむ。手をレノの頭の上に乗せた。
 大きく体を震わせたが、反撃は何もして来ないのでそのまま頭を撫でる。
「レノ。お前は何もしてないんだ。だから落ち着いてくれ」
「……はい」
 よしっ。少しは落ち着いたか。ちょっとだけ顔を上げて俺を見る。上目遣いで潤んでいる瞳が色っぽ――俺の頭はどうなっているんだ。
 暫く頭を撫で続けているとレノにある変化が起きた。顔が悦に浸った様なモノとなり上を向いてゴロゴろと喉を鳴らし始める。気のせいか知らないが体温が高まってきている。
 そして、尻尾から地面に向けてバチリと電気が走った。俺の方に直接の危害は無い物の何度か続いたそれに対して疑問を持ったが――ちょっとした興奮のせいだろうと考えて頭を撫で続ける。
 ここらで雑談して更にリラックスしてもらおう。ちょっと聞きたい事もあったし
「そういえばレノはさ、どうして此処に来たんだ?」
「それは好きな人と交尾したいからです」
「ふー……ん? んん!?」
 サラッと凄い事言わなかったか? いやきのせいかm。
「人間さんって凄いカッコよくて優しくて、見た目も魅力的でぇ。性器の形も違うとかでぇ。入れられたら凄いとか」
「…………」
 ああ。なんだろうか。凄く大人しくて可愛いレントラーだなぁ。それに顔も凄い上機嫌で喉も鳴らしてくれて、可愛過ぎるだろとか思っていたのに唐突に淫乱な発言されるなんて思ってなかったよ。
 そういえば今更だけど思い出した。元々この森に住んでいる奴らの殆どは性に関して凄まじいという事実を。そして、この場所の本来の役割を。
「はぅぅ。もっと、もっと撫でてくだしゃいぃ」
 ゴリゴリと頭を手の平に押し付けてくるレノの顔は最早性的な快感を得ているモノとなっている。可愛いけど……可愛いけどエロい。凄く、良い。
 もうこうなったらヤるしかないか? 止めるのなら今の内だが、何かもう俺の方もエロゲージがやばいのでさっさとヤッてしまおう。
『よーやく媚薬音波の効果が聞いてきたみたいね……!』
『まさか【ちょうおんぱ】を応用してこんな事が出来るなんて、長の発想は相変わらず素晴らしいですね』
『そりゃどうも。さぁて、どれだけ激しいのが見れるか楽しみねぇ』
 何処からか声が聞こえてきた気がするが――どうでも良いかぁ。
 ☆ ☆ ☆ 
 無抵抗なレノを寝転して、俺がその上に覆い被さる。お互いが無言で見つめ合った。黄金の様な黄色の垂れ目はすっかり潤って色気のある視線で俺を見つめる。ギュッと閉じられた口が反則的に可愛い。
 まずはキスから。軽く口同士をくっ付けるだけのバードキス。レノの瞳は驚いた様に開かれるが、直ぐに目を細めて光悦のモノとなる。
 うん。このまま行為を続けても何も問題はないか。
 口を離して、片手を腹に持って行く。蒼い毛はモフモフしていて触ってても心地が良い。しかし目的地はそこではない。
 そのまま手を下に持って行くと、熱く滾っているイチモツがあった。根元の方を人差し指と中指で挟んでみる。……太い。かなり指の間隔を空けないと挟めないぐらいに。しかもまだ太くなっていく。
「くあぁ!」
 レノの色っぽい苦痛の声が聞こえたかと思うと、表情が劇的に変化する。
 目は見開かれ、口は大きく開かれて荒く呼吸を繰り返していた。触っただけでこの反応――もしかして、こういう経験値は少ないのか。ふふ、良いだろう。嫌と言う程にイかせてやろうじゃないか。
「触るぞ」
「はーっ。は、ぁ!」
 まずは人差し指で、先走りで濡れているイチモツの先端を触る。それだけでレノはビクンと体を震わせて張った声を出す。
 先走りを塗りつける為に、指をゆっくりと擦りつけて根元まで下げていく。
「うぁっ、やっ。やめてぇ」
 そんな可愛い声を出されても興奮するだけだぞ。
 人差し指と親指で輪作ってイチモツの先端から通していく。真ん中で止まってしまうがここまでは予定通りだ。
 輪のサイズを調節しながら根元まで降ろしていく。スリットタイプだから最終的に行き着く先は柔らかくて濡れている地肌だ。
 今度は逆に指の輪を先端までイチモツに丁寧に押し付けながら上げていく。そして降ろす。
 その動作を只管に繰り返していく。最初は遅く、しかし僅かに速さを上げながら。
「はっ、はっ、はっ。はぅぅっ。うっあっ!?」
 喘ぎ声を出して腰を反射的に上げる事しか出来ていない。既に話す程の思考能力は吹っ飛んでいるのだろう。
 先走りの量も『みずでっぽう』でも吐き出したかというぐらいに多くなり、潤滑油として淫らな音を立てながら役目を果たしている最中だ。
「うあっ。でっ、るぅ。なんかでるぅ!」
 大きく叫ぶと同時に腰を突き出した。イチモツと、俺の愚息がズボン越しにだか兜合わせの様な状態になる。
「うっああぁぁぁ!?」
 快感の奔流に飲み込まれたレノの叫び声と同時にイチモツが脈動するのを手が感じる。精液が、なんとレノの顔面まで飛び散ってきた。
 荒い呼吸を吐きながら悦に満たされて――白い液体が付着しているレノの可愛さは途轍もない。
 さて、これからどうする――か?
