ポケモン小説wiki
たった一つの行路 №005

/たった一つの行路 №005

 ―――「(ここは、家の近くの広場……か?何でこんな所に……?)」―――

 この日もヒロトは夢を見ていた。
 そこに姿を見せる登場人物は、自分と“R”のシンボルを掲げる男と2匹のポケモンだった。

 ―――「(あれはまた黒服のRか!そして、なんだ?あのポケモンは!?)」―――

 ごつごつとした巨体を持つポケモンが2匹いる。
 やはり見たことのないポケモンだったが、それ以上に違和感を感じることがあった。

 ―――「(なんか、あのポケモン普通じゃない!なんか不気味な感じがする)」―――

 体を動かそうとするが、全く動けなかった。
 そして、対峙しているのは、髪をツインテールのようにくくった少女だった。

 ―――「(あの異常なポケモンと互角に繰り広げている……!!あの子、相当やるな……!)」―――

 その時、少女が一つのモンスターボールを投げつけた。
 そのボールは、決して新しいポケモンをバトル場に投入しようとして投げたのではない。
 ボールは相手のポケモンに当たり、光放つモンスターボールの中に、禍々しいポケモンは吸い込まれていった。

 ―――「(トレーナーのポケモンをゲット……いや、奪ったのか?)」―――

 例えどんな条件だろうと、所有者の登録されているポケモンをゲットすることはできない。
 そのはずなのに。

 ―――「お前は……?」―――



 たった一つの行路 №005



「だれだぁぁぁ!!」
「ヒロト、うるさいぞ!他の人にも迷惑だ!」

 時間は深夜、ヒロトとトキオは一緒の部屋で寝ていた。

「……はっ!夢?……またか……」
「『またか』って?」
「最近、夢の中で会ったこともない色々なトレーナーが出て来るんだよ。しかも、前に捕まえたあのポケモン泥棒みたいなヤツも出て来るし……。あ!そう言えば、ポケモンセンターに泊まっている時ばかり夢を見るな……」
「ふーん」

 生返事でトキオは答える。

「まあいいや」

 気を取り直して布団をかぶると、ヒロトはすぐに夢の中へ行ってしまった。

「夢の中で……見たことの無いトレーナーにね……」

 ぼそりとつぶやいて、トキオは少し考えたのだった。



 ―――翌日の正午。
 ヒロトとトキオはオートンジムの前にいた。

「トキオ、ジムリーダーってどんな奴だった?」
「そりゃー、会えば分かるさ!」
「じゃあ、ポケモンは?」
「そりゃー強いさ!」
「答えになってないよ!」

 ヒロトは軽い口調で不平を言った。

「言ってしまったら不公平だろ!」
「……うん。それもそうだね。それに、もともと情報もなしでバトルするつもりだったからいいんだけどさ」

 実はトキオは午前中にオートンジムのジムリーダーとジム戦を行い、勝利していた。
 その間、ヒロトはオートンシティの中で最近出来たという修理屋に顔を出して、ポケナビを預かってもらったのである。
 修理屋の店長というのは、20前後の男で、若干いい加減そうな男だったとヒロトは思い出す。

「なあ、トキオ。本当にあの店の店長って、腕利きの修理屋なのかな?あまりいい印象を受けなかったけど」
「人を見た目で判断するなよ」
「そうは言ってもな……」
「じゃあ、後でポケモンセンターで!」

 オイ、と呼び止めるヒロトから逃げるようにトキオは去って行った。
 不満が残るヒロトだったが、仕方ないと頭を切り替えてオートンジムの前に立つ。

「さて、どんな相手かな? オートンシティに来る前に色々な奴と戦ってきたんだ。絶対負けないぞ!」

 ヒロトはツバキの森遭難寸前までとオートンシティ到着前に色々な技を試したり、トレーナーと戦ったりしたのだ。
 彼の自信はそこから来ているといっても過言ではない。
 ヒロトは気を引き締めてジムの中に入った。
 長い通路を進んでいくとそこにはバトルフィールドがあった。

「このフィールドは岩……かなぁ?」

 目の前に広がるのは、ごつごつとした足場の悪い岩のフィールドだった。
 機動力が活かしにくいなと思い、視線を遠目にしていくと、前方に誠実そうな青年の姿が見えた。

「君は挑戦者かい?」

 年齢は修理屋の店長より若干若いくらいだろうか。
 彼の問いかけに、ヒロトはうなづく。

「それなら、位置について待っててくれ」

 ヒロトは言われた通りに位置についた。
 そうして、青年はどこかへ行ってしまった。

「(あの人がジムリーダーじゃないんだ)」

 年齢や雰囲気から見て、ジムリーダーに間違いないと思っていたヒロトは、ふうと息をついた。
 息をついたことにより、若干の緊張が抜けたか、フィールドを見て、どんな戦略を立てていくかを考え始めた。


