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たった一つの行路 №167

/たった一つの行路 №167

 ☆前回のあらすじ
 バンとハヤットの戦いは、若干バンが優勢だった。
 しかし、バンの前に“風霧”のボスを名乗るバドリスが現れて…………
 一方のカツトシは、オトハを助けるためにバトル山近くの洞窟のポケスポットへとやってきた。
 そして、奥へと進む途中で色違いのボスゴドラに遭遇し、苦戦を強いられていた。



「…………」

 エーフィとブラッキーがハルキと向き合っていた。

「(俺は……まだ弱い……。この村を守るには、カレンを守るには……もっと強くならなければならない)」

 ハルキがいる場所は、聖なる祠があった森の中だった。
 今、祠は壊されて、無残に石の残骸と化している。

「…………」

 そして、ハルキは心なしか森の緑が少なくなっているような気がしていた。

「(……ウゴウ……次会ったら……)」

 心に決めたハルキ。
 ハルキはこうやって修行をしている。
 他のメンバーといえば、ユウナはパソコンとスクーターを使って、アゲトビレッジの周辺を調べ周り、情報を集め回っていた。
 だが、思ったよりも情報の集まりが悪いらしく、成果はまったくといっていいほど出ていなかった。
 カレンはといえば、ハルキが修行している間は、ハレの面倒を見ていた。
 まだ、赤子であるハレは、夜に泣いては、カレンの手を煩わせていた。
 そのせいで、カレンはぐったりして、普段よりも元気がなさそうに見えるそうだ。

「…………」

 ふと、ハルキは誰かの気配を感じた。
 コソコソするような怪しい感じだったので、ハルキはエーフィとブラッキーを戻して、物陰に隠れた。

「(……敵か?)」

 だが、ハルキの予想は間違いだった。
 ポケナビを口元と一緒にマフラーで隠して、彼はコソコソと何かを話していた。

「(……ログ?)」

 なにやら、真剣そうに話をしていたログ。
 その話は数十分にも及んだ。
 ハルキから見て内容は聞こえなかった。
 それに加えて、マフラーによって口元が隠されていたことにより、読唇術を持っていたとしても読み取れなかった。
 やがて、ログは何事もなかったかのように祠を後にした。

「…………」

 ハルキは少々気になったが、気を取り直してポケモンたちの修行に励んだのだった。



 たった一つの行路 №167



 ズドガンッ!!!!

 硬い岩壁が凄まじい音を立てて削られた。
 爪の跡が鋭く残っている。

「くっ……(突進とメタルクローか……)」

 この攻撃を避けるために、カツトシは飛びのいてかわしたのだが、攻撃の余波が大きく、右腕を打って麻痺してしまった。

「もう、こいつしかいない……」

 左手でボールを取って、投げつけた先に出てきたのは、トリトドン。
 水と地面系の、ボスゴドラには相性がいいポケモンである。
 しかし、カツトシは簡単には倒せないだろうと思っていた。
 ボスゴドラはトリトドンを確認して襲い掛かってくる

「『泥かけ』!」

 バシャッ!と、襲ってくるボスゴドラに向かって牽制する。
 ボスゴドラは、頭を横にずらして攻撃をかわした。
 しかし、それは一撃目だけだった。
 ビシャッ!と、ニ撃目の泥かけが顔に入って、撹乱することができた。

「トリトドン!」

 カツトシは声だけでトリトドンに技の指示を出した。
 頷いて、その技の実行をする。
 一方のボスゴドラは、目を瞑りながらも『守る』態勢に入っていた。
 この攻撃なら、どこから来ても弾き飛ばすことができる。
 筈だった……

「がう?」

 攻撃がやってこないことにボスゴドラは疑問を覚えた。
 頭の良いこの色違いのボスゴドラは、すぐに攻撃技ではない別の補助系の技を繰り出したのだと悟った。
 そして、ボスゴドラは腕を振り回した。
 暴れるような『メタルクロー』だった。

「よし、トリトドン!今だ!」

 ボゴンッ!!

