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たった一つの行路 №187

/たった一つの行路 №187

 父親は賞金稼ぎ。
 母親は数年前まで有名だったある組織の社長。
 そんな2人の間に育って私は幼い頃、一人でいるときが多かった。
 でも、寂しくはなかった。
 積極的に同世代の友達と遊んだり、野生のポケモンと遊んだりして、なんだかんだで楽しかった。

 子供の頃、内面は多分寂しがりやな女の子だったと思う。
 でも、そんな内面を振り払うように、私は大きく振舞うことによって、微塵も内面を友人に感じさせなかった。
 友人達は皆口を揃えて、「豪快な女」とか「男勝りな女」と言った。
 別にそんなことは気にしていなかった。

 両親の助けもいらないほど成長した私は、ポケモントレーナーとなり、世界中の宝を探す気ままな旅を終えた後、船乗りになった。
 子供の頃から、力仕事や港の雰囲気、船が好きだった私にとっては天職のようだった。
 同世代の男たちにも負けない体格と体力で私は、あっという間に一船の船長を任されるほどになった。

 そして、今。
 マイコンと呼ばれる世界を破壊する集団があちこちで襲撃をかけている。
 私は海で拾ったシンクロパスを手に、襲い掛かる敵たちを片っ端から倒していった。
 そんなことをしているうちに、いつしか私の船は、世界で一番安全な船として称えられるようになっていた。
 嬉しいことだった。

 この栄誉のためにも、船客を安全に送り届けるためにも、私は戦い続けよう。
 この命が尽き果てるまで…………



 男物のセーラー服(水兵服)を着こなし、海賊の船長が被っているような帽子を頭にのせた大柄な女がモンスターボールとシンクロパスを持って走っていた。
 その先にいるのは、ジュペッタとフローゼル。
 
『ここは僕が先陣を切るから、相棒は後陣に徹してくれ!』
『わかったさ!ジョニー!』

 会話がなされると、相棒が後ろに下がって、フローゼルが前に出た。

『喰らえ……『ソニックブーム』!!』

 尻尾から放たれる幾つもの空気の刃。
 先ほどシノブが受けた攻撃と同じで、この攻撃はシノブでさえ受け流すことしか出来なかった。
 だが……

「その程度の攻撃……効かねえよ!!」

 彼女はシンクロした。
 巨体の女から、一匹の沼魚ポケモンのラグラージに変化した。

『オラッ!!『捨て身タックル』だ!!』

 豪快にもソニックブームを身体で弾き飛ばしていく。

 ズドンッ!!

『っ!!』

 そして、フローゼルが気がついたときには、体を船から弾き飛ばされていた。

『喰らえッ!!』

 さらに、追撃で口から大量の水を吐き出した。
 『ハイドロポンプ』である。

『ジョニーっ!!』

 相棒は叫ぶと同時にシャドーボールをラグラージに向けて放った。
 しかし、シャドーボールの攻撃が決まる前に、フローゼルに攻撃があたり、海にはじき出された。

『ぐっ!!』

 数秒後、シャドーボールがラグラージの顔に命中した。

『(あいつの攻撃……相当強い……。注意しないとやべえな……。あいつを先に倒した方が賢明だな)』

 フローゼルが船の下の海に落ちている今、チャンスだった。
 今度はジュペッタを狙ってハイドロポンプを放った。
 だが、相手もそう簡単には当たらない。
 距離が充分あったために、あっさりとかわされる。

『俺なんかを相手してていいさ?』
『お前の攻撃は厄介だからな。厄介な方から片付けようと思っただけだ!』
『そう来たか……。けど、俺よりも厄介な奴がいることをお前は知らないさ?』
『なんだと?』

