ぬうやの部屋。 ?
もう六話か……。
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死神の詩
第六話 えがお
ココアをすする音。
レイは右隣にいるミナを上目づかいで見た。
・・・・・わらってる。
今まで見たことないくらい、綺麗な笑い。
今度は左隣りにいるユキを見た。
ユキも、わらってる。
きれいだなあ・・・・。
…そういえば、ユキとあうまでわらってるひと
みたことなかったもんなぁ。
みんなのあたしをみる め は
つめたくて。
………しかたないよね
だもん。
「・・・・・・・レイ?どうかした?」
ユキの声でレイははっとする。
「・・・・・、なんでも ないよ。」
「そう?」
「ユキこそ、どうしたの?ここわ、まだのこってるよ。」
「え?あ、ほんとだ。」
「あはは、さっさと飲まないと冷めちゃうよ。」
ユキもミナもすなおにわらえるのに。
どうしてあたしは わらえないんだろう?
……わかんないよ。
「あれ、もうこんな時間?」
ふいに、ミナが声をあげた。
「ほんとだ、そろそろ夜ごはんにしないと。
ミナ、食べてく?」
「うん!せっかくだし。
オムライス作ってよ。ユキの特製オムライス。」
ミナはほがらかに笑った。
「ユキが料理してる間さ、その辺散歩してきていいかな?
レイちゃんと。」
「え?…いいんじゃないかな。ねぇ、レイ。」
「…ん、べつにいいよ。」
「じゃあ、いこっ!
星がすっごい綺麗に見えるところがあるんだよ!」
ミナはレイの腕をつかむと、走り出した。
「え、ちょッ・・・・・・・・。」
ミナに引かれるまま、レイも走り出した。
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