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なりたて初日とある一日と

/なりたて初日とある一日と

注意。この作品には、
ポケ×人、触手、
などの表現が含まれています。
苦手な方は速やかにお戻り下さい。
ワタリガラ ?


「きゃあぁぁぁぁっ!」
ポケモントレーナー、とは言えない女性が森を走る。
何故言えないのかというと、彼女の所持しているモンスターボールは全て空っぽで、
つまりポケモンを所持していないからである。

何故森を走っているのかというと、逃げているからである。
それは何かというと、
「どうして追って来てるのよぉっ!」
青みがかった蔦で出来た茂みが女性を追っている。

何故茂みが追っているのかというと、その茂みは生きているからである。
何故茂みが生きているのかというと、茂みはポケモンだからである。

女性の背より高い蔦で出来た山となったようなポケモン。
やけに毒々しい色をした蔦に適当に手足をくっつけたような、そんなポケモン。
見かけのように動きは鈍いようだが、地の利はポケモンの方にある。
左右に生えた木々に蔦を伸ばし巻き付け、思いきり張って、所謂パチンコの原理。
そうして加速、射出された蔦の山は見事に凡そ45°上方に飛び、山なりに女性を飛び越し、
重量感ある音を立てて女性の数メートル先に着地。
女性は突然の目の前の風景の変化に身体が止まらず、
「きゃ…ぶっ!?」
ポケモンの背中の蔦に、(まあどこでも蔦にまみれているのだが)身体をめり込ませて静止した。
「むぅっ…きゃああああっ!?」
女性が身体を浮かせて叫ぶ。ポケモンが蔦を女性に絡ませて持ち上げているからだ。
その蔦が何かを探すように動く。
「離してっ!お願いっ…」
女性の懇願も虚しく、蔦の動きは止まない。そして腰のベルトに蔦が掛かり、
「…いやあぁぁぁっ!」

そこに付けられた空のモンスターボールが、
ポケモンの蔦だらけの頭に(まあ何処もかしこも蔦だらけなのだが)落下し、
ぶつかった衝撃で開いたボールから放たれた光がポケモンを包み込んだ。
「…あ痛ぁっ!?」
支えを失った女性は重力にしたがって落ち、地面に尻餅をついた。
「痛っ…え……?」
尻をさすりながらも、緊張した面持ちで動くボールを見つめる。

ボールは振り子のように激しく動いている。

ボールの揺れが徐々に小さくなった。

ボールの動きが止まった。

……カチリ。

ぱーぱーぱー、ちゃちゃちゃちゃーちゃちゃー。

こうして女性はポケモントレーナーと呼べるようになった。

即ち、女性にとって始めてのポケモンが手に入ったのである。


「高速移動!影分身!高速移動!……ハァーッハッハッハッ!」

平坦な長方形が描かれた地面、バトルフィールド内にて。
片やポケモントレーナーと呼べるようになった女性と、
地面に鎮座する蔦の山に見えるがれっきとしたポケモン。
その上空には無数の影、しかし地面に写った影は一つしか無い。
女性はその一つが本体で残りが全て幻影だということは解っている。
だがその動きの早いこと早いこと。
相手のちゃらちゃらした男のポケモンが、指示通りに羽とトサカを靡かせて加速、
分身、また加速。そして加速。
女性のポケモンは早さについていけない。とても空中で高速で飛び回る相手を叩き落とすほど俊敏ではないのだ。
「そろそろ行くぜぇっ!あの前髪野郎を見返してやりなぁっ!ゴッド、バァァァド!」
「……五月蝿い…」
小さく呟いた女性はポケモンが翼を目一杯広げ、全身を光が包み込んでこちらに突っ込んでくるのを見た。
無論避けられないな。
そう思いながら蔦まみれの背中を(前も似たようなものだが)倒れるなと願いながら見守る。