 相棒と呼ばれている男がパチンと指を鳴らすと、一匹のギャラドスが現れた。

『さあ、やるさ!』
『任せときっ!!』

 相棒に命令されると、ギャラドスは船から少しずつ離れていく。

『まさか……この船を!!』
『そうさー!破壊工作員として用意していたのは、2人だけじゃないさ!シンクロホエルオーが2人に、万が一のためのシンクロギャラドスをもう1人用意させていたのさ!』
『ちっ!させるか!』

 海へと飛び込もうとするカナタ。

『駄目さ!』
『っ!!』

 『ナイトヘッド』が飛んできたのを見て、横っ飛びでかわした。

『カナタはここで一緒に船が沈むのを見ているさ!』
『そんなことさせるかよっ!!』

 カナタ=ラグラージは『水の波動』でジュペッタに向かって牽制すると、急いで海へと飛び込もうとする。

『させないって言っているさ!』

 バキッ!

『ぐっ!!』

 周り込まれての一撃。
 『不意打ち』だ。
 海から離れてしまい、船の壁に追いやられた。

『俺はどちらかと言うと支援にまわるよりも、前陣で戦うほうが得意さ。しかも、逃げようとする相手を追撃するのも得意さ!』
『お前……この船にどれだけの人間が乗っていると思っているんだ……』

 ラグラージは難なく立ち上がる。
 ダメージは確実に受けているが、持ち前のタフさで全然堪えてはいなかった。

『一体、何の権利を持って、お前らはこの船を襲っているんだ!船を破壊しようというんだ!そのせいでどれだけの人間が傷つき、また死に追いやられると思っている!?』
『そんなの関係ないさ』
『関係ないってなんだよ!?』
『俺たちは、とにかく、人間を一人残らず消し去れって言われているんだから』
『……!!』
『だから、浮いている船を壊せば、自然の力で人間は海の中に吸い込まれていくと言うわけさ!』
『何故だよ……そんなことして、お前は平気なのか!?苦しくないのか!?』
『苦しい?むしろ楽しいさ!』

 笑って話すジュペッタに彼女は悟った。

『お前に何を言っても無駄のようだ……』
『無駄さ!で、どうするさ?』
『さっさとお前を倒す!!』

 両手を床に着いて、ジュペッタに照準を絞った。

『喰らえ!!』

 そして、大きな息を吸って、足を踏ん張った。

『『マッドカノン』!!』

『……!』

 ハイドロカノン級の威力を持った技だ。
 しかし、ハイドロカノンと違うところは、水ではなく泥だと言うこと。
 地面系の技であると言うところだった。
 ジュペッタは地面の究極級の技に、巻き込まれた。

『今だ!!』

 ラグラージが消えた。
 すると、水兵の格好のカナタが現れた。
 別のモンスターボールを持って、海へと駆け出した。

『残念さ!』
「!?」

 襲い掛かる回転攻撃……『高速スピン』。
 まるでブーメランのように飛んできて、カナタに襲い掛かる。

「(まさか、さっきのは!?)」

 先ほどチラッと確認した時、確実にジュペッタは倒れていた。
 だが、カナタは推測した。
 先ほどのラグラージの大技を受けたときには、もうすでに、相棒と呼ばれた男はすでにシンクロを解いていたのではないかと。
 そして、今目の前にいるカメールにシンクロし直したのではないかと。
 どちらにしろ、この攻撃を避けることはできなかった。

「(ちっ!やられる!!)」

 両腕を前に出して、防御体勢を取るカナタ。
 これなら何とか攻撃をやり過ごせると思った。
 だが、予想外のことが起きた。

「……え?」
『……あれ???』

 カメールの鈍い動きにカナタは首を傾げる。
 そして、カメールの方はもっと困惑していた。

「早く行ってください」

 カナタが振り向くと、薄いパーカーを来たセミロングの女の子がヤドキングと一緒に立っていた。

「あんたは……?」
「話はさっきこっそりと聞いたわ!急がないと、ギャラドスとかジョニーと言う男とかがこの船を壊しちゃうんでしょ!?」
「……!! そうだった……!誰だか知らないけど、ありがとう!」