 ―――10分後。

「遅いなぁ」

 シュミレーションも終わり、戦うポケモンも決めたヒロトは、退屈していた。

「すみません。遅れました」

 ちょうど、青年が姿を現した。

「(あれ?やっぱりこの人がジムリーダー?) それじゃ、早く始めましょう!」
「申し訳ない。僕はジムリーダーではないんだ」
「え!?あなたじゃなかったんですか!?」
「はい。僕は審判を務めさせていただきます」
「そ、そうなんだ。じゃあ、ジムリーダーというのは?」
「遅くなってごめんなさい!」

 奥から誰かが走ってきた。
 息を切らして走るその人影の格好は、紺色のスカートに白のブラウスを着たどこにでもいるような短髪で茶髪の学生風の少女だった。
 年齢はヒロトと大体同じくらいだ。

「私がジムリーダーのナルミよ!よろしく!」

 笑顔でヒロトに問いかけるその姿は、普通に可愛いと相手に思わせる。

「……!」
「あれ?どうしたの?」
「…………」
「ねぇ。大丈夫?」
「う゛、うん。大丈夫……だよ?」
「なんで、疑問形なの?」
「え゛。そ、それは……?」
「そんなことより、ナルミ。準備が遅すぎだよ」

 うつむくヒロトをよそに、青年がジムリーダーに向かって物申す。

「ごめん、ナルトお兄ちゃん。どうしても見逃したくない番組があって、テレビを録画するのに手間取っていたの」
「そうか、仕方がないな……なんていうわけないだろ!仕事はきっちりしなさい」
「は……はい」

 しょんぼりするナルミに、兄のナルトはぽんと頭を乗せる。

「今日は許すが、次回は気をつけろよ」
「……うん。ありがとう、お兄ちゃん」
「…………」

 と、仲睦まじい兄妹仲を見せつけられて、ヒロトはぽかんとしていた。

「さぁ!早速始めましょう!」
「あ……はい……」
「ルールは3対3のシングルマッチ。両者準備は?」
「OKよー!」
「……はい!いいですよ!」
「それでは試合はじめ!」

 ヒロトは少々多めの汗を流しながらごくりと息をのんだ。



「えーと、どれだったかな?」

 どこかの暗い一室。
 無精ひげを生やしただらしのない男がパソコンのディスプレイの光をもとに、様々なメディア媒体を展開させていた。
 インターネットはもちろん、そして、男が座る椅子周りには、新聞、雑誌などなどあらゆる情報が散乱していた。
 彼の名はフウト。
 『SHOP-GEAR』という名の店を開き、修理屋を営んでいるオーナーである。
 若干18歳にして店を持つからして、相当の技術や腕を持っているのだろうが、外見からは決してそうは見えなかった。