 ボスゴドラを地面の下から、右足を挫いて転ばした。
 『あなをほる』攻撃だ。

「今だ!『泥爆弾』!!」

 目を泥によって封じられ、転んだボスゴドラに向かって、最大の一撃を放った。
 大きな地面系の泥の塊が爆発すると、ボスコドラは岩壁へと吹っ飛び、めり込んだままダウンした。
 カツトシは、息をついてトリトドンを戻した。

「危なかった……」

 そして、ボスゴドラが守っていた扉に目を向けた。

「この先に、オトハさんを助ける手掛かりが……?」

 カツトシは、恐る恐る左手を伸ばして、ドアを開いた。

「……ここは……」

 先にある光景にカツトシは息を飲んだ。
 焼けるような熱気……下には溶岩が溢れていた。
 そう、ここはバトル山の内部だった。
 上を見上げると、空が見えた。

「……こんなところに出るなんて……。でも、いったいここに何があるっていうんだ……?」

 疑問に思って、空を眺めていた。
 そのときだった。

“よくここまで来てくれました”
「!?」

 どこからか聞こえる声に、カツトシはあちこち振り向く。

「誰?」

 来た道を見ても、誰もいない。
 空を見ても、正面を見ても、誰も見つかりはしなかった。

“きっと、あなたなら迫りくる脅威を退けることができるでしょう”
「ん……?」

 声の方向を理解して、カツトシは恐る恐る地面の淵に顔を寄せて下を見た。
 そして……

 ブワーッ!!

「っ!!」

 そのポケモンは七色に輝く身体と翼に長い尾を持って、カツトシの目の前に現れた。

「な、何だ!?ポケモンなのか!?」

 神々しいそのポケモンを見てカツトシはボールを構える。

“私は戦うために現れたのではありません。ボールを仕舞いなさい”
「……! 喋れるのか……?」
“私の名前はホウオウ。世界中を飛び回っている者です”
「……!? ホウオウだって!?名前は聞いたことがある……」

 ホウオウといえば、虹色の身体を持つ神秘的なポケモンで、目にしたことがあるトレーナーはほとんどいないという。
 しかも、心正しいトレーナーの前にしか、姿を見せないといわれている。

「いったい、俺に何の用ですか?」
“今、三度<みたび>オーレ地方が危機を迎えようとしています。私はそれを伝えるために、ここであなたを待っていました”
「俺を……?」
“そうです。あなたがとても心優しい青年だということは見ればわかります。そして、実力も充分備わっています”
「実力……? もしかして、それってここに来る途中のボスゴドラのこと……?」
“それだけでなく、あなたはある目的のためにここに来たのですよね?”
「っ!! そうだ、オトハさんの呪いを……」
“大丈夫です”

 そういうと、ホウオウは炎を吐き出した。
 カツトシがあわてて回避すると、その炎はやがて、灰へと変わっていった。

「これは……?」
“『聖なる灰』です。これを彼女に飲ませてあげれば、元気になるはずです”
「え?飲ませるの?」
“はい”
「わ、わかりました」

 少し釈然としないカツトシだったが、そこまではっきりと言われて、言うことを聞かないわけはなかった。

“また、以前と同じようにココロを閉ざしたポケモンたちが作られようとしています”
「ココロを閉ざしたポケモン……?」

 カツトシは首を傾げる。

“ココロを閉ざされたポケモンは、ポケモンやトレーナーを無差別に襲う戦闘マシンになってしまうのです”
「な、なんだって!?」
“だから、早くその野望を止めなければなりません。そのためには、あなたの力が必要なのです”
「……っ!!」

