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ちっちゃくたって一人前

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ちっちゃくたって一人前 


作者:COM

 朝の日差しに誘われて、ゆっくりと意識を覚醒させる。
 いつもならばそこで二度寝するかどうか悩むところだが、その日は残念ながらそうはさせまいと自分の体の上にひょいと相棒が飛び乗った。

「おはよう。コパン」

 体の上に飛び乗ったエーフィにそう声を掛け、頭を撫でる。
 手を出した時点で頭を滑り込ませ、手の皺まで味わうようにグリグリと押し付けてくる。
 そのまま指をペロペロと舐めてきたため、眠ったままだとよだれまみれにされる以上起き上がるしかない。
 パジャマから着替えてお出かけ用の服に着替えてコパンと共に家を出る。
 その日は休みだったこともあり、日向ぼっこの好きなコパンのためにも運動も兼ねて散歩に出かけるのがほとんど日課のようなものだ。
 野生のポケモンを探しに行ってスマホロトムのカメラに収めて回る。
 今はまだスマホロトムで撮影するのが精一杯だが、いずれは野生のポケモンのありのままの姿をカメラに収めるのが夢だ。
 いつものように近くの草むらや木の上、池に浮かぶポケモン達を撮影しては写りを確認し、コパンがもう日向ぼっこも飽きたと寄ってくるまで撮り続ける。
 その後は大体街に戻り、昼食を摂ってから一休みし、腹ごなしにまたフィールドワークに戻るというのが大体の休みの日の流れだ。

「おーい! オサムー!」

 街へ戻ったタイミングで聞き覚えのある声が聞こえ、そちらの方へ目を向けるとクラスメートのユリとサクラの姿があり、丁度こちらへ手を振りながら歩いてきていた。

「おはよう。今日は二人で買い物?」
「うん。画材を買いに来てたの」

 ユリとサクラの二人は美術部の人間で、写真部とは部室も近い事もあって交流があったため声を掛けてきたようだ。
 今は単純にどこかでお昼ご飯を食べる場所を探していたらしく、午後から近くのお店を見て回る予定らしい。

「今日も写真撮ってきたんでしょ? よかったらご飯でも食べながら見せてくれない?」
「勿論! デッサンの参考にしてもらえたら嬉しいよ!」

 一写真家見習いとしては自分の撮った写真を参考にしてもらえるのは非常に光栄な申し出だ。
 断る理由もないためお昼は二人と共に食べる事にした。
 近くのカフェで注文し、ポケモン達と共に食事をしながらお互いの近況を語り合う。
 ユリの方は風景画も大分上達してきたことと、その上達に一躍買ったオサムの写真に感謝し、素晴らしいと褒めてくれた。
 サクラの方はポケモンと人間を主体とした人物画が多いため、ポケモンの自然な表情等の写真を参考にしていたが、そちらもいい感じに自分の作品に落とし込めているらしい。

「そうだ! オサム君とコパンちゃん、仲がいいでしょ? 折角なら君達の写真を参考用に私に一枚撮らせてくれない?」
「自分が参考用かぁ……なんだかちょっと恥ずかしいなぁ」
「フィ!」
「ほら、コパンちゃんも撮って欲しいって」

 僕達の会話を聞いていたのか、ポケモン同士で食べていたのにわざわざコパンは僕の膝の上に乗ってきた。
 コパンは撮って欲しいわけではなく、恐らく僕が他の人と長々と話しているのが気に食わないだけだと思うが、構図としては問題ないため被写体として了承した。
 僕が自然にコパンを抱き、コパンが首だけカメラの方へと向けるという構図で一枚撮影するとサクラは納得したようだ。

「うん、いい感じ! コパンちゃんもありがとうね!」

 そう言ってサクラが手を伸ばすが、僕の時と違ってコパンはフイと首を明後日の方に向けて自分からは撫でられに行かない。
 僕に撫でられる時はそんなことはないのだが、他の人の時はいつもこんな調子だ。
 そのまま暫くは話に花を咲かせていたが、大体こうなるとコパンがいつも早く行こうと急かしてくる。
 普段は食後はまったりとしたがる分、誰かと食事をしている時だけこうなるのは非常に困るため頭を撫でて落ち着かせていた。
 いつもならそれで納得してくれるのだが、その時はそうはいかなかった。
 股間に違和感を覚え、チラリとコパンの方を見るが特段何かをしているわけではなく、視線が合うともっと頭を撫でろとせがんでくる。
 そのまま違和感を無視し続けるとやはり股間……というより明らかに自分のペニスに何かがまとわりつく様な感覚がある。
 確かにユリとサクラの二人とは仲がいいが、かといってそういうことを意識するような仲ではないはずだが、どうにもそのまとわりつくような感覚が拭えず少しずつ意識してしまい、少しずつペニスが硬くなってしまう。
 途中で話を適当に切り上げてその場を離れればこうはならなかったが、今度は逆に二人の前で立ち上がりにくくなり、色々と話題を探して話を続けていたが、違和感はどんどん増してゆく。
 そして遂にどういうわけだかチャックが開き、ズボンからペニスだけが飛び出してしまった。

