かいてるひと ぬうや
死神の詩
第二話 麗
目の前に置かれたココア。
白みがかった茶色がマグカップの中で渦を巻いている。
「どうぞ。」
青い生き物が笑った。
白い生き物の頬が一瞬 朱色に染まる。
マグカップを持つと、ココアの温かさが冷たい爪を伝わってくる。
そして一口。
「・・・・・・・あまい。」
思わずこぼれた言葉。
こんなに甘い味はじめて。
「でしょ?おいしい?」
「ん、おいしい。ここわ おいしい。」
「よかった。僕もね、ココア大好きなんだ。」
「あたしも。ここわだいすき。」
自然な会話が進んでいく。
こんなふうに ふつうにはなせればいいのにな。
・・・・・・・・・・・みんなと。
「僕、ルカリオ。ユキっていうんだ。君は?
見た感じ・・・・アブソルかな?」
「・・・・・わかんない。」
「へ?」
鳩が豆鉄砲を食らったようなユキの顔。
「むかしからひとりだったから。おしえてくれるひともいなかったし。」
「・・・。そうなんだ。
じゃあ、名前は?なんて呼ばれてるの?」
「みんなは、トレイタってよぶ。」
トレイタ。
「トレイタ、かあ。
あんまり可愛くない名前。誰が最初に呼び出したんだろうね。」
「?」
「少なくとも、僕はそんな風に呼ばれても嬉しくないな。」
「じゃあ」
「だから僕はこう呼ばせてもらおうかな。」
ユキは笑っていた。
「
いつの間にか、マグカップの中のココアはなくなっていた。
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ユキさ~ん。キャラ立ってませんよ~~~~ww