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たった一つの行路 №197

/たった一つの行路 №197

 林の中で繰り広げられるダーテングvsフォレトス。
 木々を飛び回りながら遠距離攻撃を繰り出すダーテングと、焦らずにその遠距離攻撃を高速スピンで弾くフォレトス。
 2匹の攻防は凄まじいものだった。

『ちっ……思ったよりも硬ぇぜ』

 木々に移りながら、お得意技である風の斬撃『裂水<れっすい>』を撃っていくのだが、攻撃の効果はほとんど得られない。
 痺れを切らしたダーテングは、ついにフォレトスに接近した。

『こうなったら、直接ぶつかってやらぁ!』

 手の葉っぱに風を纏って直接斬りつける。
 『リーフスラッシュ』だ。
 この技を受けると、風の殺傷力により切り刻まれる上に吹っ飛ばされる。

 ズドンッ!!

『っ!?』

 確かに攻撃をヒットさせてフォレトスを吹き飛ばした。

『ありゃ、なんつー高速スピンだ……』

 手の葉をブンブン振って、痺れを取ろうとする。

『なかなか強力な技ネ!でも、吹き飛ばすことはできても、あたしを斬ることはできないワヨ!あの女侍にもあたしを斬ることはできなかったのだかラネ!』
『…………』

 フォレトスは余裕の表情をしていた。
 先ほどのリーフスラッシュのダメージも無いようだった。
 それを見て、ラグナはシンクロを解いた。

「斬ることが無理ならば、別の攻撃で行かせて貰うぜ」

 次にラグナがシンクロしたのは、大きな口を持った鋼ポケモンだ。

『フフッ。斬撃が効かないからって今度は耐久で勝負しようというノ?あらあら、あたしは鋼系相手が大好物なノヨ!』

 女性のような高笑いで完全に相手をバカにしていた。

『くたばりなサイ!『地震』っ!!』

 大きく飛んでそのまま頭突きで振動を起こそうとした。
 だが、そのとき、フォレトスにとって予想外のことが起きた。

 ズドンッ!!

『ドゥフッ!!』

 自ら地面に頭突きしたのではなく、上から叩きつけられて地面にぶつかったのだった。

『い……今のは『不意打ち』!?』
『俺のクチートが耐久だって?バカを言うんじゃねぇよ!俺は滅多に守りなんてまわらねぇ!!』

 クチートは大きく体を捻った。

『狙うのはいつも会心の一撃だっ!!『マウスバッド』!!』
『クッ!!』

 そして、偽りの口をゴルフのドライバーのようにスイングした。
 しかしながら、フォレトスもその場で高速スピンをして防御に入る。
 金属の擦れる音がし、火花が飛び散る。

『どーりゃっ!!』

 ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!! メリッ!!

 だが、ここはクチートの一撃が勝った。
 高速スピンで威力を少々下げられながらも最終的にクチートが吹っ飛ばしたのだ。
 フォレトスは数本の木にぶつかった後に、大きな岩に激突した。

『つぅ……やってくれたワネ!!』

 ボコンッと岩から脱出する。
 その岩には、面白いようにフォレトスの顔と体の跡がスタンプのように残っていた。

『ちっ……あいつ、ホント丈夫だな……』

 フォレトスのシンクロを解いた女物のワンピースを着ているバニラに向かって、クチートは呟いた。

「そっちが機動力+攻撃力で来るなら、こっちは機動力+耐久力ヨ!」

 シンクロをしたかと思うと、そのポケモンは飛び上がった。

『エアームドか……厄介なポケモンを出してきやがるぜ』

 空を飛び上がって撹乱するエアームド。
 クチートの素早さが高かったとしても、それは地上だけの話であり、空を飛ぶエアームドを捉える事は容易ではない。

『喰らいなサイ!!』

 エアームドが打ち出すのは『スピードスター』。
 基本的に必ず当たる技であり、さらに命中範囲が広い。
 飛び上がって広範囲の森を狙っているようで、クチートには逃げ場がない。