「うわっ!?」
 レノが唐突に前足を突き出したかと思うと俺を横に転がし、先とは逆の体勢となる。
 何をするんだ。と文句を言う前にキス――うっ!?
「んぅ……!」
 思わず呻いた。レノの舌が俺の口内に入って来たのだ。反応する暇さえなく俺の舌はレノモノと絡められていた。
 卑猥な水音。予想外に上手い舌使い。そして目の前にあるレノの快感に染まった顔。それら全ての原因が俺を更に興奮させる材料となる。
 ――っ。愚息が大きくなり過ぎて痛い。ズボンを脱がないと行為を楽しむ余裕が無くなる。
 痺れていない方の手でえぇぇぇ!? 僅かな電撃が走ったかと思うと、体中の自由が効かなくなってしまった。
「ぷはぁ! ……勝手に動かないでよ」
 口が離れてレノは息を少しだけ整えると、急に表情を不機嫌そうにしてそんな事を告げた。
 あまりの豹変に動揺を隠しきれないのと、でんじはによる影響。更には先ほどのキスの影響で呼吸がうまく出来ない。
「おまっ、え。なん、で。でんじはをっ」
「だって、人間さんが動いたら楽しめないじゃない」
 なんという身勝手な!
「……服が邪魔だね。パパッと脱がせちゃおうか」
 口端を吊り上げて鋭い牙を見せたレノは、おもむろに俺の体の下半身が目の前に来る様な位置に着いた。
 ちょっと、まさか!?
「お、い! やめろ!」
 やけに良い音を出しながら、俺のズボンはレノの牙によって引き裂かれてしまった。当然であるが、トランクスも無残な布切れと化してしまっている。
 肉球の手やら口を使って器用にズボンの欠片を退けていくレノは楽しそうにしているものの、こちらとしては悩む事が大分増えてしまった。
「うわぁ。小さいね」
 そりゃあ、お前が色々としてくれたからだろ。すっかり興奮も冷めてしまったよ。
 ……無理に口を動かしたせいで反動が酷い。痺れが取れるまでは会話が出来そうにない。
「だいじょーぶ。ボクが大きく立派にしてあげるからね」
「……ぅ」
 二つの柔らかなが何かが俺の愚息を左右から挟み込む感触がした。痺れのせいで体が動かないのが色々ともどかしい。
「どう? 肉球で扱かれるのは気持ち良いでしょ?」
「んぁ。うぐっ」
 確かに今まで俺とヤって来た奴の中ではかなり扱くのが上手い。本当のさに先ほどの気弱なレントラーかと疑うほどのテクニックだ。しかもザラザラの舌で舐められるから――数秒も経てばすっかり俺の愚息は大きく成りきっていた。
「うっ、あっ。すごっ」
「おいひー。んーっ、ちゅっ」
 舐めるんだったから、ひとことぐらい……っ! やばい、とうとつすぎて、こころのじゅんびができてないからっ……!
「うっあぁぁぁ!」
「あ」
 俺が限界を突破してしまったのに対して、レノの呆けた声。快感の余韻に浸る俺は何も考える事が出来ない。
「あーあ、勿体ないなぁ。もうちょっと口を付けてれば全部飲めたのにぃ」
 ただぼんやりとする思考のなか、レノがなにやらいっているがそんなところではない。
 また俺の愚息がなめられる感覚がする。飛び散った液を回収しているのだろう。
 ……ふぅ。
 やっと痺れも取れて、精神的にも落ち着けた。こんなイき方するなんて本当に久しぶりな様な気がする。実はレノは天才なんじゃないだろうか。アッチ方面で。これは本番もちょっと期待を――ん?
「あれ、そういえばレノは?」
 あれから刺激がないんだけど? ……あっ!?
「……くぅ」
 レノはうつ伏せのまま――寝息を立てて寝てしまっていた。
 睡眠!? なんで寝ちゃってる!? え、本番しないの!? なんで!?