そして、その刹那。

ぼすん。「しめつける」ぎゅっ。「たたきつける」どかっ。

「……え…?」「……ふぅ。」
絡み合った蔦に衝撃が打ち消されて『ぼすん』。反撃で太めの蔦のように見える腕が『ぎゅっ』。
そのまま腕をポケモンごと振り降ろして『どかっ』。
見事に女性は勝利を納めた。
「……何故だぁぁぁっ!?相性も風向きも完璧にこちらに向いていた筈なのにっ…!」
「また勝ち……やっぱり結構強いのか…」
女性はこの適当に蔦を盛ったかのようなポケモンをだんだんと理解していた。
蔦は弾力があって伸縮自在。相当頑丈でその分鈍い。あと怪力。
で、見た通りの草タイプ、飛行の攻撃に弱いらしいがとてもそうには思えない。
今まで見た中でどんな攻撃を受けても平然と佇んでいる。
「…お疲れ、で、買ってみたけど、いる?」
のそのそと近づいたポケモンに近所で売っていたポフィンなる菓子を見せると、
蔦がそれを器用に掴み、口らしき部分に(蔦が生えていない唯一の部分の目がある箇所の下に)
ポフィンを運び、咀嚼し、喜んでいるのか身体を揺すった。
「…さて、もう帰る?」
身体を横に振るなどした否定の行為は無し。
それを意義無しと捉えて、自宅へ戻ることにした。



「ふぅ………」
自宅の鍵を開ける頃には日もすっかり落ちきって、窓からは街の明かりが煌めいている。
蛍光灯をつけ、カーテンを閉める。床のクッションに身体を預けながら、適当にくつろぐ。
以前ちょっぴり遠出をしたとき、帰りが遅くなった時と同じような状態。
しかし今女性の視界の端には蔦の山がのそのそと動いている。
それが自分に近づくのを見ながらゆるゆると襲い掛かる眠気に目を閉じて、

「……おや。」
ふと、フローリングにぱらぱらと何かしらの粒が落ちていることに気付く。
指の腹を使って床を撫でて見ると、その粒が砂だと解った。
何故落ちてるのかな、そう女性は考え、
「……うわあ。」
ポケモンの申し訳程度の足、且つ蔦の下部に砂が纏わりつき、動く度にこぼれ落ちているのを発見する。
これは放っておいたら掃除が大変になる。掃除機なんて高尚な物はこの家に存在しない。
延々と雑巾で──
そうしないためにも、早急に対策を練らねば。
「………あー。」
ポケモンが身体を細かく震わせて、砂が一層辺りに飛んだ。



申し訳程度の広さの浴槽、その脇の空間にシャンプー等の洗面道具が並ぶ。
それを興味深そうに見ているポケモンの目の前で、軽装になった女性はシャワーの温度を調整している。
「ぬるま湯で…多分このくらい…うん。」
湯の流れ出るシャワーヘッドを構え、女性は蔦と同色だが長く形も違うポケモンの腕を掴んだ。
「熱いか冷たかったりしたら、我慢してね。」
そう言うと、ポケモンの下部の蔦へシャワーをかけ始めた。
「おぉぉ……」
砂や泥の微粒子が地味な色の線となって、排水口へ流れてゆく。
ポケモンは小さな目を細めて心地良さそうにしている。
蔦の奥深くにまで入り込んだ砂を落とすために、蔦を一纏めに掴み、思いきり引っ張る。
弾力を保ちながら蔦が引っ張られた分伸びる、付いた砂を流す、
蔦を引っ張る、砂を流す、引っ張る、流す、引っ張る、流す、引っ張る……
女性は埒が空かないことに漸く気付いて、
シャワーの勢いを強めて、ポケモンの頭から水をぶち撒ける。
幾重もの蔦が絡み合って、水が下から中々流れ出てこない。しばらくして出てきた水には砂が混じっている。