『ちっ……』

 地上からスピードスターに対抗するのは、偽りの口から吐き出されるクロガネでできた砲弾サイズの弾。
 打ち出すと、スピードスターをもろともせずに上空のエアームドへと向かっていく。
 しかし、攻撃はヒョイッとかわされる。

『空を飛んでいるあたしにそんな攻撃は当たらないワヨ!』
『っ!!』

 なおもスピードスターの連射がクチートを襲う。
 木に隠れて攻撃をやり過ごそうとする。

『無駄ヨ!』

 ガガガガガ、バキッ!!

『ちいっ!!』

 スピードスターの連射によって、木はバキッと折られた。
 そのまま木と共にクチートにスピードスターが命中していった。
 命中していることがわかっても、エアームドはスピードの連射を止めはしない。
 自分が息切れするまで攻撃を継続し続けた。
 全てはクチートを戦えなくするためだ。
 その結果、エアームドがスピードスターを放っていた範囲の木は、全て倒されて、粉々になっていた。

『ちょっとやりすぎたカシラ?』

 クスクスと言いたげな笑いを浮かべるエアームド。
 スピードスターによって舞い上がっていた埃と煙が少しずつ晴れていく。

『さぁて、あの2人に止めを刺さなくちゃネ!』

 エアームドは油断をしていなかった。
 敵がまだ倒れていないことを想定し、慎重に高度を下げていった。

『……っ!! 危ないワネ!!』

 鼻先を掠める強力な電撃。
 エアームドの慎重な行動は、正解だった。

『くらいやがれっ!!』

 クチートからレントラーにスイッチしたラグナが、電撃を纏った回転攻撃でエアームドに一直線に向かっていった。

『当たらないワヨ!』

 高速移動であっさりと攻撃は回避される。
 レントラーは地面を着地して、空を見上げると、再びエアームドがスピードスターを繰り出してきていた。

『『10万ボルト』!!』

 電撃が星々を砕いて一直線にエアームドへと向かうが、やはりこれもかわされてしまう。

『下からの攻撃なんて当たらないッテ!』
『じゃあ、上からならどうだよ!?』
『!?』

 空から落ちる一筋の雷光。
 ずっと下を見ていたエアームドは、上空を警戒していなかった。
 ゆえに、落ちてくる電撃をまともに受けてしまった。

『くっ……まさか……下からの攻撃は陽動とはネ……』
『……『充電』……』

 パチパチと体に電気を溜めて行く。
 そして、電気を溜め終わった時、レントラーはエアームドに狙いを定めてジャンプした。

『『雷槍突飛<らいそうとっぴ>』!!』

 レントラーの最大の突撃技だ。
 極限の充電から繰り出される槍の貫通力を持つ一撃。
 一撃の威力で言えば、もっともラグナが自讃する大技だった。

『(体が痺れてかわせないワ!それなら……) 受けきってあげるワヨ!『鉄壁』!!』

 高速移動でかわせないと悟ると否や、体を硬化させて攻撃を受けきろうとする。

『うおぉぉぉっ!!』
『……っ!! そんなっ!!』

 エアームドの翼にヒビが入った。

『どりゃっ!!』

 ドドンッ!!

 そして、レントラーは一気にエアームドを地面へと撃墜させた。

『っつぅ……痺れるワネ……』
『……!』

 翼を貫通させられようだが、立ち上がるエアームド。
 レントラーから見て、相手の体力を削るには充分だったことは、乱れた息を見てわかることだった。

『(しぶてぇ!)』
『よくもやってくれたワネ!全力であんたを潰すワヨ!』

 エアームドとのシンクロを解いたバニラ。
 体力を消耗していることは見て取れるが、まだ倒せるほどでないことは、バニラの雰囲気を見てわかることだった。

「この手を……真っ赤に染めてあげるワ!」

 出てきたのは大型の鋼ポケモン。
 角や牙を生やした怪獣というにはふさわしいポケモンだった。

『(ボスゴドラか)』

 相手の出方を窺うレントラー。

『それにしても、チラッとしか見てないけど、あたしの好きだった人に似ているワネ』
『あ゛?好きな人?』

 突然、変なことを言われてレントラーは眉をぴくつかせる。

『そう。あたしの好きだった人……。あたしが一生をかけて愛そうとした人……。でも、彼はあたしを受け入れてくれなかったワ』
『彼って……男かよ!』
『男の何が悪いって言うノヨ!?』

