「ハァ、ハァ、ハァ」
私は今大変な事になっている。ポケモンで言うなわばりに入ってしまったのだ。ただのなわばりならすぐに抜けることが出来るが、あいにくただのなわばりではない。
この島の半分をなわばりにしているポケモン、ブースターのなわばり、なわばりが広いぶん仲間も多い。見つかったらただではすまない。だが私は見つかってしまったのだ。だから私は今ひっしに逃げている。
「待ちやがれ!ただでは逃がさんぞ!」
私はもうだめだと思ったが、私が近くにあった洞窟に近づくと、私を追っていたポケモン達が引き返して行った。私はなわばりから出たと思い、その洞窟に飛び込んだ。すると洞窟の奥から
「あれ?珍しいな、この洞窟にグレイシアのお客さんなんて、なに?なんかよう?」
私はこの声を聞いた瞬間金縛りにあったように体が動かなくなってしまった。何故ならなわばりのボスだからだ。
「もしかして、ただの侵入者?」
私の胸は今まで無いほどに高鳴っていた。
「じゃあ、少し待っててね?すぐ戻るから」
と言って彼は奥に姿を消した。私はこれが逃げる最後のチャンスだと思った。そして私は思いきり洞窟から飛び出し、いきおいよく自分の住処に向けて走り出した。しかし先程走りすぎたせいで疲れていたので、途中で木の側で休むことにした。
「ねぇ、何で逃げるの?」
「ひゃぁぁぁ!」
私は驚いて情けない声を出してしまった。後ろにはなんとさっきのブースターが座っていたのだ。
「やっぱり君、侵入者なんだね。俺も女の子に手をあげるのは意義に反するんだけどルールだし仕方ないよね?」
「あ、あの、助けてください!」
私はひっしに彼に頼んだ。彼の顔を見ると困っているような表情をしていた。
「う~ん、どうしようかな?」
「な、何でもしますから!」
「何でも?本当に?何でもするって言うならかんがえてもいいよ?」
と、彼は笑いながら言っていた。
「じゃあ、みんなに聞いておくからそれまでさっきの洞窟で自由にすごしていいからね?」
と言って彼は姿を消した。そのあと私は彼に言われた通り洞窟にもどっていった。
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