「これも違う。あれも、それも違う!」

 彼の傍らにはヒロトのポケナビがあった。
 しかし、その修理はすでに終えていた。
 彼のポケナビには光が宿り、正常の機能を取り戻していたのである。

「あった!これだ……!」

 フウトは目を光らせて、その情報を閲覧する。
 その目は、すぐに閉じられた。

「……やはり、こいつらか……」

 ため息をついて、フウトはディスプレイの電源を消去した。
 そして、この部屋は暗闇に包まれたのだった。



 ―――オートンジム。

「キノココ戦闘不能、ラクライの勝ち!」
「ナイスファイトよ!ラクライ!」

 ナルミの呼びかけに電気タイプのラクライが応える。
 見る限り、ラクライには傷一つついていなかった。

「……っ……ごめん……マッシュ……」

 謝りながら、ヒロトはキノココをボールの中に戻す。

「(しっかり、バトルに集中しないと……)」

 そう自分に言い聞かせて、次のポケモンを繰り出した。

「次はピカチュウね」

 電気タイプ同士の対決になった。

「試合はじめ!」
「「『電気ショック』!」」

 2匹は同時に電撃を放った。
 その電撃は空中に伝わりぶつかって消えた。

「互角のようね。それなら『電光石火』よ!」
「シオン、『高速移動』だ!」

 ラクライの素早い攻撃を同じくスピード系の技で攪乱してかわす。

「『電気ショック』よ!」

 遠距離系の技を繰り出すが、ピカチュウには回避していく。
 そして、ピカチュウがラクライの背後に回った。

「(これは、やられる!?)」
「…………」

 だが、このチャンスをヒロトはスルーした。

「ラクライ、『電光石火』!!」

 そのスルーが逆にピカチュウの隙となり、ピカチュウに攻撃が命中する。
 吹っ飛ばされるピカチュウだが、体勢を立て直して、すぐに移動を始める。 

「シオン、『電気ショック』!」

 攻撃は、命中せず、ラクライが電光石火で攻撃を仕掛ける。
 そのやり取りが何度か続けられる。
 ピカチュウ、ラクライともに息を切らしていた。

「……ヒロトって言ったよね? どういうつもりなの?」
「……っ」

 ナルミの声にヒロトはびくっと震える。

「私をからかっているの?なんで攻撃するのをためらっているの?訳が分からないよ」

 いらついた様子ではあるが、その表情にはさみしさも含まれていた。

「遠慮しないで、かかってきてよ!これは、ジム戦なのよ?わかっているの?」
「(ジム戦……そうだな……。ジム戦だよな)」

 ふぅーと息を吸い込むヒロト。
 どこか緊張を隠せない様子のヒロトだが、深呼吸をして、少し落ち着いたようだ。

「ごめん、シオン。次はしっかりやるよ」

 ぷいっと背を向けているピカチュウだったが、尻尾をピクッと動かして返事をした。
 『しっかり頼むよ』という合図のようだった。

「ラクライ、『電気ショック』!!」
「シオン、『高速移動』!」

 攻撃をあっさりと回避した。

「今だ!背後にまわって、『電光石火』!」

 まさしく速攻だった。
 ラクライの電気ショックの隙をついて、背後からのタックルを決めた。
 勢いよく吹っ飛ぶラクライだが、転がりながらも体勢をうまく立て直した。

「まだよ!『スパーク』で突っ込んで!」
「シオン、決めろ!『スピードスター』!」

 ピカチュウは自分の毛をむしってそれを吹いた。
 その毛が星となってラクライに命中していった。

「ラクライ、戦闘不能!ピカチュウの勝ち!」
「よし、残り2匹か」

 今回のオートンジムは3対3のシングルバトルである。
 よって、ヒロトはキノココ、ナルミはラクライが倒れて残り2対2である。

「面白くなってきたわね!」

 そして、ナルミが次に繰り出したのは、二つのU型磁石をくっつけて浮遊したポケモン、コイルだった。

「(また電気タイプか……) シオンそのまま行くぞ!」
「コイル、『10万ボルト』よ!」
「かわして『電光石火』!」

 ピカチュウはぎりぎりで攻撃をかわし、コイルに攻撃を決めた。
 しかし、ピカチュウの方が頭を押さえて痛そうにしていた。

「どうした、シオン!?」
「コイルにノーマル技は効果が薄いわよ!逆に攻撃した方がダメージを受けるかもね!コイル、『ソニックブーム』!」

 空気に振動が伝わりピカチュウを襲った。
 怯んでいたピカチュウは吹っ飛ばされた。

「ノーマル技がだめなら……シオン、地面に『電気ショック』だ!」
「コイル、『10万ボルト』!」

 2匹はほぼ同時に電撃を放った。
 シオンの電撃はフィールドの砂の部分に当たり砂埃を上げた。
 その砂ぼこりによって攪乱され、コイルの電撃は当たらなかった。

「ピカチュウ、煙から出て『スピードスター』!」

 ピカチュウはラクライの時と同じく星々の攻撃をコイルに命中させていく。
 しかし、少し怯んだだけでダメージを受けている様子はあまり見受けられない。

「『10万ボルト』で反撃よ!」
「それなら、『高速移動』で走り回れ!」

 ラクライを翻弄したスピードで走った。

「コイル、落ち着いて『ソニックブーム』よ!」
「今だ!全力で天井へ飛べ!」

 コイルのソニックブームはかわされた。

「これは……!?」
「尻尾でたたきつけろ!『アイアンテール』!」

 十数メートルある天井には届かなかったが、それでも相当な高さからの攻撃になった。
 重力と鋼と化した尻尾のアイアンテール。
 電気鋼タイプのコイルには、鋼攻撃は効果が薄いというのがセオリーだが、今回はそれが適応されなかった。
 アイアンテールという鋼技で鋼タイプが相殺され、そのまま重力の叩きつける攻撃が決まったと考えれば、納得がいくだろう。
 叩きつける攻撃で決まった時に、岩が砕けると同時に砂埃が舞った。
 そして、そこから現れたのは、目を回したコイルの姿だった。

