「状況はどうだい」って……?
尋ねられたって……答えられないよ……
ただ……迷子になっていることはわかっている。
だけど……迷子って気づいていたって気付かない振りをしていた。
迷子だって認めたくなかった。
認めてしまったら、この世界にいられないような気がしたから……
手作りの地図を描いて、それになぞって歩いてきた。
選んだ道の正しさを祈りながら、不器用にかつ臆病に進んできた。
でも、その道が間違っていると気づいたとき、心の中の時間は止まってしまった。
それから先、描くことも消すことも出来なくなってしまっていた……
いつも、道しるべをしてくれたコンパスが壊れてしまったから……
壊れてしまったら、取り替えるのがいいだろう。
でも、取り替えることなんて出来やしない。
これはもっとも大事にしていたものだから……
そしてもっとも大事にしようとしていたものだったから……
けれどその記憶……その気持ちは、時とともに失われていく……
そんな状況の中でいろんな足音を聞いて生きてきた。
でも、左から右へ、右から左へ、耳を筒抜けに流れていく。
こんな世界なんて在りえない……
これは望んだ世界ではない……
きっと、これは夢の世界なんだ……
醒めない夢なんだ……
朝が来れば、きっと望んだ世界が待っている……
さぁ、夜明けはいつだろう?
そんなことはわかっている……
望んだって、無駄なことはわかっている。
この夢に夜明けがくることはない。
幾度と無く考えた。
だからこそこれからのことを考える。
……俺は、君を失ったこの世界で何を求め続けるんだろう……?
たった一つの行路 №093
1
場所はホクト地方の東端。場所の名前をクシキ岬と言う。
トキオとライトが一緒にパラレルワールドの情報をかき集めている頃の話である。
ここで一人の少年が海を眺めていた。
緑髪で黄色いシャツにグレーのジーンズのどこにでもいるような普通の少年だった。
手に持っているのは、女の子が好んでしそうなハート型のイヤリング。
ただ、彼は無言でそれを見つめていた。
「…………」
かれこれ、2日間はその場でずっと海を眺めていた。
何をするのでもなく、ただ海を見ていた。
周りの人が彼を気にかけるが、誰も彼に話しかけることはしない。
彼のかもし出す雰囲気がそれを許さなかった。
重く、只ならぬ空気だからだ。
「……見つけたぞ」
しかし、その彼に話しかけた者がいた。
黒いマントを羽織った青年だった。
彼は少年の隣に並んだ。
「お前に話がある」
「…………」
しかし、緑髪の少年は何も言わず、青年に背を向けて立ち去ろうとしていた。
「逃がすわけにはいかないな」
「!!」
ボワッ!!
突然の火炎放射に反応して少年は横に飛んでかわした。
見ると、その攻撃して来たポケモンはチルタリスだった。
「……何のつもりだ!」
「やっと話を聞く気になってくれたな……」
青年が手をかざすと、チルタリスは再び攻撃を繰り出す。
『竜の息吹』だ。
だが、同じような攻撃で少年は相殺した。
しかし、チルタリスの次の攻撃が襲い掛かった。
ドガンッ!!
