スナッチ団のアジトを知った日から、私の戦いの日々が幕を開けた。
ダークポケモンという禍々しいオーラを持つポケモンを見分ける事ができると言う理由で、私はスナッチ団に捕まってしまった。
でも、私のポケモンのゼニガメの活躍や基地の爆発のおかげで、スナッチマシンを奪って脱出する事ができた。
一応、報告も兼ねて、トレトレでセイギさんに話をして、スナッチマシンの事を確認する事ができた。
そして、トレトレを出てから私は大変な目に遭った。
私を誘拐したゴロツキ、ベルデというダークベイリーフを持った男、さらに数人のそいつ等の仲間達が私に襲い掛かってきた。
ポケモンたちは深いダメージを負いながらも、戦い抜き、さらに私の住む村のアゲトビレッジに襲撃をかけるという話を聞いた私はセイギさんの助けを借りて、アゲトビレッジに向かった。
ポケモンを戦闘マシンにするというそいつ等の話を聞いて私は決意した。
全てのダークポケモンを捕まえてやると……
そして、私はアゲトビレッジでハルキと出会った……
たった一つの行路 №017
―――「それは、パイラタウンに行った時に、たまたま手に入れたものだ。その鍵を使えば、パイラタウンの地下にあるアンダーに入れるはず。そこには、ポケモンをダークポケモンに変える為の何かがあるはず。行くか行かないかはあんたしだいだ」―――
ハルキが残した言葉を思い出しながら、ハルキから受け取った鍵を見つめていた。
「これが……ダークポケモンの根源とも言われるアンダーへの鍵……」
「カレン。まさか、行く気じゃないだろうな?」
「おじいちゃん?」
振り向くと、相棒のピカチュウを優しく撫でているローガンの姿があった。
コワップと呼ばれるシャドーの一員との戦いでピカチュウは相当傷を負っていた。
「おじいちゃん……行っちゃ駄目って言うんじゃないでしょうね!?」
「行ってもかまわん。だが、まだカレンはあの禍々しいポケモンを使う連中を倒せるほどの実力を持ってはいない」
「いいえ!フェナスシティで戦ったけれど、楽勝だったわ!」
「いや、もしかしたらそいつ等は格下の相手だったかもしれん。もし、幹部ほどの相手が出てきてもお前は勝機があると言えるのか?」
「……幹部……」
ふと、カレンは考えた。
「(確かに……あの連中はどう見積もっても幹部と言うには、実力もオーラも感じられなかったわ)」
「アンダーと呼ばれる場所はパイラタウンの地下にある。パイラタウンと言えば、ゴロツキが蠢く治安の悪い土地と言われている。パイラタウンのヘッジ署長は有能な人じゃが、それでもはこびる悪が多いのだという。そんな土地に孫を行かせたくはないのじゃ」
「……じゃあ……おじいちゃん……私がおじいちゃんに勝ったら、パイラタウンに行ってもいい?」
カレンの提案にローガンは深く頷く。
「いいじゃろう。だが、わしを超えるのは容易ではないことだぞ」
「だけど……勝ってみせるわ!!」
こうして、カレンの特訓が始まった。
特訓でやったことは、まずダークポケモンの心を開く事だった。
カレンは家に戻る前に知り合いのじいさんから、ある石版をもらった。その中にはこんな事が書かれていた。
“アゲトの聖なる祠 セレビィの力宿る 暗く閉ざされしココロ その最後の扉は宿りし力により開かれん”
また、「祠はポケモン達の一番楽しかったころの思い出を呼び覚ます」と家の本に書いてあったことから、元に戻すにはポケモン達と心を通わせて、祠でポケモン達に昔の記憶を思い出してもらう事で心を解放するものだと知った。
こうして、カレンはリライブと言う方法を自分で見つけ出して、スナッチしたダークポケモンを次々とリライブしていった。
同時に木の実のおじさんから応援すると言われて、スバメを育てることになった。
こうして、一週間の特訓のうち、カレンはローガンに勝利したのだった。
そしてさらに一週間後……カレンはパイラタウンに居た。
「やめて!!やめてください!!」
“バーカ。ぶつかってきたお前のプラスルが悪いんだろうが!”