「レノ? レーノー? おーきろー?」
 呼びかけてみるものの反応はない。完全に熟睡してしまっている様子だ。
 本当にレノは何者なのだろうか。最初は気弱な性格かと思ったら途中で攻めに変わって、最後は本番をしてしまう前に寝てしまうとは。
「っていうか、どうすれば良いんだ。この後」
 本番が来るつもりで期待していた分、ちょっと不満が残ってしまう。ああ、ここからどうすれば良いんだろうか。
 大きく溜息を一回だけ吐いてから取り敢えず藁の上に寝そべった。
 ☆ ☆ ☆
『いいんですか、長。こういう事は最後まで見るタイプでしょう』
『いいのいいの。キミの音波で眠らされるのは一時的だしー。そ・れ・に。この後のメインイベントの方が楽しみだし?』
『メインイベント? ……ああ、例の? あれは最初に言われた時には肝を冷やしましけどね。だけど向こう側が快く協力してくれたのは意外でしたけど』
『そりゃあーね? 浮気現場を抑える様なモンだからさ。あの子達からしたら滅多に無いチャンスだろーね』
『楽しそうですね』
『そりゃ、もーね? ぐふふ、どんな大乱交が見られるか……! あーつまみが欲しくなってきた。できれば甘い木の実でも持ってきておいてくれると嬉しいなっ☆』
『……分かりましたよ。モモンでも採ってきます』
 ☆ ☆ ☆
「あー。暇だー」
 あれから暫く待っても誰も来ない。隣ではすやすやと可愛らしく寝息を立てているレントラーが居るけど。一応、液体は拭き取ってなるべく汚れのない藁の敷かれた場所で寝かせてる。
 しかしだ。俺は欲求不満である。
 一回出したから愚息からの不満は無いものの、心にムラムラとした気持ちが篭(こも)って仕方がない。
 自分で抜いても大して意味がなさそうだし。
 うう、だからと言って寝ているレノを無理に起こして犯すのもなぁ。
 誰でも良いから相手してくれぇー!
 そんな思考を巡らせながら、俺は藁の上でゴロゴロと転がっていた。
 ドシン。
 ふとそんな音が聞こえて、俺は首だけ動かして入口の方を向いた。やけに図々しい音を立てながら歩いてくるなぁ。
 ……お、誰が来たか見えてきた。随分とデップリしたお腹だなぁ、短足だし。翼もカッコイイけど全体の色が赤――あ、リザードンか。
「よーう。俺に隠れて楽しいことしてるじゃねぇか」
 ん? この声、聞き覚えがあるな。不機嫌成分が50%ぐらいでポケモンバトルの時でも――あああぁぁぁ!?
「リザァル!? リ、リリリリザァルなのか!?」
「ああ、アンタのパートナーのリザァルだぜ」
 そう、ドヤ顔をしながら近づいて来るのはまぎれもなくリザードンだ。ただし、俺が森の外の『日常』でパートナーであるが。
 外の日常と森の日常。決して交わってはならなかった俺の中の日常が、ここで崩れ去ってしまった。
「なんでここにっ!?」
「んな事ァ。どうでもいいんだよ」
 ズンズンと近づいてくる彼に俺には『くろいまなざし』でも使われたかの様に動く事が出来なかった。
 怖い、リザァルのドヤ顔をしてるけど瞳がドヤ顔をしていない。明らかに嫉妬と殺気でみちみちみちる☆ って何年前のネタだよ。動揺しすぎだよ俺。
 リザァルは俺の両脇から手を入れて持ち上げて、顔と顔が対等になる様にした。
「なぁ、俺様達に黙って何してたんだ?」
「そ、それは……」
「そこのレントラーとナニしてたんだろ?」
「あ、いや……」
「今までも森でこんなコトしてたんだろ。でもさ、お前が森でお楽しみしている間さ。家の中で、ずっとオマエを待ってたんだぜ?」
「う、ん」
「……『うん』の他にも言う事はねーのかよ」
 怖い怖い怖い怖い怖い怖い。目が殺しに来てる。絶対にキてる! っていうか本当にどうしてリザァルにバレてしまったんだ!?
 基本的に森に行く時は手持ちのポケモンは全て家に置いといてモンスターボールの中か、母さんに頼んで俺が出て行った後にモンスターボールの中から出して貰えるはずだ。俺の後を追ってくるなんて不可能のはずなんだ!
