ポケモン小説wiki
たった一つの行路 №202

/たった一つの行路 №202

 ―――テンガン山の洞窟内部。
 洞窟の内部は、天然でできた石の階段や高い段差があって入り組んでいた。

「ふっ……ミントはラグナとオトノが抑えている。これで後は本拠地に乗り込めばいいだけだ」

 ニヤリと先にどんどんと進んでいくのは、波動の覇者ことレイタだ。
 ミントの最初の一撃に乗じて、洞窟の中に入ったのである。

「しかし、頂点<ボス>の首を取るのに、残りの大幹部の2人をどうやって退けるか……それが問題だな。“英知の情報通”はともかく“零雪の創設家”が出てきたら厄介だ」

 そして、悩み考えているうちに、洞窟の中でも広い空洞に出た。

「…………。誰かいるみたいだね」

 自分の波動の力をセンサーとして、辺りの気配を悟るレイタ。
 すると、赤渕メガネの白髪で赤いカチューシャをした女性が立っていた。
 黒の短パンに白と黒の縞々のニーソックスに緑の襟有りのノースリーブを来て、胸元にピンク色の小さいリボンをするその子は、幼くも大人っぽくも感じられる。

「君は……誰かな?トレーナーの生き残りか?」

 今までトレーナーが見つからなかったのは、マイコンが旅するトレーナーを一人ひとり襲っていっているからなのである。
 ラグナたちが旅先でマイコン以外のトレーナーに遭遇しなかったのはそのためである。

「……私は……」

 ズザッ

 そんな折、一人の不良が駆けつけた。
 ラグナである。

「レイタ……てめぇ……俺たちを当て石にしやがって!!」
「なんだ。もうミントを倒して来たのかい?」
「ちげぇよ」
「違うなら、オトノを一人残してきたのか?そうか、それはよかった」
「よかっただと?」
「この先、アソウやエデンをどうかわそうか考えて居たんだよ。君が抑えてくれれば、俺は頂点<ボス>の元へたどり着けそうだ」
「てめぇ、まだそんな事、言っていたのかよ」

 ラグナは呆れて首を横に振った。

「で。あのメガネの女は誰だ?」
「さあ?」

 改めて、ラグナとレイタは女に注目した。

「私はサニエル。マイコンではチョコと呼ばれている」
「チョコ……ということは、甘い光<スウィートライト>だね」
「まだ、幹部が残っていたのか…… (てか、チョコとかミントってコードネームだったのか)」

 ラグナがモンスターボールを構えるが、レイタが左手を出して制する。

「ここは俺が片付けるよ」
「あ゛?さっきは逃げたくせになんでここに限って?」
「さっきのミントはオトノが知っていたみたいだから、彼女のほうが片付けやすいと思ってね。それに、この先に確実に大幹部が居るからそっちの方を君に片付けてもらおうと思ってね」
「どっちにしてもてめぇが楽な方を選ぶって言うのかよ」
「言っただろ?現実的に目標を達成しやすい方を選ぶってね」
「仕方がねぇな」

 モンスターボールを引っ込めて、ラグナはチョコを警戒しながら先に進もうとする。

「…………」

 チョコはラグナをまったく見ようとしなかった。

「(攻撃して来ないのか……?)」

 そして、ラグナは無事にその場を抜けることに成功したのだった。

「……? 何故ラグナを足止めしないんだ?」
「別に。止める必要が無いから。勝手にすればいい」
「どういう意味?」
「私は……マイコンの為に戦いたくない。マイコンなんて潰れてしまえばいい。だから、あんたも先に行っていいよ」
「…………。じゃあ、なんで君はマイコンに入っているんだ?何かワケがあるようだね」
「…………」

 チョコは口をつぐんで、じーっとレイタを見ていた。

「まぁいい。ここで体力を温存できるのは大きい。遠慮なく先に進ませてもらうよ」
“ちょっとー、それは契約違反なんじゃないか、サニエル?”
「「!?」」

 謎の声でふと足を止めるレイタとびくりと体を震わせるチョコ。

「この声は……零雪の創設家:エデンか?」
“サニエル……一人も通すなといったのに、一人通しちゃったじゃないか。ちゃんと俺は見ていたぞ”
「……っ」

 唇を噛み締めるチョコ。

“次、誰かを通してしまったそのときは、君の大切な者を一人ずつ壊していくからね。それが嫌なら、その場所を必死に死守するんだ。期待しているよぉ、サニエルぅ~”

 最後は非常に甘ったるい声でいい、声は途切れた。

「ふうん。大切な者を守るためにマイコンに入ったんだ」

 レイタは納得したように頷き、チョコに向き直った。

「バカらしい考えだね」
「……!!」

 レイタの一言に、チョコは顔を上げた。

「大切な者が他人?そんな事ありえないね。一番大切なのは自分自身だよ。他人を助けるために自分を捨てるなんてバカのすることだね。現実的に反吐が出る」
「バカ?私がバカだって言うの……?」
「君以外に誰がいるんだ?……先に進もうと思ったけど、君みたいな現実的なバカは俺が葬ってあげるよ」

