「『ミラーハンド』を破る……?そんなの無理なんだなぁ~」
のんびりとした口調で話すのは幹部のカエシ。
『逆襲のカエシ』と恐れられるカウンターのプロである。
それに立ち向かうのは、オーレ地方出身の女スナッチャー、カレン。
「見つけたわよ!『ミラーハンド』の弱点!」
そう言って出したポケモンは……一匹の蜘蛛ポケモンだった。
たった一つの行路 №048
「それならやってみるんだなぁ~ソーナンス、『ミラーハンド』なんだなぁ~」
カエシに言われて、手を光らせて、攻撃に備える。
見る限り、死角はない。
「行くわよ!アリアドス、『シグナルビーム』!!」
真正面から攻撃を放つ。
攻撃が当たれば、大ダメージなのだが、ソーナンスは余裕でそのビームを跳ね返す。
「無駄なんだなぁ~」
「そうでもないわよ!?」
アリアドスは跳ね返ってきたビームをかわす。
「返ってくることが解っているなら、かわすことは難しいことじゃないわ!もう一度、『シグナルビーム』!!」
今度は移動しながら攻撃を放つ。ちょうど、ソーナンスの右側方からだ。
「甘いんだなぁ~このソーナンスの『ミラーハンド』は返す方向も変えられるんだなぁ~つまり避けることは不可能なんだぁ~」
ソーナンスはカエシの言う通り狙い済ましたかのようにアリアドスの移動しながらの攻撃を弾き返した。
「……!アリアドス!『高速移動』!!」
しかし、狙い済ました攻撃をスピードを上げてかわす。
「もう終わりなんだな~?」
「このシグナルビームだけで決められると思ったけれど、簡単には行かなかったみたいね……!それならそろそろ行くわよ!アリアドス!『マグネードウェブ』!!」
アリアドスは口から糸を吐き出した。ただ、ただの糸ではない。蜘蛛が縄張りを張って待っているような蜘蛛の巣をその場で吐き出したのだ。
「だからなんだって言うんだなぁ~?ソーナンス~『ミラーハンド』でそのまま返してやるんだなぁ~」
ソーナンスは飛んできた蜘蛛の巣の中心部分を突いた。カエシの言う通り、ミラーハンドは蜘蛛の糸を返そうとした。
だが……
「なんなんだなぁ!?返せないんだなぁ~?」
ソーナンスの手が蜘蛛の糸に触れたとき、確かに返す兆候はあった。
だが、それは中心部分だけだった。蜘蛛の糸は包み込む様にソーナンスの腕を封じこめた。
「柔軟な蜘蛛の糸……やっぱりこのソフトな攻撃は返すことは出来なかったみたいね!アリアドス!!『シグナルビーム』!!」
そして、アリアドスは後ろに回りこんで攻撃をたたきこむ。
「ソーナンス!『ミラーコート』なんだなぁ!!」
だが、手を封じられたソーナンスはうまく身動きが取れず、攻撃はそのまま直撃した。
その衝撃でソーナンスは吹っ飛び、カエシの真上に飛んできた。
「まさか~ソーナンスがやられるとは思わなかったんだなぁ~」
しかし、のんびりとしているにもかかわらず、とっさにモンスターボールを取って、ソーナンスを戻した。
「お前相手なら~このポケモンを出してみてもいいんだぁ~!」
「まだやるって言うの……?」
「これで最後なんだなぁ~!行くんだなぁ~ラキシェル~」
「!?」
カエシが出したポケモンは、カレンが見たことがないポケモンだった。それもそのはずだ。
「……合成ポケモン<キメラ>ね!」
「キメラの存在を知っているとは意外なんだぁ~。こいつはキメラ№2、ラキシェルなんだなぁ~」
姿はプリンの様に丸い体格を持っていた。
そして、硬い甲羅に包まれている。
「やれる物ならやってみるんだなぁ~」
「『マグネ―ドウェブ』!!」
カレンは補助技を仕掛ける。しかし、ラキシェルと呼ばれているポケモンはそのまま攻撃を受けた。