「まぁ、話は家に帰ってからタップリと聞かせてもらおう。今はやるべき事をやとするか」
「な、なにを」
「安心しろ。痛くはないから」
 そういうとリザァルは俺を床に降ろした。恐怖によって足腰に力が入らず、両足を外側に向けてペタン座る。目の前にはどっぷりとしたお腹が一面に広がっているが――ふと視線を下に向ける。
 ……レノのとは比較に……ならない、大きさのが、はえてる。
 ハッ、危ない危ない危ない。ちょっと見とれていた。家での生活ではアイツらの~打を洗うのは自分達でやっているから中々に見る機会が無い。
 リザードンの体格からして、予想はしていたものの実際に見るサイズはとんでもなく大きい。レノのイチモツとは比較にならない。しかも色も濃くて……これは間違いなく上物だ。
「ちょっと臭うかもしれねぇけど。ま、それぐらいどうでも良いよな?」
「うん……」
「じゃあ手始めに手で扱いてくれよ。優しくな」
「うん……」
 咥えてぇ。物凄く咥えたい。吸って出させて、全部飲みたい。何か話しているが生返事しか出来ない。
 早速、両手を添えて。
「いただきます」
「うぁぁ!? バッ、バカやろっああぁぁ!」
 先端だけ優しく咥える。両手は根元のスリットに持って撫でる様に触る。あ、勿論だけどイチモツが動かないように支えるのもしている。
 んー。何か反応が初々しい。これ自体はかなり使い込まれている臭いが……あっ。
 ちょっとだけ口を話す。勿論、手のうごきは緩めない。
「もしかしてリザァルってさ。自慰しかした事がないの?」
「はぁ!? いきなりナニをぅ!?」
「答えてくれないとこのままスリットに指を突っ込んでかき回すよ?」
「俺様が攻めのはずなのにぃ……うあぁ」
「答えろよー。もう指の先端入れてしまったけど」
「……そーだよ。自分で抜いてたよ。お前が帰ってこないからな」
「ふーん。だからこんなに敏感なんだ」
「なぁ、普通さ。交尾している最中にこんなに喋るモンなのかよ」
「分かってないなぁ。言葉責めっていうのがあるんだよ」
「わっ、分かりたくも――んあぁぁぁぁ!」
 よし、スリットの締め付けが若干緩んだおかげで指が入りやすくなった。スリットの下の方だけだけど。
「ごめんな。最初はキツいかもしれないけど――けど、すぐに楽にしてやれるから」
 一言だけ断りをいれて俺はまたリザァルのイチモツを舐める作業に戻る。丁寧に、垂れてくる我慢汁は一滴も逃す事なく。
 指の動きと速度も変化を掛けてじっくりと快感を与える……つもりだったんだけど。
 ちらりと上目でリザァルの顔を見る。
「あ……う。あーっあっあっ」
 口をパクパクとコイキングの如く開閉させて喘いでいる。この様子だと長く持ちそうになさそうだ。
 仕方がない。こうなったら速攻ででもイかしてやろう。じっくりねっとり攻めるつもりだったけど相手がこれではな。後で鍛えてやろうか。
「ちょっ! 動きがあぁ!? きゅうにはやっ。やめっ――んんっ!?」
 指の動きを加速させ、顔を上げたり下げたりの運動も始める。リザァルが手を頭に乗せてきたけど力がまったく入っていない。
「あっ。うっ。あああぁァ゛!?」
 最早、咆哮ともいえる様な雄叫びを上げると同時に腰を前に突き出して、イチモツが喉に付きそうな程押し込まれる。脈動を感じた直後に、熱い液体が口内で満たされていくのを感じる。
「ん……ぐっ」
 リザァルが腰を突き出そうとして無理矢理押し込んでくるし、未だに脈動と悦の放出は続いている。正直を言うと吐き気を催しているが、ここで零すのはもったいないので頑張って飲み切るしかない。
「うあぁぁ。でてるうぅー」
 ああ。キミのそんな声を聞けるのは嬉しいよ。もしかして一人でする時もそんな声を出しているのか? 