 レイタはヨノワールとシンクロした。
 手を前に出して、強力なシャドーボールを放った。

『消し飛べ』
「私の大切な者をバカにするなんて……絶対許さない!」

 チョコも一匹のポケモンを繰り出してシンクロした。
 レイタはシャドーボールの大きさゆえに何を出したかを確認できなかった。
 それが、この一撃の大きな失敗を呼んだのかもしれない。

『……? (返って来ている!?)』

 攻撃がチョコにヒットしたと思いきや、猛スピードでシャドーボールがヨノワールに戻ってきたのである。
 慌てて両手に霊の力を纏わせて押しとどめようとするが、ヨノワールはその一撃を止めることはできずに、まともに受けてしまった。

『ぐっ!!』

 ヨノワールは傷つきながら、そのポケモンを確認する。

『(ユレイドル……。さては、『ミラーコート』か!?)』

 それに気付いて、ヨノワールからルカリオにスイッチする。
 しかし、チョコもそれを見て、ユレイドルからサニーゴにスイッチした。

『サニーゴにしても無駄だよ!『波動丸<はどうがん>』!』

 神速で間合いを詰めた後、左手に溜めていた波動弾を一気に押し当てた。

 スカッ

『なっ!?』

 だが、空振りした。
 まるで、そこに居なかったかのようだった。

『(影分身か?いや、確かにここにチョコの気配があった。でも、急に消えたんだ!?)』

 波動の力を持ってすれば、影分身をも見抜くことができる自信があったルカリオ。
 それでも、攻撃が当たることはなかった。

『『大地の力』!』
『っ!!』

 地面から吹き出る衝撃。
 ルカリオは斜め横にジャンプして攻撃を回避する。

『『水の波動』!』

 さらにサニーゴの連続攻撃が続く。

『(水の波動?あいつ、はったりか?)』

 サニーゴを見ても、まるで攻撃して来ている気配はなかった。
 しかし……

『っ!?後ろ!?』

 水の音を聞いて振り返ったとき、水の波動が襲い掛かってきていた。
 慌てて横に飛ぶと、今度はその横から、冷凍ビームが飛んできた。

『ちっ!!『波動丸』!』

 球状の波動を冷凍ビームにぶつけて相殺する。
 至近距離のために物凄い爆発が生じて、ルカリオは吹き飛ばされる。

『『パワーストーム』!!』

 サニーゴの掛け声と同時に、螺旋の軌道を描く岩が次々と飛んできた。
 まるで、リーフストームの岩タイプバージョンだ。
 タイミング的に、今度は避けられそうもない。

『それなら『ボーンラッシュ』!!』

 波動で骨のようなものを形状変化させて、岩の嵐を粉砕していこうとする。

 ドガッ! ドガッ!

『っわ!!』

 ドガガガガガガガガガガガッ!!!!

 しかし、ルカリオの想像以上に、この攻撃は激しかった。
 一つ目の岩でこの技の硬さを知り、二つ目の岩で防げないと悟り、三つ目以降は的になって吹き飛ばされて壁に押しやられた。

 ドゴ―――――――――ンッ!!!!

『くっ……なんだ……お前は……』

 ルカリオは両膝をついて、さらに右手をついた。

『現実的にありえない強さ……』
『守るべき者がある限り……私は自分の意思がどうあれ……悪魔にでも力を貸すのよ……」

 抑揚の無い声でサニーゴはそう言い放つ。

『“守るべき者”の為というのが、やっぱり俺には理解できないね』

 そして、立ち上がるルカリオ。
 目を瞑って、全身の気を研ぎ澄ます。

『どっちにしても君は邪魔な存在だね。本気で消すよ』
『守るべき者を理解できないあんたなんて、地面に埋もれて窒息すればいい!!』



 ―――テンガン山の洞窟入り口。シノブvsミント

「ぐっ……」
『ボーっとしているからそんなことになるのよね』

 クスクスと笑うブーピッグにシンクロしているミント。

『でも、この一撃を生身の体で耐え切れるのは、やっぱり侍だから?とても鍛えているのね』
「当たり前じゃ……。あたいは……守るべき者のために……戦うと決めたのじゃから……」
『守るべき者?もしかして、さっきのオトノのこと?』
「無論。そうじゃ」

 左腰の風鋼丸を抜いて、構えるシノブ。

『ふうん。オトノのことが好きだったのね』
「……っ!! そ、そんなの貴様に関係あるまい!」
『図星のようね。それなら、もう少しでくっ付かせてあげるね。隣で冷たく一緒に寝かせてあげるねっ!』

 右手に集めたサイコボールをシノブに向かって放つ。
 一方のシノブは風鋼丸を地面に突き刺して、ストライクを繰り出した。
 同時にシンクロをすると、刀を口に加えて、電光石火の速さでサイコボールを潜り抜け、ブーピッグに接近した。

『『アスタリスク』!!』

 シザークロスにさらに口の刀を咥えた3本の同時攻撃だ。
 鎌のクロス<十>に刀のスラッシュ</>を加えた*<アスタリスク>の形で斬りかかる。

『っ!!『リフレクトガード』!』

 ガキンッ!!