 ボスゴドラは憤慨して地面を踏みしめる。
 バキッと地面にヒビが入った。

『どうして、男が男を愛していけないって言うノ!?どうして、あたしの愛は彼に届かなかったノ!?』
『知るかよ。んなこと』

 本当に、ラグナ=レントラーはどうでもいい顔で切り捨てた。

『だから、あたしはこの世界の全ての人間を葬るノヨ!そして、新たな世界を創るノヨ!!』
『要はてめぇだけが望んでいるじゃねぇかよ!!八つ当たりだろうが!!』
『そうヨ。恋は全てを狂わすノヨ。あんたにはわからないでしょうネ!』

 すると、ボスゴドラはブォンッと自分自身の体に何かをした。

『自分のことを考える前に、相手のことを考えたらどうだ!てめぇのやっていることは自己満足だろうが!』
『言いたいことはそれだけネ?耳障りな雑音はいらないワ!』

 ギラッと睨みを利かせて、ボスゴドラが戦闘態勢に入る。

『(来るか!?高速スピンのフォレトス。スピード&防御のエアームド。そう考えると、ボスゴドラはパワーと防御か?それならば……) 『10万ボルト』!!』
『フッ!』

 ボスゴドラは防御体勢を取った。
 電撃はボスゴドラに当たって跳ね返り、光の粒となってレントラーに返って行った。

『……! 『メタルバースト』か!?』

 紙一重でそれに気付き、攻撃を回避するレントラー。
 だが、攻撃を見切って、前を見たときには次の攻撃が目前に迫っていた。

『(速っ!!)』

 ズドガッ!!

『ぐほっ!!』

 ボスゴドラの爪が腹部にまともに入って、軽く吹っ飛ばされる。
 一転二転しながら、エアームドがスピードスターでバラバラにした木材を吹き飛ばしていく。
 やがて、転倒は止まるが、動かずにはいられなかった。

『コレで終わりヨ!!』

 竜のオーラを纏ったボスゴドラが、躊躇なくレントラーに向かって飛び込んできた。
 ふらふらな体にムチをうち、必死で攻撃を横っ飛びでかわした。
 だが、ボスゴドラのダイヴは辺りの木片や礫を撒き散らして、かわしたレントラーに命中する。
 直接的ではないとはいえ、レントラーは連続してダメージを負った。

『畜生っ!『回転雷牙<かいてんらいが>!!』

 負けじと回転しながらのかみなりのキバで反撃に出る。
 電気の威力と研ぎ澄まされたキバでダメージを与えられない敵はそうは居なかった。

『『メタルクロー・レベルエクストラ』!!』
『っ!!』

 回転しながらでも見えるボスゴドラのメタルクロー。
 一風普通のメタルクローに見えるが、ラグナにはその攻撃の危険性がひしひしと伝わってきていた。

『(このままじゃ打ち負ける!……だが、迷ったら負けだ!突っ込むっ!!) うおぉぉぉっ!!』

 気合を入れなおして、さらに回転数を増やしていった。
 そして、攻撃は激突した。

 ズドッ!! ガリガリガリッ!!