……考えただけでゾクゾクしてくるなぁ。
「んぐっんぐっ。……んんっ」
 順調にゴキュゴキュと口内に溜まっていく苦めの液体を飲んでいく。そして放出の勢いが衰え始めた頃に「うおぉ!?」と間抜けに叫んだリザァル。
 今度は俺の頭を逆に引っ張り始めた。ここで下手に動いたらイチモツを傷つけ兼ねないので大人しくしておく。
 ジュプリと卑猥に良い音を立てながら口から離れて、俺はそのまま突き飛ばされる様に押される。突き飛ばされるのは予想外で、俺はそのまま藁の上に再び寝そべってしまう。
「お、おいっ。大丈夫か?」
「ちょっと痛むけど、まぁ大丈夫かな。それよりもっ、何で全部飲ませてくれなかったのさ」
「だって汚いだろソレっ!」
「全然汚くないよ。この森じゃ飲んで当然のモノだし」
「と、当然……?」
 リザァルはこういう経験が一切ないのだろう。顔を真っ赤にしているのが一段と可愛さを増させている。
「そう。当然のことさ。ここに来るつもりなら、それぐらいのことは知っておかないと」
「別に……い、いらないだろ。来る、だけならさ 」
「やー。ここのポケモン達ってかなり性に関してはフリーダムなんだよね。夜這いも余裕であるし、ちょっと森に入るだけでもエロのお誘いは来るし」
「緩すぎだろ! どんだけフリーダムなんだよ!」
「それがルールなんだよ。それよりもさー、どうしてリザァルが此処に来ている訳?」
「そっ、それは」
 ここでリザァルは焦った様子で視線を泳がせた。何か言いにくい理由でもあるのだろうか。
「本当は、言っちゃいけなかったんだが――この森の長が、俺様達の家に訪ねて来たんだ」
「……へぇ」
 へえ。長が。なんか天井付近から『やべっ!』とかイーブイの聞こえた気がするなぁ。
「それで、その。御主人が森で他のポケモン達と『遊んでいる』とか聞いたから」
「嫉妬して来ちゃったんだ」
「まさかこんな遊びだとは思わなかったがな!」
「でもノリノリだっただろ」
「……しょ、しょうがねぇだろぉ。ちょっと気持ちが盛り上がったからよぉ」
 しまった。まさかこんなに可愛い仕草を持っていたなんて思わなかった。
「で、リザァル以外はこのこと知っているのか?」
「全員が知っていて、ちなみにだが全員この森に来ているぜ」
「ブッフォ!」
 思わず吹き出してしまった。リザァルだけなら何とか誤魔化せると思っていたけどまさか全員知っているとは予想外すぎてヤヴァイ。
 確かウチのメンバーはゾロアークとゾロア(親子)。カイリューとバンギラスとガブリアス。、そしてリザードンのリザァルだ。
 ……メンバーの性格は大体……
 黒亜と夜(双子のゾロアーク) → お互いが雄で俺に対しては冷め気味。イリュージョンを使ってしょっちゅういなくなる。
 リュア(カイリュー) → アホの子枠。間違えて物事を覚える担当。精神年齢が幼い。雄。
 ローラー(バンギラス) → 常に冷たい目。飯も一人で食べるタイプ。孤狼。雄。
 ブレイバー(ガブリアス) → 中々のクールガイ。技もクールに決める。イケメン担当。ただし【さめはだ】。
 リザァル(リザードン) → ツンデレ乙。
 こんな感じだ。
 あくまで推測にしか過ぎない。しかしあの性格だと俺を殺害的な意味で襲っても性的な意味では襲わないはずだ。
「となると、殺害されない為には……」
「……なぁ、御主人。何か勘違いしているみたい一応だけど、これも言っておくわ」
 リザァルはポリポリと頭を掻いて視線を泳がせながら、物凄く申し訳なさそうな口調で言った。
「アイツらさ。割とご主人様を襲いたいと思ってる」
「と言うと?」
「前にさ、他の奴らと家の中で話てたんだけど。そん時に『オナニーする時に誰に手伝ってもらいたいかinメンバーの中で』っていう話題になってさ」
 ……ま、まぁ。ポケモンの雄しかいない状況だとそんな話題にもなるのか、な?
「んで、俺は誰にも手伝って貰いたくないタイプでさ」
 普通はそうだよな。
「他の奴らは全員『御主人』一択だった」
「…………理由は聞きたい所だけど敢えて聞かないでおこう。聞きたくもないし」
 俺は溜息をついて、これからどうするかを考えた。すっかり話し込んでしまったせいで俺の愚息とリザァルのイチモツは――すごい。若干垂れているけど十分に大きい。先っぽから垂れている液がエロい。
 思わず生唾を飲んでしまった。
 ああ。本番行為はまだしていなかった。こんな上物を前にして一回入れられとかないと、もったいない。
 俺は出来るだけ爽やかな笑顔を浮かべて、リザァルの瞳をジッと見つめた。
 リザァルは口端を引き攣りながら上げた。
「交尾の続き、しよっか?」
「な、なんでだよ」
「だってさ。一度、入れられたいし。それ」
「……ばっ、バカ! 何を言ってるんだ!」
 あーあーもう。あせあせしているリザァルは可愛い。主にピクピクしている手の動きが。
 だからと言って諦める訳にはいかないけどな。
 人差し指をイチモツの先端に付けて、リザァルの液を掬い取る。ねっとりとしたソレは、未だに熱い。