「『シグナルビーム』!連続攻撃よ!」
そして、容赦ない攻撃がラキシェルを襲う。しかし、カエシは何も言わない。指示をしない。
「(何かあるわ……!)攻撃をやめて!」
カレンは危険を察知して、攻撃をやめさせた。
「もう遅いんだな~?」
ラキシェルに攻撃は効いている。
もうぼろぼろだ。しかし、カエシは余裕だ。
「これで終わりなんだな~教えてやるんだな!逆襲のカエシの意味を!ラキシェル!『我慢開放』!!」
ラキシェルは我慢を開放した。
『我慢』とは何ターンか攻撃を受けて蓄積した攻撃をそのまま返す技である。
しかし、ラキシェルの我慢は強力だった。
いや、我慢という域を越えているようだ。
ラキシェルの腕から強力な黒い玉が作られて、それをアリアドスに放った。
それにもかかわらず、アリアドスは立ち向かって行った。
だが、虚しくアリアドスに当たって炸裂した。
「終わりなんだなぁ~……あ?」
「終わりじゃないわよ?」
カレンとアリアドスは平然とそこに立っていた。
「ありえないんだな~!!少なくても、アリアドスは攻撃を受けたはずなんだな!!」
「そんなの簡単なことよ!説明するまでもないわ!」
カレンは攻撃が直撃する前に身代わりを作り出していたのだ。
「ラキシェル!もう一度我慢なんだなぁ~」
「確かに、そのキメラの力は凄いわ。でも、欠点があるわ。その我慢中は動けないこと。そして……」
カレンは右腕をまくって、スナッチリングを発動させた。
モンスターボールを振りかざして、そのまま投げる。
ラキシェルはボールに吸い込まれて行き、スナッチが完了した。
「攻撃技がないって事ね」
「や、やられたんだなぁ……」
こうして、カレン対カエシの決着はついた……。
だが……。
「あら?負けちゃったの?カエシ……」
「レイラ様……」
「誰!?」
カレンは新たに現れた人物を見た。
「これで、邪魔をしてきたトレーナーが4人ね……さすがにしつこくってよ」
「4人……?」
「そこのドラゴン使いと、一本槍少年と、グラサンのトレーナー、そして、あなたね……」
「お、お兄ちゃん!?」
「お兄ちゃん?もしかして、あのグラサンとスカーフのトレーナーね?今ごろ、いい夢を見ている頃よ……。ふふふ……」
「そんな……まさか……」
「それじゃあ、兄妹そろって夢の世界に送ってあげようかしら……?」
「くっ!そうは行かないわよ!アリアドス!『シグナルビーム』!!」
「ふふふ……」
レイラは避けようともしなかった。
そして、シグナルビームが当たる……。
いや、当たらなかった。正確には貫通した。
「!?」
「そんな攻撃は当たらないわよ……」
「な、なんで!?」
「惑わされるな!」
カレンにそう言うのは、ワタルだ。
「アイツは、何らかの方法で幻を見せているんだ。それは毒ガスかもしれないし、催眠術かもしれない。その正体はわからないが……」
「幻ね……」
カレンは目を瞑った。
「それなら、あらゆる方法でこの場を脱出するだけよ!」
カレンはアリアドスを戻してメガニウムとオオスバメを取り出す。
「メガニウム、『神秘の守り』!!オオスバメ、『吹き飛ばし』!!」
「無駄ね」
「それはどうかしら?オオスバメ!『燕返し』!!」
「!!」
オオスバメの攻撃がレイラに命中した。正確にはレイラのポケモンだが。
「……意外だったわね。こんなにあっけなく私の幻影戦法を見破るなんて……予想外だったわ」
「それにしても、まさか、3匹のポケモンに囲まれているとは思わなかったけどね!」
実は、カレンを中心において3匹のポケモンが三角形の用にカレンを囲んでいた。