とはいえ、それを難なく少年のポケモン、フライゴンは受け止めた。
そして、ドラゴンクローを繰り出すが、チルタリスは退いてかわした。
次に青年が手を翳すと、『冷凍ビーム』を繰り出した。
フライゴンにとって冷凍ビームは弱点なのだが、まったく関係なかった。
冷凍ビームはフライゴンに当たったが、当たったとともに、蜃気楼のように消える。『影分身』だ。
それと同時にチルタリスにきらりと光る爪を叩き込み、倒してしまった。
青年はフッと笑うとチルタリスを戻した。
「やはり強さは申し分ないな……話がしたい」
「いきなり勝負を仕掛けといてなんだ……?」
「お前の強さが欲しい」
「はっ!?何を言っている!?」
「つまり……俺に協力して欲しい」
青年は頭を下げた。
「何で俺なんかの力を……?」
「お前が世界を変えるほどの強さを持っているからだ。それにアマ婆ぁの占いにお前の顔が浮かんだからだ」
「アマ婆?」
「俺の……祖母さ。お前も何度かあったことがあるはずだ」
「…………」
少年はそう言われてはっとした。
「そのアマ婆はどこに?」
「亡くなった。半年前に……」
「…………」
そういう話になると、青年は黙り込んでしまった。
少し間があった後、少年が口を開いた。
「俺が世界を変えるほどの強さを持つ……?そんなバカな話はない。大切な人も守れないのに世界なんて変えられるはずなんてない。第一に世界を変える強さってなんだって言うんだ?」
「世界を変える強さ……それは次元を越えた世界の猛者たちに匹敵するレベルと言うことだ」
「次元を越えた世界……?意味がわからねぇ」
「とりあえず、俺に力を貸して欲しい……」
少年はそういわれて背を向けた。
「俺には関係ない。他を当たってくれ」
「引きずっているのか?お前が彼女を救えなかったことを……」
「…………」
「お前が彼女を救えなかった気持ちはよくわかる…………」
「お前に!!……お前に俺の気持ちの何がわかるって!!!???」
少年は振り向いて大声で叫んだ。
「俺の気持ちが……お前なんかにわかってたまるもんか!!」
「俺も……いや、僕も君と同じさ。……大事な人を……守ってあげられなかった」
青年は落ち着いた声で話し始めた。
「だから、救いたいんだ。だけど、僕一人では彼女を助けるのはもちろん“奴ら”を倒すことも出来ないんだ……」
「“奴ら”……?」
「奴らを放っといたら、いずれ全ての次元に浮かぶ世界は破壊されてしまうんだ」
「!?」
「僕は……守りたい……。彼女も……この世界も……。だから、協力して欲しいんだ!」
「守りたい……?」
その一言が少年のあの時の言葉を思い出させた。
―――「私は…………あなたが死ぬのが一番嫌なのよ!!だから、生きて!私の分まで!私が愛した世界を守って!」―――
「(世界を守る……。俺はそんな柄じゃないけど……ヒカリが……ヒカリが望むことなら……ヒカリが生きていたこの世界を守るのなら……)」
少年は頷いた。
「わかった。どうすればいい?」
「協力してくれるのか!?」
「……ああ」
「それなら、もう一人仲間にしたい奴がいるんだ。俺についてきてくれ」
少年は頷いて空を見た。
とりあえず、足を前に踏み出してみよう。
彼はそう思ったのだった。
2
天気は晴れ。
風は穏やか。
その町の天気は上々だった。
しかし、それにもかかわらず空から何かが降ってきた。
ズドッ!ダジッ!スチャッ!