……ああ、これは長く掛かるだろうな、と女性は漠然と考える。
その予想は途中で覆る事は一切無く、流れる水に砂が混じらなくなった頃には、
女性の指先は完全にふやけていた。汗も無いのに額を腕で拭い、女性はこれからどうするべきかを考える。
時間的に腹具合も若干空いているし、自分自身このまま風呂に入りたい。
しかし所持しているポケモンと一緒に入るのは、女性の信条と常識に反していた。
「…ほれほれ。」
だから女性は蔦をぐいぐいと押して、ポケモンを風呂場から出そうとする。
未だに蔦には水が纏り付き、水滴を大量に床に垂らしていて、
女性はこの蔦の一本一本を乾かすのに莫大な時間が掛かることを理解し、
「……はぁ」
ポケモンを引き止め、軽い食事と寝間着を取りに行くため、一旦風呂場を出るのであった。




「ふぅ………」
女性は薄い布越しに当てられる温かな水流に声を漏らした。
ポケモンの体格に比べて丸く小さな眼だが、異性の視線はやはり気になるので、
胸から膝まである大きいバスタオルをきっちり身体に巻きシャワーを浴びている。
髪を洗うのは済んだが、問題はどう自身の身体を洗うかだ。

風呂場からポケモンを出せるならば良いのだが、その際足拭きマットは壊滅的被害を受ける。
威風堂々とタオルを剥がして洗う程彼女は開放的でなく、
普遍的モラルを兼ね揃えているため、それは出来ない。

「………」
如何に相手に見られないようにするのではなく、
何故相手が自分を見るのか。それは
「眼があるからか。」
結局、身に付けていたバスタオルでポケモンの目を覆い、
間違っても剥がすなおらぁ、くらぁ、と暖かな忠告をして身体を洗い始める。
全身を泡に包んだ後、気休めと自覚する節水のため洗顔フォームを手に取る。
「ん……」
安物のそれは肌にべったり貼り付く感触がする上、誤って飲んでしまった時などは地獄を見る。
それでも一度買ってしまった物は使い切りたい。惰性で仕方無く顔を洗っている。
「……ふぅ…」
洗面器にためた湯を頭上からゆっくり落として、顔と身体に貼りついた泡を流す。
無論一回では落ちきらない。顔に使った洗顔フォームの水切れが悪い。
結局洗面器二杯半程の水を使い、完全に泡が流れた。

さて、上がるか。女性はそう考えて何時ものようにドアの方に振り返り、

「わっぷ…!?」

例によってバスタオルに、具体的にはバスタオル越しの蔦の山に身体がぶつかった。
「んん……」
ああ、こいつがいるのを忘れていたな。そう考えている合間に、
蔦がしゅるしゅると女性の身体に、バスタオルで包み込むように絡み付いた。



ボールに納めてしまったものは仕方がない。どうしようも出来ない。
ボールから出して完全に『逃がす』事も出来るが、その後何をしてくるかは解らない。
女性は迷っていた。取り敢えず、少し間違いながらポケモンをボールから、出した。

しかし、それがいけなかった。
忽ちにポケモンは身体中の蔦を振るって──
そう、今のように。

「ん…くぅっ……」
バスタオル一枚越しに無数の触手が女性の身体を撫で回す。
露出した腿や踝をなぞるように擦り、うなじにはキスするかのようにぐいぐいと押し付ける。
蔦の先端から、何やら粘度の高い液体が染み出す。甘い香りが風呂場を覆って、女性の動きが鈍る。
バスタオルの中にも蔦が入り込み、分泌液でぬちゃぬちゃとした感触が胸の膨らみに、臍に、脇腹に。
蔦は器用にバスタオルの結び目を解き、女性を完全に一糸纏わぬ姿にさせた。
「んあぁっ……」
紛れた強靭な腕が女性の腰に回され、その身体が蔦に沈む。
器用に両胸に絡み付いて、中心部にある突起を押し潰す。
「ひぃん…っ…」
蔦からの刺激で、女性は堪らず声を漏らした。
胸の蔦は一定の調子で揉みしだいて、張り詰めてしまった突起をさらに立ち上がらせる。
既に全身が分泌液に塗れていて、更に潤んでしまっている秘部に蔦が這った。