女の子がゴロツキに許しを請っていた。
どうやら、女の子とプラスルが遊んでいて、勢い余ってプラスルが男に体当たりしてしまい、プラスルと女の子はその因縁をつけられているようだ。
「次は気をつけます!!だから……」
“うるせぇ!ガキッ!!やっちまえ!オオタチ!!”
オオタチが女の子とプラスルに襲い掛かる。
だが、横からオオタチは殴り飛ばされた。
“なっ!?”
炎を纏ったパンチのようでオオタチの顔にははっきりと火傷の跡が残っていた。
“何をしやがるんだ!?”
「何って……彼女は謝っているんだから、許してあげなさいよ!それでも男なの!?」
見ていられなかったカレンはブーバーとその場所に居合わせた。
“うるせぇ!それなら先にお前を痛い目にあわせてやる!”
「はいはい……」
ボフン
“はい?”
オオタチはボールの中におさまってしまった。
しかし、男がオオタチを戻したわけではなく、オオタチの持ち主がカレンになったのである。
「あんたの負けよ!」
“お、覚えてろ!!”
と、いかにも脇役らしい去り方をして行ったのだった。
「大丈夫?」
「う、うん……でも、プラスルが……」
女の子は傷ついたプラスルを抱えて俯いていた。
「大丈夫」
カレンはナップサックの中から傷薬を取り出して、プラスルにふきかけてあげた。
すると、プラスルは元気になってカレンに飛びついた。
「ほら?大丈夫でしょう?って~くすぐったいわよ」
プラスルはカレンにじゃれていた。
「すごい……パパよりも懐いているみたい」
「パパ?」
「うん」
そして、カレンはプラスルと一緒に助けた女の子……レイラの紹介でパイラタウンでも有名と言われるギンザルの家の前に来ていた。
最初はパイラ警察署に行って署長のヘッジから話を聞いたのだが、アンダーの場所へどこから行けばいいのか調査中だったのである。
そこで、紹介されたのがギンザルだった。
それで、家の近くでプラスルと一緒に襲われていたのが、ギンザルの娘のレイラだったのだと言う。
「おや?お客さんか?」
「(でっかい人……)」
見上げるほどの大男にカレンは少々後ろに後ずさりした。
「パパッ!!」
「おっ?レイラ、どうした?」
レイラを抱き上げるギンザル。
「(この人がギンザルって人!?)」
カレンは少々面食らった。
「(全然、似てない!!)」
レイラとギンザルを見比べてカレンはそう思ったそうだ。
すぐに事情を説明するが、ギンザルも表情を曇らす。
「私もアンダーへどうやっていくかよくわからないんだよ。ただ、どこかにアンダーに通じるエレベーターがあるということはわかっているのだが……」
「そうですか……」
お手上げかと思われたとき、一人の少年が入ってきた。
「ギンザルさん!!アンダーへの入口を見つけたよ!!」
「なっ!?本当か?シルバ!?」
「本当だよ!だけど、アンダーへ行くには鍵が必要なんだ!!俺はその鍵を持って…………!!」
シルバが隣を見ると、カレンがシルバに鍵を見せびらかしていた。
「これがエレベーターの鍵じゃない?」
「……あんた……この鍵をどこで!?」
「さぁ。それよりも、この鍵欲しいんでしょ?」
うんと頷くシルバ。
「条件があるわ」
「条件?」
「5万ポケドルを出しなさい」
「5万ポケドル!?ちょっ!!高くない!?というか、売るの!?」
「それが嫌なら、私もアンダーに連れて行って!ダークポケモンを全て私がスナッチしてやるわ!」
「スナッチ……?!まさか、その左手につけているのが……!?」
シルバとギンザルが目を丸くしてカレンの左手についている装置を見た。
「そうよ。これを使って、オーレ地方のダークポケモンを救って見せるわ!!」
「ははっ!!すごいお嬢ちゃんだ!シルバ、協力してやりなさい」
「え?でも……」
「大丈夫だ」