 カツトシは、息を呑んで、ホウオウの言葉に頷いたのだった。



 16

「よし。完成ね」

 背もたれに寄りかかって、ミライは伸びをして見せた。
 手元には、黄色く透明な水晶のシトリンがついた指輪があった。

「後は、これをクライアントに渡せば終わりね」

 にっこり笑って、その指輪を大事に箱の中に入れた。
 ミライは指輪やネックレスなど装飾形のアクセサリーを作る仕事をしている。
 彼女の作品は客に好評であり、最近は注文が多くて、なかなか依頼を捌ききれなくていた。
 しかし、この作品が終わって、彼女の貯まっていた依頼はゼロになり、ようやく息つく間ができたのだった。

「これで、オーレ地方に行けるかな?」

 ボソッと呟くミライ。
 彼女がノースト地方、オートンシティのSHOP-GEARに残っていたのは、依頼のためだった。
 でも、全ての以来が終わった今、ユウナたちの手伝いに行くことが可能になったのである。

「(とりあえず、外の空気でも吸ってきましょうか……)」

 ミライは自分の部屋を出て、それから、入り口から外へ出ようとしてた。
 そして、そのときだった。

「……これは?」

 ふと、空を見上げると、黒い羽根がチラホラと落ちてきた。
 さらに、その上から、黒い塊が少しずつ下へ降りてきていた。

「クチャクチャ……SHOP-GEARの者だよね?」

 黒い塊の中から、グレーのパーカーを来た男が出てきた。
 しかも、ガムを口に頬張っている。

「……? そうですけど、どなたですか?」

 ふと、ミライはピンと来た。

「もしかして、宝石の依頼の方ですか?」

 愛想よくミライは、彼に話しかける。

「違うよ」

 そして、男……ウゴウは手を振りかざした。

「やれ」

 漆黒の翼の塊たち……ヤミカラスたちは、いっせいにミライへと襲い掛かる。

「え!?ちょっと……」

 あわてて、ミライは走って逃げ出す。

「いったいなんなのですか~!?」
「…………」

 しかし、ウゴウは何も答えない。

「(これってポケモンなの?それなら……)」

 ミライはポッチャマを繰り出した。

「『渦潮』です!!」

 水の渦を繰り出して、漆黒の塊に投げつけた。

「そうは行かないよ」

 黒い塊は2つに分裂して、分かれてかわそうとする。
 だが、完全にかわせたわけではなかった。

「……あれは……」

 ミライが見えたのは、渦潮に巻き込まれた数匹のヤミカラスだった。
 だが、それ以外はポッチャマとミライを取り囲むように襲い掛かった。

「(……この塊は全てヤミカラスたち……?)」

 把握したのはいいが、次々とヤミカラスが襲い掛かってくる。
 傷ついていくミライとポッチャマ。
 しかし、上空から落ちた電撃でヤミカラスたちは飛散した。
 すると、そこに残ったのは、倒れているポッチャマと、傷だらけのミライと、かみなりを繰り出したドーブルだった。

「ドーブル、『スピードスター』です!!」

 絶対命中を誇る技を打ち出し、ヤミカラスを押し返していく。

「(よし、このまま行けば……)」

 技の威力はそれほどではなくとも、連射能力が高いスピードスターは、大量のヤミカラスたちを困惑させた。
 ミライは優勢を確信していた。
 だが……

「ヘラクロス」

 ズドォンッ!!

「……え?」

 後ろからの角でなぎ払う攻撃。
 突然のことに反応することもできなかった。
 気付いたのは、ドーブルと共に空へ打ち上げられた時だった。
 そして、重力にしたがってドスンッと地面に叩きつけられる。

「(う……いったい……?)」

 彼女は空を見上げていた。
 そこへオールバックの青い髪に、グラサンをかけた男が見下ろしてきた。

「ここに残っているのは、お前だけか?」
「……誰……?いったい、何の用だって言うのですか……?」

 立ち上がろうとするミライ。

「フーディン」

 ぶわっ!!