 リザァルは少しだけ喘ぐと口を開きかける。その前に俺は使っていない方の手の指二本を緩くなったスリットの下側に差し込んだ。
 大きく唸り声を上げたリザァルは身を縮こまらせる。勿論そこで終わる訳ではない。スリットに差し込んだ方の指を動かして刺激を与えていく。
 俺は膝立ちになると、掬い取った方の指を俺の後ろにある穴の方へと持って行く
「……ん」
「うあっ。何を、やってるんだ!?」
「お尻の穴のマッサージだけど。これしないと絶対に入らないから」
「だからって俺のでする必要ぅぅ!?」
 なるべく深く入れ過ぎず。入口を広げていく感じで……。よし、前準備は出来た。
 リザァルのも元の大きさに――いや、もっと大きくなっている気がする。
 指を引き抜くいてから、俺は立ち上がるとリザァルのイチモツの先端が菊穴に触れる位置にまで移動する。
「お、い。無理だろ。入らないぞコレは……! やめろって」
 リザァルの必死の物言い。だけど腰を少しだけ浮かしてくるので説得力は皆無だ。
 深呼吸。ワンテンポ置いてから腰を落とし始めた。
「うあっ、ああ!? ぐうぅっ」
「あっ。あぅっあぅあ?!」
 どちらの叫びか検討はつかない。リザァルの熱量が中を少しずつ中を犯して行く。イチモツが震えているのが分かる。先端だけ入れたのに中で感じると凄い太さだ。
 少しっ、広げるのが甘かった。それにリザァルの突き上げがもう始まりかけている。全部入ってないのに奥に入れようとしてくる。
 熱が頭にまで侵略して来た。思考する力が段々と奪われていく。
 でも下からの痛みもある。無理におとそうとするとさけてしまうだろう。
 ゆっくりと、少しずつ、落としていく。
 ついに奥にまで到達した。イチモツの脈動がおおきく感じる。穴はミチミチと音を立てそうな程に広がっていそうだが、どうでもいい。
「あ……りざぁる。大丈夫?」
 ……リザァルからの反応がない。そう思った瞬間、両手が両脇から回されて抱きしめられる。その拍子に両足が地面から浮いてしまって自分の体を支えられなくなってしまった。
 イチモツの場所も大きく変動して更に置くまで入ってこようとする。
「すまん。ご主人、もう我慢が出来ない!」
「やっ、だ――んあぁっ!?」
 俺が制止の呼びかけをする前に腰を思いっきり引かれて、突き出された。
 ぼんやりとしていた意識が一気に覚醒した。口からは乾いた呼吸しか吐き出せない。
 痛みしか感じないけど遠慮無くピストン運動を続けられる。
 奥のさらに奥にいこうとして、俺のお腹が少しだけつっぱり出た。
 視界の下でお腹が大きくなったり小さくなるのが見える。それがおそろしく見えて、このままだとお腹を突き破ってしまうのだとか考えてしまった。
「やっ。めてぇ……おなかがこわれれる」
「うぁっ、すごっ。気持ちいいっ」
「うああぁぁ!」
 さらにつきだされる腰に大きくなるお腹。しこうかいろがぐちゃぐちゃになって来た。
 なんだがぼんやりとだが、いたみの中に快感がまじってきたきがする。
 いたみさえもが悦へと変換されていく。
 きがつくと、自分から足を上げてたいじゅうを掛けていた。ふかくふかくめりこんでいくが、それすらもきもちがよい。
 喘ぎ声が止まらなくなってきた。リザァルの腰の動きも勢いがました。
 限界が近いのだろう。俺もそうだけど。
「ご主人――も、だめっ!」
「うあぁっ。俺もっ俺もぉ!?」
 どくんっ。
 俺の愚息とリザァルのイチモツの脈動が重なった。爆発的な快感が全身を駆け巡り、頭の中を白色に染めていく。
 どくんどくんとナカに出されていく。あっという間に熱で満たされて、穴からこぼれ落ちる感覚までした。どれだけ出しているんだが。
 だけど俺自身も、一回出したとは思えない程の量を出していた。意外とこういうプレイが好きなのかもしれない。
「……あ、あ」
 リザァルはただ呆然した声をあげてまだ液を出している。俺はようやく荒くなった息を整え終えた所だ。
 ギュッと腹を抱えられて脱出できそうにない。そもそもまだ大きくなったイチモツは抜かれていないから地面に降りられない。
「リザァル。大丈夫か?」
「あー……」
 まだろくに返事ができないか。そう言えばリザァルが中出ししたのは、これが始めてかぁ。だったらもう暫く戻るのには時間がかかりそうだ。
 尻尾とか翼を広げてピクピクしている姿は可愛いし、表情なんかは胸がキュンキュンする程に可愛い。しかも力を込めて俺を離そうとしない。
 と、ここで菊穴からイチモツが抜け落ちる感覚がしたる
 俺を抱きかかえていた手の力が緩まってスルリと抜け落ちた俺の体。力を入れられずに尻餅を付いてしまう。
 悔しい事だが攻めが凄すぎて暫く動けそうにない。
 ドシンと大きな音がした。見なくてもどうなったのか大体想像が付く。疲れ果てて眠ってしまったのだろう。あれだけ出していたんだし……。
「……っていうか、掻き出さなきゃいけないな」
 まだ零れ落ているけど速め掻き出しておかないと――唐突。
 背後に恐ろしい気配を感じったと思ったら俺はアイアンクローを両手で喰らっていた。
 黄色くて巨大な体。そして小さい翼。間違いなくカイリューのリュアだ!