「じゃあ、早速行きましょう……って、プラスルー!!」
そして、説明不足だったかもしれないが、カレンの頭にまだプラスルは乗っかっていた。
「プラスルはよほどカレンさんのことが気に入ったようだな。いいだろう。プラスルを譲るよ」
「え?いいんですか?」
ビックリしながらもこうしてプラスルをゲットしたカレンだった。
そうして、カレンとシルバは太陽の届かない町、アンダーへとやってきた。
「それで、アンダーの子供ネットワークのスレッドって子を探せばいいのよね?」
「ああ、その子はアンダーでの情報網を握っているらしい。だから、その子に聞けば捕まっているポケモン達の場所を知ることができる」
「じゃあ、行きましょう」
行動を実行しようとした時、上方にあったテレビが臨時速報を告げた。
2人がそのテレビを看ると、映っているのは、無駄に派手なドレスを着た女だった。
「こんにちは~!みんなの女神ヴィーナスよ☆みんな~聞いてね!な~んてことかしら、侵入者が2人も潜り込んだみたいよ!捕まえたらわたくしのところまで連れて来て頂戴ね☆捕まえてくれた人にはわたくしからご褒美を出すわよ♪」
こうしてテレビはぷつんと切れてしまった。
「……もしかして、私たちのことかしら!?」
「そんなに簡単にばれるはずがないさ。でも念のため、2手に分かれて探そう」
こうして、カレンは西側、シルバは東側を探すことになった。
カレンは手がかりを見つけるためにショップを訪ねてみた。
「いらっしゃい!今日はどんな御用だい?」
店員は揉み手をしながら、愛想良くカレンに話し掛けた。
「スレッドという子を知りませんか?私その子に用があるんです。」
「スレッドか……。知っているぞ。だが、ただで教えるわけには行かないな。何か買っていけ!」
「(……そうきたわね……)」
店員に少し嫌悪を抱いたが、店の中を見回してカレンの気が変わった。
「わぁ♪かなりいいものが揃っているじゃない!!」
そう言ってカレンは手当たりしだい傷薬や技に関する雑誌などをカウンターに持っていった。
「お客さん?こんなに買えるの?」
あまりの多さに店員もカレンをとがめた。
いや、店員は金の有無を心配したのかもしれない。
「もちろん♪金ならいっぱい持っているもの!」
実際カレンは金をたくさん持っていた。
普段は様々な物を売っては金に変える程の倹約家(ただケチなだけ?)だが、質のいい物ならばどんなに高い物でも買ってしまうのである。
そして、金が足りなくなると値切る。それがカレンの日常茶飯事やっていることである。
でもカレンはここに来た本分を思い出した。
「はっ!こんなに買ったら歩けないじゃない!ちょっと減らすわ!」
結局、傷薬を数個、雑誌を1冊買って会計を済ませた。
「まいど~♪それじゃあ、教えてやるよ!俺の店の向かい側にある大きなアンテナが回っている家だ!」
「ありがとう!今度来た時は、もっと買いに来るわ!」
そして、スレッドの家にたどり着いた。
「すみませ~ん」
「どなたですか~?」
そう言って出てきたのは、自分よりも年下の帽子を被った少年だった。
「あなたは?」
「ええと……なんて説明すればいいかな……?」
どうやらカレン、喋ることを考えていなかったらしい。
そこへ一人の少女が奥にある階段から現れた。
「あ!?もしかしてあなたはカレンさん!?」
「え!?」
「シホ、知っているのか?」
シホと呼ばれた少女は頷いた。
「ついさっきパイラタウンのレン君から写真が届いたの。この二人が来たら協力するようにといわれているの。だからこっちに来て!ポケモン達の居場所を教えるから!」
「わかったわ」
「さぁ、クロ君も早く!」
「ああ」
3人は階段を降りていった。
するとそこにはパソコンやらなにやらハイテクな設備が整っていた。