 キバと爪がぶつかって、火花を生む。
 力と力の激突で両者一歩も譲らなかった。
 しかしながら、その中でボスゴドラがニヤリと笑みを浮かべた。

『(ダメだ!……やられる!)』

 ラグナ自身も気づいていた。
 攻撃の威力自体は互角だったのだが、こちらは空中に滞在している。
 そして、一気に押し切らない限り、このままの状態では不利だということを。
 さらに、回転がどんどん遅くなっていき、勢いも削がれて行った。

『吹き飛びなサイ!!』

 ボスゴドラは腰を捻らせて、一気にメタルクローを押し込んだ。
 勢いがなくなったレントラーを吹っ飛ばすにはそれで充分だった。
 後方へドンッドンッと音を立てて吹っ飛んでいく。

『(ちっ……レントラーのままじゃ不利だ)』

 次にシンクロするポケモンをラグナは決めていた。
 この状況を立て直したら、すぐにスイッチをするように決めていた。
 勢いがなくなり、何とか地面に足をつけたそのときだった。

 ボゴッ!!

『がはっ!!』

 穴を掘って地面の中から、ボスゴドラがメタルクローでアッパーを繰り出してきたのだ。
 束の間の連続攻撃になすすべもなく吹っ飛ばされたレントラー。
 弧を描いて地面に叩きつけられた。

『くたばりなサイ!』

 空を切るスピードで全力で突撃を仕掛けてくるボスゴドラ。
 『捨て身タックル』だ。

『全ては新たな秩序を作るためっ!新世界のためヨ!』
『ちっ……道理で速くなっていると思ったら……最初に『ロックカット』してやがったな……?』

 最初の行動を思い出しながら、レントラーは立ち上がる。
 ボスゴドラはもう目前に迫ってきている。

『男と男だろうが……女と女だろうが……うるせぇんだよ。てめぇらがなんと言おうが、俺には関係ねぇ!』

 バチバチと体中に電気が滾る。

『俺が好きなのは、胸がでっかい女だけだ!!』

 ズドンッ!! バリバリバリッ!!

『ナッ!?』

 ボスゴドラは驚いた。
 捨て身タックルは確実にレントラーに当たっていたはずだった。
 しかし、レントラーが繰り出してきた技によって弾き飛ばされたのである。

『(今の技は、『スパーク』!?でも、ただの『スパーク』でこんなに飛ばせるはずがないワ!!)』

 ズドンッと音を立てて、地面に転がるボスゴドラ。
 だが、それで終わりではない。
 すぐに起き上がろうとする。

「(今のは、完全なるシンクロですね。ポケモンの気持ちとトレーナーの気持ちが一体になった証拠ですね。さすがです。ラグナ様……)」

 ココロは遠くで離れて観察していた。

『……? 今のは火事場の馬鹿力か?』

 自分の体力はまだあるが、相手の相性の悪さとレントラーの体力の具合から見て、シンクロを解いた。
 レントラーは力を抜いて、地面にくてっと犬の伏せのような状態になった。

「……まぁいいや。コレでてめぇを倒すぜ!」

 ラグナはレントラーを戻して、大顎ポケモンのオーダイルを繰り出した。
 そして、シンクロパスを翳して、オーダイルと一体になった。

『そのポケモンであたしのボスゴドラを倒そうって言うのカシラ?』
『オーダイルなら、てめぇに勝てる!』
『まさか相性で勝てると思っているのカシラ?』
『ちげぇよ。今までの俺の経験からそう言ってんだよ!』

 そういって打ち出すのは、『ハイドロポンプ』。
 強力な水攻撃がボスゴドラを捉える。

『そんな攻撃、当たらないワヨ!』

 一番最初に『ロックカット』でスピードを上げたボスゴドラが攻撃をかわすのはそう難しいことではなかった。
 回避し、メタルクローでオーダイルに接近する。
 もちろん、ここで言う『メタルクロー』とは『メタルクロー・レベルエクストラ』であり、鋼系の中でもトップクラスの威力を持つ攻撃になっている。
 しかし、ラグナは接近することを読んでいた。

『行くぜッ!!』

 手に水の爪を纏い、接近戦を受けて立つつもりのようだ。
 『高速移動』でスピードも互角。
 2匹の攻め合いが始まった。

 ギギギッ!! ガギンッ!! ズガンッ!!