「どうしたの?」
「な、何でもないよ! そういえば中間テストのさ……」

 急な出来事に思わず同様が顔に出てしまったが、今は身体の前にコパンがいるため見られてはいないはずだ。
 なんとか冷静になってこの絶体絶命のトラブルを乗り切ろうとしていたが、事態は更に予想していない方向に向かっていった。
 ペニスの先端にぬるりとした感覚が触れ、ずぷぷぷとそれが全体を包み込んだのだ。

「うっ……はぁ……!?」
「大丈夫?」
「ご、ごめん……ちょっとお腹が冷えちゃったみたい……だからっ! トイレに行くっ……ね? 二人とも買い物まだで……しょ? ここでお別れにしよう!」
「トイレまで送ろうか?」
「だ、大丈夫!! 大丈夫だから!! それじゃあね!!」

 そう言ってコパンを抱き上げ、早足でその場を去った。
 二人には悪いことをしたが今はそれどころじゃない。
 急いで近くのスーパーのトイレの個室に駆け込み、呼吸を整える。

「コ、コパン……! 大丈夫!? 怪我してない!?」
「フィー……」

 コパンを抱き抱えたまま移動したのは何もそうしたかったからではなく、そうする以外に移動する方法がなかったからだ。
 というのも、先程の感覚の正体はおおよそ理解していたが、視線を自らのペニスの位置へと下ろしていくことで明らかになった。
 なんとコパンのお腹の中、本来はポケモンの雄を受け入れるべき場所にどういうわけだか僕のペニスが深々と挿入されている。
 今までこんなことは一度もなく、当然コパンに対してそんな感情を抱いたこともないため驚いていたが、どうにも身体が離れない。

「痛かったらごめんね……!」

 そう言ってコパンの身体を上にグイッと引っ張ろうとしたが、どういうわけだか腰の部分でガッチリと固定されているかのように動かない。
 今も尚コパンの中に入ってしまった僕のペニスはぎゅうぎゅうと圧迫され、思わず快感を覚えてしまっているが、ポケモンと人間がこんなことをしていいわけがない。
 抜ける気配が無いため一度便座に座り、コパンの頭を撫でて落ち着かせたが、当の自分の方が全く冷静になることができない。
 イーブイの頃から大切に育ててきたコパンに事故とはいえ、自らのペニスを挿入してしまっている。
 見る限りコパンの方は息こそ荒くなっているが痛みで暴れたりしていないところを見るに怪我をさせてはいないようだ。 
 一先ず自らのペニスの勃起を抑えなければならないため、意識を逸らして呼吸を整えようとしてみる。
 だがそうすると途端にコパンと僕との結合部分が上下前後左右にうねって快感を与えてくる。

「コ、コパン! できるなら君が立ち上がって欲しいんだ」
「フィ」

 コパンにそうお願いするとずぬぬと引き抜かれてゆく感覚が伝わり、そしてズブンッ! と一気にまた一番奥まで入ってしまう。

「あっ……!? ち、違うよコパン! こんなことしちゃいけないんだ!」
「フィー……!!」

 そう言ってコパンの体を持ち上げようとしたが、やはり僕が持ち上げようとするとガッチリと固定されているかのように動かせなくなる。
 ぐにゅぐにゅとコパンの大事な部分がうねり、絡み付くせいで身体に電撃のように快感が流れて思わず声を漏らしてしまう。
 なんとかして引き抜かないとこのままでは大変なことになってしまう。
 頭では理解しているが、もう腕を動かそうにも身体が甘い刺激で言うことを聞かずに力が抜けてしまう。

「コ、コパン……! ま、まさかお前……わざとやってるのか……?」
「フィ~?」

 視線だけを腰の上にいるコパンに送っていると、僕がコパンの体を持ち上げようとしていなければ自由に腰を動かしていることに気が付いた。
 そこで僕がそう訊ねると、ジュプンと大きな音を立てて腰と腰がくっつくほど根元まで押し込んでからこちらに顔を向け、わざとらしく首を傾げてみせた。
 コパンが嘘を吐いている時の癖であるため、この事故自体がコパンがわざとやっていることなのだと理解し、今置かれている状況がかなり危険な事を理解した。