「それにしても、スリーパーの毒ガスをずっと吸いつづけていたはずなのに、なぜ平気なのかしら?」
「メガニウムには癒しの香りの効果があるのよ。毒ガスなんてそれで中和したわ」
「なかなかやるわね!今までは、この戦術だけで勝って来たけれど……」
「残念だったわね」
「それなら、ポケモンバトルで決着をつけようじゃないの!」
そう言って、レイラのポケモンが2匹ずつ襲ってきた。
オドシシとスリーパーだ。
カレンはそのままメガニウムとオオスバメだった。
「オドシシ、『念力』!!スリーパー、『サイコウェーブ』!!」
「メガニウム!オオスバメ!向かい打つのよ!」
レイラの攻撃は主にエスパー系の攻撃が中心だった。
しかも、それは『催眠術』を使った攻撃が多い。
しかし、メガニウムが神秘の守りを使えるせいで、それらの攻撃はまったく使えない。
レイラはかなり不利だった。
メガニウムが『光の壁』で攻撃を阻み、オオスバメが影分身で撹乱しながら接近し、オドシシの目の前に来た。
「そこよ!」
オオスバメの燕返しがオドシシに決まった。
だが、飛ばされながらもオドシシは倒れない。
しっかりと着地する。
「……特性『威嚇』のせいね……」
「その通りよ。スリーパー、『サイコキネシス』!!」
メガニウムではなく、オオスバメを狙った。けれども、根性で攻撃に耐える。
「それならこれでどう!?『燕返し・改』!!」
「オドシシ、『サイコウェーブ』!!」
オオスバメは回転しながら攻撃を跳ね飛ばす。
そして、オドシシに手堅い一撃を与えた。
「そのままスリーパーに攻撃よ!!」
「甘いってよ。スリーパー、『サイコパンチ』!!」
オオスバメはオドシシを倒しつつも、スリーパーも狙う。
しかし、攻撃をかわした。それも、横からパンチを繰り出した。
そのパンチは触れた瞬間に弾けた。
オオスバメはそのまま瓦礫へ吹っ飛ばされた。
「次はそのメガニウムよ!スリーパー、『サイコウェーブ』!!」
だが、メガニウムの光の壁が攻撃を遮断する。
「(そのメガニウムは厄介ね……)キュウコン!」
「(メガニウムがやられたら、きっとさっきの催眠攻撃をやってくるわね……)カメックス!メタグロス!援護して!」
カメックスは水鉄砲を繰り出して、キュウコンを攻撃する。
しかし、キュウコンは余裕で回避して、火炎放射をメガニウムに放つ。
「カメックス!『守る』!!メタグロス、『シャドーボール』!!」
メガニウムの盾になって攻撃を防ぐ。
その代わりにシャドーボールで反撃にでる。
しかし、スリーパーには当たらない。
「え!?」
「甘いわね。私が催眠術や毒ガスだけを使って幻を見せると思って……?こういうこともできるのよ!」
「『影分身』……ね!それなら、メタグロス!全ての影分身にシャドーボール!」
「そっちが3匹なら、こっちも3匹出すわよ?ゲンガー!!」
レイラも新たなポケモンを出して、シャドーボールを放つ。
威力も数も同じだ。その結果は相殺と決まっていた。
「ふふふ……仕方がないわね。そろそろ、決めるとするわ。ゲンガー、キュウコン!スリーパーを中心にして力を集めなさい!」
レイラが指示を出すと、右にキュウコン、左にゲンガー、中心にスリーパーという隊列を組んだ。
「何かする気ね……」
「これで終わりにするわよ!スリーパー!!突っ込みなさい!『ミラージュペイン』!!」
「!!」
カレンが見た物はおぞましく鎌を持った死神だ。
いや、きっと幻だろう。
でも、きっと威力はそのくらいはあるだろうと思っていた。
「そっちが最強の技なら……こっちも最強の攻撃で行くわよ!カメックス!メガニウム!『ハイドロカノン』と『ハードプラント』!!」