「…あ…っ…!」
弾力のある感触が、敏感な粘膜を通して伝わった。身体が紅潮して、胸の高鳴りが頭に響く。
秘部の表面をねぶるように擦り付け、溢れてきた粘液を吸い取る。
(蔦の表面には、穴も何も空いていないのに)
するとビクビクと女性の身体が震え上がるので、
ポケモンは蔦に込めた力を強め、秘部に先の少し膨らんだ蔦を侵入させて。

「ひゃあんっ!?」
柔らかなそれが突き入れられて、女性は自身の身体を悶えさせる。
ごく浅いところで行われるピストン運動は、蕩けさせるのに十分な快感だった。
やや白みがかった液体にまみれた蔦が秘部から抜き取られる。
ポケモンは女性を出来るだけ多くの蔦で包んだ。
一部分に体重がかかって痛くならないように。
肢体をきつく圧迫させないため、間を少し取りながら。
「……っ…!」
やや霞んだ女性の視界にポケモンの無数の蔦が、それに紛れ込む場違いなモノが入った。
地味な青みがかった色の蔦とは反対の肉色とも言うべき濃い赤色。
蔦よりも太く、軽く女性の腕程はあろうか。
びくびくと脈動を打ちながら、先端から粘液を垂らしていて、
放たれる匂いは蜜のような甘い香りとは違う、焼け付くような雄の臭いだった。
「う…ん…むっ……!」
喘ぐ女性の口を、一本の蔦が塞いだ。青臭さが混じる甘い味が口内に広がる。
気を抜いたら直ぐ様口から溢れ出るので、やむ無くその蜜を飲み下す。
ポケモンの両腕が、女性の腰をしっかりと持って身体を浮かせる。
身体に絡み付いている沢山の蔦と伸びた腕によって、女性は生殖器の上に持ち上げられる。
ポケモンは緩慢な動きで女性を真っ直ぐ降ろして、秘部と生殖器が触れて、あとは、
「……ぅぅ、ぅぅっ…!?」

空気が押し出されるようなぐちゃぐちゃという水音と共に、女性にポケモンの生殖器が捩じ込まれていった。
4分の3程まで生殖器が埋まって、そしてまた引きずり出される。
「んぅっ…!んぁぁっ…」
内蔵を抉るようなストロークに慣れた身体は、存分に人外の生殖器を受け入れ、
そこにある異様な快感を貪るように。何度か出し入れが繰り返され、生殖器の根本にまで粘液が溢れて。

……ずりゅぅぅぅぅぅ。
「───っ!?」
入る所まで生殖器が突き入れられて、女性は身体をのけ反らせた。
そして、激しく脈動したかと思うと、精液を女性の秘部へとぶち撒けた。
「─っ─っ─っ─っ……」
一定の感覚で注ぎ込まれた白濁は、生殖器が栓の代わりとなって、余すことなく女性の中へと溜まってゆく。
ずるんと生殖器が引き抜かれると、滝のように秘部から白濁が流れ落ちて、ポケモンと床を汚す。
女性は白濁が落ちるのを感じながら、朦朧とした意識で蔦を掴み、
しかしそれをどうにも出来ずにそのまま糸が切れたように失神してしまった。




風呂に入れた後には、足拭きマットを変える。女性はまた一つ賢くなった。
生乾きの髪の毛をドライヤーで乾かして、特に何のやる気も起きずにそのまま眠った。
翌日は『ポケモントレーナー』として適当に歩いて、ポケモンを戦わせるのだ。
自身のポケモンを再起不能まで陥らせるような相手を探しているのか、そんな事は知らない。

そして『ポケモントレーナー』なのに一向にポケモンを捕獲しようとはしないのだ。
自身のポケモンの一体にだけ愛情を注いでいるのか、都合上一体しか育てられないのか、
それとも、一体だけで十分彼女が満ち足りているのか、そんな事は知らない。


違うんだ!決してサボっていた訳じゃないんだ!ちょっと離れちゃってたけど、書く気は十一分あったんだ!

ただ、人間を女性に変えるだけでこんなにモチベーションが下がると思ってなかったんだ……


何かご意見あればどうぞ。


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Last-modified: 2010-04-11 (日) 00:00:00
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