 せわしく礼を言って、カナタは海へと飛び込んだ。
 カメールにシンクロした男は、カナタから突然出て着たその女に目を移した。

『……! お前はオトノ!?何故こんなところにさ!?いや、そんなことよりも俺に何をしたさ!?』

 オトノは口元を緩めた。

「ヤドキングの『トリックルーム』よ。これであんたの素早い動きを鈍くさせてもらったの。そして……」

 ヤドキングを戻し、オトノはジュカインを繰り出して、素早くシンクロする。

『この一撃で終わりよ!『リーフストーム』!!』
『くっ!!ぐわぁっ―――!!!!』

 新緑の葉を嵐のように撒き散らす技が、カメールにヒットした。
 そして、海にカメールと一人の眼帯をつけた男が落下したのだった。



『早く、あのギャラドスを倒さないと!!』

 アズマオウにシンクロしたカナタは、急いでギャラドスのいる方角へと向かっていた。

『お前を待っていた』

 バキッ!!

『っ!!』

 水中で思いっきり殴られて、アズマオウは海深くへと押しやられる。

『さっきのフローゼルのジョニーか!?まだ戦えるのか!?』
『あの程度の攻撃で僕がやられるとでも?お前が海に落ちてくるまで待っていたんだ…………』
『ちっ!さっさと片付けさせてもらうぜ!!『角ドリル』!!』

 額の角を回して、フローゼルに向かって一突きする。

 ガシッ!!

『っ!? (止められた!?)』
『…………力を溜めてな』

 角を両手で掴んだフローゼルはそのまま尻尾で水を掻き、近くの岩礁にアズマオウを叩きつけた。

『がっ!!』

 その間に『じたばた』や『アクアテール』などの打撃技で抵抗を試みたが、全く効いている様子はなかった。

『まだ、やれると言うのか』
『……つぅ……効いたぜ……』

 流石にアズマオウはふらふらしている。

『『ビルドアップ』からの最大攻撃に耐えるとは……やっぱりお前はタフな女だな。しかし、次で終わりだ』

 ぶわっ!

『(っ!?速っ……)』

 ジョニーはすでに『高速移動』で最速に乗っていた。
 パワーとスピードを兼ね揃えたフローゼルに対抗する力をカナタは持っていなかった。

 ズバッ! ズバッ! ズバッ! ズバッ!

 水中を縦横無尽に駆ける『れんぞくぎり』。
 そして……

『これでとどめっ!!』

 ズバッ!!!!

 5発全てがアズマオウに命中した。

『ガハッ……』

 打ちのめされて、水中に横になるアズマオウ。

『なんだよ……これだけ攻撃されて、まだシンクロが解けないのか?』
『……はぁ…はぁ……』

 そして、カナタはまだ諦めてない。

『もういい。これで楽になれ。『冷凍パンチ』!!』

 拳の部分だけに冷気を集中させた最後の一撃だ。
 その攻撃を当てるためにアズマオウに向かっていく。

『これなら……どうだ……』

 しかし、フローゼルの攻撃が当たることはなかった。

『っ!?こいつは!?』

 突如、アズマオウの身体を中心に張り巡らせられる『黒い霧』。
 そのせいで、フローゼルはターゲットを逃してしまった。

『スピードなら……アズマオウと思っていたけど……今のお前と戦うならこっちの方がいいよな。強力な1撃で決めてやるぜ!』
『何を……!?』

 バチッ!!