 打撃攻撃を防ぎきるというブーピッグの最大の防御技が、ストライクの攻撃を防ぎきった。

『まだじゃ!『連続斬<れんぞくぎり>』!!』
 
 二つの鎌と口の刀の計3本の残撃攻撃に、徐々に押されていくブーピッグ。

『(不味いわね……いくらリフレクトガードといえど、ちょっときついかも)』

 そして、木に追い詰められたブーピッグだったが、尻尾をバネのようにして、力を溜めて、リフレクトガードを盾にして、ストライクに体当たりした。
 『跳び跳ねる』攻撃だ。

『ぐっ!』

 この一撃で、口の刀が弾き飛ばされた。
 そして、ストライクが前を見たとき、ブーピッグはフーディンにスイッチしていた。

『『サイコボール』!!』

 ブーピッグの時よりも作るのが早く、さらに威力の高い攻撃がストライクを襲う。
 超能力の球体は、ストライクの位置にピンポイントで当たると、爆発した。

『この前は、私の防御を過信したから負けたのよね。だから、今回は攻撃力で潰してあげるね』

 ストライクは地面を転がっていって、やがて止まった。
 ダメージはそれほど大きくなく、ストライクは立ち上がった。

『攻撃など……当たらなければいいだけじゃ』

 そして、シノブはストライクからカモネギにスイッチする。

『ふふっ、それなら避けてみてね』

 サイコボールを次々とカモネギに向かって放っていく。
 その様子はまるで、手榴弾を投げるがのごとくだった。

『この前はわからなかったが、その技には一つの弱点がある』

 そういうと、シノブは空へと飛び上がった。

『っ!!わかっていたのね?』
『その技は、当たってもダメージを受けるが、当たった後の衝撃のダメージはもっと痛い。しかし、空を飛んでよければ、爆発の影響はまったくないのじゃ。前回はリニアの中で狭かったからそれを実践できなかったが……』

 そして、電光石火で接近して、ネギを抜いた。

『『辻斬り』っ!!』
『ふふっ』

 ガキンッ!!

 強烈な音を立てた後、カモネギは吹っ飛ばされた。

『む……また『守る』か!?』
『その通りなのよね。でも、もう接近はさせないのよね。『サイコウェーブ』!!』

 2つのスプーンを重ね合わせて、虹色の超能力の波状攻撃を仕掛けてて来る。

『……そろそろオトノ殿が心配じゃ……これ以上貴様に時間はかけておれぬっ!!』

 電光石火から、ネギを盾にして、サイコウェーブを耐え切ろうとするシノブ。

『邪魔しないでよね……。こんな腐った世界……腐った人間……全て消し去るんだから……邪魔しないでよねっ!!』
『ぐっ!!』

 サイコウェーブの勢いが強まっていく。

『そうか……貴様はこの世界に嫌気がさしたのか……。じゃが、だからといって人間を消させはしないっ!!』

 カモネギがネギをぐっと握りなおして、一気にフーディンに接近していく。

『っ!!』
『『草薙剣技奥義・瞬雨<しゅんう>』!!』

 ズバッ!!

『がはっ…………ま、まだ……』

 シノブが通り過ぎて、カモネギとシンクロを解いた。

 ズバズバズバズバズバッ!!!!

『がっ……』

 時間差で次々と斬撃がフーディンを襲った。
 そして、ミントは強制的にシンクロを解除され、フーディンと共に地面に伏せた。

「貴様……仲間とか誰もおらんかったのか?」
「…………」
「それで、一人でくよくよ悩んでおったのか?」
「…………」
「一人じゃダメじゃ。あたいがそのことを知ったのは、オトノ殿やラグナ<あの男>と出会ってからじゃった。お主もまだ遅くない。これから誰か自分を信じてくれる者と出会うといい」

 そういって、シノブはテンガン山の洞窟に入っていこうとする。

「信じるもの?」

 シノブは振り向いた。

「私が……信じる……のは…………大幹部の……アソウ様……だけよ……。私は……あの人と……腐った人間を……根絶し……悲しみの螺旋を……断ち切るためなら…………どんなことだって……」
「……悲しみの螺旋……?」
「あなたには……わからないわ……。絶対に……ね……」