「あはー! やっと見つけたー」
 ポワポワとした空気を放っているリュアは、のんびりとした口調で話している。こんな状況にもこんな態度で話し掛けられるとは相変わらずアホの子だ。ただアホの子過ぎて無意識でアイアンクロー掛けて持ち上げる事がどれだけ相手にダメージを与えるか分からないのは難点だ。
「もー心配したんだからー。途中で変なポケモン達に襲われるし大変だったんだよー」
「襲われたって……大丈夫だったのかよ」
 性的な意味で。
「だいじょーぶっ! 全部『りゅうせいぐん』で追っ払ったから!」
 襲ってきた相手は生命的な意味で大丈夫だろうか。リュアーはアイアンクローを解くと今度はその太い
両腕で抱きしめてきた。
「それにしても今のご主人から凄く良い臭いがするんだけどさー。何を食べたのー?」
「……や、それは……」
 中々に言いにくいんだけど……てか、リュアーは体的には大人なんだからちょっとは知っておいてほしいんだけど。今度、本当に性教育を施した方が良いのかな。
「黒亜ー! もうそろそろ良いんじゃないのー?」
 ……? リュアーの声? でもこの声は少し離れた所から聞こえている。俺を後ろから抱きしめているリュアーの物ではない。
 ――ちょっと待て、黒亜? 
 そう考えた途端に視界がグニャリと歪んだ。それはアニメにある、幻覚の世界から現実に戻されるような感覚だった。
 瞬きをした後に俺の環境は劇的に変化していた。
 背中には柔らかな藁の感覚。上には腹に誰かが乗っかっている。その姿は間違いなくゾロアークだった。あの幼さが抜けきれない顔は黒亜の方だろう。
「ふふっ。確かに今から騙し続けるのは難しいだろうね」
「黒亜。いつからイリュージョンをしていたんだ」
「んー。リザァルのチンチンが抜ける所から」
「……」
 満面の笑顔でその台詞はやめてほしい。結構、恥ずかしいから。
「そこからイリュージョンしてー。前準備整うまで時間の感覚をちょっと弄ったの♪」
「怖いわ! 普通に怖いことを言ってんじゃねぇ!」
「大丈夫だったでしょ? それよりも、すっかりここも元気になったみたいだし?」
「っつ!」
 愚息を撫でられて反応してしまう。出したばっかりなのに何時の間にこんなに大きくなってんだ……!
「それにさっきは入れられたらしいから。今度は逆だよ♪」
「ちょ、ちょっと待て! まさか」
 黒亜は腰を持ち上げると、そのまま数cm位置をずらして愚息が真上に来るようにしてそのまま落とした。
「ふ……ぬぅ」
「んんぅ♪」
 うぐっ……リザァルの時の別の熱さが愚息を包み込んでいく。卑猥な水音が頭に直接響く様で、快楽の薬に満たされていく。
 黒亜には苦しさなど微塵も感じられない。むしろ楽しんでいるようだ。
「えっへへ。これが人間のかぁ、夜のと全然違うなぁ」
「よ、夜のと違う?」
 黒亜と夜は双子のゾロアークだ。見た目は全然違うが夜の方が渋い声をしている。黒亜が可愛い系だとしたらクールイケメン系が夜だろう。
 っていうか、今の台詞の様子だともしかしなくとも……二人はそういう関係なのか!?