落ちてきたのは三人の少年少女たちだった。
「イタタタ……ここはどこ……?」
「無事に到着したみたいね……あれ!?みんなは!?」
「いないようね。次元の中ではぐれちゃったみたいね」
すると、最後にメガネをかけた少年の頭にUFOみたいな飛行物体が落ちてきた。
「あっ!ジラーチ!?」
“マサト……ボク……ねむい……”
すると、メガネの少年、マサトの腕の中で眠りについてしまった。
マサトはボールに戻した。
「無理もないわね。次元をワープすると言うとんでもないことをしたのだから……」
「でも、ユウナさん、ここはどこなんでしょう?」
ワンピースと膝丈までのジーンズを一緒にはいた少女、ユウナは自分の機械『Ⅰ☆NA』で検索してみたけど、ERRORと言う文字が表示された。
「ダメね。無線とかインターネット系の機能はこのままでは使えなさそうね。バージョンアップさせないと……」
ユウナが諦めて、Ⅰ☆NAをしまうと、マサトが大きな声で2人を呼んだ。
「ユウナさん!カスミ!こっち来て!!」
マサトに呼ばれて、二人は急いで彼の元へ走っていった。
「これを見てよ!」
マサトが指差すものには“ハナダシティ”と書いてあった。
「えっ!?ここがハナダシティ!?全然違うじゃない!!」
もちろん異を唱えたのはハナダシティのジムリーダーをしているカスミだった。
ハナダシティの町並みといい、雰囲気といい、カスミの知っているハナダシティとはまるで違っていたからである。
「どうやら、これで私たちがもう一つの世界に来たということが実感できたようね」
「そうですね」
マサトとユウナは頷く。
「でも、これからどうするの!?」
「そうだよ!他の人たちはどうしよう!?」
マサトとカスミがユウナに聞く。
「……同じ世界にいれば問題ないわ。違う世界にバラバラに散らばるという確率の方が低いだろうし。だから、私たちはエースの情報を探しましょう」
「となると……情報が集まるのは……ポケモンセンターだね!」
マサトがそう言うが……
「いえ、ジムに行きましょう!」
カスミがそう言った。
「誰が、ジムをやっているのか気になるの!」
「こっちの世界のジムか……いいかも!!」
「別に私は情報が集まればどっちでもいいわよ」
と言う訳で、まず彼女たちはハナダジムへと向かっていった。
「ここね!ハナダジム!」
3人は周りの景色を見ながら到着した。
そして、その中へと入っていった。
「通路ね……」
「僕たちの世界のハナダジムは水槽とかあって大きかったのにね」
カスミとマサトは喋りながら進んでいく。
すると、広い場所に到着した。
そこに、一人の少年がバトルフィールドの真ん中で座っていた。
3人が入ってきたことに気づくと、少年は立ち上がって言った。
「挑戦者かな!?」
「ちょっと違 「はい!挑戦しにきました!」
カスミの言葉を遮って、マサトがそう言った。
「ちょっと!?マサト!!」
「いいでしょ?ちょっとバトルしたかったんだ!」
「もう……」
カスミは仕方がなく、マサトのバトルを見ることになった。
「いいんじゃないの?それにカレンが言っていたわ。違う世界に来たミナノやTSUYOSHIという奴らはライトやトキオよりも遥かに強い実力者だって。だから、これで見極めることが出来るわ。世界の差と言うやつを」
「それなら、私とあの男がバトルすればよかったんじゃないの!?」
「それでもいいけど、マサトがやりたいって言うんだからやらせてあげたら?」
「そうね……」
ユウナとカスミは隅でバトルを見守ることにした。
「君……名前は?」
「僕は違う世界のトウカシティから来たマサト!!」
「違う世界?」
そう言って、少年は首を傾げた。
「まぁいいや。どっちにしてもトウカシティなんて遠いところから来たんだね」
「ま、まあね」
「だけど、バトルは手加減しないよ!!」
「望むところだよ!……ええと……」