「コイル戦闘不能、ピカチュウの勝ち!」
「いいぞ~シオン!」

 ジムリーダーナルミは残り1体。
 これを倒せばヒロトの勝利は確定する。

「(……このまま行っていいのだろうか……って、何を考えているんだ。このまま勝つぞ……!!)」

 ヒロトは気を引き締め直した。

「やるわね!でもお兄ちゃんから受け継いだこの子には敵わないわ!行くのよ、ハッサム!」

 赤いボディに二つの鋏。
 最後のポケモンは鋼ポケモンハッサムだ。

「先手必勝だ『電気ショック』!」
「かわすのよ!」

 シオンの電撃はあっさりとかわされた。
 そう簡単に当たるほど、ハッサムは遅くなかった。

「くっ、あのハッサム速い!それなら『スピードスター』だ!」

 さすがのハッサムもスピードスターは、よけきれなかった。
 しかしダメージはほとんどない。

「お兄ちゃんのハッサムは硬いわよ!そんな攻撃は効かないわ!『メタルクロー』よ!」
「『電気ショック』だ!」

 ピカチュウの電気ショックはかわされ、ハッサムのメタルクローは決まった。
 ボディに決まって呻くピカチュウだが、戦う意思は消えていない。

「まだ戦えるか!?でも『スピードスター』は効かないし、接近戦は相手のほうが有利。それなら一か八か、これしかない!」
「まだやるの?仕方がないわね。ハッサム、『メタルクロー』よ!」

 ハッサムはまた接近戦を仕掛けた。

「シオン、『電撃波』!!」

 電撃波は電気系の技で必ず命中する言われるほど命中率の高い技である。
 シオンは一筋の強力な電撃を放った。
 電撃はハッサムに向かっていったが、当たる寸前で拡散してしまった。
 そして、ハッサムのメタルクローが決まった。

「ピカチュウ戦闘不能、ハッサムの勝ち!」
「戻れ、シオン!」

 ヒロトはシオンをボールに戻した。

「(くっ、まだ電撃波は未完成か……仕方がない)」

 ピカチュウを戻し、ナルミをちらっと見るヒロト。

「どう、お兄ちゃんのハッサム、強いでしょう?もともと、お兄ちゃんはこの街のジムリーダーで、このハッサムはそのうちの一匹なのよ」
「ナルミ、僕の自慢をしないで、しっかり自分のポケモンを育てなさい」
「は~い……」

 落ち込むナルミだが、そうは言ってもナルトは妹に自分のポケモンを貸し付けた。
 というのも、自分のポケモンを通して、しっかり妹のポケモンの育成の指針にしてほしいという目的があったのである。

「(あの人もジムリーダーだったのか。それにしても、このハッサム、強い!でも、相手は虫と草のハッサム。炎系の技が決まれば勝てる!) いけ!ザーフィ!」

 そして、ヒロトは炎ポケモンであるヒトカゲを出した。

「相性で来たわね!」
「ザーフィ、『火の粉』だ!」
「かわすのよ!」

 ハッサムは火の粉を余裕でかわし、ヒトカゲに近づいた。

「そのまま『メタルクロー』よ!」
「(やっぱりかわされた。でも、炎が当たれば勝てるんだ!攻めるぞ!) その場で回りながら『火の粉』だ!」

 ヒトカゲはその場で回り始め、尻尾の炎で火の粉を撒き散らした。

「しまった!ハッサム!ヒトカゲから離れて!」

 しかし、指示は出したが下がる前に火の粉が当たった。
 ハッサムは火傷を負い、今までのスピードが出せなくなった。
 ヒトカゲはその間に間合いを詰めた。

「ヒトカゲ……」
「くっ、ハッサム……」
「「『メタルクロー』!!」」

 二人の指示した技は、ともにメタルクロー。
 通常ならハッサムが勝っただろう。
 しかし、火傷を負い、ダメージもある為、ザーフィが押し勝った。

「よし、右手を集中させろ!『炎のパンチ』だ!!」

 ハッサムに最大の一撃が決まった。

「ハッサム戦闘不能!ヒトカゲの勝ち!よって勝者ヒロト!」
「……や、やったぁ……」

 脱力して、ヒロトはヒトカゲをモンスターボールへと戻す。

「あーあ、午前中から2連敗かぁ」
「まだまだ修行が足りないね。しっかり勉強とトレーニングに励みなさい」
「うぅ、お兄ちゃん、今日は休ませてよ」
「だめだ。それに今日の戦いの反省もあるんだからな。その前に……」

 兄のナルトがヒロトを指さす。
 それに気づいて、ナルミがヒロトに近寄り、バッジを差し出した。

「これが、私に勝った証、モートバッジよ」
「…………。ありがとう。じゃあ僕はこれで」
「え、ちょっと、それだけ!?待ってよ」
「とか言って、ナルミ、どこに行くんだ」
「え!?ちょ、お兄ちゃん!?別に逃げるつもりじゃなかったのに!!」

 むしろ、逃げるような行動をとっていたのはヒロトだった。
 この場から足早に去って行ったのだった。



 第一幕 Wide World Storys
 運命の始まるノースト地方⑤ ―――オートンシティジムリーダーのナルミ――― 終わり





トップページ   編集 凍結 差分 バックアップ ファイル添付 複製 名前変更 再読み込み   新規作成 ページ一覧 ページ検索 最近更新されたページ   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2014-12-27 (土) 22:26:48
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.