 不意に自分の身体に痺れが走ったフローゼル。

『っ!! これは電気技!?』
『水ポケモンは電気に弱い。敵を倒す時にこのセオリーは有効だが、周りの水ポケモンに被害も生みやすい。だが、今はそんなことを言っている場合じゃない』

 黒い霧が晴れたとき、フローゼルの目の前にいたのは、頭にちょうちんを下げたアンコウのようなポケモンのランターンだった。

『……っ!相性だけでこの僕を倒せると思ったのか!?今のパワー最強のこの僕を!』
『……行くぜぇっ!!』

 その場で一回転して、ランターンは発電し始めた。
 『充電』のようだ。
 そこから、素早い動きでフローゼルに向かっていく。
 『高速移動』である。
 そして、自らの身体に電気をまとう技……『スパーク』を同時に繰り出した。

『『閃光<ライトニング>』!!』
『ぶっ!!ぐあぁぁぁぁぁぁ!』

 フローゼルは直撃を受けた。

『(まさか!?さっき受けた攻撃は『電磁波』!?だから動けないのか!?)』

 そして、一撃でジョニーとフローゼルのシンクロは解けた。

『(でも、何でだ!?それでも、こんな打撃技だけで、僕の『ビルドアップ』状態を崩すことを出来るはずが……)』

 何もわからぬまま、シンクロパス、フローゼルと共に沈んでいくジョニー。
 もちろん、攻撃がジョニーに通じた理由は、ランターンにスイッチする前に放った『黒い霧』にある。
 そのおかげで、相手の蓄積しておいた力をフラット状態に戻したのである。

『うっし……。速くギャラドスを倒さないと……!!』

 ランターンにシンクロしているカナタは急いでギャラドスを追っていく。



『あらー。ジョニーさんもその相棒さんもやられてしもうたかー。便りにならへんなー』

 船から約1キロ離れたところに居るのは、船の破壊を任されたギャラドスにシンクロした男だった。
 ずっと、『竜の舞』で力を溜めていた。
 そして、今、その力がフルパワーになった。

『まっ、あの2人がやられた今、この任務を成功させれば、俺が幹部に近付けるでー!』

 ギャラドスは船へ向かって動き始めた。
 『竜の舞』でパワーとスピードが最大になったこいつを捉えられる奴は滅多にいない。

『っ!! しまった!速い!』

 止めようとしたカナタもあっさりと抜かれてしまった。
 船とギャラドスの距離が300,200……とどんどん近づいていく。

『一撃粉砕や!『ギガインパクト』!!』

 しかし、攻撃が船に命中する3秒前だった。

 ガガガッ!!

『!? なんや!?』

 見えない何かがギャラドスを押し返そうとしていた。

『『サイコウォール』』

 船の方を見ると、一匹のヤドキングと刀を差した女の姿があった。

『ちっ、ポケモントレーナーの客か!だが、俺の最大パワーの攻撃をそんなちんけな技で抑えられると思うなっ!!』

 ギャラドスの言うとおり、見えない超能力の壁を少しずつ押し切っていく。

『シノブ……後は任せるわよ……』
「オトノ殿……任せてくだされ」

 気絶から復活したシノブはモンスターボールとパスを持って飛び上がった。

「いざ、行かん!」

 左の刀……『風鋼丸』を上に投げてから、シノブはシンクロをした。
 そのポケモンは、今までシノブが使っていたポケモンとは違うポケモンだった。

『(シノブ……ニドクインなんて持っていたんだ)』

 上に投げた『風鋼丸』を取ると、鞘を抜いて空中で抜刀を試みる。

『なんやて!?シンクロパスやと!?ちっ!ってことは、この見えない壁を作り出している奴もシンクロしているのか!?くそっ!!』

 シノブの飛ぶタイミングはドンピシャだった。
 ギャラドスの頭の真上を捉えた。

『終わりだ……『虚空天螺<こくうてんら>』!!』

 空中で強引に前方へ一回転をして一気に勢いをつけてから、ギャラドスを一気に斬った。

『ぐはっ!!』

 そして、シノブはシンクロを解いて海へと落下した。

『くっ……まだや……まだやられてへんわ……』
『え!?まだやる気なの!?』

 シノブの攻撃は確かに決まっていた。
 だが、ギャラドスの執念はシノブの攻撃を耐えたのだ。

『この動けない状態のまま『破壊光線』で、船を壊してやる!』

 大きく息を吸って攻撃の態勢に入るギャラドス。

『そうはさせるかって言ってんだろ!!』
『!!』

 一匹のランターン……カナタが追いついた。

『喰らいなっ!!『かみなり』!!』
『しまっ……』

 チュドーンッ!!!!