「うわあっ!!」

 サイコキネシスで吹き飛ばされて、地面をころころと転がる。

「ウゴウ。中を調べてくるんだ」
「クチャクチャ……僕に命令するな」

 プッと、ウゴウはガムを吐き捨てる。

「勘違いして欲しいな。僕たちはお前らの部下じゃない。あくまで対等な関係だ。アルドス、それを忘れるな」
「わかっている」
「わかっているならいいさ」

 確認を終えると、ウゴウはSHOP-GEARの建物の中へ入っていった。

「……っ!! ドーブル!!」
「むっ!?」

 ウゴウが建物の中に入る隙を突いた。
 アルドスとフーディン、ヘラクロスに大量の綿を飛ばして、視界を遮った。
 『綿胞子』だ。

「小癪な。フーディン、『サイコキネシス』!」

 周りを吹き飛ばす超能力。
 いとも簡単に綿は飛ばされてしまう。
 しかし、それはただのフェイントだったのだと思い知らされることになる。

 ズドッ!!

 ぶつかる音がして、フーディンは後ろから吹っ飛ばされた。
 攻撃の主はドーブルだった。

「……! ヘラクロス、『メガホーン』!!」

 ドーブルに向かって、角を向けて突撃してくる。
 しかし、ドーブルは瞬間移動のような速さでヘラクロスの背後をとって、突き飛ばした。
 ヘラクロスは勢い余って転んだ。

「(速い……『神速』か?)」
「ドーブル、決めてください!『パワージェム』です!!」

 岩タイプで宝石のような輝く光弾を放つ遠距離技。
 それをヘラクロスとフーディン、そしてアルドスに向けて放った。

「はぁ…はぁ…いったい何者でしょう……?そして、さっきの男が入って行きましたね。止めないといけませんね」

 建物の中に入ろうと、急ぐミライ。

「『サイコキネシス』」
「え……? あっ!! がっっ……!!」

 しかし、グイッと引き寄せられて、入り口から離されてしまった。
 さらに、ドーブルと共に近くの壁に叩きつけられて、地面へと崩れ落ちる。
 ドーブルはそれほど耐久力が高くないらしく、この一撃で目を回してダウンしていた、 

「教えてもらおうか。残っているSHOP-GEARのメンバーは、お前一人なのか?」

 アルドスがミライの顎を人差し指で持って、問いかける。

「……うっ……」

 しかし、ミライは先ほどの一撃が堪えたようで、答える事はできなかった。
 いや、もし答えることができたとしても、言いはしないだろう。

「おねえさんをはなせー!!」

 そのときだった。
 幼い女の子の声がミライの耳に聞こえてきたのだ。

「カ…ズ…ミ……ちゃ…ん……」

 見ると襟元辺りをウゴウに掴まれて、じたばたとしているおかっぱ頭の女の子……カズミの姿があった。

「アルドス。どうやら、その人と、この子供と、潰れている酔っ払いしか居ないみたいだよ」
「そうか。それじゃ、ここにもう用はないな」
「で、どうするんだい?SHOP-GEARを壊滅させるために来たのはいいとして、この2人をどうするんだ?痛めつけるのか?」
「そうだな……」

 アルドスはふと考える。

「は~な~せ~ぇ~」
「五月蝿いよ。ドンカラス」
「わ!? ……あぁ……あれぇ……?」

 ドンカラスがじっと見つめると、カズミは目を回してぐったりとしてしまった。

「このまま、こうしていても仕方がないし、戻るか」
「連れて行くのかい?」
「女、子供を痛めつけるのは、気が引ける。せめて捕まえといて、邪魔にならないようにすればいいだろ」
「それも、そうだね」

 ウゴウは賛同して、カズミを片手で抱き上げるように持ち上げる。
 そして、アルドスの手がミライに伸びた。

「……いやっ……」
「『10万ボルト』!!」
「……!!」

 しかし、慌ててアルドスはミライを捕まえることはできずにその場から離れた。

「お前たち……いったい何者だ!?ミライさんとカズミちゃんをどうするつもりだ!!」

 白衣を着たグラサンの男が現れた。

「何者だ……?SHOP-GEARのメンバーか?」
「どっちにしても、同じことだよ。やれ」

 ウゴウが指示を出すと、黒い塊になっているヤミカラスたちは、分散して一斉に襲い掛かった。
 固まって電撃を受けないための作戦のようだ。

 しかし……

「サンダース!!『サンダーランス・ショット』!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!