『(そこだっ!!)』

 ズバッ!!

 オーダイルの一撃がボスゴドラに一撃を与えた。
 だが……

『っ!!……効いたワヨ!!』

 倒れない。
 逆にメタルクローがオーダイルに入りそうになる。

『(それなら……)』

 ズドッ!!

『ぐっ!!』

 腹部にメタルクローが入り、吹っ飛ばされる。
 そこから、ボスゴドラが優勢になった。

『もう、あんたに攻撃の隙はあげないワ!』

 ボスゴドラの怒涛の攻撃がオーダイルを襲う。
 水の爪『アクアスティンガー』で攻撃を捌こうとするものの、全てを捌ききれず、ビシバシと一撃、また一撃と入っていく。

『くっ…………』
『これでくたばりなサイ!!』

 メタルクローの鋭い突きがオーダイルの腹部を襲う。
 しかし、両手でその攻撃を防ぎ、何とか後方に吹っ飛ぶだけで事は済んだ。

『しぶといわね……。でも……もう虫の息カシラ?』
『……っぅ……』

 ラグナの息はかなり乱れていた。
 流石に防戦一方にあって、疲れないはずがなかった。

『次の最大の一撃で、仕留めてあげるワヨ!』

 両手のメタルクローが光る。
 そして、オーダイルに襲い掛かった。

『ふぅ……』

 しかし、オーダイルは息を吐いて冷静にしていた。
 水の爪を両手に展開し、ボスゴドラにぶつかっていった。

『終わりはてめぇだよ』

 ズドガンッ!!

『……ハ?』

 ボスゴドラにはさっぱり何が起きたかわからなかった。
 わかることといえば、最大パワーのメタルクローが負けて、水の爪に切り裂かれたことだけだった。
 左膝をつくボスゴドラ。

『ぐっ……何で最初に受けたときよりも威力が格段に上がっているノ……?』
『特性の『激流』だ。そのために俺はてめぇの攻撃を受け続けて居たんだよ。そのおかげでてめぇの攻撃のパターンを理解し、さっきの一撃を与えるための組み立てもできたんだよ!』
『まだ……終われないワ!!』

 左膝を持ち上げて、右足で地面を蹴り上げて、捨て身で突進する。
 文字通りの『捨て身タックル』だ。
 だが、オーダイルは真っ向からハイドロポンプを打ち出して、攻撃を吹っ飛ばした。
 ボスゴドラは転がって行く。

『くっ……まだ終わっちゃいけないのよ……あたしの……あたしの世界を…………』
『悪いがそこで眠れ』

 ボスゴドラの無防備な懐に、オーダイルが入り込んだ。

『世界はてめぇのもんじゃねぇんだ!!『ハイドロカノン』!!』

 ズッド――――――――――――――オンッ!!!!

 最大の水系の技が零距離で入った。
 ふらふらのボスゴドラは避けられるはずもなく、吹っ飛ばされたのだった。



 ちくしょう……!! ちくしょう……!! こんな世界……絶対腐っているワヨ――――――!!



 ボスゴドラを吹っ飛ばしたラグナはオーダイルとのシンクロを解いた。
 そして、ラグナは膝をついた。

「ちっ……流石に疲れたぜ……。あのバニラって野郎……かなり硬かったぜ……」

 そういって、重心を変えて尻からドスンッと座る。
 そこへ、素足の女性が姿を現した。

「てめぇか……。じゃあ、話してもらおうじゃねぇか」
「はい。わかりました」

 そう言われて、ココロは素直に頷いたのだった。



 たった一つの行路 №197
 第三幕 The End of Light and Darkness
 甘い光<スウィートライト>:バニラ 終わり



 そして、魔女の口から明らかになる衝撃の事実……


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Last-modified: 2015-07-20 (月) 10:14:25
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