最強の技同士が激突した。その結果は……
「……!相打ち?まさか……?」
レイラは驚いて言った。
技の激突で起こった事は、まず、ハードプラントがスリーパーの本体に一撃を与えた。
しかし、それだけではスリーパーの技を止めるには到底威力が足りなかった。
そこへ、カメックスのハイドロカノンがスリーパーを打ち抜く。
ところが、それでもスリーパーの攻撃は止まらなかった。
そのままスリーパーはカメックス、メガニウムにダメージを与えたのだ。
だが、2匹の強力な攻撃を受けて、スリーパーが無事で済むはずもなかった。
「やるわね……。まさか、最強の攻撃を破るなんて。でも、まだ私には二匹が……」
「終わりよ!『ツイン・コメットパンチ』!!」
彗星の如く繰り出すコメットパンチが、レイラのキュウコンとゲンガーを一撃でしとめた。
「!!」
「さぁ、あなたの残りのポケモンは後2匹ね!?」
カレンはメタグロスにさらにブーバーを繰り出した。
「『エアーライド』から……」
「私の負けね……」
「え?」
レイラの予想外の言葉にカレンは滑った。
「私の手持ちポケモンはこの4匹だけ。そこで見ているカエシも4匹だけだけど」
「え~?レイラ様が負けちゃったんだなぁ~」
「ゆ、油断させようとしたって無駄よ!」
カレンはレイラの言葉を信じず、構える。
「か、カレン~……無事か!?」
「あ!お兄ちゃん!?お兄ちゃんこそ無事なの!?」
「半分な……。もしかしてこの人に勝ったのか!?」
「……ええ、多分」
カレンはレイラを見る。
「それなら、私が負けを認めた証にいいことを教えてあげようかしら?」
「いいこと……?」
「それってどんなこと!?レイラさんのスリーサイ―――」
「お兄ちゃんは黙ってて」
カレンはトキオを押しのけた。
「さっき、あなたとカエシとの戦いを見ていたけれど、あなたはスナッチャーね?」
「ええ。そうよ!……!そういえば、ロケット団にハルキって男がいるはずよ!」
「ええ、いるわよ。ロケットルーキーズとして活躍しているわ」
「ロケットルーキーズ?」
「ロケット団の次世代をになう4人の実力ある子供たちよ!」
「まさか……その中にハルキが……」
「ええ、いるわよ!」
「ハルキはどこに!?」
「ヤマブキシティの“スプリントサンシャイン”」
「何それ?」
カレンは首を傾げた。
「スプリントサンシャイン……建物の名前だな!そこがロケット団のアジトだな!!」
「正確には違うわ」
「どういう意味!?」
「そこまでは教えられないわね。でも、そこにハルキがいるって事は教えてあげる」
そう言うと、レイラはあるアイテムを取り出した。
「!?」
「残念だけど、私は捕まらないわ!」
「これは!?」
「『穴抜けの紐』……実際は違うけどね。穴抜けの紐がポケモンの『穴を掘る』というところだけど、これはポケモンの技で言う『空を飛ぶ』ね。それじゃ、縁があったらまた会いましょうてよ♪」
こうして、レイラは空へと消えて行った。
「逃がしちゃったか……こいつは逃がさないけど!」
「捕まったんだなぁ~」
カエシは捕まってものんびりしていると言う……。
「お兄ちゃん!私……」
「カレン……ハルキって奴を探すんだな……」
「うん……」
「わかった。何も言わない」
そういって、トキオはラティオスを繰り出した。
「ラティオス……カレンをヤマブキシティまで送ってくれ」
そういうと、ラティオスは頷く。
「ありがとう……」
そう言うとカレンはラティオスに乗って北へといってしまった。
「(兄と妹……いつかは離れる運命なのか……)」
トキオは空を仰いだ。
“お前!カエシ様に何をしている!”