 すると、ミントはネイティオを繰り出した。
 シノブは虚を突かれたが、ネイティオが使った技はテレポートだった。
 その場から、ミントと一緒に消えてしまったのだ。

「悲しみの螺旋……。あやつの悲しき過去か……? じゃが、理由はどうあれ、今はマイコンを倒していくしかないのじゃ」

 そして、シノブは走って進んで行った。



 洞窟の中は入り組んでいて狭かった。
 途中で、濃い霧が視界を遮ったが、霧が晴れると出口が見えた。

「……っ!」

 そして、外を出ると風と雪が辺りを支配していた。
 しかし、天候が風と雪だからといっても、それほど強いわけではない。
 雪量を見てもしんしんと降る程度であり、風の強さも人一人を吹き飛ばす強い風が吹くわけでもない。
 バトルに影響するほどの天候ではなかった。
 もし影響するというなら、足跡がくっきり残るほど地面に積もっている雪のほうであろう。

「久々な眺めだぜ。50年以上経ってもここは変わらねぇな」

 一応、シンオウ地方のクロガネシティの出身のラグナ。
 もちろん旅の始めは、シンオウ地方を回ってバッジをゲットし、ポケモンリーグに出たものだった。
 そして、シンオウリーグを優勝し、彼はポケモンマスターを目指そうと決心したものだった。
 その夢は、様々なことがあって断念したのだが……

「しっかし、あん時は親父を恨むぜ……」

 ぶつぶつとラグナは10歳になったことのことを思い出した。

「……初心者ポケモンはヒコザルがいいって言ったのに、クソオヤジの奴……どこからかワニノコを持ってきやがったんだよな……。まー、今では気の合ういいパートナーだけどな」

 水ポケモンなのに泳げないワニノコである。
 確かに泳げないラグナにとっては気が合うかもしれない。

「さて、エデンって奴はどこだ?頂上か?」
「エデンを探してるの?」
「……!」

 しとしとと降り積もる雪の中で、一つのシルエットが見えた。
 ラグナは相手を見て、臨戦態勢を整える。

「エデンならば、テンガン山の頂上の“やりのはしら”にいる」

 姿を現したのは、杖をついて老眼鏡をかけた老女だった。

「やりのはしら……ってことは……まだありそうだな……。で、てめぇはマイコンか?何者だ!?」
「…………」

 老女はだんまりして、ジーッとラグナの顔を見ていた。

「……っ!なんだよ。人の顔をジロジロ見やがって!」
「…………。そう。私がわからないのね。ラグナ」
「……??」

 ラグナは困惑するしかない。

「私はマイデュ・コンセルデラルミーラのアソウ。組織内では“英知の情報通の大幹部アソウ”と呼ばれているの」
「っ!!遂に大幹部のお出ましか!」

 ラグナは腕を鳴らして、モンスターボールとシンクロパスを取り出す。
 その様子を見て、アソウは眉を細めた。

「やっぱり、その様子はあの頃のラグナね。懐かしいわね」
「…………。俺のことを知っているようだが、俺はてめぇのことを知らねぇぞ!」
「……あなたは知らなくていいの。理解する必要はないわ。そして、わたしたちの計画の邪魔をするなら……」

 アソウはウインディを繰り出した。
 そして、シンクロパスを行使する。

『……死んでちょうだい……』

 ウインディの口から炎が放たれた。

「(『炎の渦』か?……いや、それにしてはこの攻撃どこかで……?)」

 相手を囲い込むような炎の渦と車輪のように全回転をして襲い掛かる火炎車の遠距離技。
 その二つが合体し、強力なスクリュー螺旋状の攻撃となりドリルのようなねじ込む貫通力を生む必殺炎となる。

「……って……待て……“アソウ”?…………まさかてめぇ!?」

 その炎の技を全力で飛んでかわし、何とかダメージを免れたラグナ。
 だが、ウインディは目の前に迫っていた。

『『神速』!』

 バギッ!!

 生身のラグナにウインディがタックルを仕掛けた。
 シンクロパスとモンスターボールを持ったまま、ラグナは転がっていき、洞窟の外側の壁に大激突した。
 そして、一旦シンクロを解くアソウ。

「この戦いがあなたと私の最後の戦い。これで引導を渡してあげるわ。……さぁ、“ウイりん”、油断しないで行きましょう」



 たった一つの行路 №202
 第三幕 The End of Light and Darkness
 未来の運命の戦い② ―過去の味方は未来の敵― 終わり



 天使も女神も堕ちれば浅ましきものなり。その魂を救う術はない?


トップページ   編集 凍結 差分 バックアップ ファイル添付 複製 名前変更 再読み込み   新規作成 ページ一覧 ページ検索 最近更新されたページ   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2015-07-26 (日) 15:23:46
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.