「あ、まだ名乗ってなかったな。俺はハナダシティのジムリーダーのファイア!よろしく!」
すると、ファイアはいきなりポケモンを出して襲い掛かってきた。
「っ!!うわっ」
「マサト!?」
突然のシャワーズの水鉄砲を慌ててマサトはしゃがんでかわした。
「ちょっと!いきなり攻撃するなんて反則だよ!」
「それなら早くポケモンを出しなよ」
「それにルールの確認は!?」
「ルール?もちろん一般的なルールだけど?」
「いや、一般的なルールってなんかわからないよ!説明してよ!」
「一般的なルールと言うのは、相手のポケモンを倒した方が勝ちだよ?……そんなことも知らないの?」
「(そんなあいまいなルールなんてあり!?)」
「どうやら、これが世界の違いらしいわね」
ユウナがポツリと言う。
「えっ?それはどういうこと?」
「つまり、ここでは一般的なルールと言うのはポケモンを出して戦うこと。つまり、相手のポケモンを倒しさえすればいいわけね」
「それじゃ、相手がポケモンを出さなければトレーナーを攻撃するってことなの!?」
「相手がポケモンを持っているならそうするでしょうね。でも、相手の手持ちがもうないと判断した場合はしないでしょうね。それは常識のある一般的なトレーナーに限ってでしょうけど」
「どういうこと?」
「ロケット団みたいな連中は容赦しないということよ。そして、このルールには一つ穴があるわね」
「えっ?」
「ほら、見て!」
ユウナがファイアを指差してカスミを促した。
「シャワ!エン!」
「っ!2匹!?」
ファイアの繰り出すシャワーズとエンペルトのハイドロポンプの一斉射撃であっという間にグラエナはダウンしてしまった。
「つまり、相手のポケモンをダウンさせれば、ポケモンは何匹でも出していいというルールね」
「そんなのずるいじゃない!」
「別にずるくなんかないわ。何匹でもと言うけど、実際に一斉にポケモンへ指示を出せる範囲と言うのは決まってくるわよ」
「!!」
「どんなに才能のあるトレーナーでも6匹全てのポケモンを一気に操ることはそう簡単に出来ないでしょうね」
そして、ファイアの実力は2匹のポケモンを完璧に操っていた。
何より、技の指示はほとんど出していない。
それだけで、マサトとの実力の差はあった。
「くっ!それならこっちも2匹でいくぞ!!ギャロップ!ジュプトル!」
ファイアのシャワーズとエンペルトに対抗して、2匹のポケモンを繰り出すマサト。
そして、シャワーズが高波を作り出して、マサトたちを巻き込もうとした。
「ジュプトル!波に向かって『リーフブレード』!!」
波に向かって行った。
そして、ブレードが襲い掛かる波を2つに分断した。
シャワーズがバランスを崩して落ちる。
その隙をギャロップは逃さず、シャワーズに向かって行った。
「『メガホーン』!!」
「エンッ!」
シャワーズをカバーする様にギャロップの横から『アクアジェット』で吹っ飛ばしてダウンさせた。
高波の際にエンペルトは波の速度と一緒に進んでいたためにマサトたちに見つかることなく接近できた。
「そこだっ!!」
エンペルトがアクアジェットの一瞬を突いて、ジュプトルがリーフブレードでシャワーズに斬りかかった。
空中で避けられずに、直撃した。
「エン!」
しかし、すぐにエンペルトがジュプトルへ攻撃に出る。
『冷凍ビーム』を受けて、氷漬けにされてしまった。
その際に、ダメージを受けたシャワーズをボールに戻した。
「そこだッ!!『10万ボルト』!!」
「っ!!」
ファイアとエンペルトがそれぞれシャワーズとジュプトルを気にしているそのときだった。
すでにマサトの傍らには3匹目のポケモン、ラルトスがいた。
強力な攻撃の前に、エンペルトはその一撃でダウンした。
「(強い!!)」
慌ててファイアは戻したばかりのシャワーズを繰り出して、ハイドロポンプを打ち出す。
「ラルトス!接近して『10万ボルト』!!」
“うん!”