 大きな隙を作ったギャラドスは、攻撃を避けることはできなかった。
 弱点の効果も手伝って、ギャラドスのシンクロは解けて、一人と一匹は海に沈んで行ったのだった。

「ふう……片付いたな?」

 シンクロを解いたカナタは、海の上で浮かびながら、額の汗を拭って爽やかな笑顔でそういったのだった。 



「え?マイコンを倒すだって!?そのためにシンオウ地方へ行くって!?」

 ウィッチャークック号の船長室。
 オトノとシノブは船を守ったお礼だと言われて呼び出されていた。
 そこで、2人はカナタがこの船の船長だということを初めて知った。

「はい。今、この世界を救うには、マイコンの頂点<ボス>を叩くしかないと思ったの」
「あたいたちは、絶対にそいつらを倒してみせる」
「そうか……」

 カナタは椅子から立ち上がる。

「(この人……何歳くらいだろう?)」

 ふと、オトノは思った。
 40代……若ければ30代で、旦那や子供がいてもおかしくはないと見ていた。
 でも、何よりオトノが思ったことは……

「(巨体に凄く大きい胸…………)」
「ん?」
「へ?」

 オトノがある一点をジーッと見ているのを見て、カナタはそれに気がついた。

「胸が大きいと思った?」
「え!?……いや、その……」
「別にいいのよ?これだけ大きければ、見ないほうがおかしいもんね」

 そういって、カナタは自分の胸を押し上げる。

「これで、110センチくらいあるんだ。少し大きすぎて困ってるんだ」
「……ちょ!大きすぎじゃ」
「まぁ、その代わり、身長もウエストもヒップも他の人より大きいんだけどな。でも……」

 カナタもじーっとオトノの胸を見る。

「な、なんですか!?」
「あんたも実は相当胸があるんじゃないのか?今はDカップくらいに見えるけど……もしかして、“さらし”かなんかで押さえている?」
「そ、そんなことは……」

 そして、カナタはオトノの肩を掴んだ。

「じゃあ、見せてみ?」
「え、えぇ!?」
「カナタ殿!オトノ殿の手を放すんじゃ……」

 と、シノブが刀を抜いたときには遅かった。

「え?」
「……っ!!」

 シャツをたくし上げられて、胸が剥き出しにされていた。
 それに驚いてシノブは目を泳がせる。

「やっぱり、巻いているじゃない」
「あ……の……ええと……」
「じゃあ、これを解いて……」
「ちょ、やめてって!シノ、シノブぅ~」
「いや、ちょっ……」

 シノブの鼻から赤いものがタラリと。

「オトノ殿、すまぬ!!」

 シノブは逃げ出した!

「シノブ~!!」
「さぁ、観念してもらおうか!」
「……っ!!やぁんっ!!」

 船長室でオトノの身体検査が始まったのだった。



 ところで……

「うげぇ……おげぇ……ぐふぅ……」

 ラグナはベッドの上でずっと寝転げていた。
 船長室でオトノがあられもなく、もてあそばれていたことをラグナは知らない。
 なぜなら、彼は船がシンオウ地方の港……キッサキシティに着くまで、ずっとベッドの上でのた打ち回っていたのだから……



 たった一つの行路 №187
 第三幕 The End of Light and Darkness
 水も滴るイイ女たち 終わり



 シンオウ地方到着。……で、彼らの目指す先は……?


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Last-modified: 2015-07-05 (日) 21:05:47
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