そして、椅子に座ってパソコンに向かっている少年がいた。
「スレッドくん!カレンさんが来たわよ!」
パソコンを動かしていた少年……スレッドは振り向いた。
「初めまして!僕がスレッドです」
「初めまして。それで、早速本題なんだけども、捕まっているポケモン達の場所知らない?」
「それならご心配なく!バッチリ調べてあるよ!コドモネットワークに不可能はないよ!」
そう言って、スレッドはアンダーの全体地図を渡した。その地図には×印と☆印が書かれていた。
「この印は?」
「×印がポケモン達が捕まっている場所なんだ。そして、☆印がシャドーの女幹部……ヴィーナスのいる場所」
地図を見る限り、×印は☆印を通った所にあった。
「ヴィーナスって、さっきのテレビ放送をしていた女ね」
隣のシホが頷く。
「この地図を見る限り、×印の場所へ行くには☆印を通らなければならない。つまり、ポケモンたちを助けるにはそのヴィーナスにどうしても会わなければないということね」
「はい……。抜け道も見つけられなかったので、バトルになるしかないみたいです。ヴィーナスは強敵です」
「大丈夫よ!そう簡単に私は負けないわ!」
「そうですか……それじゃ、カレンさんがんばってください!」
スレッドはカレンを激励した。
「あれ?カレンさんそう言えば、もう一人のシルバさんの姿が見えないけど?」
「あ、そうだった。速く見つけないと!」
そう言ってカレンは、家を飛び出そうとした。
「どうやらその必要ないみたいだよ」
「え?」
「ほら、そこにいる」
クロはシルバを指差した。
正確には、テレビの中でロープをグルグル巻きにされたシルバである。
そして、どうやらテレビの臨時放送のようだ。再びヴィーナスが現れた。
“ようやく、怪しい男を1人捕まえたわよ!この男を助けたければ、このスタジオまで来てみなさ~い!わたくしがお仕置きしてあげるわ!”
カレンは絶句した。
「これで探す暇が省けましたね」
クロは涼しく言った。
「……とりあえず、このヴィーナスのいる場所へ行かないと!みんなありがとう!」
カレンはスレッドの家をあとにした。
「さぁ、あなたの仲間は助けに来るかしら?」
そういって、ヴィーナスはシルバを嘲った。
「もちろん来るさ!俺等の目的はお前を倒して、ポケモンたちを解放することなんだから!!」
「あら、な~んてことかしら。残念ね。そのポケモン達なら、今から1時間後にダークポケモン研究所へ運ぶ所なのよ!」
「なんだって!?」
「今はその搬送準備中。でも、あなたたちの目的を知った今、搬送が完了したらすぐに出発させるわ!」
「くっ!」
「そんなことはさせないわ!!」
だが、タイミングよくカレンは現れた。
「あら、速かったわね。まさかこんなに早く来るとは思わなかったわ。」
「シルバさん、大丈夫!?」
「俺のことはいいから、ポケモンたちを!」
「そうだったわ。ヴィーナス!!おとなしくポケモン達を解放しなさい!」
「そんなことはしないわ!」
「カレンさん!今搬送の準備をしているらしいから、早くポケモン達のところへ行かないと、別の場所へ運ばれちゃうよ!!」
「わかったわ!」
カレンはスレッドに渡された地図を確認した。
地図を見る限り、運ぶ場所は、シャドー専用の列車、ダークライナーしかないらしい。
そして、その場所は、ポケモンたちが囚われている場所をさらに下へ行ったところだった。
カレンは急いで行こうとするが、ヴィーナスが阻んだ。
「ここを通りたければわたくしに勝ってみなさい!!」
そういって、ヴィーナスはジュペッタとライチュウを繰り出してきた。
「ジュペッタ、ライチュウ、『10万ボルト』!!」
二つの電撃が、カレンに襲い掛かるが、カレンはあるポケモンの『光の壁』で電撃を遮断した。