ラルトスは頷いて、浮遊して接近して行った。
しかも、ハイドロポンプをもろともしていなかった。
「!!」
そして、最大の放電がシャワーズに炸裂した。
「シャワ!!……俺の負けか……」
そうファイアが言ってシャワーズを戻す。
そして、ファイアがマサトに近寄った。
「なかなか筋がいいね。それに僕もまだまだだったね。まさか、君がジュプトルとギャロップを出したときにラルトスも繰り出していたなんて気づかなかったよ」
「いやあ……」
マサトは褒められて近くにいたラルトスを抱き上げた。
そのラルトスをファイアは撫でてあげた。
「この子がシャワーズの特性『貯水』を『トレース』していたことにも気づかなかったのが一番の敗因さ。これがブルーバッジだ」
そうして、マサトの手にバッジを渡した。
しかしそのバッジを一人の手が掻っ攫った。
「う~ん……私のところのブルーバッジと同じようね」
「どうやらそのようね」
カスミとユウナが言った。
「ところで、あなたたちもバトルするんですか?」
ファイアが尋ねる。
「私の名前はユウナ。実はあなたに話があるんだけどいいかしら?」
「えっ?はい……いいですけれど……」
「えっ?違う世界から来た?」
ユウナはあれこれとパソコン……もといⅠ☆NAを使ってファイアに説明をした。
「……どうやら本当のことみたいだね……」
ユウナの説明にファイアは納得したらしい。
「それで、私たちは残りの7人を探すとともにエースと言う少年を探しているの!何か知っているかしら?」
「エース……?エースって……確か行方不明になったイエローさんの子供……?」
「えっ!?あなた、イエローさんを知っているの!?」
「それは知ってるよ!有名なトレーナーだから。でも、13年前に行方不明になったんだ……」
「13年前?一体何が……」
ガチャ
ユウナが質問をしようとしたとき、ドアが開いた。
すると、白い帽子にスカートに水色のノースリーブの女の子が部屋に入ってきた。
「ただいま。あら?お客様?」
「おかえり!あ、こっちは僕の恋人のリーフ。こっちの人たちはマサト、ユウナ、カスミだよ」
よろしく!と三人は挨拶をかわす。
リーフはお辞儀をぺこりとして、ファイアの隣に腰掛けた。
とても、行儀のいい女の子のようだ。
「(恋人ねぇ……)」
「(お似合いのカップルだね……)」
カスミとマサトはそれぞれそう思った。
「それで、話の続きになるけど、13年前に何があったの?」
「それは…………」
ところがその話になると、ファイアは黙り込んでしまった。
その様子を察して、リーフが代わりに話した。
「13年前…………何が起こったかわかってないのよ」
「え?どういうこと?」
「ある事件が起きて1人が亡くなって、1人が行方不明になったの。その亡くなった人というのが……」
「リーフ……その話はしないでくれ」
「あ……はい……」
「まあ、話したくないならいいわよ」
ユウナがパソコンの代わりに手帳で先ほどの話をまとめていた。
「ところで、どこかで情報を得られそうな場所とか、パソコンが使えそうな場所はないかしら?」
「う~ん」
そう聞かれて、ファイアは考えた。
「ねぇ……ファイア……。“あの二人”のいるところならたくさんの情報がありそうだし、パソコンが使えるんじゃないかな……?」
「あ!“あの二人”か!」
「“あの二人”って?」
ユウナが尋ねる。
「ハナダシティを北に行ったところにある天才双子の小屋さ!名前はナナキとマサミ。俺と同じ年なんだけど、なかなか凄腕なんだ。あそこなら何か情報を得られるかもしれない」
「それじゃあ、そこへ行ってみようかしらね」
ユウナがそういうと、カスミとマサトも頷いた。
「じゃあ、俺も一緒に行くよ」
「えっ!?」
「ジムはいいの!?」
ユウナとマサトはファイアの発言に戸惑った。
「君たちの世界ではジム毎日やっているの?」
「いや、そういうわけではないけど……」
「こっちもそうさ。ジムリーダーの都合で決めていいんだ」
「それなら助かるわね!」
「あ、カスミはここに残ってくれるかしら?」
「え?何で!?」
ユウナの言葉にカスミが首を傾げる。
「ハナダシティにカレンとかサトシが来た場合を考慮してよ。町で情報をあつめていた方が合流しやすいでしょ?」
「う~ん……わかったわ」
「ファイア……私は?」
リーフがもの寂しそうにファイアを見る。
「一緒に行きたいところは山々だけど、カスミちゃんと一緒に残ってくれ。この町を案内して欲しいんだ」
「うん……わかった……」
頷いたもののやはりリーフは寂しそうだった。
こうして、一日休んでファイア、マサト、ユウナは一路北へ、カスミとリーフは町に残ることになった。
第二幕 Dimensions Over Chaos
ハナダシティのジムリーダー 終わり