「だ、駄目……だって! そんなっ……こと、人間とポケモンでしちゃ駄目なんだ!」

 なんとかして窘めようとするが、コパンは全く言う事を聞かない。
 それどころか腰の動きをより大きく、早くしてこの状況をしっかりと楽しんでいる。
 腰を掴めば全く動かなくなり、引き抜かれないようにテレキネシスで固定しているようで、最後までしないと止めないという強い意志を感じる。
 だが今ならまだ一時の事故で済むが、このままでは自分の大切な相棒とセックスしてしまったという事になる。
 ポケモンは大切なパートナーであって、性処理のための道具ではない。
 このままではどうしようもないが、コパンの方はジュプジュプと全力で腰を振りしだき、一切止めてくれる気配がない。

「だ、ダメ……!! もう……出る……っ!!」
「フィッ……! フィッ……!」

 最早止めようともがく事も叶わず、タンクを掴んでコパンの気が変わってくれるという存在しない願いに掛けるしかなかったが、その願いも叶うことはなかった。
 ビクビクと大きく体を痙攣させながら、コパンの小さな体の中に僕のペニスが次々と精液を送り出してゆく。
 ドクン! ドクン! と大きく脈を打ちながら僕の意志とは関係無く精液を送り出し続け、ゴプッという音と共に遂にコパンの中から溢れ出してきてしまった。
 コパンの方は息こそ大きく乱していたが、噴水のように噴き上がる僕のペニスを一番奥の大切な場所にグリグリと押し当て、最後の一滴まで搾り取ろうとしているようだ。
 結局快感から脱力してしまい、コパンの望み通り最後の一滴まで注ぎ込んでしまった。
 満足したのかコパンは力を失った僕のペニスをズルリと引き抜き、自分の股間を舐めてから僕のペニスまで綺麗に舐めあげていった。

「コパン……」
「フィー」

 最初は叱ろうかとも思ったが、コパンの表情はとても穏やかで冗談や悪ふざけでこんなことをしたわけではないことが分かり、思わず頭を撫でた。
 エーフィはどれだけトレーナーに懐いているかで進化するというポケモンだ。
 小さい時から確かにとても大切に育ててきた。
 僕にとってはコパンは文字通り大切な友達だったが、コパンにとってもそうではなかったようだ。
 思い返せば何故僕以外の人間にはそっけない態度を取っているのか分からなかったが、単純に僕が他の誰かに取られそうで嫌だったのだろう。
 とはいえ何もかもが唐突すぎて心の整理がつかない。

「……とりあえず、出ようか」

 そう言ってコパンを体の上から降ろし、周囲に人間がいないことを確認してから出てコパンの体と自分の股間を洗い、すぐにその場を後にした。
 結局その日の出来事があまりにも衝撃的すぎて、午後の予定は全て止めて家に帰った。
 ベッドで横になるとコパンはいつものように頭の横にやってきて、グルグルと喉を鳴らしながら頬を舐めてくる。
 最初はこれからのコパンとの付き合い方をどうするか考えていたが、頬を舐めていたコパンの舌がそのまま唇をペロペロと舐め始めた。
 今まで頬を舐めることはあっても口を舐めてくることは無かったことを考えると、やはりコパンの中では今日の一件で僕との関係性は変わったと考えているのだろう。
 それを考えると無碍にコパンの気持ちを否定したくもない。
 考えれば考えるほど難しく、疲れからか気が付けば眠ってしまっていたようだ。

「……コパン?」

 次に目を覚ますとまた股間に違和感を覚えた。
 そっと布団をめくるとやはりコパンが僕のペニスを舐めて勃起させ、愛おしそうに舐めている。
 その光景自体に見覚えはなかったが、その感覚には覚えがあった。
 何度か寝起きに疲労感を覚えていたことがあり、大体そういう時は朝立ちしていた。
 きっとそういうものなのだろうという感覚で認識していたが、その原因がコパンだったのだといえば色々と納得がいく。
 女性経験が無いはずなのにも拘らずに、何故かコパンとのセックスは心地よいものではあったが、やたらと馴染んでいた。
 これまでに眠っている間に襲われていたのだとすれば、かなり体の小さいコパンが急に挿入したのにも拘らずに痛がる素振りを見せなかったのも納得できる。
 今コパンが隠す気もなく舐めているということは、かなり昔からこういう事を隠れてやっていたのだろう。

「はぁ……。分かったよ。僕の負けだ。これからもよろしくね。コパン」
「フィ!」

 僕がそう言うとコパンは嬉しそうに笑い、また僕のペニスを舐め始めた。
 進化しても小さいままだと思っていたが、随分と彼女は大人になっていたようだ。

「あっ……! ちょっと! もう少し優しく……!」

 とはいえ、男女の関係はこれからしっかりと覚えていかなければ体の方が持たないだろう。
 等と考えている内にまた彼女はいつの間にか自分の中に僕のペニスを迎え入れていた。
 夜はまだまだ長そうだ。


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Last-modified: 2023-01-16 (月) 00:55:33
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