「まだ喋る余裕があるんだ。何回か出しちゃっているから?」
「そうかもなっ……ん」
「じゃあさ。このままちょっとお話しようか」
「なんだよ。あぐぅ」
 動きを一旦止めた夜がこちらを満足そうな顔で見下ろしている。
「昔からね、ボクは貴方の事が大好きだったんだ」
「……うん」
「黒亜だってそうだよ。だから二人で慰め合っていたんだよ? ――イリュージョンを使ってさ」
「……ごめん」
「謝らなくてもいいよ。こうやって最終的には相手に出来た訳だからさ。あ、でも一つだけ許せないのは」
「なっ、何んだ――あぁぁぁ!?」
「恋するボクらを除け者にして自分だけ楽しんでいたってコトかなっ!」
 いきなり動き出した夜の動きは激しすぎて萎えかけていた愚息を一瞬で元気にさせる。視界に入ってくる激しく揺れ動く夜のイチモツや卑猥な水音、そして表情の一つ一つが興奮剤となった。
「だけどっ、今日からっ、ずっとお楽しみがっできるねっ!」
 言葉を理解するほどの思考力はもう奪われてしまっている。
 今はただひたすら行為に夢中になる事にしよう。そうじゃないと勿体ない。
 逆に今度は、俺が腰を突き上げる。それも夜が腰を落とそうとしていたタイミングで。
 獣の唸り声を上げるのが聞こえた。効果は抜群だ。
 俺と夜の腰を振るタイミングを合わせて、それぞれ対極になる様にする。
 もう気持ちが良すぎてやばい。理性を弾き飛ばしてしまいそうだ。
「ごひゅじんひゃまぁっ……も、はげしすぎるよぉ」
 夜の甘ったるい声が聞こえて、さらに興奮剤が追加された気分だ。ひたすら、このかいらくをむさぼりくおうと、ただうごきつづける。
 だけど、最後は絶対に待ち受けているの。お互いが声にもならない叫びを上げると同時に、俺は夜の中に凄まじい熱量を叩き込んだ。
 随分と長い時間出していた気がする。ただし俺は限界を完全に振り切ってしまったので意識を失ってしまうだろう。今度こそ、ゆっくりと安息できる。
 そう考えた俺は、新たに現れた三匹の影に気づく事なく目を閉じた。

 ☆ ☆ ☆
『いやー。途中でバレちゃうかと思ったけど、何とかセーフだったねー』
『まったく。私の音波が無かったらどんな事態になっていたか……長も少しは自重してください』
『めんごめんごっ☆ イーブイちゃんの潤んだ瞳に免じて許してっ☆』
『そうですね。貴方の体をどうにでもして良いのなら許してあげましょう』
『えっ? えっええぇぇぇ!?』
『貴方もそうかもしれませんが、私もこんな他人のする行為を見ていたら興奮してきましてね。オンバーンである私とイーブイである貴方では体格差が出てきてしまうでしょうが……』
『そうだよっ。いくら体格差プレイでも限度って物が――ひゃあ!?』
『ま、問題ないでしょう。そろそろ貴方も世継ぎが欲しいのではありませんか?』
『タ、タマゴグループとかあるでしょ!』
『まさかこの後に及んでそんな事を言い出すとは――そそりますね。ぜひ私の家にまで持ち帰らせてもらいます』
『や、やだぁ! やめてよぉ!』
『ふふ、泣き出す貴方も可愛いですが……向こうも向こうで全員集合してますからね。三日間はあっという間でしょう』

☆彡 ☆彡 ☆彡

「――なんなんだ。このレポートは」
 あの三日間から四日後。ようやく体がある程度動くようになった所で、自分の旅の生活の記録――レポートが纏めてあるノートを見直してみた所。あの三日間の一部が綴られていた。
 しかもかなりリアルに。
 思わず赤面してしまう俺をよそに、隣では俺の相棒達がどんちゃん騒ぎしていた。どんな内容かと言うと。
「うわぁぁぁん! ブラッキーお姉さんに虐められたよぅ」
「ハッハー! いくらカイリューであろうとも、なつき度MAXである私のタイプ一致てきおう物理振りジュエルの【おんがえし】は効くだろう!」
「長、妊娠したかも知れない体で無茶してはダメですよ。それと無効はマルチスケイルとドラゴンタイプのおかげで殆ど体力が減ってませんから」
「なん……だと!? ってか、オンバーン! そんなネタばらすなよぅ!」
「別にいいでしょう? 今日はそれを報告しに来たんですから」
「わー! おめでとー!」
「ぬあぁぁぁ!? リュアー、抱き上げるなー!」
 ……と言った感じだ。
 今まで静かだった家の中が一気に騒がしくなったな。
 溜息を一息つくと、俺はレポートノートを閉じた。一瞬だけ今のページを破ろうかと考えたけれども……あの三日間があったおかげで、仲を深められたというか色々と、その。できた訳だ。
 そうだ。今からでも遅くはない。あの三日間の事を詳細に記してみようか。
「ボクのご主人だーい!」
「違う! ボクらのご主人だよ。レノ!」
 レノが仲間になった経緯も記しておきたいし。
 そう考えると、スッと横に現れた黒亜と夜とバンギラスとガブリアスはそれぞれバイブ等の『玩具』を大量に差し出してきた。
 俺はそれを笑顔で受け取ると、一言。
「とりあえず今は深夜なんだからゆっくり寝させてくれ」


トップページ   編集 凍結 差分 バックアップ ファイル添付 複製 名前変更 再読み込み   新規作成 ページ一覧 ページ検索 最近更新されたページ   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2013-08-24 (土) 00:00:00
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.