 電気を帯びた針を無数に放つサンダース。
 その攻撃の多さに、ヤミカラスたちは次々命中して、墜ちていく。
 拡散作戦も、このサンダースの必殺の技の前にはあまり意味を成さなかった。

「……ト…キオ…さん……」
「ミライさん、大丈夫か!?」

 ミライの上体を起こして、無事を確認するトキオ。

「……カズミちゃんが……」
「……。大丈夫だ!」

 トキオはサンダースと一緒に、アルドスとウゴウに立ち向かった。

「俺が来たからには、安心してくれ。絶対にあいつらの思う通りにはさせない!!」



 17

 ブゥゥゥゥゥゥ……

 重低音を立てながら、スクーターが砂漠の中にある道路を走っていた。
 真剣な顔をして、カツトシは急いでフェナスシティへと戻っていた。

「(もし、ホウオウの言うとおり、ココロを閉ざされたポケモンがオーレ地方に溢れることになったら大変だ……。俺がなんとしても、止めないと……)」

 『聖なる灰』を手に入れたカツトシは、ホウオウからオーレ地方に迫る脅威について知らされていた。
 しかし……

「(あれ?そいつらって何者だろう?)」

 カツトシは、どんな奴らがココロを閉ざしたポケモン……すなわちダークポケモンを生み出しているか、検討もできなかった。
 所詮、カツトシはただの一般人であり、旅人である。
 世界を普通に旅して今までの12年間、ジムを巡り、大会に参加し、いろいろな風景を見て、たくさんのポケモンたちを見てきた。
 今まで、大きな悪の組織と対立したことなど彼にはなかった。
 ……タマムシシティでロケット団と戦ったことは除いて。
 唯一の例外のとき、カツトシはロケット団の四天王と呼ばれる男、クサナギと戦った。
 だが、ロケット団と一般人の戦い方は違う。
 そのギャップのせいでカツトシはポケモンを出す間もなく、やられてしまった。
 結局、カツトシが気絶している間に、オトハがクサナギに勝利して、その騒動を落ち着けたのだった。

「(……とにかく、早くオトハさんの元へ急がないと……)」

 アクセルを踏み、スピードを上げようとした。
 そのとき、カツトシは気づいた。

「……なんだ?これ……」

 道を進んだ先に、一筋の煙が立ち上っているのが、カツトシには見えた。

「火事……? ……というわけではないよな?」

 スクーターを止めて、方向を確認する。
 ずっと、岩場のポケスポットからフェナスシティを結ぶ直線上に進んでいたが、煙はそのラインと少しずれたところにあった。

「(……オトハさんにこれを飲ませないといけない……。でも、気になる……)」

 虫の報せと言うべきか、カツトシはどうしても、それが気になった。
 そして、カツトシはその方向へとスクーターを走らせた。

「これは……!?」

 周りが岩や砂利だったのだが、煙が上がっているところだけ、地面が焦げていた。

「いったい何が?……え?」

 そして、カツトシはよく目を凝らしてみた。
 煙が焦げている中に、人の姿が見えた。

「誰か……いる!?」

 スクーターから降りて、カツトシは駆け寄った。

「大丈夫ですか!?」

 服はボロボロで、髑髏の装飾が目立っていた。
 カツトシは上体を起こしてやるが、ぐったりして気絶していた。
 その男とは、風霧と戦ったバンの姿だった…………



 第三幕 The End of Light and Darkness
 「飲ませるの?」 終わり


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Last-modified: 2015-06-16 (火) 06:38:51
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