“レイラ様にやられたくせに、生意気だ!”
「おっと!俺は残りの数人のロケット団を倒さないとな!」
トキオは残り二匹のポケモンで数人のロケット団に挑んで行ったのだった。
8
「やっとついたわね!トキワシティ!」
「ライト、気を引き締めて行くぞ」
空から見るトキワシティ。結構大きい町である。
しかし、全体に混乱が生じていた。全てはロケット団の仕業である。
「エース……敵、多いよ?」
「関係ない。ボスを倒せばいいことだ」
そして、二人はジムの前に降りた。
「やはりな。ここにロケット団があまりいない」
「ロケット団のボスを襲う必要はないものね」
そうして、ジムに入る2人。
しかし、そこに待っていたのは、10人のロケット団の下っ端だった。
“お前らなんだ?”
“このジムの乗っ取りを邪魔しようと言うのか?”
その言葉を聞いて、ライトはくすっと笑った。
“何がおかしい!?”
「猿芝居ね……?」
「ああ、大根役者たちだな」
“な、何を解らんことを!やっちまえ!”
しかし、二人の実力はそこの下っ端どもでは手におえる物ではなかった。
バトルは10秒足らずに片がついた。そして、二人は先に進む。
「待て!」
少し広い部屋についたところで、一人の男が呼び止めた。
「お前らはなんだ?」
「俺はエース」
「私はエースのフィアンセのライト♪」
「俺が言っているのはなんでここに来たと聞いているんだ!」
男は怒って言った。男の格好は空賊のような軽い服装をしていた。
それでもRのマークが入っていることには変わりがないが。
「俺たちは、ロケット団を潰しに来た」
「へェ……それじゃ、俺たちがジムを攻めこんでいると知ってここに来たと言うわけか」
「違う。ここがお前たちのボスの居場所だと思ってここに来たんだ」
「!!」
「どうやら、その顔は図星の様だな」
「……なぜ知っているか知らないが、お前たちをここで消す!俺の名は……」
「エース……」
「なんだ?」
ライトは男を無視して話し始めた。
「って!無礼だな!女!」
するとエースは頷いて、先に進もうとした。
「な!行かせるか!」
男はポケモンを繰り出す。スピードの速いポケモンだ。
しかし、ライトは正確にポケモンの種類を把握して、対抗する。
「甘いわ!私には見えてるわよ!」
「ちょっとはやるみたいだな!ニューラ!『吹雪』!!」
「ゴルダック!『ハイドロポンプ』を地面にたたきつけるのよ!」
水飛沫を立てることにより、吹雪を防いだ。
凍ったハイドロポンプの壁が防いだことを物語っていた。
「なかなか、やるな!改めて俺はロケット団、ボスの右腕のマルク!通称、『盗空のマルク』だ!」
「糖食う……?砂糖が好きなの?」
「違う!!」
「…………」
「…………」
黙り込んだ2人がじっと向かい合っていた。この調子で5分位は経った。
「そこをどいてくれ」
「…………」
しかし、彼女は道を開けようとはしない。
代わりにポケモンを繰り出した。そして、攻撃を仕掛けてくる。
エースもボールを二つ取り出して、対抗する。
「二匹同時に攻めてくるとは思わなかった……それも、後ろにも忍ばせていたなんてな……」
前から攻めてくるバリヤードをバンギラスが、後ろから忍ばせていたレディアンをクロバットがそれぞれ攻撃をした。
「お前はなんだ……?」
「……ロケット団、ボスの左腕、アンナ。通称『無音のアンナ』」
第一幕 Wide World Storys
VSロケット団④ ―――VS幻影のレイラ――― 終わり