すると爆発が生じた。
「くっ、これじゃ前が見えないわ!」
ヴィーナスが混乱する中、ソーラービームといつもに増して威力の高い火炎放射が、ライチュウとジュペッタをなぎ倒した。
「え!?ウソ~!」
「『にほんばれ』の基本的なコンビネーションよ!」
煙が晴れて、姿を現したのは、心を解放されたメガニウムと相棒のブーバーだった。
「やるじゃない!!でもこれで終わりよ!」
ヴィーナスはさらにポケモンを投入した。
今度はエネコロロとラフレシアだ。
「(……ラフレシアがダークポケモンね!)」
ダークポケモンを瞬時に見破ったカレンはメガニウムを戻した。
「わたくしを本気にさせたからには、容赦はしないわ!!エネコロロ、『手助け』!そして、ラフレシア、『ダークレイブ』!!」
威力をアップさせたダーク技がブーバーに襲い掛かる。
カレンがメガニウムを戻した為、ラフレシアの標的はブーバーだけとなった。
しかし、すぐにカレンはメガニウムの代わりのポケモンを投入した。
「『守る』よ!」
そのポケモンはブーバーの分も完璧に攻撃を受け切った。
「標的が一匹(ブーバー)分になったから、一点だけを守れば攻撃は防げるのよ!プラスル、『手助け』!ブーバー、『火炎放射』!」
プラスルの援護にブーバーの強力な攻撃がエネコロロにクリーンヒットした。
エネコロロはあっという間にダウンした。
「くっ!ラフレシア、『花びらの舞』を撒き散らしないさい!」
「プラスル、『電磁波』よ!」
プラスルの電磁波は当たったが、花びらの舞をまともに受けて気絶した。
「(やはりダークポケモンね……威力が段違いに高いわ……でも……)ブーバー!突っ込んで『炎のパンチ』!!」
ブーバーは花びらの舞の中をつっこんでいった。
多少属性防御の影響もあったが、それでもかなりのダメージを受けた。
しかし、ブーバーはラフレシアにしっかりと攻撃を命中させた。
そのショックでラフレシアの攻撃はおさまった。
「(チャンスね!)行け!スナッチボール!!」
カレンはボールを投げつけ、あっさりとラフレシアをスナッチした。
「な~んてことかしら!!こんなにも簡単にわたくしがやられてしまうなんて……!」
ヴィーナスはあたふたと言った。
「こうなったら、あんたがダークライナーに着く前に出発するだけよ!」
そう言って、ダークライナーのある地下へ走っていった。
「カレンさん!早く追いかけて!」
「わかっているわ!」
捕まっているシルバを置いといて、すぐにヴィーナスの後を駆け出した。
だが、ヴィーナスはエレベーターに乗って下へと降りてしまった。
このエレベーターが使わず下へ降りるには、非常階段を使うしかなかった。
“おっと!ここは通さないぜ!”
非常階段は狭いにもかかわらずトレーナーがいた。
しかも、下を見るとまだ何人かが、待ち伏せをしていた。
「しつこいわね!」
カレンはオオスバメを繰り出した。
相手はそんなに強くなく、2回の攻撃で撃破した。
「そうだ!オオスバメ!お願い!」
カレンはオオスバメの足に捕まり、ゆっくりと降りていった。
階段で待ち受けていたトレーナーたちは攻撃を仕掛ける間もなく、カレンを逃がしてしまった。
降りてまっすぐ行くとそこには、大きな列車があった。
「これがダークライナーね!」
カレンはヴィーナスを探した。すると、ちょうど中に入った所だった。
「早く出発しなさい!」
ヴィーナスは出発を促し、列車を作動させた。
「逃さないわよ!!メガニウム、『つるのムチ』!」
カレンはメガニウムのつるで列車の淵にかけてそのまま飛び乗った。
そして、列車はダークポケモン研究所に向かって走り出したのだった。
第一幕 Wide World Storys
二人のスナッチャー③ ―――アンダー――― 終わり